越後長岡が生んだ山本五十六元帥を御存知でしょうか、第二次世界大戦時、

日本海軍司令官を務められていた方で、当時のアメリカの国力を充分に認識していて

最後まで戦争を反対していた軍人です。そんな山本元帥が残された名言の中で私が

大好きな言葉があります。「やって見せ、言って聞かせ、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」

あの当時の厳しい軍隊時代に、このような言葉で幹部を教育し、兵隊さんの士気を高めていたのです。

そう、山本元帥は言葉の持つエネルギーを知っていたのです。人間誰でも、褒められればうれしいものです。

人間はもちろん動物、植物の命すべては、お役目があってこの世に出てきていますから、褒められると、

自分という人間が今ここに存在していいんだと、細胞が認識するからうれしくなるんです。

こうなると自らすすんで仕事をやります。ですから、逆に怒られると自分（細胞）の存在が否定され

筋肉が萎縮（緊張）して動けなくなってしまいます。

あのロス五輪陸上で金メダルを取り一世風びしたカール・ルイスが、なかなか記録が伸びなく悩んでいた頃

コーチから意外なアドバイスあったそうです。それは「レース途中で笑え！」だったのです。

どうしても、レース途中は苦しいから顔まで厳しくなってしまいます。そうなると身体全体は、

緊張して硬くなりなかなか身体がスムーズに動きません。でも笑えと言われても、

さすがに大声を出して笑うことはできませんから、顔を笑顔にするのです。ただこれだけなのに、

身体の緊張が取れてあの驚異的な後半の伸びのある走りができたそうです。不思議ですね。