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記事詳細

2020/06/20 13:44

当店では全機種、リペアマンが初期調整をしたうえで出荷させていただいております。

どんなに優秀な楽器でもメンテナンスや調整を怠れば正確な音程を保てなかったり、綺麗に音が出ないなど、プレイに支障が出てしまい、弾き辛いギター/ベースとなってしまいます。

当店では発送する当日に全てのギター/ベースに対して、ネックの反り・弦高・オクターブピッチを軸とした機体に合わせた初期調整を施してから発送させていただいております。

chousei.jpg

 ネック調整 

調整する理由

ギター/ベースはほとんどの部分に木材を使用して製作されており、特に弦の張力などで負担の掛かりやすいネックは気候の変化などに影響を受けやい部分です。

ネックはそういった弦の張力や気候などの影響で「反り」と呼ばれる症状が出る場合があり、ネックが反った状態に気づかずに長くお使いいただくと、ネックに反り癖がついてしまう等の影響があります。

ネックが反ったギターやベースは弾きにくくなったり、反り具合により弦とフレットが当たりやすくなり過度の異音(ビビリ)の原因にもなったりと好ましくありません。

こういった調整をします

この反りを矯正できるようにネックにはトラスロッドと呼ばれる鉄の棒が内部に仕込まれており、このトラスロッドを調整することでネックを正常な状態に保ちます。当店では出荷前に各楽器ごとにネックの状態を確認して、この反りを適度な状態に修正してからお届けしています。

さらに具体的には・・
反りの状態や症状は様々ですが、主な「順反り」と「逆反り」につきまして下記にご説明させていただきます。

sori.jpg

・順反り
ネックの中間部分がネック裏側へ弓なりに反ってしまう症状です。
7フレット~12フレット部の弦高が極端に高く感じたり、演奏時にサスティンが切れてしまったり、
極端なビビリが発生する等の症状があります。


調整方法:付属の工具(レンチ)をトラスロッドアジャスター部に差し込み、
ネックの状態を確認しながら少しずつ時計回りに回し適度な位置に調整します。


・逆反り
ネックの中間部分が指板側へ山なりに反ってしまう症状です。
ローポジションでの演奏時にサスティンが切れてしまったり、極端なビビリが発生する等の症状があります。


改善方法:付属の工具(レンチ)をトラスロッドアジャスター部に差し込み、
ネックの状態を確認しながら少しずつ反時計回りに回し適度な位置に調整します。


適度な位置とは?
当店では1フレットと最終フレットを同時に押弦した際に、12フレットの弦とフレットの間に厚紙が1枚入る
程度の隙間が空くぐらいを基準に、各機体に合わせた調整をさせていただいております。

 弦高調整 

調整する理由

それぞれのギター/ベースはプレイヤーの好み、演奏スタイルに合わせて弦高を調整できるようになっています。
弦高を適度な位置に調整することで極端なビビリの発生を防いだり、さらに快適な弾き心地を実現することができます。

・弦高が高いと下記の傾向があります。
メリット:音に張りが出て鳴り、サスティンが豊かになる。
デメリット:弦高が高くなるにつれて弾き難く感じる

・弦高が低いと下記の傾向があります。
メリット:フィンガリングがスムーズになり、弾きやすく感じる。
デメリット:弦高が低くなるにつれてサウンドが細くなりビビリやすくなる。

こういった調整をします

弦高についてはプレイヤーによって様々な好みがありますのでご希望をお申し付けいただければ、その基準に沿わせていただきますが、特にお申し出が無い場合も 当店では一定の基準を設け、状態をチェックしながら出荷前に各機体に合わせた柔軟な弦高調整を行っています。

※エレキギター、エレキベースの場合、アンプからの出音に影響が無い程度までは、弾きやすいようなるべく低めにはセッティング致します。弾きやすさを優先するため、アンプを通さない生音で聞こえるビビリやフレットバズは許容範囲とさせていただいておりますのでご了承下さい。(アンプを通して弾く楽器のため)

ビギナープレイヤーの皆さんも将来的には普段のピッキング/押弦の強さ、演奏性/サウンドのバランスを考慮してご自身のセッティングを見つけていただくと、より良いでしょう。

オクターブピッチ

各弦のチューニングが合っていても、オクターブピッチのチューニングが合っていないと、フレットを押さえた時に音がずれてしまったり、コード演奏時に和音が損なわれたりと音痴な楽器になってしまいます。

弦楽器は、その特性上、各フレットを押さえた際に正確な音程を出すという事は難しいのですが、オクターブピッチを調整することで誤差を少なくし、より正確な音程に近づける事が出来ます。

こういった調整をします

各弦12フレットのハーモニクス音と12フレットの実音が同じ音程になるようにブリッジのサドルを調整します。

・ハーモニクス音よりも実音が高い場合
ブリッジサドルをボディエンド側に動かします。


・ハーモニクス音よりも実音が低い場合
ブリッジサドルをヘッド側に動かします。


なお、押弦の強さやピッキングの強弱、フレット内での押さえる位置により若干ピッチがずれる場合もございますので、
ご自身のプレイスタイルに合わせて微調整していただくと、さらに正確なピッチでご演奏いただけます。

 その他 

フレットのエッジ(端)が指板からはみ出ていて弾きにくい場合、当店の基準に達していないと判断する場合は、当店でフレットのエッジを削って処理しています。ただし、フレットのエッジ処理は本格的にやると、相当時間がかかりある程度値段の張る作業のため無料で可能な限りの範囲の基準とさせていただいております。本格的な作業をご希望の場合は有料になりますが別途お申し付け下さい。

一連の各部調整を完了後、チューニングをし、アンプからの出音を確認して梱包致します。
また、作業中は検品を兼ねて各部を目視で点検致します。

 ビギナープレイヤーの皆さんへ 

ギターやベースで曲を演奏したり演奏テクニックを磨く練習はとても魅力的で楽しいものですが、
楽器の状態にも目を向けて、その楽器が持つ本来の魅力を発揮できる良い状態に維持できるよう
調整の基本的な方法を学んでおくと、将来的にきっと役に立ちます!
市販されている教則本や雑誌の特集ページなどを参考にして、
ご自分の楽器を手に取りながら、メンテナンス面の技術も是非じっくりと磨いてみて下さい☆

最終更新:2020/06/20 13:58

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