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2016/04/16 10:18

※真田幸村レポート「疾風の如く 掠火の如く(かぜのごとく ひのごとく)」を読んでいただける前に
 下記の“ご注意”をご確認ください。よろしくお願いいたします。

「疾風の如く 掠火の如く」☆読んでいただく前のご注意☆ Attention please!!


※主要登場人物のイメージイラスト は こちら ⇒ 「疾風掠火」青年期 人物紹介

※ここまでの「疾風の如く 掠火の如く」 は こちら ⇒ カテゴリ「疾風の如く 掠火の如く」



☆Report of Yukimura Sanada / by Shizuoka Chaho 1000

《疾風の如く 掠火の如く》



◇Chapter:8 【天下統一】◇



8-4-1「水攻めの堤」

※「忍城の戦い」に関してのお話は、自分の基本姿勢と少し違えてしまうのですが、
 史実として伝えられている事と違う内容が展開されてしまっている部分があります。
 許せない方は読まずにブラウザバックをお願い致します。



 信繁が初めて忍城を見た時は、その見慣れない築城形態に目を瞠った。

「こんな場所に、こんな築かれ方を為された城もあるのですね。」

大谷吉継は信繁の言葉に頷きながら答えた。

「山城も平城も、大抵はその場の地形を天然の要害として活かせるように造られている。
 此処も同じだ。二本の川と、ぬかるむ湿地によって守られているのだな。」

 忍城は利根川と荒川にはさまれた扇状地に建てられた城であった。
周囲の地質は水を含んだ泥湿地で、城の建物は、沼に浮かぶ独立した島に建てられており、
それぞれの島は橋で繋がれていたのだ。


「……確かに本能寺の直前に、官兵衛殿の指揮で水攻めに成功した備中高松城も、
 この様な湿地帯に建てられた城ではあったが……。」

普請中の堤の向こうに見える忍城本丸を眺めながら、吉継がつぶやくと、
それを受けて信繁もつぶやくように言った。

「だから関白様は、ここを水攻めにせよとお命じなされたのですよね……?」


「そうなのだが……。」

吉継はため息をついてややうな垂れた。

「一体どれほどの堤を築けば良いのやら……。」


「刑部殿、堤の高さはこれで良いのですか? 本丸の島が、他の島よりも高く見えますよね?」

「おお、お前にもそう見えるか。……だよなぁ……。
 やはり三成と正家に告げて、追加でもう少し高く築く手配をせねばなるまいな。」

「とにかく、私と部下たちも早速、雇った者達と一緒に普請に取りかかります。」

「来て早々、すまぬな。」

「いえ、鍛錬の代わりになりますし、こういう仕事は得意ですから。」


信繁は先程話した正室を娶る件での気恥ずかしさをごまかすように、
吉継に対して照れ臭そうに笑って、いそいそと身支度を始めた。



 そうして、地元の住民たちと一緒に 汗をかきながら堤づくりに精を出した信繁は、
はじめのうちこそ豊臣方の人間として警戒されてはいたものの、

生来の人懐こさと、穏やかな人柄でだんだんとその地の領民たちに受け入れられていった。

信繁は、忍城の主である成田氏の領地で生きている人たちの生の声を聴き、
様子を見るために、

敢えて豊臣の兵士たちが普請する場所ではなく、
現地で雇った者達の作業場の手伝いをしたのであった。

(豊臣に攻められているこの地に住む人たちは、実際この戦をどう思っているのだろうか……。
 関白様は、泰平で豊かな世の為にこの戦をしているのであって、
 決して人々の暮らしをおびやかす為ではないと 伝えることが出来たら良いのだが……。)


信繁が領民たちに交じって作業しようと思った理由はもう一つある。

(それに、疑うのは申し訳ないけれど……
 報酬をもらっているとはいえ、豊臣をよく思わぬ者が、手抜きの作業をするかもしれないし……。
 見つけたらさりげなくその箇所を補強しておかねば。)

しかし信繁が見る限り、領民たちは真面目に 手を抜くことなくよく働いてくれた。

成田氏家紋《月下の三つ引き両紋》色アレンジ

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 随分と仲良くなった頃、信繁は休憩時間に思い切って 彼等に心情を聞いてみたのだ。
すると皆、全く悪びれも無く答えたのである。

「わし等は雇われて働いておるだけじゃ。
 戦はお城のお侍さん達がやるから、わし等はわし等が生きる為に必要な事をやればいいんだ。」

「おれは盗っ人ではないからの。もらう金の分はちゃんと働くぞ。」

「お城のお侍も言っておったからな。
 おら達はきっちりと仕事をして、少しでもたくさん豊臣から米や銭をもらっとけ、と。
 だから、おめえさんが気にすることは無えよ。わははは。」


この地の住人は皆しっかりと自立しているのだなぁと、思わず感心しつつ、
信繁は一緒に握り飯を頬張りながら、更に聞かずにはいられなかった。

「ははは、そうか、皆が無理矢理やらされているわけじゃなくて安心したよ。
 でも……つまり、こうして堤を築いて水を引いても……忍城は大丈夫だと、
 そのお侍は思っているという事……になるのかな?」

「そうだなぁ~…そんなこと、おらにはわかんねぇよ。考えた事もなかったなぁ。」

しかしこの城の侍には、住民たちと気心が知れている者がいるという事がわかった。
そしてその侍が、水攻めを阻止しようとはしていないという事なのだ。


 この場で信繁が考え込むと、皆が不審に思うだろう。

とりあえず、考えるのは後回しにして、信繁も悪びれなく豊臣の家臣としての言葉で、
自分の正直な気持ちで話を続けることにした。

「関白様も情のあるお人なのだよ。
 皆が困らないうちに、ここの殿様も早く豊臣に降りてくれないかな?」

すると、

「にいちゃんも、いろいろ気ぃつかって大変だなぁ。
 わし等を困らせない人なら、北条さんでも関白さんでも別にいいよ。」

と笑って答えられた。


(住民たちは、とにかく自分たちの生活が守られるなら、それでいいのだよな。
 ……まあ、そういうものか。

 気になるのは“お城のお侍”の考えだ。
 この地を知り尽くしている人物が、水攻めは成功しないと思っている…という事か……?)



吉継に相談する前に、信繁はこの話を夜こっそり仲間に相談してみた。

「実際、堤が築かれるだけなら別になんでもないのだよな。
 住民たちの普請協力は、城にとっても何の問題にもならない。むしろ領民が潤う。

 ……だから、水を引き入れる段階で、何か理由があって、
 城が水に沈む事はないと確信しているという事だと思うのだ。」

「その可能性はありますね。どうして水攻めが成功しないのかは分からないけれど。」

まず六郎が信繁の考えに賛成した。


「俺なら……土嚢(どのう)の俵に詰める土を全部火薬にして、
 知らぬふりで堤に積んで……

 ……誰も見ていない時に導火線を設置して、
 水が引かれ始めた時に直前で吹っ飛ばします。」

卯左が物騒な事を言った。

「うわぁ~~…それは恐いな!大爆発だ!!」
「やっぱ、卯左ヤバイ!」
「でも、それを見つからずにやるのは至難の業だよね。」

しかし皆でひとしきり笑った後、佐助も忍びとしての経験からか、

「でも俺もやるなら似たようなもんかな? 作った後でぶっ壊す!
 完成したと思って油断している部分に何か仕掛けるよ。水が引き入れられる前に。」

卯左と顔を見合せて頷いて、今度は真顔で信繁に向き合った。

「だから堤が築かれた後で、城方の兵か忍びが こっそり何か仕掛けをする可能性は高いと思う。

 確かに住民たちはもらった金の分だけ真面目に働いてくれているから、途中の手抜きは無くても、
 出来上がった部分に不審なところはないか、毎日見まわる必要があるかもしれないよ。

 ……俺ならそうする。」


「なるほど、そうなのか……そうかもしれぬな……。」



 忍城攻めの陣に信繁たちが来てからずっと、城方に不審な動きがないか
佐助と配下の者達が毎日交代で見張りを行ない、翌朝には堤防も出来る限り見て回っていたが、

これ以後、三成や吉継らの配下のものも、その日の作業前に皆で手分けして見回る事となった。
何しろ範囲が広い。築いている堤防の長さは七里にも及ぶのである。



 とにかく毎日地道に堤防の状態の見回りを行い、必要な個所には補強をし、
水攻め決行のその日まで 確認作業を繰り返して堤を築いていったのであった。




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信繁は、三成達と違って領民達にも全然 威張らないし、一緒に泥だらけになって汗水たらして働くので、
人足として集められたこの地の領民から、かなり下っ端の侍だと思われてしまっています。(;^_^A

でも本人、全く気にしないどころか、むしろその方が都合が良いとさえ思っています。
まず受け入れてもらえなければ本音で話をする事も出来ませんから。


信繁は大身ではないとはいえ 独立大名の息子ですし、母方からお公家様の血も引いているのですけれど、
領民達にとって、そんなものはなんの価値もないという事を分かっているんです。


人に解け込む。
これは信繁(真田幸村)の生涯変わらないスタイルであったのではないかと思います。
こんな戦の際中に出会った人々にも、真田領でも大阪でも、配流先の九度山でも。

そして、まずは相手の話を聞くところから始める。
これも信繁殿の生涯変わらない一貫したスタイルだったと思います。

私のイメージの 真田信繁は、話し上手というより聞き上手 なのです、やっぱり。




明日はこの続き…いよいよ忍城の周りに水が引かれます。

……で、すみません、なんか時系列がくるってしまったので
遡って8-2「吉継の抜け駆け」の最後の部分を少し修正しました。
 ⇒ (8-2「吉継の抜け駆け」)

(ちゃんと調べたら鉢形城の陥落は忍城水攻めよりも後の事でした。スミマセン;)

ご了承ください。 


はじめは「忍城の戦い」のイメージがあまり湧いてこなくて、
せいぜい1話(8-4)で収まると思っていたのですが

書きはじめたら湧いてきて 予想外に長くなってしまったので(←よくある;ww)
8-4-1…になりました。

先に湧いてきた8-5以降の下書き5話分が大体書けていましたので 直すがの面倒で……

いろいろ統一していなくてすみません。(;^ω^A






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最終更新:2016/04/16 10:18

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