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記事詳細

2016/10/16 13:27

※真田幸村レポート「疾風の如く 掠火の如く(かぜのごとく ひのごとく)」を読んでいただける前に
 下記の“ご注意”をご確認ください。よろしくお願いいたします。

「疾風の如く 掠火の如く」☆読んでいただく前のご注意☆ Attention please!!


※主要登場人物のイメージイラストは こちら ⇒ 「疾風掠火」青年期(後半) 人物紹介

※ここまでの「疾風の如く 掠火の如く」 は こちら ⇒ カテゴリ「疾風の如く 掠火の如く」



☆Report of Yukimura Sanada / by Shizuoka Chaho 1000

《疾風の如く 掠火の如く》



◇Chapter:9 【豊臣の世】◇


9-9番外☆「二女於市」


※先に番外編をアップします。今回もフィクション100%です。誠にスミマセン;<(_ _*)>




 采記は真田安房守昌幸の古くからの家臣である 高梨内記の長女である。

十の頃に昌幸からその素質を買われて真田家最初の女忍びとなり、

そして天正二十年の唐入りの前に信繁の側室となって、以後、関白秀次の女房として
聚楽第に勤めながら、秀次の身辺の動きを真田家に知らせる役目を負ってきた。


文禄二年の夏、茶々が拾を産んだことをきっかけに
九州名護屋から帰ってきた秀吉と共に 信繁が京・大阪へ戻ると、

采記は間もなく 初めての子を身籠ったのである。 信繁にとっては二人目の子供となる。


 采記は日頃から身体を鍛えてある為か または体質的なものか、初期の悪阻も軽く済み、
その後も何の問題もなく聚楽第での出仕を続けていたが、

産み月に入った春のある日、秀次の正室である一の台の希望で、
他の女房達と共に、京の町に立った花を売る市場へ足を運んでいたのであった。


女子衆でわいわいとはしゃぎながら花を眺めていたものであるが、
その時、なんと市場の店先で采記は突然 産気づいてしまったのである。


知らせを受けて 直ちに伏見の真田屋敷から駕籠が迎えに来て、
大慌てで采記を屋敷に運び、

それでも初産であった為 なんとか間に合い、無事に元気な女の子を産んだのであった。


 信繁はその日、運よく伏見城での仕事に就いていた為、役目が終わると飛ぶようにして屋敷に帰り、
夕方には生まれたばかりの娘の顔を見る事が出来たのだ。



「おお、今日まで腹の中にいたとは思えない程しっかりした赤子ではないか。
 ……生まれたばかりなのにちゃんと人間に見える。

 よくこんなに元気な子を産んでくれた……采記の身体は大丈夫なのか? 」


信繁が生まれたばかりの娘の小さな手を愛しそうに撫でながら 少々心配して采記を見て言うと、

「はい、産む時は……それはもう、忍びの修業でも経験した事が無いほど辛く思いましたが、
 今はその痛みもすっかり忘れてしまいました。

 人の身体というのは都合よくできているものなのですね。

 産んでしまったら今度は 母が赤さまを産湯に入れている間にも どんどん胸が張ってまいりまして、
 もう産んでから二回もお乳をあげたのですよ。我ながら吃驚(びっくり)してしまいました。」

采記はにっこりと余裕で笑って見せた。


「……そういうものなのかぁ。凄いな、女子というのは……。
 でも無理するなよ、采記。ゆっくり身体を休めてくれ。」


信繁と采記が仲睦まじく会話をする様を見て、
采記の母である采夜(さよ)が、嬉しくてたまらないとばかりに話し出した。


「まあ、我が娘は若様にこんなにお気遣いいただいて、なんて幸せなのでしょう。

 生まれた姫様も 少し早く生まれた割には 体もしっかりして、
 とても私と内記の血が混じっているとは思えないくらい美しくお生まれになって、
 きっと若様のおかげでございますね。
 
 もしかしたらこの姫様は将来、お方様のような美人になれるかもしれませんわ。
 上田にいらっしゃるお方様にご覧いただける日が楽しみでございます。」


 采夜は、もともとは山之手の侍女であり、弁丸(信繁の幼名)の世話係でもあったのだ。

采夜にとって、山之手は今でも女性としての憧れの存在であり、

また采記が幼い頃は、采夜と内記で 弁丸の可愛さと賢さが話題に上らない日がなかった程の
弁丸(信繁)贔屓でもある。


そしてさらに、采記が産んだ信繁の二女は 高梨家としては初孫であったため、
采夜のそのはしゃぎっぷりはなかなかのものであった。


信繁は、采夜の言葉に照れながらも、とりあえず うんうんと頷いて見せた。


「それにしても、間に合ってよかった。
 市場の往来で生まれてしまったら、大変な事になっていただろうな。」


信繁が今度は采記の頭にポンと手を置きながら言うと、
采記はその信繁の手首を白刃取りのように両手で挟み込み、 少々きまりが悪そうに言った。


采記(産後)



「すみません、旦那様。

 朝からなんとなく……少し違和感はあったのですが、
 皆で市場へ花を見に行くという事ですっかり気分が盛り上がってしまい、うっかりしておりました。

 いつもよりもたくさん歩いたから刺激になってしまったかもしれません。」


さすがに采記も、少しは焦ったらしい。

陣痛の痛みに耐えながらも、頭の中では必死になって万一の場合を思い、
あれこれと考えた様である。

信繁は手首を采記に挟まれたまま、采記の前髪をくしゃくしゃと撫でた。

「お前は相変わらず子供のようにお転婆なのだなぁ。
 確かに市は楽しいとは思うが……。

 ……うん、そうだ、この子の名前は於市(おいち)にしよう!
 きっと春の市が立つたびに、今日の事を思い出すぞ。

 毎年、春の市で 愛らしい花を買い求めて、この子の誕生を祝うとしよう。」

「……素敵です、旦那様。ありがとうございます。」

前髪がくしゃくしゃになったまま、采記が嬉しそうににっこりと笑って言うと、
名前が決まったことを待ち受けたかのように赤子の於市がむずがって泣き出した。


「おお、ご本人は花より団子のようだな。食い意地の張ったところは俺に似たのかな?
 さあ、母にもらいなさい。」
 
信繁は於市をそっと抱き上げると、優しく采記に手渡した。

上田で長女のすえが生まれた時には長く一緒にはいられなかった信繁だが、
一時帰郷が許された翌年の小正月の頃は、まだ四ヶ月だったすえの授乳の様子も目にしている。 

その時のことが思い出された。

すえは上田ですくすくと育っているが、産みの母であるお小枝はもうこの世にはいない。



信繁が正室のお利世と初めて会ったのは、すえが生まれて間もなくの頃であった。

「……お利世殿にもお知らせしておくよ。」

「はい、お願い致しまする。
 お利世様もこの子の誕生を楽しみにしてくださっておりましたから……。」


信繁とお利世は、約五年の婚約期間を経て、この夏にようやく婚儀を行う事が決まっていた。
お利世と采記の付き合いも もう四年を超えている。

正室と側室の関係ではあるが、二人は気の合う親友ともいえる間柄であった。



 采記はその後、於市の首が据わるようになると、すぐさま
於市と世話係の侍女を共に連れて また聚楽第への出仕に復帰したのであった。


そして、その後まもなく行われた信繁とお利世の婚儀の日には、
采記は於市を連れて大阪まで 祝いを述べに赴いたのであった。


采記は、白無垢に身を包んだお利世の可憐で美しい姿に思わず見とれ、

自分は信繁の側室ではあるが、同時に家臣としても、お利世を女主人として
これからも大切に敬い 尽くしていこうと思ったものである。

お利世も親友として采記の出産を祝い、采記に抱かれた於市の愛らしさに大はしゃぎで、
久しぶりの再会を 心から喜んだのであった。


そして、真田家の身内にも、この日が於市のお披露目にもなったのだ。


昌幸には伏見の真田屋敷にいる間に一度於市を抱いてもらったことがあったが、

大阪城に人質として暮らす事になった山之手や、その頃はもう沼田に戻っていた信繁の兄信幸には、
その婚儀の席で 初めて於市を見てもらったのである。


信幸は於市を一目見て
「うむ、我らの母上によく似ている。」

と言って静かに微笑んだものであった。



 この年の初冬、信繁は兄信幸と共に、関白秀次の推挙という形で
従五位下・左衛門佐(兄は伊豆守)の官位を授けられ、豊臣姓を下賜された。


この時期 信繁は、二人目の子(於市)も生まれ、正室安岐姫(=お利世)を娶り、
また叙任を受けて 一人前の豊家直臣としても正式に認められて、

人生の中で最も平和で満ち足りた日々を 過ごす事が出来ていたのであった。



しかし主家である豊臣家自体は、表面的な平穏を装いながらも暗雲が広がっていたのである。

秀次事件が起きる 前の年の事である。





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ついつい、またもや母親目線が発動してしまいまして(今回は私から見たら孫の誕生?になりますがww)

自分自身が娘を産んだ時の経験もちょっと被りまして(笑)
辛い事件の前の ほのぼの真田家を書いてしまいました。

(ああ!私も早く孫が欲しいなぁ!まだ娘は大学生だけど……ww)



大河ドラマの「真田丸」で、ちょうど信繁殿が「幸村」の名乗りを決めたばかりのタイミングですが、ww

私自身は(勝手な妄想ではありますが)信繁殿の命名法には固定のイメージを抱いておりまして、

女の子の名前の場合には、単純ながら 生まれた時に信繁殿が目や耳にした事象をもとに
あまり悩まずに、直観的に浮かんだ名前を付けている感じで……(でも愛情はたっぷり♪)

二女の於市の誕生に関しては、この様に妄想が湧いて参りました。(^▽^;)

(都合が良い事に 母親の采記はアクティブな女性として設定しておりましたので……。ww)




……これで思い残すことなく秀次事件にどっぷりと漬かり込めます。(気合入れます!)

明日のアップはまだ無理なので、また週末になると思います。
どうぞよろしくお願いいたします。m(_ _)m






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最終更新:2016/10/16 13:27

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コメント 2件 コメントを書く

2016/10/17 18:09:32

千夏さんの人柄が・・・

インテリアショップ にんぐるさん

とっても良く現われてますね^^

だって、いくら気が合うといっても
正室と側室、まして、赤ちゃんが生まれたら
その関係性は、少しくずれそうなのですが・・・

そんなことなく、仲良い描写。
千夏さんの人柄がでているような気がします^^

私なら・・・嫉妬で、意地悪すると思うもんww

でも、赤ちゃんの誕生の場面て
人を穏やかにする効果絶大ですよね~^^

2016/10/18 07:13:51

にんぐるサマ

静岡茶舗さん

私も現代なら……なかなかこうはいかないと思いますが、

前提が戦国時代で側室がいて当たり前の環境で育ってきたなら、
もし自分が采記の立場でも お利世の立場でもすんなり受け入れると思います。

(※ただし、旦那さんの対応次第ですけれど。
 信繁殿は どちらにも愛情たっぷりだし、大切にしてくれているし文句なしです♪ww)


それに、采記は生まれながらの「真田家の家臣」です。
両親揃って“ご主人様大好き!!”な環境で育ってますので必然ですね。ww


赤ちゃん、いいよね、赤ちゃん大好き♪
人間でも動物でも。(^^)

生き物(哺乳類や鳥類?)には本能的に「赤ちゃんは可愛い」という意識があるのだそうです。

確かにそう思えるからこそ、あんなに「一人では何にもできない存在」を
お世話できるのですよね。


信繁殿も絶対に赤ちゃん大好きだと思う!!

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