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日別記事一覧

2019/07/24 23:47

ジェット気流も気温も狂乱している7月の空の下を移動しながら

2019年7月23日 熱波の中の米ペンシルバニア州に出現したマイクロバースト
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ニュースを見ていまして、世界の気温が「また、熱波のサイクルに入った」ことも知りました。

アメリカでは、体感気温が 50℃になった場所があるようなことが報じられていまして、ヨーロッパのは、また1ヶ月前の熱波に逆戻りの以下のような状態にあるようです。

https:●//news.yahoo.co.jp/byline/morisayaka/20190723-00135268/

今週のヨーロッパ各地の予想気温
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以下は、ちょうど1ヶ月ほど前の報道です。

欧州全土で6月異例の猛暑、40度超の予想 フランスなど厳戒態勢
AFP 2019/06/25

欧州全土は24日、6月として異例の猛暑に見舞われた。今週はさらに高温が予想されることから、各地の当局は警戒を呼び掛けている。

気象学者たちによると、この例年より早い熱波の到来は、サハラ砂漠から吹き込む熱風によって起きている。週後半にはさらに高温が予想され、欧州の広い範囲で気温が40度まで上がる可能性もある。

各国政府は、特に子どもや高齢者の脱水症や熱中症への警戒を呼び掛け、医療機関は多数の患者を見込み厳戒態勢で備えている。


この再来のようですけれど、実はヨーロッパのこの時の熱波は 3日間ほど続いただけで、その後は、平年より寒い夏が続いていました。

そこにまた熱波ということで、いよいよ体調とか農作物とかも大変かもしれません。

この頃の異常な世界の気温について、以下の記事などで取り上げさせていただいています。

2019年の狂気の気象はさらにエスカレートし、ほぼ地球全域がカオスの真っ只中に

2019年6月25日の米メディア記事より
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狂気と呼ぶにふさわしい今の世界の気象

以下の記事で、最近のあまりにも異常な気象の様相などをご紹介させていただきました。

インドの熱波を伝える2019年6月18日のNHKニュースより
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2019年6月21日のオーストラリアの最低気温(青の地点はすべて氷点下)
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世界全体に異常気象による農業の危機が拡大中

地球全体として、気温や気象がますますムチャクチャなことになっています。

日本にしても、何となくおかしなことになっていまして、それほど大荒れの状況が出ていないので話題になりにくいですけれど、多くの地域で梅雨入りしていません。

以下は 6月20日の日本気象協会のニュースの冒頭です。

異例づくしの「今年の梅雨」 この先は?
tenki.jp 2019/06/20

今年の梅雨は、いつもの年とは、かなり違っています。

違いの1つめは、「梅雨入り」が遅れていること。平年ですと、この時期は、沖縄から東北にかけて「梅雨の真っ最中」ですが、20日木曜日現在、九州北部や四国、中国、近畿では、まだ梅雨入りが発表されていません。原因は、梅雨前線がなかなか北上しないから。

九州北部や四国、中国、近畿は、1951年の統計開始以来、梅雨入りが最も遅い記録に並んだり、遅い記録を更新する可能性もあります。


そして、今日 6月22日にもまだそれらの地域では梅雨入りが発表されていませんので、四国に関しては「観測史上最も遅い梅雨入り」が確定しました。

九州北部や中国、近畿なども、週明けに梅雨入りしなかった場合は、観測史上最も遅い梅雨入りとなると思われます。

そして、関東などの地域も梅雨入りしたとはいえ、本格的な雨が降っていません。

梅雨のない北海道を別にして、日本の多くの地域は、梅雨があることを前提に農業の行程が進められますので、今後どうなるか気になりますね。

雨は年間で必要量が降ればいいというものではなく、適切な時期に、適切な量が降るということが、農業にも、あるいは経済全般にも必要なことだと思われます。

今後、急にたくさん雨が降り始めたとしても、今年はいろいろと難しい面が出てきそうです。

以下のような記事でも取り上げていますが、今年は「日本がたくさん食糧を輸入している国々」が、自然状況の崩壊で、農作が大変なことになっています。

フランスで寒波が続く中、種まきがさらに遅れる
electroverse.net 2019/05/17

フランスでのトウモロコシの種まきは今週(5月第3週)も再び停滞している。

中央ヨーロッパ諸国は、気温が低い状態が続いているために、多くの国や地域で農作物の種まきが遅れている。

フランスでは通常、4月下旬から 5月上旬は、植栽と種まきが始まる重要な時期だが、今年は残酷なほどの寒波がとどまり、多くの地域で農作業が始められていない。

フランスは世界第 3位のトウモロコシ輸出国であるため、この収穫の遅れや、おそらくは収穫量も大幅に減少するであろうことは、フランス国内の問題に止まらず、世界市場に大きな影響を与えることになるだろう。

フランスでは、ここ 4週間ほどの間、広い範囲で深刻な霜が広がっており、農家は霜の被害を受けやすい作物を保護するために、定期的に畑や果樹園で大規模な焚き火をおこなっている。

5月6日には、フランスで 1979年以来最も寒い 5月の朝となり、気温は平均 2.5℃だった。

この中央ヨーロッパの低い気温は、今週やや落ち着くが、来週(5月の第4週)には、冷たい大気が中央ヨーロッパに降りてくると予想されており、この異様に低い気温は、5月いっぱい続くと見られている。


オーストラリアが十数年ぶりに海外から穀物を輸入する事態に
ABC News 2019/05/15

オーストラリアの農業省は、カナダからの小麦の輸入許可を承認した。これによって、2007年以来の外国産の穀物の輸入に踏み切ることになる。

オーストラリアの卸売り業者マニドラ・グループは、加工品にカナダの小麦粉を使用すると発表した。同社によると、オーストラリアでの 116年ぶりの最悪の干ばつにより、オーストラリア産の高タンパクの小麦が不足しており、小麦製品の加工を続けるには、カナダ産の小麦を使用するしかないという。

オーストラリアの農業大臣は、「小麦の輸入はこれが初めてではなく、以前にも干ばつで穀物を輸入したことがある」と説明するが、小麦輸入に反対の立場を取る人たちからは以下のような発言がある。

「オーストラリアのような巨大な農業国が穀物を輸入するという事実をすべてのオーストラリア人は懸念すべきだ」

極端な干ばつがオーストラリアの東海岸の収穫を荒廃させ、穀物の国内価格を押し上げたために、輸入についての憶測は、この数カ月間繰り返されていた。当局のスポークスマンによれば、オーストラリアでは、1994 - 95年、2002 - 03年、および2006 - 07年にも、数カ国からの穀物の輸入を承認したことがあるのだという。

今回の輸入の許可は、キャノーラ、小麦、トウモロコシに適用される。


イタリア:洪水、雹、そして悪天候が果樹園や農作物に影響を与えている
freshplaza.com 2019/05/14

5月12日にイタリアのバジリカータ州とプーリア州で激しい雹嵐が記録され、その後、雹と雨とが混ざった「水爆弾」が、同じ地域に影響を与えた。この悪天候による果樹園の果物や、スイカ、ブドウなどの被害の拡大が懸念されている。

翌日には、エミリア・ロマーニャ州のいくつかの地域が、非常に激しい雨に見舞われ、河川の氾濫により洪水が発生し、桃、アプリコット、ネクタリンを含む果物が浸水により腐敗し、出荷できる状態ではなくなった。

これらの雹や洪水などにより地域の果物の 70%以上が失われたと考えられる。この地域の経済の礎石が農業であることを考えると、驚くべき被害といえる。

さらには、イタリアのプーリア州も大雨により、サクランボなどで最大で 50%の収穫が失われ、チェゼーナ州でも洪水で農作物の多くが失われた。

ラヴェンナ県も大雨により河川の氾濫が発生し、農作地が被害を受け、また、桃の木が長く水没してしていて、桃の木が枯死する地域が出る可能性があるという。


など

アメリカは、大雨と洪水と寒波により、広い地域で、「今年は農作自体が放棄された」という状況になっていて、フランスも春の寒波により、ワイン用のブドウやトウモロコシが絶望的な状況になりました。

穀物の一大輸出国であるオーストラリアは、116年ぶりの大干ばつにより「海外から穀物を輸入する」という事態に陥っています。

そのオーストラリアは、今度は、冒頭にも載せましたような「異常な寒波」に現在見舞われています。

南半球のオーストラリアは、これから冬に入るとはいえ、冒頭の気温分布のような「全土の3分の2以上の最低気温が氷点下となる」というような国ではないです。

また、南半球の気温といえば、6月20日に、南極大陸で「 -82.7℃」が記録されたことが報じられていました。記録されたのは、「ドームA」と呼ばれる標高 4093メートルの高地です。

2019年6月20日 南極で -82.7℃が記録される
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この南極のドームAは、世界で最も気温が低い場所とされていまして、過去には「 -89.2℃」を記録したことがありますが、南極の気温が本格的に下がる季節はこれからだと思われますので、今年は、新記録が期待されるかもしれません。

そして、夏を目前にしたアメリカのモンタナ州では、6月20日に「大雪」が降りました。こちらはもう異常気象そのものです。

以下の写真は、雪の中でたわむれる結婚式中のおふたりです。

2019年6月20日 米モンタナ州ボーズマンにて
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ジューン・ブライドのその日は雪だった……ということで、思い出には残るかもしれません。

まあしかし、来年も再来年も、6月に雪が降るということになるのかもしれないですが。

狂気じみた気象に陥っているヨーロッパとロシア
ヨーロッパは、気温云々を超えて、比較的全域が、

「狂った気候」

と表現して構わない状況となっていまして、先日も、以下の記事で「ヨーロッパの広範囲に、直径 10cm以上の雹(ひょう)が降った」ことをお伝えしています。

2019年6月11-16日 中央ヨーロッパ各地にこのような雹が
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下の図は、この記事に乗せました「10cm以上の雹が降った場所」です。
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もう、これに関しては完全に異常でありまして、かつてなかったことであると同時に、現在のヨーロッパでは、「このようなことが繰り返されている」ということが、もう黙示録的といってもいいかと思います。

そして、この雹で、またしてもフランスなどで農作物が壊滅的な被害を受けていまして、食糧への影響は拡大しています。

この「雹」というものの被害は、「 21世紀になってから唐突に拡大した事象」であることについては、以下の記事でふれたことがありますが、同時に、この記事を書きました 5月以来、全世界で雹の報道がさらに増えています。

2019年5月10日 雹で埋め尽くされたロシアのエカテリンブルグ
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2019年5月10日 メキシコのモンテレイに降った雹のサイズ
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5月9日 メキシコのヌエボ・レオンに降った雹の大きさ
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雹被害の急激な増加を報じるアメリカCBSニュース
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Are hailstorms getting worse in U.S.? Why 2019 could produce record damage
CBS 2019/04/19

アメリカでの雹嵐が悪化している? 2019年は記録的な雹の被害が生じる可能性がある理由
2017年は、アメリカの歴史で最悪の雹(ひょう)が発生した年だったが、2019年は、すでに「それを越えてきている」と保険の専門家は言う。

雹は現在のアメリカで、住宅、車、作物、人的被害などへの損害で、年間 220億ドル (2兆4000億円)もの損害を与えている。

降る雹は、野球ボールのサイズが一般的だが、今年、アメリカで降った最大のものはグレープフルーツほどの大きさだった。雹はサイズが大きいほど、スピードも速くなり、野球ボールサイズの雹は最大で 170kmほどの速度で落ちてくる。

アメリカ南部では今年、複数の激しい天気の中で幾度となく雹が発生し、すでに 23人が死亡している。

雹では、物的な損害が壊滅的なものになる場合がある。雹の被害において、これまでの最悪の年である 2017年では、米国ビジネス&ホームセーフティ保険協会(IBHS)によると、米国は 220億ドル (2兆4000億円)の損害を被った。

これは平均的なハリケーンの被害のコストを上回っているが、雹は一度に大きな被害を出すのではなく、アメリカ国内のさまざまな地域で個別に発生するために、雹がこれほどまでに大きな被害を出していることは知られていない。

雹によってダメージを受けた住宅の修理も高価なものとなることが多く、家の修復が完了するまでには平均 5か月かかる。

気象学者によると、大気中の水の量が増えると雹の量が増える可能性が高いとのことだが、雹が降る量や、被害の程度を予測することは難しい。

世界最大の再保険会社の1つ、ミュンヘン再保険社によれば、世界全体として雹嵐をもたらす「対流性暴風雨」が数多く発生し始めたのは 21世紀初頭からだという。

2017年と 2018年は、世界的に大規模な暴風雨による被害が続いたが、21世紀に入ってから 2014年までに雹による被害は着実に上昇し続けていたという。


アメリカでは、夏を前にして、すでに 2019年の雹による経済被害が過去最大となっているこことが伝えられています。ヨーロッパ各地も、農業被害を含めて、おそらく過去最大の被害となっていると思われます。

雹は、合理的には「非常に荒れた気象状況」を示す事象ですが、一方では、雷と共に象徴的な意味を持つ事象でもあるだけに、世界各地で雹が連続し続けているというのは、印象深いことでもあります。

ここまでは、どちらかというと、寒波のほうの問題のある国や地域についてでしたが、南アジアの地域では、過去最大の「熱波」に見舞われています。

1ヵ月以上50℃超が続くインドでは「水暴動」も勃発

インドは、5月の中旬頃から、平年ではあり得ない高温が続いていまして、特に、インド北部と中部では、すでに 1ヵ月以上、異常な高温が続いています。

以下は、最近のインドの中部から北部の最高気温ですが、このような状態が、もう 40日ほど続いているはずです。

2019年6月19日のインド中部から北部の気温。デリーで48℃は史上初
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インド中部から北部の 50℃近くというような極端な気温ではないにしても、インドでは、ほぼ全域が猛暑となっています。

冒頭には、この猛暑で 200名以上の方が亡くなっていることにふれましたが、死者が急激に増えている原因のひとつとして、「深刻な水不足が発生し、拡大している」ことがあると思われます。

先ほど「日本に梅雨が来ない」ことにふれましたが、インドも北部や中部に「雨をもたらすモンスーンが来ない」のです。

高温が続いてる上に、雨が降らないために、水不足も深刻になっています。

たとえば、以下の写真は、都市圏人口が 867万人にのぼる南インドの世界都市チェンナイの「最大の貯水池」の現在です。

水がほぼ完全に枯渇したインド・チェンナイ最大の貯水池
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このように、インド各地で水が枯渇しており、6月20日には、水不足による暴動も発生したことが伝えられています。

具体的には、2050年までに以下のようになると報告しています。

・中東は水不足による原因で GDP が 14%落とされる。中央アジアでは GDP が 11%落ちる

・東アジアでも、旧態依然の水の管理体制のままの場合、 GDP が 7%削ぎ落とされる可能性がある

・深刻な水不足は、東アフリカ、北アフリカ、中央アジア、南アジアの一部で発生することが予測される。それらの地域では、部分的に現在の3分の2まで使用可能な水量が減少する


日本に住んでいると、そんなに深刻な水不足というものを実感する機会は少ないですが、現在のインドのように、「少しモンスーンが遅れている」だけで、何億人という人たちに影響を与える水不足が起きているという現実もあります。

今年の日本も、地域的には少雨のまま夏に至る可能性がありますので、インドほど深刻ではないとはいえ、水不足の問題は出てくるかもしれません。

ところが、その直後から、さらに「異常としか表現しようがない」気象の状態が、次々と報じられているのです。

特に驚いたのは、今日 6月25日に報じられていた以下の記事でした。
冒頭の部分をご紹介します。

欧州全土で6月異例の猛暑、40度超の予想 フランスなど厳戒態勢
AFP 2019/06/25

欧州全土は24日、6月として異例の猛暑に見舞われた。今週はさらに高温が予想されることから、各地の当局は警戒を呼び掛けている。

気象学者たちによると、この例年より早い熱波の到来は、サハラ砂漠から吹き込む熱風によって起きている。週後半にはさらに高温が予想され、欧州の広い範囲で気温が40度まで上がる可能性もある。

各国政府は、特に子どもや高齢者の脱水症や熱中症への警戒を呼び掛け、医療機関は多数の患者を見込み厳戒態勢で備えている。


ここまでです。

海外の報道では、スペインとフランスの一部では「 43℃」まで気温が上昇すると予測されている場所もあるようです。

どうして驚いたかといいますと、つい1ヵ月半ほど前までのヨーロッパは、以下のような記事でご紹介していますが、「いつになっても春が来ない」状態で、「 5月なのに雪さえ降っていた」のです。

2019年5月6日のスウェーデンの報道より
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2019年5月4日 五月の大雪に見舞われたドイツのアイフェル
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5月3日 雪に覆われた英スコットランド
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5月4日 ベルギーのエルゼ
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その後、5月6日になり、欧州各地の寒波はさらに激しくなり、特に北欧やドイツ、フランスなどでは、とても 5月とは思えない異様な気温の状況となっています。

以下は、5月6日の北欧各地の最低気温の分布です。

2019年5月6日の北欧各地の最低気温
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たとえば、日本の北海道などでもそうですが、ある程度寒冷な地域であっても、5月に平地で氷点下を記録するというようなことは基本的にないわけですが、北欧では各地で氷点下、しかもスウェーデンなどでは -12℃などを記録している状況となっています。

なお、冒頭のスウェーデンの報道の「夏に何が起きているのか」というタイトルの意味は、スウェーデンの気象機関では、

「平均気温が 10℃以上の日が 5日間連続すれば、夏と定義される」

のだそうです。

このような極端な寒冷化の状況を作り出しているのは、北極からの冷たい大気「極渦」のためだそうで、現在、ヨーロッパの上空は以下のような大気の状況となっているようです。

5月はじめのヨーロッパの大気の状況
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今の季節に、このように北極の大気がヨーロッパに流れこみ続けるというのは、なかなか珍しいことだと思われます。

5月6日のヨーロッパ各地の風景を少しご紹介させていただきます。

2019年5月6日 ヨーロッパ各地の「春の光景」

5月6日 スイスでは1945年以来の5月の雪に
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5月6日 雪に覆われたボスニア・ヘルツェゴビナの街
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5月6日 ラトビア 凍りついた果物畑の木々
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5月6日 25cm以上の積雪となったオーストリアのチロル
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5月6日 イタリアのエミリア・ロマーニャ
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5月6日 フランス・ボルドー ブドウ畑を霜から守るために火をたき続けている光景
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それが今や、それらのいくつかの地域では、30℃後半から 43℃などという気温になっていたり、あるいは、なろうとしている。

「 5月が -10℃で、6月は 40℃」というのは、ちょっと急激すぎる変化です。

あるいは、このヨーロッパが過去最大の猛暑に襲われている同じ頃、

「アメリカでは過去最大の夏の雪が降っていた」

のですね。

以下の記事でご紹介しています。

2019年6月24日の米ワシントンポストより
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アメリカ中部から中西部は、現在、気候が混沌としています。

アメリカでも 6月22日は夏至で、つまり、夏を迎えた日となっているのですが、アメリカ中部のコロラド州では、この夏至の日に、

「大雪」

が降りました。

2019年6月22日 アメリカ・コロラド州各地の風景

コロラド州ビル・コットン
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コロラド州スチームボート・リゾート
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コロラド州ブレッケンリッジ
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これらの写真を見てもおわかりかと思いますが、この「夏至の雪」は、少し舞ったというのではなく、吹雪を伴う大雪で、6月21日と 22日の二日間で、場所により 50センチ以上の降雪となりました。

コロラド州の場所
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昨年秋から今年春のシーズンのコロラド州は、ただでさえ平年より大変に雪が多くなっていまして、6月21日前までの状態でも、平年比で 750%増、つまりふだんの 7倍以上の降雪となっていました。

ところが、6月22日にかけての雪をすべて加えますと、今シーズンの総積雪量は、

「平年比 4121%」

という途方もない数値となっていたのでした。

これは、以下のアメリカ農務省のデータで明らかになったものです。

アメリカ農務省の積雪量データマップより
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なお、このコロラド州では、干ばつの期間と大雨の期間が繰り返されていまして、何ともいえないにしても、今回の季節外れの雪も、農作などの状況にはあまりいいとはいえないものとなっているかもしれません。

ただ、この異常な降雪にも良い面はあり、それは、このコロラド州は、最近の夏はいつも大規模な山林火災に苦しめられているのですが、今年のように「夏まで雪が残る可能性」がある状況では、山火事は減少するとみられていることです。

予測では、アメリカ中西部は今後も長く雨量の多い状態が続くとされていまして、そこに今回のような寒気が加わった場合、今後もまだ「夏の雪」が降り続く可能性もあるかもしれません。

この時のヨーロッパの熱波は、アフリカ大陸からの熱い大気がヨーロッパに流れ込んだために起きたということになっていましたが、そういえば、「最近は、なぜ、気温や天候の変化がこんなに急激に起きるのか」ということについて、それと関係があるかもしれないニュースがありました。

それは、

「太平洋上空を、かつてない速度のジェット気流が駆け抜けていた」

ことがわかったのです。以下は、7月18日の太平洋上空のジェット気流の速度です。

過去最強のジェット気流が太平洋から北米上空に出現
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赤の部分は、時速に換算しますと 260キロメートル超に相当し、これはこの時期の太平洋上空のジェット気流としては、過去最大級の速度となるのだそうです。

ジェット気流といえば、2017年にも、大西洋からヨーロッパの上空で、過去に例がない速度のジェット気流が移動していたことを以下の記事でご紹介させていただいたことがあります。

地球の気流の崩壊がまたしても: ヨーロッパ上空のジェット気流の速度がカテゴリー5のハリケーン以上の時速300キロにまで加速していたことが判明

2017年10月15日のヨーロッパ上空のジェット気流の速度
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本格的に地球の上層大気が「壊れて」きている

イギリスやアイルランドの報道でも、このハリケーンの奇妙さについて報じているものが多く見られました。

2017年10月16日のアイルランドの報道より
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上のアイリッシュタイムズの記事の中で、「なぜオフィーリアはそのような場所で生まれ、このようなコースをとっているのか」ということに対しての質問に答えていたアイルランドの気象学者デイルド・ロウ(Deirdre Lowe)さんは以下のように述べています。

「なぜこんなに東部で発生し、このようなコースなのかということについては、おそらくはジェット気流などの大気の流れとの関係なのではないかとは思いますが、今のところはその理由は私たち気象学者にも特定できません」

ここで「ジェット気流」という言葉が出てきました。

10月15日にヨーロッパ上空で記録された「ジェット気流の速度」が冒頭のものなのです。

冒頭の図を、大ざっぱですが、ヨーロッパの地図と並べてみますと下のようになります。

2017年10月15日のジェット気流の速度
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これを見ますと、10月15日に、

「時速 300キロメートル以上の強烈な速さのジェット気流がヨーロッパ上空を駆けぬけていた」

ことがわかるのです。時速 300キロメートルは、秒速では 80メートルくらいになりますので、「 1秒で 80メートル移動する速さ」ということで、そのすごさがおわかりかと思います。

なお、この速度は、ハリケーンの定義の「カテゴリー5」を上回るすさまじいものでもあります。カテゴリーの区分は風速が基準です。

ハリケーンの強さと風速(秒速)
・カテゴリー5 秒速 70メートル以上
・カテゴリー4 秒速 59 - 69メートル
・カテゴリー3 秒速 50 - 58メートル
・カテゴリー2 秒速 43 - 49メートル
・カテゴリー1 秒速 33 - 42 メートル


このようになっていまして、今回のジェット気流の速度である「秒速 80メートル以上」というのは、カテゴリー5の中でも特に強大な「スーパー・ハリケーンに匹敵するようなものといえそうです。

ちなみに、ジェット気流の「通常の速度」とはどのくらいかというと、ジェット気流 - Wikipedia に以下の数値があります。

・寒帯ジェット気流 → 夏で秒速 20m から 30m、冬で 50m

・亜熱帯ジェット気流 → 夏で秒速 20m から 40m、冬で 40m から 50m


ということですので、おおむね秒速 20メートルから 50メートルの間くらいに収まるものということのようですが、10月15日のヨーロッパのジェット気流は、

・最も速度の「遅い」部分で秒速 40メートルほど

・最も速度の「速い」ところでは秒速 80メートル以上


と、「常識的ではない」速度になっていたことがわかります。

ちなみに、ヨーロッパ上空を通るのは、寒帯ジェット気流のほうです。

ハリケーン・オフィーリアの「奇妙なコース」と、このジェット気流の爆速が関係あるのかどうかはわからないですが、そもそも、こんなにジェット気流の速度が上がったということ自体が、気流のシステムの根本がどうにかしたと考えるのが正しそうですので、地球単位の大きな意味では関係していそうです。

ハリケーン・オフィーリアの10月17日までの予想進路
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ただ、今回のジェット気流の速度は確かに驚くべきことかもしれないですけれど、もはや昨年あたりから「地球の気流は壊れていた」という事実もあります。

こういう異常といえる大気の流れが、地球の各地を移動している中で、本来はその地域にはないような気温や気象が「次々と運ばれている」のかもしれません。

そして、今はアフリカなどからの熱い大気による熱波となっていますけれど、気流の流れが、北極や南極からの大気を運んでくるようなものとなった場合には、熱波が一転して寒波になることもないではないのかもしれません。

以下の記事で取り上げましたように、基本的に、今の地球の大気の流れは崩壊しつつありますので、何が起きても不思議ではないです。

《特報》地球の気流が壊れた : ジェット気流が赤道を通過して北極から南極に進むという異常すぎる事態。このことにより、この先の気象と気温はこれまでに考えていた以上のカオスとなる可能性が極めて濃厚に

2016年6月30日気象の専門家たちは「私たちは地球規模の気候緊急事態を宣言しなければならない」と語り、騒然が広がる

カナダ・オタワ大学の気象学の専門家ポール・ベックウィズ教授による事態の解説
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ベックウィズ教授の動画解説欄の翻訳

北半球のジェット気流が赤道を越えて進行し、そして、南半球のジェット気流と合流するという事態が起きています。

これは今までになかった新しいジェット気流の動きだと思われ、そして、このことは、気候システムの騒乱が進行中であることを示しています。

現在の私たちの気候システムの振る舞いは、私たちが予想していなかった状況、あるいは予想はしていても、過去に経験したことのない新しい、あるいは恐ろしい方法で私たちを驚かせ続けています。

混乱した気候の世界へようこそ。

私たちは今、地球規模の気候緊急事態を宣言しなければなりません


今回ご紹介することは本当に驚くべきものですが、最初に何が問題なのかを簡単に記しておきます。

まず、そもそも、ジェット気流とは通常はどのような動きを見せるものかということと、そして、今はどのようになっているのかということから入らせていただきますと、まず、通常のジェット気流というのは、Wikipedia の説明では、以下のようになります。

ジェット気流 - Wikipedia

ジェット気流とは対流圏上層に位置する強い偏西風の流れ。

主要なものとして北緯40度付近の寒帯ジェット気流と北緯30度付近の亜熱帯ジェット気流がある。


図で示しますと、下のようになります。

通常のジェット気流の一例
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地図の下に「赤道」の位置を加えましたが、寒帯ジェット気流も、亜熱帯ジェット気流も、どちらも赤道などとはまったく関係しない場所を循環するのが普通だということがおわかりかと思います。

しかし、冒頭の動画のタイトルに「ジェット気流が赤道を通過している」とありますように、「ジェット気流が赤道を通過している」という壊滅的な変化が見られているのです。

下の写真は、アジアからオーストラリアくらいまでの位置の現在のジェット気流を示したもので、赤と緑で示されているジェット気流が「赤道」を通過して、しかも、寒帯ジェット気流と亜熱帯ジェット気流が「出会っている」という異常な光景が記録されたものです。

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これまでの考え以上に気象と気温が混乱する可能性

ことの発端は、気象などの記事を記しているロバート・スクリブラー(Robert Scribbler)という方がブログ上で、このジェット気流の異常を指摘した

「巨大な重力波が冬と夏をゴチャゴチャにしてしまうのか? 壊れてしまったジェット気流が今、北極から南極に走っている」

というタイトルの下の記事の投稿以来、ソーシャルネットワーク上で大きな話題となり、冒頭のように、このことについて気象学の観点から状況を解説する専門家なども現れるというような騒動となっているという次第です。

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これは「ジェット気流の動きが、これまで一度も見たことのないものとなっている」ということなんです。

先ほどのブログのタイトルに「冬と夏をゴチャゴチャにしてしまうのか」とあったり、冒頭のオタワ大学のベックウィズ教授は、「混乱した気候の世界へようこそ」と書いていたりしているのを見てもわかるように、今後、今まで想像していた以上の経験したことのない気象や気温が出現する可能性がより高くなっていると言えます。

ちなみに、ジェット気流のこの異常に関しては、「こういうことが起きている」という事実があるだけで、「理由」や「原因」は誰にもわかるものではないもののはずです。

どうしてこんなことが? ということに対しての答えは出ないと思われます。

しかし、現実として起きている。

この現象が、どのような異常気象や異常気温をもたらすのかも予測はできません、

2013年には、ヨーロッパで大規模な洪水が発生しました。

その原因は複合的ではありながらも、ドイツの気候変動ポツダム研究所の科学者が、AFP に、以下のように語っていました。

気候変動ポツダム研究所は、(この大洪水は)地球上空のジェット気流が乱れたことによって、豪雨をもたらした低気圧が移動せず1か所に停滞してしまったためと指摘している。

同研究所は、現在ロシアで起きている干ばつも、ジェット気流の乱れに関連しているとの見方を明かした。


しかし、最近言われていたような、「今年の夏は、エルニーニョからラニーニャに移行するから猛暑」というような単純な図式で、これからの気候や気温を考えることはできないと思われます。

そんな中で、日本の多くは記録的な日照不足です。

今年は夏以降も激しい気温と気象の異変が続きそうです。

最終更新:2019/07/24 23:47

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2019/07/24 22:24

イタリアのエトナ火山がふたたび激しい噴火

2019年7月20日 大噴火したイタリアのエトナ火山
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ヨーロッパ最大の火山であるイタリアのエトナ火山は、今年 6月頃から活発な活動が続いています。

エトナ火山の場所
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7月4日には、何の前触れもなく大噴火を起こしたことを以下の記事で取り上げたことがありました。

ヨーロッパ最大の火山であるイタリアのエトナ山が前触れなく突如噴火

2019年7月4日エトナ山の突然の噴火を伝えるイタリアの報道より
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このエトナ火山が、7月19日から 20日にかけて、またも大規模な噴火を起こしていたことを知りました。

2019年7月20日 エトナ火山の噴火の様子
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この噴火によって、シチリア島の空港が閉鎖され、航空便の乱れが続いているようです。

この 7月19日から 20日は、ペルーでもウビナス山という火山が大規模な噴火を起こしたことを以下の記事でご紹介しています。

ペルーのウビナス火山が噴火。当局は火山灰と有毒ガスの拡大に対して警報を発令

2019年7月19日 噴火したペルーのウビナス山
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このウビナス山の噴火では、3万人以上の住民たちの大規模な避難も始まったことが伝えられています。

火山噴火の世界的な連鎖は、なお続いているのかもしれません。

最終更新:2019/07/24 22:24

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