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2020/11/25 20:53
ネオナチス ドイツですべての自由を制限できる「感染保護法」が議会で可決。ロックダウン、外出禁止、旅行禁止、デモの禁止、家庭への襲撃、マスクの着用命令すべてが法律で合法化された可能性
2020年11月24日
2020年の「全権委任法 」
欧米では、次から次へと、ものすごいペースで「感染症対策圧政」が拡大し続けている気配がないでもないですが、11月18日のドイツ議会で、
「感染保護法」
という法律が可決されたことが報じられていました。
これにより、今後のドイツでは「感染症対策の名目の下では何でもできる」ことになるということを記している人たちがいます。
実際、ドイツだけではなく、ヨーロッパやオーストラリアなどの多くの西欧諸国では、法律が制定されるとかされないとかいう話とは関係なく、強圧的な封鎖処置や外出禁止措置、デモ禁止措置をおこなっているわけですが、今回のドイツの議会での認定は、
「正式に感染症抑制のためには何でもできる」
ことが明文化されているようです。
つまり、たとえば、こんなブログを書いているような私などがドイツに住んでいるのなら「デマを流している」という罪状で拘留される可能性もあるということのようです。
どんどん進みますねえ。
そして、以下の記事などで書きましたけれど、春になるまで感染の増加が収まるわけもないのです。
軍事的に実施された検疫方法でさえウイルスの拡散を止めることはできないことを研究は明らかにした
研究に参加したすべての海兵隊員の新兵は、睡眠中あるいは食事中を除いて、屋内でも屋外でも常に 2層の布製マスクを着用した。
彼らは、すべての場所において、少なくとも 6フィート (1.8メートル)の社会的距離を確実に履行した。演習地を離れることは許可されなかった。
また、表面透過に寄与する可能性(物体の表面に付着しているウイルスから感染する可能性)のある個人用電子機器やその他のアイテムにふれることは禁止された。
さらに、定期的に手を洗い、彼らは洗面台付きの 2人部屋で就寝し、共有のダイニング施設で食事をし、共有のバスルームを使用した。
すべての新兵は毎日部屋を掃除し、部屋を使用するたびに漂白剤でバスルームを消毒し、各小隊が食べた後に漂白剤で掃除した食堂で調理済みの食事を食べた。
ほとんどの指導と演習は屋外で行われた。
新兵のすべての移動が監視され、人と人との接触を最小限に抑えるために指定された建物の出入り口を使用し、一方向の人の流れが実装された。
研究への参加に関係なく、すべての新兵たちは毎日体温と症状のスクリーニングを受けた。各小隊に配属された 6人の教官が 8時間交代で、検疫措置を実施した。
新兵が新型コロナウイルスと一致する徴候または症状を報告した場合、電話で報告し、新型コロナウイルスの迅速な PCR 検査を受け、テストの結果が出るまで隔離された。
教官たちも演習場からは出られず、マスクを着用する必要があった。あらかじめ準備された食事が提供され、毎日の温度チェックと症状のスクリーニングを受けた。
陽性の症例が診断された小隊に配属された教官は、迅速な PCR 検査を受け、結果が陽性の場合、教官職務から外された。 (アメリカ経済研究所 2020/11/13)
何をどうやっても気温が低いとコロナウイルスは増えるのだから
2020年11月15日
普通に考えれば、新型コロナウイルスもコロナウイルスの「性質」を持っているわけで、その限りは、冬になればなるほど「確実に」感染事例は増えていきます。もちろん変異などして、まったく元のコロナウイルスの性質を持っていないのであるならば、そういうことでもないのかもしれないですが、現状での感染者数の増加を見ていますと、おそらく、この推察には間違いないものがあると思われます。
先日、アメリカの金融系企業ゴールドマンサックスの国際投資調査部が、
「通常のコロナウイルスについての気温と感染流行の関係」
を詳細に調査し、コロナウイルスが、「気温との間に著しい負の相関関係がある」ことを発表していました。
この「気温との負の相関関係」ということは、つまり、
「気温が低くなるほど、流行は拡大する」
という単純な結論なんですが、ゴールドマンサックスのグラフを見ますと、「来年の 1月2 月あたりにかけて予想以上に感染事例が増加する」可能性があることがわかります。
今回のゴールドマンサックスの調査結果のデータはいろいろとあり、難しいものも多いのですが、もっともわかりやすいのが以下のグラフです。アメリカ CDC (疾病予防管理センター)のデータから作成したもので、2016年から 2019年までの「通常のコロナウイルス」の流行の推移を示したものです。
気温の変化とコロナウイルスの感染者数の推移
これを見ますと、「気温が 7℃以下」になると、急激にコロナウイルスの感染者数が増えることがわかります。「 2℃以下」の気温で、さらに急上昇するグラフを描きます。そして、気温が 22℃から 27℃の暖かい時には、コロナウイルスの感染事例が極めて少なくなる。この気温は、日本の季節でいえば、5月頃から 7月くらいまでとなりますでしょうか。
おもしろいのは、気温が 30℃を超えてくると「また増えてくる」というところです。
この傾向は季節ごとのグラフで、さらにはっきりとします。
通常のコロナウイルスの季節ごとの感染者数の推移
ラインがたくさんあるのは、コロナウイルスの種類と、あとは統計平均年などの区分けですが、どのラインにしても、株種によって、流行のピークの度合いは多少異なるにしても、コロナウイルスというものは、
・どんなものでも気温の低い時にピークを迎える
ことがわかります。
興味深いのは、このコロナウイルスの流行のグラフは、たとえば今年の日本での新型コロナウイルスの流行の推移と似ていることです。
日本では 3月頃から感染事例が顕著になり、緊急事態宣言ということになりましたが、その後、5月から 7月くらいまでは、感染者数も少なく、比較的に平穏な時期でした。
上のグラフを見ますと、例年、「通常のコロナウイルスは、気温が 17℃から 27℃くらいの 5月から 7月くらいはほとんど感染事例がない」ことがわかり、今年の日本も、その「ウイルスの自然の性質」に従っていただけのようです。
緊急事態に伴う対策が功を奏した部分はほとんどないと思われます。
そして、日本では、8月になって「やや感染事例が増えた」というのも、上の気温との相関のグラフで示されています。気温が 30℃を超えると、感染例がやや増えます。
このあたりから、仮に新型コロナウイルスが、この「通常のコロナウイルスの挙動と同じ」となった場合は、今後の 12月から 2月などの感染事例の増え方は、「現在の何倍」という規模になる可能性があるのかもしれません。
最初のグラフでは、気温 22℃- 27℃の状態での感染確認数は「 100万人あたり、ほぼゼロ」でしたが、気温が 7℃以下で 200人、2℃以下で 400人と示されています。
このようなところから見ますと、
・現在すでにコロナの感染例がある程度の数があり
・冬期に気温が 7℃以下になることがあるような場所
においては、今後、場合によっては、先ほどのグラフで示されていた現在の数倍などの感染確認事例が出る可能性も高そうです。
加えて検査での「偽陽性」の問題も大きいですが、そういえば、先日、スペースXやテスラの CEO であるイーロン・マスク氏が、
「 1日 4回検査を受けて、結果のうち 2回は陰性で、残り 2回は陽性だった」
として、以下のようにツイッターに投稿していました。
11月13日のイーロン・マスク氏のツイートより
この検査は、PCR検査ではないものです。
その中で、判定率 50%という丁半博打のようなことが実際に起きているようです。
どうして 1日に 4回も検査したのかというと、マスク氏は軽い風邪のような症状が出たので、コロナかどうかを知りたかったようです。
いずれにしましても、社会全体が今のように「常軌を逸した数だけへのこだわり」を見せている限りは、事態は収まらないのでしょうね。
気道感染症は気温の低い時に流行するという単純な図式は、これからのシーズンにも当てはまることになるはずで、12月、1月、2月と、どうにもならない局面になっていく可能性があります。
それに加えて、検査そのものの正確性が最近はさらに疑われています。
しかし、もう科学的な根拠は関係ない局面に達しているようです。
その中で「歴史は繰り返す」兆しが今回のドイツの「感染保護法」なのかもしれません。
アメリカの劇作家で、現在、ドイツで暮らしている CJ ホプキンス (CJ Hopkins) という劇作家の方が、自らのウェブサイトに「ドイツ人が帰ってきた」というタイトルの記事を掲載していました。今回はそれをご紹介したいと思います。
ヨーロッパがどうなっていくのかはわからないですし、アメリカもどうなっていくのかはわからない。もちろん、日本がどうなっていくのかもわからない。
そんな状況ですけれど、ドイツが好きでドイツで暮らすアメリカ人作家の思いが綴られています。
なお、文中に出てくる「全権委任法」というのは、アドルフ・ヒトラーが、1933年3月23日に制定した法律で、ナチスドイツの権限の基礎を固めたものです。Wikipedia の説明では以下のようなものです。
全権委任法
全権委任法、日本語訳では「民族および国家の危難を除去するための法律」は、ヴァイマル共和政下のドイツ国において1933年3月23日に制定された法律。
国家社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)による事実上の一党独裁制の下、アドルフ・ヒトラー首相が率いる政府に、ヴァイマル憲法に拘束されない無制限の立法権を授権した。 (Wikipedia)
この「全権」という部分が、今は、感染症対策のための全権となったということなのかもしれません。
ここからです。
ドイツ人が帰ってきた!
The Germans Are Back!
CONSENT FACTORY, INC. 2020/11/22
ドイツ人が戻ってきました。
それは、暖かく、曖昧で、小柄で、平和を愛する、戦後のドイツ人のことではありません…。
11月18日、ドイツの議会はいわゆる「感染保護法」(ドイツ語で「Das Infektionsschutzgesetz」)と呼ばれる法律を可決しました。
これは、この法律の基本である「公衆衛生の保護」のためなら、すべての権限をドイツ政府に付与するものです。
これまでもドイツ政府は以下のようなことを行ってきました - - ロックダウン、夜間外出禁止令、旅行の禁止、デモの禁止、家や企業への急襲、医療用マスクの着用の命令、マスク着用反対者への嫌がらせや逮捕など。
しかしこれまでは、そのようなことは合法ではなかったのですが、今は連邦議会によって、それらが「合法化」されました。法律として祀られているのです。
議会を通じて決定された、この「感染保護法」を、ドイツで 1933年に制定された法律「全権委任法」と比較することは、いかなる方法でもできません。しかし、全権委任法はあらゆる権限が政府に付与された点で、私はこの感染保護法と全権委任法が非常に似ているように響きます。
今回、感染保護法が合法化された後には、何万人もの反全体主義の抗議者たちがドイツの通りに集まり、多くがドイツ連邦憲法(ドイツ議会が廃止したばかりの憲法)のコピーを持っていました。
しかし、抗議者の多くはマスクを着用していなかったので「違法のデモ」と見なされ、何千人もの機動隊によって打ちのめされ、数百人が逮捕されました。また、多くが放水車で水をまかれていました。
ドイツのメディアは、ナチス時代のゲッベルスの宣伝省とはまったく異なり、完全に客観的でしたが、これらの抗議者をすべて「コロナ否定派」、あるいは「極右過激派」「陰謀理論家」、「反ワクチン派」、「ネオナチ」であると国民に報道していました。
ドイツ政府、ドイツのメディア、インテリ、そして基本的にはそこに留まりたいと願う役人たちの誰もが、これらの「コロナ否定派」が問題になりつつあると認識しています。
「コロナ否定派」たちは、公衆衛生を脅かし、ドイツ国民に苦痛を与えている根拠のない「陰謀説」を広めているとされています(たとえば、コロナに感染した人々の大多数は、軽度から中等度のインフルエンザ的症状しかないか、より一般的にはまったく症状がなく、感染しても 99.7%以上が生き残る、などの「事実」を広めています)。
「コロナ否定派」たちは、マスクなしで歩き回っています。彼らは、終末論的な感染症に襲われていることを国民に納得させるためのドイツ政府とメディアの努力を嘲笑しているとされています。
彼らはインターネット上で科学的事実を投稿し続けてもいます。
彼らはこれらの抗議デモをおこない、「健康緊急事態」を宣言し、ドイツ憲法を無期限に停止し、法令と力によって社会を支配するドイツ政府の権利に異議を唱えているのです。政府とメディアは彼らを「国民の的」と見なしています。
しかし、このようなドイツ政府とメディアの努力にもかかわらず、「コロナ否定論」運動はドイツだけでなくヨーロッパ全体で成長しています。
明らかに、ドイツがこの脅威に対してより強力な対策を講じる時が来ています。
この「感染防止法」は、何らかの解決策を考案して、それを実行するために必要な権限をドイツ政府に提供します。これら「コロナ否定派」の退化した反社会的逸脱者たちがドイツ政府の絶対的な権力に挑戦することを許可しません。
今や、「コロナ否定派は、ナチスに共感する者」とされており、それは根絶され、容赦なく対処されなければならないものなっているのです。
詳細はわかりませんが、「コロナ否定派問題」に効率的に対処するために、なんらかの特別な実行措置機関が設置されていると思われます。そして明らかにすでに措置が講じられています。
今年 4月には、有名な反体制派の女性ドイツ人弁護士が精神科病棟に強制的に拘束されました。
また、重武装の警察たちが、コロナ否定派 YouTuber を逮捕しています。これについてドイツ当局は詳細を発表しておらず、主流メディアもまたそれを報告していないため、正確なことはわかりません。
私はドイツ人が大好きで、私はドイツに住んでいます。
けれども、この新しい病的な全体主義を実行しているのは政府とメディアだけではありません。一般のドイツ人たちもそうなのです。
このドイツの歴史の中で、ドイツが再び全体主義国家に変貌し、警察がマスクの不着用者を追い詰めている光景を見るのはかなり憂鬱であり、少し恐ろしいことでもあります。
街頭、レストラン、バー、そして家庭を警察たちが襲撃しています。
ここでは、善良なドイツ市民が、散歩や買い物で「社会的距離のルール」に違反していないかどうかを確認するために、市民たちはヨガスタジオの窓さえも覗き込んでいます。
食料品店で、私がマスクを着用していないことに腹を立てた人に、敵対的な視線で睨みつけられ、または、口頭で非難するドイツ人に囲まれることもあります。
「マスクは義務だ!」と。
はい、私はそれが「義務」であることを十分に承知しています。
それが「義務」であるかどうか疑問がある場合のために、ベルリンの上院議員は、以下の魅力的な広告を出稿しました。
私は決して、これらのドイツ人を「ナチス」とは呼びません。それでも、私は、彼らを「全体主義者」と呼びます。このコロナウイルスによって私たちが受けている、まったくばかげた「緊急措置」を正当化するふりをしているのは、政府と共に市民でもあるのです。
これはカルト、全体主義のように機能しています。
それはあなたがた市民に少しずつ少しずつ嘘をつき、合理化によって市民たちが全世界を作り直すという使命を帯びた「小さな自己陶酔的なニヒリスト」から命令を受けていることに気付くまで続きます。
一気にすべてが変わるのではありません。数週間から数ヶ月の間にそれがなされていきます。
そして、それがいつの間にか、あなたたち市民の現実になります。
詳細やシンボルは変わっても、全体主義は全体主義です。
それがどのようなユニフォームを着ているか、または、どんな言語を話しているかということは実際には問題ではありません。
それは偶像であり、人間の傲慢さの模造品であり、大衆の心の粘土から彼らが制御できないものを根絶したい巨大な精神的不自由によって形成されています。
そして、彼らがコントロールしたいのは常に「すべて」です。
私。社会。世界。笑い。愛すること。名誉。信仰。過去。未来。生活。死。それらに従わないすべて。
残念ながら、この種のことが始まり、それが現在私たちが経験している段階にまで達すると、多くの場合、都市が廃墟になるか、大地に人間の頭蓋骨が散らばるまで、それは止まりません。
そこにたどり着くまでに 10年や 12年などかかるかもしれませんが、間違いなく、私たちが向かっているのは全体主義が常に向かっている「場所」です。
信じられないなら、ドイツ人たちに聞いてください。
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2020/11/25 20:12
これまで「ヒト胎児組織」が使われたワクチンの接種は「数億人規模」に。そしてその胎児組織は日常の食品添加物にも使われている可能性が
2020年11月23日
カニバリズム下の社会生活
最近は、それまでまったく知らなかったようなことをいろいろと知る機会があり、その中には心地良いものもあれば、「邪悪な感じ」を強く受けるものもあります。
後者としましては、たとえば、先月書きました以下のふたつの記事で取りあげたことがある「多くのワクチンにヒトの胎児の組織が使われている」ということを知ったことがありました。
世界の出来1574 新型コロナワクチン製造に必要なスクアレン確保のために「絶滅種のサメ50万匹が殺される」ことが判明
米政権、「胎児組織」 使う研究を中止
BBC 2019/06/07
アメリカのトランプ政権は、人間の胎児組織を使った医学研究を、政府機関で打ち切ったと発表した。胎児組織の使用はHIV(ヒト免疫不全ウイルス)やがんなどの治療研究において必要だと主張する科学者たちから、批判の声が上がっている。
米保健福祉省は、声明を発表。「受胎から自然死に至るまで、人命の尊厳を掲げることが、トランプ政権における最優先事項の1つ」と説明している。
(略)
胎児組織由来の細胞株は、関節炎から嚢胞性線維症に至る様々な疾患の治療法の開発をはじめ、風疹やアデノウイルス、狂犬病、水痘およびポリオのワクチン開発で役立てられてきた。
科学者は、胎児組織はHIVやジカウイルス症、小児がんなどの治療研究の唯一の方法だと主張している。
正常ヒト細胞株WI-38の光と影
Nature 2013/06/27
1962年、レオナルド・ヘイフリック(Leonard Hayflick)は中絶胎児から1つの細胞株を樹立した。 この細胞株は「WI-38」と名付けられ、その後50年以上にわたって研究用正常ヒト細胞の重要な供給源となってきた。 と同時に、さまざまな論争の原因にもなってきた。
彼が中絶胎児の肺から作り出したこの細胞株は、多くのワクチン製造に使われ、それらは現在も世界中で多くの人の命を救うために貢献している。
死亡胎児の組織利用をめぐる倫理的問題
胎児の神経、血液などの幹細胞は難病の治療に大きな効果を発揮し、また胎児組織の移植は成人間の移植よりも拒絶反応も起こりにくい。
胎児組織の移植が問題となりはじめたのは、1980年代後半に、パーキンソン病患者への移植による治療効果が報告されてからであるが、それ以前にも胸腺移植などの利用は行われていた。また最近では、始原生殖細胞の供給源としても死亡胎児の利用は注目されている。
しかし、胎児組織の利用は、中絶胎児も供給源の一つであることから、中絶の是非も問われることになり議論は複雑をきわめている。
人工妊娠中絶についてはいくつかの条件を満たせば法的に許容されるというのが欧米や日本での解釈であるが、倫理的な問題として許容されるかどうかという問題には活発な議論があり、また仮に人工妊娠中絶が法的、倫理的に許容されるとしても、その立場から中絶胎児を利用できるという主張へはいくつかのハードルが存在する。
中絶後の利用を前提とした妊娠や胎児組織の商業的売買が起こる可能性、中絶胎児の利用の容認が人工妊娠中絶における意思決定や数の増大などに影響を与えること、それからインフォームド・コンセントをめぐる問題などが指摘されている。(med.osaka-u.ac.jp)
それが使われているワクチンの添付文書には「ヒト胎児二倍体細胞」として記載されているそうで、流産した胎児の細胞であり、1960年代から使われています。
おおむね、アデノウイルスワクチン、DTaP ワクチン (ジフテリア、破傷風および百日咳の混合ワクチン)、A型・B型肝炎ワクチン、MMRワクチン (麻疹、流行性耳下腺炎、風疹)、狂犬病ワクチン、エボラウイルスワクチン、ポリオワクチン、風疹ワクチン、水痘ワクチンなどに使われているそうです。
そして、その後、ふと英語版の Wikipedia において、「これまでものすごい回数のこのヒト胎児二倍体細胞が使われたワクチンが人に使用されていた」ことを知りました。
英語版 Wikipedia には、「ワクチン開発における胎児組織の使用 (Use of fetal tissue in vaccine development)」という項目がありまして、そこには以下のようにあります。
ワクチン開発における胎児組織の使用
ワクチン開発における胎児組織の使用は、研究開発、及び製造の実践であるワクチンの使用により培養したヒト胎児細胞のこと。ワクチン自体には、微量のヒトDNA断片が含まれている。
現在利用可能なほとんどのワクチンは、1960年代に中絶された 2人の胎児から培養された細胞株を使用して開発された。
これについて、宗教的または道徳的な理由でワクチン接種に反対する人たちもいるが、しかし、ワクチンの専門家や製造業者たちは、ワクチンには元の胎児組織や細胞が含まれておらず、その中絶は数十年前のもので、その後、新しい組織の補充は行われていないと述べている。また、多くの病気に対して安全なワクチンを製造するためには、これらの細胞株を使用する必要があるという。 (Wikipedia)
そして、少し驚いたのは以下の部分でした。
水痘や風疹を含む他の多くのワクチンは、1960年代に中絶された 2人の胎児組織を使用して作られている。
これらの胎児からの線維芽細胞の子孫は、WI-38 および MRC-5 細胞株として、それ以来、研究室で成長している。
それらは今日でもワクチンウイルスの増殖に使用されている。2017年3月の時点で、WI-38 ラインのみを使用して製造されたワクチンが少なくとも 3億回投与されている。 (Wikipedia)
というように、WI-38 というヒト胎児細胞株が使われたワクチンだけで「 3億回」接種されたということで(2017年時点)、それと共に MRC-5 細胞株というほうもあるわけですから、大変な数のこの胎児組織が使われたワクチンが人に使用され続けてきているようです。
これに関して、1960年代に「産まれることがなかった 2人の赤ちゃん」の細胞が研究室で現在まで培養されているということで、「新しい胎児の補充は行っていない」と研究者と業者は述べたとあります。
以前のブログ記事を思い出したのです。
2019年の9月の以下の記事に書かせていただいたことです。
2019年9月9日のアメリカの報道より
この中で、アメリカのバイオテクノロジー企業が「胎児の心臓と無傷の頭部を販売していた」ことを CEO が公聴会で認めたことが報じられていたことを取り上げさせていただきました。
以下のような報道でした。
ステムエクスプレス社のCEOは、鼓動する胎児の心臓と無傷の頭部を販売していたことを公聴会で認めた
Lifesite News 2019/09/06
バイオテクノロジー企業ステムエクスプレス社 CEO は、胎児の心臓と無傷の胎児の頭を医学研究者に供給していたことを本質的に認めた。
CEO はまた、その頭部が「身体から引きちぎられてきた可能性がある」ことも公聴会で認めた。
公聴会では、「どのように、そのような無傷の人間の胎児を手に入れることができるのか」も質問された。
胎児に無傷の頭と体、そして四肢がある場合は、それはその子どもが「生きて出産されていた」ことを意味する。そして、その後に処置を施された犠牲者であることが示された。
公聴会に出席したひとりは取材にこのように述べた。
「これらは、ぞっとするような暴力的な行為としか言えません」
ステムエクスプレス社は、重罪である胎児の身体部分の売買に関して 3年間の秘密調査を受けていた。そして、覆面捜査の結果として、2015年に、ふたりの役員が、15の重罪で告発されている。
公聴会では、スタンフォード大学の研究について、このステムエクスプレス社からの売買が言及されたが、ステムエクスプレス社の出席者のひとりはためらいながらこう答えた。
「はい、スタンフォード大学に胎児の心臓組織を提供しました」
公聴会では、中絶された赤ちゃんに対して、身体の部位をバラバラにして選別するプロセスの図解も示された。同時に、親に提示する「親権の同意書」の形式の存在も明らかになった。親権の同意書は、血液と胎児の組織を提供する決定のため、中絶手順に変更がないことを示していた。
研究の目的がどんなものかはわからないのですが、科学や医学の研究者たちは、「赤ちゃんの身体」を「部位ごとに」欲しているようなのです。
先ほどの Wikipdia では、「 1960年代以降、新たな胎児を使用してはいない」というように述べていましたけれど、ワクチン開発にはそうなのかもしれないですが、いろいろな医学的研究のために、「それが販売されている」ようです。
なお、その同じブログ記事にありますが、たとえば、アメリカ国立衛生研究所で行われていたのは、
「ヒト胎児の組織を動物に移植する実験」
でした。
なお、このアメリカ国立衛生研究所のセンターのひとつが、現在のアメリカのコロナ対策のトップのファウチ氏が代表をつとめる国立アレルギー・感染症研究所です。
いずれにしても、このような実験を法律で禁止しようとした歴代の大統領は過去には誰もおらず、トランプ大統領が、米大統領として初めて 2019年に「胎児を使った研究の禁止」の決定を下しています。
ですので、トランプ大統領から政権が移行した場合、またこの胎児を用いた研究が大々的に再開される可能性がありそうです。
こういう「胎児を使った研究」に対して、最も反対の意見を主張し続けているのが、中絶に反対しているカトリックの方々で、ワクチンに対しても、胎児の組織が使われているワクチンが多すぎると非難を続けている組織があります。
たとえば、カトリック系の「チルドレン・オブ・ゴッド・フォー・ライフ 」(Children of God for Life)のサイトは、「中絶された胎児を使用するワクチンへの反対記事」を掲載し続けていますが、最近そのサイトを見ていて、ふと、
「妙なリスト」
を目にしたのでした。
食品添加物のダークサイド
現在は新型コロナウイルスのワクチンについての話題も多いですが、チルドレン・オブ・ゴッド・フォー・ライフの 11月16日の記事では、
「モデルナ社のコロナワクチンに胎児細胞が使用されている証拠」
とした長い記事が掲載されていました。
ht●●tps://cogforlife.org/2020/11/16/moderna-covid-19-vaccine-facts-not-fiction/
ただ、コロナワクチンの mRNA ワクチンというものは、従来のワクチンと異なるものですので、細胞を使用する必要がないとは思うのですが、ウイルスの「スパイクタンパク質」という部分が、ヒト胎児培養細胞の HEK-293 細胞を使用している証拠がある、というようなことが書かれています。
まあしかし、なにしろ、ファイザーにしても、モデルナ社にしても「ワクチンの詳細な成分構成」を公表していないのですから、そのあたりは憶測にしかならないとは思います。
それより「へえ」と思ったのは、このチルドレン・オブ・ゴッド・フォー・ライフというカトリック系組織は「ヒト胎児組織を使用している製品リスト」を更新し続けているのですが、そこに、
「食品添加物」
があったのです。
カトリック系組織が発表している胎児組織を使用しているとされる商品名
ht●●tps://cogforlife.org/wp-content/uploads/fetalproductsall.pdf
遡りますと、かなり古い報道ですが、他のカトリック系ウェブサイトの 2011年3月の報道に以下のようなものがありました。
米国企業は、中絶された胎児細胞を使用して人工食品フレーバーをテストしている
中絶された子どもたちの組織を使って製品をテストしているカリフォルニアの企業は、アメリカの主要な食品メーカーに人工フレーバーを供給していると、フロリダのカトリック系グループが明らかにした。
チルドレン・オブ・ゴッド・フォー・ライフは、バイオテクノロジー企業であるセノミクス社 (Senomyx)が、中絶された胎児の腎臓細胞を使用して、その香料成分の味をテストしていることを発見した。
同じ機能は、ハムスター、サル、または昆虫から採取された細胞によって、あるいは中絶を伴わずに採取されたヒト細胞によって実現された可能性がある、とチルドレン・オブ・ゴッド・フォー・ライフは主張している。
セノミクス社のフレーバーの香料成分は、ペプシコ、キャンベルスープ、ネスレ、クラフトフーズなどの主要なアメリカの食品会社で使用されている。 (catholicculture.org 2011/03/29)
具体的には「胎児細胞株 HEK-293 」というものだそうで、香料として有効なものらしいです。
どこまで事実かはわからない部分がありますが、ただ、この 2011年のチルドレン・オブ・ゴッド・フォー・ライフの調査の発表の後、
・クラフト社がセノミクス社のフレーバーの使用を停止
・キャンベル社がセノミクス社のフレーバーの使用を停止
・ペプシコがセノミクス社にその使用をやめるように提言
などの動きがあったようで、それほどフェイクの話でもないのかもしれません。
胎児培養細胞が、食品の香料としてどれだけ効果的なのかは私にはわからないですが、「そのようなものを使わなくとも何とかなるのでは」という気もしないでもないです。
そして、私たちは知らず知らずのうちに「ヒトの組織を食べている」という日常。
人類の歴史でも、特に禁忌とされてきた部分があるカニバリズムを「知らない間」におこなっているというようなことがあったのかもしれないですね。
真偽は何ともいえないですが、チルドレン・オブ・ゴッド・フォー・ライフが、いい加減な陰謀論的団体ではないことは確かで、いろいろと考えさせられます。
なお、先ほど画像を挙げました、このチルドレン・オブ・ゴッド・フォー・ライフの「中絶された胎児が使われている製品」というリストには、日本でも日常的に使われているものもあります。
それにしても、このことも、新型コロナウイルスのパンデミックがあったからこそ知り得たわけで、悪でも善でも徹底したものからは真実が浮かび上がるものなのかもしれません。