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2020/11/09 21:19
選挙のミステリーは続く アメリカ大統領選の「州ではなく郡ごとのトランプ得票率の圧倒」に見る民意と現実の乖離が招く未来は
2020年11月8日
米大統領選の「郡」ごとの得票結果(赤がトランプ候補が勝利した郡)
大衆の民意が結果に反映されていない…
アメリカ大統領選挙は、決着がつくまではさらに揉めそうな感じではあるにしても、11月8日の時点では、元セックス・ピストルズのジョン・ライドンから「彼はアルハイマーだ」と英 BBC で暗に言われた候補のほうが勝利宣言の準備をしているというような感じらしいです。
それにしても、アメリカの大統領選のシステムというのは不思議で、細かいことはともかくとしても、州を獲ったほうが総取りというようなシステムであるということですが、今回の選挙での得票率について、
・州単位ではなく
・さらに細かい「郡単位」
で見ますと、異様な状態が浮かび上がります。
アメリカの FOX ニュースでは、リアルタイムで全米の得票率を伝えています。
・Presidential Election Results
ht●●tps://www.foxnews.com/elections/2020/general-results
日本時間の 11月8日午前の時点では、以下ような数字となり、このままで確定しますと、270人以上の州の選挙人を獲得したジョー・バイデン候補が当選となります。
そして、以下はそれぞれの候補のアメリカの州の勝利状況です。
米大統領選の「州」ごとの獲得数
バイデン候補が選挙人の多い州で勝利していることがわかるのですが、それは別としても、冒頭にも載せましたが、この FOX ニュースのリアルタイムの速報では「郡」の単位で、どちらの候補が多く票を獲得したかを見ることができます。
そちらは以下のようになっています。これは昨日見た時点のものですが、確定しているものに関しては現在も同じです。
色分けは、
・青 = バイデン候補
・赤 = トランプ候補
です。
米大統領選の「郡」ごとの得票数
真っ赤なんですよね。
州の結果と、小さな単位の郡のどちらが、より民意を反映しているのかということもありますけれど、こんな状況で、
「青が勝利した」
のです。
このあたりが、先ほど「アメリカの大統領選って不思議だ」と表現した理由です。
しかし、州ごとに、さらに細かく見てみますと、ものすごい状況が浮き彫りになります。
「不思議すぎる州が多すぎる」
のです。
激戦の末にバイデン候補が勝利した州を見てみますと、たとえばミネソタ州では、以下のように、バイデン候補(青)が勝利しました。ミネソタ州は、BML など暴動の発端となった場所のひとつで、「今年のアメリカの暴力の象徴」を示す場所でもあります。
ミネソタ州での選挙の結果
その「青」が勝利したミネソタ州の「郡」単位での勝利数です。
ミネソタ州のそれぞれの「郡」の選挙の結果
圧倒的に「真っ赤」であり、概算で 8割以上の郡(正確には 87郡のうち 74郡)がトランプ候補の勝利となっているのに対して、現実は「青の勝利」となっています。
「いくら何でもこれはおかしいのでは」
と思いまして、もしかすると、ミネソタ州というのは郡ごとに極端に人口構成が異なるのかなとも思い、人口比を比べてみました。
圧倒的に少ない「青」の郡の人口を、ミネソタ州全体の人口から差し引けば、ある程度はわかると思われます。
ミネソタ州には、こちらのページによれば、87の郡があるということで、
そのうち、バイデン候補(青)が勝利した郡は、地図で照会しますと、以下のようになります。
実に、87郡のうちの、74郡はトランプ大統領が勝利していたのですが、州としての結果は「バイデン候補の勝利」となったことがわかります。
ミネソタ州の郡でバイデン候補が勝利した郡 (87郡のうち13郡)とその人口
・クック郡 5,176人
・レイク郡 10,866人
・セントルイス郡 200,226人
・カールトン郡 330,844人
・ワシントン郡 238,136人
・アノーカ郡 35,386人
・ラムゼイ郡(州都セント・ポールのある郡) 508,640人
・ダコタ郡 398,552人
・ウィノナ郡 6,576人
・オルムステッド郡 144,248人
・ニコレット郡 32,727人
・ブルーアース郡 64,013人
・クレイ郡 58,999人
州都のある郡で勝利したのが大きく貢献したようですが、ここから計算しますと、バイデン候補(青)が勝利した 13州の人口の合計は、百人単位以下を切り捨てて大ざっぱに計算しますと、
「 203万人」
となりました。
ミネソタ州の人口が、560万人ほどということで、
「トランプ大統領が勝利した郡の人口は 357万人」
ということになります。このくらいだと、誤差の範囲なんですかね。
いずれにしましても、他の多くの州で、先ほどの全米の郡の選挙人獲得状況からも「大多数の郡がトランプ候補の勝利を示している」ことは事実のようです。
以下の記事で少しふれましたように、この選挙にはいろいろとありそうで、しかし、トランプ候補にはエリートにもメディアにも基本的に味方がいません。
世界の出来1596 アメリカ大統領選挙で「すでに死んでいるたくさんの人たちがバイデン候補に不在者投票している」
しかし、先ほどのアメリカの「郡」ごとの投票結果の地図を見ますと、結局、「コブフェフェさんの味方はアメリカの大衆だけなのかな」とも思います。
それにしても、これだけ民意と現実が乖離してしまうと、アメリカのますますの分断は避けられないのかもしれません。
精神面では、もう分断自体していますけれど、「国土の物理的な分断」というようなことにも及んでいきそうです。
太陽も異様な光景に
なお、以下の記事で取りあげました「太陽黒点数」は、記事の時は 15個でしたが、現在は 35個にまで急増しています。太陽黒点の状況は、社会の暴力性とリンクします。
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2020年のように「太陽活動が著しく低い時」の社会の特徴として、チジェフスキー博士の論文にある以下の表現があったのです。
「大衆は、政治指導者などからコントロールされやすい。特に、表現の自由、自己責任、言論の自由などについて操作をされやすくなる。合理性よりも、感情や利他主義に訴えられると、動かされやすい」 (Alexander Chizhevsky)
コントロール……表現の自由の操作……言論の自由の操作……。
まさに今、ですね。
なお、このような最も弱い太陽活動の時期から「太陽活動が大きくなっていく(黒点が増えていく)時期」、これはつまりこれから数年間ということなんですが、その時期に、社会はどのようになるかといいますと、チジェフスキー博士の論文には以下のようにあります。
黒点増加期の特徴 / アレクサンドル・チジェフスキー博士の論文より
この時期の特徴:
・新しい指導者等が出現して大衆は次第に団結する
・政治的、軍事的な扇動が行われる
・新しい方針や計画が試される
・報道機関の影響力の拡大
・政治的、軍事的な問題が持ち上がり、大衆はそれに強い関心をもつようになる
・大衆は神経質でいらいらしているため、この時期の後期になると社会は次第に荒れてくる
このような期間がどのくらい続くかは太陽活動の状況、黒点の活動、あるいは社会的な要因に依存して変動する。
また、この時期に多く見られる政治的、軍事的な現象として、共通の敵に対処するためにいくつかの国々が新しい安全保障条約を締結したり、また、異なった政治団体が共通の敵に対処するために団結して一つになるような現象がある。
この時期には以下の三つの特徴が顕著になる。
1. 大衆を引きつける新しい思想や考え方の出現
2. そのような思想による新たなグループ分け
3. 思想的な傾向の異なるさまざまな集団が結集することができる統一した思想の登場
2020年は、ひたすら指導者たちから「コントロールされていただけの大衆」ですけれど、今後、黒点の増加と共に、コントロールされていただけの大衆というところから、新たな段階に入るようです。
黒点最大期の特徴
この時期は、戦争などの国家の狂気が実行されやすいと同時に、偉大な事業が達成される時期でもある。
歴史を決定的に転換した大戦争や大革命などは大抵この時期に起こっている。この時期の特徴は以下に集約される。
1. 政治的、思想的な指導者たちが出現し、大衆に大きな影響を与える
2. 大衆に大きな影響を与える思想が出現する
3. 思想の中心場が出現し、大衆を鼓舞・扇動するようになる
4. 大衆運動の拠点が多数出現する
5. 大衆は、団結し、自己主張を始める
第2期までは政治的に関心を示さなかった大衆が、政治的指導者の言動に敏感になる。
そして、この時期には、歴史に残る政治指導者や精神的な指導者が多数出現する。
大衆は、とても気が短くなり、自分たちの目標の実現の障害となるものはすべて破壊し突っ走るようになる。
暴動、革命、衝突、紛争など流血を伴う惨事が相次ぐ。
このような特徴の結果として、黒点最大期には、革命、暴動、大殺戮、戦争、新しい指導者の出現、反乱、社会変革、専制政治への反発、移民、処刑などの激しい現象が発生する。
太陽黒点最大期は、このように、最も社会が激動する時期となる。
基本的には、この時期は、「社会は暴力的になる」ということになり、太陽活動が予想通りに進行すれば、2023年から 2026年の頃にそのような状態がやってくる。
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この黒点 AR 2781 は、非常に巨大なために、地上からも肉眼で見えるものとなっていることが、スペースウェザーによって報告されています。
11月7日には、以下のような、象徴的にも見える「真っ赤な歪んだ太陽」がイタリアで撮影されましたが、その赤い太陽の中に黒点 AR 2781 が見えています。
イタリアのスミラーゴで撮影された変形した夕陽
イタリアには現在、全土の夜間外出禁止令が出されています。
現在優勢とされるアメリカ大統領候補(青)の勝利が確定した場合には、将来的に、アメリカの各地で再度のロックダウンあるいは「永遠のマスク社会」が始まると思われます。
新しい社会主義は、ヨーロッパでおこなわれているロックダウンを見てもわかりますが、このようなものが欧米全域に拡大するのですかね。
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2020/11/09 20:45
英政府発表の内容に見る「確実に進行しているディストピアの中で生きなければならないこれからの人類」
2020年11月7日
・10月31日 イタリア・ローマでのロックダウン反対デモの様子。 CTV
さらに無意味に厳格化する欧州のロックダウン規則
ヨーロッパの多くの国や地域で、10月下旬から 11月にかけて、「再度のロックダウン(国土封鎖)」を導入しはじめています。
統計サイトによれば、11月5日現在で、再度のロックダウンを開始したヨーロッパの国や地域は以下のようになっています。
2020年11月5日の時点でのヨーロッパのロックダウンの状況
もう、ヨーロッパの主要な国や地域は、ほとんどが春と同じロックダウンの状態となっているのですが、正確には「同じ」ではないです。
たとえば、イギリスは、春のロックダウンで「 6人以上の人が集まることを禁止」としていましたが、今回の措置では「 2人以上」となっています。基本的に「人と人が屋外で会ってはいけない」と。
イギリス政府は、今回のロックダウンに関して、非常に長く詳細な「ロックダウンルール」を政府ウェブページで公開していますが、それを読みますと、
「合理性というものが何もない」
ことが浮かび上がります。
そのガイダンスは、
・11月5日からの新しい英国内の規制
New National Restrictions from 5 November
ht●●tps://www.gov.uk/guidance/new-national-restrictions-from-5-november
と題されたもので、14章からなる大変に長いルールブックです。
この新しいルールについて、英国 BBC が、罰金規定なども示しながら記事で説明していますので、それをご紹介したいと思います。
医学の専門家たちの意見からも、あるいは統計的にも、こういうことは「やっちゃいけない」ということがハッキリしているのに「やる」。
何だか悪意の世界ですよね。
今回のロックダウンは、冬のロックダウンとなりますので、多くのウイルスが活性化しやすい時期と重なることもあり、コロナというより、免疫の低下によるさまざまな弊害がとても心配です。
ヨーロッパには、多くの日本人の方々も暮らしていらっしゃるわけで、ただでさえ疲弊した感じが続く中での「完全ロックダウン」は、精神的にもかなり厳しいものとなっているのではないでしょうか。
そして、今回はイギリスを例に挙げますが、今回のロックダウンが「以前より部分的に厳しくなっている」ことをご紹介します。
前回にはなかった「罰則規定」が明確になっている上に、治安警察の権限も拡大しているようにうつります。
英国 BBC の報道から抜粋してご紹介いたします。
新型コロナウイルス:新しいロックダウンが始まると共に、反則行為に対しての厳しい罰金を当局は警告
Covid-19: Warning over tough fines as new lockdown begins
BBC 2020/11/06
英国での新しいロックダウン・ルールを本当に無視する人たちは高額の罰金に直面するだろうと英法務長官は警告する
新しいロックダウンの規則の下で、人々は屋内にとどまる必要があり、また生活に必須ではないで店舗、パブ、ジム等は閉鎖するように命じられた。
他の世帯同士の場合、屋内またはプライベートガーデンでも複数の人々が合うことは禁じられている。
この新しい規則のもと、違反ごとに 200ポンド (2万7000円)の罰金が科せられ、違反をするごとに 2倍の罰金となり、罰金は最大で 6400ポンド (87万円)となる。
さらには、規則に反して大規模な集会を行った主催者には、10,000ポンド (135万円)の罰金が課される。
法執行機関は「同意による取り締まり」のアプローチを継続し、4週間の封鎖を遵守するよう国民に奨励すると述べた。警察は「ひどい違反」に対応した場合、法律に沿って対処すると述べている。より強力な介入が必要な場合、警察が関与する。
英国家警察長官評議会は、最も深刻な犯罪者は罰金を科されると警告している。封鎖に従おうとしない人々の「少数派」を警察が取り締まることを当局は支持している。
ジョンソン首相は、コロナウイルス症例の急増と戦うことを目的とし、以前はイギリス全土で実施されていた地域的な制限に取って代わる全土封鎖を支持した。首相は、ロックダウンは 12月2日に「自動的に期限切れになる」と述べている。
新しい制限の下では、教育や仕事などの特定の理由を除いて、人々は家にとどまる必要がある。
ここまでです。
かつて映画や小説で知った架空のディストピアを目の当たりにしているようです。
本当に終わらないのかもしれないという雰囲気さえ漂います。