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2020/06/10 22:53

《氷河期情報》 アメリカのユタ州、ワイオミング州、コロラド州、アイダホ州、モンタナ州などで前例のない「6月の大雪」

2020年6月8日 米国モンタナ州ウォーカービル。積雪はなんと30cm
june-snow-montana0608.jpg

北半球では各地で 6月21日に「夏至」を迎え、実質的に夏に入ります。

日本はかなり暑い状態となっていまして、すでに夏本番の場所もあるようですが、アメリカは、場所によりすごいことになっていまして、夏至まで 2週間となった 6月8月に、「アメリカ各地で大雪が降った」のでした。

報道で確認できるだけでも、ユタ州、ワイオミング州、コロラド州、アイダホ州、モンタナ州で「6月の大雪」が降っていまして、冒頭のモンタナ州の一部では、

「 30センチの積雪」

となっていて、つまり「大雪」となりました。

一部では猛烈な吹雪だったようです。

6月9日 米ワイオミング州ララミーにて
wyo-snow-0608a.jpg

アイダホ州のタマラックでは、積雪が 40cm を超えたと報告されています。

6月8日 40cm以上の積雪があったアイダホ州タマラック
idaho-snow-0609.jpg

アメリカのこれらの州では、特に高地や山間部では、雪そのものが 6月に降ることはあるようなのですが、「このような量の雪が初夏に降ったことはない」のだそうです。

アメリカ国立気象局の気象予報センターは、この原因について、「 6月初旬としては異常に冷たく激しい上空の大気がアメリカ西部から中北部を通り抜けているため」としています。

どうも世界中で、気温の高い場所と低い場所の「極端さ」が顕著にあらわれるようになっているようでして、日本は今のところは高く推移していますが、上空の大きな大気の流れ次第では、変化もあるのかもしれません。

最終更新:2020/06/10 22:53

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2020/06/10 22:34

国連が「聖書にあるような災害」という表現を使うほどのイナゴの大群。その数は以前の「8000倍」に。地球の7000万人以上が食糧への影響を受けるとの警告も

2020年6月10日
east-africa-locusts0610.jpg

打つ手なしの状況に突入しつつあるイナゴの大発生

イナゴ(サバクトビバッタ)の大群の発生の状況が 2020年は特別激しいものとなっていることを最初に記事にさせていただきましたのは、 2月の以下のものでした。

聖書のような厄災を与えているイナゴは、アフリカにおいて現在の500倍にまで増加する可能性があると専門家は警告する

Biblical plague of LOCUSTS to bulge to 500 times their size in Africa, warns expert
Express 2020/02/14
聖書にあるようなアフリカでのイナゴの大群は、現在すでに大規模になっているが、専門家たちは今後、現在の 400倍から 500倍に達する驚異的な規模になる可能性があると警告している。

国連は、イナゴの被害について、ケニアでは過去 70年間で見た中で最も深刻だと警告する声明を発表した。現在、ひとつの都市ほどの面積のあるイナゴの群れがケニア、エチオピア、ソマリアなどの東アフリカを席巻している。

カリフォルニア大学リバーサイド昆虫研究所のダグ・ヤネガ博士は、「イナゴによる農業被害の影響は、経済的問題を超えて、人道的な危機に直結する可能性があります。作物の全滅による飢餓が懸念されるのです」と述べる。

このイナゴはサバクトビバッタと呼ばれ、農業に対して最も破壊的な害虫の 1つであり、被害地域の作物に大損害を与える危険性がある。

国連は今回のイナゴの大発生について、「前例のない」「壊滅的な」と表現しており、世界の数十カ国が警戒態勢にある。

国連食糧農業機関(FAO)は、驚くべきことに、このイナゴの大群が 6月までに 500倍に成長する可能性があると報告している。


この記事のタイトルに 500倍というような数字が出てきますが、これは、2月に、国連食糧農業機関(FAO)が、「 6月までに 500倍になる」と述べたことに由来していますが、このたび、国際的な人道支援団体「国際救済委員会」が、「イナゴの登場時と比較して、8000倍の数になると予測される」と発表していました。

これがどのくらいの数になるものなのかよくわからないのですが、イナゴの大群は、1.6平方キロメートルに 8000万匹含まれるということですので、100億や 1000億ではきかない数となっていく可能性があります。

この国際救済委員会の推定は、東アフリカに関してのもので、同じように過去最悪のイナゴの発生が続いているインドやパキスタン、イランなどは含まれていないと思われます。

まず最初に、国際救済委員会の発表について報じた英インディペンデントの記事をご紹介します。

イナゴの大群の攻撃で、東アフリカのほぼ500万人以上が飢餓と飢饉の危険にさらされている
Almost five million people at risk of hunger and famine as swarms of locusts ravage East Africa
Independent 2020/06/05

国際救済委員会によると、世界の人口の推定10分の1が、過去70年で最も深刻なイナゴの大群による被害の影響を受ける可能性がある。

国際的な人道支援団体である国際救済委員会(IRC)は、現在、東アフリカなどで起きているイナゴの大発生は、「一つの世代で最悪の規模」となっており、農作物の破壊と、イナゴによる水源の汚染により、東アフリカだけで 500万人近くの人々が飢饉と飢餓の危険にさらされる可能性があると新しい報告で警告している。

イナゴの大群は、昨年6月に東アフリカで最初に出現し、すでにイナゴは何世代かを経ている状態となっており、それらのイナゴは、少なくとも 8か国で数十万ヘクタールの作物を食べている。

新型コロナウイルスと東アフリカで繰り返される洪水による混乱によって高まっている悲惨な食料状況をさらに悪化させている。

国際救済委員会は、このイナゴの発生は、「過去 70年間で最も深刻」だと述べており、この大発生は、推定で世界の人口の 10分の 1ほどが影響を受ける可能性があると警告している。そして、その中でも 490万人は深刻な食糧危機、あるいは、飢餓に陥る可能性があると述べた。

このイナゴの大発生はソマリアに最も大きな打撃を与えているが、ケニア、エチオピア、ウガンダ、南スーダンも大きな影響を受けている。

国際救済委員会は、今後のイナゴの孵化は、最初の発生時の最大 8000倍の大群を生み出す可能性があることを警告し、その後、イナゴが東アフリカから西アフリカ全体に拡大することを阻止するためと、そして、インド・パキスタン国境に広がるのを防ぐための予防策の増加を要求している。

国際救済委員会の経済回復担当者は次のように述べる。

「サバクトビバッタは、世界で最も危険な移動性生物のひとつです。今回の発生は、過去 70年で最悪の規模となっており、もともと干ばつと洪水が繰り返し起きていた東アフリカの大地に深刻な影響を与える可能性があり、これは、食糧安全保障において、過去に前例のないリスクをもたらしています」

イナゴの群れは、1平方マイル(1.6平方キロメートル) の 3分の 1ほどの面積でも、1日で、 3万5000人分の食糧と同じ量の食物を食べる。そのようなサバクトビバッタは1日約 90マイル (約 150キロメートル)移動する能力を持つ。

干ばつと大規模な洪水からまだ回復していないソマリでは、全土の半分以上が最近のイナゴの大群の襲来の影響を受けている。

即時の予防策の介入がなければ、穀物収穫の 50〜 70%が失われる可能性があり、国の 350万人がすぐに食糧危機に直面すると予想されている。

また、イナゴの大群は、農作物を食べるだけではなく、水源も汚染する。そして、さらには牧畜用の牧草地も破壊するため、家禽類も生きていくことができなくなってしまうのだ。

担当者は、「最悪なのは、それを制御する能力が東アフリカの国々にないことであり、これまでのところ、外部からのサポートを受けていないのです」と述べる。

ここまでです。

なお、先ほどふれましたインド、パキスタン、イランなどの状況についてですが、報道では「さらに増加している」ことが報じられています。

以下は、6月3日の報道からで、それぞれの国がイナゴの侵入に直面しているという内容です。イランやインドでは、すでに「過去最悪級」となっていますが、それよりも激しいものとなる可能性が指摘されています。

テヘラン、デリー、イスラマバードがイナゴの侵入に直面
Tehran, Delhi and Islamabad face locust invasion
AsiaNews 2020/06/06

イラン、インド、パキスタンの各都市は、すでにコロナウイルスにより地域全体の生活基盤が危機に晒されている中、イナゴの大群の侵入による農作物の被害が懸念されており、イナゴの侵入に対処するための共同戦略計画を策定している。

サバクトビバッタは、世界で最も「破壊的な」回遊性害虫と考えられており、1平方キロメートルの 1つの群れに、最大 8000万匹の個体が含まれている。

FAO(国連食糧農業機関)は、インドとパキスタンの国境における「イナゴのリスクの増大」について述べているが、その間にも、インドでは、サイクロン(アンファン)による壊滅的な影響を受けており、インド政府は、イランとパキスタン政府とイナゴ対策で共同の行動を計画している。

イラン政府は、イラン南東部に侵入したイナゴの大群に対しての空中農薬散布と、殺虫剤マラチオンの供給を含む計画にすでに同意している。

イランでは、これまでのところ、31の州のうち 7つの州で 20万ヘクタール以上の果樹園と農地がイナゴの攻撃を受けたと指摘されている。

イナゴの大発生は、東アフリカと西アジアでは珍しいことではないが、しかし、今年のイナゴの発生は、アフリカでは、過去 70年間で最悪となっており、アフリカ大陸の 23か国が被害を受けている。

世界銀行によると、現時点でのイナゴによる被害額は、合計で 2020年だけで最大 85億ドル(9000億円)に達する可能性がある。

ここまでです。
このイランとインドとパキスタンは人口も多いですし(イラン 8200万人、インド 13億5000万人、パキスタン 2億1000万人)、これ以上、影響が広がると、多少厄介なことになるのかもしれません。

このイナゴの影響による最も大きな問題は「食糧」なのですけれど、国連等は、アフリカや南アジアなどへの影響を述べているのですが、では、

「他の国や地域への影響はないのか」

というと、それはどうでしょう。

今や新型コロナウイルスのロックダウンなどの影響で、もともと農業大国だった国も、農家そのものが疲弊しています。

そして、ホテルやレストランが閉鎖されている中で、流通されずに廃棄され続けている野菜や動物類が大量に発生しているということも起きています。

アメリカの食糧廃棄の状況については、以下の記事の後半で取り上げています。

新型コロナウイルスと並ぶもう一つの危機 : イナゴがアフリカで数百万人に生命の危機をもたらす
The other crisis: Locusts imperil millions in Africa
euobserver.com 2020/04/29

東アフリカのイナゴの大発生の問題が拡大している。

この地域に拠点を置く国連の高官であるシリル・フェラン氏は、以下のように述べる。

「イナゴの状況は、エチオピア、ソマリア、ケニアで特に懸念されています。エチオピアでは、約 100万人がイナゴの急増の影響を受けており、緊急の食糧援助を必要としています」

さらに、フェラン氏は、「アフリカでは、すでに約 2000万人が深刻な食糧不安を経験しています」と付け加えた。

ローマに本拠を置く国連食糧農業機関(FAO)は、イナゴ繁殖地に農薬を散布し、大群の行動を監視しているほか、牧草地の一部がすでに荒廃している牧畜民が食料を購入することを支援している。

国連は、イナゴの脅威を「レベル3」の人道的緊急事態と設定している。これは、新型コロナウイルスのパンデミックと同じレベルであり、また、シリアやイエメンの内戦と同じレベルとなる。

イナゴの大群は日に日に増加している。

ケニアの国連当局者であるリディア・リンベ氏は、以下のように述べる。

「太陽が昇ると、すぐに大量のイナゴが視界に入ります。すべてのイナゴが体を太陽の方向に向けて準備し、風が吹き始めると、イナゴは風によって運ばれ、風が行くところはどこでも行くのです」

イナゴは、1日 200キロの距離を移動することができる。

イナゴの数は、世代ごとに 20倍ずつ増加しており、このままでは、空に太陽が見えなくなるほど増えてしまうとリンベ氏は述べる。

「イナゴの大群は雲のようです。空のどこにでも雲があるように、イナゴが空のどこにでも見られるのです」と彼女は言う。

このイナゴの大群は、過去 70年で最大規模だとされており、ケニア北部まで広大な地域で繁殖を始めたという。リンベ氏はまた、「このような規模のイナゴの大群を見たのは初めてのことです」と述べた。

そして彼女は、「ケニアには、キリスト教徒の人たちが多いため、イナゴの被害が聖書に出て来るような飢饉の始まりだと考える人たちもいて、一部の人たちはパニックになりはじめています」と付け加えた。

このサバクトビバッタは、暑く湿った砂質の土壌に卵を産むことを好むが、この東アフリカ地域の過去 5年間はこれまで以上に気温が高くなっている他、雨量が非常に増えている。東アフリカの降雨量は昨年の 10月から 12月に通常よりも 400%多くなった。

アラビア半島での近年の降雨量も異常に多かった。

国連のフェラン氏は、以下のように言う。

「大量の雨が降り、本来は砂漠の場所に多くの植物が育っていくと、イナゴの数は急速に増加します。それから 1〜 2か月以内に集中して群生し始め、大群が形成されていきます」

実際、アメリカでもすでに食糧不安は大きくなっていまして、アメリカの医療政策関連の非営利団体「カイザー財団」の 5月27日のレポートには以下のようにありました。

アメリカ人の 4人に1人(26%)は、2月から現在までに、自分または家族が食事を抜かざるを得なくなったか、あるいは、慈善団体や政府の食糧プログラムに依存したと述べ、そのうちの 14%は食糧がなかったために食事量を減らしたり完全に食事を抜いたと述べている。(KFF)

今後の食糧不安について、国連さえもウェブサイトのニュースリリースで、「聖書的な危機が近づいている」という表現を使っています。

以下は国連のウェブサイトです。

4月27日の国連ニュースより
bibical-proportions-loom2020.jpg

国連世界食糧計画の責任者は、このページで、

「このままでは、毎日 30万人以上が餓死することになる可能性がある」

というようなことを述べています。

国連というのは、ある程度大げさな表現を使うことがよくある団体ですが、それでも、このような死者数についての明言は珍しいです。

しかも、このニュースは 4月のものであり、時期として、「まだ新型コロナウイルスの影響も、イナゴの影響も完全には入れられていない状態」でありまして、どうやら、イナゴの被害がここまで大きくなくても、あるいは新型コロナウイルスの被害がこれほど大きくなくても、

「どのみち飢餓はやってきていた」というのが、国連などの認識だったようです。

国連は、主にアジアやアフリカなどの国の危機を述べていますが、先ほど取り上げましたように、大農業国であり、最も食糧流通が豊富(だった)アメリカでも、すでに 4人に 1人が食糧不安に苦しんでいます。

こうなりますと、日本を含めた自給率が極めて低い東アジアのいくつかの国が安泰であり続けると考えることには、むしろ違和感を感じます。

日本でも、ホテルやレストランあるいは高級料理店などの本格的な営業再開ができていない現状で、農業や漁業などの生産者の方々もさらに疲弊が続いているような気がします。

それに加えて、日本の当局というのは、「本格的な食糧危機を経験したことのない組織」であるわけで、ここまで生産者を痛めつける政策を続けているということは、本当に国家運営に対しての危機意識がないのだと認識します。

今後いつ頃なのかはわからないですが、ある程度、個人個人で防衛していくしかない局面が、それほど遠くはない時期に訪れる可能性もあります。

聖書では、繰り返し「飢餓で多くの人々が亡くなる」ことについてふれられていますが(「マタイによる福音書」や「ヨハネの黙示録」など)、少なくとも過去 2000年間ほどのあいだでは、今が最も「これらの描写に近い」ところに私たちはいると思います。

この地球では、過去にも飢饉や飢餓は何度もありましたけれど、その多くは、ある国やある地域に起こったものであり、今回のように「世界全体が影響を受ける」ような事態は、有史以来起きたことがないように思います。

ついに地球は、黙示録のような時代に突入したということなのかもしれません。

最終更新:2020/06/10 22:34

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