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2020/04/10 23:27

「外出禁止が新型コロナウイルスの感染と重症化のリスクを増大させている」 太陽光により体内に生成されるビタミンDが感染症予防に劇的に有効であることが発表される

2020年4月8日
vitamin-d-ireland2020.jpg

外出禁止がもたらす健康上の危機

厳格な外出禁止措置や、移動の制限などをおこなっているフランスやイタリア、あるいはアメリカの各地域の感染者と死者数の指数関数的な増加が止まらない中で、以前、こちらの記事でもふれましたが、「ヨーロッパで、唯一、新型コロナウイルスに対して《何も対策しない》」という態度を続けている国に「スウェーデン」があります。

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スウェーデンでも確かに少しずつ感染者も死者も増えているとはいえ、外出禁止措置のおこなわれている他の国々と比較して、特にそれが激しいということもなく、強いていえば、「どちらもほとんど変わらないか、むしろ感染拡大が緩やか」という傾向を見せています。

私自身、外出禁止や交通機関の停止などで新型コロナウイルスの感染拡大が収まるとはまったく思っていないのですが、これは、私がこのウイルスを軽く見ているからではなく、その「まったく逆」で、何度も書いていますが、このウイルスは、人類が対峙したウイルスの中で最強だからです。

その感染力は、以下の記事でご紹介した論文などでもわかると思いますが、まさに驚愕の伝染力を持ちます。

SARS-CoV-2 ウイルスは332個のヒトタンパク質を標的とし、さまざまな結合部位を持っている。そして40の新薬候補が特定された
COVID-19 Research: SARS-CoV-2 Virus Can Target 332 Human Proteins, Have Variety Of Binding Sites! 40 New Prospective Drug Candidates Identified
Thailand Medical News 2020/04/03

医学、ゲノム、生物学分野の国際的専門家たちの主要な共同研究により、SARS-Cov-2 新型コロナウイルスは、すでに見出されていた ACE-2 受容体を含む 4つの結合方法だけではなく、 332 のヒトタンパク質を標的とすることができることが判明した

新しい研究は、新型コロナウイルスが、人類がこれまでに経験した中で最も強力なウイルスのひとつとして説明できることを示している。ウイルスのゲノムの構造と、これがヒトのさまざまなタンパク質と相互作用する方法の分析により、研究者たちは、COVID-19 の治療に使用するために再利用できる 40 の新薬も特定した。

研究の結果は、複雑な数学、物理学、およびコンピューティングを利用するネットワークサイエンスに基づく感染ダイナミクスのモデリングツールに由来している。

新しいツールセットは、COVID-19 を引き起こす新型コロナウイルスが細胞に侵入した後の、ヒト細胞内のタンパク質の動作をマッピングした。

研究者たちが、他のヒトウイルスを研究するために 2012年に最初に研究グループと共同で開発した AI モデルは、SARS-CoV-2 が脳内の細胞を攻撃する可能性があることも予測した。

この発見は、報告書が述べているように、初期の COVID-19 の症状には、嗅覚や味覚の喪失が含まれているという最近の報告を説明するのに役立つ可能性がある。

新型コロナウイルスがは、体内に入った直後にヒト細胞を乗っ取り、ウイルス複製マシンを再構築する。これは、コロナウイルスのすべての株が持ち、太陽のコロナの形状をしたスパイクタンパク質に依存している。

これらのウイルスのタンパク質が、健康なヒトの細胞のタンパク質と結合すると、ヒト細胞内の基本的な機能を破壊し、何百万ものウイルスのバージョンの複製を始める。

ウイルス感染のモデリングの最初のステップは、SARS-CoV-2 がどのタンパク質を攻撃してヒト細胞を乗っ取るかを理解することだった。

その結果、研究者たちは、これらのタンパク質が 332 あると報告した。

研究者たちのツールセットは、コロナウイルスが標的とする 332 のタンパク質のそれぞれの働きをモデル化し、これらのタンパク質が細胞内で発動して、新型コロナウイルスの症状を引き起こす可能性があるメカニズムを予測した。

そして研究者たちは、最良の治療薬剤の候補は、 SARS-CoV-2 が最初に攻撃するタンパク質を標的とするものではなく、おそらく、同じ細胞内近傍で機能するものだろうと述べている。

「現在市場に出ているほとんどの薬剤は、細胞のタンパク質自体を直接ターゲットにしていません。
ウイルスが標的とするタンパク質がわからないため、阻害するための薬剤を見つける知識が今のところ十分ではないため、細胞内ネットワークの近傍のネットワークを十分に理解する必要があると考えられます 」

ハーバード大学医学部の生物医学情報学の助教授であるMarinka Zitnik博士は、機械学習を使用して、すでに市場に出回っている薬物やCovid-19の治療に転用できる臨床試験で利用可能なデータをバラバシのグループが調査するのを支援しました。

研究筆頭者バラバシ博士は次のように述べる。

「他のすべての研究者が、すぐに候補となる薬剤を構築して研究できることを可能とするために、新たな結果が出た場合には、すぐに研究を公開します。新しい薬剤候補の分野で進歩を遂げることが差し迫って必要となっており、今は、既存の学問や既存のビジネスに妨げられている場合ではないのです」

さらにこのウイルスは、他のウイルスと違い、外部でもそう簡単には死滅しません。
物の表面で数日間生き続けるこのウイルスは、風に乗って、あるいは人の衣服や物に付着して、どこまでも広がります。理論上は、このウイルスは、車の表面や飛行機に乗って旅をすることもできるはずです。

つまり今や「世の中のどこにでもこのウイルスは存在している」のです。

今の私はこの新型コロナウイルスに強い尊敬の念を抱いていますが、この新型コロナウイルスという存在は「絶対に地上から消えない」という宿命を持って登場してきたと思えて仕方ありません。

また、このウイルスが「季節性となって永遠に残る」と考える専門家たちも多いです。

たとえば、ロシアの感染症専門家のアレクサンドル・ゴレロフ博士は、メディアに以下のように答えています。

ゴレロフ教授は、COVID-19はパンデミックが終わっても消滅することはないと考えている。秋になればCOVID-19は戻ってくる可能性がある。

ただし、通常の季節性疾患という形になるだろうという。

「例えば、同じコロナウイルスである SARS-1 は1年半で流行は終わりました。
空気・飛沫感染は完全にブロックすることは不可能ですが、全人口の 3分の 1がこの新型コロナウイルスに罹れば、免疫となる自然層が形成され、そうなると、感染拡大のスピードは遅くなります。
ただ今後はインフルエンザのように季節性の病気になる可能性が大きいのではないかと考えています」 (Sputnik)


また、米ハーバードの感染症の専門家であるマイケル・ミナ博士(Dr. Michael Mina)は、「新型コロナウイルスの感染力は現在信じられているより、はるかに高いかもしれない」と述べていまして、そして、「アメリカでもすでに何百万人が感染して(無症状のまま)治っている可能性があり、社会免疫が形成されているかもしれない」と述べています。

パンデミックの収束に最良の形が、このミナ博士の言う「人々が自然免疫を持ち、社会での感染速度が遅くなる」ことでしょうが、現時点では、自然免疫が形作られているかどうかはわかりようがないです。

いずれにしても、このウイルスが、季節性の風邪やインフルエンザのような存在となり、今後ずっと「地球に根付く」という形になる可能性はあります。

そうなりますと、現在、各国政府がおこなっているような政策を続けることの無意味性が浮上してくるとも思われます。つまり、たとえば、「季節性の風邪を封じ込めるために全土を封鎖する」という奇妙なことを行う政府はおそらくないと思います。
今、各国がおこなっていることは、それに近いと考えます。

壮絶な感染力を持つこのウイルスに対して、封鎖措置や外出禁止は、ウイルスを封じ込めることには寄与しないはずです。

この世に「風」があり「物」がある限り、それらに乗り、このウイルスはどこまでも旅をします。

実際、フランスでもイギリスでも、ずいぶんと長く封鎖措置を続けていますが、数字からは効果は見えていません。

これは今後の日本でも同じだと思います。

話を戻しますと、現時点では、社会システムとビジネスが破壊されていない分、ヨーロッパの中では、「何もしないスウェーデンの勝ち」という感じですが、スウェーデンも国家としていろいろとありますからね。

以前、「福祉国家スウェーデンの福祉が崩壊するとき」という記事でご紹介したことがありましたが、スウェーデンは、移民政策などにより、福祉の崩壊の危機に直面していまして、これ以上、ビジネスや社会システムに何かあれば、国家を維持できないところにまで来ており、現在の「何もしない対策」は、スウェーデンという国家を守るための最後の手段だという面もありそうです。

最近、今後この差は「さらに大きくなる」可能性があることを知りました。さらにスウェーデンの一人勝ちになる可能性があるという意味です。

それは何か。

冒頭に示しましたように、アイルランドの研究により、

「ビタミンDが、新型コロナウイルス感染症への免疫に寄与している」ことが発表されたのです。

そして、ビタミンDを作る基本は「太陽の光」です。

報告書では、サプリメントでの服用を勧めていますが、実は経口でのビタミンD 摂取は、あまり効率よく体内に残らないのです。

太陽を浴びて基本的なビタミンD を体内で生成した上でサプリメントを服用するならば、効果もあると思いますが、直接太陽光に当たらない生活では、常にビタミンD 不足になる可能性もあります。

そういう意味で、外出禁止と自宅封鎖の状態は、多くの人を「太陽から遠ざける」ことになり、それは、新型コロナウイルスだけではなく、「すべての感染症に対しての免疫を弱くする」ことにつながります。

長く外出禁止や外出自粛勧告が発令されている地域では、その期間が長くなればなるほど、新型コロナウイルスの感染状況や重症度(これは死者数の増加を見ればわかります)が悪化していき、それだけではなく、さまざまな病気が増えていくと思われます。

もともと、ほぼすべての呼吸器感染症に対して、

・ビタミンD は抗ウイルス状態を維持させる
・ビタミンD は気道上皮でサイトカインを誘発するウイルスを減少させる
・ビタミンD の摂取が低いと感染症の重症度が高まる可能性


という効用を持つために「感染そのものを予防する」ことと「重症化を予防する」ふたつのことと関係していることがわかっています。以下の記事でふれています。

ビタミンDはガチにしても、ビタミンCはどうなのか

なお、ビタミンCはともかくとして、これは新型ウイルスに対してどうこうということではなく、感染症全般に対して、
「ビタミンDは感染症の流行時には完全に有効」だと思います。

メディアで、「新型コロナウイルスにビタミンDが効くというのはデマ」みたいな報道を見かけたことがありましたけれど、別に非難するようなつもりはまったくないですが、「うーん」とは思います。

新型コロナウイルスも「ウイルス感染症」である限り、他の気道感染症でのメカニズムから大きく外れるものではないと思われるからです。

これまで「ビタミンDがウイルス感染症に有効」であるという医学論文は数多く出されていまして、特に「気道感染」には大きな役割を果たすことがわかっていて、そのメカニズムを考えますと、「摂取して無駄」ということはないのではないかと考えます。

ビタミンDと感染症の関係についてはずいぶんと以前から研究されていることのようで、たとえば、以下の 2010年の医学論文では、ビタミンDが抗ウイルス作用、サイトカインのリスク低減、感染の重症度を低めることなどについて書かれてあります。

・Vitamin D decreases respiratory syncytial virus induction of NF-kappaB-linked chemokines and cytokines in airway epithelium while maintaining the antiviral
ht●●tps://bibgraph.hpcr.jp/abst/pubmed/20008294
(ビタミンDは抗ウイルス状態を維持しながら気道上皮におけるNF-κB結合ケモカインおよびサイトカインのRSウイルス誘発を減少させる)


内容を簡単に書きますと、

・ビタミンDは抗ウイルス状態を維持させる
・ビタミンDは気道上皮でサイトカインを誘発するウイルスを減少させる
・ビタミンDの摂取が低いと感染症の重症度が高まる可能性


などで、ビタミンDは、「気道のウイルス感染に対する炎症反応を減少させる」ことがわかっているため、新型コロナウイルス対策ということではなく、風邪やインフルエンザなどの感染症の予防や重症化を防ぐにも、ビタミンDは摂取したほうがいいようです。

また、2018年3月の「ヒト免疫不全ウイルス感染症とビタミンD」という医学論文では、HIVに感染している人は、ビタミンDが低下している傾向が示されたことがわかり、ビタミンDの欠乏が、免疫障害や感染症などを含む多数の病態と関係していることが示されています。

実は私自身、これらのことは新型ウイルスのことについて調べていく中で知ったことでして、ビタミンDの重要性を今回初めて知りました。ビタミンDの重要性を知ることができたことについては、新型コロナウイルスに感謝したいところです。

そんなわけで、新型コロナウイルスに対してということではなく、日頃の健康保全のひとつとして、「ビタミンD」というものは大事なようです。

そして、ビタミンDが有効ならば、ビタミンCはどうなのかなと。

もともと、ビタミンCの摂取は「風邪などの予防になる」というようなことを、ずいぶんと若い頃から聞かされていまして、私自身、若い時は本当に風邪を引きやすかったですので、ビタミンCのドリンクなんかをよく飲みましたけれど、「ぜんぜん風邪予防に結びついている実感がない」という感じでした。

まあ、若い頃の私は体の免疫そのものが崩壊していたとも思われますが、それはともかくとしても、実際のところどうなのか。

この「ビタミンCの摂取が良い」とされたのは、いつ頃からのことなのかと調べてみますと、最初に提唱した人は、アメリカのライナス・ポーリングさんという化学者で、この人は、1954年にノーベル化学賞、1962年にはノーベル平和賞と、異なるジャンルで 2度ノーベル賞を受賞している方らしいですが、20世紀における最も重要な化学者の一人なのだそうです。

Wikipedia には、「臨床医学におけるビタミン治療の研究」という項目があり、それによれば、ライナス・ポーリングさんが提唱した 1960年代から今にいたるまで、ビタミンCの予防効果は「完全には実証できていない」ようです。

ビタミンCと感染症に関しての研究は、その後も現在に至るまでさまざまに続けられていて、現在までに見出されている簡単な結論としては、「一般的な摂取量では感染症の予防に多少は効果があるかもしれない」程度かもしれません。

米ハーバード大学医学部のエッセイ「ビタミンCで風邪を予防できるか」には以下のようにあります。

ビタミンCの風邪への影響

これまでで最も説得力のあるエビデンスは、2013年におこなわれた 11,000人以上の被験者による 29の無作為化試験の結果だ。
研究者たちは、マラソンランナー、スキーヤー、激しい運動をしている軍人など非常に活動的な人々では、毎日少なくとも 200mgのビタミンCを摂取することで、風邪を起こすリスクを半分に抑えられるように見えることを発見した。

しかし、一般の人々(上のように激しい活動をしていない人々)にとって、毎日ビタミンCを摂取しても風邪をひくリスクは減らなかった。

ただ、一般の人々の場合、1日あたり少なくとも 200mgのビタミンCを摂取すると、風邪の症状の持続時間が成人で平均 8%、子供で 14%減少し、発症している日数が 1日減ることがわかった。

このような結果を示すためには、ビタミンCを風邪の症状が始まったときだけに摂取するのでなく、毎日摂取する必要がある。
また、「大量のビタミンCが風邪の予防に役立つ」という主張があるが、それについては、いくつかの研究では、予防に役立つ可能性を示唆してはいるが、それらの研究では、予防のためには 1日あたり 8,000mgの用量を必要とした。

ビタミンCは 1日 400mg以上の用量では尿中に排泄されるが、1日 2,000mg以上を摂取すると、吐き気、下痢、腹痛を引き起こす可能性がある。
(Harvard Health Publishing)


激しい運動をしている人には予防効果が多少あるようですが、一般の人が感染症予防のために摂取するには、毒素となるほどの大量のビタミンCを必要とするようで、現実的ではないようです。

そして、先日、アイルランドでおこなわれている「アイルランドの加齢に関する縦断的研究(TILDA)」は、報告書で、

「感染症流行の中では、ビタミンD の積極的な摂取を」

ということが述べられたのでした。その研究を紹介していた、タイランド・メディカル・ニュースの記事をご紹介します。

アイルランドの研究は、ビタミンDが他の治療法に加えて、COVID-19を撃退するのに役立つ可能性があることを示した
Irish Study Indicates That Maybe Vitamin D Could Help In Addition To Other Therapeutics To Fight Off COVID-19
Thailand Medical News 2020/04/07

アイルランドの首都ダブリンにあるトリニティ・カレッジの「アイルランド縦断的高齢化研究(TILDA)」の医学研究者たちが、新型コロナウイルス COVID-19 の世界的危機に対応した重要な報告書を発表した。

これは「アイルランドのビタミンD欠乏症 - その COVID-19 への影響(Vitamin D deficiency in Ireland - Implication for immune protection for Covid-19)」と題された医療報告書で発表された。

研究では、ビタミンD が呼吸器感染症の予防、抗生物質の使用の削減、および感染症に対する免疫系の反応の促進に重要な役割を果たすことが示された。

アイルランドでは、50歳未満の成人の約 13%がビタミンD 欠乏症だとわかっており、報告書では、ビタミンD 摂取量を増やすことの重要性が強調されている。

ビタミンDは、通常、日光に身体を曝すことによって皮膚で生成される。

アイルランドでは、日射量の問題のため、ビタミンD が皮膚で生成される太陽光レベルとなるのは 3月下旬から 9月下旬の間だけとなっている。冬のアイルランドの日光では、ビタミンD が生成されるのには不十分だ。

夏の場合でも、日照量、天候などの要因によって異なり、夏でも、十分な量のビタミンD を体内で生成するには晴天がある必要がある。

しかし、ビタミンD 欠乏は、適切な食物摂取とサプリメントにより改善できる。食物では、ビタミンD は、卵、レバー、サケやサバなどの油性魚などの食品や、穀物や乳製品などに多く含まれている。

TILDA の研究者たちは、アイルランド全土で毎日のビタミン摂取量が不十分であることを発見した。主な調査結果の一部は次のとおりだ。

・85歳以上のすべての成人の 47%が冬期にビタミンD が欠乏
・70歳以上で「外に出ない傾向が強い人」の 27%がビタミンD 欠乏
・50歳以上の成人の 13%が一年中ビタミンD が欠乏
・ビタミンD のサプリメントを服用しているのは、男性で 4%、女性で 15%のみだった


日常で日光への露出がほとんどない人たちや、ビタミンD の量が不十分な食品を食べている人たちが欠乏症になりやすく、特に家の中に引きこもりがちか、閉じ込められている人たちが最もビタミンD 欠乏のリスクに曝されていることがわかった。

他に、ハイリスクのカテゴリーに分類されるのは、肥満または極端な運動不足、および喘息または慢性肺疾患を有する人々だ。

アイルランドの医学研究者たちは、50歳以上の成人で十分な日光を浴びていない場合は、冬だけではなく、一年中ビタミンD のサプリメントを摂取することを推奨している。

また、現在、新型コロナウイルス対策などで「家に引きこもっている」人たちは、ビタミンD サプリメントを摂取すべきだと述べている。

主任研究者であるローズ・アン・ケニー博士(Dr Rose Anne Kenny)は、次のように述べている。

ビタミンD のサプリメントを服用した人において、胸部感染症のリスクが半分になることから、新型コロナウイルスの場合でも、免疫反応の改善と骨および筋肉の健康の明らかな証拠から、ウイルス感染の際にリスクのある人たち(たとえば高齢者など)は、ビタミンDを適切に摂取できるようにする必要がある。

感染症予防のための自宅待機は必要だが、その場合、身体活動が減少し、太陽光が不足するため、ビタミンD の摂取で筋肉の健康と強さを維持するべきだという。
ここまでです。
これを読んでいて思ったのですけれど、下の部分ですね。

> 85歳以上のすべての成人の 47%が冬期にビタミンD が欠乏

これはアイルランドの場合であるとはいえ、どの国でも、日光にあたる機会が少ない高齢者は多いと思われ、この部分は、高齢者が重症化しやすい原因のひとつかもしれないことを示しているように思います。

家からあまり出ない高齢者の多くがビタミンD 不足となっていて、重症化しやすいと。

なお、ビタミンD というものを私は軽く見ていましたが、なかなかすごいもので、簡単にご紹介しておきます。

太陽に当たることの補助としてのサプリメント

現在までに、可能性として挙げられているビタミンD の効果としては、以下のようなものがあります。カッコ内のリンクは、論文などです。

・季節性インフルエンザの感染率を大幅に低下させる可能性 (academic.oup.com)
ht●●tps://academic.oup.com/ajcn/article/91/5/1255/4597253
・大腸ガンのリスクを50%減少させる示唆 (NCBI)
ht●●tps://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1470481/
・乳ガンと卵巣ガンのリスクを30%減少させる示唆(ajpmonline.org)
ht●●tps://www.ajpmonline.org/article/S0749-3797(06)00328-X/fulltext
・ビタミンD の不足は、高血圧及び循環器疾患と関連する (accp)
ht●●tps://accpjournals.onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1592/phco.29.6.691
・ビタミンDの欠乏が、うつ病の発症と関係している可能性 (webmd.com)
ht●●tps://www.webmd.com/depression/guide/diet-recovery#1
・ビタミンDの欠乏が、統合失調症の発症と関係している可能性 (NCBI)
ht●●tps://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25050991


なお、ビタミンD は、春から秋であれば、「日光のみ」で、基本的な分量は体内で生成されます。

時間の目安としては、国立環境研究所のウェブサイトによれば、おおむね以下のような時間で、身体に必要なビタミンD が生成されます。これは、地域による日光量により異なります。

・夏(7月)の北海道札幌市  10~ 20分
・夏(7月)の茨城県つくば市 10~ 20分
・夏(7月)の沖縄県那覇市  10~ 20分

・冬(12月)の北海道札幌市  140分以上
・冬(12月)の茨城県つくば市 40分
・冬(12月)の沖縄県那覇市  10~ 20分


冬期は、太陽光だけでは、足りない地域もありそうです。

ビタミンD を多く含む食べ物は、おおむね、
・きのこ類
・きくらげ
・かつお
・あん肝
・いわし
・鮭
・卵


などだそうで、理想的には、ビタミンD は、日光や食べ物からとるのがよろしいのでしょうけれど、上のように魚類が多いために、「生鮮食品の流通の問題」などが起きた場合なども今後ないともいえないでしょうし、サプリメントを用意するのも悪くないと思います。

まあしかし、「太陽の光に当たる」ということは、ビタミンD の観点だけではなくとも大事なことだと思います。以下の記事では、カナダのブリティッシュコロンビア大学の研究で、「太陽の紫外線が、腸内細菌の環境を良好に変化させていることがわかった」ことをご紹介しています。

How the Sun Alters Gut Microbiome: Skin UV Exposure Reflected in Poop
ineffableisland.com 2019/10/24
太陽の光がどのように腸内微生物叢を変えるのかが判明 : 皮膚への紫外線の暴露の結果は便に出る

太陽はあなたを「体の内側から輝かせる」ということは真実であるということが研究で示された。

体が太陽光を栄養のように自己吸収しているというのではなく、太陽光の紫外線に大腸の腸内細菌環境を変える効果があることがわかったのだ。

研究者は以下のように述べる。

「最近、多発性硬化症(MS)や炎症性腸疾患(IBD)など特発性の免疫および炎症性疾患が世界的に増加しています。これは、ライフスタイルと環境の西洋化に基づく変化と関連していると考えられます」

今回の研究は、UVB (紫外線B波)への皮膚曝露がヒトの腸内微生物叢を変えることを示す最初の研究だ。

科学誌フロンティア・イン・マイクロバイオロジー(Frontiers in Microbiology)で発表されたこの研究は、ビタミンDが、腸内環境の変化を媒介することを示唆している。

これは、紫外線治療における、多発性硬化症や炎症性腸疾患などの炎症性疾患における紫外線B波の保護効果の説明にもなるものだ。

この結果からは、太陽の光への曝露、ビタミンDレベル、腸内細菌の分布状況は、それぞれ多発性硬化症や炎症性腸疾患のような炎症状態のリスクと関連していることを示す。このことから、科学者たちは、この太陽光、ビタミンD、腸内細菌の3つは連鎖的に関連していると考えている。

日光の UVB への曝露は、皮膚のビタミンD産生を促進することでよく知られており、そして、最近の研究では、ビタミンDがヒトの腸内微生物叢を変えることを示唆している。

しかし、この UVB がビタミンDの生産を介して腸内微生物叢の変化を引き起こすことは、これまでげっ歯類(マウス)の研究でのみ示されていた。

今回の新しい臨床研究で、研究者たちは、ヒトの腸内微生物叢に対する皮膚への UVB 曝露の影響を初めて試験した。

健康な女性ボランティアたちに、1週間に 3回の全身 UVB 曝露セッションが与えられた。治療の前後には、腸内細菌の分析のために便サンプルが採取された。また、ビタミンDレベルの血液サンプルも採取した。

その結果、皮膚の UVB 暴露の後に、腸内微生物の多様性が大幅に増加したことが確認された。

研究を率いたカナダのブリティッシュコロンビア大学のブルース・バランス教授 (Prof. Bruce Vallance)は、以下のように言う。

「 UVB 曝露の前、研究に参加した女性たちは、通常のビタミンDサプリメントを摂取している女性たちよりも、腸内微生物叢に多様性があり、バランスも優れていました。それが、 UVB への曝露により、微生物叢の豊かさと均一性がさらに高まったのです」

UVB 紫外線に曝露後に見られた最大の変化は、ラクノスピラ科の腸内細菌の相対量の増加だった。

「以前の研究では、ラクノスピラ科の腸内細菌の豊富さは、その人のビタミンDの状態と関連づけられました。私たちの今回の研究でも、UVB 暴露後には、血中のビタミンDレベルの増加との相関関係を発見しました」

これは、ビタミンDが UVB による腸内微生物叢の変化を部分的に媒介することを示している。

また、この研究結果は、UVB 曝露後の、腸内細菌フィルミキューテスの増加や、バクテロイデスの減少など、UVBを使用したマウスの研究との一致も示した。

バランス教授は以下のように言う。

「この研究では、UVB 光が、おそらくビタミンDの合成を通じて、ヒトの腸内微生物叢の組成を調節できるという刺激的な新しいデータを示しています」

「 UVB 光への曝露は、最初は皮膚の免疫系を何らかの形で変化させ、次に全身的に変化させる可能性があり、これが腸内環境が異なる細菌にとって、非常に好ましい状態へと影響するのです」

「この研究の結果は、UVB 光線療法を受けている人々に影響を与え、多発性硬化症や炎症性腸疾患のような炎症性疾患における UVB 光曝露の保護的役割に寄与する可能性のある新しい皮膚と腸との関係を特定しています」

腸内細菌環境を良好にすることは、感染症対策として最も有効なことのひとつでもありますし、ベランダや庭、あるいは玄関から出ただけでもいいですが、どんな方法でも、太陽の光は積極的に浴びるべきだと思います。

また、上の研究では、「ビタミンD が、紫外線による腸内微生物叢の変化を部分的に媒介する可能性」についてふれられていまして、つまり、「ビタミンD を介して、太陽光は、腸内細菌環境を良くする」ようなのです。

そして、そのビタミンD は、太陽の光によって体内に発生する。

太陽と人間の関係は、本当によく出来ているシステムだと思います。

また、太陽光から隔離されている環境では、サプリメントでの一般的なビタミンD の目安量の摂取では「不足する」ことが、2005年の研究で示されていますので、緊急的にビタミンD のサプリメントを摂取することは悪くないと思いますが、基本的には太陽の光をなるべく浴びる機会を増やすことが、新型コロナウイルスも含めた感染症対策だと感じます。

最終更新:2020/04/10 23:27

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