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2019/12/28 00:45

クスリ地獄アメリカ 1億5000万人以上が病院の処方薬を飲み、薬物過剰摂取による1年間の死者数はベトナム戦争での全死者数を超えた

2019年12月19日
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アメリカで「オピオイド」と呼ばれる医療用麻薬(鎮痛薬)が、エピデミックと呼ばれるほどの蔓延状態となっていることは、以前からたまに書かせていただくことがありました。

先ほどオピオイドの後ろに「医療用」と強調しましたが、日本などでは、アメリカで激しく蔓延しているこのオピオイドが、まるで「娯楽のための麻薬」であるかのような錯覚観念を持つ方がいらっしゃるかもしれないのですが、もちろんそういう人たちもたくさんいるだろうとはいえ、基本的には、

「病院で処方される薬」

なんです。

その病院で処方される薬によって、今のアメリカはどのようなことになっているかといいますと、以下は、米フォーブスの「オピオイドが私たちアメリカ人を殺し続けている」というタイトルの記事の冒頭ですが、このようなことになっています。

オピオイドが私たちアメリカ人を殺し続けている
Forbes 2019/11/26

米国では 2017年に 6万1300人以上のアメリカ人が薬物の過剰摂取で死亡した。これは 2016年の死者数 5万4800人を上回り、そして、ベトナム戦争でのアメリカ人の全死者数をも上回った。

今では毎年毎年、ベトナム戦争のアメリカ兵士の死者数を上回る人々が、薬物の過剰摂取で死亡しているのだ。

これらの過剰摂取での死亡のうち、オピオイドが、直接的または間接的に全薬物死亡のうちの 70パーセントに関与している。


deaths-overdose-us2017.jpg

ここまでです。

ちなみに、ベトナム戦争での 1964年8月から 1973年1月までのアメリカ軍兵士の全死者数は 4万7434人ですので、2016年以降は、毎年、ベトナム戦争でのすべて死者数を上回る人たちが薬物の過剰摂取(その多くはオピオイド)で死亡していることになります。

今のアメリカでは、オピオイドによって、平均して毎日 46人が死亡しているのだそうで、その数は増える一方です。

そして、上のグラフの急激な上昇を見て普通に考えれば、今後もさらに過剰摂取による死者数は増加する一方だと思われます。

オピオイドというのは、たとえば、ヘロインなどという人体と精神への影響としては最悪レベルの薬物と同系統であるわけですが、そういうものがアメリカの医療現場では「フェンタニル」という鎮痛剤として処方されているのですね。

それを聞いた時、

「いくら何でもヘロインと似たようなものを処方すれば、その後どうなるかなんてわかるだろう」

とは思いました。

どうして、こんな危険な薬が病院で普通に処方されるようになってしまったのかということに関しては、以下のような説明がありました。

非がん患者へのオピオイド処方

「米国のオピオイド禍と日本への教訓」より

米国のオピオイド禍にはどのような背景があるのか。一つの要因は、非がん患者に対してオピオイドが処方されるようになったことである。

非がん患者の慢性的な疼痛へのオピオイド処方が急増したのは1990年代終わりごろである。その少し前、つまり1980年代後半から1990年代前半に公表された文献では、欧州や北米でオピオイド鎮痛薬が過少評価され、結果として痛みの治療が不十分であると報告されていた。

がん疼痛の治療に関しては、多くの医師たちが患者の痛みの重大さに気づき、多くの国で早急に改善された。

だが、問題は非がん患者の疼痛の管理であった。がん患者の場合と比べて、非がん患者にオピオイドを使用するための科学的エビデンスは十分ではなかった。

ところが、がん疼痛の専門家たちは、その他の慢性疼痛や非がん性疼痛の専門知識がないまま、がんと非がんの疼痛の原因を一緒に考え、オピオイドが慢性的な非がん性疼痛の主要な治療方法とした。

そして、製薬会社は、常習性が低い薬物としてオピオイドの使用を推し進めたのである。


このように、最初は「ガン患者の痛み止め」として使われていたものが、次第に、「ガンではない患者」にも鎮痛剤として処方されるようになったということのようです。

それが結局現在のように「1年間で6万人の命を奪っている薬物となった」と。

少し前に、以下のような記事を書きました。

一般的な処方薬であるベンゾジアゼピン系の薬がアメリカで殺人ドラッグになり始めている

2019年12月9日
米国で依存による死者が続出している抗不安剤ザナックス(日本の「ソラナックス」と同じ)
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それは日本でもありふれた処方薬

このブログでは、たまにベンゾジアゼピン系の抗不安剤についてのことを書かせていただくことがありますが、今日のニュースの見出しで、「米ラッパー、ジュース・ワールドさん死去 21歳」(AFP 2019/12/09)というものがありました。

ジュース・ワールドさんという人は、まったく知らない人ですが、報道の中に以下の文面がありました。

ワールドさんは2018年、米紙ニューヨーク・タイムズに対し、10代にザナックス(Xanax)を大量に摂取したが、今は薬物の使用を抑えることを目指していると話していた。

「ザナックス? なんだろ」と調べて、すぐにやや戦慄しました。

このザナックスというのは、日本でも心療内科や普通の内科などでも非常に幅広く処方されている「ソラナックス」と同じものだったのです。

ソラナックスは商品名で、その薬名はアルプラゾラムといい、Wikipedia には以下のようにあります。

アルプラゾラム - Wikipedia
アルプラゾラムは、ベンゾジアゼピン系の短期間作用型抗不安薬および筋弛緩薬の一種。半減期は約14時間。

日本では商品名ソラナックス、コンスタンで知られ、後発医薬品も多数出ており、適応は、心身症における身体症状と不安・緊張・抑うつ・睡眠障害である。

連用により依存症、急激な量の減少により離脱症状を生じることがある。向精神薬に関する条約のスケジュールIVに指定されている。麻薬及び向精神薬取締法の第三種向精神薬である。


調べますと、今のアメリカでは、このザナックス(ソラナックス)の「濫用」が問題となっているようで、先ほどのジュース・ワールドさんの死因はわからないにしても、ヒップホップに関する他のページを見てみますと、以下のような下りがありました。英語の部分はカタカナにしています。

HIP HOP DNA の記事より

若い頃にドラッグに関する楽曲を制作していたアーティストが最近になってドラッグ批判のテーマの楽曲をリリースする例も多い。

スリー・シックス・マフィアのメンバーであるジューシー・Jも、ザナックスを批判した楽曲「Neighbor」を最近リリースしており、同楽曲の歌詞で彼は「みんなが死に続けている。ザナックスなんてファ○クだ」と訴えている。


ここにも、

> (ザナックスで)みんなが死に続けている

とあり、アメリカでは、ベンゾジアゼピン系の抗不安剤でも、こんなことになっているということを初めて知りました。

なお、ザナックスの日本版のソラナックスですが、どれほど気楽に処方されているかというと、以前、うちの奥さんが普通の内科に風邪か何かの診察を受けた時に、

「仕事のストレスなのか緊張して眠れないことがあります」

と言った時に、ソラナックスが処方されていました。

高齢者などにはもっと気楽に処方されていると思われます。

パニック障害や神経症、不安症などに対しては、非常に多く処方されているはずです。

日本で最も処方されている抗不安剤は「デパス」というベンゾジアゼピン系の薬ですが、次点あたりの位置にあるのではないでしょうか。

さきほどのラッパーの人の訃報を読んで、「ベンゾジアゼピン系での死者ってどのくらいなのだろう」と、アメリカのベンゾジアゼピン系での死者数の推移を見てみますと、以下のようになっていました。

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2016年で 1万684人となっていて 2002年からは、5倍くらいに増えています。

病院でごく普通に処方される抗不安剤で年間 1万人以上が亡くなっているというのは、なかなかすごいことのようにも思います。

ちなみに、日本においては、こちらのナショナルジオグラフィックの記事によりますと、

> 日本人の実に5%以上が医療機関から処方されたベンゾジアゼピン受容体作動薬を定期服用しており

とありました。

「日本人の 5パーセント」はすごいです。

少なくとも、数百万人の日本人がベンゾジアゼピン系の薬を服用しているということになります。

ベンゾジアゼピン系と同じ働きをするものを私たちは本来持っている

私がブログにベンゾジアゼピン系の薬について書くのは、私自身が長くベンゾジアゼピン系の抗不安剤の依存者だったからですが、二十代の初めにパニック障害となり、23歳のときに心療内科に行きました。そこで、レキソタンというベンゾジアゼピン系の抗不安剤を処方されました。強い抗不安剤です。

若い時にメンタルの調子が悪い時には「濫用気味」になっていたこともあるのですが、今回のアメリカのグラフを見まして、

「二十代で死んじゃっていた可能性もあるんだな」

と初めて知りました。

いずれにしましても、最初に処方されて以来(1987年頃だと思います)、 30年間近く、時期により量の多少はあったにしても、基本的にはずっと服用していたということがあり、「ベンゾジアゼピン系の薬のやめにくさ」は痛感しています。

私自身がこのような依存状態になっていたわけですが、この抗不安剤をやめようと思ったのは、自分のこのブログで「西洋薬は基本的に良くない」ということを知ってからのことで、5年近く前になりますかね。

しかし、数十年続いたベンゾジアゼピン系の依存からは、そう簡単に離れられるものではなく、完全にやめられたのは、2018年の終わり頃から今年にかけてのことでした。

結局、完全にやめられたのは、「腸内環境の改善」というものに興味を持ち始めてからのことなのですが、その中で、

「ある種の腸内細菌の働きは、ベンゾジアゼピン系の抗不安剤と同じメカニズムを持つ」

ことを、さまざまな文章や資料などで知ったのです。

ベンゾジアゼピン系の薬の「作用」は、基本的に「脳内の神経伝達物質である GABA というものの産生を促す」ものです。

GABA (ギャバ)は、人にリラックスをもたらす神経伝達物質で、不安障害とかパニック障害とか、あるいは、うつ病などになる人たちは、基本的に GABA の産生が弱いか「産生されない」ようなのです。

このようなメンタルの疾患や症状を持つ人たちは、 GABA と共に、セロトニンという精神の安定に関わる神経伝達物質も少ないことがわかっています。

自閉症、行動異常、あるいは不眠症などの人たちも、やはり GABA やセロトニンの分泌が少ないことがわかっています。

要するに、GABA やセロトニンの産生が正常であれば、メンタルの病気には極めてなりにくいということがいえるのです。

では、

「このGABA やセロトニンは、体内の何が作り出しているのか」

といいますと、たとえば以下は、京都府立医科大学附属病院の内藤裕二医師のコラムからです。

腸内細菌のなかで神経伝達物資であるγアミノ酸(GABA)を産生する菌があることも確認されています。

とありますように、つまり、

「精神安定に必要な神経伝達物質 GABA は、腸内細菌が作っている」

のです。

ですので、私のように、もともと腸内環境が破壊していた人がメンタルの疾患になることは、ある意味で「当然」であり、放置しておけば、将来的にさらに厳しいメンタルの状況となっていったと思われます。

というより、以下の記事でとりあげましたけれど、「ほぼすべての腸内細菌が、何らかの神経伝達物質を産生している」ようなのです。


Scientists Find a Possible Link Between Gut Bacteria and Depression
smithsonianmag.com 2019/02/05

科学者たちは腸内細菌とうつ病の間の相関関係を見出した

神経伝達物質を生成し、脳の活動に影響を与える可能性がある腸内微生物叢内の細菌が特定された。

腸や腸に混入する細菌、古細菌、菌類、ウイルスの集合体である人間のマイクロバイオーム(腸内細菌叢)は、消化器の健康や自己免疫疾患の予防など、幅広く人間の健康状態に関連している。

最近の研究では、腸の健康と「脳機能」の間に、相関関係がある可能性さえ特定されている。この研究に基づいて、科学誌ネイチャー・マイクロバイオロジー(Nature Microbiology)に発表された研究では、うつ病が腸内の特定の細菌の量によって影響を受けている可能性があることを明らかにした。

ベルギーのルーベンカトリック大学の微生物学者であるジェロエン・ラエス(Jeroen Raes)博士率いる研究チームは、ほとんどすべての腸内細菌が神経伝達物質を生成できることを発見した。

神経伝達物質とは、ドーパミンやセロトニンなど、ニューロン間のコミュニケーションを可能にする化学物質だ。これらの「化学メッセンジャー」が脳の受容体に送られると、その人の気分や行動に影響を与える。

そして、研究者たちは、うつ病と診断された人々の腸内に「 2つの細菌株が欠けている」ことがわかり、その細菌種を特定した。

この研究は、腸の健康と脳の間に関連性が存在するという証拠を補完している。

ラエス博士と彼のチームは、ヨーロッパの 2,000人以上の参加者の腸内細菌を研究し、マイクロバイオームとメンタルヘルスの関係を調査した。

研究でチームは、腸内バクテリア 532株のゲノムをテストし、バクテリアが神経伝達物質を作り出すことができるかどうかを調べた。その結果、研究で調べた腸内細菌の 90%以上が、神経伝達物質を 1つ以上生産する能力を確認した。

ラエス博士は以下のように言う。

「身体の最も長い神経である迷走神経は、脳幹から腸の最下部まで走っています。神経は双方向のハイウェイのようなものであると考えられ、脳から消化管に信号を送り、消化を調節し、そしてまた、腸から脳にも信号を送っています」

「この後者の機能は、腸内細菌によって産生される神経伝達物質が、ヒトの精神的健康に影響を及ぼす可能性を示唆しているかもしれません」

そして、チームは、うつ病の人たちの腸内には、以下の細菌が欠如していることを見出した。

・細菌「コプロコッカス (Coprococcus)」
・細菌「ディアリスター(Dialister)」

コプロコッカスは、精神的な健康に影響を与えることが知られている神経伝達物質であるドーパミンに関連する生物学的経路を持つことも発見された。

次のステップは、腸内でこれらの 2つの細菌株がどのように機能するかをより完全に理解することだ。

科学者たちは大腸菌のようにいくつかのバクテリアの遺伝的特性を広範囲に研究したが、コプロコッカスやディアリスタのようなバクテリアのゲノムと特性は、まだ注意深く調べられてはいない。

米アイオワ州立大学の微生物学の教授であるマーク・ライト(Mark Lyte)博士は、腸内細菌がメンタルヘルスに影響を及ぼすと結論付けるためには、さらなる研究が必要だと述べる。

「すべての細菌のすべての遺伝子が何を行っているかを完全に理解されているわけではないので、神経伝達物質を作る遺伝的能力の観点から腸内微生物叢についての結論を出すわけにはいきません」

最近、人間の腸内にある 100種類以上の新しい細菌種が特定されており、つまり、研究は始まったばかりだ。腸内細菌の個々の働きの研究は、これから発展していくものであるともいえる。

ここまでです。

全部の患者の場合ではないでしょうけれど、大半のうつ病患者は、

コプロコッカスとディアリスターという、たった 2種類の腸内細菌が欠如していることが発症の要因

である可能性が高いようなのですね。

たった、2種類の細菌が何らかの原因で腸内から消えてしまっただけで、人生全体が大きく影響されてしまうのです。

そういう意味では、この記事のタイトルである「自殺の多くは腸内環境の改善で防ぐことができる」は決して大げさともいえず、多様なメンタル疾患や症状が、腸内環境の改善で良くなる、あるいは治癒の効果があると思われます。

何らかのメンタルの問題がある場合、腸内環境の改善に取り組むことは、少なくとも無駄になることはないと思います。

ところで、先ほどのアメリカのグラフでもわかりますが、アメリカなどでは、ベンゾジアゼピン系の薬の濫用が深刻な社会問題となっているようで、特にザナックス(ソラナックス)に関して特集したページが多いです。

その中に、「あなたの愛する人がザナックス中毒になっていないかどうかを知るには」というページがありまして、翻訳してご紹介したいと思います。

何しろ日本では、少なくとも 500万人以上の人たちが、ベンゾジアゼピン系を処方されていて、その多くは「依存」に陥っていると思われるわけです。

周囲は「病院からの処方薬なら安全なもの」と思われるかもしれないですが、先ほどのアメリカのベンゾジアゼピン系での死亡数を見ると、下手な違法薬物より危険である側面が見えるのです。

なお、ご紹介する記事では、ザナックス(日本名ソラナックス)を挙げていますが、基本的には、すべてのベンゾジアゼピン系の抗不安剤と睡眠薬は同じだと思われます。

5 Signs Your Loved One Is Addicted To Xanax

あなたの愛する人がザナックスに溺れていないかどうかを知る5つの徴候

ザナックスは、不安障害やパニック障害の治療に処方されるベンゾジアゼピン系の中枢神経系抑制薬の一種だ。ザナックスは、処方通りに服用した場合でも、ベンゾジアゼピンに対する耐性がすぐに生じるため、中毒になる可能性が高い。

依存症となるリスクが高まるため、必要なときに治療を求め、依存症を回避できるように、ザナックス依存症の兆候を知ることが重要だ。

ザナックス中毒の兆候としては、次のものが考えられる。

・身体症状
・心理的症状
・ザナックスへの執着
・ポリドラッグの使用(2つ以上の向精神薬を組み合わせて使用すること)
・人的損失

ザナックス濫用の物理的な兆候

ザナックス濫用の身体的兆候は、薬物を濫用していることを示す最も重要な指標である可能性がある。

ザナックスの濫用の物理的な兆候としては、次のものがある。

・眠気
・不明瞭な話し方
・頭痛
・めまい
・口渇
・吐き気
・ふらつき
・唾液分泌の増加
・性欲減退
・便秘
・他人との協調ができない

ザナックスに依存している人が、突然この薬の服用をやめてはいけない。それをすると、重度で不快な離脱症状につながる可能性がある。ザナックス離脱の症状には、筋肉痛やこわばり、心臓のリズムの変化、震えなどがある。

ザナックス濫用の心理的兆候

ザナックスのようなベンゾジアゼピン系の薬は、誤用されるとさまざまな心理的症状を引き起こす可能性がある。

ザナックスの乱用とザナックス中毒には明確な違いがある。

特定の時間、または特定の機会にザナックスを乱用する人は、いつでも使用を停止できる可能性が高い。しかし、ザナックスへの依存症を持つ人々は、薬物から得られる精神状態を維持するために、薬物を継続して摂取する衝動を制御することができなくなる。

ザナックス中毒の人は、正常に機能するために薬が必要になる。また、ザナックスなしでは日常生活を過ごすことができないと思い込んでしまう可能性もある。

ザナックスへの中毒での他の心理的効果には以下が含まれる。

・混乱する
・突然イライラする
・饒舌になる
・双極性障害的な状態
・物事を覚えるのに苦労する
・長時間の注意が必要なタスクの回避

ザナックスは中枢神経系の脳機能を低下させることで機能するため、推奨用量を超えて服用している人は、以前よりも不活発で無関心になる可能性がある。

ザナックスへの執着

ザナックスに対して身体的に依存している人は、ザナックスに夢中になり、より多くのザナックスを摂取し、その摂取量を増やしていきやすい。この強迫観念が中毒に先行する傾向がある。

ザナックスを含むベンゾジアゼピン系の薬物は、今日のアメリカで最も処方されている抗不安剤・抗うつ剤のひとつでもある。

ザナックスに依存するようになると、自傷の可能性があるにもかかわらず、薬物を使い続ける衝動を制御できなくなる。

ザナックス中毒の治療

自分だけでザナックスの使用をやめる試みは推奨されない。ベンゾジアゼピン系の習慣を形成する性質と、重度の禁断症状により、デトックスのプロセス中にむしろザナックスに対する渇望が圧倒的に強くなる可能性がある。

ザナックス中毒の治療を受け、個人の最高のケアと安全を確保するためには、入院治療施設で行うのが最善だ。

ベンゾジアゼピン系というのは、抗不安剤(いわゆる安定剤)や、睡眠薬、抗うつ剤などの多くが含まれる薬のカテゴリーですが、もちろんこれも「病院で処方される薬」なのですけれど、今のアメリカは、このベンゾジアゼピン系でも多くの死者がでています。

上の記事に載せたアメリカ疾病予防管理センター(CDC)の統計では、2016年に、ベンゾジアゼピン系で 1万684人が亡くなっていることが示されています。

こちらも、うなぎ上りで増えていますので、2017年以降も増え続けているようにも思います。
us-benzodiazepine-deaths.jpg

今のアメリカは・・・。

オピオイドで、毎年 6万人以上が亡くなっている。

ベンゾジアゼピン系で毎年 1万人以上が亡くなっている。

あと、アメリカでは、非ステロイド性抗炎症薬(いわゆる鎮痛剤のほぼすべて)でも、毎年 1万5000人以上が亡くなっています(胃潰瘍になりやすいのです)。

これは全部、病院で処方される「合法」な薬です。

ちなみに、アメリカ食品医薬品局(FDA)のウェブサイトによれば、今のアメリカでは、

・毎年 200万人以上が病院で処方された薬による重篤な有害反応を起こしている。

・毎年 10万人以上が、病院で処方された薬で死亡している。

・処方された薬による死亡数は、アメリカで 4番目の死因となっている。


ということになっているのだそうです。

アメリカ食品医薬品局のウェブサイトには、

> これらの統計には、外来環境で発生する薬物有害反応の数は含まれていない。

とあり、つまり、これは「入院患者だけの数字」ということで、この 10万人の薬による死亡数の中には、オピオイドやベンゾジアゼピン系での死者数はほとんど含まれていない可能性が高いです。

ですので、病院で処方される薬では、毎年 20万人近くの方が薬の影響で亡くなっているという可能性さえありそうです。

世の中では、違法薬物のことがよく言われますけれど、それらと病院での薬とどちらが「たくさんの人の命を奪っているか」というのは、ある程度は明らかで、本当に凶悪な薬物は、処方薬の中にも数多く存在すると私は思っています(もちろん有用な処方薬もたくさんあるでしょうけれど)。

抗ガン剤なんもそうですけれど、薬効のメリットとデメリットが釣り合っていないとしか思えないものがあまりにも多い気がするのです。

いずれにしても、アメリカも日本も、あるいはほとんどの主要国が「処方薬の洪水の時代」となっている今、そして、これからは、このような合法的な薬物によって健康や命を損なうケースがさらに増えていくのかもしれないですね。

今回は、「アメリカ人は 2人に 1人が処方薬を服用している」というタイトルのブルームバーグの記事をご紹介して締めさせていただきます。

人口 3億人を超えるアメリカで、その半数近くが何らかの処方薬を飲んでいるのだそうです。

Nearly One in Two Americans Takes Prescription Drugs: Survey
bloomberg.com 2019/05/08

調査によると、アメリカ人のほぼ2人に1人が処方薬を服用している

アメリカ人は薬を飲むことが好きなようだ。

アメリカ国立衛生統計センターの調査によると、アメリカの人口の約 46%が過去 30日間に 1種類以上の処方薬を使用していた。アメリカの人口のほぼ半数が処方薬を服用していることになる。なお、この数字は 10年前よりわずかに改善(減少)している。

国立衛生統計センターの報告書には以下のようにある。

「長期にわたる処方薬の使用の変化の傾向は、疾患の有病率と診断の変更、治療の推奨事項の拡大、そして、不適切または無効な治療の使用の減少によって影響を受ける可能性がある」

アメリカ人が使用する処方薬の種類は年齢層によって異なる。喘息の治療に使用される薬は、最も若い年齢層で最も一般的だった。12〜 19歳の青少年では、注意欠陥・多動障害を治療するための刺激薬が最も一般的であり、青少年の約 16人に 1人が処方を受けていた。

若年および中年の成人は、過去 30日間で最も頻繁に抗うつ剤を使用していた。20〜 59歳の成人 9人に 1人が抗うつ剤の処方を受けている。

60歳以上の高齢者の薬物使用率は 85%と最も高くなっていた。高齢者のほぼ半数がコレステロールの薬を処方されており、5人に 1人以上が糖尿病の薬を使用していた。

年齢別の薬物タイプ

年齢層(0〜11歳)
・ペニシリン(感染症)2.7%
・中枢神経刺激薬(注意欠陥障害)3.5%
・気管支拡張薬(喘息)4.3%

年齢層(12〜19歳)
・経口避妊薬(避妊、月経調節)3.7%
・気管支拡張薬(喘息)3.7%
・中枢神経刺激薬(注意欠陥障害)6.2%

年齢層(20〜59歳)
・脂質降下薬(高コレステロール)7.5%
・鎮痛剤(痛みの軽減)8.3%
・抗うつ剤 11.4%

年齢層(60歳以上)
・糖尿病薬 22.6%
・ベータ遮断薬(高血圧、心臓病)24.8%
・脂質降下薬(高コレステロール)46.3%


ここまでです。

子どもの注意欠陥障害に処方されている「中枢神経刺激薬」というのは、日本では、コンサータ、以前ならリタリンと呼ばれた処方薬の一群で、基本的には「覚せい剤」と同じ成分のものです。以下の記事などで取りあげたことがあります。

ADHD の子どもたちが増加しているように見えるのか、という理由を考えることは重要なことだ。なぜなら、ADHD と診断された場合、多くは、「リタリン」のような覚醒剤の処方が付随するからだ。

「アメリカは、まだリタリンを子どもに処方しているのか…」

と絶句しました。

リタリンというのは、病院で処方される、れっきとした正式な薬剤ですが、しかし、何年くらい前ですか、日本でも「リタリン問題」というのが起きていまして、どういう問題かというと、このリタリンを「娯楽」で使用して、依存や中毒になり、「ウソの病名を申告して、心療内科などでリタリンをもらう」ということが横行したのです。

なぜ、そんなことをするのか。

その理由は、この「リタリン」という薬の成分が以下のようなものだからです。

メチルフェニデート - Wikipedia

メチルフェニデートは、ナルコレプシーならびにADHD患者に対して使われるアンフェタミンに類似した中枢神経刺激薬である。慢性疲労症候群といった症状に対しても効果があるとされる。

日本ではリタリンとコンサータがメチルフェニデートを含む医薬品である。日本におけるリタリンの適応症はナルコレプシー、コンサータの適応症はADHD(注意欠陥多動性障害)である。


> アンフェタミンに類似した

という下りがあります。この「アンフェタミン」というのは、ご存じかもしれないですが、アンフェタミン - Wikipedia からの一文の抜粋だけでおわかりになると思います。

> (アンフェタミンは)日本では法律上の覚醒剤に指定されている。

つまり、リタリンというのは、薬効として、それと同じなのです。日本でもアメリカでも違法中の違法とされているものと同じなのです。

そういうものを子どもに処方しているということについての驚きでなのした(アメリカでは昔から気軽に処方されていたようですが)。

それにしても、上の Wikiedia によれば、

> コンサータの適応症はADHD(注意欠陥多動性障害)

とあるということは、今は、日本での ADHD の子どもたちへは「コンサータ」という薬が処方されているようです。そして、このコンサータという薬は、何かリタリンと違うものかと思っていました。

だって、ADHD に処方するということは、基本的には子どもに対して処方するものだと思うからです。

「リタリンはコンサータと同じ成分の薬で、以前はうつ病の薬として処方されていました」

ああ・・・。リタリンと同じものが、子どもたちに処方されている・・・。

もっといえば、これらの成分は、コカイン、モルヒネなどとも基本的に同じもので、依存性も群を抜いて高いです。

「日本ではどのくらい処方されているんだろう」

と思いまして、いくつかのページを見てみますと、2015年1月13日の読売新聞の記事が載せられている子供に向精神薬が処方されるケースが増加中というページがありました。

子供に向精神薬 処方増…全国初調査

読売新聞 2015/01/13

子どもへの向精神薬の処方件数が増加し、13歳~18歳では、2002年~04年と08年~10年との比較で、注意欠如・多動症に使うADHD治療薬が2・49倍、統合失調症などに使う抗精神病薬が1・43倍になったことが、医療経済研究機構と国立精神・神経医療研究センターなどによる初の全国調査で分かった。

一人の子どもに異なる向精神薬を複数処方する例が多いことも判明した。抗うつ薬を処方された13歳~18歳の子どもの58%に抗不安薬・睡眠薬が、36%に抗精神病薬が併用されていた。

処方増の背景に、精神疾患症状が表れる子どもが増えていることなどがある。同センター薬物依存研究部の松本俊彦室長は「向精神薬の多くは、子どもを対象とした大規模な臨床試験が国内では行われておらず、長期的な効果や安全性が十分確認されているとは言えない。早急に臨床試験や詳しい実態調査を行うべきだ」と話している。


リタリンも深刻ですが、上の中にある、

> 抗うつ薬を処方された13歳~18歳の子どもの58%に抗不安薬・睡眠薬が併用

という記述には愕然とします。

私は最近、クレアで、「ベンゾジアゼピン系をやめようキャンペーン」というものをたまに書こうとしているのですけれど、上の「抗不安薬・睡眠薬」は、ほとんどがベンゾジアゼピン系です。

長い付き合いのあった私だから言えますが、長く飲めば飲むほど、人をベンゾジアゼピン依存に陥れ、精神・体調を損ない、そして、おそらく、認知の問題に関わり、長期の継続的な連用をした人の中には、かなりの確率で廃人化していくと思っている薬です。

仮にですが・・・コンサータのような、要するにアンフェタミンと同じような強い薬と、ベンゾジアゼピンのような、「脳をむりやりにリラックスさせる」薬を同時に処方されていれば、その子の人生は絶対におかしくなってしまいますよ。

こちらの記事に書きましたが、ベンゾジアゼピン系は、脳内に「リラックスをもたらす物質の GABA / ギャバ」というものを無理矢理に活性化させて、人を落ち着かせるものですが、その結果として、ギャバを抑制する、

・ノルアドレナリン
・セロトニン
・アセチルコリン
・ドーパミン

などの分泌が減ってしまいます。

これらはすべて、人間の正常な注意力、記憶すること、筋肉の緊張、情動反応、内分泌作用、 心拍数・血圧のコントロールなど、人間が生きるための自律神経の中でとても大事なものです。

リタリン(コンサータも成分は同じ)は、世界保健機構(WHO)の「スケジュール2」という、ヘロインや LSD などと同じ「最も中毒性が強い薬品の仲間」です。

それが、日本でもアメリカでもなぜか医療の世界でだけは合法なのです。

まあ、いろいろと書きたいことはあるのですが、今日は、予定がありまして、出なければなりません。

ここから冒頭の翻訳をご紹介しますが、「急激な勢いで ADHD の子どもたちが増えている」ということは、「リタリンなどを処方される子どもたちの数もそれと共に増えている」ということになります。

リタリンは、小説『エクソシスト』の中で、悪魔に取りつかれたリーガンが、最初に診察をされる精神科医で処方された薬としても記憶に残っています。

しかし、リタリンはリーガンには効きませんでした。悪魔にはリタリンは効かないのです。けれども、人間には効きます。そしてやめられなくなる。

New report finds 43 percent increase in ADHD diagnosis for US schoolchildren
Science Daily 2015/12/08

最新の報告書で ADHD (注意欠陥・多動性障害)の診断を受けるアメリカの小学生が 43%増加していたことが判明

8年間の研究期間中に、特に女の子で ADHD の急激な上昇を示した

2011年に、アメリカ国内で注意欠陥・多動性障害( ADHD )と診断された子どもと十代の若者の数は、全体の 12%に達していた。

これは、両親の報告に基づきアメリカ全体で行われている大規模調査によれば、2003年から 45%もの増加となった。

この分析では、現在のアメリカ国内の 5歳から 17歳までの子どもたちの 580万人が ADHD と診断されているということを示すと、調査チームのリーダーで、米国ジョージ・ワシントン大学ミルケン研究所スクールの疫学と生物統計学の准教授であるショーン・D・クリアリー( Sean D. Cleary )博士は述べる。

また、この研究では、研究期間内での、女の子においての ADHD の驚くべき増加を明らかにした。

「この調査での女の子での報告有病率は、2011年に 4.3%だったものが、2011年には 7.3%に上昇したことがわかりました」とクリアリー博士は言う。

これは 8年間で 55%増加したことになるが、博士は、「従来は、伝統的に男の子の方が ADHD の診断を受ける可能性が高かったものでした」と付け加えた。

この報告は、アメリカ母子保健局と、アメリカ疾病管理予防センター( CCD )の国立健康統計センターが主催した 2003年から 2011年までのデータに基づいて調べられたもので、医学誌クリニカル・サカイアトゥリー( Journal of Clinical Psychiatry / 臨床精神医学)において公開された。

「私たちは、ADHD の子どもの比率が非常に急激に増えていることを見出し、その率は、2003年から 52%の増加となりました」とクリアリー博士は言う。

「子どもたちが ADHD と診断された親御さんの方々は、その診断を認識すべきだと思います。なぜなら、ADHD は大人になっても続く可能性があるからです」

同時に、クリアリー博士は、この研究は、このような ADHD の急激な増加の元となる背景や理由について探るものではなかったと述べ、このような急激な上昇が起きている理由を見出すための研究が必要だと述べた。

そして、特別な注意が特定のグループに対して向けられていると、クリアリー博士は言った。

博士らは、アメリカの子供の健康に関しての全国調査から得たデータを見て、17歳以下の子どもの健康に関する情報を収集し、全国で断面調査(原因と考えられる要因と結果について二重分類し、両者の関連の有無を検討する調査)をした。

博士らは、子どもが医者や医療提供者から ADHD だと親たちに伝えられていた場合に、その親たちへの質問に焦点を当てた。

研究者たちはまた、彼らの人種や民族、そして、診断された子どもたちが男の子か女の子か、および、以前から ADHD の診断に関連するとされている社会的要因を辿った。

このような異なる人種や民族間のグループでの ADHD の有病率の差異に関しての研究は、以前にはほとんどおこなわれていない。

研究では、この8年間の研究期間中に、ヒスパニック系の若者で、83%もの上昇を示したことを見出した。

「さらなる、ADHD の増加の根本的な原因を特定するための研究が行われる必要があります」と、クリアリー博士は述べる。

そして、子どもが診断された親たちは、ADHD の診断を取り巻く問題のすべてを認識し、子どもの集中力や行動についての懸念を持っている場合、医師に相談すべきだと語った。

なぜ、ADHD の子どもたちが増加しているように見えるのか、という理由を考えることは重要なことだ。なぜなら、ADHD と診断された場合、多くは、「リタリン」のような覚醒剤の処方が付随するからだ。

リタリンのような薬剤は、ADHD に集中力と行動の持続を与えることで、確かに子どもと親たちを助けることができる。しかし、薬が過剰投与されることを懸念している専門家たちも多い。

ADHD の子供たちはクラス等で注意を払うことなどについての問題が発生する場合があり、自宅でも、衝動や不注意による間違いを犯す可能性がある。

また、アメリカ疾病管理予防センターによれば、物忘れが多くなることがあり、何もしない場合、家庭や学校での社会的状況での困難にぶつかってしまう可能性があるという。

今回のアメリカの「薬の洪水に襲われている」状況は、オピオイドを別にすれば、日本もさほど変わらないのかもしれません。

最終更新:2019/12/28 00:45

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