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2019/12/09 14:42

破局の手前 2014年ウクライナ騒乱を率いたネオナチ集団が香港デモ隊と合流。そして、その背後に共通する「プロビデンスの目」

2019年12月01日 香港に到着したウクライナの極右活動家による投稿
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香港に迫りつつあるかもしれない重大な局面

混乱の渦中にある香港ですが、この香港の現場に、「ウクライナの極右活動家たちが結集している」ことがアメリカやロシアのメディアで伝えられていました。

報道によれば、極右活動家というより、彼らは 2014年のウクライナのクーデター(2014年ウクライナ騒乱)を主導したネオナチの軍人(民兵)のようなんです。

香港に到着したウクライナの極右集団「名誉」の構成員
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この人たちの SNS を見ますと、ウクライナの訓練では「完全に武装」している兵士たちのようで、自動小銃や重火器を持つ姿がインスタグラムやフェイスブックに投稿されています。

インスタグラムより
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この自動小銃を持っている男性が、組織を率いているセリ・フィリモノフという人だと思われますが、これからご紹介するロシアの報道記事に何度も名前が出てきます。

しかも彼らは、報道によれば、ジャーナリストだと偽って入国しており、報道関係者だけが持つことができる「プレスパス」を所持していることが、彼ら自らのフェイスブックへの投稿で明らかとなっています。

取得したプレスパスをカメラに向ける活動家の一人
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プレスパスがあるのなら、基本的にどのような場所でも自由に移動することができるはずです。

この人たちは「いったい何のために香港に?」とは思います。

アメリカでもロシアでも報じられていますが、ロシアのメディアからご紹介します。

Why Are Ukrainian Neo-Nazis Joining the Hong Kong Protests?
sputniknews.com 2019/12/02

なぜウクライナのネオナチ集団が香港の抗議活動に参加しているのか

香港で続く抗議活動に、ウクライナの著名なネオナチ集団が加わっていることがわかった。

2014年のクーデター(2014年ウクライナ騒乱)で、抗議活動を組織化したウクライナの極右グループの指導者たちは最近、香港の抗議デモに参加するために香港に渡った。

彼らは、「名誉 ( Honor あるいは Gonor)」と呼ばれる極右グループで、彼らが香港に渡った理由は不明だが、2014年のウクライナのクーデターと、香港での現在の抗議活動の両方が事実上、アメリカ CIA が生み出した全米民主主義基金からの支援で行われたことと関係するのかもしれない。

「名誉」のセリ・フィリモノフは、12月1日、「香港の人たちは私たちを身内として歓迎してくれた」とフェイスブックに投稿し、他の極右メンバーとの写真を投稿した。

フィリモノフはかつてウクライナの超民族主義組織「アゾフ大隊(Azov Battalion)」の支援グループである「アゾフ市民革命(Azov Civilian Corps)」のリーダーだった。

フィリモノフの別の投稿では、「香港の自由のために戦おう!」とし、香港のデモ参加者たちと一緒にポーズをとった写真を載せた。

この時に投稿された動画には、このグループの他のメンバーも映っており、その中には、かつてアゾフ大隊に属していたイホル・マリアール(首に「勝利またはヴァルハラ」という意味のタトゥーを施している)や、ウクライナの右翼組織オデッサ・セクションを率いたセルヒイ・ステルネンコが含まれる。

セルヒイ・ステルネンコは、2014年5月2日に、ウクライナの貿易連合ビルに放火した。この火事で 42名が死亡し、数百名が負傷した。

ステルネンコはまた、2014年ウクライナ騒乱の数カ月後に、ウクライナ政府の元役人を襲撃するギャング組織を結成している。

投稿された写真や動画に映っている男性たちのうちの何人かは、2015年にフィリモノフによって設立された極右組織「名誉」のシンボルのタトゥーを入れている。この組織のシンボルは、トライデント、三本の短剣、スワスティカなどだ。

また、メンバーの男性たちは、香港理工大学の前で写真を撮影した。香港理工大学では、警察とデモ参加者が 2週間にわたり激しく対立し、1,000人以上の学生が拘束され、ガソリン爆弾や爆発物を含む数千の武器が押収された。

ウクライナの極右活動家たちは、自分たちを「フリー香港センター」(Free Hong Kong Center)と呼び、現在の香港の抗議活動と 2014年のウクライナの抗議行動とには強い結びつきがあるとフェイブック上で述べている。

また、彼らは、「自分たちは今はウクライナのアゾフ大隊とは関係なく、単なる一活動家だ」と記している。

これらの「単なる活動家」たちが香港で何をしているのかは明確ではない。

2014年のウクライナのクーデター前の 3年間、米国 CIA が支援する全米民主主義基金(NED)は、ウクライナでの政権交代の取り組みに 1400万ドル( 15億円)を投じた。そして、1990年半ば以降、香港が中国に返還される前に、全米民主主義基金は香港で反北京の態度を培ってきた。

ここから、フィリモノフと極右組織のメンバーたちが、全米民主主義基金の要請に応じているのか、それとも単なる抗議旅行の一部であるのかは、容易に推測できるだろう。

ここまでです。

この記事にある「アメリカが背後に」というようなニュアンスからは、陰謀論的な雰囲気もあるのですけれど、他の記事、たとえば米国ゼロヘッジなどでも、上の記事に出てきましたウクライナの極右団体である「アゾフ大隊」という組織もアメリカ政府の援助を受けているというようにあります。

なんというか、

「今の香港を 2014年のウクライナのようにしたい」

というような思惑でもあるのですかね。

2014年ウクライナ騒乱というのは、Wikipedia の冒頭は以下のような説明となっていますが、騒乱というよりは、クーデターです。

2014年ウクライナ騒乱 - Wikipedia

2014年ウクライナ騒乱は、2014年2月にウクライナ(主に首都キエフ)で発生した一連の抗議活動である。これをきっかけに当時のヴィクトル・ヤヌコーヴィチ大統領が失脚し、ロシアに亡命した。


この時のキエフの様子は「まさに地獄」でして記事で取りあげたことがあります。

この時のウクライナのデモ隊は、警察や治安部隊に対抗するために、次々とタイヤに火をつけて放ち、その炎の中から投石や銃撃を繰り返しました。

抗議デモではなく、あからさまな戦争でした。

2014年1月25日 ウクライナ・キエフにて
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2014年1月25日のニューヨーク・タイムズより。

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2014年1月24日の Boston.com より。

デモ隊も警官隊も、次々と衣服に火が燃え移り、中には自分に火が燃え移ったことに気づかずに投石を続けている人たちもいました。

燃え尽きた後には下のように廃墟化した街が広がります。
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2014年1月24日の Boston.com より。

上の記事を読んでいて、今回のことと関係する「あること」を思い出しました。

今回の記事に出てきた3つの国、すなわち、

・中国
・ウクライナ
・アメリカ


には「ひとつの共通点」があることを思い出したのです。

それは「お金」なんです。アメリカの現行のドル紙幣と、ウクライナのかつての紙幣、そして中国の金貨には「プロビデンスの目」が描かれているのです。

プロビデンスの目とは、 Wikipedia 的には「目が描かれたキリスト教における意匠で、神の全能の目を意味する」というものですが、一般的には、フリーメーソンのイメージとして認識されているものかもしれません。

以下がそれぞれのお金に描かれたプロビデンスの目です。

2006年までウクライナで使われていた500フリヴニャ紙幣
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アメリカの1ドル紙幣
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中国人民銀行が 2000年に発行した記念金貨
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この3つの国は、「プロビデンスの目」がお金に刻まれていることで共通しているのですね。

直接的には、秘密結社(あるいは友愛結社)のフリーメーソンのシンボルであることが広く知られています。このことについては、 Wikipedia にも、「フリーメイソンリーが用いるシンボルの一つ、プロビデンスの目」として下の図柄が紹介されています。

Masonic-Eye-Of-Providence.gif

また、下は、1796年に描かれた絵で、ボストンのユニオン・ロッジにあるもの。

boston-lodge.jpg

それにしても、「プロビデンスの目」と言われても私は何のことかわかりませんでしたので、こちらも Wikipedia を見てみますと、

プロビデンスの目とは、目を描いた意匠。プロビデンスはキリスト教の摂理という意味で、神の全能の目を意味する。

光背や、三位一体の象徴である三角形としばしば組み合わせて用いられる。

※注意キリスト教三位一体ではなく悪魔の三位一体の意味


とのこと。

そういうこともあり、この「目のシンボル」自体は、たまにいわれる「悪魔的」なものとは一応違うというような歴史的な背景はありそうで、そのためか、わりと気楽にこのシンボルは使われています。

プロビデンスの目があしらわれたデザイン

ドイツのアーヘン大聖堂(文化遺産)
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ポーランドのザモシチ・カトリック教会
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アメリカ合衆国の国章の裏面
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なお、アメリカは昔から国章にプロビデンスの目を好んで使っていたようで、下のは 1782年にデザインされたものです。

1782年のアメリカ合衆国の国章
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米国ユタ州ソルトレイクシティのモルモン教寺院の入り口
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世界中の様々なもののデザインに、この「プロビデンスの目」が、国家、宗教の宗派などと関係なく、幅広く使われています。

中国の100元紙幣の以下の白丸の部分を拡大しますと、このような紋様が描かれているのですね。

中国の100元紙幣
ch-cat-2019.jpg

何か他の意味のあるデザインなのでしょうけれど、何度も見ましても、

「フクロウ「悪魔」にひれ伏しているふたりの人間」

の構図にしか見えないのです。

まあしかし、このフクロウのほうはともかく、「中国」「ウクライナ」「アメリカ」は、確かにプロビデンスの目でつながるわけで、「そういう場所で起きようとしている何か」は気になりますね。

あまり過激化の方向へ向かわなければいいのですけれど、2014年のウクライナに騒乱をもたらした人たちが来ていることを考えますと、この先どうなることかと思います。

最終更新:2019/12/09 14:42

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2019/12/09 14:05

ヨーロッパで始まる新しいタイプの内戦 手榴弾抗争が続く「スウェーデンの憂鬱」に見るこれからの世界

2019年11月30日「戦場化」が進むスウェーデンで

2016年から2017年頃は、アフリカや中東からヨーロッパに赴く「大量の移民」のことが、よく報じられていて、何度か記事で取りあげたこともあります。

その後はあまり状況が大きく報じられなくなり、あの大量の移民の人たちはどうなったのだろうとは思っていたのですが、最も移民政策に寛容だった国であるスウェーデンが、

「ムチャクチャな治安状況になっている」

ということを初めて知りまして、犯罪のすべてがそうではないですが、スウェーデンで犯罪が急激に増えた大きな利用のひとつが、「移民たちがギャング化して抗争していることによるもの」だと説明されていました。

まずは、昨日見たそのスウェーデンについての報道と、あとは、現在のスウェーデンの治安の状況がわかる以前の報道の概要をそれぞれご紹介します。

こんなに治安状況が崩壊しているとはまったく知りませんでした。

Stockholm: 51 Per Cent of Women Feel Unsafe Going Out at Night
summit.news 2019/11/28

スウェーデンのストックホルムでの調査によると、女性の51パーセントが夜間の外出に不安を感じている

新たな調査によると、スウェーデンのストックホルムの女性のうちの 51パーセントが夜間に外出するのは危険であると感じていることがわかった。そして、日中でも不安を感じる人の数は以前の 2倍となった。

ストックホルムの地域管理委員会の新しい市民調査によると、女性の半数以上が、夕方以降に不安を感じており、夜間の外出はまったく安全ではないと感じる人たちの全体的な数字は 33パーセントから 44パーセントに上昇したことがわかった。

2011年以降、日中でも、自分の居住地域は安全ではないと感じる市民の割合は、以前の 11パーセントから 20パーセントにほぼ倍増した。

「ストックホルムでの不安の高まりはまた、ウォーキング、映画館、知人宅への訪問などの間でも犯罪にさらされることへの懸念から、ますます多くの住民たちが、それらのような行動や活動を控えているという事実によって強調されている」と報告書は述べる。

ストックホルムの住民の 34パーセントは、犯罪の恐れのために「ほぼすべての野外活動をやめた」と答えている。

スウェーデンは、主に移民たちによるギャング間の抗争や衝突の結果として、暴力犯罪、銃撃、爆発、手榴弾攻撃など大きな問題を経験し続けている。スウェーデンは、2015年以降、主にアフリカと中東から数十万人の新しい移民を受け入れてきている。

最近の世論調査では、「反移民」を主張するスウェーデン民主党が現在のスウェーデンで最も人気のある党であることがわかった。選挙が今行われた場合、スウェーデン民主党は、与党の社会民主党を破り 24.2パーセントの得票を獲得すると計算された。

10月には、スウェーデンの輸送会社「スカニア」社の前 CEO であるレイフ・オストリング氏は、スウェーデンは大量の移民のコントロールを失っており、そのために内戦に向かっていると警告した。

オストリング氏は以下のように言う。

「私たちは、海外から限界を超えた数のあまりにも多くの人々を国内に引き入れてしまいました。そして、私たちは今もその状態をそのまま抱えているのです。中東とアフリカから来た人々は、私たちがほぼ数百年前に去った社会に住んでいます」

一方、新しい数字によると、これまで以上に多くのスウェーデン人が抗うつ剤を服用しており、現在、スウェーデンでは 100万人が抗うつ剤を服用している。

スウェーデンの人口は、約 1000万人であり、この 100万人という数は、人口の 10分の 1にあたる。

2000年代初期では、抗うつ剤を服用していた人の数はこの半分以下だった。

スウェーデンのような進歩的なユートピアに住む人々が、なぜこれほど安全を感じなくなり、また抗うつ剤を大量に飲まなければ生きられないような不安を感じるようになっているのか。その理由は何によって説明できるのだろうか。

ここまでです。

記事には、スウェーデンの犯罪の状況として、

> 暴力犯罪、銃撃、爆発、手榴弾攻撃など

という「手榴弾」などという言葉が出てくる物々しい記述がありますが、手榴弾は戦争以外の通常の犯罪で使われるということを聞いたことがないですので、調べますと、これは 2017年頃にはスウェーデンで常態化していたようです。以下は、2018年2月の英国の報道からの抜粋です。

Violent crime in Sweden is soaring. When will politicians act?
spectator.co.uk 2018/02/10

スウェーデンでの暴力犯罪が急増している。政治家はいつこれに対処するつもりなのだろうか

銃撃、手榴弾攻撃、ギャング間戦争により、一部の都市には立ち入り禁止区域が発生している。

2018年1月、スウェーデンにとっては特に暴力的な月だった。

ストックホルムで路上に横たわっていた 63歳の男性が手榴弾で殺され、オランダからやって来た交換留学生は、ピザレストランで処刑スタイルの殺人中に流れ弾に見舞われた。

ヨーテボリでは、手榴弾が広場に放り込まれ、台所で爆発した。これが起きたのは主に移民が居住する郊外で、同じ場所では 2年前に手榴弾攻撃で 8歳のイギリス人の少年が殺されている。マルメでは、手榴弾が警察署に投げつけられ、警察署の外で爆発した。

こんな状況であり、2018年のスウェーデンは新年を祝うような雰囲気ではない。

スウェーデンでは、銃による暴力は増加しており、昼間でも射撃事件があり、流れ弾による被害もある。過去 9年間で、銃を含む殺人事件の報告と未遂は、それ以前のほぼ 2倍になった。

また、スウェーデン警察によると、手榴弾での攻撃というのは、以前のスウェーデンでは(戦争時以外は)起きたことのない犯罪だという。

手榴弾は、犯罪者たちから「リンゴ」と呼ばれており、旧ユーゴスラビアからスウェーデンに密輸されている。

手榴弾はバルカン半島の戦争後の武器の闇市場に豊富に流通しており、安価に販売されている。あるいは、アサルトライフルの購入時に景品として配られさえする。

手榴弾のような爆発物は、家に置いておくタイプの武器ではないので、犯罪者たちは、それらを手に入れると、すぐに使用する可能性がある。

しかし、スウェーデン当局にしても、今、何が起きているかについて率直に言うのはまだ難しい。

現在のスウェーデンのギャングのメンバーたちは、主に第 1世代および第 2世代の移民だ。

現在のスウェーデンでは、これらのギャング戦争は、政府の失敗した移住政策と統合政策を常に思い出させるものとなってしまっている。そして、このことが、スウェーデンは、「人道主義的超大国」であり、それを誇りとしているこの国の政府にとって大きな問題となっているのだ。

ここまでです。

ヨーロッパの国の中で、「手榴弾での抗争が常態化している」というのは、かなりの驚きでしたが、「抗うつ剤を服用する人の多さ」にも驚きます。

記事では、人口 1000万人の 10分の 1に当たる約 100万人が抗うつ剤を服用しているとありますけれど、小さな子どもが抗うつ剤を飲んでいるということもあまりないでしょうから、大人だけで考えると、

「現在のスウェーデンでは、数人に1人の大人が抗うつ剤を飲んでいる」

という可能性もあり、これはかなりのものです。

この人々の抗うつ剤の服用のし過ぎの状況ということもまた、さらにいろいろな問題を深刻にするような気がします。

以前、英国 BBC の報道で「イギリスでは数百万人が抗うつ剤の禁断症状に苦しんでいる」という記事をご紹介したことがありました。

2018年10月02日のBBCの報道より
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これについては、以下の記事でご紹介しています。

Antidepressants Cause Severe Withdrawal Symptoms like "Hallucination," "Mania," & "Anxiety," New Study Reveals
greenmedinfo.com 2018/10/03

抗うつ剤が、「幻覚」「躁病」「重度の不安」などの深刻な離脱症状を引き起こすことが最新の研究で明らかに

最新の国際的研究で、抗うつ剤を中止した人たちの半分以上が重度の離脱症状を示し、そこには永続的な損傷が含まれていることがわかった

英国ローハンプトン大学など国際的研究チームによる最近の研究で、抗うつ剤の離脱症状の重大性が示された。

発表された論文のタイトルは、「抗うつ薬の離脱作用の発生率と、その重症度および持続期間に関する体系的なレビュー :現在の抗うつ薬のガイドラインは医学的証拠に基づいているのか?」(A systematic review into the incidence, severity and duration of antidepressant withdrawal effects: Are guidelines evidence-based?)というもので、この研究は、抗うつ剤が、これまでに想定されていたよりもはるかに中毒性が高く、有害であることを明らかにしている。

米国でも、これまで数多くの著名な精神科医たちが、抗うつ剤の危険性について主張していたが、今回の研究は、その長年の問題を後押しするものにもなる。

論文のハイライトは次のとおりとなる。

・抗うつ剤の服用を中止しようとした人たちのうちの半数以上( 56% )が離脱症状(禁断症状)を経験している。

・離脱症状を経験した人のほぼ半数(46%)は、その症状が重度のものだった。

・離脱症状が数週間または数ヶ月以上続くことも珍しくないことがわかった。

・これらのことから、現在のイギリスとアメリカでの抗うつ剤のガイドラインは、離脱症状の重篤度および、離脱症状が持続する期間を過小評価している。抗うつ剤のガイドラインの見直しには重大な臨床的意義を有する。


現在の「イギリス国立医療技術評価機構」(イギリス保健省配下の保健機構)と、アメリカ精神医学協会での、うつ病の治療ガイドラインでは、抗うつ剤の離脱反応は「限定的である」とされており、深刻なものとは見なされていない。

しかし、今回の研究では、抗うつ剤の離脱反応は、限定的ではなく、半数以上に起きる上に、重度も高いことが示されたのである。

研究グループは、抗うつ剤の離脱の評価のため、以下の方法を用いた。それぞれ論文からの抜粋だ。

抗うつ薬の離脱反応の発生率、重症度および持続時間を確認するために、体系的な過去の医学文献の精査が行われた。そして、さまざまな方法論とサンプルから、抗うつ薬の離脱反応に関しての 23の関連研究を特定した。

結果は以下のように報告された。

そのうちの 14件の研究による離脱発症率は 27%〜 86%で、加重平均は 56%であった。

そのうちの大規模な調査による 4つの研究では、最も重度であることを裏付ける抗うつ剤の離脱症状を経験している患者の加重平均が 46%に上っていた。

また、非常に多様な 10の研究のうちの 7つでは、離脱を経験した人々のかなりの割合が、その症状が 2週間以上続いたことが分かり、抗うつ薬をやめた人たちが、離脱症状を数カ月間以上経験することも珍しいことではないことがわかった。


離脱症状に伴う副作用の症状の種類も多く、論文には以下のように書かれてある。これが数カ月以上続く場合もあり、中には永続的な機能障害を示すこともある。

抗うつ薬の中止後の典型的な症状には、不安、インフルエンザ様の症状、不眠症、吐き気、平衡感覚の欠如、感覚障害、過知症の増加、めまい、感電様感覚、脳波の異常、下痢、頭痛、筋痙攣および振戦(からだの震え)等がある。

上記の症状が最も一般的な身体症状だが、抗うつ剤の服用中止が躁病を誘発する可能性があるという証拠もある。

また、感情の鈍化、泣くことができないなどの症状や、性機能障害については、これが長期的あるいは永続的な機能障害となる場合がある。


研究は次のように結論づけている。

抗うつ薬の離脱に関するイギリスとアメリカでのガイドラインは、抗うつ薬の離脱の発生率、重症度および持続時間に関する証拠とは明らかに異なる。そのため、我々は、これらのガイドラインを緊急に刷新することを提案する。

今のガイドラインのままだと、おそらく離脱症状への誤解(抗うつ薬の離脱症状は大したものではないという現在の誤解)が広がり、結果として、抗うつ薬の処方が必要ではない多くの人たちへの抗うつ薬の処方が続き、あるいは、より高い薬効の抗うつ薬処方の増加をもたらす可能性がある。

処方する医師たちは、患者に抗うつ剤をやめる時に起き得ることの可能性について十分な情報を伝えるようにするべきだと勧告したい。


そして、研究者たちは、イギリスとアメリカ以外でも世界中で抗うつ剤の処方の増加しており、その増加は「抗うつ剤の離脱症状に対して、さらに抗うつ剤が処方される」という状態が促進されている可能性があると指摘した。

抗うつ薬の使用期間が長くなると、同じ期間での抗うつ薬の処方量が増加するために、そのような長期使用がなぜ起きているかを理解する必要がある。

今回明らかにされた証拠によれば、抗うつ薬の長期の使用は、抗うつ薬を中止する際の離脱症状の発生率と、その重症度、および離脱症状の持続期間の過小評価に部分的に根ざしている可能性がある。例えば、うつ病が再発した時には、抗うつ薬の使用がまた始まり、あるいは抗うつ薬による治療が効かなかった時には、新薬の試行や薬の大量投与につながっている可能性があるということだ。

この問題は、長期の抗うつ薬の使用が、重度の副作用の増加、体重増加リスクの増大、患者の自律性および回復力の障害(医学的援助への依存度の増加)、より大きな再発率、さらには、死亡率の上昇と、認知症の増加があるということだ。


このように研究者たちは、現在の精神医療においての抗うつ剤の使用そのものに対しての問題も指摘した。

精神医学の現在のガイドラインには危険性が多い。しかし、今回のイギリスの研究者たちのように、少数であっても、勇敢な専門家たちのおかげで、私たちは精神医学の危険性を客観的に知ることができる。

また、現在は、精神医療での薬剤をやめるためのプログラムも存在する。

記事では、英国ローハンプトン大学などによる研究の論文で、抗うつ剤の離脱症状の現実の状態が以下のようなものだとわかりました。

判明した抗うつ剤の危険性

・抗うつ剤の服用を中止しようとした人たちのうちの半数以上( 56% )が離脱症状(禁断症状)を経験している。

・離脱症状を経験した人のほぼ半数(46%)は、その症状が重度のものだった。

・離脱症状が数週間または数ヶ月以上続くことも珍しくないことがわかった。

・これらのことから、現在のイギリスとアメリカでの抗うつ剤のガイドラインは、離脱症状の重篤度および、離脱症状が持続する期間を過小評価している。抗うつ剤のガイドラインの見直しには重大な臨床的意義を有する。


約半数が、離脱症状を体験するということになってしまうようですが、離脱症状には以下のようなものがあり、その中には「永続的に続く」ものもあります。

ローハンプトン大学の研究による抗うつ剤の離脱症状の種類

抗うつ薬の中止後の典型的な症状には、以下のようなものがある。

・不安
・インフルエンザ様の症状
・不眠症
・吐き気
・平衡感覚の欠如
・感覚障害
・過知症の増加
・めまい
・感電様感覚
・脳波の異常
・下痢
・頭痛
・筋痙攣および振戦(からだの震え)

上記の症状が最も一般的な身体症状だが、抗うつ剤の服用中止が躁病を誘発する可能性があるという証拠もある。

また、感情の鈍化、泣くことができないなどの症状や、性機能障害については、これが長期的あるいは永続的な機能障害となる場合がある。


抗うつ剤というのも、できる限り、服用を避けたい薬のひとつだとはずっと思っています。

うつ病(あるいは不安障害も)も、まずは、GABA など脳内の神経伝達物質を数多く作り出す生活習慣を作っていくのが、最も効果的な治療になるはずです。

以下の記事でもふれています。

Scientists Find a Possible Link Between Gut Bacteria and Depression
smithsonianmag.com 2019/02/05

科学者たちは腸内細菌とうつ病の間の相関関係を見出した

神経伝達物質を生成し、脳の活動に影響を与える可能性がある腸内微生物叢内の細菌が特定された。

腸や腸に混入する細菌、古細菌、菌類、ウイルスの集合体である人間のマイクロバイオーム(腸内細菌叢)は、消化器の健康や自己免疫疾患の予防など、幅広く人間の健康状態に関連している。

最近の研究では、腸の健康と「脳機能」の間に、相関関係がある可能性さえ特定されている。この研究に基づいて、科学誌ネイチャー・マイクロバイオロジー(Nature Microbiology)に発表された研究では、うつ病が腸内の特定の細菌の量によって影響を受けている可能性があることを明らかにした。

ベルギーのルーベンカトリック大学の微生物学者であるジェロエン・ラエス(Jeroen Raes)博士率いる研究チームは、ほとんどすべての腸内細菌が神経伝達物質を生成できることを発見した。

神経伝達物質とは、ドーパミンやセロトニンなど、ニューロン間のコミュニケーションを可能にする化学物質だ。これらの「化学メッセンジャー」が脳の受容体に送られると、その人の気分や行動に影響を与える。

そして、研究者たちは、うつ病と診断された人々の腸内に「 2つの細菌株が欠けている」ことがわかり、その細菌種を特定した。

この研究は、腸の健康と脳の間に関連性が存在するという証拠を補完している。

ラエス博士と彼のチームは、ヨーロッパの 2,000人以上の参加者の腸内細菌を研究し、マイクロバイオームとメンタルヘルスの関係を調査した。

研究でチームは、腸内バクテリア 532株のゲノムをテストし、バクテリアが神経伝達物質を作り出すことができるかどうかを調べた。その結果、研究で調べた腸内細菌の 90%以上が、神経伝達物質を 1つ以上生産する能力を確認した。

ラエス博士は以下のように言う。

「身体の最も長い神経である迷走神経は、脳幹から腸の最下部まで走っています。神経は双方向のハイウェイのようなものであると考えられ、脳から消化管に信号を送り、消化を調節し、そしてまた、腸から脳にも信号を送っています」

「この後者の機能は、腸内細菌によって産生される神経伝達物質が、ヒトの精神的健康に影響を及ぼす可能性を示唆しているかもしれません」

そして、チームは、うつ病の人たちの腸内には、以下の細菌が欠如していることを見出した。

・細菌「コプロコッカス (Coprococcus)」
・細菌「ディアリスター(Dialister)」

コプロコッカスは、精神的な健康に影響を与えることが知られている神経伝達物質であるドーパミンに関連する生物学的経路を持つことも発見された。

次のステップは、腸内でこれらの 2つの細菌株がどのように機能するかをより完全に理解することだ。

科学者たちは大腸菌のようにいくつかのバクテリアの遺伝的特性を広範囲に研究したが、コプロコッカスやディアリスタのようなバクテリアのゲノムと特性は、まだ注意深く調べられてはいない。

米アイオワ州立大学の微生物学の教授であるマーク・ライト(Mark Lyte)博士は、腸内細菌がメンタルヘルスに影響を及ぼすと結論付けるためには、さらなる研究が必要だと述べる。

「すべての細菌のすべての遺伝子が何を行っているかを完全に理解されているわけではないので、神経伝達物質を作る遺伝的能力の観点から腸内微生物叢についての結論を出すわけにはいきません」

最近、人間の腸内にある 100種類以上の新しい細菌種が特定されており、つまり、研究は始まったばかりだ。腸内細菌の個々の働きの研究は、これから発展していくものであるともいえる。

ここまでです。

全部の患者の場合ではないでしょうけれど、大半のうつ病患者は、

コプロコッカスとディアリスターという、たった 2種類の腸内細菌が欠如していることが発症の要因

である可能性が高いようなのですね。

たった、2種類の細菌が何らかの原因で腸内から消えてしまっただけで、人生全体が大きく影響されてしまうのです。

うつ病患者に欠如していた腸内細菌「ディアリスター」
dialister.jpg

むかしは、社会環境が今よりもっとひどい時代でも、こんなにうつ病の人はたくさんはいなかったわけで、腸内細菌環境が破壊されやすい現代社会の中で、うつ病はそれと比例して増えたという考え方は成り立つのかもしれません。

記事には、100種類以上の腸内細菌が特定されたとありますが、これらすべてに特有の働きがあり、そして、それらの多くが神経伝達物質を産生していることから、おそらく、それらすべての腸内細菌が、その人のメンタルの状況に関係しているのだと思われます。

ですので、「健全であること」というのは、「腸内環境の健全」とまったく同じことなのだなあと今さらながらに思います。

そして、何だかこう・・・最近の狂気じみた犯罪を含む社会の状況や、主要国の多くでの自殺率の急激な上昇などの根幹には、実はこの「社会全体的な腸内環境の悪化」の問題があるのでないかと思ったりもいたします。

狂気の 21世紀の状態はさらに増大していってしまうのかもしれません。

スウェーデンの話から、抗うつ剤の話になってしまいましたけれど、アメリカでも、他のヨーロッパ諸国でも、あるいはアジアでも、抗うつ剤の処方と服用は増加しています。

そして、スウェーデンでこのような状況なら、移民政策と関係があるとは言わないですが、同じような「犯罪の増加に見舞われているヨーロッパ諸国」でも、人々の不安やうつ的状況も大きくなっていると思われます。

以下の記事でご紹介しましたように、イギリスの状況も次第に絶望的になってきているようですし。

最近発表された「過去 30年間のテロの推移」を見ますと、その激増ぶりがわかります。下の地図の「赤」で示されたところがテロが発生した場所です。

1987年にテロが発生した場所(赤い部分)
terror-1987.gif

2016年にテロが発生した場所(赤い部分)
terror-2016.gif

この 30年間の中には、2001年のアメリカ同時多発テロや、1995年の地下鉄サリン事件などの非常に大規模なものがありましたが、それとはまた別に日々起きているテロは少しずつ増え、この数年は「テロが常態化している」ことが上の地図でわかります。

テロが起きるのが日常であり、暴力犯罪が起きるのが日常であるというような国や地域がとても多くなっているのです。

経済が悪いからとか、テロ集団があるから、とか、いろいろな理由はつけられるとしても、少なくとも今回ご紹介するようなロンドンの犯罪とか、日本の特殊詐欺(いわゆるオレオレ詐欺)とかもそうですが、

「人の心がすさんでいる」

としか言いようがないと最近は思います。

どれだけ極悪非道なヤクザでも、大昔は非力なジイサンバアサン「だけ」をターゲットにしてお金を騙し取るようなことはなかったはずで、それを今では若者を含めて誰でもやっている。

カーッとなって殴り合ったり殺したりするではなく、

「冷静に考えた末に、金品を奪うことができそうな弱いものを選び出して襲い、だまし、あるいは殺す」

あるいはテロなら、

「無抵抗で弱そうな人がたくさん集う場所を選んでテロを起こす」

ということばかりが繰り返されているすさんだ心の社会。

東も西も日本もアメリカもソマリアも関係なくすさみまくっている世の中。

権威を叩きのめしていればよかった時代が過ぎた後に訪れた「完全管理社会」の中に浮かび上がったのが今の主要国のこの姿だと思われます。

数十年前に、第二次大戦で荒れ果てたイギリスや日本の地で、未来の反映を夢見てながら一生懸命作り出した「夢の未来の国」の姿がこれだといえそうです。

では、BBCの報道です。ちなみに、ロンドンは 1970年代にも大不況で若者たちは荒れに荒れました。その 70年代のロンドンにパンクが出現して、破壊の音楽に若者たちが熱狂したせいで事態はやや収拾されましたけれど、もはやそんなものは出現しません。

権威は常に安泰で、弱いものは常に奪われるという揺るぎない構図が今できあがりつつあります。

On a knife edge: The rise of violence on London's streets
BBC 2017/11/01

ナイフの上の英国 : ロンドンの路上での暴力事件の増加

スクーターでの配送をして生計を立てているアブラさんの生活は今年 7月、ロンドン北部のトッテナムのストリートを通った時に一瞬にして変わった。アブラさんが信号機で停止した時に、彼のスクーターは周囲から 5台のバイクに囲まれた。2台は道路から、3台は舗道からだった。アブラさんはナイフで脅され、スクーターを降りてすぐ、スクーターは売上金と共に消えた。

「私のお金は消え、スクーターも消え、そして仕事も消えてしまったのです」と、アブラさんは嘆いた。

このアブラさんのような人は今では珍しくなくなってしまった。

イングランドとウェールズでは、平均して 14分ごとにナイフや鋭利な刃物による犯罪が発生している。過去 12ヶ月間で 37,000件の刃物での事件がおきており、その中の 13,000件以上の犯罪はロンドンで起きた。

私たちは、アブラさんのスクーターが強奪された場面を撮影されていた。その映像を見て驚くのは、強盗たちが何と若く見えることか。しかし、警察によれば、これは驚くべきことではなく、バイクを使った犯罪者たちの平均年齢はわずか 15歳であると言う。

その数週間後、私たちは別の犯罪が起きた直後の現場に遭遇した。今回は、地元の公園で車椅子に乗った女性が男たちに襲撃され、バッグを盗まれたのだ。被害者の女性の頭と腕は血で覆われており、彼女は混乱し、苦しんでいた。

「その男は私に、ただひとこと『お前のバッグを渡せ』と言って奪っていった。どうして、こんなことをするのか私にはわからない」

今度は、十代の若者たちの集団が暴力的な強盗をおこなっている光景を目撃した。それを見ていた人のひとりは、「毎日暴力を見ている。もううんざりだ」と私たちに話した。

「あまりにも頻繁に犯罪が起こるので、人々は毎日毎日ただ恐れて暮らすしかなくなっている」と彼は言う。

2016年に、ロンドンではナイフによる犯罪が前年より 34%増加した。

ロンドン北部のトッテナムに住むポール・マッケンジー氏は、20年前にの自分の手をナタで傷つけられた。彼は 15歳だった。その後、マッケンジー氏は、自分自身を守るためにナイフを常に持ち歩くようになった。しかし、その数ヶ月後、警察は武器の所持による容疑で彼を逮捕した。マッケンジー氏は若い犯罪者の研究所に送られた。

それ以来、マッケンジー氏は、ドラッグ、ギャング、ナイフ、そして銃の危険性について若い犯罪者たちに教育するために、若者たちと協力してこの 20年を過ごした。彼によれば、彼のワークショップで話す若者のほとんどがナイフを持って自衛しているという。

マッケンジー氏は、非常に多くのナイフなどの刃物による犯罪が起きているが、被害者も含めて、若い人たちは誰も警察と関わりたくないので、ナイフ犯罪の多くは報告されていないのだという。氏は、若者たちが必要とするときに使用するナイフが「隠されている公共の場所」についての情報を定期的に得ている。マッケンジー氏と共にロンドン北部のエンフィールド公園を歩くと、彼はほんの数分で隠されているナイフを探し出す。

ロンドン警察は、多くの若者たちが「ナイフこそ自分の身の安全を保証するもの」という理由でナイフを持ち歩いていると述べる。

匿名を条件に取材に応じたサバイバルナイフを持ち歩くひとりの男性は、「刃物を持ち歩いている時だけ安全を感じるんだよ」と述べた。その男性の友人は多くが刃物による犯罪で負傷しているという。そのうちの何人かは死亡したと述べた。

彼は次のように私たちに言った。

「ナイフは持ち続けなければならないんだ。なぜなら、今はナイフこそが人生そのものだから」

極端な暴力の増加の最も顕著な特徴は、それと関係する若者の数だと考えられる。

統計によると、2012年以来、ロンドンで銃の発砲があった 668件の事件のうちの 237件は 19歳以下の若者によって起こされた。これは銃犯罪全体の3分の1にあたる。

さらに、銃による犯罪のうちの 45件は、14歳未満の若者たちによっておこなわれているのだ。

暴力犯罪の増加は、ナイフだけによるものではない。

ロンドンでの銃による犯罪は、2007年 3月に記録された過去最高件数(現在より 31%高い)を下回り続けていたが、過去 3年では増加している。イングランドとウェールズの銃犯罪は昨年より 27%増加し、ロンドンでは 42%増加した。

今年8月までのロンドンでの銃犯罪の被害者は 6人に 1人が 17歳以下だった。

ロンドン警察は、職務質問の方法を変更することで問題に取り組もうとしている。職務質問の方法の変更により苦情が 60%以上減少したとロンドン警察は言う。

しかし、この戦術は人種的な緊張を引き起こすおそれがある。

ロンドンのナイフ犯罪での刑事訴訟に直面しているすべての人のうちの 65%が少数民族出身であり、42%が黒人だ。

スウェーデンあるいはヨーロッパのいくつかの国々が、なぜこのような憂鬱な状況になってしまったのかについては、最初にご紹介した記事に、

> その理由は何によって説明できるのだろうか。

とありますように、「もはやわかっていても、誰もそのことをはっきり言えなくなっている」という状況かとも思います。

最終更新:2019/12/09 14:05

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