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日別記事一覧

2019/12/02 22:37

バルカン半島のアルバニアで発生したM6.4地震の犠牲者は50人に達し、負傷者は2000名に拡大

2019年12月1日地震後のアルバニアの首都ティラナ。被害家屋は1465棟に達する
albania-earthquakes-1465.jpg

11月26日、バルカン半島のアルバニアで、マグニチュード6.4の大きな地震が発生したことを以下の記事で取りあげました。

バルカン半島のアルバニアで同国として観測史上最大のマグニチュード6.4の地震が発生。少なくとも23人が死亡

2019年11月26日 地震で倒壊したアルバニアのティラナの家屋
albania-earthquake-64.jpg

それから数日経過し、被害の規模の実態が明らかになってきています。

12月1日の報道によれば、11月30日にアルバニア当局による救助活動は完了し、その結果、人的被害は「死者 50名、負傷者約 2000名」と発表されました。

また、首都ティラナを中心として、1465棟の建物が深刻な被害を受け、4000人が家を失ったと報じられています。

albania-building-collapse1201b.jpg

toukai-houses-005.jpg

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2019年11月26日のアルバニア地震の震源
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余震も続いており、地震後 2日間で少なくとも 500回以上の余震が起きているようです。

以下は、地震発生翌日の 11月27日までのあいだの余震の発生状況ですが、かなり広い範囲で地震が発生しています。

アルバニア地震の余震の状況
albania-aftershock-1127.jpg

また、アルバニアの M6.4の地震の後に地質学者たちが驚いたのは、バルカン半島の近隣地域で余震とは関係のない比較的大きな地震が発生したことです。

以下のように、アルバニアでの地震の約 6時間後に、ボスニア・ヘルツェゴビナのモステルという場所を震源とするマグニチュード 5.4の地震が発生したのです。

アルバニア地震後に周辺地域で発生した地震
albania-aftershock-007.jpg

ボスニア・ヘルツェゴビナで、このような規模の地震はやはり珍しく、アルバニアの地震と関連があるのかどうかが検討されています。ちなみに、地震の専門家たちは、バルカン半島で地震活動が活溌化していることを認めています。

なお、バルカン半島で記録された歴史上最大の地震は、アルバニアから東 165キロメートルにある北マケドニアの首都スコピエで発生したマグニチュード 6.4の地震で、これが発生したのが今から 56年前の 1963年のことでした。

今後もバルカン半島の地震活動が続くかどうかはわかりませんが、イタリアからバルカン半島にかけて、この数年、地震活動が活発であることは事実です。

最終更新:2019/12/02 22:37

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2019/12/02 22:28

ロシア東部で11月としては異例の「 -54℃」が記録される

2019年11月26日 ロシア東部のベルホヤンスク周辺の最低気温
russia-minus50-1126.jpg

ロシア東部で、11月としては記録的な低温が観測されています。

特に、ベルホヤンスクという地域の周辺では、11月26日に最低気温が -53℃を記録した場所もあり、普通ではない状況となっています。

以下が、11月26日のロシア全土の気温分布です。

11月26日のロシア各地の最低気温
russia-temps-1126a.jpg

ここで赤で囲んだ部分が、冒頭に示しましたベルホヤンスク周辺の最低気温となっています。
russia-minus50-1126.jpg

地図で示しますと、-50℃を下回ったのは、おおむね以下のあたりの地域となります。
russsia-m50-map.jpg

このロシア東部の地域は、冬は気温が非常に低くなる場所ではありますが、しかし、11月の今の時期の平均最低気温は、-20℃台ですので、通常よりも、30℃近くも低い気温の場所があるということになります。

11月25日から26日のロシア各地の最低気温は、以下のようになっていて、-40℃以下の気温の場所が続出していたようです。

11月25日のロシア各地の気温
russia-1125-007.jpg

11月26日のロシア各地の気温
russia-mt-1126.jpg

いくらロシアでも、11月で、このような気温はそう観測されるものではないです。

これは北極からの寒気によるものですが、通常では見られないパターンだと報じられています。

ヨーロッパの一部やロシア、そして現在はアメリカも大変に厳しい11月となっていて、この傾向はもう少し続くようです。

最終更新:2019/12/02 22:28

2019/12/02 22:27

ロシア東部で11月としては異例の「 -54℃」が記録される

2019年11月26日 ロシア東部のベルホヤンスク周辺の最低気温
russia-minus50-1126.jpg

ロシア東部で、11月としては記録的な低温が観測されています。

特に、ベルホヤンスクという地域の周辺では、11月26日に最低気温が -53℃を記録した場所もあり、普通ではない状況となっています。

以下が、11月26日のロシア全土の気温分布です。

11月26日のロシア各地の最低気温
russia-temps-1126a.jpg

ここで赤で囲んだ部分が、冒頭に示しましたベルホヤンスク周辺の最低気温となっています。
russia-minus50-1126.jpg

地図で示しますと、-50℃を下回ったのは、おおむね以下のあたりの地域となります。
russsia-m50-map.jpg

このロシア東部の地域は、冬は気温が非常に低くなる場所ではありますが、しかし、11月の今の時期の平均最低気温は、-20℃台ですので、通常よりも、30℃近くも低い気温の場所があるということになります。

11月25日から26日のロシア各地の最低気温は、以下のようになっていて、-40℃以下の気温の場所が続出していたようです。

11月25日のロシア各地の気温
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11月26日のロシア各地の気温
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いくらロシアでも、11月で、このような気温はそう観測されるものではないです。

これは北極からの寒気によるものですが、通常では見られないパターンだと報じられています。

ヨーロッパの一部やロシア、そして現在はアメリカも大変に厳しい11月となっていて、この傾向はもう少し続くようです。

最終更新:2019/12/02 22:27

2019/12/02 22:12

北半球上空の成層圏で異常な低温が続いている。それはすでにオゾンホールを生み出しており、紫外線の保護層が消えた中で皮膚ガンが多発する時代に?

2019年12月01日 スウェーデン上空に出現した虹色の極成層圏雲
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地球の上空は極端なアンバランス状態

今年の秋頃から「南極のオゾンホールが過去最少レベルまで小さくなっている」ということが、よく報じられていました。

たとえば、以下は 9月の報道です。

南極のオゾンホールが半減! 上空の気温の異常上昇が原因と気象庁
マイナビニュース 2019/09/27

南極上空のオゾンホールが例年の半分の面積にとどまっていることが分かった。衛星観測による結果で、気象庁が27日までに明らかにした。

9月7日の時点で面積の最大値は1100万平方キロメートル。2018年の最大値は9月20日の2460万平方キロメートルだった。8月末から南極上空の気温が異常に高くなったのが原因とみている。


この中に、

> 南極上空の気温が異常に高くなったのが原因

とありますが、これはどういうことかといいますと、オゾンホールの発生のメカニズムは、わりと面倒なメカニズムなのですけれど、気象庁の「南極でオゾンホールが発生するメカニズム」というページなどの内容を、きわめて簡単に書きますと、

オゾンホールが発生する条件は、「極域成層圏雲」と呼ばれる雲が生成されることであり、そして、この雲が発生する条件は、成層圏が氷点下 78℃以下の極めて低い気温にまで下がる必要がある。

ということになっています。

冒頭のスウェーデンの 12月1日の写真の上空にある「虹色に光った雲」が、その極域成層圏雲(一般的には PSC と略されます)なのですが、この雲の出現が多くなりますと、翌年の春に「オゾンホールが増大する」ことになるのです。

そして、この雲が出現しているということが示すことは、

「上空の成層圏が -78℃以下の超低温になっている」

ということでもあるのです。最低でも、-78℃にまで下がらないと、この雲は出現しません。

地球の大気圏内の気温としては異常に低い気温であるわけですが、この、成層圏が -78℃以下の気温であることを示す雲が、今年は「 11月から出ている」のです。

11月26日にスウェーデンの上空に出現した極域成層圏雲
psc-abisco-1126b.jpg

11月から、北欧あたりの上空に -78℃以下の大気層が現れていたというのは、これは時期としてはかなりのものだと思うのですね。

成層圏とは、以下の位置であり、比較的地表と近いのです。

成層圏
stratosphere-zu02.jpg

そのような場所が、スペースウェザーによると -85℃以下になっていたようで・・・だからどうしたという話ではないかもしれないのですが、先ほどの、南極のオゾンホールが減少していることを伝えていたニュースには、オゾンホールの面積が小さくなったのは、

> 南極上空の気温が異常に高くなったのが原因とみている。

とありました。

しかしその一方で、北半球の上空は、先ほどのように、11月から -85℃以下の状態となっている。

南極上空は異常に気温が高くなり、北極上空は異常に気温が低くなっている。

「なんだかもう、ムチャクチャにアンバランスだなあ」

と思った次第なんですけれど、しかし、このスウェーデン上空の超低温と関係があるというわけではないと思うのですけれど、先日は、

「北欧からロシアにかけてオゾンホールが出現した」

ということがありました。

前提として、「オゾンホールは南極でしか発生しない」ということがあります。

最近のそのオゾンホールについては以下の記事でお伝えしています。

北欧からロシアにかけての上空に突如「オゾンホール」が出現

2019年11月22日のオゾン濃度の状況。黒い部分がオゾンホール
ozone-hall-1122.jpg

オゾンホールとは、成層圏にある「オゾン層」という大気の層のオゾン濃度が低くなる現象で、オゾンが減少した場所が、画像では「穴が開いたように見える」ことからつけられたものです。

オゾンは、危険な UV 紫外線から人や動物を保護する保護層であり、オゾンホールが発生しているその下では、その保護層がなくなることにより有害な太陽紫外線がより多く地上に透過するとされています。

そのため、オゾンホールが増加すると、 地上の生物が UV 放射線により頻繁に曝露されやすくなるため、ヒトを含めた動物に皮膚ガンなどが増加するとされています。

11月22日の NASA の観測データによりますと、北欧からロシアにかけての上空に、その「ほぼオゾンがないエリア」があることが確認されました。すなわち、オゾンホールの発生です。

冒頭の図に多少説明を入れたものが下の図です。

ozone-jall-1122b.jpg

グラフと照らし合わせますと、ヨーロッパからロシアの黒いエリアは、オゾン層のオゾンが、通常より極めて低いことがわかります。

下の図は、表示色が異なる 11月22日のオゾン濃度の分布ですが、こちらでは、紫色の部分がオゾン濃度が非常に低い状態となっている場所です。

2019年11月22日のオゾン濃度の状況
ozone-anomaly-1122c.jpg

こちらを見ますと、北欧やロシアのように極端なものではなくとも、オゾン濃度が低い場所が、わりと各地にできていることがわかります。

このオゾンホールは、季節的な要因によるものであろうと、ヨーロッパの報道は伝えていますが、どのくらいの期間続くかは不明です。

オゾンホールは、一般的には南極の上空に発生するものですが、南極のオゾンホールは、近年は減少しており、ちょうど3日ほど前に、南極上空のオゾンホールが、「過去最小」になったことが報じられていました。

南極上空のオゾンホール最小 高温が拡大抑制―気象庁
時事通信 2019/11/20

気象庁は20日、今年の南極上空のオゾン層が薄くなる「オゾンホール」の面積が、1990年以降で最も小さかったと発表した。南極の冬季である8月末に上空の気温が異例の高さとなり、オゾン層の破壊が抑制されたという。

同庁によると、オゾンホールは9月7日に最大1100万平方キロまで拡大。南極大陸の面積の8割に相当し、大規模なオゾンホールが見られるようになった90年以降で最小だった。消滅は11月10日で、90年以降最も早かった。


南極のオゾンホールは減少していますが、今度は「人が暮らしている上空」にオゾンホールが発生し始めているようです。

この記事では、ふれていなかったですが、この際、

「北極上空にもオゾンホールが出現した」

ことが報じられています。

先ほども書きましたが、オゾンホールは、南極上空に発生する現象です。

北極では、あの虹色の雲が発生するような「極端な低温」になる期間が短いため、オゾンホールが発生しないとされているようなのですが、先日、現に北極に出現したわけで(しかも 11月に)、「北極にオゾンホールが発生したことってあるのだろうか」と調べてみますと、2011年に発生したことがあるようで、以下の報道を見つけました。

北極上空で南極並みのオゾン層破壊観測
AFP 2011/10/03

米航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所の科学者らは、北極上空で今春(2011年の春)、カリフォルニア州の5倍の広さのオゾン層の破壊が確認されたとの研究結果を報告した。観測史上初めて、南極のオゾンホールに匹敵する大きさとなった。

このオゾン層の破壊は、一時は欧州東部、ロシア、モンゴル上空にまで広がり、一帯に住む人びとを一時的に通常より高い紫外線にさらしたとみられる。

北極と南極のオゾン層は、それぞれの冬から春にかけて濃度が低下する。

上空で気温が非常に低い状態になると、水蒸気と硝酸の分子が凝縮された雲が下部成層圏に形成され、この雲の中で大気中の塩素分子が反応性化合物となり、オゾン層を破壊する。

南極上空の温度は北極よりも低いため、これまでオゾン層の破壊は南極の方がより深刻で、北極上空の被害は限定的というのが定説だった。

2010年から11年にかけての北極の冬・春シーズンに行われた衛星の観測によると、深刻な被害は上空15~23キロで発生。うち18~20キロで、80%以上のオゾン層が失われた。

研究者らは、「北極のオゾンホールと呼んで差し支えない規模の破壊が初めて確認された」と述べた。研究結果は、英科学誌ネイチャーに掲載された。


ここには、2011年の春とありますが、研究で使われた図の日付けを見ますと、2011年3月に最大規模になったようで、日本が東北の震災で大変な状況となっていた頃と一致した時期ですが、それはともかく、今回の北極のオゾンホールは、その 2011年の春以来ということになりそうです。

大気中のオゾンは「危険な UV 紫外線から人や動物を保護している」機能があるとされていて、オゾンホールが発生すると、その保護層がなくなり、その下の地表では、

「人々は有害な太陽紫外線を直接浴びることになる」

とされています。

南極にオゾンホールが発生したとしても、南極圏の下に暮らしている人の数はとても少ないわけですが、「北半球はそうではない」です。

北極圏から北欧、ロシアにはたくさんの人々が暮らしています。

先ほどの AFP の報道によれば、2011年のオゾンホールは、

> 欧州東部、ロシア、モンゴル上空にまで広がり

とありましたが、この地域は完全な「人々の居住地区」であり、今回の北半球のオゾンホールも、人間の居住地の上空に広がっています。

2019年11月22日のオゾン濃度の状況(紫のエリアがオゾンホール)
ozone-anomaly-1122c.jpg

オゾン層が破壊された場合に、地表では「皮膚ガンなどに影響する」というようなことが言われますが、仮に、今後もこういう状態が続いた場合、そういう影響が、これから出てくるということなんですかね。

しかも冒頭のほうで示しましたように、現時点で、ヨーロッパやロシアの一部から北極の上空の気温は非常に低く、実際、オゾンホールの原因となる、先ほどの「虹色の雲」が出ているわけでして、オゾンホールが、ヨーロッパからロシアの上空に発生する可能性は高いようにも思うのです。

今は太陽活動が弱いわけで、太陽活動が弱いと、宇宙線(二次宇宙線)の地表への到達量が多くなるのですが、もう少し経ちますと、「過去最大級の量の宇宙線」が地表に到達し始めると思われます。

それと同時に、ヨーロッパやロシアの一部などでは、

「有害な紫外線もダイレクトに地表にやってくる」

という期間が出現するのかもしれません。

これまであまりなかった「人の居住地域に対しての紫外線のダイレクトな放射」が、どういうようなことをもたらすのかはわからないですが、地球の一部地域は、これから、

・宇宙線
・UV 紫外線


の両方に曝露されることになりそうです。

成層圏の大気の状態は2015年に崩壊している

こういうようなことが起きている原因は、冒頭のほうに書きました「成層圏の異常」にあると考えられますけれど、以前、以下の記事で「成層圏の気流サイクルが崩壊した」ことをお伝えしたことがありました。

アメリカ地球物理学連合「ジオフィジカル・リサーチ・レター」より
qbq-2015-1.jpg

世界各地の天候や気温などが変化していくとされています。あるいは、成層圏準2年周期振動は地球の大気中オゾン濃度の変化とも関係しています(この「オゾン層」については、いろいろと興味深いデータがあるのですが、いずれ記させていただこうかと思っています)。

今回、アメリカ地球物理学連合が発表したのは、「成層圏準2年周期振動」というものの異変で、この概念はやさしいものではないですが、Wikipedia から説明を抜粋しておきます。

成層圏準2年周期振動 - Wikipedia
成層圏準2年周期振動(QBO)とは赤道域の成層圏での風系が約2年周期で規則的に変動する現象のことである。


これに関しては、今回ご紹介する本文の方でもふれられていますが、どういう現象かというのはともかくとして、観測により確認されてから 60年以上、この「成層圏準2年周期振動」は、正しい期間的サイクルで変動を続けてきたのでした。

その数十年間観測され続けていた規則正しい動きが「 2015年から崩壊した」ことが、今回の発表の内容です。

まずは、そのことを取り上げた記事の翻訳をご紹介しておきます。

ここに出てくる言葉の中に、「対流圏」と「成層圏」というものがありますが、上空 10キロメートルくらいまでを対流圏、その上の 10キロから 50キロメートルくらいまでを成層圏と呼んでいます。

stratosphere-zu02.jpg

現在「異常」が起きているのは、この中の成層圏での大気サイクル現象です。

それでは、ここから記事です。


Mysterious anomaly interrupts stratospheric wind pattern
THE WATCHERS 2016/09/02

不可解な異常が成層圏の大気の流れの規則性を遮断している

科学者たちは現在、赤道成層圏においての東風と西風の典型的な交互の流れの規則の偏差を観察している。これは、これまでおこなわれたことがなかった観測だ。

私たちが地球上で経験する気象は、一般的に対流圏で発生する。対流圏は高層大気の最も下にあたる場所だ。
troposphere-a.jpg
しかし、地球の対流圏の上にある成層圏は、彼ら独自の風を生み出している。

今回の観測による新しい研究で、科学者たちは、信頼性の高い成層圏の風の規則に異常な妨害が起きていることを報告した。

この成層圏の風の規則は「準2年振動」として知られている。

これは、赤道上空の成層圏では赤道を中心とする南北対称な東風と西風が約1年交代で交互に現れる大気の規則で、強い西風で始まる準2年振動は、約1年かけて、これらの西風が徐々に弱まると、今度は西風と交代するように、東風が下部成層圏に高度に落としてくる。

このサイクルは、平均的に 28ヵ月周期で繰り返されるている。

1953年以来、科学者たちは、ラジオゾンデとして知られている機器によって赤道風を観察している。ラジオゾンデはゴム気球により上空に運ばれる。


(訳者注)ラジオゾンデ とは、地上から上空の高層気象観測の気象データ(気温、湿度、気圧)を随時観測するために、主にゴム気球で飛ばされる無線機付き気象観測機器のこと。写真は、気象庁のラジオゾンデ。
radiosondes.jpg

その観測の中で、準2年振動は、1960年代初頭に発見された。

準2年振動の各サイクルの時間的推移は、数か月程度の幅で変化することはあるが、全体としての規則性はこれまでの観測の中で、途切れることなくこのサイクルは推移していた。

ところが、今回の観測では、世界中のいくつかの赤道地点でラジオゾンデを用いたデータから科学者たちが発見したことは、今まで一度も途切れることなく続いていたこの準2年振動が、2015年に通常のパターンから逸脱し始めたことだった。

通常なら、西風の高度が下がり、それとシンクロするように風は弱くなり、東風が置き換わる必要があるが、2015年には、そのようにはならず、西風の高度が上に変化し、高高度の東風の下降を妨害しているような動きを見せたのだ。

これは、準2年振動の通常の動きとは違うものだった。

研究者たちは、この異常の原因を特定するために、風や温度のデータの分析を続行することを予定している。そして、これらの異常が、何らかの影響につながるかもしれない可能性についても検討する。

彼らのこの調査は 2015年から 2016年まで続いたエルニーニョ現象と、気候変動との関連についての調査も含まれる。

ここまでです。

ちなみに、「準2年振動」とか、あるいはエルニーニョも「南方振動」というような日本語名称となっていますが、この「振動」というのは、一般的な日本語の感覚での、ガタガタとかいう振動のイメージのものではなく、気象学でいえば、

「振動とは周期性をもって繰り返される現象のこと」

を言うそうです。

このような発生する「サイクル」を持っている大気現象が、地球にはいくつもあり、なぜ、そして、どういうメカニズムでそれらのサイクルが存在しているのかはいまだに「ひとつも」わかっていませんが、そういう中のサイクルのひとつが、「今、壊れた」ということになりそうです。

次々と崩壊していく地球の循環サイクル

2016年6月30日
気象の専門家たちは「私たちは地球規模の気候緊急事態を宣言しなければならない」と語り、騒然が広がる

カナダ・オタワ大学の気象学の専門家ポール・ベックウィズ教授による事態の解説
jet-stream-equator.jpg

ベックウィズ教授の動画解説欄の翻訳
北半球のジェット気流が赤道を越えて進行し、そして、南半球のジェット気流と合流するという事態が起きています。

これは今までになかった新しいジェット気流の動きだと思われ、そして、このことは、気候システムの騒乱が進行中であることを示しています。

現在の私たちの気候システムの振る舞いは、私たちが予想していなかった状況、あるいは予想はしていても、過去に経験したことのない新しい、あるいは恐ろしい方法で私たちを驚かせ続けています。

混乱した気候の世界へようこそ。

私たちは今、地球規模の気候緊急事態を宣言しなければなりません。


通常のジェット気流の一例
jetstream-past.jpg

地図の下に「赤道」の位置を加えましたが、寒帯ジェット気流も、亜熱帯ジェット気流も、どちらも赤道などとはまったく関係しない場所を循環するのが普通だということがおわかりかと思います。

しかし、冒頭の動画のタイトルに「ジェット気流が赤道を通過している」とありますように、「ジェット気流が赤道を通過している」という壊滅的な変化が見られているのです。

下の写真は、アジアからオーストラリアくらいまでの位置の現在のジェット気流を示したもので、赤と緑で示されているジェット気流が「赤道」を通過して、しかも、寒帯ジェット気流と亜熱帯ジェット気流が「出会っている」という異常な光景が記録されたものです。

jet-stream-asia.gif

これまでの考え以上に気象と気温が混乱する可能性

ことの発端は、気象などの記事を記しているロバート・スクリブラー(Robert Scribbler)という方がブログ上で、このジェット気流の異常を指摘した

「巨大な重力波が冬と夏をゴチャゴチャにしてしまうのか? 壊れてしまったジェット気流が今、北極から南極に走っている」

というタイトルの下の記事の投稿以来、ソーシャルネットワーク上で大きな話題となり、冒頭のように、このことについて気象学の観点から状況を解説する専門家なども現れるというような騒動となっているという次第です。

wrecked-jet-stream0s1.jpg

これは「ジェット気流の動きが、これまで一度も見たことのないものとなっている」ということなんです。

先ほどのブログのタイトルに「冬と夏をゴチャゴチャにしてしまうのか」とあったり、冒頭のオタワ大学のベックウィズ教授は、「混乱した気候の世界へようこそ」と書いていたりしているのを見てもわかるように、今後、今まで想像していた以上の経験したことのない気象や気温が出現する可能性がより高くなっていると言えます。

ちなみに、ジェット気流のこの異常に関しては、「こういうことが起きている」という事実があるだけで、「理由」や「原因」は誰にもわかるものではないもののはずです。

どうしてこんなことが? ということに対しての答えは出ないと思われます。

これに関しては、その後もいろいろな議論があり、このジェット気流の流れの異変そのものについて疑う意見などもあり、今でもどうもわからないままですが、このジェット気流の異常の際には、何人かの専門家や気候学者がそのように主張していたものの、公的な確認はついに「ない」ままでした。

しかし、今回は、アメリカ地球物理学連合という地球物理分野で最大の権威による発表であるということもあり、「異常が実際に起きている」ことについては疑う余地がないのです。

仮にですが、仮に、先ほどふれました「ジェット気流の異変」が(たまたまであっても)本当に起きていたということがあるのなら、私たちは、

・ジェット気流

・成層圏準2年周期振動


という2つの地球大気の循環サイクルの変化というのか「崩壊」というのか、そういうことに直面しているかもしれないのです。

そして、大事なことは、地球の現象のすべては「ひとつに収束する」というように考えられることです。

これは、たとえば、海にはいろいろな海流があって、名前のついたそれぞれの海流が存在しているように見えても、それらは結局、海水の大循環の中に組み込まれていくものですので、海流は最終的にはひとつであり、そして、おそらくは、海流は「小さな異変が、大きな異変へと結びついていく」ものだと私は考えています。

そして、大気の循環も、ある程度同じようなことが言えるのかもしれないと思っています。

その理由としては、「どうしてこれらの大気の大きなサイクルが存在するか」ということは科学的にはわかっていないわけですが、普通に考えれば、これほど大きな物理的な動きをコントロールする力となりますと、宇宙からの何らかの力か、あるいは地球内部からの何らかの力が関係していることは間違いないわけで(おそらくは宇宙)、ということは、

「宇宙からの何らかの力が変化しているのなら、すべての変化につながる」

と考えても、それほど矛盾しない気がするからです。

とはいえ、これに関しては、そのメカニズムを推測しても仕方ないことではあります。

しかし、現実としてはじめてからのこの数年間は、気流の変化に起因すると思われる異常な気象や異常な大気の流れが少しずつ顕著になり続けていて、そして今では、その変化が実際に体感できる上に確認(異常気象や自然災害の増減の数値など)できる状況となってきています。

やはり変化しているのだと思います。それも、わりと急激に。

もし、大気の大きな循環のサイクルが崩壊してきているのだとすれば、今のような夏の台風シーズンだけなどではなく、秋も冬も、そして春も、私たちは何か今まで経験したことのないような気候の状態に直面する時が多くなるのかもしれません。

実際に今後どうなっていくかはわからないですけれど、北欧などの成層圏の気温があまりにも早い時期から低いことと、北半球に広くオゾンホールが発生していたことから、北半球に恒常的にオゾンホールが発生する可能性もないではないのかもしれません。

なお、オゾンホールと関係する可能性が言われる「皮膚ガン」ですが、皮膚ガンの発生率はもともと不思議な世界分布をしていまして、以下は、世界の皮膚ガンの発生状況の比較です。色が濃いほど発生率が高いことを示します。

WHOによる世界の皮膚ガンの死亡率(2012年)
skin-cancer-2012.jpg

オーストラリアとニュージーランド、そして、ヨーロッパの一部の国々、あるいはグリーンランドが、世界で最も皮膚ガンでの死亡率が高い地域となっています。

なぜこういう分布になるのか理由はわかっていないようです。

強力な太陽の紫外線が関係あるというのなら、北欧やグリーンランドでの皮膚ガン発生率が極端に高い理由と矛盾しますし、中東やアフリカで極端に皮膚ガンの発生率が低い理由とも合わないです。

これは 2012年の統計ですが、関係ないと思いたいですが、先ほど書きましたように、その前年の 2011年に北半球に巨大なオゾンホールが発生していて、北半球においては、

「オゾンホールが発生していたあたりが皮膚ガン発生率が極端に高い」

ようにも見えてしまうのですね。

北欧や東欧、グリーンランド、英国やロシアなどですけれど、この謎の皮膚ガンの世界分布を見ながら、今後北半球に拡大していくかもしれないオゾンホールと人体の関係を考えたりいたします。

最終更新:2019/12/02 22:20

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