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2019/10/23 21:18

「日本にエボラがやってきた」 バイオセーフティーレベル最高位の5種類の病原体が東京武蔵村山の施設に搬入される

2019年10月17日のアメリカの科学メディアの報道より
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遠い国の話だと思っていたエボラウイルスが、今
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全然知らなかったのですが、日本は、エボラ出血熱などの非常に危険な病原体5種類を研究の目的で輸入していたのですね。

それらは、病原体の危険度をあらわす「バイオセーフティーレベル (BSL)」での最高ランクの「 4」の病原体たちであり、日本にこのタイプの致死的な病原体が持ち込まれるのは、これが初めてのこととなります。

まずは、冒頭の報道を翻訳してご紹介します。記事の中に、日本人の方々の言葉が出て来るのですが、英語の記事を訳したものですので、実際に、日本語で話された言葉とは違う言い回しである可能性がありますので、そこはご了承下さい。

ここからです。

Japan Imports Ebola And Other Deadly Pathogens in The Lead-Up to Tokyo Olympics
sciencealert.com 2019/10/17

日本はエボラ出血熱やその他の致死的な各種の病原体を東京オリンピックに向けて輸入していた

2020年7月に、日本で東京オリンピックが開催される。それに伴い、海外から大量の観光客が日本に到着する見込みだが、やって来る多くの人たちは、外国人の訪問の準備のために、日本が、ある特別なものを輸入したことを知らないはずだ。

それはエボラ出血熱ウイルスだ。

2020年の東京オリンピックに際しての海外からの観光客の流入によってアウトブレイク(感染症の発生)が引き起こされる可能性のある病原体について、日本の科学者たちがその場合に事前に対策できるように、複数の致死的な病原体の感染性ウイルスが先月、日本に持ち込まれた。

輸入したのは、日本の厚生労働省下にある国立感染症研究所(NIID)で、輸入された病原体ウイルスは、エボラ出血熱、そして、クリミアコンゴ出血熱、南米出血熱、マールブルグ病、ラッサ熱などと、全部で 5種類のウイルス性出血熱の原因となる病原体を輸入した。

これらのウイルスはどれも非常に致死率が高く、バイオセーフティレベル(生物学的病原体の危険度レベル)で最高ランクの「 4」に相当する極めて危険な病原体だが、日本がこれらの病原体ウイルスを国内に入れるのは、初めてであり、過去に経験がない。

国立感染症研究所でも、これらの危険な病原体を受け入れたのはこれが初めてだ。

ウイルスを研究する日本の研究者たちにとっては、非常に困難な病原体を調査し、日本の科学・医学部門の能力を実証する前例のない機会ともいえる。

国立感染症研究所のウイルス第1部門の部長である西條政幸氏は、科学ネイチャーに以下のように語っている。

「これは歴史的な瞬間であり、私たちにとって歴史的な出来事なのです」

輸入された病原体は、東京の西部にある武蔵村山地区の国立感染症研究所の施設に搬入されたが、この地区の地元の人たちの反応は、当然ながら複雑だ。

日本が、これらの危険なウイルスの輸入を正式に決定したのは、今年 7月のことだった。その際、当時の日本の厚生労働大臣である根本匠氏は、武蔵村山当局の承認を得たと発表している。

根本大臣は、当時、以下のように述べた。

「我々はこの問題について十分なレベルの地元の理解を得ました。今回の輸入措置は、オリンピックに向けた疾病の保護と安全対策に関しての大きな前進です」

しかし、武蔵村山市の市長である藤野勝氏は、国立感染症研究所の新しいウイルス研究プログラムそのものは承認したかもしれないが、武蔵村山のすべての住民たちが、エボラ・ウイルスが地元に持ち込まれることに満足しているわけではないと述べている。

また、住民たちは、病原体を封じ込める手順等が、何らかの形で失敗した場合に、感染症のアウトブレイクが発生することに懸念を持っている。

武蔵村山市の住民代表は、昨年 11月、日本の朝日新聞に対して、「東京オリンピックのために、そのような危険なウイルスの持ち込みを受け入れろと言われても、それが理に適っているとは思いません」と述べている。

「私たち住民は心配しており、この話を受け入れることはできません」

これらの懸念にもかかわらず、計画は進行し、病原体ウイルスは、輸入された。

国立感染症研究所は、東京オリンピックがすぐそこに近づいているために、これらの病原体を研究しないリスクのほうが、病原体をコントロールできなくなるリスクを上回っていると説明する。

国立感染症研究所の西條氏は、以下のようにメディアに語った。

「これらの感染症は、日本での発生はこれまでありませんでしたが、東京で 2020年にオリンピックが開催され、海外から、これらのウイルスのどれかが日本国内に持ち込まれるリスクが高くなっているのです」

ここまでです。

いやまあ、研究のために輸入するのはいいとしてですね、私は、一応こう、何というか時事といいますか、そういうようなニュース的なことを、わりと日々ご紹介しているのですけれど、

「全然知らなかった」

のです。このアメリカの報道を見るまで知らなかったのです。

バイオセーフティーレベル4の病原体ですし、もう少し話題になってもいいもののような気はするのですけれど。

日本の報道を見てみますと、9月に、日経新聞が「エボラウイルスを輸入 感染研、検査体制強化」という短い記事で報じていたことを今日知りました。

それと、東京都の武蔵村山市の市政に関するウェブサイトに、以下のような情報が、9月27日に投稿されていました。

特定一種病原体等の受入れについて

令和元年9月26日夜、加藤厚生労働大臣から藤野市長に対し、国立感染症研究所村山庁舎が一種病原体を所持するに至ったとの電話連絡がありました。

また、本日、国立感染症研究所から以下のとおり情報提供がありましたので、お知らせします。

情報提供内容

令和元年7月5日付で、特定一種病原体等所持者である国立感染症研究所が、特定一種病原体等であって外国から調達する必要があるものとして輸入するウィルスを厚生労働大臣より指定されたところですが、今般、国立感染症研究所は、次に掲げるウィルスを外国より受入れ、所持したことを報告します。

・南米出血熱ウィルス
・ラッサウィルス
・エボラウィルス
・クリミア・コンゴ出血熱ウィルス
・マールブルグウィルス


あと、やはり武蔵村山市のこちらのページでは、これらのウイルスの持ち込みに対しての質疑応答などが記されていますが、まだ協議中であった段階のようで、「輸入を強行した」ような感じもしないでもないです。

しかし、通常の状態でしたら、国立感染症研究所のバイオセーフティー施設の封じ込め能力は完ぺきだと思います。

けれど、ほんの数日前に、台風19号の甚大な水害を見たばかりでありまして、そして、日本は「地震大国」であるということもあります。

現在の自然災害の規模は「想定できないレベル」のものが増加しているわけで、仮にそういうものに襲われた場合は「大丈夫なのなのだろうか」という思いは、少しだけあります。

たとえば、少し前に、ロシアでは以下のような出来事がありました。

エボラや天然痘も ウイルス保管施設で爆発
AFP 2019/09/18

ロシアのシベリア地方にある、旧ソ連時代に生物兵器施設として使用されていた建物で爆発が発生し、火災が起きた。この施設には、エボラ出血熱と天然痘ウイルスの試料が保管されているが、当局は汚染の恐れはないとしている。

ロシア消費者権利保護・福祉監督庁によると、ガスボンベが爆発して出火し、施設の職員1人が負傷。

ガラスが割れる被害はあったものの、建物の構造自体に影響はなく、爆発があった室内にはバイオハザード(生物災害)をもたらすものはなかったとしている。


この報道の、

> ガスボンベが爆発して

を読みまして、「杜撰かよ」と思わざるを得ない面もありますが、日本ではこういうことはないはずだと思っております。

いずれにしても、すでにウイルスは輸入され、日本はエボラ出血熱ウイルスの所持国となりました。

最終更新:2019/10/25 16:55

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2019/10/23 21:05

地震も火山の噴火も「宇宙線」がトリガーとなっている可能性を再確認してみる。そして、仮に超絶エネルギーを持つ「一次宇宙線」が増加し続けるとすれば?

2019年10月16日
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宇宙線の到達量が劇的に増えていく予測の中で
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現在、太陽活動は、すでにほぼ完全に黒点活動がない状態の時期である「極小期」に到達したと考えていい状況となっています。

一般的には、太陽活動が弱くなると、太陽からの磁気の力が弱まります。太陽からの磁場や磁気は、地球に到達する様々な宇宙からの放射線や宇宙線から防御していくれている働きがあります。

つまり、太陽活動が弱くなるということは、その防御も弱くなるということで、宇宙線や放射線の到達量が増加するのです。そして、今後もさらに太陽活動は弱くなっていきますので、地球に到達する宇宙線量はさらに増加していくと見られます。

地球に到達する宇宙線量は、観測史上最高値に近づいており、このままの推移ですと、近いうちに、観測史上最大量に達する可能性が高いと思われます。

以下は、1964年から宇宙線の観測を続けているフィンランド・オウル大学にある宇宙線観測モニターで、その推移は以下のようになっています。

宇宙線到達量の推移
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宇宙線レベルは、2019年に入って足踏みしていましたが、後半になって、また上昇しています。

地球に到達する宇宙線レベルが上昇するとどうなるかということについては、いろいろと影響はありそうで、以下のような記事でもふれています。

予測をはるかに上回り激増している宇宙線と放射線 その人類への影響は何か。気象、天候、人間の健康、地震や噴火

2018年3月6日のスペースウェザーの記事
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地球の成層圏の放射線量の過去2年間の推移
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予測を上回る増加を見せる宇宙線の影響はどのようなものか

NOAA や NASA などからのデータ提供により宇宙天気や太陽活動の情報を日々、提供してくれているアメリカのスペースウェザーですが、3月6日に、

「悪化し続ける宇宙線の状況」

といタイトルの記事がありました。スペースウェザーのひとつの記事は短いものが普通なのですが、この記事はかなり長く記されていたもので、現在の、そして今後の「宇宙線の状況」ついて懸念している感じがうかがえました。

まずはその記事をご紹介したいと思います。

内容的には、

・地球近辺の宇宙空間と、地球の大気圏内の宇宙線が予測以上に増加している

・それによって有人宇宙探査に影響が及ぶ可能性

・地球のさまざまな状況(気象、天候、人体の健康)に影響が及ぶ可能性


などについて書かれたものです。

では、ここからです。

THE WORSENING COSMIC RAY SITUATION
Spaceweather 2018/03/06

悪化し続ける宇宙線の状況

宇宙線の状況が悪化し続けている。これは研究誌「Space Weather」に掲載されたばかりの新しい論文の結論だ。

ニューハンプシャー大学のネイザン・シュワドロン(Nathan Schwadron)教授が率いた研究は、人体等に危険でもある深宇宙からの放射線が、これまでに予測されていたよりも速いペースで加速していることを示した。

シュワドロン教授たちの研究グループが最初に宇宙線に関する警報を鳴らしたのは、今から 4年前の 2014年のことで、それは NASAの月周回無人衛星「ルナー・リコネサンス・オービター(LRO)」に搭載された、放射線の影響の調査のための宇宙線望遠鏡「 CRaTER 」のデータの分析から得たものだった。

それによれば、地球と月の間の宇宙空間の宇宙線レベルは、過去数十年の宇宙時代(人類が宇宙への探査等を始めた時代のこと)には見られなかったレベルでピークを迎えており、宇宙空間の放射線環境が悪化していることがわかった。

シュワドロン教授らは、この宇宙線レベルは、宇宙飛行士たちに危険が及ぶ可能性があるものであること指摘し、2014年の発表時よりも、さらに「宇宙空間で人間が移動できる時間(宇宙空間に滞在する時間)」を短縮した。

論文では、30歳の男性の宇宙飛行士がアルミシールドを搭載した宇宙船で宇宙を飛行できる限度日数は、1990年には 1000日だった。しかし、2014年の宇宙船のレベルでは、700日が限度だという。

「これは大きな変化です」と、シュワドロン教授は言う。

銀河宇宙線は、太陽系の外からやって来ている。それらは、超新星爆発および宇宙の他の暴力的な事象によって地球に向かって加速される高エネルギー光子と亜原子粒子の混合物だ。

そのような宇宙線から最初に私たちを守ってくれるのは「太陽」だ。

太陽の磁場と太陽風は、太陽系に侵入しようとする宇宙線を遮る「シールド」を作り出すために組み合わされている。

太陽が宇宙線を遮る作用は、11年間周期の太陽活動とシンクロしており、太陽活動の最大期に最も強くなり、そして、太陽活動の最小期には最も弱くなる。

今、その太陽の防御に問題が起きている。

研究者たちが新しい論文で指摘しているように、太陽のシールドが弱体化しているのだ。

シュワドロン教授は以下のように述べる。

「過去 10年間、太陽風は低密度と低い磁場強度を示してきましたが、現在は、宇宙時代には決して観察されなかった異常な状態を表しています。このように太陽活動が著しく弱い結果として、私たちはこれまでで最大の宇宙線の放射を観測しているのです」

シュワドロン教授たちは、2014年に、次の太陽活動極小期に宇宙線の状態がどのように悪化するのかを予測するために、太陽活動に関する主要なモデルを使用した。現在、そのモデルにより 2019年から 2020年の状況が予想されている。

教授は以下のように言う。

「私たちの以前の研究は、ひとつの太陽活動極小期から次の活動極小期までの間に、宇宙線の量率が最大で 20%増加することを示唆しました。実際、過去 4年間に CRaTER によって観測された実際の宇宙線量率は予測値を最大で10%超えており、放射線の環境が予想以上に急速に悪化していることがわかったのです」

太陽の次に、地球上空にさらに 2つの宇宙線に対してのシールドラインがある。

それは、磁場と地球の大気だ。

このどちらも宇宙線の地球への突入を緩和する。

しかし、現在、その地球の上でさえ、宇宙線の増加が観測されているのだ。

スペースウェザーは、学生たちと共に 2015年以来、ほぼ毎週、成層圏に宇宙天気観測のバルーンを打ち上げている。これらのバルーンに搭載されたセンサーは、地球の大気に突入してくる放射線(X線とガンマ線)が 13%増加していることを示した。

これらのバルーンで検出される X線とガンマ線は、銀河の一次宇宙線が地球の大気に衝突することによって発生する「二次宇宙線」だ。

これらは地球の表面に向かって放射線を放つ。 そのセンサーのエネルギー範囲は10keV 〜 20MeV で、これは、医療用 X線装置や空港のセキュリティスキャナーのエネルギー範囲と同じくらいだ。

これらの宇宙放射線は私たちにどのような影響を与えるだろうか。宇宙線は民間航空会社では、空中の乗客、乗務員に多量に放射される。飛行機のパイロットは国際放射線防護委員会によって業務上での放射線作業者として分類されている。

いくつかの研究では、宇宙線が雲を作り出し、また落雷を引き起こすことが示されており、宇宙線が天候や気候を変える可能性があることがわかり始めている。

さらに、地上の一般的な人々における「宇宙線と心臓の不整脈」を結びつける研究が存在する。

これから、太陽は、過去1世紀の間で最も活動の弱い状態を迎える可能性がある中、宇宙線は今後さらに激化すると思われる。


ここまでです。

宇宙線の観測が開始されたのは、今あるデータでは 1965年からのもので、すでに 50年以上経っているのですが、少なくとも、その 50年間の中で最も宇宙線の量が多い時期に、現在並ぼうとしています。

過去 53年間で最も宇宙線が多かったのは 2009年のことですが、2017年からそのレベルに近づいていて、このままだと 2009年のレベルを超えていくのは確実だと思われます。

1965年から2018年までの宇宙線量の推移(フィンランドの観測地点)
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冒頭に載せましたスペースウェザーの「放射線量の推移」は、アメリカのカリフォルニア上空の成層圏でのもので、過去2年で 13%上昇したことを示しています。もう一度載せておきます。

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そして、決して今がピークではなく、一般的に、本格的に宇宙線が増加するのは、太陽活動が完全に極小期に入ってからですので「これから」ということになります。

それでも、先ほどの記事にありますように、現時点ですでに、

> 今、その太陽の防御に問題が起きている。

ということになっていまして、つまり「太陽による防御が弱い」のです。

これから、さらに太陽の防御は弱くなりますので、地球周辺の宇宙空間と、そして「地球上に」宇宙線(第二次宇宙線としての放射線)が増えてくることは確実の情勢です。

それでどんなことになるか・・・というのは実際のところは何ともいえないにしても、これまでの科学的研究などから、地球上での影響として、ある程度確実だと思われるのは、

・宇宙線が増加すると雲が増える

・宇宙線が増加すると雷の発生が多くなる

・宇宙線が増加すると心臓疾患(急停止など)が増える


はあると思われます。

最も影響を受けるのが「気象」であることは間違いないと思われますが(宇宙線が増加すると、雨が増え、気温が低下傾向に)、他にもいろいろとあると思われる中、最近の記事ではないのですが、「宇宙線と地震や火山噴火の関係についての学術論文の歴史」について報じている記事を見つけました。

これをご紹介したいと思います。

なぜ、気になったかといいますと、記事は、「太陽系の端の変化」についてのものでしたが、どうやら現在、太陽系の端のほうでは、

「宇宙線の流入量も変化している」

ようなのですよね。

Voyager Mission Reveals Unexpected Pressure at The Edge of The Solar System
Science Alert 2019/10/10

探査機ボイジャーは、太陽系の端に予期しない圧力が存在していることを明らかにした
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NASAの天文学者たちは、探査機ボイジャーからのデータを精査した結果、太陽系の最も端の部分で粒子の波の動きが激しくなっていることが観測された。これは、太陽系の端に存在する圧力が、事前に予測されていたものよりも高いことを示す。

米プリンストン大学の天体物理学者ジェイミー・ランキン(Jamie Rankin)氏は、この結果について、次のように述べる。

「現時点では、この予想外の圧力は、私たちが理解していない何か他の部分が関与している可能性があることを示唆しています」

まだ知られていない未知の粒子の集団がそこに存在する可能性もある。あるいは、この太陽系の端の場所の温度が、これまで天文学者たちが推測してきた温度よりも高いために起きている可能性もある。これらのように、この太陽系の端にかかっている予想外の圧力について、説明が可能な推測はいくつか存在する。

いずれにしても、この発見自体が非常に興味深いものであり、そして、科学的にも非常にエキサイティングなことといえる。

太陽は、太陽風と呼ばれるプラズマを放出しているが、その太陽風の届く範囲の空間を太陽圏という。これは巨大な「バブル」の形状をしている。

太陽圏は、太陽から 140億キロメートル離れた場所で荷電粒子が急速に減速するために、太陽風の粒子は使い果たされる。この領域は「ヘリオシース」と呼ばれ、荷電粒子の密度が低下し、磁場が弱くなる領域だ。

その向こうは、星間物質と太陽風の圧力が平衡になる「ヘリオポーズ」と呼ばれる領域となる。

この領域は、星間空間から押し込まれる力と、ヘリオシースが外に押し出す圧力の力が釣り合わなければならない。しかし、これがどのようなものかを正確に知ることは簡単ではない。推定からモデルを作成することはできるが、探査などによる確固たる証拠に勝るものはない。

幸いなことに、私たちは、2機の探査機ボイジャーを持っている。ボイジャーは、太陽系のそのような部分を通過していく。下の図は、NASAによる説明だ。

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ボイジャー1号は現在、地球から約 200億km離れた場所を飛行しており、事実上、星間空間と考えられる場所にある。パートナーであるボイジャー2号も 160億kmを飛行しており、太陽圏を出ている。

ボイジャー1号も2号も、星間空間の圧力について多くを直接伝える方法はないが、最近の太陽活動は、球状統合相互作用領域(Global Merged Interaction Region / GMIR)と呼ばれる、それを解決する絶好の機会を提供した。

これは、ボイジャー1号が、星間空間に侵入した直後に起きた事象で、これにより、太陽圏のヘリオシースと星間空間の変化が、時間とともにどのように変化するかを見るためのデータを連続で観測することができたのだ。

各観測セットから研究者たちは、太陽圏の境界での圧力を約 267フェムトパスカルと計算した。これは、地球上で私たちが経験している種類の大気圧から比べると、絶対的に非常に小さな圧力だ。

(※ 訳者注 / フェムトパスカルの「フェムト」は、1000兆分の1を表す接頭辞)

これは小さな圧力だが、しかし、研究者たちは驚いた。

ランキン氏は以下のように言う。

「太陽圏に関しての以前の研究で知られている部分から計算すると、この新しい値は、これまでに測定された値よりも予想外に大きいことがわかったのです」

研究チームは、このエリアを通過する音波の速度(毎秒 314キロメートルの高速)を計算することにも成功した。この速度は、地球上で音が大気中を移動するよりも 1000倍速い。

もう1つの驚きがあった。

太陽圏の端の波動の通過は、宇宙線と呼ばれる高速粒子の強度の大幅な低下と平行していたのだ。2機のボイジャーが 2つの異なる方法で、それぞれ同じことを経験したという事実は、太陽圏についての見識に関して解決すべきもう 1つの謎を天体物理学者たちに与えたといえる。

「宇宙線の変化が、ヘリオシースの内側と外側で異なる理由は謎のままです」とランキン氏は言う。


それが何か地球に影響を与えるのかどうかはともかく、仮に今後、「これまでなかったように極端な宇宙線の増加」などがあった場合、どうなるのかなと。

というわけで、ご紹介します。

なお、宇宙線と火山や地震についての研究の中で、世界的に最も有名なもののひとつが、日本の天文学者であり、高エネルギー天文学が専門の戎崎俊一 (えびすざき としかず)氏の論文のようです。

Do Cosmic Rays Trigger Earthquakes, Volcanic Eruptions?
principia-scientific.org 2018/07/02

宇宙線は地震や火山の噴火を引き起こす要因となり得るのか

科学者たちは近年、太陽活動の極小期と火山活動との関係、あるいは、太陽黒点の増減と気候変動の相関関係を検出し続けている。

しかし、この概念をさらに進めると、つまりは、「宇宙の影響が地震活動や火山の噴火を引き起こしている」というような議論につながっていく可能性が出てくる。そのようなことがあるのだろうか。

アメリカの気象学者ジョン・L・ケイシー (John L Casey)は、彼の研究チームと共に記した著作『大変動:壊滅的な巨大地震がまもなくアメリカを襲う』(2017年1月)に、地球の過去の歴史から、太陽活動極小期と、大地震の発生の関係の歴史を調べた上で、以下のように記している。

「過去の巨大地震を引き起こす際の要因として、太陽活動の極小値があることが、強く示されている」

これらの主張によれば、火山活動は、シリカ(二酸化ケイ素)に富んだ火山の奥深くまで浸透することができる銀河宇宙線の増加に起因する可能性がある。いくつかの研究で、この相関関係と歴史的証拠が示されている。

また、地震の増加については、太陽活動極小期に増加する傾向のある「コロナホール」の増加に関連している可能性がある研究が存在する。

地震学者のベン・デイビッドソン (Ben Davidson)氏はこのテーマについて、いくつかの優れた研究を行っており、現在まで、この要因およびその他のいくつかの要因に基づいて地震を正確に予測している。

また、2010年に、論文『宇宙線によって引き起こされた爆発的な火山噴火:泡箱としての火山』を発表した日本の天文学者で、高エネルギー天文学が専門の戎崎俊一氏らは、1991年のピナツボ火山の噴火は、宇宙線の増加によって引き起こされた可能性があるとしている。

戎崎氏たちの研究チームは、日本の 4つの火山から二酸化ケイ素に富むマグマを生成した 11回の火山の噴火のタイミングを調べ、それにより以下を発見した。

11回の噴火事象のうち 9つは、太陽磁気活動が活発ではない太陽活動極小期で発生していた。噴火のタイミングと太陽極小期のこの強い関連性は、統計的に、96.7%の信頼水準を持つほどに有意だ。

この関係は、伊豆大島のような比較的シリカの少ないマグマを含む火山からの噴火では見られない。太陽風の強い磁場は、太陽系外から発生する銀河宇宙線などの荷電粒子を遮るため、宇宙線放射量は太陽磁気活動と負の相関があることがよく知られている。


米サウスメリーランド大学の地理学の教授であるアーサー・ヴィテリート (Arthur Viterito)氏は、地熱の影響が気候変動に影響を与えていることを示す研究を行っている主要な人物だ。ヴィテリート氏はまた、宇宙からの影響も、私たちの地球の気候を変えているという考えを受け入れている。

このように、現在では、以前では考えられていなかった「地球への宇宙からの要因の影響」が、より広範な科学界で真剣に受け止められている。

太陽サイクルと地震の関係を探るオッペンハイマー・ランチ・プロジェクト (Oppenheimer Ranch Project)は、以下のように語っている。

過去数十年の間、科学誌には、宇宙からの太陽放射と地震や火山噴火のような破壊的な地質学的事象との相関関係を明確に示す研究論文が掲載され始めた。これらの研究論文は、数百年前に遡る統計的証拠によって裏付けられている。

これらの研究論文のいくつかを精査したところ、その中に、正しい物理学な見識を備えているものの中に非常に優れた観測データが見出された。


オッペンハイマー・ランチ・プロジェクトは、さらに以下のように述べる。

1967年に科学誌「アース・アンド・プラネット・サイエンス・レターズ(Earth and Planetary Science Letters / 地球惑星科学)」で発表された研究では、太陽活動が地震の誘発に重要な役割を果たしていることが判明した。

1998年には、中国科学院と北京天文台の科学者たちが、太陽活動の減少と地震の発生の間に相関関係があることを発見した。

また、米フロリダ州にある宇宙科学研究センター(Space and Science Research Center)が実施した別の最近の研究では、太陽活動と、アメリカ本土および世界の他の地域で発生した最大規模の地震と火山噴火との強い相関関係を示した。

このアメリカの研究では、「西暦 1650年 - 2009年」の間の火山活動と「 1700年 - 2009年」の間の地震活動のデータを調べ、記録されたそれらのデータを黒点記録(太陽活動)と比較した。

その結果は、太陽活動と、アメリカ本土および世界中で発生した最大規模の地震、および火山事象とのあいだに、非常に強い相関関係を示した。 火山活動の相関は 80%より大きく、最大規模の地震の場合は、上位 7つの最も強力な地震に対しては、太陽活動が低いこととの相関関係は「 100%」だった。


さらに、このアメリカの研究では、太陽活動の低い状態の時期での地球規模での最大級の火山噴火の間に強い相関関係があると結論付けている。太陽活動が低いときに、地球全体規模で、火山爆発指数 VEI 5を超える大規模火山噴火のうちの 80.6% が発生していた。そして、火山爆発指数 VEI 6を超える巨大噴火の 87.5%が発生していた。

しかし、多くの研究者たちが、これらのデータの正しい解釈、あるいはそのメカニズムを提示することはできていない。

オッペンハイマー・ランチ・プロジェクトは、以下のように述べている。

このテーマについて読んだ最後の論文は、戎崎俊一氏率いる日本の科学者たちによって行われた『宇宙線によって引き起こされた爆発的な火山噴火:泡箱としての火山』だ。

研究チームは、太陽磁気活動と過去 306年にわたる日本の珪酸塩に富んだ火山からの 11の爆発的噴火との関係を研究した。そして彼らは、そのうちの 9つの噴火が太陽極小期に発生したことを見出した。

ただ、これらの火山の噴火が宇宙線によって引き起こされたということに関して、戎崎氏たちが非常に正確な仮説を打ち立てたことは信頼できる。しかし、宇宙線が火山の噴火をどのように起こすかのモデル、つまり、宇宙線が火山噴火を起こすメカニズムについて、彼らは、ミューオン (素粒子)によって引き起こされるバブル核形成と呼ばれるものとしているが、これは正しくない可能性がある。

なぜなら、噴火を引き起こすプロセスはマグマ溜まりの奥深くにあり、それは、火山の表面からすぐの場所ではなく、表面から数キロメートル下の深い場所にあるからだ。

彼らは、その研究モデルに信頼性を与えるために、研究者たちは山としての火山 (海底火山を含まないという意味)のみを選んでいる。 言い換えれば、彼らは海抜より高い場所で起こった噴火だけを考慮している。

さらに、この論文は、太陽活動の極小期に、日本で過去 3世紀に発生した最も破壊的な地震との相関を示す明確なデータを提供しているが、これらの地震(ほとんどすべてが深層地震)と太陽磁気活動との相関を説明する物理的メカニズムは提示されていない。


ここまでです。

ここに出てくる論文によれば、結局、「歴史的な巨大地震のほぼすべて」と、巨大噴火の8割くらいは、太陽活動の極小期に起きていたということのようです。太陽活動極小期はこれから何年も続くわけですので、つまり、これからの時期にそういうことが起きるということかもしれません。

なお、この記事では、「火山のマグマ溜まりは、地中の深い場所にあるため」に、ミューオン素粒子では影響が届かないのではないか、というようなニュアンスを示している部分がありますが、ミューオンもニュートリノも、そのくらいの深さは、訳なく通過していくと思います。

ただ、私自身ずっと勘違いしていたのですけれど、ミューオンとかニュートリノというのは、いわゆる「宇宙から直接やってきた宇宙線」ではないのですね。

これは、東京大学の宇宙線研究所の説明から抜粋しますと以下のようになります。

東京大学 宇宙線研究所「宇宙線とは」より

地球大気に衝突する一次宇宙線は、空気中の酸素分子や窒素分子と反応を起こすと、その高エネルギーに依り原子核を破壊し、中間子と呼ばれる新たな粒子を多数生成します。

生成された中間子もまた高速で周りの原子核に衝突しさらに多数の中間子を生成し、粒子の数をねずみ算的に増幅しながらエネルギーを落としていきます。

このうち寿命が短いものはすぐに「崩壊」し、最終的には、1,000億個もの比較的エネルギーが低いミューオン、ニュートリノ、中性子、ガンマ線や電子・陽電子となって数百平方メートルの地上に降り注ぐのです。


このように、宇宙からやってきた「一次宇宙線」というのは、地球の上空で、いろいろなものと衝突して崩壊していくのですね。おおむね上空 15キロメートルくらいにおいて、多くは崩壊するようです。

そして、その後に、

> 比較的エネルギーが低いミューオン、ニュートリノ、中性子

などになり、これは「二次宇宙線」と言われるもので、宇宙から直接やってきているものではないのです。

「比較的エネルギーが低い」とある通り、確かに、ニュートリノなど、どんなものでも通過していくような粒子でありながら、もともとの宇宙から来た「一次宇宙線」のような強大なパワーを持つものとは少し違うようなんです。

ちなみに、その「宇宙から直接やってきている一次宇宙線のパワー」がどのくらいのものか、ご存じでしょうか。

これも、東大宇宙線研究所のページから抜粋させていただきます。

最も高いエネルギーで到来する一次宇宙線の粒子1個のエネルギーは、放射性原子核起源の放射線の100兆倍、加速器実験で人工的に作り出せる最高エネルギー粒子の1000万倍のエネルギーにもなります。

このようなエネルギーにまで粒子を加速するメカニズムが宇宙のどこに存在するのかは、未だ解明されていません。


と、このように、

> 放射性原子核起源の放射線の100兆倍

という・・・正直どのくらいの規模なのだか想像もつかないレベルですが、そういうものなんです。

ニュートリノなどの二次宇宙線は、たとえば、今この瞬間にも、私たちの身体の中を無数に通り抜けているはずですが、特に人体に悪さはしないと思われます(少しは何か影響を与えるにしても)。

そして、このあたりを知りますと、地球の気象や地質学事象に影響を与え得るものとしては、この強大なエネルギーを持つ「一次宇宙線」のほうだけなのかなと思います。

ただ、このような強大なパワーを持つ一次宇宙線は、東大宇宙線研究所によりますと、

> 大変稀少であり100平方キロメートルに年1回ほどしか降らない

ものなのだそう。

それほど稀なものであったとしても、これだけ大きなエネルギーを持つものであるなら、場合によっては、それは十分に地震や噴火のトリガーとなり得ると思われます。そして、この「一次宇宙線」が、たとえば、唐突に多数、地球上に到達し始めるというような状況が、何らかのメカニズムで起き得るとすれば、それは地球、そして人類の大きな変化と関係してきそうです。たとえば、「本当に太陽の磁場が徹底的に弱体化したり」という状況では、その可能性もないでもないのかなとか。

何だか、最近の太陽系の大幅な変化の中で、そういうことも起こり得るのではないかと思い始めている私ではあります。

最終更新:2019/10/23 21:05

2019/10/23 20:35

ロシアのヤマロ・ネネツ自治管区の海岸で、これまで起きたことのない「1000頭以上のセイウチの群れが集結」という事態が発生。原因を調査中

2019年10月 ロシアのヤマロ・ネネツ自治管区の海岸の様子
walruses-russa-2019.jpg

ヤマロ・ネネツ自治管区
yamalia-map-2019.jpg

ロシア北部のヤマロ・ネネツ自治管区の海岸に、

「 1000頭を超えるセイウチが集結している」

という事象が起きています。

さまざまな場所から、次々とセイウチたちが、このヤマロ・ネネツ自治管区の海岸に泳ぎつき、海岸などに群れている様子が伝えられているのです。

以下は、ドローンでの撮影だと思いますが、海岸の様子が撮影された動画です。

https:●//youtu.be/GM49x4q2_j8

ヤマロ・ネネツ自治管区の海岸に集まるセイウチたち
walruses-in-white.jpg

walruses-2019-002.jpg

walrus-russia-005.jpg

ヤマロ・ネネツの管区長によれば、少数の群などが海岸にやって来ることはあっても、このような大きな集団のセイウチが、一気にやってきたことはないということで、かなり珍しい事象のようです。

なお、セイウチは、絶滅の懸念がある動物種でもあります。

国際自然保護連合 (IUCN)による絶滅のおそれがある動物をリスト化したレッドリストで「危急」(上位から 5番目)に入れられています。

セイウチたちが、ヤマロ・ネネツの海岸に大集結している理由については、現在、ロシアの海洋哺乳類研究センターの専門家たちなどが調査にあたっているとロシアのメディアは報じています。

北の海で何か起きていたりするのですかね。

最終更新:2019/10/23 20:35

2019/10/23 11:09

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