【楽天市場】Shopping is Entertainment! : インターネット最大級の通信販売、通販オンラインショッピングコミュニティ 店長の部屋Plus

日別記事一覧

2019/08/30 22:51

「今の地球は《劇的に緑化》しているという事実」と、そして、「酸素を放出するその植物たちを増加させているのは二酸化炭素」だという事実を思い出してみる
2019年8月29日
二酸化炭素の増加により植物が増加し、地球全域の緑化が進んでいることを報じたNASAの記事
nasa-greening-2016.jpg

地球の酸素は二酸化炭素から生み出されている

前回の以下の記事で、「地球の酸素」について、少し追記しています。

偽りに満ちていたアマゾン大火災報道 今年のアマゾンの森林火災は実際には平年以下の平凡なものであることが判明した上に、「気候変動のための扇動」に利用されていた可能性も

8月29日の米国の科学メディアに掲載されていたアメリカの大気学者の言葉が載せられていまして、それを追記しました。以下のようなものです。

2019年8月29日のサイエンス・アラートより

大気中のほぼすべての遊離酸素は、光合成により植物から生成される。大地の光合成の約 3分の1は熱帯林で発生し、その最大の場所がアマゾンであることは事実だ。

しかし、光合成によって生成される酸素のほぼすべては、そこに生きている生物と火によって消費される。樹木は枯れ葉、小枝、根、その他の落葉落枝を絶えず落としており、これらは主に昆虫や微生物などの生物の豊かな生態系を養っている。微生物たちはその過程で酸素を消費する。

森林の植物は、多くの酸素を生成し、そして、森林の微生物は多くの酸素を消費している。その結果、森林とすべての陸上植物による酸素の純生産は、ほぼゼロに近くなる。


ということで、アマゾンでどれだけ大量の植物たちが酸素を生成していようとも、それはまさに「地産地消」であり、地球全体の酸素の量には、ほぼまったく関与しないということが述べられています。

ちなみにですね、この、

「なぜ、地球には酸素があるのか」

ということは、科学の世界で最大の謎のひとつで、ほぼ理由はわかっていません。

最も支持されている説は、25億年前頃に、地球に植物の起源(シアノバクテリア)が誕生して、その光合成により大量の酸素が生み出されたというものですが、これも前回の記事で書きましたことと、上の大気学者の方の話を合わせますと、

・植物バクテリアが酸素を生成しても、他の微生物に消費される

・植物バクテリアも夜は酸素を消費する


ということから、シアノバクテリアの登場も、地球に酸素が存在する理由にはならないと思います。酸素の量がプラマイゼロになるのは現在と同じはずです。

同時に、先ほどまでの、植物の酸素の生成の現実から、「いくら植物が酸素を作り出しても、それが地球全体にめぐることはない」という事実からは、

「なぜ、地球から酸素が枯渇しないのか」

ということも、地球の最大の謎といえるものだと思われます。

もちろん、「地球から植物が消えてしまうと、大変なことになる」のですけれど、現在のように、「植物がたくさんあっても」それが地球の酸素の状態と関係しているというわけではなさそうです。

私はこの「地球に酸素がある」ということを考えると、何となく宗教的な気分になります。神とかいうような複雑な概念を用いないと、地球に酸素がある理由がぜんぜんわからないのですね。

まあ、そういうようなことを前回の記事に追記させていただいたのですが、前回の記事の最後のほうで、水戸光圀一行はこのように述べていました。……ん?

ああ、違った。いや最近、1960年頃の映画の水戸黄門を見るのが好きで好きで、1週間に1度は見ているので、ついその慣習が出てしまいました。

水戸のご老公ではなく、前回のこの記事の最後のほうで私は以下のように書いていました。

地球温暖化なんていう概念も、この「私たち人間が自然に対して持つ罪悪感」が最大に利用されているものだと思います。「私たち人間の工業化が、この地球をダメにしてしまった」と、大勢の人が内面的に考えていて、おそらく、それはもう潜在意識レベルにまでなっている。

このように、私たちは「文明の工業化」というものに、ものすごい罪悪感を持って生きています。

あるいは、すでに私が子どもの頃から、あらゆるメディアや著作等でそのことを教えられ続けてきて、私たちの中には、「便利な文明と、それを悪とする信念が同居している」ということも言えるかもしれまません。

「工業化が地球を破壊してしまった」

と。

その罪悪感を「利用」されると、何しろ、罪悪感があるので、どうも素直に従いやすくなる。人為的な要因による地球温暖化というような説も、「なんとなくそうなのかもしれない」と、みなが思い始める。悪いのは自分たち人間なんだと。

「私たちが地球の環境を壊してしまったのだ」

と。

まあ、実際、文明によって数多くの自然の破壊がもたらされているのですけれど、だからといって、「真実ではないことを、罪悪感を利用されて構築されてもいい」ということにはならないと思います。

そして、「罪悪感と卑下」がますます地球を悪くする理由として、「どうせ私たち人間はダメな存在なんだ」という価値観がはびこっていくと、人々は本当にそう思い込んでいって、そして「事実は観測されて、はじめて存在する」という量子力学の理論ではないですが、

「本当に人間がダメになっていく」

はずです。

本当にダメになった人間たちによる集団社会で、この地球を救えるわけがない。

「利用する人たち」は、いつも巧みであり、罪悪感と劣等感を最大限に利用して、さまざまな主張をしてきます。

先日、アメリカの気象科学者のロイ・スペンサー博士 (Dr. Roy Spencer)という方が、自らのウェブサイトの記事で、

「合理的な気候の議論を破壊することに、いかにメディアが荷担してきたか」

というタイトルの記事を掲載していました。

とても長い記事で、今回ご紹介するのは難しいですが、「人為的な地球温暖化」に関して、いかにメディアがこれまで、大げさで、誇張して、ヒステリックに報じ続けてきたかについてのものでした。

そして、博士は、その中で、

「実際には、二酸化炭素が地球の植物を大幅に増加させていることは、ほとんど報じられない」

ということにもふれていました。

それで私は、「ああ、そういう研究論文が以前のネイチャーに載ってたなあ」と思い出したのですけれど、かつて、そのことに関しての大規模な国際的な研究があり、そこでの結論は、

「過去 35年間、地球で植物の生息地域が激しく増加した理由は、地球の二酸化炭素が大幅に増加したため」

と結論せざるを得なかったのです。

冒頭の記事がそのひとつですが、これは、NASA のウェブサイトに 2016年4月に掲載されていたものです。

しかし、その後、このような「二酸化炭素が地球を緑化している」という報道を、他の何かのメディアで聞かれたことがおありでしょうか?

ほとんどの方は、聞いたことがないことかもしれないと思います。

この NASA の記事について、翻訳しました。

Carbon Dioxide Fertilization Greening Earth, Study Finds
NASA 2016/04/26

二酸化炭素は土地を肥沃化し、地球の緑化に貢献していることが判明

科学誌ネイチャー・クライメート・チェンジ (Nature Climate Change)で発表された新しい研究によると、地球の植生地の 4分の1から半分は、主に大気中の二酸化炭素レベルの上昇により、過去 35年間で著しい緑化を示していることがわかった。

この研究は、8か国 24機関の 32人の研究者たちからなる国際チームによって行われた。

研究では、NASAの 人工衛星に搭載されているセンサー MODIS と、アメリカ海洋大気庁(NOAA)の 放射計 AVHRR の衛星データを使用し、地球上での緑化の面積指数、あるいはその植物の量を決定する行程が含まれている。

その結果、過去 35年間で、地球全体で、アメリカ本土の 2倍に相当する面積で緑が増加していたことが明らかとなった。

植物の葉は、光合成による太陽光からのエネルギーを使用して、大気から吸い込まれた二酸化炭素を、地面から取り出された水と栄養素と化学的に結合させ、地球上の生命の食物、繊維、燃料の主な源である糖を生成する。

二酸化炭素濃度の増加は、光合成を増加させ、植物の成長を促進することが示されている。

もっとも、植物成長の増加の要因は、二酸化炭素の増加だけというわけではない。窒素、土地の表面の変化、地球の気温、降水量、日光の変化による気候変動はすべて緑化効果に寄与する。

二酸化炭素が地球の植物の増加にどの程度寄与しているか判断するために、研究者たちは、衛星データで観察された植物の成長を模倣するいくつかのコンピューターモデルを通じて、二酸化炭素と他の各変数のデータを単独で実行した。

結果は、二酸化炭素の増加は、緑化の増加効果のうちの 70%を説明することを示した、と米ボストン大学地球環境学部の教授であるランガ・ミネーニ (Ranga Myneni)博士は述べた。

「二酸化炭素の次に、植物の増加に重要な要因は窒素で、その割合は 9%でした。そのため、地球の植物増加のプロセスの中で、70%の影響を与えている二酸化炭素が果たす大きな役割がわかるのです」

地球は、氷で覆われている土地以外の約 85%が植生に覆われている。地球上のすべての緑の葉で覆われている面積は、平均して、地球の総表面積の 32パーセントに相当する。

過去35年間にわたる緑化の程度は、「気候システムにおける水と炭素の循環を根本的に変える能力を持っている」と、中国北京大学の研究者であり、ボストン大学の客員研究員として研究を続けるザイチュン・ズー (Zaichun Zhu)博士は言う。

毎年、人間の活動から地球の大気中に放出される炭素の量は 100億トンに達するが、その炭素の約半分は、その領域で海洋と大地の植物に一時的に貯蔵される。

北京大学の研究によれば、1980年以降、陸上での炭素吸収量の増加(植物生息域の増加を意味する)が報告されていた。

大気中の二酸化炭素濃度の上昇は植物にとって有益だが、気候変動の主な原因でもあると理解されている。地球の大気に熱を閉じ込めるガスは、石油、ガス、石炭、木材の燃焼により、地球が工業時代に入って以来、増加しており、かつて見られない濃度に達し続けている。

気候変動の影響には、地球温暖化、海面上昇、氷河と海氷の融解、さらに厳しい気象現象が含まれていると理解されている。

ここまでです。

以下の地図では、「緑の場所」が、過去 35年間で、緑が増えた場所です。
greening-earth-nasa.jpg

サハラ砂漠や南極を除けば、世界中のほとんどの場所で、「工業化の増大の中で、植物がどんどん増えている」のです。

このように植物が増加した理由は、上の記事の最後にあります以下の部分によります。

> (二酸化炭素量は)石油、ガス、石炭、木材の燃焼により、地球が工業時代に入って以来、増加しており、かつて見られない濃度に達し続けている

地球の工業化が地球の植物を増加させていると。

そして、これもまた皮肉な話に聞こえるかもしれないですが、現在の地球で最も緑化が進んでいるのが、人口が最も多く、大気の状態が悪い「中国とインド」なのです。理由はいろいろでしょうが、実際に地球で最も緑が増えているのが、このふたつの大国の領域なのです。

以下は、2019年2月の、やはり NASA の記事です。

2019年2月のNASAの報道より
china-india-greening2019.jpg

NASA の観測データでは、現在の地球は、全体の 3分の 1で緑化が進行していて、植物が減少しているのは、全体の 5%だけでした。

ちなみに、だからといって、「工業化の増加が良い」といっているわけではないです。

植物にとっては二酸化炭素は良いものかもしれないですが、人間にとって、大気の状態が悪くなることは、たとえば、以下の過去記事のように、良くないことです。

Air Pollution May Contribute to Dementia
NY Times 2017/02/06

大気汚染は認知症の原因である可能性がある
最近の新しい研究は、大気汚染が脳の老化を加速し、認知症の進行の原因となっていることを示した。

また、特定の遺伝子変異を有する女性は、他の人たちよりも、大気汚染による認知症リスクが極めて高いことも示唆している。

研究は、南カリフォルニア大学の予防医学のジゥチュアン・チェン(Jiu-Chiuan Chen)准教授らによって、 1995年から 2010年にかけておこなわれ、アメリカ 48州の 65歳から 79歳の高齢女性 3647人の、調査開始時には認知症にかかっていない女性たちのデータを分析した。

十分に検証されたアンケートにより女性の精神的能力を追跡し、大気汚染レベルに関しては、アメリカ環境保護局の公的データを使用して算出した。

PM 2.5 として知られる肺に容易に浸透する微粒子状物質の濃度が高い地域に住んでいた女性は、認知能力の低下の危険性が最も高く、PM 2.5 による曝露が最も少ない地域に住んでいた女性より、認知症になる率が 68%から 91%高かった。

このリスク水準をアメリカ全体の人口にあてはめると、認知症の症例全体の 21%が大気汚染が原因となっている可能性があるとしている。

しかし、これに加えて、他の要因の特殊性も見られた。この最も PM 2.5 への曝露が高い人たちの中で「 ApoE4 (アポリポ蛋白 E)遺伝子変異体」の2つの型を有する女性の間では、295 %のリスク増加が見られたのだ。 ApoE4 は、それ自体がアルツハイマー病のリスクを高めることが知られている。

人口の全体の約 2 %の人たちが ApoE4 を持つ。


しかし、良いとか悪いとかの観念ではなく、事実として、これまでメディアは、

「二酸化炭素は、地球の植物を大幅に増加させる役割を持つ」

ことを、積極的に「報道しなかった」ことは事実です。

太平洋戦争中に、「大本営発表」というものがありました。これは後年、「ウソの報道」というような捉えられ方をするようになりましたが、実際には、そうではないです。

大本営発表とは、

・報道する事実



・報道で取り上げない事実

を分けて報道していたもので、報道されたことはすべて事実でも「報道しない大量の事実がそこにある」ということで、それは報道されなかったので、国民は知り得なかったと。

日本軍が米軍機一機を撃墜した報道はされても、たとえば、同じ日に「〇〇国で、大隊が全滅した」というほうは報道しない、とかそういうことですね。

この大本営発表のスタイルは、実際には今でも、報道体制の基本となっていると私は思います。

もちろん、だからといって、報道メディアを非難するというようなことではなく、私たちは冷静に淡々と報道に接すればいいわけで、感情的になったり、心境が動かされるようならば、そのような報道にはふれないほうがいいのかなと。

これからも、私たちの持つ「罪悪感」に入りこもうとしてくるものたちは、いろいろと出てくると思いますけれど、冷静に見ていくべきです。

最終更新:2019/08/30 22:51

このお店で1週間以内に売れた人気アイテム

2019/08/30 22:21

偽りに満ちていたアマゾン大火災報道 今年のアマゾンの森林火災は実際には平年以下の平凡なものであることが判明した上に、「気候変動のための扇動」に利用されていた可能性も

2019年8月26日の米フォーブスより
about-amazon-fire2019.jpg

扇動と誤りの結果が

アマゾンでの森林火災については、最近大きな話題となっていましたが、私も以下の記事で少しふれました。

「アマゾン火災」がここまでひどくなった理由
東洋経済オンライン 2019/08/24

このままでは熱帯雨林の一部が草原化も?

世界から注目が集まっているブラジルのアマゾンで多発している火災によって、これまでにない規模の熱帯雨林が焼失している。今年に入ってからだけでも8月20日までに7万4155件の火災が発生し、その数は前年同期比で83%も増加。

しかも、人工衛星が確認したところ、8月15日からわずか1週間で、9507カ所で火災が発生しているというのだ。

これに対して、フランスのエマニュエル・マクロン大統領は22日、「われわれの家が燃えている。文字どおり。地球上の酸素の2割を生み出す『肺』、アマゾンが燃えている。これは国際的危機だ」とツイッターで警告。


当時、報道を見ていますと、

・アマゾンの火災の発生数が、前年同期比で83%増加した

とか、あるいは、フランスのマクロン大統領の以下のようなツイートばかりが取り上げられていました。

2019年8月22日のマクロン大統領のツイート

「われわれの家が燃えています。地球上の酸素の2割を生み出す『肺』であるアマゾンが燃えているのです。これは国際的危機です」


このマクロン大統領の報道を見た時に、実は、

「ん?」

と思ったのです。

ちょっと無駄な話となるのですけれど、植物というものは、常に酸素を生み出しているわけではなく、人間と同じように「酸素を消費する」ものでもありまして、実質的には、「植物によって地球の酸素が純粋に増えることはないのでは?」と思ったのです。

これを知ったのは、私はメダカを何年も飼っているのですが、その中で知ったことでした。水の中に入れる「水草」というものがありまして、この「水の中の植物」は、「日中は、光合成で酸素を作るけれど、夜になると、酸素を消費する」のです。そのことをずいぶん前に知ったのでした。

ですので、大量の水草を入れたままで水を循環させていない場合、「夜になると酸欠になってしまうことがある」のです。かつては、それで、水中のエビやメダカなどが死んでしまうこともありました。

植物というものは、本当に不思議で、

「太陽が出ている間は、植物は、炭素を消費して、酸素を放出してくれる」

という「人間と真逆の生態」を持つのに、

「太陽が沈んで、暗闇になると、植物は、酸素を吸って炭素を放出する」

ということで、「植物は、光のない場所では人間と同じ生態になる」のです。

このことは、蛇足でしたが、そのようなことを知っていたために、アマゾンの熱帯雨林に大量の植物があっても、それが純粋に地球の酸素の供給源となり続けるわけはないよなあと、マクロン大統領のツイートを見て思ったのでした。

(※ 2019年8月29日 追記) この「酸素の生成」に関して、8月29日の米国の科学メディア「サイエンス・アラート」に、アメリカの大気科学者の以下の言葉が載せられていましたので、追記しておきたいと思います。

大気中のほぼすべての遊離酸素は、光合成により植物から生成される。大地の光合成の約 3分の1は熱帯林で発生し、その最大の場所がアマゾンであることは事実だ。

しかし、光合成によって生成される酸素のほぼすべては、そこに生きている生物と火によって消費される。樹木は枯れ葉、小枝、根、その他の落葉落枝を絶えず落としており、これらは主に昆虫や微生物などの生物の豊かな生態系を養っている。微生物たちはその過程で酸素を消費する。

森林の植物は、多くの酸素を生成し、そして、森林の微生物は多くの酸素を消費している。その結果、森林とすべての陸上植物による酸素の純生産は、ほぼゼロに近くなる。


熱帯林から酸素は生成されるけれど、そのほぼすべては、そこにいる微生物などによって消費されるので、「熱帯林においての酸素の純生産はない」ということのようです。

それと共に、アマゾンの火災が例年より激しいことは報道されていても、比較のグラフをなかなか見つけることができないでいました。

そうしましたら、8月26日のアメリカの経済誌フォーブスの冒頭の記事の中に、今のアマゾンの森林火災の「平年との比較」がありました。

過去 20年間のアマゾンでの森林火災の発生件数の推移は以下のようになっていました。

amazon-1999-2019.jpg

今年 2019年のアマゾンでの森林火災の発生件数は、過去 20年間では、上から 10番目ということになっていまして、実に平均的な年であることがわかります。2002年から 2007年ころのほうが、はるかに今年よりひどい規模の森林火災が起きていたこともわかります。

しかし、では、なぜ今回のような騒ぎになったのか。

今年 7月のシベリアの火災は、現実として、シベリアとしては過去 1万年で最大規模のものだったのに、国際社会ではほとんど話題になりませんでした。

現在アフリカで発生している大規模火災もほとんど話題になりません。

フォーブスは、そこに焦点を当てて、とても素晴らしい記事を掲載していました。

わりと長いものですので、そろそろご紹介したいと思います。

Why Everything They Say About The Amazon, Including That It's The 'Lungs Of The World,' Is Wrong
Forbes 2019/08/26

「アマゾンの熱帯雨林は世界の肺」であるという概念を含めて、アマゾンの森林火災について彼らが言っていることのすべてが誤りである理由

ブラジルの森林火災の増加は、先週、国際的な怒りの嵐を巻き起こした。世界中の有名人たち、環境保護主義者たち、あるいは各国の政治的指導者たちは、世界最大のアマゾンの熱帯雨林を破壊したとして、ブラジルのボルソナーロ大統領を非難し、そして、彼らは、アマゾンは「世界の肺だ」と主張した。

マドンナやジェイデン・スミスなどの歌手や俳優たちは、数千万人が見ているソーシャルメディアで写真を共有した。俳優のレオナルド・ディカプリオは、「地球の肺が炎に包まれている」と述べた。

サッカーのスター選手であるクリスティアーノ・ロナウドは、「アマゾンの熱帯雨林は世界の酸素の 20%以上を生産しているのです」とツイートした。フランスのマクロン大統領もまた、「私たちの地球の酸素の 20%を生成するアマゾンの熱帯雨林、つまり地球の肺が燃えています」とツイートした。

しかし、それらのソーシャルネットで共有されていた写真は、実際にはアマゾンでの森林火災の写真ではなく、そもそも、その写真はアマゾンの場所のものでもなかった。ロナウドがツイッターで共有した写真は 2013年にアマゾンから遠く離れたブラジル南部で撮影されたものだった。

ディカブリオとマクロン大統領がツイッターで共有した写真は 20年以上前の写真だ。マドンナとジェイデン・スミスが共有した写真は 30年以上前のものだ。

他の有名人の中には、南米でさえない、米モンタナ州やインドやスウェーデンでの森林火災の写真を共有している者たちもいた。

その後、米 CNN とニューヨークタイムズは、このアマゾンの森林火災に関しての写真やその他の誤ちについて報じた。ニューヨークタイムズは、「これらの南米の火災は、気候変動によるものではない」と述べた。

しかし、この両方の報道メディアは、アマゾンが「世界の肺」であるということに関しては、その主張を続けた。CNNは、「アマゾンの熱帯雨林は、今日でも地球の酸素の重要な供給源だ」と述べている。ニューヨークタイムズもまた、「アマゾンは、しばしば地球の肺と呼ばれる。この広大な森林が酸素を放出し、地球温暖化の主な原因である二酸化炭素を貯蔵している」と記した。

この「世界の肺」の主張に対して、世界有数のアマゾンの森林の研究者の一人であるダン・ネプスタード(Dan Nepstad)氏が、「肺」の主張について、どのようなことを言うのかに注目が集まった。ネプスタード氏は、気候変動に関する最新の政府間パネル(IPCC)報告書の主執筆者でもある。

ネプスタード氏は、こう述べた。

「あれはでたらめです」

そして、このように続けた。

「この主張の背後に科学は存在しません。確かに、アマゾンは大量の酸素を生成しますが、植物の呼吸を通じて、同じ量の酸素を消費しているのです。大気の洗浄はしても、純粋に酸素を生成する場ではありません」

植物は、呼吸を利用して、土壌の栄養分をエネルギーに変換する。彼らは光合成を使用して、光を化学エネルギーに変換し、後で呼吸に使用できるようにしている。

また、ニューヨーク・タイムズは、以下のようにも記している。

「熱帯雨林が大幅に失われ、回復できない場合は、その地域はサバンナ(乾性の草原)となる。サバンナは、炭素をあまり貯蔵しないため、地球の「肺容量」が減少する」

これも、ネプスタード氏は、「真実ではありません」と述べる。

「アマゾンは大量の酸素を生産しますが、大豆農場や牧草地の牧草も同じです」

しかし、この「肺」の神話は、アマゾンの火災に関して明らかとなったことの氷山の一角にすぎない。

CNNは、「このアマゾンの森林火災は、記録的な速さで燃える火災となっている」とし、そして、CNN の気象解説者は、「アマゾンの現在の火災は、過去 2万年前例がないものだ」と主張した。

しかし、これもまた過ちで、ネプスター氏によると、2019年のアマゾンでの火災件数は、確かに昨年 2018年よりも 80%多いが、過去 10年の平均と比べると、わずか 7%多いだけだという。

以下は、過去 20年間のアマゾンでの森林火災の件数の推移だ。

amazon-1999-2019.jpg

ブラジルには、アマゾンの現地で 10年近くに渡って、報告を続けている環境ジャーナリストの人たちがいるが、しかし、今回のアマゾンの森林火災を報道しているほとんどは、アマゾンから離れたサンパウロやリオデジャネイロといった都市部から報道を伝えている。どちらも、アマゾンの熱帯雨林までは、4000キロ離れており、飛行機で 4時間かかる。

アマゾンの現地で活動している環境ジャーナリストたちは、「現在、アマゾンで起こっていることは、過去と比べて例外的なことではありません」と述べる。

その中の一人は以下のように言う。

「これまで、世界中の人々はアマゾンでの火災に興味がなかったのです。Google で過去の検索をおこなうと、わかります。かつて、アマゾンの火災がもっと悲惨な時もありましたが、誰も関心を持ちませんでした。それが、今年だけ世界中でヒステリーのような状況となっているのです」

ブラジルでの山火事が増加しているのは確かだが、しかし、アマゾンという場所に限定すれば、そこで火災が増加している証拠は存在していない。

その人物は、さらに次のように語った。

「私たちを、最も傷つけたのは、たとえば、ニューヨークタイムズに、地上生物の多様性の高い場所の地面が焼き焦げている写真が掲載されていたことなどでした。今のアマゾンにはそんな光景は存在しません」

アマゾンの森林火災は、通常、森林の樹冠によって隠され、干ばつの年にのみ確認できる火災が増加する。そのため、今年のアマゾンの森林火災が過去数年より多いかどうかは実際にはわからないが、専門家たちは、「ここ数年より多いということはないはずだ」と述べる。

メディアでは、まるでアマゾン森林が消失寸前のようなイメージを抱かせる写真が掲載されているが、80%は完全に残っている。アマゾンの熱帯雨林の半分は、ブラジル連邦法の下で厳密に森林破壊から保護されている。

実際には、2000年代に入り、ブラジルでは劇的に森林伐採が「減少」しているが、このことについて触れたメディアはほぼない。

ブラジルの森林破壊は、 2004年から 2012年にかけて 70%減少した。それ以降は、緩やかに増加しているが、それれでも、2004年のピークの 4分の1にとどまっている。

専門家によれば、アマゾンの火災の真の脅威は、干ばつの年に偶発的に発生する火災だという。

アマゾンの環境ジャーナリストは以下のように述べる。

「フランスのマクロン大統領のツイートは、ブラジル大統領の支持基盤に影響を与えました。ブラジルでは、マクロン大統領への怒りの声が上がっています。そして、ブラジルの人たちは、なぜ今年のアマゾンの火災だけが、海外からこれほどの同情を得ているのかを知りたいと思っています」

「メディアの狂乱は気にしませんが、メディアの報道がブラジル政府に過剰な反応を起こさせてしまったことは考えます」

ブラジルでは、小規模な農家は、畑に計画的に火を放つことで、害虫を駆除するという伝統があり、その正当な理由があることもまた忘れられている。

ブラジルのある環境ジャーナリストは次のように言う。

「このメディアの狂乱や、世界的な有名人たちの反応などは、もしかすると、先進国の都市部に住むエリートたちが持つロマンティックな反資本主義に起因しているのかもしれません」

このアマゾンの火災への反応がこのような状況になった理由として、他には政治的な動機があるかもしれない。

ブラジルの農民たちは、EU への輸出を拡大したいと考えているが、フランスのマクロン大統領は、フランス農務省はブラジルの食品をフランス国内に輸入することを望んでいないという。

今回の件には、気候変動、森林破壊、状況の広範囲にわたる誤解を招く報道などの問題が数多くあるにもかかわらず、ブラジルの環境ジャーナリストたちは希望を捨てていない。アマゾンの今回の緊急事態でも、ブラジルの保護当局は、ブラジルの農民たちとの関係を修復し、より実用的な解決策を模索するよう導くべきであると語った。

「ブラジルの GDP の 25%は農業と関係しており、ブラジルが不況を乗り越えられたのは、それが理由です」とも言った。

また、彼らは、「アリアンダ・ダ・テラ(Alianca da Terra)」を支援することが、アマゾンの火災に関して最もよい手段だと述べる。

アリアンダ・ダ・テラは、主に先住民、および農民 600人からなるボランティアで構成される火災検知および火災予防のネットワークだ。

「アリアンダ・ダ・テラは、年間 200万ドル(2億2000万円)の予算で、火災を抑制し、アマゾンの焼失を食い止めることができるのです。600人のボランティアたちは、アメリカで消防士による一流の訓練を受けています」

メディアは今回のアマゾンの報道で熱狂とヒステリーに包まれてしまったが、ブラジルには彼らのように、現実的に森林火災と対峙している人たちがいる。欧米の報道は、このようなことを踏まえ、将来に向けて報道を改善していく必要があるだろう。

ここまでです。

なお、記事の最初のほうで、「アマゾンの火災の写真だとして、著名人たちがツイッターなどで共有した写真」で、実際はそうではなかったものは、たとえば、以下のようなものです。

下は、フランスのマクロン大統領や、俳優のレオナルド・ディカプリオさんたちが共有した写真で、これは、20年以上前の火災の写真だそうです。

フランスのマクロン大統領が共有したのは20年以上前の火災の写真
macron-1999b.jpg

サッカー選手のロナウドさんが共有した写真は、2013年のアマゾンではない場所の火災の写真
amazon-wf-1999b.jpg

そんなわけで、現在、アマゾンで起きている森林火災は、平年と同じほどの件数か、あるいは平年より発生件数が低いということがわかりました。

何らかの思惑か、あるいは勘違いによって、熱狂的な報道となってしまったようですが、しかし、私は、上の記事の中にありました、

> 先進国の都市部に住むエリートたちが持つロマンティックな反資本主義に起因している

という言葉に何となく納得しました。

という言葉に何となく納得しました。

それと共に感じるのが、

「私たち現在の人間が、地球の自然に対して持っている《罪悪感》」

ですね。

今は、これがとても多く利用されます。

地球温暖化なんていう概念も、この「私たち人間が自然に対して持つ罪悪感」が最大に利用されているものだと思います。「私たち人間の工業化が、この地球をダメにしてしまった」と、大勢の人が内面的に考えていて、おそらく、それはもう潜在意識レベルにまでなっている。

まあしかし、そういう側面はあるかもしれないですけれど、あまりにも「原罪」として、そのようなことを抱え込んでしまうと「いろいろなことに騙されやすくなる」という部分はあるように思います。

人為的な理由による地球温暖化説のように。

過去記事や、以下の記事など、確かに、地球は「終末」に向かっているようです。

Plants are going extinct up to 350 times faster than the historical norm
The Conversation 2019/08/23

地球の植物が、歴史的基準よりも最大350倍も速く絶滅している

地球は、現在、前例のない種の絶滅を目の当たりにしており、一部の生態学者たちは、これを 6回目の大量絶滅と呼んでいる。 今年 5月、国連の報告書は、100万種が絶滅の危機にあると警告した。最近では、571種の植物種が絶滅したと宣言されている。

しかし、生命が存在している限り、生命種の絶滅そのものは常に地球上で発生していることであり、それが問題なのではない。重要な問題はその絶滅の「率」が変化しているかどうかだ。

8月23日に、学術誌「カレントバイオロジー(Current Biology)」に発表された研究では、一部の植物種が、これまでの地球の全歴史の平均よりも 350倍速く絶滅し始めていることを示した。

絶滅率の測定

「どれほどの種が絶滅しているのか」という答えは簡単ではない。まず、世界のほとんどの地域からの現代の絶滅に関する正確なデータが不足している。

また、植物種は世界に均等に分布しているわけではない。たとえば、マダガスカルには約 12,000種の植物が生息しており、そのうち 80%がマダガスカルでしか見ることができない固有種だ。一方、イングランドには 1,859の植物種しか生息しておらず、そのうち固有種は 75種(わずか 4%)だけだ。

マダガスカルのような、人間文明による破壊の深刻なリスクのある生物多様性と独自性を持つ地域を「ホットスポット」と呼ぶ。純粋に数値に基づくと、生物多様性のホットスポットは、イングランドなどの植物の多様性の少ない地域(コールドスポット)よりも多くの種が絶滅していることが予想される。

もちろん、多様性の少ない地域にも、重要な意味はあり、そこにも、完全に独自の固有種も見られる。

その上で科学者たちは、生物多様性のホットスポットとコールドスポットの両方で、291種の近代での植物の絶滅を調査した。絶滅の根底にある原因は何なのか、それらがいつ起こったのか、また、その種がどれほど独自性のある種なのかを調査した。

当然のことながら、ホットスポットでは、コールドスポットよりも多くの種をより速く失っていることがわかった。

農業と地域の都市化は、ホットスポットとコールドスポットの両方で植物の絶滅の主要な要因であり、生息地の破壊がほとんどの絶滅の主な原因であるという一般的な考えを裏付けている。

全体として、草などの草本多年生植物は、絶滅に対して特に脆弱だった。

ただし、コールドスポットは、ホットスポットよりも総合的に種を失う傾向があることがわかった。たとえば、7つのコールドスポットでの植物絶滅は、7つの属が消失し、1つの例では植物の目全体の消失につながっていた。

また、最近の地球での絶滅率は、ピーク時で、過去の地球の歴史での絶滅率よりも 350倍高いことを示した。

この絶滅の率から考えて、科学者たちは、今後 80年間で、植物の絶滅は、過去の地球の歴史を数千倍上回ると推測する。

しかし、植物の絶滅の推定値については、包括的なデータが不足しているため、現代の絶滅に関する推論は制限されており、正確な推論はできない。

また、「植物の絶滅」を明確に宣言することは困難だ。つまり、植物を見つけるのが非常に難しいためであり、また、「これがこの植物の最後の生きた個体である」かどうかはわからないからだ。

実際、最近の報告では、以前は絶滅したと考えられていた 431種の植物が再発見されたことが判明している。したがって、実際の植物の絶滅率と将来の絶滅は、高い低いどちらにしても、現在の推定値を大きく超える可能性がある。

しかし、生物多様性の損失は、気候変動とともに、人類が直面している最大の課題の一部であることは間違いない。

人間主導の生息地の破壊に加えて、気候変動の影響は植物の生物多様性に特に深刻であると予想される。植物の絶滅の現在の推定値は、おそらく、間違いなく過小評価されていると考えられる。

今後の植物の絶滅率が、科学者たちが推測しているような、数百倍、数千倍というようなことになっていった場合、私たちの地球と私たち人類は、極めて大きな打撃を受けることになる。

ですので、冷静に事実やデータだけを見ていく態度は重要だと思いますし、その上で、それでも、こういう終末的な現実と、個人個人の「罪悪感」や「原罪の感覚の共有」をリンクさせてはいけないと私は思います。

なぜなら、それは、私たちそれぞれが内面に持つ「人間の価値という概念」をさらに低めてしまうことでもあり、状況はむしろどんどん悪くなると思うからです。

地球の人類がこれから滅びていこうとしている最大の理由は、工業化による地球の自然の破壊という側面だけではないことを今は確信しています。

これからも、今回のような「ウソ」は、さらに世の中から多く噴出してきて、そのたびに、私たちは騙されそうになると思いますが、しかし、何が報道されようと、伝えられようとも、私たち人類は、堂々と自信を持って生きて、そして、適切な時には堂々と滅亡していけばそれでいいのだと思います。

同じ滅亡するにしても、原罪ばかりを背負って消滅していくよりは、自信と確信を持って生きる中で消えていったほうが未来のためにはいいはずなのです。

最終更新:2019/08/30 22:21

ページ上部へ

カレンダー

2019年8月
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

今月

このお店で1週間以内に売れた
人気アイテム