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2019/07/05 22:25

広範な滅亡を導くとされるイタリアの超巨大火山カンピ・フレグレイの周辺状況が慌ただしい。エトナ山の噴火の翌日にストロンボリ火山では史上最大規模の噴火が発生

2019年7月3日 史上最大規模の噴火を起こしたイタリアのストロンボリ火山
stronboli-erupts-0703.jpg

破局噴火

火山の噴火には、通常の噴火と共に、「カルデラ噴火」とか「破局噴火」と呼ばれる大規模な噴火の形式があります。

通常の火山の噴火が、火口などからの噴出によるものであるのに対して、カルデラ噴火は火山の面積そのものが爆発的に噴火するもので、その破壊規模は通常の噴火とは比べものにならないものです。

イメージとしては、以下のような感じですかね。科学誌ニュートンの表紙に使われていた CG イラストです。

阿蘇山の9万年前のカルデラ噴火の様子の想定図
caldera-eruption-newton.jpg

もちろん、カルデラ噴火は頻繁に起きるものではなく、日本の領域では、7300年前に九州沖の鬼界カルデラが噴火して以来、起きていないのですけれど、地球の歴史の単位で見ますと、「わりと頻繁に起きている」ものでもあります。

たとえば、日本も世界にも、カルデラからできた地形やカルデラに水が溜まってできた湖などが数多くありますが、そういう場所では、かつてカルデラ噴火が起きていたのです。

日本だけでも、有名なカルデラとしては以下のようなものがあります。

caldera-japan-003.jpg

もちろん、これは超巨大カルデラだけで、日本には非常に多くのカルデラが存在します。

・カルデラの一覧 (日本) https:●//ja.wikipedia.org/wiki/カルデラの一覧_(日本)

関東地方

塩原カルデラ(しおばらカルデラ)
栃木県北部の塩原温泉郷付近で約35~40万年前に大規模な大田原火砕流を噴出した際に形成された東に開いた馬蹄形カルデラ。カルデラ形成後、西側のカルデラ壁周辺で鶏頂山、中岳、西平岳など成層火山の噴出により半分以上が埋められてしまったため、現在では地形は中央火口丘である前黒山や明神岳、カルデラ壁の内側に沿って流れるスッカン沢、鹿股川など痕跡程度と、カルデラ湖(塩原化石湖、東西約6km、南北3kmの三日月型)の堆積物(塩原湖成層)が塩原温泉郷の西部に一部残っている程度である。形成時には高原山の一部である前黒山の付近を中心に直径10km前後のカルデラであったと推定される。この大規模な大田原火砕流が堆積して日本最大級の扇状地那須野が原の基礎が形成された。

川治カルデラ(かわじカルデラ)

湯西川カルデラ(ゆにしがわカルデラ)

土呂部カルデラ(どろぶカルデラ)

奥鬼怒カルデラ(おくきぬカルデラ)

栃木県、群馬県、福島県の県境にある直径約16kmの関東最大のカルデラ。約700万年前に駒止峠火砕流、約900万年前にはオドシマ沢火砕流を噴出した。

奥日光カルデラ(おくにっこうカルデラ)

香沢カルデラ(かざわカルデラ)

片品川カルデラ(かたしながわカルデラ)

追貝カルデラ(おいかいカルデラ)

平滝コールドロン(ひらたきコールドロン)

栗原川コールドロン(くりはらがわコールドロン)

根利コールドロン(ねりコールドロン)

沼田コールドロン(ぬまたコールドロン)

本宿カルデラ(もとじゅくカルデラ)

群馬県甘楽郡下仁田町にある直径約10kmのカルデラ。凹地が残っていないことから本宿コールドロンとも呼ばれる。長野県東部、群馬県西部から秩父、丹沢にかけてのかつての火山フロントに沿う第三紀鮮新世(およそ300万年前まで)の噴火活動により形成され、東日本に残る火山地形としては古いものにあたる。荒船山や妙義山の岩体はこの時の隆起と貫入したデイサイト溶岩が、その後の浸食により露出しメサとなったものである。
奈良俣カルデラ(ならまたカルデラ)
群馬県利根郡みなかみ町のならまた湖付近にあるカルデラ。約210万年前に形成された。

赤城山頂カルデラ(あかぎさんちょうカルデラ)
赤城山の中心部にある南北4km、東西2kmのカルデラ。約3万2000年前に鹿沼軽石を噴出させた噴火によって形成された馬蹄型カルデラである。この噴火によって小沼タフリング、地蔵岳溶岩ドーム、中央火口丘の見晴山がカルデラ内に形成された。また、山頂カルデラの北西にある鈴ヶ岳が19万年前に噴火した際、それに伴ってカルデラ(深山カルデラ)を形成したという説がある。

榛名カルデラ(はるなカルデラ)
榛名山の山体中心にあるカルデラ。約5万年前に約2×3kmの陥没カルデラが形成された。山体中心付近にはカルデラ湖である榛名湖とカルデラ形成後の溶岩ドームである榛名富士がある。

箱根カルデラ(はこねカルデラ)
箱根山の中央部にある南北約11km、東西約8kmに亘るカルデラである。周辺の火山灰の研究から箱根山では、大規模な噴火が頻発した時期が2回あることが分かっている。これらの時期は「軽石流期」と呼ばれ(軽石流は火砕流の一種)、さらに古期軽石流期(約25~12万年前)と新期軽石流期(約8~6万5千年前)に分類される。新期軽石流期最後の大噴火である東京軽石の噴火(約6万5千年前)では、軽石が今の東京まで降り注ぎ、火砕流は西は富士川まで、東は横浜や藤沢付近まで達した。2回の軽石流期の期間中に段階的に形成されたと考えられている。これまで、古期カルデラと新期カルデラが重なっていると考えられていたが、最近の研究により複数の小型カルデラの集合であるという説が出された。カルデラ内に芦ノ湖や大涌谷などの観光地がある。

などを見ますと、日本全国に 100以上のカルデラがあることがわかります。

現在の地質学では、日本においてのカルデラ噴火は、平均して 6000年に 1度の割合で起きているのだそうで、決してよく起きるものではないですが、しかし、回数は少なくとも、巨大なカルデラ噴火は、その破壊力があまりにも巨大であるために、

「 1度起きると、その周辺の文明は長く途絶える」

ということになるものです。

7300年前の鬼界カルデラの噴火の際にも、縄文時代の九州の遺跡に「 1000年近い空白期間がある」ことが知られていまして、そのような期間、文明は消失するものだということがわかります。

これは現代でも基本的には同じだと思われます。

そういう観点から「世界で最も危険な火山」というものを、2015年に、英国の天体物理学者たちが発表しましたが、それは以下のようになります。

2015年版 世界で最も危険な火山 10

1位:硫黄島(東京都)
2位:アポヤケ山(ニカラグア)
3位:カンピ・フレグレイ(イタリア)
4位:阿蘇山(熊本県)
5位:トランスメキシコ火山帯(メキシコ)
6位:アグン山(インドネシア)
7位:カメルーン山(カメルーン)
8位:タール山(フィリピン)
9位:マヨン山(フィリピン)
10位:ケルート山(インドネシア)


日本を含めて、そのほとんどが環太平洋火山帯にある超巨大火山ですが、この中で唯一、環太平洋火山帯ではない火山が、太字にしていますイタリアのカンピ・フレグレイです。

このイタリアの超巨大火山は、最近「活動の徴候を見せている」のですが、ここ数日、イタリアの地質状況が不安定になっています。

今回は、そのことをご紹介したいと思います。

イタリアの火山が連日突如の噴火を起こす中

少し前に、イタリアのエトナ山が噴火したことを以下の記事でご紹介させていただきました。

ヨーロッパ最大の火山であるイタリアのエトナ山が前触れなく突如噴火

エトナ山の突然の噴火を伝えるイタリアの報道より
etna-suddenly-ecplosion.jpg

エトナ山そのものは、頻繁に噴火を起こす火山ですが、今回の噴火は「噴火の予兆がなかった」という点が特徴でした。

上の記事を書いている時点では知らなかったのですが、このエトナ山が噴火した 7月2日の翌日の 7月3日に、やはりイタリアにある「ストロンボリ火山」が大噴火を起こしていたことを知りました。

噴火したストロンボリ火山
stromboli-erupts-003.jpg

ストロンボリは火山島で、島そのものが火山といえます。

冒頭の写真は、米フォーブスに掲載されていたものですが、そのフォーブスによれば、この噴火により少なくとも 1人の観光客が死亡したことが確認されています。

この噴火の規模なのですが、AFPの報道には以下のようにあり、この噴火は、ストロンボリ島での噴火としては、最大級のものだったようです。

AFPの報道より

イタリア国立地球物理学火山学研究所(INGV)によると、グリニッジ標準時(GMT)午後2時46分ごろ、噴火口中央南側で大規模な噴火が2回発生。

ストロンボリ島で史上最大規模の噴火だったという。

INGVによれば、噴火に先立ち火口部分にある「火山活動のあるすべての噴火口」から溶岩が流出し、上空約2キロの高さまで大量の煙が立ち上った。


ここにありますように、

> 火山活動のあるすべての噴火口から溶岩が流出し

というような活発な火山活動を示すものだったようです。

また、以下のようなコメントも掲載されていました。

地元の神父ジョバンニ・ロンゴさんはメディアに「空から火の雨が降ってきて、まるで地獄にいるようだった」と語った。

いずれにしましても、イタリアで、このように「連日で異なる火山が噴火する」というのは聞いたことがないことでして、現在のイタリアの地質活動が活溌なのか、活発ではないのか、ということになれば、少なくとも「活発でないということはない」ということになるとは思います。

そして、位置で見ますと、このエトナ山とストロンボリ火山、そして先ほどの「世界で最も危険な火山」の 3位にあるカンピ・フレグレイの位置関係は、やや気になる位置関係ともいえるのです。

それぞれの場所は以下のようになっていて、エトナ山、ストロンボリ島、カンピ・フグレイは、ほとんど直線上に並んでいるような位置関係です。

エトナ山、ストロンボリ島、カンピ・フグレイの場所
italy-volcanoes-2019.jpg

カンピ・フレグレイの隣には、西暦 62年にポンペイを火砕流で消失させたベスビオ火山があります。

このカンピ・フレグレイは、500年以上活動していないのですが、2016年に「活動が始まった」とする論文が発表されました。

以下は、2016年12月のナショナルジオグラフィックの記事からの抜粋です。

超巨大火山に噴火の兆候、イタリア
ナショナルジオグラフィック 2016/12/28

50万人が住むイタリアの大規模な火山性カルデラ盆地、カンピ・フレグレイの地下にある超巨大火山が、500年の休止期間を終え、“臨界状態”に近づく可能性があるという論文が、科学誌『Nature Communications』に掲載された。

観測データの解析とコンピューターによるモデリングの結果、「マグマが、ガスを放出する臨界圧力(CDP)に達している可能性がある。世界屈指の人口過密地帯である大都市ナポリ近郊にあるこの火山では現在、加速的な変動と温度上昇が観測されている」と、ローマのイタリア国立地球物理学研究所が発表した。

近い将来、マグマの高熱のガスが突然噴出し、大規模な噴火を引き起こす可能性がある、と科学者たちは警告している。だが噴火する時期は今のところ予測不可能だ。イタリア政府はこの発表を受け、噴火の警戒レベルを緑の「正常」から黄の「要警戒」に変更した。


このように、このカンピ・フレグレイの地下は、2016年の時点で、「すでに臨界に達している可能性がある」というのです。

そして、そのような状態の中、7月2日にエトナ山が噴火し、その翌日、エトナ山とカンピ・フレグレイの中間地点にあるストロンボリ火山が「史上最大規模の噴火を起こした」という状況なのですね。

このカンピ・フレグレイについては、2017年に以下の記事で取りあげたことがあります。

「ネアンデルタール人を滅ぼしたかもしれない超巨大火山」は、現世人類に同じような打撃を与えることができるか否か : イタリア・フレグレイ平野

2017年1月11日イタリアの報道より
roma-dooms-days02.jpg

「イタリアの人口密集地の地下にある超巨大火山に噴火の兆候が確認された」という報道が一斉になされていました。

これがまあ、本当に噴火を起こして、それがカルデラ噴火(破局噴火)だった場合は、とても物騒な話で、何百万人などというような数であらわされるような致命的な被害となる可能性を持つものです。

下は、それに関してのナショナルジオグラフィックの報道です。

超巨大火山に噴火の兆候、イタリア
ナショナルジオグラフィックニュース 2016/12/28

50万人が住むイタリアの大規模な火山性カルデラ盆地、カンピ・フレグレイの地下にある超巨大火山が、500年の休止期間を終え、“臨界状態”に近づく可能性があるという論文が、12月20日付の科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに掲載された。

近い将来、マグマの高熱のガスが突然噴出し、大規模な噴火を引き起こす可能性がある、と科学者たちは警告している。だが噴火する時期は今のところ予測不可能だ。

イタリア政府はこの発表を受け、噴火の警戒レベルを緑の「正常」から黄の「要警戒」に変更した。


冒頭のイタリアの「魚の大量死」のニュースは、その「超巨大火山のエリアにある湖」で起きていることです。

そして、このイタリアの火山は、噴火の方式によっては、地域的な影響にとどまらず、「世界中に壊滅的な影響を与える」可能性もあると思われるもので、そのあたりも含めて、ご紹介させていだこうと思います。

巨大火山に関しては、今、世界中のいくつかの火山にいろいろな兆候がありますが、その中でも、このイタリアの火山は、「日本のいくつかの火山と並んで」特別な存在といえるものだとも思えます。

現在の分類で世界で三番目に危険だとされる超巨大火山

最近、「噴火の兆候」が示されたと報道されているこのイタリアの火山のある場所は「フレグレイ平野(あるいは、イタリア語で、カンピ・フレグレイ)」と呼ばれ、冒頭の記事の魚が大量死を起こしている湖は、アヴェルヌス湖という湖です。

場所は大体、下のようになります。

フレグレイ平野とアヴェルヌス湖の場所
campi-flegrei-map.gif

この地図でおわかりかと思うのですが、ナポリなど大都市と接しているというのが、この超巨大火山が他のさまざまな火山と、やや違う部分かもしれません。
参考までに、冒頭のイタリアの報道の内容を短くご紹介しておきたいと思います。フレグレイ平野にあるアヴェルヌス湖の魚の大量死に関してのもので、今年 1月7日のものです。レベルはわからないながらも、地下での活溌な活動の様子を想起させるものではあります。

EMISSIONI VULCANICHE IN CORSO, MORIA DI PESCI NEL LAGO D'AVERNO. ERA LA PORTA AGLI INFERI DEI ROMANI

火山性の硫化水素の噴出が進行し、アヴェルヌス湖では魚が大量死。この火山はかつてローマを地獄の扉へ導いた
ナポリ近くのアヴェルヌス湖のほとりで、大量の魚が死亡した。現場には強い硫黄の臭気が漂っている。ローマ人の文献によれば、この場所はかつてローマを地獄に導いた扉が開いた場所だ。

強い硫黄の匂いは、水面下の火山活動から来る水中の硫化水素の存在が原因だと考えられる。また、それにより、湖に酸素が欠乏した水域が発生し、淡水魚が死亡したと思われる。

現在、アヴェルヌス湖で魚が大量死を起こしている場所は1カ所ではなく、いくつかの場所で魚の死亡が確認されている


というように、地下で何らかの活動が起きていることを示すような状況がさらに進行しているようなのですが、このフレグレイ平野の噴火の歴史は、科学での推定では以下のように考えられています。

ナショナルジオグラフィックの記事より

カンピ・フレグレイのカルデラは、ナポリのちょうど西にあり、直径は10キロを超える。

カンピ・フレグレイができたのは、数十万年も昔だと考えられている。

20万年前の大噴火では、広範囲にわたって空が大量の灰で覆われる、いわゆる「火山の冬」を引き起こし、気候に影響を及ぼした。これはヨーロッパ史上で最大の火山活動とされている。

噴火は、3万5000年前と1万2000年前にも起きた。

また、議論の余地はあるものの、4万年前の噴火は、ネアンデルタール人の絶滅をもたらした可能性があるとする論文が、2010年に発表されている。


ということで、現在の科学での「推定」としては、

・ヨーロッパ史上で最大の火山活動を起こした

・ネアンデルタール人の絶滅をもたらした可能性がある

というような、まあ、結構派手な推測がなされている超巨大火山であります。

フレグレイ平野でのカルデラ噴火のシミュレーション
campi-flegrei-eruption.gif

もっとも、地球には同じような「派手な過去」を持つ超巨大火山はいくつもあり、日本でも数多くのカルデラ噴火が繰り返されたことがわかっています。

では、なぜ、このイタリアの火山が、このように大きく取りあげられているのかといいますと、「もともと危険度が高い火山として分類されていた」からです。

しかし、上の記事を書いた時には、イタリアの火山活動は今のように活発ではありませんでした。

今は、少なくとも、カンピ・フレグレイの周囲の地質活動はとても活発になっている感じが伺えます。

現在の状況としては、

・カンピ・フレグレイの地下のマグマはすでに臨界状態にある可能性が高い

・イタリアで史上最大規模の噴火活動が起きている

・世界的にも、巨大な噴火が急激に増加している


というようなことになっていまして、先ほどの記事を書きました 2017年より、さらに懸念の度合いは高くなっているように思います。

これで思い出しますのは、以下の記事で取りあげました「多くの火山が地下でつながっているかもしれない」ということがわかってきたことでした。

「異なる火山が地下で接続している」ことが、初めて科学的調査で見出される。

もしかすると、地下には「巨大な火山のマグマ・コネクション」が存在するかもしれない
2018年7月14日の科学系メディアPHYS.ORGの記事より
two-volcano-connection.jpg

Study finds deep subterranean connection between two Japan volcanoes
phys.org 2018/07/14

日本の2つの火山が深い地下で接続していることが発見される

科学者たちの研究により、日本の南部のひとつの火山の急激な変化は、そこから 22キロメートル離れた場所にある火山活動の直接的な結果として現れていることが初めて確認された。

これは、姶良カルデラと霧島の 2011年の噴火に至る数か月の間に、地下で共通のマグマの供給源を介して、ふたつが結ばれていたことが観測で示されたものだ。

日本の霧島と鹿児島は、日本で最も活発で、なおかつ想定被害が大きな火山に沿うように広がっている都市であり、また、鹿児島は人口も多い都市であるために、世界で最も詳細な観測が続けられている火山系のひとつだ。

火山がどのように相互作用するかを特定することは、噴火が遠方の火山の活動に影響するかどうかを知るために、あめいは、どのように異なる遠方の火山が相互に影響を及ぼし、他の火山の新しい強力な爆発事象の脅威を高めるかどうかを決定する上で重要なこととなる。

米マイアミ大学の研究チームは、この日本の 2つの火山を結ぶ共通のマグマ溜まりの存在を確認するために、この地域の 32の常設 GPS ステーションからの変形データを分析した。

姶良カルデラの膨張は止まっており、火山活動は休止をしている兆候が現れたとされている。しかし、この新しい研究の結果は、霧島が活動を停止した後に再び霧島が噴火を再開した間、姶良カルデラのマグマ溜まりが一時的に収縮し始めたという動きを示し、ふたつの火山で反対のことが起きたことを示している。

「霧島の噴火の前後に、姶良カルデラの動向に根本的な変化が見られたのです」と、この研究の筆頭著者であるエロディー・ブラゼランデ(Elodie Brothelande)氏は語った。

「この相互の作用を説明する唯一の方法は、このふたつの火山の間に接続関係が存在しているということなのです」

2つの異なる火山の間に明確な「接続」があることが科学的に示されたのは、この研究が初めてとなる。

この発見は、地質学的には表面的な明確なつながりを持たない火山同士が、巨大なマグマシステムの一部である可能性があることを確認したことになる。

研究の共同執筆者であるファルク・アメラン(Falk Amelung)氏は、以下のように述べる。

「火山のマグマシステムがどのように広がっているかを知ることは、火山噴火のリスクの観点から重要なことです。地下には多くのマグマが存在しますが、1つの火山の噴火が別の火山の噴火と関係する可能性について、これまで明確なつながりの証拠が示されたことがなかったのです」

「鹿児島のように人口密度の高い火山地域では、噴火の予測が非常に重要なこととなります。今や、姶良カルデラの動向の変化は隣人である霧島の活動の直接的な結果であることがわかったのです」

また、この発見からうかがえることは、姶良カルデラのような大きな火山系では、マグマの経路が定期的に開閉するために、共通の深い貯留層からマグマが供給された場合、その近くの火山での小さな噴火に反応する可能性があるということだ。

「今後は、このような火山同士の接続が、アジアのこれらの火山にだけ特有であるものなのか、それとも世界中に火山系に広がっているものなのかどうかを調べていく必要があるはずです」

ですので、周辺の火山活動が活発になるということは、その周辺にある他の火山にも影響をダイレクトに与えている可能性が強いのです。

仮にカンピ・フレグレイが噴火活動を起こしたとしても、小規模なものであれば、さほど影響はないと思われますが、カルデラ噴火のような状態のものが起きれば、このカンピ・フレグレイのあたりは大きな人口圏ですので、影響も甚大だと思われます。

まあしかし、カルデラ噴火が起きれば、その影響が壊滅的なのは、どの火山も同じで、たとえば、富士山にしても、単なる普通の噴火ならば、火山灰による農業と経済の被害は大変なものになるとはいえ、前回の宝永噴火で噴火による直接の死者は一人もいなかったように、「文明が消失するような自然災害にはならない」はずです。

しかし、富士山、あるいは他のどんな火山でも、カルデラ噴火を起こした場合、その広大な周辺域のほとんどが、火砕流やガスや火山灰などで「消え去る」はずで、そうすると、本当に長い間、その地の文明は消失したままとなると思われます。

すべての動物や植物が消え去り、地形そのものも変わってしまうので、そう簡単に元に戻ることはないはずです。

これはどの火山でもおそらく同じで、火山の規模の大小はあるにしても、カルデラ噴火が起きれば、その地域はいったん歴史から姿を消します。そのような危険のある超巨大火山の中で、現在、最もそういう状況に近いのが、イタリアのカンピ・フレグレイなのかもしれないという気もしないでもないです。

そういう時代が近づいているのかどうかはわかりようがないですが、日本にしても、「過去の日本では 6000年に 1度、カルデラ噴火が起きていた」という周期的な部分から見れば、前回のカルデラ噴火から 7300年経過しているところから、いつ起きても不思議ではないでわけでもあります。

気象がこれだけ混沌としてきていますと、地質の事象のほうも混沌としてきても不思議ではないという思いは日々強くなっています。

最終更新:2019/07/05 22:25

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