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2019/06/20 23:50

山形沖のマグニチュード6.7地震の前日に起きた中国四川省でのマグニチュード6.0の地震の死者数は20人に達し、200人以上が負傷

2019年6月18日の中国の報道より
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6月18日夜に、山形沖でマグニチュード 6.8で最大震度 6強という強い地震が発生しましたが、その前日、中国の四川省の長寧(ちょうねい)県という場所で、同地としては極めて稀な地震が発生し、翌日までに死者は 20名近くに達しています。

地震のあった四川省長寧県
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なお、中国の報道では、この四川省の地震の規模はマグニチュード 6.0と報じられていますが、アメリカ地質調査所(USGS)のリアルタイムデータでは、マグニチュード 5.2となっていまして、実際にはマグニチュード 6よりもかなり規模の小さなものだった可能性があります。

いずれにしましても、山形沖の地震より相当規模の小さな地震にもかかわらず、その被害は甚大なようで、写真を見る限り、多くの建物が倒壊しています。

2019年6月18日 地震の翌日の四川省長寧県
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この中国四川省での地震のあった 6月17日から、山形沖M 6.8地震の 6月18日までの 2日間では、全世界でマグニチュード 4以上の地震が次のように起きています。

2019年6月17日
マグニチュード4以上 31回
マグニチュード5以上 16回
マグニチュード6以上 1回

2019年6月18日
マグニチュード4以上 28回
マグニチュード5以上 15回
マグニチュード6以上 1回


このうちの「マグニチュード 5以上の地震」数が際立っていまして、通常では、これは、一日に 1回も起きるか起きないか程度のものですので、この 2日間は非常に多いといえます。

ニュージーランドの周辺でも、繰り返しマグニチュード 5以上の地震が発生しています。

今しばらく、世界各地で地震と火山の噴火が活溌化した状態が続く可能性もありそうです。

最終更新:2019/06/20 23:50

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2019/06/20 22:37

ネイチャーに掲載された論文で「月が縮んでいる」ことが判明。さらには「月面での地震《月震》を起こしている原因は地球」であることも

2019年5月24日の科学メディアの報道より
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月と地球の関係

以下の記事で、「地球の地震に、惑星の配列状況が関係している」という新しい科学的見解についてご紹介しました。

その後、海外の科学系のメディアを見ていた時に、冒頭の記事を目にしたのでした。

「月が縮小している」

というタイトルのもので、これは、科学誌ネイチャー・ジオサイエンスに掲載された以下の論文を紹介したものでしたが、論文の中心のテーマは、「月での地震」についてのものだったのでした。

米メリーランド大学の研究者たちによるネイチャーへの掲載論文
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そして、この論文には、その月での地震というものが、

「地球の重力によってもたらされている」

という可能性が書かれているのです。

それを読んで、私は「へえ」と思いました。

前回の記事にありますように、

・地球は、他の惑星の配列によって地震を誘発されている場所

という事実が明らかになってきている中で、

・その地球は月に地震をもたらしていると。

本当に相互にいろいろと作用しているのだなあと思います。

まずは、その記事をご紹介したいと思います。

なお、この研究で用いられたのは、「アポロ計画により、月面に設置された地震計」なのでした。

この「アポロ計画」というものについては、以前いろいろと思っていた部分もあったのですけれど、話が複雑になるのはよくないですので、今回は基本的にふれません。いずれにしましても、複数のアポロが、数多くの地震計を月面に設置していたようです。

New Analysis Shows the Moon Shrinking
R&D 2019/05/24

新しい分析は月が縮んでいることを示す

過去数十年の古いデータと画像を、新しいデータと比較することによって、月は縮んでいる可能性があることがわかった。これは、月の内部が冷却するにつれて起きているものだと考えられる。

米メリーランド大学の研究者たちが、月が縮小し続けていることを示すアルゴリズムを開発した。そしてそれは、月が縮むにつれて形成される推力断層や崖に沿って進行する月面での地震が活発に発生していることを示した。

研究者たちは、NASA の月周回無人衛星ルナー・リコネサンス・オービター(LRO)から取得した画像を分析した結果、月が縮んでいることを 2010年に初めて発見した。

そして、その画像を、1960年代と 1970年代に NASA のアポロ計画によって月に設置された計器からの地震データを再分析した。1969年と 1977年に月で記録された 28回の地震のための位置データを分析し、より正確な震源を突き止めた。

その後、研究者たちは、その 1969年と 1977年の月での地震の位置データを、月の衝上断層(上位の地層が下位の地層に対して緩い角度でずり上がった断層)の 2010年の画像と重ね合わせた。衝上断層は少なくとも 8つ見つかった。

これらの断層は、月で発生した地震が、断層に沿った地殻活動から生じた可能性がある場所となる。

アポロの計測機器に最後にデータが残された月面での地震は、1977年に記録された。これは、これらの地震計の使用が終わった年でもある。

それ以降、月での地震の計測はおこなわれていないが、研究者たちは、1977年の後のこの 40年間も、月では地震が起き続けていたと確信している。

メリーランド大学の地質学助教授ニコラス・シュマー(Nicholas Schmerr)氏は、声明の中で以下のように述べた。

「アポロの機器データに記録された地震の多くは、月周回衛星ルナー・リコネサンス・オービターの画像に見られる断層と非常に近いところで起きていることがわかりました」

「これらの断層は、今日でも、まだ活発である可能性が高いと思われます。私たちは、地球以外の場所で、このような活発な地質のテクトニクスを目にすることはあまりないですので、これらの月の断層が依然として月の地震を引き起こしているのではないかと考えることは非常にエキサイティングなことです」

月の地殻は非常に脆いために、内部が収縮すると地殻がバラバラになり、その結果として、地殻の 1つの部分が隣接する部分の上に押し上げられる。

シュマー氏はまた、月周回衛星の画像は地すべりや転落した岩のような、地質学的に最近起きたと考えられる断層運動の物理的証拠を示しているとも述べた。

アポロ計画は、月面に初めて人間を着陸させることを目的とした NASA が運営した計画だった。このプログラムは 1960年から 1972年の間に運営され、1966年に AS-201 が初飛行し、1972年にプログラム最後となったアポロ17号のミッションが始まった。

アポロ計画では、アポロ11号、12号、14号、15号、16号のミッション中に、月面に上陸した宇宙飛行士たちが月面に 5つの地震計を設置した。

そのうち 4つの地震計が 28回の浅い場所で発生した月の地震を記録した。それらは、マグニチュード 2から 5までの範囲の地震に相当するものだった。

改訂された場所の推定により、研究者たちは、8つの地震の震源が 2010年の画像に見られる断層の 19マイル(30キロメートル)以内にあることを確認した。

このことにより、研究者たちは、これらの地震が断層によって引き起こされた可能性が高いということについて合理的な推論として結論付けた。

そして、このモデルから揺れの分布を示すマップを作成し、断層のサイズを考慮した上で、最も強い揺れがどこで起こり得るかを予測した。

今回の研究での,もう一つの発見は、記録された 8つの地震のうち 6つの地震が、月がその軌道が地球から最も遠い点である「遠地点」またはその近くに位置していたときに発生したことが判明したことだ。

地球から最も遠い地点に位置しているときには、地球の重力からの潮汐力が通常よりも強くかかり、それが月の地殻への総応力のピークを引き起こす場所では、推力断層に沿って滑りを起こして地震を発生させる可能性が高い。

米スミソニアン協会の地球惑星研究センター(Center for Earth and Planetary Studies)の上級科学者トーマス・ワッターズ(Thomas Watters)氏は、以下のように述べている。

「これらの 8つの月の地震は、月の地殻が、地球の潮汐力によって圧縮されたときに発生した応力が原因となっている可能性が高いと思われます。そしてこのアポロの地震計は、月が縮小していることを記録したことを示すと同時に、月の地質活動は、いまだに構造的に活動的だといえます」

月周回衛星ルナー・リコネサンス・オービターは、2009年の運用開始以来、3,500点以上の月の断層痕跡を画像化してきた。研究者たちは、これらの分析が、異なる時代からの特定の断層領域の写真を比較する研究を続ける必要性を証明すると確信している。

シュマー教授はこのように言う。

「これらの月の調査結果は、私たちがふたたび月に向かう必要があることを強調していると思います。私たちは、アポロのミッションから多くのことを学びましたが、アポロ計画では、月の表面に地震計を設置しただけでした」

「現代の地震計の、より大きなネットワークによって、私たちは月の地質学の理解において大きな進歩を遂げることができると思われます。そして、これは将来、人類がふたたび月へ向かうミッションに関する科学のための非常に有望な情報を提供していると確信しています」

ここまでです。

前回の記事「地震にも「惑星の配列」が関係している可能性…」に、以下のような図を示させていただきました。

月による地球への重力と遠心力の影響
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この図では、地球が月から受けている重力と遠心力の関係を描いていますが、「月でも地球の重力と自らの遠心力により地震が発生している」ということになるようなのです。

ちなみにですね。

私は今回初めて知ったのですが、「月の地震」はすごいですよ。

半端なものではないです。

月の地震は、日本語では「月震」というらしいですが、その特徴は、すべてアポロが設置した地震計によって確かめられたもので、Wikipedia には、以下のようにあります。

これらの地震計による観測は1977年まで行われ、観測時間は通算8年10ヶ月、12558回の地震が記録された。これが現在のところ月震に関する観測データのすべてである。

その「揺れの特徴」ですが、Wikipedia に以下のようにあります。太字はこちらで入れています。

月震は揺れのピークに達するまでの時間が長く、時に数十分もかかることがある。揺れがおさまるまでの時間も長く、数時間も揺れが続くこともある。

数時間……。月での地震の規模は小さいそうで、最大でもマグニチュード 5程度までらしいですけど、仮にマグニチュード 5であっても、

「数時間も続く地震に耐えられる建造物などあるのだろうか」と思います。

もう少し探してみましたら、2006年3月の NASA のサイエンスニュースに、この月の地震についての記事がありまして、それによりますと、月では、

「最大マグニチュード 5.5の地震が記録されている」のだとか。

しかも、それが 10分以上続いたと。

よく「月面に基地を建てる」というような話が SF でも、あるいは現実の計画の中にもありますけれど、マグニチュード 5などの地震に 10分間、あるいは数時間耐えられる建物というものを、機器も資材も少ない月面に建築することが可能なのかどうか・・・と改めて思います。

アポロの着陸船みたいに「薄い銀紙でつくられたような物体」などは瞬殺ではないでしょうかね。

着陸の時に地震がなくてよかったです。

下の写真は、アポロ11号のバズ・オルドリン宇宙飛行士が、1969年のアポロ11号のミッションの際に、月面に地震計を設営する様子だそうです。

月面に地震計を設営するバズ・オルドリン宇宙飛行士
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すさまじい月の地震というものを起こしている原因のひとつは「地球」であるということになりそうです。

ということは・・・結局、この太陽系のすべての惑星には、地震が存在するということになるのかもしれないですね。

そして、惑星の表面に「流体が豊富」だと考えられる惑星、たとえば地球や木星は、テイラー不安定性という現象により、地質活動だけではなく「気象」も他の惑星の動きや配列に影響を受けていると思われます。

たとえば、今、地球はかなり異常気象的な状態だといえると思うのですが、木星も「やや異常気象」に見舞われているのですよ。

木星を特徴付ける「大赤斑」というものがありますが、それが今、「消えようとしている」ことが、アメリカなどで多数報じられています。

2019年5月29日の報道より
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それと、前回の記事などは、「惑星の配列からの影響」についてのものでしたが、ちょうど、日本時間の今日 6月18日から 19日にかけて、地球から見て、

「火星と水星がまっすぐに並ぶ」

ということが、海外の天文専門サイトで報じられていました。

なかなか珍しいことなのだそうです。

火星と金星が並ぶことを報じる天文メディア

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前回の記事などにありました「惑星の配列が、他の惑星にさまざまな影響を与えている」というようなことがわかってきている中では、このような火星と水星のささやかな「地球に対しての配置」というのも、何らかの影響はあるものなのかもしれません。

最近どんどん、星と地球と人間のことが、科学的に解明されてきています。

地球で起きる大地震も異常気象も「宇宙からの影響」ということが明らかになりつつある今、これからのさまざまな事象に対して、「これは何の影響だろう」ということについて、これまでとは違った考えで臨むことができるのかもしれません。

最終更新:2019/06/20 22:37

2019/06/20 22:19

というわけで、地震の現況などを書かせていただきましたが、ここから本題です。

地震にも「惑星の配列」が関係している可能性が急浮上

まずは、以下の「地球の自転速度の低下が大地震をもたらしている」ことを突き止めた 2017年のアメリカ地質学会の発表を報じた米経済誌フォーブスの報道をご紹介した記事です。

「地球の回転が《謎の速度低下》を起こしている」アメリカ地質学会の衝撃的な発表。そして来年、大規模地震の発生数は大幅に上昇するという予測も公開

アメリカ地質学会が「大地震と唯一の相関関係を持つ過去の事象」を探り当てる。それは地球の回転速度の変化だった
2017年11月20日の米国フォーブスの記事より
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地球の自転の速度が4年連続で減速している

「中規模以上の地震が奇妙に思えるほど増えている」ことについて、その理由がどうも明らかではない中、地震が増えているという事実についてのみを書きました。

そうしましたら、上の記事を投稿した数時間後に「その理由がわかったかもしれない」というようなことが、アメリカの経済誌フォーブスの記事に掲載されていたのです。

それは何かというと、今回のタイトルにあります通り、「地球の回転が遅くなり続けている」のでした。

そして、最近の大地震の増加と、このことが関係している可能性がとても高い可能性が出てきているのです。

地球の回転が遅くなっているといっても、私は知らなかったのですが、今だけ起きている異常事態ということではなく、地球のサイクルとして昔から続いているものなのだそうです。

そして、研究チームが大地震に関しての過去のデータと合わせた際に「唯一」の相関性が見出されたのが、この地球の回転と地震の発生数だったということなんですね。

「唯一」ということは、つまり、他のどんなデータも、大地震の増加と正確にリンクしている事象はなかったということで、この地球の回転速度の変化だけが、大地震の数の増減と一致した動きを見せたことがわかったということで、これは学問的にもかなり大きな発見ということになりそうです。

まずは、そのフォーブスの記事を最初にご紹介します。

Earth's Rotation Is Mysteriously Slowing Down: Experts Predict Uptick In 2018 Earthquakes
Forbes 2017/11/20

地球の回転速度が不可解に減速している : 専門家たちは2018年の地震発生数の上昇を予測する

科学者たちは、2018年に世界的に大規模な地震の発生数が大幅に増加する可能性についての強力な証拠を発見した。地球の自転は正確に周期的であることを私たちは知っているが、現在、その回転速度が 1日に数ミリ秒それが遅くなり続けているのだ。

このわずかな変化を地球上にいる私たちが気づくことはないが、もし、それに気づくとすれば、地球上で深刻な大地震を経験することが増えることによって、ということになるかもしれない。

地球物理学者は地球の自転速度をきわめて正確に測定することが可能で、それは、ミリ秒程度のわずかな変動を計算することもできる。そして現在、科学者たちは、地球の自転速度が遅くなっていることを計測しており、これが地震の周期的な増加の観測と結びついていると考えている。

地質学者による研究チームは、大地震の発生の傾向を探るために、はじめに、 1900年以来発生したマグニチュード 7.0 を超えるすべての地震を分析した。

そして、その中で研究者たちが見いだしたことは、約 32年ごとに世界の大規模な地震の数が増加していたということだった。

しかしながら、最初、研究チームは、地震のこの 32年ごとに増加するという周期性の根本原因について理解することができなかった。

その後、研究者たちは、それを数多くの世界的な歴史のデータセットと比較していった。

そして、その中で、地震発生数の上昇と強い相関関係を示した要因が「ひとつ」だけ見つかったのだ。逆にいえば、それひとつしか見つからなかったともいえる。

その相関関係とは「地球の自転の回転速度の減速」であり、このことと地震の増加が関係していたのだ。

具体的には、25〜 30年おきに地球の回転が減速し始めるが、減速は地震の増加の直前に起きていると指摘する。

地球の回転の減速は歴史的に 5年間続く。

昨年から地球での地震の発生数が増加しているが、2017年は 4年連続で地球の回転が遅くなった 4年目だった。そして、来年 2018年は地球の回転が減速してから 5年目にあたるということで、データから研究チームは、来年、大規模な地震がさらに数多く発生するという予測を結論として出した。

地球の回転を遅くする原因は何か?

この知見は、地球の自転の回転速度が減速すること、あるいは回転が加速することについてのデータを得られたことから始まった。

現在の地球地質学では、なぜ、このように地球の回転速度が減速するのかということについての正確なメカニズムはわかっていない。

しかし、いくつかの仮説はある。ひとつの仮説は、地球のマントルの下を循環する外殻と関係があるとするものだ。この外殻が、時にマントルに「固着」して、その流れが中断することによって起きるというものだ。これにより地球の磁場が変化し、地球の回転の中で一時的な問題を生み出すという仮説だ。

しかし、地球の回転の減速と地震発生数の関係については、データ上は顕著な相関関係を示してはいても、学問的な因果関係を説明することは現在はできない。

したがって、科学者たちは、地球の回転の変化が本当に地震の発生数上昇の原因であるかどうかは確定していない。

とはいえ、過去 1世紀のデータから得られた傾向からは、来年 2018年が地震が異常に活発な年となることを示唆している。

通常、地球では 1年間に 15回から 20回の大きな地震(マグニチュード 7.0以上)が発生するが、しかし、地球の回転の減速の 5年目となる来年は、データの傾向からは、平均で 25回から 30回以上のマグニチュード 7以上の地震が起きると予測される。

地震は、予測するのが最も困難な自然災害のひとつであり、地震は予兆を見せずに突然発生する傾向があるために、場合によっては信じられないような破壊を生み出す。

科学者たちの地震の予測は、地震が起こる可能性を過去のデータの傾向から探ることに限定される傾向にあるが、今回の新しい知見は、私たちが直面している短期的な災害リスクについての新しいデータを提供するものとなりそうだ。

ここまでです。

要するに、簡単にまとめますと、

「地球の回転は周期的に遅くなっていて、1度遅くなると、5年間その状態が続く」

ということで、その 5年目は、データでは

「通常の 1.5 倍から 2倍ほどの数のマグニチュード 7 以上の地震が発生する」

ということになるようです。

現在わりと規模の大きな地震が異様なほど増加していることも、これと関係があるというように考えられるということのようです。

ちなみに、この記事にありますけれど、「なぜ、地球の回転速度が変化するのか」ということに関しては、

「そのメカニズムはわかっていない」

というのが事実で、記事には付けて足したような回転速度の変化の仮説が記されていますけれど、私はそういう外殻だとかマントルだとかは関係だろうとは思います。

なぜなら、「規則正しく変化を起こしているのだから、そういう偶発的な地質学の事象で説明するのは無理」だと思うからです。

「規則正しく変化を起こす」という概念を支配できるものは何かということが問題になってくるわけではあります。

このあたりを突き進めて考えていきますと、神がかったところに足を踏み入れていかなければならなくなるわけですが、しかし、そういう形而上的な考えに至らなくても、結局こういうことは、以下のような考え方でいいのではないかとも思います。

「地球は宇宙にあり、宇宙の物理の法則に従って存在しているのだから、地球の回転速度を変化させているのも宇宙だ」と。

このタイトルに、「謎の速度低下」とありますが、今回ご紹介するものは、「それは謎ではなかった」ことがわかるものでもあります。

これは、アメリカの2つの大学の科学者が、地球物理学に関しての世界最高権威であるアメリカ地球物理学連合で発表した論文で、「地球の回転を遅くしているのは、月」だと結論つけたのです。

上にリンクした記事にありますように「地球の回転の速度低下と大地震の関係」は証明されていますので、その地球の回転を遅くしている要因が月だというのなら、結果として、

「地球の大地震は、月の作用によって起こされている」ことになります。

それほど長い記事ではないですので、先にご紹介しておきたいと思います。

アメリカのインターナショナル・ビジネス・タイムズの報道です。

Moon Is Slowing Earth’s Rotation, Could Cause Major Earthquakes
IB Times 2019/06/19

月は地球の自転を遅らせており、それにより大地震が引き起こされている可能性がある

最近発表された研究は、月は地球の自転を減速させており、それが将来的に、より大きな地震が、より頻繁に発生する状態につながっている可能性があることを示唆した。

さらに、研究者たちは、月の地球への別の影響として、地球の生態系を破壊している可能性があると指摘している。

地球は運動エネルギーを使って、自らの潮汐を月の軌道より先に保っている。しかし、運動エネルギーは限られているので、地球の回転は月に先行しようとするために遅くなるのだという。

専門家たちは、この地球の回転速度の低下が地球の地殻コアに影響を及ぼし、それが強い地震につながる可能性があると考えている。

この理論を検証するために、米コロラド大学のロジャー・ビルハム(Roger Bilham)氏と、米モンタナ大学のレベッカ・ベンディック(Rebecca Bendick)氏のふたりは、1900年以降の地震のパターンを示すデータを分析した。

彼らは、20世紀初頭以来、異なる年に発生したマグニチュード7.0に分類される強い地震をデータから探した。 そして、その記録された地震が、地球の回転速度が減速した年と一致していることを見出した。

彼らが集めたデータに基づいて、研究者たちは地球の自転が減少するにつれて、激しい地震の数が、将来的に増加するであろうと結論を下した。

ビルハム氏とベンディック氏の研究成果は、アメリカ地球物理学連合 (AGU)の科学誌ジオフィジカル・リサーチ・レターズ (Geophysical Research Letters)に掲載された。

また、この地震活動に関する研究とは別に、月の地球への影響として、気温の上昇や生態系の破壊と関係している可能性があることも見出されている。

海洋潮汐の動きは地球の自転に依存しているため、地球の回転速度の低下は、地球の水域に大きな変化をもたらしている可能性がある。これらが、地球のさまざまな場所に極端な気象パターンを形成している可能性があるのだ。

米アリゾナ州ツーソンにある研究財団「惑星科学研究所」(Planetary Science Institute)は、「地球と月の位置と配列の結果として生じる天候パターンの変化を私たちは想像することができるはずです」と声明を出している。

ここまでです。

なお、月が地球に与えている作用のイメージとしては、この記事にあった図ではないですが、以下のような図がわかりやすいのではないかと思います。

月のような小さな天体の作用が、地球のようにそれよりもはるかに大きなものに影響できるメカニズムについては後で書かせていただきます。

moon-earth-effects.jpg

地震の実相

さて、上の記事では、研究者の方々は、地球の自転に影響を与える作用を持つものを「月」だけに限定して、この事象を説明していますが、ここで、もうひとつの最近の過去記事を思い出すのです。

先週の以下の記事です。

太陽系ではすべての惑星と恒星が共生しているかもしれない

2019年6月4日の科学メディア「ニューサイエンティスト」より
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この記事では、太陽で約 11年周期で繰り返される太陽活動は、太陽の単独の働きではなく、「金星と地球と木星の配列」によって、太陽活動周期と状態が定められていることが見出されたというものでした。

そして、もちろん太陽もまた他の惑星たちに、太陽活動によるさまざまな影響を与え続けているわけで、ここにあるの概念は、「支配する星と支配される星」という構図ではなく、

「太陽系の惑星同士は、物理的作用を介して、お互いに共生している」

というものであることがわかります。

惑星というものは、「お互いに影響を与えて、そして受けている」ものだということがよくわかるのです。

そこから考えますと、「地球の回転への影響と、それによる地震の要因」についても、月だけの影響ではなく、もう少し複雑な惑星の作用があるのだろうなと思った次第です。複数の惑星の配列によって地震が起きやすい状態や、そうではない状態が、かなり短い周期で繰り返されているのかもしれません(複数の惑星の配列の状態は複雑なので、決して同じような周期を繰り返すということはないでしょうけれど)。

いずれにしても、

「地球の地震の要因は、宇宙にある」

ということが、地球物理学で世界最大の学会であるアメリカ地球物理学連合において発表されたということは、次第に、「地震は宇宙からの影響で発生する」ということが、今後さらに研究されていくのではないでしょうか。

ちなみに、私自身が、「大地震のトリガーは、宇宙から来ているのでは?」とはじめて思ったのは、宇宙飛行士たちが目撃し続けていた「宇宙の銀色の雲」のことを知った時でした。

それは、今から 10年ほど前のことで、東北の震災以前のことでした。

旧ソ連の宇宙ステーションに「ミール」というのがありますが、 1994年から 1995年にかけての、そのミールで長期の宇宙ミッションをおこなったロシア人宇宙飛行士のワレリー・ポリャコフさんという方の『地球を離れた2年間』という著作を読んだのです。

その中に、ポリャコフ飛行士が、「銀雲」というものにふれる部分があるのです。

せっかくですので、抜粋させていただきます。

ワレリー・ポリャコフ著『地球を離れた2年間』より

忘れられない現象がある。それは"銀色の雲"のことで、地上で起きる災害と関連があると言われている。それは不思議な雲だ。銀色の雲という、まことにロマンチックの名前は、地表が円形になる地平線上の 60キロメートルから 70キロメートルの上空にしか現れないところからきている。(中略)

その後、仕事の忙しさもあってこのエピソードは忘れられていた。ところがその晩、地上との定期無線交信のときに、アルメニアで大地震があり、膨大な数の犠牲者が出て、街は壊滅状態だという連絡があった。(中略)2回目のフライトの際には、ロケットが打ち上げられ、安定飛行状態にはいるやいなや、巨大な銀色の雲を目にし、不吉な感情に襲われた。(中略)

管制センターとの無線交信によって、アメリカ合衆国のロサンジェルスか、あるいはその近郊地域に大型の地震が発生し、大きな被害が出ているというニュースが伝えられた。


このように、ソ連の宇宙ステーションの乗務員たちは、

「高層大気に銀雲が出ると、その後、必ず地上で巨大地震が起きる」

ことを経験的に知っていたことが書かれてあります。

高層 60キロメートルというのは、つまり宇宙空間なのですが、地球には 60キロメートルなどの高層大気圏にまで影響を与えるような自然現象は存在しないはずで、それを考えた時に、この「銀雲」は、地球からではなく、宇宙からの作用で発生しているはずと思いました。

そして、この銀雲が出た後に必ず大地震が起こるというのなら、「巨大地震のトリガーは宇宙から来ているということなのかね」というように感じた次第です。

もっとも、当時の私は、「そんなわけないよな」と自分で自分を説得していましたけれど、その後、2011年3月11日の東北の巨大地震が発生する直前に「高層大気の電子数と赤外線に変化が起きていた」ことが、米マサチューセッツ工科大学の科学者たちによって突き止められたことを知り、「巨大地震のトリガーは宇宙から来ている」ことを確信するようになっていきました。

2011年3月10日から3月12日までの赤外線のエネルギー量の変化
3-11-orl.gif

また、下の図は、3月8日の TEC値と呼ばれる、GPSでの解析による「電離層全電子数」の分布です。

2011年3月8日の電離層全電子数
3-11-tec.gif
赤い部分が電離層中の電子の数の多い場所です。日本周辺の真っ赤ぶりがおわかりでしょうか。これと、上の赤外線のエネルギー量の変化を見ると、ここから地震に関しての何らかの研究が導き出される可能性は「非常に高い」と感じます。

その頃から、「地震のトリガーが宇宙から来ているということが証拠として、これだけ顕著になっているならば、巨大地震の発生要因が宇宙にあるということは、オカルト的な話ではなく、正式な科学の世界から発表される時が近いうちに来るはず」だとも思っていました。

そして、最近になって、次々といろいろな科学的な研究により、「地球に影響を与える宇宙の作用」がわかってきていまして、この分野はまだまだ研究途中とはいえ、興味深い科学ジャンルとして育っているようです。

なお、今回ご紹介した記事の中でも少しだけふれていますが、

「月の影響は、地球での異常気象や異常気温とも関係している」こともわかり始めているようです。

これも、その後よく考えてみますと、非常にわかりやすいことでして、たとえば、普通に考えれば、月は地球から見れば、とても小さな星であり、その重力の作用ごときが地球に大きな影響など与えるはずがないと私は思っていました。

しかし、さきほどもリンクさせていただきました先日の記事「太陽は太陽系のそれぞれの惑星のリズムに従っている」の中で翻訳しました記事において、

The Sun follows the rhythm of the planets
HZDR 2019/05/27

太陽は太陽系のそれぞれの惑星のリズムに従っている

新しい研究は太陽活動に対する惑星潮汐力の影響を裏付けた

太陽物理学における大きな疑問の 1つには、太陽活動が 11年という規則的なサイクルをたどるメカニズムをもつ理由がある。この太陽活動のサイクルが正しく発生する要因について、ドイツを代表する科学研究機関であるヘルムホルツ協会「ドレスデン・ルッセンドルフ研究所(以下、HZDR)」の研究者たちは、新しい発見を発表した。

それは、金星、地球、木星の潮力が太陽磁場に影響を及ぼし、太陽周期を支配していることを示したという内容のものだった。

太陽のような恒星の磁気活動が周期的なサイクルを持つこと自体は珍しいことではない。しかし、過去のモデルは、太陽が示し続ける非常に規則的な活動の時間的周期を適切に説明することができなかった。

そのような中で、 HZDR の研究チームは、太陽系の惑星潮汐力が、太陽に対して、外時計のように振舞っており、それが太陽活動周期の安定したリズムを支える決定的要因であることを実証することに成功した。

この結果を達成するために、科学者たちは、過去 1000年間の太陽活動の歴史的な観測と、惑星の配列を系統的に比較し、その結果、惑星の配列と太陽活動という2つの現象が関連していることを統計的に証明したのだ。

この研究の主執筆者であるフランク・ステファニ (Frank Stefani)博士は、非常に興奮した様子で以下のように述べる。

「惑星の直列と太陽活動のあいだに驚くほど高いレベルの一致が見出されたのです。私たちは、90サイクル(約 90回におよぶ太陽周期活動 → 約 1000年)にわたって続く、惑星配列と太陽活動の完全な平行性見出したのです」

月の重力による牽引が、地球に潮汐を引き起こすのと同様に、惑星は太陽の表面の熱いプラズマを移動させる力を持っているということになる。

研究では、太陽に対しての潮力が最も強くなる時は、「金星 - 地球 - 木星」の3つの惑星が太陽に対して整列する時だった。この整列は、11.07年ごとに起きる。

実際には、この金星 - 地球 - 木星の整列と、太陽活動周期の時間的サイクルが一致することは以前から知られていたが、しかし、巨大な太陽に対しての潮力の効果はあまりに弱く、それが太陽の内部の流れまでを乱すことはできないと考えられきたために、このふたつの「一致」は長く科学的に無視されてきていた。

しかし、HZDR の研究者たちは、潮力によって太陽磁場に影響を与える可能性のある潜在的な間接メカニズムの証拠を発見した。

それは、「レイリー・テイラー不安定性」と呼ばれる現象による震動であり、これは、ある電流から導電体の挙動を変えることができる物理的な効果で、液体またはプラズマに作用する。太陽でいえば、太陽表面のプラズマに作用することができる。

この概念に基づいて、科学者たちは 2016年に彼らの最初のモデルを開発した。彼らはそれ以来、より現実的なシナリオを提示するために、新しい研究においてこのモデルを進歩させてきた。

大きな影響を与える小さな引き金「潮汐」は不安定性によって作用する

太陽の熱いプラズマでは、テイラー不安定性が磁束と磁場を乱し、それ自体が小さな力に非常に敏感に反応する。

テイラー不安定性の作用は、わずかなエネルギーの推力でも、かく乱が右巻きと左巻きのヘリシティ(運動量の方向へのスピンの射影)の間で振動を発生させるのに十分なのだ。

これに必要な運動量は 11年ごとに金星 - 地球 - 木星の惑星直列の潮力によって引き起こされている可能性があると研究者たちは考えた。これは最終的には、磁場が太陽の極性を逆転させるリズムを設定するものだ。

ステファニ博士は以下のように述べる。

「太陽活動の原動力(太陽ダイナモ)を、地球や木星や金星等の惑星の直列と結びつける考え方には、当初、私は非常に懐疑的で、そのような関係性を信じませんでした」

「しかし、私たちがコンピューター・シミュレーションで、ヘリシティ振動を受けて駆動しているタイラー不安定性を発見したとき、私は自分自身に次のように尋ねたのです - 太陽表面のプラズマが、小さな潮のようなかく乱の影響を受けた場合はどうなるだろう? と」

「その結果は驚異的でした。この振動は本当に、外部からのかく乱のタイミングと同期するようになったのです」

> 「レイリー・テイラー不安定性」と呼ばれる現象

を知るのですね。

これは難解な部分を省いて Wikipedia から抜粋して書きますと、「流体の表面の微小な起伏から擾乱が成長することにより、流体の運動が不安定化する現象」となっていまして、このテイラー不安定性の理論に従えば、

「どんなに小さな作用でも、相手が流体であれば、そこに驚異的に大きな作用をもたらすことができる」

ようなのです。

太陽の表面は「流体そのもの」ですから、太陽よりはるかに小さな地球と金星と木星の連合によって「太陽の磁場を変化させるような作用をもたらすこともできる」のです。

しかし「地球は流体ではない」です。固体です。

ところが、冷静に考えますと、「地球の表面の大部分は海」なんです。

つまり、実際は地球の表面は限りなく流体であると。

ここから考えますと、テイラー不安定性は、地球の海には作用できるのだと思ったのです。月のような小さな天体が、地球の海の潮位を上下していることを見てもわかりますように、月は、地球の海にさらにもっとさまざまな影響を与えている可能性があるはずだと。

では、「海の変化」は何をもたらすか。

地球の気象や気温に大きく影響を与える現象として、どんなものがあるかと考えます。

そこにはたとえば、「エルニーニョ現象」というものがあります。これは海で起きる現象です。そして、そのエルニーニョの気象と気温への影響は著しいものであることもおわかりかと思います。

他にも数々の地球の気象を作用する現象の多くが「海で起きる現象」なのです。

もう少し具体的には、海の海水温度が通常と異なると、地上の気象も大きく変化します。

つまり、「地球の流体の部分である《海》への影響が、地球全体の気象を左右している」

という事実がある中で、地球のように「表面に流体の多い惑星」は、このテイラー不安定性という現象によって、気象と気温において大きな影響を受けているのだと思われます。

そして、その地球の海に干渉できるのは「月を始めとする他の天体」だけだということが、ここにおいて理解できるのです。

ここから確信されることは、

「地球の気象も気温も、海を通じた干渉によって、太陽系の惑星にコントロールされている」

という理解は、それほど理論的に破綻してはいないと私は思っています。

このあたりのことが先ほど頭に浮かんで来た時に私は、「そうか、そうか、そういうことだったのか」と深く納得し、地球と他の惑星と、そして人間を含めた地球の生命の関係性が、少し明確になってきた気がいたしました。

宇宙はすべてつながっているという概念は曖昧なものではなく、物理作用を通して、結果として惑星内で起きることも含めて、すべてつながっているのだということもわかりました

最終更新:2019/06/20 22:20

2019/06/20 22:17

地震にも「惑星の配列」が関係している可能性 「巨大地震を誘発する地球の回転速度の低下」を引き起こしているのが「月」であることがアメリカ地球物理学連合において発表される

地震も異常気象も含めた地球で起きる現象の「すべて」が太陽系の惑星の所作かもしれない

2019年6月10日のインターナショナル・ビジネス・タイムズより
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最近の地震の状況
今日、ニュージーランドの北方の海域で、マグニチュード 7.2の地震が発生していました。

少し前の以下の記事のタイトルなどでもふれていますが、最近のニュージーランド近辺では、やや規模の大きな地震が続いていまして、現地のメディアでは、「次は巨大地震が来るのではないか」という懸念が数多く報じられています。

世界の地震発生状況の奇妙さが進行し、カリフォルニアでの群発地震が警報レベルに達した今、日本やニュージーランドを含めた環太平洋火山帯の各地で囁かれる「次の巨大地震」。それはいつなのか

2019年6月11日カリフォルニアの群発地震への懸念を報じる米ロサンゼルス・タイムズ
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世界各地で高まる巨大地震への懸念

1週間ほど前に、以下の記事で、地球全域で「謎の地震波」が観測されることが継続していることと、アメリカのカリフォルニア州において、激しい回数の群発地震が続いていることをご紹介しました。

2019年5月21日の米ナショナルジオグラフィックより
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カリフォルニアの群発地震を伝える2019年5月31日の報道
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400回超す小規模地震、カリフォルニア南部で集中発生
CNN 2019/06/04

米カリフォルニア州南部のジュルーパバレーで小さな地震が集中的に発生している。米地質調査所は3日、同地で観測された地震が5月25日以来、432回に上ったと伝えた。

地質調査所の専門家、ロバート・グレーブズ氏によると、地震の規模を表すマグニチュード(M)は0.8~3.2の範囲内で、揺れを感じる大きさの地震は数回程度だった。


Not an earthquake: San Diegans report strange shaking
地震ではない奇妙な揺れがサンディエゴで報告される

5月21日、サンディエゴで、多くの人たちから激しい揺れが報告された。しかし、アメリカ地質調査所(USGS)によれば、現地ではその時、地震は記録されていないという。

USGSの地震の専門家たちは、サンディエゴで人びとが揺れを感じた時間に地震の発生はなかったことを確認した。

この揺れの原因を突き止めるために、当局は米軍とも連絡を取った。しかし、現時点で、米軍の当局者たちは、サンディエゴで広範囲にわたって揺れを引き起こした原因についてはわからないと述べている。


謎の地震が世界を駆け巡る、20分超継続、原因不明
ナショナルジオグラフィックニュース 2018/12/05

2018年11月11日の朝、世界時 9:30になる直前に、謎の地震が世界を駆け巡った。

その地震は、アフリカ大陸の東海岸とマダガスカルの北端とに挟まれる、仏領マヨット島の24キロメートルほど沖で発生した。

震動はザンビア、ケニア、エチオピアといったアフリカ諸国のみならず、チリ、ニュージーランド、カナダ、そして1万8000キロメートル近くも離れたハワイにまで到達した。

加えて、地震は20分以上続いた。にもかかわらず、揺れを感じた人間は誰もいなかったようなのだ。

異変に気づいたのは、米国地質調査所のリアルタイム地震観測モニターを見ていた、ある人物だった。その人物が、この奇妙なジグザグの波形の画像をツイッターにアップロードした。このちょっとした行動は、世界中の研究者たちがこの震動の原因を探ろうとするという別の波紋を広げた。

隕石が衝突したのか? 海底火山の噴火なのか? 海の底から古代の怪物が現れたのか?

「似たものは今までに見たことがありません」と、米国コロンビア大学の地震学者で珍しい地震を専門とするヨラン・エクストローム氏は話す。

「必ずしも、原因まで変わったものだ、ということではありません」と同氏は言う。とはいえ今回の地震波は、そのあまりの単調さといい、低い周波数や地球全体への広がりといい、様々な点でとても妙だ。そして、研究者たちはいまだに、この地質学上の難題を解きかねている。

そのうち、カリフォルニア州の群発地震については、収まるどころか、さらに激しい状態となってきていまして、たとえば、アメリカ地質調査所(USGS)のデータを見ますと、どの地震も規模は大変に小さなものとはいえ、この1週間で「ほぼひとつの地震帯から 300回以上の地震が観測されている」ということになっています。

場所は、フォンタナという町がある場所で、「フォンタナ地震帯」と呼ばれているようですが、以下のように、大都市ロサンゼルスのすぐ近くにあります。

カリフォルニア州フォンタナの場所と最近1週間の地震
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この群発地震について、まさに本社がこのロサンゼルスにある米ロサンゼルス・タイムズは、「この群発地震が大地震に結びつく可能性」について論じる記事を掲載しました。

まずはその記事をご紹介したいと思います。

ここからです。

Southern California earthquake swarm takes an unexpected turn, and that’s reason to worry
LA Times 2019/06/08

南カリフォルニアの群発地震は誰も予測しなかった変化を遂げている。そして、この群発地震が懸念される理由

フォンタナ地震帯を中心として発生している群発地震が、南カリフォルニアの街々の周辺地域で著しい持続力を示している。あなたがフォンタナ近辺の住民ならば、現在のこの群発地震の状況に神経質になっても仕方ない面はあるだろう。

幸い、多くの地震学者は、このような群発地震が、破壊的な巨大地震に結びつく可能性は高くはないと語っている。

しかし一方で、長期間にわたって続いている地震の発生数を考えると、より大きな地震が発生する可能性は通常より高いことも事実だと、カリフォルニア工科大学の地震学者であるエギル・ホークソン (Egill Hauksson)氏は述べる。

ホークソン氏は、以下のように語る。

「この群発地震に対して、住民の方々は懸念を抱くべきかもしれません。現在、フォンタナで起きている群発地震は、過去 30年間にこの地震帯で起きた群発地震の中で最多の数となっていると思われます」

同じカリフォルニア工科大学の地震学者であるジェン・アンドリューズ (Jen Andrews)氏によると、フォンタナ地震帯では 5月25日以来、700回以上の地震が記録されている。地震の規模は、マグニチュード 0.7からマグニチュード 3.2までだった。マグニチュード3以上の地震が 3回記録されている。

その期間の中で、異常なことが起きている。

群発地震は、最初、北の方角へと移動していた。ところが、その後、群発地震は、方向を転換して南に移動し始めたのだ。

この異常な出来事は、6月7日に始まった。

ホークソン氏は、「これはやや予想外の群発地震の進化でした」と述べた。

そして、ホークソン氏は以下のように語る。

「群発地震は、少なくとも数週間は続くと考えられますが、しかし期間を正確に判断することはできません。私たち地震学者は現在、フォンタナ地震帯に何が起きているのかを監視しており、そして、その活動を追跡してようとしています」

「もし重大な新たな地震活動が発生するとすれば、おそらく新しい地震系列からのものでしょう」

さらに、ホークソン氏は、南カリフォルニアの住民の人たちに対して、不測の事態に備えて、飲料水の準備や、家具などが転倒しないような措置をおこなうなど準備を行うべきだと述べた。

具体的には、南カリフォルニアのすべての家において、ベッドの周囲に重い物や転落するようなものを置かない、本棚やドレッサー、液晶テレビは壁に固定するなどの対策を講じてほしいという。

カリフォルニアの地震での最後に死亡した人の死因は、地震により壊れたテレビが頭部に当たったことによるものだった。

また、群発地震が続く場合の懸念としては、群発地震が巨大な断層の近くで発生している場合、断層で発生する巨大地震を誘発する可能性があることだ。

たとえば、3年近く前の 2016年9月26日、サンアンドレアス断層の近くで、規模の小さな群発地震が 24時間以上続いたことがある。そのうち、3つの地震は、マグニチュード 4.0を超えていた。この際、専門家たちによる「マグニチュード 7以上の地震が発生する確率」の予測は、従来の 6000分の 1から「 100分の 1」に上昇した。

この時は、結果として大きな地震は起きなかった。しかし、この際には、カリフォルニアの住民たちには、地震への備えをする警告が出された。

なお、今回のフォンタナ地震帯は、サンアンドレアス断層などの巨大な断層の近くではないので、それらの断層が刺激されることはないと専門家は述べている。

ここまでです。

この群発地震の回数事態もすさまじいですが、ここで注目したのは、「群発地震の震源がいろいろな方向へ移動している」というところでした。

この「カリフォルニアの移動する地質事象」ということで思い出しますのは、昨年 10月から 11月にかけて、

「クレーターあるいはシンクホールがカリフォルニアを移動し続けた」

という奇妙な地質の報道がありました。

これは、以下の記事でご紹介したことがあります。

そこで何かが進行しているのか? アメリカのサンアンドレアス断層上で「1日に39回連続した地震」が発生。同時に「断層上を移動するシンクホール」という不思議な事象が出現中

2018年11月4日
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今年 2018年は、このブログを始めてからのどの年よりも「サンアンドレアス断層とカスケード沈み込み帯」での地質的な事象が多い年です。

この

・サンアンドレアス断層
・カスケード沈み込み帯


は、どちらも、過去に巨大地震あるいは超巨大地震を周期的に発生させていたことがわかっており、その意味では、将来的にどちらの断層でも巨大地震は起こり得るわけですが、今年はそのどちらについても、話題が多いです。

カスケード沈み込み帯とサンアンドレアス断層
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そして、今年の 8月には、このカスケード沈み込み帯で、「マントルが上昇している」ことを、アメリカの大学が突き止めたことを以下の記事でご紹介しました。

かつてマグニチュード9の巨大地震を発生させたアメリカ西海岸のカスケード沈み込み帯で「マントルが上昇している」ことが米オレゴン大学の調査により判明

アメリカの科学系メディアの:2018年7月25日の記事より
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先ほどリンクしました記事では、このカスケード沈み込み帯の北端にあたるバンクーバー島で、連続した振動(地震ではないと地質学者たちは述べています)が観測されたことをご紹介したのですが、今回ご紹介する冒頭の記事は、

「このバンクーバー島で、地下のマントルが上昇していることがわかった」

ということが書かれているものです。

具体的には、カスケード沈み込み帯の「北端」と「南端」のそれぞれの場所で、マントルが浮上していることが発見されたという論文についての記事です。

記事の内容から、マントルが浮上している場所を特定してみますと、厳密ではないかもしれないですが、下の位置で間違いないと思われます。

マントルが上昇していることがわかった場所
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「マントルが浮上している」ということが、地質的な動きにどのような影響をもたらすのかよくわからないのですが、それでも、「マントルが上昇しているというのは、地質活動の活発化を示すもののような感じはする」という曖昧な思いはあります。

いずれにしても、現在、火山の噴火などを含めて、世界中で地質活動が活溌であることは確かで、そのような中での出来事としてご紹介したいと思いました。

最近、地球の記録でご紹介した以下のペルーでの出来事などもそうですが、前例のない地質活動が世界のいろいろなところで見られています。

2018年7月24日のスペイン語版BBCの記事より
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2018年2月27日 ペルー・クスコ
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2018年3月から7月にかけて撮影されたペルーのルット・クトゥト村の周辺の状況
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近いうちにカスケード沈み込み帯で大きな地震が起きるということもないでしょうが、しかし、「ないと言える根拠はない」というのも事実で、日本もそうですが、かつてないほど地質的事象のリスクに直面しているのかもしれないことを感じます。

では、冒頭の記事をご紹介させていただきたいと思います。

Geologists Find Anomalies, Pieces of Mantle Found Rising Under Cascadia Fault
scitechdaily.com 2018/07/25

地質学者たちは、カスケード沈み込み帯の下にあるマントルが上昇しているという異常を発見した

研究者たちは、海底に設置された 268個の地震計と、陸地に設置されている数百に上る地震計から得られた 4年間のデータを分析する中で、北アメリ大陸の西海岸に位置するカスケード沈み込み帯の南北両方の端に異常を見出した。

彼らが発見した異常は、アメリカ太平洋北西部で発生する可能性のある地震事象の起きる位置、頻度、強さに影響を与える可能性がある。

これは、断層の下の他の場所より地震波の速度が遅い地帯があることを見出したことによるものであり、そこは岩石が溶けて温度が上昇している可能性があるため、地球の上部マントルが浮上していることを示しているというものだ。

この研究は、米国オレゴン大学の博士課程の学生であるマイルズ・ボマー(Miles Bodmer)氏により、地質学の専門誌「ジオフィジカル・リサーチ・レターズ (Geophysical Research Letters)」に発表された。

このカスケード沈み込み帯では、西暦 1700年に超巨大地震が発生したことが判明しているが、それ以来、大規模な地震を経験していない。

この場所は、北米大陸プレートの下にファンデフカ・プレート(Juan de Fuca)が沈み込む場所だ。この断層帯は、カナダのバンクーバー北部からカリフォルニア北部のメンドシノ岬までの沖合に広がっており、その南北の長さは、620マイル(約 1,000キロメートル)におよぶ巨大な地層帯だ。

今回の研究で判明した「マントルの浮上」の位置は、サンアンドレアス断層の南端にあるゴルダ変形帯の下と、そして、オリンピック半島から南バンクーバー島の下で、それぞれで浮上が起きている。

ボマー氏は、以下のように言う。

「カスケード沈み込み帯の北と南の沈み込み断層の二カ所で異常が見出せます。これらの地域は、他のカスケード沈み込み帯全体と同じ状態となっていません。独自の地質的特性を持ちます。そして、この北と南の部分では、断層の緊張(locking)が高まり、震動の密度も増加しているのです」

断層の緊張とは、2つのプレートがどれだけ強く張っているかを指す。

「この北と南の部分でこのように見られるようなことが緊密につながっていれば、この地帯はストレスを溜めており、大きな地震の発生により、そのストレスやエネルギーを解放する可能性があります」とボマー氏は語る。

ただ、そのような状態で起きる地震は、それなりの規模とはなる可能性はあるにしても、カスケード沈み込み帯のすべてが一度に崩壊して起きると想定されているマグニチュード 9以上のクラスの超巨大地震のようなものにはならないとボマー氏は言う。

プレート同士の緊張状態は、カスケード沈み込み帯の中央部ではかなり弱い。

今回の調査結果は、地震発生の予測に役立つものではないが、地震についての探査や測地解析のリアルタイム性の必要性を指摘するものともいえる。

カスケード沈み込み帯とサンアンドレアス断層の交差する場所は複雑性が高く、北米で最も地震活動の活発な連続した場所だ。これらの地域では、最終的には、大きな地震として、そのエネルギー放出されるような蓄積がある。

この研究では、遠方の地震から来る様々な形態の地震波を使用した深いイメージングが行われている。

今回の研究は、カスケード沈み込み帯の過去の地震記録を理解するのに役立つだけでなく、プレートの結合力を調査することにも役立つことを示唆しているとボマー氏は言う。

何らかの活動が少しずつ(あるいは急激なのかもしれないですが)始まっているという感じを強くする今年のさまざまな話題ですが、そのサンアンドレアス断層上で、11月2日に、

「 39回の地震が連続して発生した」

ということが起きました。

39回連続した地といっても、最大の地震の規模がマグニチュード 4.1ですので、それほど大きな地震というわけではないですが、このサンアンドレアス断層上で、このような「群発地震」が起きることは、かなり珍しいことではあります。

そして、これらの地震の震源が、「サンアンドレアス断層に沿って移動している」ということが注目されているところでもあります。

また、10月の終わり頃から、カリフォルニアのソルトン湖という湖の近くで、

「腐った卵の匂いを排出しながら《移動する》シンクホールが出現した」

という、ちょっと聞いたことのないような事象が起きており、これはさらに大きく報道されています。下は、それを報じたロサンゼルス・タイムズの記事です。

カリフォルニアに出現した「移動する泥火山」についての報道
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「移動するシンクホールって何だ?」とは思いますが、よくわからないだけに、上のロサンゼルス・タイムズの記事のタイトルにも「ミステリー」という単語が使われていて、これもまた、

「サンアンドレアス断層に沿って動いている」

のだそうです。

この夏あたりからこれらの場所で起きていたことを地図に書き出すと、以下のようになります。

2018年にその断層上で起きた出来事
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これらのことが、ただちに巨大地震につながるということでもないでしょうが、しかし、インドネシアなどの例を見るまでもなく、今、地球は大変に地震活動が活発な時期に入っています。

そういうものが発生しても「不思議ではない」とはいえます。

今回は、最近のカリフォルニアで起きていることについてまとめていた、冒頭のアメリカのブログ記事を翻訳してご紹介します。

California Hit By 39 Earthquakes Within 24 Hours As Scientists Warn Of “Movement Along The San Andreas Fault”
Economic Collapse Blog 2018/11/03

カリフォルニアで24時間のうちに39回の地震が発生した事象について、科学者たちは「サンアンドレアス断層に沿って動いている」と警告する

一連の地震が過去 24時間にわたってカリフォルニアで発生しているが、科学者たちは、この揺れが「サンアンドレアス断層に沿った動き」の結果であると伝えている。

ここ数ヶ月のあいだ、「環太平洋火山帯」に沿って驚くほど多くの地震活動が起きている。また、世界の地震の数が通常より極端に多くなった時期もあった。

この異常な地震活動のすべてが何かにつながっている可能性はあるのだろうか?

アメリカの専門家たちの中には、「次の巨大地震」がカリフォルニア州に発生するのが遅れていると話す人たちがおり、その直撃があった場合、被害は想定よりも、はるかに悪くなる可能性がある。

過去 24時間以内にカリフォルニアを襲った 39回の地震の大部分は、サンアンドレアス断層に沿って起きている。以下は CBS ニュースからの抜粋だ。

サンアンドレアス断層に沿った群発地震は、最大の規模がマグニチュード 4.1で、11月2日の午前中にホリスター地区とサリナス渓谷を横断した。CBSサンフランシスコは、地震での揺れはあったが、大きな被害はないと報告している。

アメリカ地質調査所(USGS)によると、11月2日の午後5時58分(米国時間)に、トレス・ピノスの南西 19キロメートルの場所を震源とするマグニチュード 4.1の地震が発生した。その後、M 3.6、M 3.2、M 3.0 の地震が続いた。


サンフランシスコの報道によれば、当局は、この揺れが「サンアンドレアス断層に沿った動き」によって引き起こされたと述べ、最初のマグニチュード 4.1の地震に続いて、20回以上の余震が続いたという。

幸い、大きな被害は報告されていないが、揺れは感じられたようだ。英国エクスプレスのインタビューに答えた住民は以下のように述べている。

ホリスターに住む住民の 1人はこのように述べた。「地震の時は眠っていたのですが、誰かがベッドをゆさぶっているかのように感じました」

モントレーベイに住む 1人の住民は、今回の一連の地震が、巨大地震の前に起きる地震である可能性に懸念を抱いていると語った。

そして、住民たちは次のように語る。

「私たちは、過去数ヶ月の間に、多くの地震の揺れを感じていました」


今回のような連続した地震の後に何もなく過ぎる可能性はあるだろうが、しかし、専門家たちは、カリフォルニアでの巨大地震は、「間違いなくある時点で起きる」と、以下のようにエクスプレスに述べている。

専門家たちは、カリフォルニア州での巨大地震は、その発生が遅れており、今後 30年以内に、マグニチュード 7.0の規模の地震が予想されると警告している。

アメリカ地質調査所の 2008年の報告では、サンフランシスコの東に走っているヘイワード断層について、サンフランシスコに住む 700万人の住民たちを脅かす可能性のある時限爆弾的な断層として説明している。


そして、「次の巨大地震」が発生した場合、その被害は、ほとんどの人々が想像しているよりも悪化する可能性がある。

以前ご紹介した記事では、カリフォルニアでの巨大地震は、「カリフォルニア州の大部分を、ほぼ即座に海に沈める可能性がある」と結論づけた最近の研究についての次のようなニュースを引用した。

カリフォルニア州の巨大地震は、発生が遅くなる可能性もあるが、しかし、ロサンゼルスの科学者たちは、巨大地震の発生時に、この地域に生じる新たなリスクを見出した。

巨大地震がこの地域を直撃した場合は、カリフォルニアの大部分をほぼ即座に海に沈める可能性があると彼らは主張しているのだ。

これは、南カリフォルニアの危険地帯の一つであると長い間信じられているニューポート・イングルウッド断層についての研究の中で発見された。


この話は、カリフォルニアの住民ではなくとも誰でも驚くだろうと思うが、専門家によると、これはいつか実際に起こる可能性が非常に高いという。

下は、それが取りあげられた記事からの抜粋だ。

この研究にあたったひとりであるカリフォルニア州立大学の教授、マット・カービー(Matt Kirby)氏は、巨大地震の発生の際、大地の沈没は迅速に起こり、それによりカリフォルニア州の一部が海に覆われる可能性が高いと述べている。

カービー教授は、「それは比較的、瞬時に起こるものです」と言う。

「おそらく、地震が発生した瞬間に、海水が急上昇しているのを見ることになるでしょう」


ちょうど数週間前、カスケード沈み込み帯に沿って、この地では珍しい複数の地震が発生した。

また、カリフォルニア州南部では、「動くシンクホール」が 1日 1.8メートルずつ移動している。それはその通り道にある「すべての道を破壊している」という。

下は報道からの抜粋だ。

この「動くシンクホール」が移動している場所は、サンアンドレアス断層の始まりの場所となる。今回の群発化した地震と共に、専門家たちが「次の巨大地震」を懸念する理由がここにある。

また、ソルトン湖の近くの場所において、「腐っている卵の臭い」を放出させている小さな泡立つ泥のプールが発生したことも懸念されている。

この現象を研究している専門家たちは、この現象は「シンクホールの移動」という表現が合うと言い、現在は移動の速度をスピードアップさせており、その経路にあるものすべてを破壊している。


現在の真実は、このように、私たちの周りに差し迫った変化の兆しが見えるということだ。

もちろん、これは単なるアメリカの西海岸だけの話ではない。

私たちは世界中で異常な地震活動を目撃し続けており、地球がますます不安定になっていることは非常に明白だといえる。

この時の「移動するクレーター」は、サンアンドレアス断層に沿うように移動していたと報じられていました。

このサンアンドレアス断層などがある太平洋の海域は、かつて非常に大きな地震が繰り返し発生している場所でもあり、そして、過去の記録からは、経過年数から考えて、「次の巨大地震がいつ起きても不思議ではない」ことになっています。

また、このアメリカ西海岸の場所は、環太平洋火山帯にあるのですけれど、アメリカから遠く離れてはいても、同じ環太平洋火山帯に位置しているニュージーランドでも、実は今、

「巨大な地震が懸念される地震」

が起きたことが報じられていました。

地震が起きたのは、ニュージーランドのアルパイン断層と呼ばれる長さ 500キロメートルに及ぶ断層で、この断層では、1717年にマグニチュード 8.1の地震が起きており、そのため、以下のように「マグニチュード 8級の地震が近づいている」という報道が億なされています。

2019年6月11日のニュージーランドの報道より
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このアルパイン断層は、過去 8000年のデータから、平均 330年ごとに巨大地震が発生していることがわかっていまして、最後の地震から 300年が経過している現在、いつそのような地震が起きても不思議ではないという内容の報道でした。

アメリカもニュージーランドも日本も、予測されている場所では「過去に周期的に巨大地震が起きていた」ことは事実ですので、それぞれでいつかは巨大地震が起きるということにはなるのだとも思います。

発生した地震もマグニチュード 7.2と比較的規模の大きな地震でしたが、今のところ大きな被害は報告されていないようです。

しかし、今回のニュージーランドの地震は、懸念されている地震とは規模も震源も違いますので、「懸念されていたものとは別の地震」といえそうです。

現在、ニュージーランドで懸念されているのは、今から 300年前のニュージーランドに「マグニチュード 8.1」の巨大地震をもたらしたアルパイン断層というニュージーランドの南島を貫く巨大な断層で、今回の地震の震源とは違う場所にあります。

2019年6月16日のM7.2の地震の震源とアルパイン断層の位置
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なお、現在、先ほどリンクしました過去記事でもふれているのですが、大きな地震ではなく、「小さな地震」に関して、世界的に何となく不安定な感じが続いています。

たとえば、その記事でも書きましたが、ふだんは少なくともマグニチュード 3以上などの地震は起きないような場所で、やけに日々、地震が頻発しているのですね。

下の図は、日本時間の今日 6月16日の午前11時頃までの世界のマグニチュード 3以上の地震の発生状況ですが、ポルトガルとか、ギリシャのあたりとか、トルコのあたりなどで地震が頻発しているように見えます。

2019年6月16日午前11時までの24時間に発生したM3.0以上の地震
quakes-0615-2019.jpg

中東から南インドあたりの、やはり通常はほとんど地震のない場所でも、ずいぶんとこの 24時間で地震が発生しています。

ちなみに、今日のニュージーランドの地震の震源は、上の図では、左端にあるものですが、ニュージーランド周辺で、マグニチュード 5以上の比較的大きな地震が短い間に発生し続けていることもわかります。

「小さな地震」といえば、ウェザーニュースの報道「九州で小さな地震頻発 海外ではM7超が発生(2019/06/16)」によれば、九州で小さな地震が頻発しているそうです。また日本国内の地震の数としては、この1週間が、過去2ヵ月の間ではもっとも国内の地震が多かったことも記されています。

2019年4月8日-6月15日までの日本国内の震度1以上の地震
japan-earthquake-0615.jpg

今現在、世界も日本も、地震がやや増加している局面ではあるのかもしれません。

私自身は、最近の環太平洋火山帯を中心とした火山活動を見ていますと、地質活動は激化していると考えていますので、日本がどうこうということではないですが、まだ、世界では、巨大な地震がしばらく起きると思っています。

ですので、地震と火山の噴火が増えていくこと自体には疑問は感じません。

地震は起きる場所や、震源の深さなどによって、社会的な被害には大きな差が出ます。

今回のニュージーランドのマグニチュード 7.2の地震も、この規模のものが、大都市の直下の浅い場所で発生すれば、大きな影響が出るでしょうし、あるいは、今回のような「海域で発生する地震」が、マグニチュード 8などを超える超巨大地震である場合は、巨大な津波が発生する可能性があるわけで、地震は、それが起きる場所と状況によってとても違うものとなりそうです。

最終更新:2019/06/20 22:17

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