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2019/06/17 21:44

日本の海が死に続けている理由は、デッドゾーンが過去最大となりつつある米メキシコ湾と同じなのかそうではないのか

2019年6月13日
2018年のサイエンスに掲載された世界のデッドゾーン(死の海域)の分布
dead-zones-worldwide2018.jpg

海はどのように死んでいくのか

今日のナショナルジオグラフィック日本語版の記事に、「メキシコ湾周辺の海のデッドゾーンが過去最大になりつつある」という記事が掲載されていました。

冒頭部分を抜粋しますと以下のようなものです。

「死の海域」が過去最大規模のおそれ、米国南部
ナショナルジオグラフィック 2019/06/13

米国南部の海が死にかけている。ミシシッピ川の河口あたりの海は毎年「デッドゾーン(死の海域)」と呼ばれる酸欠状態になるが、科学者の予測によると、2019年は観測史上で最大規模に達するおそれがあるという。

例年、春に雨が降ると、陸地の肥料や下水に含まれる養分がミシシッピ川に流れ込む。淡水は海水よりも軽いので、河口から海に出た水は表層近くにたまって循環を妨げる。養分を多く含む淡水層では藻類が大発生し、この藻類が死んで分解される際に大量の酸素が消費される。

そうしてできる低酸素の海では、生物たちは窒息して生きていけない。これがデッドゾーンだ。今年、メキシコ湾の大陸棚の上には、東京都の面積のおよそ10倍に当たる2万平方キロメートル以上ものデッドゾーンができると予測されている。


記事そのものはかなり長いものですので、全体にご興味のある方は上のタイトルのリンク先からお読み下さればと思います。

この記事を読んで驚いたのは、2万平方キロメートルというデッドゾーンの「面積」でした。

後で数字を示しますが、これはおそらく前年のピーク時の 7倍から 8倍に達するものと思われます。

そして、デットゾーンが拡大した理由などを考えているうちに、何というか、「何が何でも海を殺してやる」という見えざる意志が働いていることを実感します。

これだけ書くと、どういうことかおわかりにならないかと思いますので、順を追って書いてみたいと思います。そして、それと共に、

「メキシコ湾で起きていることは、日本の海で起きつつあることと似ているかもしれない」

ということも書かせていただこうと思います。

まず、この記事にあるメキシコ湾のデッドゾーンの面積ですが、科学者たちの予測では「 2万平方キロメートル」以上になると記されていますが、仮にこのような面積になった場合、最近と比較してどれほどものすごいものかといいますと、昨年の 8月に、以下の記事で、メキシコ湾のデッドゾーンが縮小していることをご紹介したことがあります。

日本にシロナガスクジラが打ち上げられた頃の地球の海はどこも死んだ様相……であることは事実だけれど、それでも海は自力で復活することをメキシコ湾の「デッドゾーンの急激な縮小」により知らされる

2018年8月5日の同じ日に日本とニュージーランドで起きたクジラの座礁
japan-new-zealand0805.jpg

一見すると死に続けている海で

8月5日に、鎌倉の海岸にクジラが打ち上げられ、その後、このクジラがシロナガスクジラであることがわかり、日本で初めての座礁例となったことが報じられていました。

シロナガスクジラ死骸漂着 鎌倉 「全国初」と博物館
日本経済新聞 2018/08/06

5日午後2時半ごろ、神奈川県鎌倉市坂ノ下の由比ガ浜海水浴場近くの海岸にクジラの死骸が打ち上がっているのが見つかり、国立科学博物館が調査した結果、シロナガスクジラだったことが分かった。

国立科学博物館の田島木綿子研究主幹(海生哺乳類学)は「100年以上前の文献にはあったが、実際に国内でシロナガスクジラの漂着が確認されたのは初めて。あらゆる調査をして生態を探りたい」と話している。


この同じ日には、ニュージーランドのベイリーズ・ビーチという場所で、ザトウクジラが「まだ生きている状態」で海岸に打ち上げられました。下がその時の動画ですが、打ち上げられた後、海岸で死亡しています。

https:●//youtu.be/wUQQsOgwOE0

ちなみに、日本のほうの漂着は、日本でというより、シロナガスクジラの座礁自体がとても珍しいことだと思われます。

実はこの 1ヶ月くらいの間の世界の海は「死んでいる」といっていい状態でした。もっともひどいのはアメリカのフロリダ州で、赤潮と青藻の大量発生などの要因で、とんでもない海洋生物の大量死が続いています。

今やフロリダの海岸は多くの場所が魚やウミガメなど海洋生物の死骸だらけになっているようで、文字通り「死の海」となっています。

8月2日の米国NBCニュースより
nbc-miami-0802.jpg

このフロリダの海の状態については、いずれ取りあげさせていただくことがあるかもしれないですが、「海の極端な状態のひとつ」を示しているものだとは思います。

さらには、最近1ヶ月で、下のような大量死事象や海での異変が各地で発生していました。日付は報道のあった日です。

2018年の夏の「海の異変」

07月09日 ベトナムのハノイで数百万匹の魚の大量死。原因は不明
vietnam-fishdie-0709.jpg

07月09日 インド・ゴアのビーチで夥しい数の「死んだヒトデ」が打ち上げられる
hitode-india-0709.jpg

07月24日 メキシコのマアウアルでイワシの大量死

08月08日 アイルランドの海岸に三頭のクジラが打ち上げられる
ireland-whale-03.jpg

08月07日 ヴァージン諸島のトルトラ島で魚の大量死。原因は調査中

08月06日 ライン川のドイツとスイスの国境周辺で大量の魚が死亡しているのが発見される

ここに先ほどの日本とニュージーランドのクジラの座礁、そして、フロリダの毎日のように起きている海洋生物の大量死が加わります。

猛暑の場所も多いため、他にも数多くの大量死が発生しているとは思いますし、特にここ数年は、海での大量死が大変な件数となり続けていることは事実です。

理由は事例によって、いろいろだとは思いますが、しかし全体として、

「海が死に続けている」

という状態が進行し続けていることは確かだと思います。

たとえば、ちょうど1年ほど前の下の記事では、アメリカ・メキシコ湾で、「デッドゾーン」といわれる海洋生物が生息できない海域が過去最大の面積になった。

2017年の時点で、メキシコ湾のデッドゾーンは以下のような状態にまで拡大していまして、観測史上最大の面積となっていました。

2017年の時点で、メキシコ湾のデッドゾーンは以下のような状態にまで拡大していまして、観測史上最大の面積となっていました。

2017年8月(ちょうど1年前)のメキシコ湾のデッドゾーンの範囲
gulf-dead-zone2017.jpg

つい最近、アメリカで、

「メキシコ湾のデッドゾーンの面積が大幅に《縮小》している」

ことが判明したと報じられたのです。

8月2日の米ワシントンタイムズの記事より
dead-zone-smaller2018.jpg

報道によれば、

・2017年のデッドゾーン面積 が 8,497平方キロメートル

だったのが、

・2018年のデッドゾーン面積 は 2,720平方キロメートル

と、3分の1近くへと急激に縮小したのです。

昨年、過去最大を記録してからのあまりにも急激な減少で、NOAA (アメリカ海洋大気庁)も、その原因については具体的には述べることをしていません。

そういう意味では、どちらかというと、「謎の急減」というように言えるものなのかもしれません。

デッドゾーンが拡大する背景には、いろいろとあるにしても、主要な要因として、

・陸地からの排水等の汚染
・高い海水温度


などにより、藻を含む微生物が大量発生し、海中の酸素が奪われてしまうことにあると思われます。

それがどういうわけか「唐突に改善しつつある」ということになっているのです。

理由は明確ではないですが、しかし、「人為的にはほとんど何もしていない」ですので(陸地からの排水の状況はむしろ悪化していると NOAA は述べています)、つまり、「自然自身の何らかの力で急激にメキシコ湾の状況が改善している」ということになると思われるのです。

この「自然自身の何らかの力」というものには、微生物などの海の生態系を含んでいます。

なぜ、2018年に急速にデッドゾーンが縮小していったのか、その理由はわかりません。

もちろん、人為的なことは一切行われておらず、「自然のメカニズム」の中で、デッドゾーンが縮小していったのですが、正確な要因は不明のままです。

いずれにしましても、このように、昨年のメキシコ湾のデッドゾーンは、3,000平方キロメートル以下の規模に縮小していたのですが・・・今年のデッドゾーンの状況の予測は、先ほどのナショナルジオグラフィックの記事にありましたように、

「 2万平方キロメートル以上に拡大する」

という絶望的な面積になっていくと考えられているのです。

先ほどの地図のデッドゾーンの領域が、大体 8,000平方キロメートルほどだと考えますと、2万平方キロメートルとなりますと「メキシコ湾沿岸の大部分が生命のいない海域となる」といっても言い過ぎではないと思われます。

どうしてこんなことになったのかということも、また明確な理由はよくわからないのですが、その中の理由のひとつとして、科学者たちは以下のように考えています。先ほどのナショナルジオグラフィックからの抜粋です。

今年のデッドゾーンが特に大きくなることについて、海洋生態学者ナンシー・ラバレー氏は驚きではないと述べる。

今春、米国中西部では、前例のない大雨に見舞われた地区が多く、海に流れ込む水の量が大幅に増加した。この大雨は、多くの農家に被害をもたらし、トウモロコシや大豆などを作付けできなかったところもある。

これは同時に、畑にまかれた窒素やリンを多く含む肥料が、すべてミシシッピ川に流れ込んだということでもある。


以下の記事などで取り上げさせていただきましたけれど、今年の春、アメリカでは非常に広範囲が、かつてない大雨と洪水に見舞われていたのでした。

us-flooding-prediction2019s.jpg

us-precipitation-2019s.jpg

いくつかの州の地域では、いまだに農作が開始できていないそうで、今年のアメリカは、州によっては、農作において建国史上最悪となる可能性が報じられています。

以下の図は、ミシシッピ川などからメキシコ湾に大量の水が流れ込む様子を示したものです。

アメリカの主要河川からメキシコ湾に流れ込む水流の様子
gulf-river-us.jpg

大小様々な河川が、最終的にはメキシコ湾に流れ込んでいる様子がわかります。

そして、今年は、通常を大幅に上回る「水」がメキシコ湾に流れ込んだわけですが、そこには、過去記事などで書かせていただいた、

「水システムに入りこむすべての要素が通常よりはるかに多く流れ込んだ」

はずです。

この「水システムに入りこむさまざまなもの」に関しては、最近の記事としては以下のようなものがありまして、河川の汚染の状況はかなり深刻ですが、それらの水は最終的には「海」に入っていきます。

イギリスの川のヨコエビからコカインが検出されて衝撃を与えている
Newsweek 2019/05/09

英国において、田園地帯の河川流域に生息する水生生物から違法薬物のコカインやケタミンなどの化学物質が初めて検出され、英国内外に少なからず衝撃を与えている。

淡水ヨコエビから、コカインやケタミンなどが検出

英キングス・カレッジ・ロンドンとサフォーク大学の研究チームは、2019年5月1日、学術雑誌「エンバイロメント・インターナショナル」で「イングランド南東部サフォークの河川で採集した淡水ヨコエビから、コカインやケタミン、農薬、薬剤などが検出された」との研究論文を発表した。

研究チームは、2018年7月、ウィブニー川やギッピング川など、サフォークを流れる5河川の15カ所で、欧州の淡水に多く生息する淡水ヨコエビをサンプル採集し、これらを分析したところ、107種類の化学成分が検出された。

なかでも、コカインはすべてのサンプルから検出され、コカインの代用として使われているリドカインもこれに次いで多く見つかった。このほか、ケタミンや医薬品のアルプラゾラム、ジアゼパム、英国で使用が禁止されている農薬のフェヌノンなども検出されている。

研究論文の筆頭著者であるキングス・カレッジ・ロンドンのトーマス・ミラー博士は「濃度は低いものの、環境に影響をもたらすおそれのある成分が検出されており、これらは野生生物にとってもリスクとなる」と警鐘を鳴らす。

シアトル沿岸ではオピオイド系鎮痛剤も

2018年5月には、米ワシントン州シアトルとブレマートンの沿岸で生息するキタノムラサキガイからオピオイド系鎮痛剤のオキシコドンが検出されたほか、豪メルボルンでも、同年11月、近郊の河川に生息する水生無脊椎動物や水辺のクモから60種類以上の医薬化合物が見つかっている。


Male Fish Are Mysteriously Changing Gender
オスの魚たちが不可解な性別の変化を起こしている

英国エクセター大学で開かれたイギリス漁業協会 50周年記念シンポジウムのオープニング講演で、エクセター大学の魚類生理学者で環境毒性学者であるチャールズ・タイラー教授は、英国の 50の異なる場所で捕獲された淡水魚のうちの約 20%がトランスジェンダー(性転換した魚)であったという報告を述べて、会場を驚かせた。

衝撃的なデータとして、研究者たちは、このミステリアスな性転換の原因が、トイレや流し場などから川に入りこむ避妊薬(経口避妊薬 / ピル)であることを突き止めたのだ。

これは、体内から尿として排泄される分と、直接廃棄されて流されるものと両方が含まれる。

ヒトの避妊薬は、女性ホルモンであるエストロゲンを魚に異常な量を与える主要な原因だが、研究者たちは、魚にエストロゲン様の変化を引き起こす水域に、他にも 200種類以上の化学物質が存在することを発見した。

研究者たちは、以下のように述べている。

「他の研究では、下水処理によって排出される他の多くの化学物質が、魚に影響を与える可能性があることがわかってきています。たとえば、抗うつ薬を含むいくつかのの薬剤は、魚の臆病さを減少させ、それにより捕食者に対する反応がにぶくなってしまうことが示されているのです」

避妊薬と化学物質により、攻撃的でも競争的でもなくなったオスの魚たちは仲間を惹きつけることが難しくなる。この性質的な弱点は、次世代に受け継がれるわけではないが、それらの性質の変化により生殖行為の総数が減るため、結果として、その種の魚の数は減っていく。


中国で「6割の児童の尿から抗生物質」 過剰摂取に警鐘 水・食物に原因か 消費は「米国の10倍以上」
産経新聞 2015/05/07

58%の児童の尿から検出
復旦大公共衛生学院の研究グループが江蘇省、浙江省と上海市の 8~11歳の児童計千人余りを対象に調査。58%の児童の尿から抗生物質が検出された。このうち25%の児童からは2種類以上を検出し、中には6種類が検出された児童もいたという。

中国国内では抗生物質が年に21万トン生産され、うち85%が国内で医療や農業に使用されていて、1人あたりの抗生物質消費量は米国の10倍以上に達する。

特に、畜産業や養殖業では飼育対象の魚類や家畜が病気にかからないようにするため抗生物質が大量に使用されており、動物飼料や排せつ物を介して地下水や土壌を汚染している。

こうした環境の悪化に加え、汚水処理施設に抗生物質除去機能が備わっていないという問題もあり、「食物連鎖」を通じて、多くの人体その他の生物体に悪影響を及ぼしていると考えられるという。


ナショナルジオグラフィックの記事では、農地から流れた大量の肥料が、メキシコ湾に流れ込み、そこに含まれるリンや窒素が海中の栄養を豊富にすることで藻の発生を促し、それらの結果として「海中の酸素が減少」し、海域がデッドゾーンになっていく・・・というのが、デッドゾーンが作られる数々の理由のうちのひとつと言われています。

それに加えて、今年のアメリカの洪水は大規模でしたので、それはもうあらゆるものが、海中に入っていったと思われます。

除草剤や抗生物質などの薬も大量に流れたでしょうし、今年のアメリカの洪水では、住宅街や工場なども多く水に浸かりましたので、さまざまな化学物質を含むいろいろなものが大量に海に入りこんだと思われます。

いずれにしても、今年のアメリカの黙示録的ともいえる洪水が、メキシコ湾のデッドゾーンの拡大に影響を与えたことは間違いなさそうです。

そして、せっかく 2018年に、自然による自力によってデッドゾーンが 2700平方キロメートルほどまでに縮小していたものが、一気に 2万平方キロメートルにまで拡大、ということになったようです。

今のアメリカとヨーロッパの自然状況は、「絶対に環境を良好にはさせない」という強い「意志のようなもの」に支配されている感じがします。

ところで、最初にご紹介したナショナルジオグラフィックの記事の最後に、海洋生態学者ナンシー・ラバレー氏は以下のように述べています。

「メキシコ湾の原油流出事故のことは当然覚えているでしょう」とラバレー氏は言う。「デッドゾーンの問題は、何十年もの間に水滴がゆっくりと落ちるようにじわりじわりと変化した結果生じたものです。しかし、その影響はあの事故と同じく、重大です」

ナンシー・ラバレー氏は、2010年のメキシコ湾の原油流出も、デッドゾーンの拡大の要因のひとつだということを言いたいようです。

なお、このナショナルジオグラフィックの記事の最後には「参考記事」として、2014年4月の「メキシコ湾流出原油、今なお生物に打撃」という記事がリンクされていました。
https:●//natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/9118/

それによれば、メキシコ湾の原油流出事故から 4年経った 2014年でもなお、以下のようなことが観察されていたのだそうです。

メキシコ湾の原油流出事故から4年後の2014年の状況

・ 2010年4月以降、900頭以上のハンドウイルカが原油流出域で死亡または座礁している状態で見つかった。

・原油で汚染された海域を泳ぐイルカに低体重、貧血、肝臓疾患や肺疾患の兆候が見られる。

・毎年、原油流出域では約500頭のウミガメの死骸が見つかっている。

・流出した原油に含まれる化学物質がクロマグロやキハダマグロの胚に不整脈を引き起こしていることが示された。

・BP社の油井近くを泳ぐマッコウクジラは、その体内に含まれるDNA損傷性のある金属の量が以前よりも増加している。


原油流出から相当年数が経っても、生態系への影響はなかなか消滅しないことを示しています。

結局、ここから、「メキシコ湾で起きていることは、日本で起きようとしていることと似てくるかもしれない」という考えにつながるのです。

今から 1年半ほど前に、九州北西の沖(海域は中国領)で、史上最悪かもしれないと言われた原油流出事故があったのをご記憶でしょうか。以下の記事で取りあげたことがあります。

ロイターの記事を引用した2018年1月28日の米国ゼロヘッジより
worst-oil-spill.jpg

英国海洋センターによる今後3ヶ月の原油の拡大の予測を示した記事

japan-hit-3months.jpg

中国沖タンカー事故、深刻影響の恐れ 前代未聞の油流出量との指摘も
AFP 2018/01/15

中国沖で6日に貨物船と衝突・炎上し、14日に沈没したイラン企業所有の石油タンカー事故について、中国国営メディアは15日、現場海域で最大約130平方キロにわたって油が流出したと報じた。環境専門家らは、海洋生物に深刻な被害を与える恐れがあると警鐘を鳴らしている。

中国の交通運輸省によると、タンカーから流出した油は現在も燃え続けているという。中国共産党機関紙の人民日報は15日午後の時点で、現場を起点に長さ約18.5キロ、幅約7.4キロの範囲に油が広がっていると伝えた。

沈没した同タンカーは、軽質原油13万6000トンを積載していた。

米アラスカ州を拠点とする石油流出対策の専門家、リチャード・スタイナー氏はAFPに対し、「1週間にわたって爆発・炎上が続いた船体の損傷を考慮すると、貨物倉や燃料油貯蔵タンクのうち無傷で残っているものはなく、従ってコンデンセート(超軽質原油)と燃料のすべてが流出したというのが私の推察だ」と語り、1回で海洋流出したコンデンセートの量としては史上最多と指摘している。

仮に流出したのが積載量の20%だったとしても、1989年に発生したアラスカ沖で発生した石油タンカー「エクソン・バルディーズ(Exxon Valdez)号」の事故の際の原油流出量に匹敵する規模だという。


先ほどのメキシコ湾の、

・原油流出から 4年後のメキシコ湾の生態系の状況

・原油流出から 9年後の、つまり現在のメキシコ湾のデッドゾーンの状況

を考えますと、日本の海域に同じような「生態系の異変」が起きても不思議ではないと私は以前から考えています。

流出した原油が現在どのような状況となっているのかはわからないですが、原油流出から 3ヵ月目、つまり、昨年の 4月頃には以下のような状況になっていた可能性が高いです。

2018年4月の流出した原油の分布の予測
day-three-month2018.jpg

そして、まだ、原油流出から 1年半ほどですが、「今」、日本の周辺の海域で、たとえば漁にどんなことが起きているのかご存じでしょうか。

この春以来ずっと「記録的な不漁」という言葉がさまざまな漁において報じられているのです。

もちろん、それぞれの原因はよくわからないわけですが、ただ、

「日本の海域に大きな異変が起きている」

ことは事実かもしれません。

今、世界中で、「人間の食べるもの」と関係するさまざまなものが自然形態の中で危機にさらされていますが、世界の中でも特に古来から海の恵みを大切にしてきた日本で、「海が死につつある」というのは、危機感のある話だと思います。

以下、つい最近の「不漁」についての報道のタイトルとリンクです。そして、おそらくは、今後も同じような報道が続いてしまうのかもしれません。

2019年5月-6月の不漁に関しての報道

・記録的不漁続くサクラエビ 秋漁も見通し厳しいか
産経新聞 2019/06/08 
 https:●//www.sankei.com/premium/news/190608/prm1906080008-n1.html

・テングサ記録的不漁か 西伊豆で漁開始、着生や生育悪化
 静岡新聞 2019/05/17 
 https:●//www.at-s.com/news/article/economy/shizuoka/634431.html

・コウナゴ不漁、東北でも深刻 福島は今春ゼロ
 日本経済新聞 2019/05/18 
 https:●//www.nikkei.com/article/DGXMZO44977190Y9A510C1CC0000/

・メギス、新潟県で記録的不漁 飲食店など悲鳴
 日本経済新聞 2019/05/22 
 https:●//www.nikkei.com/article/DGXMZO45132770S9A520C1L21000/

・スルメイカ不漁、函館市が漁船燃料補助 食品企業支援も
 日本経済新聞 2019/06/03 
 https:●//www.47news.jp/localnews/3655833.html

・ホタルイカ不漁続く 富山湾、過去10年で最少の425トン
 共同通信 20109/06/11 
 https:●//www.47news.jp/localnews/3655833.html

・サンマ不漁深刻 八戸港2隻「ほぼゼロ」
 Web東奥 2019/05/29 
 https:●//www.toonippo.co.jp/articles/-/197754

・江戸前ノリ異変 収量ピークの4分の1 千葉沿岸
 東京新聞 2019/06/07 
 https:●//www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201906/CK2019060702000292.html


この他にも、ワカメやモズクといった海藻類も記録的に収穫できていないようで、海苔などは現在次々と値上げしていっているようです。

環境の異変は、今後さらに、実際の生活に強く関わってくるようになっていくのではないかと思います。

特に、一度死んでしまった海はそう簡単には戻らないと思われ、日本の海域のこれらの問題は、なかなか難しい事態となっていくのかもしれません。

最終更新:2019/06/17 21:44

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2019/06/17 21:03

チェコ共和国の空に出現した、まるでこの世の終わりな雲たち

2019年6月13日 チェコ共和国ズリン市の空
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最近のヨーロッパ各地の悪天候の様子は相当なもので、過去に見られなかったほどの激しい極端な気象が各地に出現していますが、それに沿うように、「空の様子」でも、とても激しい様相が見られるようになっています。

今回ご紹介させていただきますのは、チェコ共和国にあるズリンという街の空に現れた光景です。

ズリンの場所
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6月13日のズリンの空
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いわゆる乳房雲と呼ばれるものでしょうけれど、このような感じで出現しますと、迫力があります。

タイトルには「悪魔的」というように入れさせていただいていますが、見え方は人によって違いますでしょうけれど、誰が見ても迫力は感じるものだと思います。

その 6月13日のズリンの空の様子をお届けします。

2019年6月13日 チェコ共和国ズリンにて
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そういえば、昨日 6月16日には、チェコの南に位置するクロアチアで、以下のような、やはりものすごい迫力のある乳房雲が撮影されていました。

2019年6月16日 クロアチアのベラスニカにて
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まったく、これまでその地方では見られたことのないような異様な迫力を持つ雲が次々と人々の頭上に現れ続けています。

最終更新:2019/06/17 21:03

2019/06/17 20:52

メキシコのポポカテペトル火山で新たな大噴火が発生

2019年6月14日 噴火したポポカテペトル火山
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先月、メキシコのポポカテペトル火山が、最近の噴火の中では最大級の噴火を起こしたことを以下の記事でお伝えしたことがあります。

メキシコのポポカテペトル山が近年最高レベルの高さの噴煙を上げる噴火を起こす

2019年5月22日 夕陽の中で大噴火を起こすポポカテペトル山
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ポポカテペトル山の場所
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このポポカテペトル火山が、6月14日、新たな大噴火を起こしました。

まだ噴火したばかりで、噴煙の高さなどの当局からの発表数値は出ていないようですけれど、写真を見る限りは、前回の噴火に迫るか、あるいは上回るほどの噴火にも見えます。

2019年6月14日 ポポカテペトル山
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環太平洋火山帯では、巨大な火山の噴火が相次いでいまして、他にも、インドネシアやカムチャッカ半島などで巨大な噴火が続いています。

この噴火の連鎖はまだしばらく続きそうな感じです。

最終更新:2019/06/17 20:52

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