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2019/02/07 21:57

南極大陸の氷河の下に超巨大な空洞が発見される。それと共に、南極の下で科学者たちに理解できないメカニズムによる「謎の大融解」が進行していることが判明

2019年1月31日の科学メディアの記事より
cavitygrowing-antarctica.jpg

状況次第では、世界中で急激で大幅な海面上昇が発生する可能性も

南極という場所は、今やいろいろな異常が存在する場所ですが、その南極大陸で、

「氷河の下に《巨大な空洞》が発見された」

ということが報じられていました。

これは、NASA の人工衛星に搭載されている氷を透過して探索できる装置により発見されたものですが、その氷河の下の空洞の大きさは、「面積が約 40平方キロメートルで、高さは 300メートル」という巨大なものです。

ご紹介する記事では「ニューヨークのマンハッタンの 3分の2の面積」と書かれていますが、それで高さが 300メートルもある空洞が氷河の下にあるのです。

この空洞は、氷河の「氷が溶けた」ことによるものですが、今回ご紹介する記事の中には「温暖化」という言葉は出てきません。

というのも、たとえば仮に、「南極の気温が上昇して氷が溶けたのなら、表面から溶けていく」わけですが、この場所では、

氷床の内部から氷が溶けているのです。

科学者の人たちも記事で「非常に複雑なメカニズムが働いている」というようなことをおっしゃっていますが、それがどのようなメカニズムなのかはまったくわかっていません。

しかし、いずれにしましても、このまま進行していくと、南極大陸の氷河内部の空洞がさらに拡大して、つまり、内部からの氷の融解が進み、科学者たちの言葉を借りれば、

「想像もつかないことになるかもしれない」

というような海面上昇を招く可能性が考えられています。

まずは、そのサイエンス・アラートの記事をご紹介します。

南極で最近起きていたことなどは、記事の後に捕捉させていただこうと思います。

なお、記事に出てきます「スウェイツ氷河」というのは、南極大陸の以下の場所となります。

南極のスウェイツ氷河の場所
thwaites-glacier.jpg

それでは、ここからです。

Scientists Have Detected an Enormous Cavity Growing Beneath Antarctica
sciencealert.com 2019/01/31

科学者たちは南極大陸の下に巨大な空洞が成長していることを発見した

南極は良い状態の場所とは言えなくなってきている。

ほんのこの数十年で、南極大陸は、かつては安定した場所だと思われていた場所でさえ想像できないほどの早い速度で何兆トンもの氷を失い続けている。

そんな中、科学者たちは、南極大陸の下に「巨大な空洞」を発見した。

この巨大な空洞は、南極大陸西部の下で成長しており、その面積はマンハッタンの面積の 3分の 2程度に上り、空洞の高さは約 300メートルある。

スウェイツ氷河(Thwaites Glacier)の底にあるこの巨大な空洞は、南極大陸が毎年推定 252億トンの氷を失っていることの明白な証拠を示している。この安定さを欠いているスウェイツ氷河は、「世界で最も危険な氷河」とも呼ばれてもいる。

後退が続くスウェイツ氷河
thwaites-glacer-03.jpg

研究者たちは、この空洞は、約 140億トンの氷が収められるのに十分な大きさだと述べている。それが消滅したと考えられる。

さらに厄介なことに、この場所では、過去 3年間で氷の体積の大部分を失っている。

カリフォルニア大学アーバイン校の教授で、 NASA ジェット推進研究所の氷河学者であるエリック・リグノット(Eric Rignot)氏は、次のように述べる。

「このスウェイツ氷河は、その地下の岩盤にしっかりと固定されていなかったのではないかと、私たちはこの数年疑っていましたが、新しい人工衛星による調査のおかげで、ようやくこの場所の詳細を見ることができるようになりました」

リグノット氏と同僚の研究者たちは、NASA が 2009年からおこなっている北極と南極の氷を観測するプロジェクト「オペレーション・アイスブリッジ(Operation IceBridge)」の一部として、氷を透過するレーダーを用いて、この巨大な空洞を発見した。

測定値からは、発見されたこの空洞は、スウェイツ氷河で起こっている「複雑な後退と氷の融解パターン」の中の 1つの氷の消滅場所に過ぎず、スウェイツ氷河では、毎年 800メートルも氷河が後退している。

現在の氷床モデルや海洋モデルには当てはまらない、これらの新しい測定値が示す複雑な氷の融解パターンは、基本的には寒い場所ではあるが、気温上昇も進む南極の環境で、水と氷がどのように相互作用しているかについて、科学者たちがもっと学ぶ必要があることを示唆している。

論文の著者である NASA ジェット推進研究所のレーダー科学者ピエトロ・ミリッロ(Pietro Milillo)氏は、「私たちは氷床の後退のさまざまなメカニズムを発見しています」と述べる。

スウェイツ氷河の氷が溶けるこの複雑なメカニズムについては、研究者たちはまだ学習の途上にあるが、その最も基本的なところでは、巨大な空洞の存在そのものが単純な科学的現実を表している。

その現実は、ミリッロ氏によれば、以下のようなことだ。

「氷河の下の巨大な空洞そのものが、この場所のさらなる氷の融解に重要な役割を果たしているのです。より多くの熱と水が氷河の下に入るにつれて、氷は、より速く溶けていきます」

スウェイツ氷河は世界の海面上昇の約 4パーセントを占めるので、現在起きている出来事は重大ともいえる。

仮に、スウェイツ氷河の氷が完全に消滅するとすれば、融解した氷河の氷は、海面を推定 65センチメートル上昇させる可能性がある。

しかし実際には、それは最悪のシナリオでさえないのだ。

その理由は、スウェイツ氷河の位置と関係する。

スウェイツ氷河は、内陸に隣接する他の氷河と氷塊の中にあるため、その支持力が消えた場合、その結果は想像もできないようなことになるのかもしれない。そのような理由があるために、現在のスウェイツ氷河の自然構造は極めて重大だと考えられている。

これがどれだけの期間続くかは誰にもわからない。

だからこそ、科学者たちは今、スウェイツ氷河についてもっと学ぶために大規模な探索に乗り出している。

科学者たちが今後何を見出すのかはわからない。

しかし、議論の余地なく、これは現在世界で行われている中で最も重要な科学的研究のひとつであることに間違いない。

ここまでです。

問題は、これがスウェイツ氷河だけの問題ではなく、この空洞が、さらに周囲の氷の融解を進行させるという懸念です。

懸念というか、すでに進行しているわけですが、記事でおわかりの通り、氷が内部から先行して溶けていっている理由は、今のところわからないというようになっています。

・・・しかし、この地球で「理由なく大量の氷が溶ける」というようなことはないわけで、しかも、写真を見てもおわかりの通り、スウェイツ氷河の表面の氷は健在なわけですので、素人的な考えでは、

氷を溶かすような熱源が、南極表層にではなく、南極の地下にある

ということになるのでしょうかね。

これについては、ここ1、2年のことでいろいろと思い出すことがあります。

まず最初に思い出すのは、昨年、南極の氷河の下に「活発な火山の熱源がある」ことが発見されたことです。

米ロードアイランド大学の科学者たちが、南極の水中から大量のヘリウム同位体を検出したことをキッカケとして、「南極の下で活発な火山活動が存在した」ことがわかったのです。

これは、以下の記事でご紹介しました。

海面上昇は「地球の気温と関係なく」本格化していく 南極で最も氷の融解が進むパインアイランド氷河の下で火山が「現在活動している」ことが判明。そして、その熱源が氷を溶かしている

2018年7月2日
heat-source-is.jpg

ミニ氷河期と海面上昇が同時にやってくる可能性さえ

「海面上昇」ということについては、これまで何度も報道などでも取りあげられてきたのですが、その原因となると、いろいろと曖昧な部分が多いのが現実でした。

最も言われてきたのが、南極や北極での極地での氷の融解によるものというもので、そして、その理由が「地球が温暖化しているから」という、あまりにも曖昧な上にも、事実関係がほとんど含まれない説がゴリ押しされ続けてきました。

私自身はもうずーっと、人為的な原因での地球温暖化説というのは、信じることができなくて、生まれる前から信じていませんでした(ウソつけ)。まあ、地球温暖化のウソに比べればカワイイものですが、しかし、南極では、「地球温暖化による氷の崩壊」ということで、象徴的に取りあげられる場所がたまに出てきます。

その中でも、南極のパインアイランド氷床という場所は、氷の融解が非常に速く進んでいるということで、よく取りあげられることがある場所です。

たとえば、下は 2014年1月の報道の冒頭の部分ですが、このような感じで、さまざまなメディアで取りあげられる場所でした。

南極巨大氷河の融解進む、20年で1センチの海面上昇も 研究

AFP 2014/01/13

世界の海面上昇の最大要因の1つ、南極のパインアイランド氷河の融解が取り返しがつかないほど進行しており、今後20年以内に海面が今より最大1センチ上昇する恐れがあるとの研究報告が、英科学誌「ネイチャー・クライメート・チェンジ」に掲載された。

この研究報告で、仏ジョセフ・フーリエ大学のガエル・デュラン氏は、パインアイランド氷河は「自律的後退の段階に突入しており、今後も氷河の縮小が取り返しがつかないほど続くだろう」と指摘している。


ここに、

> パインアイランド氷河は、自律的後退の段階に突入しており

とありますが、今回ご紹介するのは、

「どうやら、それは自律的ではなかった」

ということがわかったというものです。

つまり、パインアイランド氷河の下に火山活動が見つかり、「その熱源が氷を溶かしている」ということがわかったのです。

これは、アメリカのロードアイランド大学の研究者を含めた国際チームでの大規模調査によるもので、2014年からの研究をまとめたものです。

米ロードアイランド大学のニュースリリースより
heat-source-antarctica.jpg

一般的には、「南極の氷床の下の火山活動は 2200年以上前から活動していない」というのが科学的な定説となっていました。

その中で、今回の発表は、

「現在、南極の下で火山活動が起きていて、南極の氷を溶かす熱源が存在する」

ということが発見された衝撃はなかなかのものだと思います。

まあ最近、南極で「地球の観測史上で最も低い気温」が記録されたというようなことを下の記事で取りあげましたが、このようなことが多く、気温などの要因で氷が溶けるというのは難しい状況になっていました。少なくとも、氷床が溶けるような温暖化は南極では起きていないからです。

地球での「観測史上の最低気温」が南極において更新される。その気温は何と「マイナス97.8℃」。これは深呼吸をすれば死に至るレベル

2018年6月28日の米国の経済誌フォーブスの記事より
coldest-record-2018.jpg

2018年 6月25日、国際的な地質学の専門誌「ジオフィジカル・リサーチ・レターズ (Geophysical Research Letters)」に、

「地球の観測史上で最も低い気温を記録した」

という論文が発表されました。

これは、衛星データを解析したことによって得られたもので、これまで観測された南極での最低気温 -89.2℃を更新し、「 -97.8℃(華氏 -144度)」という記録が作られたのでした。

このニュースは、冒頭に載せましたアメリカの経済誌フォーブスで取りあげられていたことでもわかるように、科学系メディアだけではなく、さまざまな媒体で大きく報じられていました。

なお、これまでの記録だった -89.2℃が観測されたのは、ロシアのボストーク南極基地で、それは 1983年のことでしたので、35年ぶりに新しい記録が発表されたということになります。

antarctica-978.jpg

ちなみに、ナショナルジオグラフィックなどによれば、この -97.8℃、あるいは、-89.2℃でも同じでしょうけれど、このレベルの気温になりますと、

「数回呼吸するだけで肺出血を起こしてしまう」

のだそう。

まして、思いっきり深呼吸などしたら、即死に繋がりかねない気温でもあります。そのため、実際にそのような気温に近い場所に行く場合は、呼吸する前の空気を暖めるマスクを着用するようです。

しかし「下に熱源がある」というのなら、話は別です。

どれだけ気温が低くなろうが、南極の氷床はどんどん溶けていくはずです。

仮に、地球が寒冷化の時代に入ったとしても、それは変わらないわけで、つまりは、場合によっては「ミニ氷河期と海面上昇が同時にやってくる」という可能性があることにもなるのかもしれません。

南極の火山活動がどのくらいの年数をかけて海面上昇に本格的な影響を与えるのかはわからないですが、今後、世界中の火山活動が活溌化していく中で、南極の下の火山も次々と活動していく可能性もあるのかもしれません。

ちなみに、「地球で最大の重力異常の場を持ち、地球で最も火山が密集する地帯であることがわかった南極…(2017/11/02)」という過去記事で取りあげたことがあります

2017年米国クォーツの記事より
mysterious-big-hole-in-antarctica3.jpg
南極大陸の地下に巨大な「通常ではない存在」が観測されるという奇妙な事象に科学者たちは困惑している。

人工衛星が確認した、その巨大で不可解な「異常」は、南極のウィルクスランドと呼ばれる地域の凍てついた大地の下に潜んでいると考えられる。

その存在の大きさは直径 480キロメートルの距離に伸び、深さは最大で約 848メートルもある。
antarctic-ga-02.gif

その後も、南極では、大規模だったり不可解だったりする事象が起き続けていますが、この夏から秋にかけて起きたことをふたつほどご紹介しておたきいと思います。

今まで私たちが「何となく頭の中で描いていた南極」という存在に対してのイメージが変わっていく感覚を受けられるかと思います。今まで持っていた感覚がどんな感覚だったのかというのは難しいですが、何というか「アクティブではない地域」というようなイメージとでもいうのでしょうか。

しかし、南極は実際には「地球の環境すべて変えてしまうほどの潜在的な力を持っている可能性のある場所」かもしれないことがわかります。

南極にある直径480kmにおよぶ極めて大きな重力異常
antarctica-gravity-anormaly480.jpg

南極はで地球上で最も火山が密集している場所です。

2017年に衛星によ葉発見された南極の火山(全部で138)
antarctic-volcanoes-138.jpg

これらが一斉に活動を始めて、南極の氷を融解させ始めたら、一気に数メートルとか数十メートル海面が上昇してもおかしくないですからね。

ちなみに、「南極の氷が全部溶けた場合、地球の海面は 60メートル上昇」すると計算されています。

そこまで考えるのは極端な話ですが、遠い未来に「類似した未来」が訪れないとは誰にも丹下左膳……じゃない、断言できないはずです。

というわけで、今回の米ロードアイランド大学による論文を取りあげていた記事をご紹介したいと思います。

ちなみに、論文を書いた教授は非常にこの影響を控え目に語っていて、「火山の熱源が南極の氷の溶ける主要な原因ではないでしょう」と述べていますが、おそらく、それは「本心ではない」と思われます。

では、どうしてそう言わなければならないかというと、「地球温暖化による海面上昇という概念を否定すること」は、今の世の中では、科学者としてのキャリアに致命的なダメージを与える可能性があるので、そのあたりは斟酌していただきたいと思います。

さらに、2017年には、NASA が驚くべき発見をウェブサイトで報告しました。それは、

南極大陸の下からイエローストーンと同等の地熱が発生し、それが南極の氷床を溶かしている

というものでした。

しかも、南極大陸の氷床の下は「凍っているのではなく、川や湖が存在して、水が流れている」ということも同時に発表しています。

南極大陸の氷河の下は、凍りついているのではなく、下の図のように、おびただしい川や湖が走っているのです。

2017年11月にNASAが発表したニュースリリースより
antarctic-volcano-2017.jpg

'This is crazy': Antarctic supervolcano melting ice sheet from within

「これは狂っている」:南極のスーパーボルケーノが大陸の内側から氷床を溶かしている
RT 2017/11/10
NASA ジェット推進研究所の科学者たちは、南極の氷床に関しての新しい理論を支持する新たな証拠を発見した。

それは、南極大陸で起きている氷の崩壊は、巨大な地熱源、つまり内部からの熱によって引き起こされているというものだ。

その熱の出力は、アメリカのイエローストーン国立公園の規模に近い出力を伴っていることが考えられるという。

地球の地殻を上昇する高い熱を持つ溶融した岩の上昇流を「マントルプルーム」と呼ぶが、この地熱の熱源によって、南極大陸の西部などでの、氷床に沿っての氷の崩壊を説明できる可能性がある。

マントルプルームは新しい発見ではないが、最近の研究により、11,000年前の急速な気候変動で氷河期から温暖な気候になるより「以前」の時代に、なぜ大規模な氷床の崩壊が発生したのか、そして、なぜ今、大規模な氷床の崩壊が起きているのかということについても説明できることになりそうだ。

NASA ジェット推進研究所の科学者ヘレーネ・セロウッシ博士は、以下のように述べる。

「これは狂っていると私は思いました。その熱量がどのくらいで、そして、どのくらいの量の氷がいまだに残っているのかはわかりません」


ここまでです。

この時の研究者も、NASA のジェット推進研究所の科学者でしたが、NASA は、最新鋭の地球探査用の機器を人工衛星に搭載していますので、氷の中や、海底などの「表面から見えない場所」の探査には優れた能力を持ちます。

いずれにしましても、どうやら南極の「下」で、途方もなく大きな活動が始まっているのかもしれないという思いをさらに強くします。

南極には、先ほどご紹介したような 138というような数の火山があるわけですが、もしその多くが一斉に活動を始めたりした場合は、急激な海面上昇が世界的に起きる可能性もないとはいえないのかもしれません。

Active volcano heat source discovered under fastest-moving and melting glacier in Antarctica
watchers.news 2018/06/22

南極で最も動きが激しく最も融解が早い巨大氷河の下に活発な火山の「熱源」があることが発見される

米ロードアイランド大学の海洋学研究科(GSO)の研究者たちと他の 5人の科学者たちは、南極のパインアイランド氷河の下に活発な火山の熱源があることを発見した。

パインアイランド氷河は、南極大陸で最も早く氷の融解が進んでいる場所として知られるが、その氷河の下に活動している火山の熱源があるというこの驚くべき発見についての論文は科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表された。この発見は、パインアイランド氷河の動きと氷の融解についての新しい洞察を提供することになりそうだ。

研究者たちは 2007年にこの場所に火山活動が存在する可能性を最初に指摘しており、2014年に再びその存在を確認した。

ロードアイランド大学・海洋学研究科の化学海洋学者であり、論文の主任著者でもあるブライス・ルース(Brice Loose)教授は、この論文は、英国の科学者が率いる南極大陸の 2014年の大規模探検中に行われた研究に基づいていると述べた。

「私たちは、南極の氷棚を溶かす海洋の役割を、よりよく理解することを目指して研究を始めました。南極の海洋水からヘリウムとキセノンを含む 5種類の希ガスをサンプリングする作業から始められたものです」

「しかし、当初、私たちは火山活動を探しているわけではなかかったですので、これらのガスを使って他の活動を追跡していたのです。 そして、最初の調査の中で、高濃度のヘリウム- 3 が検出され始めたとき、私たちは何か疑わしいデータが集まっていると考えていました」

南極の西側にある氷床は、南極大陸の氷床の下にある主要な火山群の裂け目の上に位置している。しかし、それらの火山群に、現在マグマ活動が存在している証拠はなかったと研究者たちは述べる。

それまでの調査では、南極の氷床の下の火山が最後に活動したのは 2200年前だったと考えられていたとルース教授は述べる。

しかし、今回、科学者たちが、パインアイランド氷河で見出したものは、過去の火山活動ではなく、「新しい火山活動の証拠」だった。

南極において、熱や煙のような火山活動の通常の指標を直接測定することはできない。なぜなら、南極の火山の裂け目は数キロメートル下にあるからだ。

しかし、研究を進めていった結果、チームは、水中から大量のヘリウム同位体を発見したのだ。これはほとんどがマントルで専有されているものだという。つまり、これが火山が活動している証拠となるものだ。

「ヘリウム-3は、火山活動の指標のようなものですが、それが、パインアイランド氷河の氷床の海水に豊富に含まれていたのです」と教授は言う。

現在、パインアイランド氷河から海に滑り込んでいる氷の量は、ギガトン単位または数十億トン単位と測定されている。

今回の発見で、その氷の融解が火山活動によるものではないかと考えられる可能性が出ているようにも思えるが、ルース教授は、「そういうわけではないと思われます」と言う。

教授は、今回発見された火山活動がパインアイランドの氷の大量損失の主要な原因であることを意味するものではないと強く警告する。

「海流からの熱がパインアイランド氷河の状態を不安定にしていることを証明する過去数十年の研究があります。つまり、パインアイランド氷河の氷の融解は、あくまで南極周辺の気候変動と関連しているといえるのだと思われます」

「今回発見された火山活動の証拠は、氷床を監視する際に考慮すべき新しい要素ではありますが、氷の融解の主要な要素ではありません」

科学者たちは、発見された火山と熱水噴出口から放出されている熱エネルギーは、パインアイランド氷河の下の個々の休眠中の火山からの熱流束の約 25倍であることを示唆している。

とはいえ、研究者たちは、南極の火山の熱が氷床の底に沿ってどのように分布しているのかをまだ知らないために、今後、新たに発見された活動が氷河にどのように影響していくかは不明だ。

しかし、研究者たちは、この火山からの熱により氷床の下の部分が融解していることを見出している。

その融解した水は、氷棚が海洋と接する地上線を横切って噴出しているという。

南極の氷床に対する火山の熱の影響の研究はこれまでも議論されていたが、今回の研究は、過去ではなく、現在の南極で火山の熱源が発生しているという地球化学的証拠を提供した最初の研究となる。

これはまた、今後、南極の氷床損失のメカニズムに関する科学者たちの認識を変えていく可能性があるものともいえる。


ちなみに、まあ、これは大げさな話として書くのですけれど、「もし、南極の氷が全部溶けたら、どうなるか」ということに関しては、、2013年の米ナショナルジオグラフィックの記事によれば、

海面上昇は、約 66メートルに達する

のだそうです。

このような極端なことが起きる可能性は基本的にないでしょうけれど、現在の南極の状況から想像してみますと、ある程度の急速な海面上昇が今後起きていく可能性は高いのかもしれません。

最終更新:2019/02/07 21:57

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2019/02/07 21:22

磁気嵐に見舞われている2月の地球はオーロラが花盛り

2019年2月1日 アラスカ・フェアバンクスで撮影されたオーロラ
fairbanks-alaska-0201.jpg

太陽活動の極小期へと向かっている現在、太陽活動そのものは、ほぼ静寂な状態なのですが、太陽表面にコロナホールと呼ばれる磁気を噴出する領域が頻繁に出現し続けているために、地球での磁気嵐も頻繁に記録されています。

2月に入ってからも、2日頃から 3日間連続で地磁気嵐が続きました。

とても弱い磁気嵐ではあり、生活などへの影響はないのですが、高緯度地域などでは、驚くほど鮮明なオーロラが各地で出現しています。

今回は、2月に入ってからの各地のオーロラをご紹介します。

これらのオーロラを見ましても、最近の地球は、常に太陽からの磁気の影響を受け続けていることがわかります。

なお、今現在も太陽には巨大なコロナホールが出現していて、その影響で、2月8日くらいには、また新たな磁気嵐が地球において発生する見込みです。

coronal-hole-sdo0205.jpg

それでは、黒いコロナホールが作りだした鮮やかなオーロラの数々をご覧いただきたく思います。

2019年2月1日 - 5日までに観測された世界各地のオーロラ

2月4日 ノルウェイ・トムロソにて
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2月1日 フィンランド・ネリムにて
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国際宇宙ステーションから撮影された地球上のオーロラ
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2月1日 アイスランドで間欠泉の背景にオーロラが出現
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2月1日 フィンランド・ネリムにて
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2月1日 ノルウェイ・トムロソにて
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2月4日 ノルウェイ・トムロソにて
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2月1日 アラスカ・フェアバンクスにて
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2月3日 アイスランド・レイキャビクにて

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最終更新:2019/02/07 21:22

2019/02/07 21:10

南米で異常な猛暑。アルゼンチンでは気温が過去最高の45℃に達し、牛や鶏たちが次々と熱波で死んでいる

2019年2月1日のアルゼンチンの報道より
argentina-cow-deaths.jpg

2019年に入ってからは、アメリカやヨーロッパなどの記録的な寒波や大雪についてお伝えすることが多かったですが、一方で、南半球では、

「記録的な熱波」

となっていまして、オーストラリアも壮絶ですが、南米のいくつかの国や地域でも大変な状況になっていることを知りました。

冒頭の報道はアルゼンチンのものですが、1月に入ってから、アルゼンチンや隣国のウルグアイの各地で、「飼育されている牛が暑さのために次々と死んでいる」のだそうです。

良い感じの光景ではないですので、写真はあまり掲載しませんが、アルゼンチンの多くの報道で、いたるところに牛の死骸が転がっている光景が報じられています。

牛が熱波によって大量死するというのは、個人的には、これまで聞いたことのない事象です。

さらに、ウルグアイでは、鶏も暑さのために大量死を起こしているのだそう。

2019年1月30日のウルグアイの報道より
chicken-heat-deaths.jpg

アルゼンチンとウルグアイの場所
argentina-urguay-heat2019.jpg

アルゼンチンの首都ブエノスアイレスでは、最高気温が 45℃に達した日もあったということで、異常な事態となっています。

ちなみに、ブエノスアイレスの通常の 1月(この時期が真夏です)の平均気温は、24℃ということで、今年は平年より 13℃も平均気温が高いのです。

ちなみに、東京の 8月の平均気温が毎年大体 27℃から 28℃くらいですから、通常なら、ブエノスアイレスの夏は、東京よりずっと涼しいのです。

また、ブラジルでも、1月の平均気温が、観測史上最高となっているそうです。

ウルグアイの報道から、南米の現状をご紹介したいと思います。

Anuncian un record de temperatura en el sur
Elpais 2019/02/01

南米で気温の記録が次々と更新される。リオデジャネイロでは、1月の平均気温が37°Cを超えた

ウルグアイでは、各地域を襲った強い熱波の中で何千匹もの動物が死亡したが、これらの事象が起きたのはウルグアイだけではなかった。

アルゼンチンからの報道によると、首都ブエノスアイレスは、過去 20年間で最も高い気温を更新し続けている。

ブエノスアイレスの周辺地域では、最高気温が 45℃を超えたために、牛など飼育動物が、搬送途中で死亡し、その数は数百頭に上っているという。

アルゼンチンのいくつかの都市では、赤ちゃんや小さな子ども、そして高齢者たちにとっては、生命の危険と関係するような猛暑となっているため、警報が発せられている。

また、ブラジルでも熱波の影響が出ている。

ブラジル国立気象研究所によると、リオデジャネイロ市の 1月の平均気温は、37.4℃となり、気温の記録が始まった 1922年以来最も暑い 1月となった。

リオデジャネイロでは、1月に最高気温が 41.2℃を記録し、これも観測史上過去最高だった。

ここまでです。

地球の「寒いところ」と「暑いところ」が両極端で、どちらも観測史上最高などの激しい気温となっています。

南米の夏は 3月まで続きます。

最終更新:2019/02/07 21:10

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