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2019/01/18 22:12

では、「地球の磁場の反転の加速」について、下のように記しています。

1831年から2001年の間に、北極の磁極は 1,100キロメートルもロシア方向に向かって移動しています。特に、1970年以降は加速しており、それまで毎年 10キロ程度のポールシフトの進行だったものが、1970年からは約4倍の毎年 40キロずつの移動が確認されているのです。

地球では、過去3億3千万年の間に(回数の誤差はともかく) 400回ほどのポールシフトが起きたとされていて、「地球の磁場の反転」が発生する間の平均的な期間は約 20万年に一度程度になるようです。

なので、磁場の反転や磁場のポールシフト自体は特別な現象ということではないですが、では、何が問題なのかというと、上に書いた、磁場の移動距離と速度が「加速している」という点なのです。


また、これは、あくまで私自身の考えでしかないのですが、「最近起きているさまざまな現象も、急速な磁場の移動と関係した現象なのかもしれない」と思う面はあります。

たとえば、

・急速な気候変動
・増加する火山噴火
・増加する地震


など、一見関係なさそうなことも「関係しているのではないか」と思ったりするのです。

磁場が消えるとどうなるのか

中国科学院の研究グループが、「磁場が逆転する時、酸素が地球外へ流出していく」という内容の論文を科学誌に発表したことを取り上げました。
▲ 科学誌「アース&プラネタリー・サイエンス・レターズ(Earth & Planetary Science Letters)」より。
https:●//www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0012821X14001629

つまり、磁場が極端に弱くなったり、あるいは磁場の反転によって、「地球の磁場が消滅する」ときには、これまで言われてきた一般論としては、

・地球が太陽放射線など、宇宙からの有害なエネルギーからの保護を失う

とされていて、また、上の最近の発表では、

・地球から酸素が外部に流出する

というようなことが言われたりしているのですが、ただ、今回の記事では、以下のように書かれています。

地球の磁場が弱くなったからといって、それが地球に大量絶滅などのような終末的な現象をもたらすという証拠はない。過去の磁場の反転時に大量絶滅は起きてはいないし、地球上が放射線で壊滅的な影響を受けた形跡も見当たらない。

ただ、それでも、研究者たちは、電力網と通信システムが危険にさらされる可能性は高いと考えている。


地球の生命には影響はないだろうけれど、電力・通信などのインフラに影響があるかもしれないと。

しかし、この話題を取り上げるたびに書くことですけれど、

「結局、磁場の反転や、磁場の消滅に伴って起きることは実際に発生してみないとわからない」

ということにはなるようです。

そして、その磁場の減少は急速に加速しており、欧州宇宙機関の言葉からの推測では、「今すぐ磁場の反転が起きてもおかしくはない」とさえ言えそうなのです。

インド洋だけ「磁場が強くなってきている」理由・・・?

「過去6ヶ月の磁場の強弱の分布」を見ていた時に、ふと関係のない過去記事を思い出しました。

思い出したのは、ノルウェー、ドイツ、英国などの科学者チームが、「失われた古代の大陸」と考えられる海底地層を発見したという報道をご紹介したものです。

どうして、そんな記事を思い出したかといいますと、今回の記事で、上に掲載しました図と、過去記事に載せました図とを比較していただくとよろしいかと思います。

2014年の6ヶ月間の磁場の強度の推移(青が弱。赤は強)
magnetic-fields-01.jpg

上で見ると、インド洋のマダガスカルを中心とした周辺だけが、現在の地球の中で「磁場が強くなっている」ことを示しています。

そして、昨年、国際チームが「失われた古代の大陸」を発見したとされる場所が下です。
continental-map-01.gif

ほとんど一致しますでしょう。

磁場が強くなってきているということが、地質的にはどのような意味を持つのかは私にはわからないのですが、このインド洋のあたりの海域から、「新しい大地」が浮上したりして(笑)。

まあしかし、日本の西之島も拡大し続けているわけですし、最近では「新しい大地が浮上する」という話もあながち、笑い話としてだけでは済まされない面はあります。

そして、ここでふと思い出しますと、5年くらい前のウェブボットにそのような記載があるんですよ。
抜粋しておきます。

非対称型言語分析報告書 1309 パート 1
ウェブボット 2009年3月7日配信

インド洋に新しい陸地が出現するとのデータがある。この陸地はいまはまだ海底だが、それは海中を航行するときに問題を引き起こす。


まあ、そのような話はともかく、ライヴサイエンスの記事をご紹介したいと思います。

ところで、記事に出てくる科学者の方は「磁場の反転は瞬間的に起きるものではなく、何万年もかかる」というようなニュアンスのことを語っていますが、実際、この 200年で 1000キロ以上の磁場の移動が観測されている中で、「何万年もかかる」という考え方は、すでに現実から逸脱した話のように聞こえないでもないです。

加速するだけした後に、地球の磁場は、それが反転する時は「わりとあっという間に」反転してしまうものなのかもしれないと思ったりもします。

というわけで、ここからが本記事です。

Earth's Magnetic Field Is Weakening 10 Times Faster Now
Livescience 2014.07.08

地球の磁場は現在10倍の速度で弱まっていっている

極めて人体に有害な太陽からの巨大な放射線から地球を守りってくれている地球の磁場が、過去6ヶ月の間に弱まっていることが、スウォーム( SWARM )と呼ばれる欧州宇宙機関( ESA )の人工衛星によって収集したデータによって明らかとなった。

観測によると、インド洋などでは磁場が強くなっている地域も認められたが、最も磁場が弱くなっている地球の西半球では 60万平方キロメートルの範囲で、磁場の減少が確認された。

なぜ地球の磁場が弱まっているのかについては不明な点が多い。

しかし、ひとつの理由として、「地球の磁場が反転する前段階かもしれない」ことを、 ESA のスウォーム・プロジェクトの管理者であるルーン・フロバーガーゲン( Rune Floberghagen )氏は述べる。

事実、衛星のデータは、北の磁極(磁場から見る北極)がシベリアに向かって移動していること示している。

ロバーガーゲン氏は、「このような磁場の反転は瞬間的にに起きるというものではありません。何千年というより、何万年というほどの長い時間で進行します。そして、磁場の反転は過去の地球では何度も起きていました」と、ライヴサイエンスに語った。

科学者たちはすでに北磁極が移動していることを知っている。

かつて、数万年から数十万年のサイクルで、コンパスの針が北ではなく、南を向くようになる磁場の反転の現象は幾度となく起きていた。

磁界の強度が変化すること自体は、通常の磁場の逆転のサイクルの一部ではあるが、しかし、人工衛星からのデータでは、現在の磁場の弱まり方のスピードが、過去のそれよりも早いことを示している。

かつて、研究者たちは、「磁場の強度は1世紀において5パーセントの割合で減少していった」と見積もっていた。

しかし、今回収集された新たなデータでは、地球の磁場が「 10年ごとに5パーセントずつの割合で強度が減少している」ことがわかった。

これは、従来考えられていたよりも、10倍の速度で地球の磁場の弱体化が進行していることになる。

しかし、地球の磁場が弱められたからといって、それが地球に大量絶滅などのような終末的な現象をもたらすという証拠はない。

過去の磁場の反転時に、大量絶滅は起きてはいないし、地球上が放射線で壊滅的な影響を受けた形跡も見当たらない。

ただ、それでも、研究者たちは、電力網と通信システムが危険にさらされる可能性は高いと考えている。

地球の磁場は、太陽風として太陽から噴出される危険な宇宙放射線から地球を保護している。それは地球を包む「見えない泡」のような役目を果たしている。

Magnetosphere_rendition.gif

スウォーム衛星は地球の磁場の信号を拾うだけでなく、地球内部の核やマントル、地殻、海洋からの信号も拾い上げる。

ESA の科学者たちは、例えば、航空機の計器として、磁場に依存するナビゲーションシステムを作るためにデータを使用することを考えており、あるいは、地震予測をより正確なものに改善すること、あるいは、天然資源が豊富な地球の地下の領域を特定したいというようなことにも期待を寄せている。

科学者たちは、磁場の変動の情報は、大陸のプレート移動している場所の特定に役立つ、それは地震の予測に結びつく可能性を考えている。

には、2014年の欧州宇宙機関の人工衛星スウォームによる観測で、

磁場の強度の減少率は、予想していた10倍以上の速さだった

ことがわかったりしてもいるのです。

単純なグラフで示しますと、21世紀に入って以来、地球の地磁気は下のような曲線を描いて減衰しています。

simulation-mag.gif

こういうようなことから、「地球の磁場が徹底的に弱まり、磁極の反転という事態に至る時期はそんなに遠い日ではないかもしれない」とも言われて始めています。

ネイチャーの記事では、現実の問題として、地球のナビシステムを含めた様々なところに混乱が及ぶ可能性があることがわかりますが、この磁極の移動の加速がさらに進行すれば、ナビや地図のシステムそのものが機能しにくくなる時期もやってくるかもしれません。

今回の急激な磁極の移動ぶりには私自身が驚いていますが、その後に「地球の磁極の反転」という状況が続くのかどうか。

最終更新:2019/01/18 22:12

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2019/01/18 21:52

地球の磁場をめぐる急激な「ポールシフト的事象」が発生中。北極の磁極が異常なほどの速さでシベリアへ移動していることが科学誌ネイチャーで発表される

2019年1月9日の「ネイチャー」より
nature-magnetic-field2019.jpg

地球の磁場がさらに暴走している

科学誌ネイチャーの最近の記事で、

「地球の北極の磁極の移動が、信じられないほど加速している」

ということを知りました。

この「北極の移動」というのは、私が In Deep を書きはじめた最初の頃から取りあげていたテーマのひとつでもあります。

ここでいう「北極」とは、磁極としての北極で、ややこしい話ですが、

・地理的な意味での「北極」

という、私たちが普通、北極と呼ぶものとは別に、

・北の磁場の頂点としての北極(北磁極)

があります。

この磁場の北極が、ものすごい速度で移動しているのです。

たとえば、今回ご紹介するネイチャーに掲載されていた図で、過去 120年くらいの間に、どれほど北極の磁極が移動していたかがわかります。

西暦1900年からの北極の磁極の移動
arctic-magntic-motion.jpg

この図だと、位置関係が少しわかりにくいかと思いますので、地球の地図で示しますと、以下のような移動をし続けているのです。

magnetic-1900-2015.jpg

現在、北磁極は、ロシアのシベリアに向かって進んでいて、「磁場としての北極はロシア本土にある」というようなことになるのは、そう遠いことではないと見られます。

すごいのは、ネイチャーの記事に書かれています以下の部分です。

1990年代の半ばには、それまで北磁極の移動する速度は年に約 15キロメートルだったものが、 1年に約 55キロメートル移動するほどまで加速した。

磁場の移動がどのように加速したかについては、以下のグラフは 2001年までのものですが、それでもおわかりになるかと思います。ちょうど世界が 21世紀に入る頃、地球の磁場は異常な移動を始めたのです。
magnetic-pole-shift2001.gif

しかし、現在これがさらに加速し続けているようで、地球のナビシステムなどね。大混乱状態に陥りそうになっていることが、ネイチャーに書かれています。

これは、いわゆる磁場のポールシフト、というような響きを含め、いろいろな状態が露骨化してきた可能性もあるのですけれど、まずはネイチャーの記事をご紹介ささせていただきます。

ここからです。

Earth’s magnetic field is acting up and geologists don’t know why
nature 2019/01/09

地球の磁場が壊れた動きを見せているが、地質学者たちにはその理由がわからない

北極の磁極の不規則な動きにより、専門家たちは、大急ぎで全地球の磁気ナビゲーションモデルを更新せざるを得なくなっている。

地球の頂点の北極で何か奇妙なことが起きている。

北極の磁極が、カナダからシベリアに向かって滑るように移動しているのだ。現在、磁極は急速に移動しており、この現象は世界中の地磁気学の専門家たちに行動を起こさせている。

来たる 1月15日に、地磁気学の専門家たちは、世界の磁気モデルを新たに更新して設定することになっている。

この磁気モデルは、地球の磁場を描写するものだが、これは船舶を操縦するシステムからスマートフォンでのグーグルマップまで、現代のすべてのナビゲーションの基礎となるものなのだ。

この磁気モデルの最新版は 2015年に発表され、その際には、西暦 2020年まではこのモデルの状態が続くと考えられていた。 しかし、地球の磁場が急速に変化しているために、専門家たちは地球の磁気モデルを早急に修正しなければならなくなったのだ。

米コロラド大学の教授であり、アメリカ海洋大気庁(NOAA)の国立環境情報センターの地磁気学者であるアーノード・チュリアット(Arnaud Chulliat)氏は以下のように述べている。

「エラーは常に増え続けています」

問題は、部分的には動いている極にあり、部分的には地球の奥深くにある他の変化にある。

地球の大部分の磁場は、中心部での液体撹拌により発生している。磁場は深い流れが変化するにつれて時間と共に変化する。

例えば 2016年には、南アメリカ北部と太平洋東部の下で磁場が一時的に加速した。欧州宇宙機関の磁場観測ミッション衛星 SWARM がその変化を追跡した。

2018年の初めまでに、世界の磁気モデルは問題を抱えていた。

アメリカ海洋大気庁と英エジンバラのイギリス地質調査所の研究者たちは、モデルが地球の磁場のすべての変動をどれほどうまく捉えているかについて、年に1度チェックしているが、2018年の初め、研究者たちは現行の磁気モデルが、ナビゲーションエラーの許容限度を超えようとしているほど不正確であることに気づいた。

さまよう極磁

チュリアット氏は、「私たちが見つけたことは、とても興味深い状況でした」と述べる。

研究者たちは「いったい何が起こっている?」と考え、そして、それに対しての2つの答えについて、ワシントン DC で開催されたアメリカ地球物理学連合の会議で報告した。

まず、南アメリカの下にある 2016年の地磁気パルスは、2015年の全世界の磁気モデルの更新の直後という最悪の時期に発生した。これは、モデルの設計者たちが予想していないような状態で最新のモデルの更新の直後に地球の磁場が急増したことを意味していた。

第二に、北極の磁極の動きが問題を悪化させた。

ジェイムス・クラーク・ロスがカナダの北極圏で 1831年に北磁極を最初に測定して以来、北の磁極は探検家たちと科学者たちを惑わすかのように、予測不可能な方法でさまよい続けている。

1990年代の半ばには、それまで北磁極の移動する速度が年に約 15キロメートルだったものが、 1年に約 55キロメートル移動するほどまで加速した。

2001年には、北磁極は北極海の位置に移動していた。そこで、2007年に、チュリアット氏を含むチームは、北磁極を見つけるために海氷に飛行機を着陸させた。

2018年に、北磁極は国際日付線を越えて東半球に入った。

現在、その北極の磁極は、シベリアに向かって一直線に進んでいる。

このような地球の磁場の幾何学的配置は、北極など、磁場が急速に変化する場所でのモデルの誤差を拡大している。

チュリアット氏は、以下のように言う。

「北磁極の動きが加速しているという事実が、より大きなエラーをもたらしやすくしています」

世界の磁気モデルを修正するために、チュリアット氏と同僚たちは、2016年の地磁気パルスを含む 3年間分の最近のデータを提供した。

チュリアット氏は、新しいバージョンは 2020年に予定されている次のモデルのアップデートまで正確であるはずだと述べる。

なぜこのようなことが起きているのか

科学者たちは現在、なぜ磁場がこれほど劇的に変化しているのかを理解しようと努力している。

2016年に南アメリカの下で起こったような地磁気パルスは、コアの深部から発生する「流体磁気」波にさかのぼるかもしれない。

そして、北磁極の速い動きは、カナダの真下での地球内部の溶鉄の高速の動きと結びつく可能性がある。

この溶鉄の高速の動きが、カナダ直下の磁場を弱めているようだと英リーズ大学の地磁気学者フィル・リバーモア(Phil Livermore)氏は、アメリカ地球物理学連合の会合で述べている。

それは、カナダが本質的にシベリアとの磁気の綱引きを失っていることを意味している。

リバモア氏は、「北磁極の位置は、カナダの真下とシベリアの真下の2つの大規模な磁場の領域によって支配されているようなのですが、現在、シベリアの領域が勝っているようです」と述べる。

将来的に、地球の地磁気学者たちはこの磁場の変化に関して、さらに忙しくなる可能性もある。

ここまでです。

なお、捕捉として書きますと、この北極の極の移動は、以下の点が特徴的です。

これは、今から 7年前の記事に書いたもので、その記事では「ポールシフト」という言葉を使っていますか、極の移動という言葉を英語にしたという程度の意味で、それ以上の意味はありません。ここでは、「磁極の移動」と表現します。

北極の磁極の移動の特徴

・1860年以降、磁極の移動距離は 50年ごとに約 2倍ずつ増えている。

・過去 150年の間、磁極は同じ方向に移動している。

・北磁極は、過去 50年間で移動した距離のほぼ半分の距離をこの 10年のあいだで移動した。


つまり「どんどん加速してきている」のです。

下の磁極の移動の地図で、

・1860年から 1910年の 50年間に移動した距離

と、

・2000年から 2010年の 10年間に移動した距離

を比べてみれば、その加速ぶりがおわかりになるかと思います。

magneitic-50-year.jpg

この地球の磁極の移動と、「地球の磁場の力の衰退」は、年を追うごとに顕著になっていまして、

「では、そのまま磁場の異変か進んだ場合はどうなるのか」

ということについて議論されることがありますが、たとえば、「地球の磁極の反転」ということにつながる可能性も高いですが、それが起きた場合についての正確な予測は「存在しない」のです。

以下の記事でご紹介しましたように、「地球は壊滅的な状態となる」と予測する科学者たちもいます。

「地球は磁極のポールシフトで磁場を失うことにより、太陽風に晒され水と大気を失った火星と同じ状態を200年間経験するだろう」 -- NASA火星探査メイヴン計画主任

2015年11月7日
NASA の火星探査 MAVEN 計画での「火星が大気を失った理由」が重大発表だった意味がわかりました
solar-radiation-top.jpg

火星は太陽風で不毛の惑星に NASA発表
 CNN 2015/11/06

米航空宇宙局(NASA)は5日、かつて豊かな大気や水に満ちていた火星を現在のような姿に変えたのは太陽風だったとみられることが、探査機「MAVEN」の観測で分かったと発表した。

数十億年前の火星は濃い大気に覆われ、気候は温暖で豊かな川が湖や海に注いでいたというのが定説とされる。しかしそれを現在のように乾燥した冷たい惑星に一変させた理由は解明されていなかった。


NASA から発表があった「火星が大気を失った理由」に対して、私は、「なんじゃ、こがなもん」と、映画『新・仁義なき戦い』での故菅原文太さんの台詞のような扱いをしてしまったのですが、この火星探査は MAVEN 計画というものなのですけれど、今回の探査チームがなぜ「重大」だと言いたかったのかというポイントが、今日の英国エクスプレスの記事を読んで、少しわかったのです。

それは、火星のことはともかく、

「地球もこれから、過去の火星のような状態に晒される」

ということを言いたかったようなんですね。

これは、地球の「磁極のポールシフト」ということと関係しているのですが、まずは、そのエクスブレスの記事をご紹介してから、少し補足させていただきます。

Earth faces 200 YEARS of solar radiation blasts as 'magnetic poles shift', say NASA

EXPRESS 2015/11/06

地球は磁極のポールシフトと共に、200年の間、太陽放射に吹きつけられる事態に直面していると NASA は言う

地球は、最大で 200年間、防ぐことができない太陽放射に晒される可能性があり、それは皮膚ガンを誘発し、世界中の電子通信機器の遮断の危機を招くかもしれないと NASA は警告している。

このアメリカの宇宙機関は、私たちが、地球の磁極が反転するという特別な出来事に向かっていることを確認した。

気候の研究者たちは、地球は磁場の反転に向かっていると確信している。この磁極のポールシフトは、以前に起きた際に、ネアンデルタール人を地上から一掃した。

NASA の火星探査計画 MAVEN (メイヴン)計画の主任研究員である米国コロラド大学ボルダー校のブルース・ジャコスキー( Bruce Jakosky )氏は、磁場の反転が起きる時には、太陽の放射線から地球を防御している磁場が失われ、地球は危険な放射線に晒され続けることになると述べる。

そして、その期間は 200年間だという。

ジャコスキー氏は、先日、MAVEN 計画によって、火星が大気と海の水の 99%を失った原因を明らかにした歴史的な発表をおこなった。火星は過去数十億年、太陽風に晒され続けていたことが、大気と水を失った原因だと氏は述べる。

ジャコスキー氏は以下のように言う。

「磁極のポールシフトが発生した場合、地球は 200年間、磁場を持たない状態になります。その間、太陽の放射線は、磁場の防御が消えた地球に降り注ぐのです。数十億年前の火星と同じように」

しかし、氏は、地球の大気が完全に消滅するには 200年では足りなく、生物が絶滅するようなことはないだろうと付け加えた。

NASA の火星ミッションの主任科学者、マイケル・マイヤー( Michael Myer )氏は、火星が太陽の放射を受け続けた数十億年前は、太陽は今よりはるかに強力なエネルギーだったことを付け加えた。

その強い太陽からの放射の数十億年のそのプロセスの中で、火星は大気の 99%を失った。

マイヤー氏も、地球が磁場の防御のない状態での 200年間の状態の中では、地球で驚くようなオーロラが見られるであろうことと共に、私たち人類の生活に影響を与えるだろうことを認める。

地球の磁気は、有害な紫外線に対する防御の最前線にあり、私たちを守り続けてくれており、この防御がない場合、皮膚ガンのリスクが高まる可能性がある。

また、磁場がない状態、あるいは極端に磁場が少ない状態は、世界的な通信設備と電気インフラの被害を生じさせる可能性がある。さらに、何人かの研究者たちによれば、磁場の少ない状態(太陽放射が多い)は、暴動などにつながりやすいという。

破滅論者たちは、以下のようなことも予測している。

磁極の北から南への移動は、大陸が移動し、数多くの地震を誘発し、また、急激な気候変動と世界的な破壊が進むだろうと。

地質学者たちによれば、磁極のポールシフトは、地球の歴史の中で何度も起きている出来事だと述べ、最後に起きたのは石器時代の間で、今から 78万年前のことだった。

英国地質調査所の地磁気担当の主任であるアラン・トンプソン( Alan Thompson )氏は以下のように語る、

「私たち地質学者は、化石や他の記録から、(過去のポールシフトの際に)世界的な大陸の移動は起きていませんし、地球規模の災害も起きてはいないと言うことができます」

地球の磁極が逆転するときに発生する最も劇的な変化は、全電界強度(磁場)の非常に大きな減少であると、地球物理学研究所で地磁気の逆転の研究を行っているジャン=ピエール・バレー( Jean-Pierre Valet )氏は言う。

そして、地球の磁場が、過去 160年間で大幅に弱まっていることは、科学的に確認され続けている。この「磁場がどんどんと弱くなっている状況」は、地球の磁場の反転がいつ起きて不思議ではないことを意味するのかもしれない。

ドイツの GFZ ニーメック地磁気観測所の科学主任、モニカ・コルテ( Monika Korte )氏は、地球の磁場の逆転についてこう述べる。

「地球の磁場の反転は突然起きるものではなく、ゆっくりとしたプロセスです。その間の地球の磁場は弱くなりますが、それと同時に、おそらく、磁場フィールドが、より複雑なものとなり、しばらくの間、2つ(今の地球の磁極は、北極と南極の2つ)以上の磁場が示される可能性があります。」

磁場が極端に弱くなった場合、私たちは、太陽フレアにも直接さらされ続ける危険性がある。

ロチェスター大学の地球物理学専門のジョン・ターデュノ( John Tarduno )教授は、以下のように述べる。

「太陽からのコロナ質量放出( CME / 太陽フレアの際に放出される)は、たびたび発生しており、時に、地球に直接向かうこともあります」

「しかし、 CME で発生した粒子の一部は、地球の磁場によって遮断され、通常は、地球上にいる私たちには影響はあまりありません。しかし、磁場が弱い場合、その地球の防御システムがあまり役に立たないのです」

科学者の中には、種の絶滅と、磁極のポールシフトに関連があるとは考えていない人たちも多い。

地磁気観測所のコルテ氏は、

「地球の磁場が非常に弱くなったとしても、地球表面はその大気によって、放射線から遮断されています。そして、現在、私たち人類が磁場が弱くなっていることを感じることはないのと同様に、地球の磁場が反転したとしても、私たちはその大きな変化に気づかないと思われます」

はっきりしていることは、次の磁極の反転は「いつかは起きる」ことと、過去 160年間で地球の磁場は驚くべき速度で劇的に弱くなり続けているということだ。

ここまでです。

記事に出てくる科学者の方々の主張は主張として、このエクスプレスの記事で述べられていることは、

「地球の磁極が逆転した際、一時的に地球の磁場がなくなることによって、地表を太陽放射などから守ってくれている主要なものが消えてしまう」

ということで、たとえば、地磁気が乱れたり、通信や電力網に問題が起きたり、他に様々な問題が起きる「かも」しれないということです。

イメージ図で示しますと、下のように、「磁気圏」というものが地球の磁場によって形成されていて、この領域が地球の周囲を大きく囲っています。

earth-magnetic-2.jpg

この磁気圏があるために、太陽からの荷電粒子はこの領域を横切れず、地球は防御されているということになります。荷電粒子は電荷を帯びた粒子のことで、これが地球に大量に到達すると、通信や電力網に影響が出る可能性があります。

そして、地球の磁場がなくなると、おそらく、この地球を守っている磁気圏も消滅するか、非常に弱まると考えられていて、その場合、太陽や宇宙からのいろいろな放射線や宇宙線が「降り邦題」ということになるという予測です。

もう一度書きますが、これはあくまで予測です。

なぜなら、どうして磁気圏が生成されるかということ以前に、「なぜ地球に磁場が発生するのか」ということも、実際にはよくわかっていないからです。

しかし、わかっていなくとも、

「磁場は、地球という惑星で生命が生きていくために絶対に必要なもの」

であることは確かだと思います。

あるいは、以下の記事で書いていますように、「磁極の反転が起きても、それほど大変なことにはならないのではないか」という推測もあります。

地球の磁場変動と反転は「信じられないほど頻繁に」起きる? 最新の研究から判明したアフリカ地下での磁場異常の歴史が物語る「磁極の反転あるいはポールシフトの真実」

2018年3月7日のロシア・トゥディの報道より
africa-jiba-hanten01.jpg

地球の「磁極の反転」については、これまでたびたび記事にすることがありましたが、数日前、興味深い報道を見つけましたので、ご紹介したいと思います。

今の地球は、観測が始まって以来の百数十年の中で「その磁場が著しく弱くなっている」ことがわかっています。

下のグラフはわかりやすいものだと思います。

地球の磁場の減衰の様子(西暦1900-2000年)
mf-decay-2000.jpg

こうした中で、これらが、

「地球の磁極の反転(磁極のポールシフト)の前触れなのではないか」

という意見は科学界に根強くあり、それについての研究は比較的盛んです。欧州宇宙機関(ESA)などは、地球の磁場の観測のためだけの地磁気観測衛星スウォーム(SWARM)を運用したりしていまして、注目のある分野ではあります。

そんな中で、最近、「地球の磁極の反転が始まる場所はここなのかもしれない」という可能性のある研究が発表され、欧米などのメディアがいっせいに取りあげていました。

まずは、その記事をご紹介したいと思います。

冒頭のロシア・トゥディ(RT)の記事となります。

なお、記事の中に「南大西洋異常帯」という言葉が出てきますが、これは Wikipedia によれば、下のようなものです。

南大西洋異常帯 - Wikipedia

南大西洋異常帯(SAA)は、ヴァン・アレン帯における異常構造である。通常、内部ヴァン・アレン帯の最低高度は約1,000km以上であるが、SAAにおいては高度300kmから400km程度にまで下がっている。そのため、同高度で比較すると放射線量が異常に多く検出される。

この影響で、地球の磁場は、ブラジル上空で最も弱くなり、内部ヴァン・アレン帯がここで落ち込んで地球に最も接近する。


ヴァン・アレン帯というのは、地球を取り囲む放射線帯のことですが、その南大西洋異常帯という場所は、その放射線帯がとても低い場所にあるため、放射線量が異常に多く検出されるのだそうです。

下の赤い部分が、その「南大西洋異常帯」です。

南大西洋異常帯(赤い部分)
saa.jpg

このあたりを念頭に置かれて読まれていただければと思います。

なお、あまり関係ないですが、この南大西洋異常帯は、南米から、南緯 33度線を中心として大西洋を移動し、アフリカ大陸まで広がっていることが地図からわかります。

それでは、ここから記事です。

Strange phenomenon under Africa threatens to flip Earth’s magnetic field
RT 2018/03/07

アフリカの地下の奇妙な現象が地球の磁場を反転させる恐れがある

現在、地球の磁場は急速に減衰しており、多くの科学者たちが地球の極が反転するのではないかと考えている。

最新の調査では、「南大西洋異常帯(SAA / ヴァン・アレン帯における異常構造地帯)」と呼ばれる地域の中のアフリカの地下において、最も重大な磁場の弱体化が起こっていることが示されている。

地球の磁場は、私たちに北極と南極の位置を与えるだけでない。

磁場は、私たちを太陽風や宇宙線から保護している。

磁場の保護がなければ、今日、私たち人類は地球上には生存していないはずだ。しかし、過去 160年間のあいだにもこの地球の磁場の力が大幅に弱まっており、科学者たちは地球の磁極が反転している可能性があることを示唆している。

もしそれが起これば、これは磁気の極性の入れ替えを意味する。つまり、北を指すコンパスは、南を指すことになる。

不思議な現象だと思われるかもしれないが、この「磁極の反転」は実際に地球の歴史の中で何度も起こきていることでもある。磁極の反転は、およそ 20万〜 30万年ごとに発生していることがわかっている。

下の図は、NASA による磁極が反転する際の磁場の混乱を示している。
during-reversal.jpg

地球の磁場の反転が「生まれる」場所


「南大西洋異常帯」は、アフリカのジンバブエから大平洋を通って南米のチリに至るまで続く。この地帯の過去 160年間の劇的な磁場の弱体化は科学者たちにとって特に興味深いものだ。

現在、この地帯の磁場はとても弱く、人工衛星がその地域に入るのは危険なエリアともなっている。

この南大西洋異常帯は差し迫った磁極の反転の先駆けなのかもしれず、この場に磁極の逆転に関するデータが存在しているのではないかとも考えられている。

アメリカ地球物理学連合(AGU)の「ジオグラフィック・リサーチ・レターズ(Geophysical Research Letter)」に掲載された米国ロチェスター大学の新しい研究は、驚くべき現象に光を当てた。

最近の変化を環境と整合させるために、研究者たちはアフリカ南部の各地域からデータを集め、過去何世紀にもわたる地球の磁場強度の記録を集めたのだ。

研究者たちは、古代アフリカの初期鉄器時代と後期鉄器時代にまで遡り粘土の残骸からデータを集めた。これらの人工物からのデータは「古磁場観測(archaeomagnetism)」という手法を用いて過去の磁場を研究することが可能となった。

「非常に高い温度で粘土を焼くと、磁性の鉱物が安定します。そして、土器が高温から冷えたときに地球の磁場の記録がそこに保持され続けるのです」と研究者の一人である、ジョン・タルドゥノ(John Tarduno)氏は説明する。

そして、彼らはこの研究により、このアフリカの地域の磁場が過去 1600年間に数回変動していることを発見したのだ。

これは、アフリカの下の地球の中核で繰り返された現象の最新のものだと考えられる。そして、このアフリカで起きる現象は、地球全体に影響を及ぼすと確信される。

(※訳者注 / ここにあります過去 1600年間の磁気異常の発生の正確な年代は、西暦 400-450年の間、700-750年の間、1225-1550年の間の3回のようです)

研究者のタルドゥノ氏は、以下のように結論付けた。

「アフリカの中核 - マントル境界には何か普通でないことが存在しているという強力な証拠が得られた。そして、これは地球全体の磁場に重大な影響を及ぼす可能性がある」

論文の筆頭著者であるヴィンセント・ハレ(Vincent Hare)氏は、これらのデータは、必ずしも地球の磁極の反転を完全に予測しているとは限らないとして、以下のように付け加えた。

「この異常な動きが過去 160年から 170年の間に少なくとも 2回起こり、そして、これがより長期的なパターンの一部であることがわかりました。しかし、この動きが完全な地球の磁極の反転につながるのかどうかを確定するのは時期尚早です」。

ここまでです。

なお、記事では、アフリカ南部から古代の粘度のデータを集めたとありますが、そのデータを集めた地域は、調べてみますと下のエリアでした。

今回の研究でデータが集められた地域(赤で囲んだ場所)
sa-saa.jpg

この研究の内容は、この地で、

・過去 1600年間のうちで 3回の磁場の異常があったことがわかった

ということで、そして、

「この磁場の異常は、地球全体に影響を与えるものだった可能性がある」

ということになりそうなのですが、さて・・・ここで考え込んでしまったのですね。

過去 1600年というと、地質的年代では、そんなに大した期間ではないのですね。

具体的に、今回の研究で過去にこの地で磁場の異常があったと観測されるのが、それぞれ「大体」ということになりますが、

・西暦 400 - 450年
・西暦 700 - 750年
・西暦 1225 - 1550年

のあいだなのだそうです。

そして、私の理解が間違っていなければ、この間に地球の磁場の移動(反転)が起きていたのかもしれないということになるのかもしれないのです。

この年代区分は、日本の歴史でいえば、

・西暦 400 - 450年 → 古墳時代
・西暦 700 - 750年 → 奈良時代
・西暦 1225 - 1550年 → 鎌倉時代から戦国時代

というようなことになります。

うーん・・・?。

仮に、このそれぞれの期間において、「磁極の反転、あるいはそれに準じるような地球規模の磁場間異変が起きていた」とした場合には、どういうことになるかといいますと・・・。

「地球の磁極の反転の間にも社会を壊滅させるように天変地異はなかった」

としか言いようがないような気がするのです。

古墳時代はともかく、奈良時代にしても、鎌倉時代などにしても、個別の大地震はいくらでもあったでしょうが、「地球すべての文明が全滅したという記録は、世界のどこにも残っていない」ような気がするのです。

もちろん、今回の研究が、その時に「地球の磁極の反転が起きていた」ことを述べていることを確定しているわけではないですが、もし、それに近いようなことがあるのだとするならば、

「地球の磁場の反転、あるいは磁極のポールシフト等と呼ばれるものの影響は実は大したことはないという可能性が出てきた?」

というように思えてきてしまったのです。

地球の地磁気は、21世紀に入って以来、激しく弱くなり続けています。

過去記事の、

急速に消えていく地球の磁場 地球の「磁場の反転」は今すぐにでも起きる可能性を示唆する ESA の科学者の言葉
2014年07月15日
現在の地球の磁場は、過去の磁場の反転時と比較しても尋常ではない速度で弱まり続けている

欧州宇宙機関( ESA )が、地球の磁場と、そして地球内部からの信号を観測するために飛ばしている観測衛星 SWARM (以下、スウォームと記します)が、

「過去6ヶ月で地球の磁場が非常に早いスピードで弱体化している」ということを観測した

「磁場が弱くなっている原因は、地球の磁場の反転が近いことを示す」

と述べた欧州宇宙機関の科学者の話を取り上げた米国のライヴサイエンスの記事をご紹介します。

以下の図は、2014年6月の時点での、過去半年間の地球の磁場の強度の変化です。

magnetic-2014-jun-334f0.gif

上の図では、青色が濃ければ濃いほど「磁場が弱くなっている」ことを示し、赤色で示される場所は、磁場が強くなっていることを示します。

そのように見ますと、北極からカナダ、アメリカ、そして南米、南極大陸まで、地球の西半分のほとんどの場所で、過去6ヶ月間で磁場が弱くなっていることがおわかりかと思います。

もともと地球の磁場が過去一貫して減少していることは上にリンクしました記事などに、あるいは他の記事などでも記したことがありました。

1880年から2000年までの地球の地磁気の強度変化
poleshift-15.gif

しかし。

その磁場の弱まり方は、科学者たちの予想をはるかに上回っていたようなのです。

すなわち、今回の欧州宇宙機関の人工衛星スウォームによる観測により、

磁場の強度の減少率は、予想していた10倍以上の速さだった

ことがわかったのです。

上の「1880年から2000年までの地球の地磁気の強度変化」を適当に書き直すと、下のようなイメージになるというような感じでしょうか。グラフの傾斜も数値も適当で、イメージとしてのグラフです。

simulation-mag.gif

今回の記事には、以下のようなことが書かれてあります。

人工衛星からのデータでは、現在の磁場の弱まり方のスピードが、過去のそれよりも早いことを示している。

かつて、研究者たちは、「磁場の強度は1世紀において5パーセントの割合で減少していった」と見積もっていた。しかし、今回収集された新たなデータでは、地球の磁場が「 10年ごとに5パーセントずつの割合で強度が減少している」ことがわかった。

これは、従来考えられていたよりも、10倍の速度で地球の磁場の弱体化が進行していることになる。


とあるのです。

この「 10倍」というのは、科学的数値の予測の「誤差」としては、なかなか大きな桁ではないでしょうか。

ちなみに、この予測は、かつての地球の磁場の反転の際の速度に基づいているようです。

地球は、この約3億年くらいの間に、400回程度の磁場の反転を繰り返しているのですが、データ上では、それら過去の時より「今の磁場の弱まり方の速度が尋常ではない」ということなのかもしれません。

もっとも、「磁場の反転(磁場のポールシフト)が加速している」ことは、この 200年程度の短い期間だけでの観測でもわかってはいました。

過去記事の、

・ドイツの科学研究法人が「急速なポールシフトと気候変動と超巨大火山の噴火が同時に発生していた」ことを証明
2012年10月18日

今回のタイトルに「重要」という文字を入れたのですが、今回の記事でご紹介する研究論文そのものが「今何かが起きている」ということを示した研究ではないのに、それを読んで私などは、

「最近起きている何もかもが急速なポールシフトと関係した現象なのかもしれない」

と思ったのです。

「何もかもが」というのはオーバーですが、簡単にいうと、

・急速な気候変動
・増加する火山噴火
・実際に加速しているポールシフト

環境テーマの主要部分に関して「何もかも」がポールシフトと関係しているのではないかと思ってしまったのです。

今回の研究発表自体は、4万年前のポールシフトに関しての新しい調査結果についてで、その際に「たった250年間で磁場が完全な逆転をし、その時代に急激な環境変動と超巨大火山の噴火が同時に起きていた」ことを証明したというものです。

この「超巨大火山」はイタリアにあったもので、過去 10万年の地球の北半球の火山噴火では最大の噴火だったと考えられているものだそうです。

ところで、少し前に、ポールシフトのことではなく、「地球の大地そのものの移動」ということが進行しているような発表があったことをご紹介したことがありました。

起きていることは「ポールシフトではなく地球の大陸移動」 地球の極の物理的な移動が起きていることが地球物理学会で発表される

2012年10月03日
(訳者注) 今回は余計な前書きをなるべく書かずに翻訳に入ります。現在、「地球が大陸移動している」という研究発表に関しての報道です。

地球のポールシフトに関しての記事をかなり取り上げていました。それらの過去のポールシフトの記事はページの一番下にリンクしておきますけれど、それらの記事では、「この数百年、地球の磁場はかなりのスピードで移動している」ということは事実だということがわかってきていた、ということを記していました。

420-year-magnetic-pole-shift.gif
▲ 過去 420年間の毎年の北極の磁場の移動距離のグラフ。過去記事「アメリカ大気局が発表した「驚異的」な近年のポールシフトの加速」より。

磁場だけではなく、「大陸そのもの」が物理的に移動していた

ひらたくいうと、「現在、地球は大陸(外殻)が移動している」というものです。これは地質の科学用語で「真の極移動」と呼ばれる現象らしいですが、それが今現在の地球で起きているという発表です。

その記事にある図に、こちらで簡単な日本語を加えたものが下の図です。
True_polar_wander-2012.png

上の図の傾きは誇張されていますが、過去の真の極移動の際には「9度傾いた」とされているようです。

しかも、この発表がなされたのが、地球物理学分野での世界最大の学会であり、最高権威だと思われるアメリカ地球物理学会の発行する「ジャーナル・オブ・ジオフィジカル・リサーチ/ Journal of Geophysical Research (JGR) 」という学会誌に発表されたもので、いわゆる「発行元」としては大きなところです。

もちろん、だからといって、その内容が正しいかどうかはわからないことですが、しかし、「大陸が移動している」というフレーズは、やはりショッキングなニュアンスが含まれているのは事実ですので、ご紹介しようと思いました。

この「真の極移動」という単語に関しては、極移動 - Wikipediaからの説明を、わかりやすい概念ではないですが、抜粋しておきます。

真の極移動

大陸移動を補正すると、地殻全体に対する極の移動が残る。これを真の極移動 という。大陸移動、氷床の盛衰、大規模な火山活動、大規模な天体衝突、地球内部の質量分布の再編などにより、固体地球の質量分布が変化し、真の極移動が起こる。


これが「今」起きているということのようです。

本文中にもありますが、「真の極移動」とは、

・地球の磁場の反転(ポールシフト)のことではない。
・プレート・テクトニクス理論のことではない。
・地球の歳差運動のことではない。


ということです。

では、早速、翻訳に入ります。

記事に出てくる馴染みのない言葉として、ドイツ・ヘルムホルツセンターというのと、地学用語のホットスポットがありますので、それらの説明を先にそれぞれ Wikipedia から抜粋しておきます。

ドイツ研究センターヘルムホルツ協会

ドイツ研究センターヘルムホルツ協会はドイツを代表する科学研究組織。

ホットスポット (地学)

ホットスポットとは、プレートより下のマントルに生成源があると推定されるマグマが吹きあがってくる場所、若しくはマグマが吹きあがってくるために(海底)火山が生まれる場所のことをいう。

1990年代まではほとんど位置を変えることはないと考えられていたが、J・A・タルドゥーノらの天皇海山列に関する研究により「ハワイ・ホットスポット」が南へ移動していたことが発見され、それまでの常識が大きく覆った。以来、地球科学のさまざまな分野に大きく波紋を広げている。


Earth is undergoing true polar wander, scientists say
EarthSky 2012.10.01

地球では「真の極移動」が進行していると科学者たちは述べた

科学者たちは過去に起きた真の極移動に関して考えられる4つの可能性を確認するためのコンピュータモデルを開発した。その結果、「真の極移動が進んでいる」と彼らは言う。

真の極移動として知られる地球物理学理論について、本日(10月1日)、ドイツとノルウェーに拠点を置く科学者たちのグループは新しい発表をおこなった。

この「真の極移動」とは、つまり、地球の固い外殻が押し流されることだ。そして、いくつかの大陸では、地球の回転軸と比較して、実際に緯度の変化が起きるとされる。

過去に起きた真の極移動の4つの可能性を確認するために、科学者たちは地球のマントルのホットスポットをコンピュータモデル化したものを用いた。科学者たちによると、このコンピュータモデルは、過去1億2000万年の期間に関しては正確に計算できるという。

True_polar_wander-2012.png
▲ 真の極移動のために変化した地球の回転軸を現した図。角度は誇張されている。今回の発表によると、地球の外殻は 100万年ごとに 0.2度ずつゆっくりと回転していた。

そして、その結果、研究者たちは「現在、地球では真の極移動が起きている」と結論づけた。

これらの研究結果は、2012年10月1日に発行された「 ジャーナル・オブ・ジオフィジカル・リサーチ( Journal of Geophysical Research ) 」で発表された。

研究グループには、オスロ大学のパーヴェル・ダブロアヴァイン博士( Pavel V. Doubro )と、トロンド・トルスヴィック博士( Trond H. Torsvik )、そして、ドイツのヘルムホルツ・センターのベルンハルト・シュタインバーガー博士( Bernhard Steinberger )が含まれる。

彼らが参照した過去の真の極移動は、今から 9000万年から 4000万年前までのあいだに二度起きたと考えられるものだ。

その際、地球の外殻は、地球の回転軸に対してほぼ9度前後に移動した。

さらに、今回の科学者たちの発表によれば、過去 4000万年の間、地球の外殻は、10万年で 0.2度の割合でゆっくりと回転していた。

なお、「真の極移動」とは以下のような現象とは違う。


・地球の磁場の反転、あるいは地磁気の反転。

・プレート・テクトニクス。

・地球の歳差運動。


といったものと、真の極移動とは違う。

真の極移動とは、地球物理学理論の中で地球に起こりうると考えられている地球のプロセスについての考え方である。

地球上で起きる極端に重いもの、たとえば、巨大火山や重い大陸などによって、この真の極移動の発生が示される可能性がある。地球の回転の中に存在する火山や大地、そして他の様々な要因がバランスを失った場合、ここで生じた余分な重さが赤道に沿った地点に再配置されるまで、地球は惑星自体を傾けて回転させると考えられている。

これが真の極移動の理論だ。

そして、これは地球の大陸の移動を引き起こす。しかし、プレートテクトニクス理論により、外殻の下にある地球の層であるマントルは対流的であるので、大陸は漂うことになる。

つまり、ゆっくりとそれは回転する。

研究チームは、地質学でいうホットスポットにもその例を見るという。
地質学でいうホットスポットは、プレートより下のマントルに生成源があると推定されるマグマが吹きあがってくる場所のことをいう。

hotspot_forming_volcano.png
▲ プレート運動とホットスポット。一定の場所でマグマが吹き上がるため、プレート移動によって海山が移動する

たとえば、ハワイ諸島はマントル上のホットスポットの上に形成されたと考えられている。

今回の研究グループのコンピュータ・モデルはホットスポットの位置をゆっくりと移動させることから真の極移動についての結論を導いた。
(訳者注) 過去のボールシフト関係の記事をリンクしておきます。2010年くらいまででも、かなりのスピードで極の移動は起きていましたが、今現在その状況がどうなっているのかはわかりません。

という記事です。

上の記事での内容は「真の極移動」というものが起きているというもので、こちらの図が示されていました。
True_polar_wander.jpg
▲ 真の極移動のために変化した地球の表面の位置を現した図。

なんだか、どちらも、仮に急速に起きているのならダブルパンチですが、まあ、この「真の極移動」のことは今回は置いておいて、この時の研究を発表したドイツのヘルムホルツ・センターと同じ研究機関の地質研究の部門が今回の研究発表をしました。ドイツ地球科学研究センター ( GFZ ) という機関で、これはヘルムホルツ・センターの中の機関のひとつのようです。

ヘルムホルツ・センターというものは、あまり私たちには馴染みがないですので、その説明を Wikipedia から抜粋しておきます。

ドイツ研究センターヘルムホルツ協会

ドイツを代表する科学研究組織。公益法人。16の研究センターから構成され、主に大型研究開発施設を利用した研究開発を実施している。


ということで、ドイツ地球科学研究センターは上の記述にある「16の研究センター」の中のひとつです。

An extremely brief reversal of the geomagnetic field, climate variability and a super volcano
Science Codex 2012.10.16

極めて急速な磁場の反転と、気候変動・巨大火山との関係

41,000年前の地球で、磁場の完全で急速な逆転が発生した。

最後の氷河期の間であったこの期間中、黒海ではコンパスの針の位置は「現在の北方向は南方向を示していたであろう」ことを、ドイツ地球科学研究センター (GFZ)のチームが、黒海の堆積物のコアから分析した磁気に関しての研究論文は示す。

ドイツ地球科学研究センターの、ノルベルト・ノワクズィク博士と研究チームは、黒海の他、北大西洋、南太平洋、ハワイなど他の研究からのデータを加え、当時の両磁場の逆転が全世界的なイベントであったことを証明した。

この研究成果は、「アース・アンド・プラネタリー・サイエンス・レターズ ( Earth and Planetary Science Letters ) 」の最新号に掲載される。

今回の研究で注目に値するのは、地球の磁場の逆転のスピードだ。

研究者のノワクズィク博士は次のように言う。

「磁場の完全な反転はわずか 440年間の移動でなされましたが、そのうちの多くはわずかな移動であり、実際には、両磁場の極の変化はたった 250年でなされたことを示します。この 250年というのは地質学的な変化からみると非常に早いスピードです」。

結果として、地球は磁場を失い、また磁場による宇宙線からの防御を完全に失ったために地球上がほぼ完全な被爆状態に至ったことが、グリーンランドの氷床から回収されたその時代の放射性ベリリウム(10Be)の解析によって明らかになっている。

放射性炭素(14C)と同様に、 10Be は大気中の原子と宇宙からの高エネルギーの陽子の衝突によって引き起こされる。

突然の気候変動と巨大火山の噴火

41,000年前の地球磁場の逆転の証拠を示したと同時に、研究チームは黒海の堆積物の分析から、その当時、突然の気候変動が発生していたことを発見した。グリーンランドの氷芯でもこのことはすでに判明している。

グリーンランドの氷芯のデータと黒海のデータは時代が合致しており。この時代の気候変動に関しての記録として正確性が高い。

また、火山噴火との同時代性も発見した。

過去 10万年の地球の北半球で発生した最大の火山噴火は、イタリアのナポリの近くにあるフレグレイ平野( Phlegraean )の古代火山の噴火で、これは 39,400年前に噴火したとされる。この北半球最大の超巨大火山噴火も黒海の堆積物から判明した。

ここから見ると、この際の巨大噴火での火山灰は、すべての地中海東部と、そしてロシア中部にまで達したことがわかる。


地球の磁場の急速な逆転、そして、氷河期時代に終わりを告げた急激な気候変動、そして、イタリアの超巨大火山の噴火。この3つの地球環境上の大きな出来事の研究が今回初めてひとつの地質的調査の中でおこなわれ、そして、その正確な年代が示された。

最終更新:2019/01/18 21:52

2019/01/18 20:25

ロシアのオイミャコンで観測史上最低気温レベルの「氷点下 63℃ 」が記録される

2019年1月14日 ロシアのオイミャコンで -63℃を表示する温度計
oymyakon-63-russia.jpg

ロシアのオイミャコンという村は、「人が暮らしている場所として世界で最も寒い土地」と言われている場所で、寒いこと自体は普通なのですが、今年は特に気温が下がっていまして、観測史上の記録を塗り替えそうな勢いになっています。

1月14日には冒頭にありますように最低気温が -63℃となりました。
minus-63-0114.jpg

このオイミャコンでは、昨年 2018年1月17日に -65℃を記録していまして、それがこれまでの最低気温となっていますが、その記録を更新する可能性が出ています。

1月14日に撮影されたオイミャコンの男性
men-in-oymyakon.jpg

オイミャコンの場所
oymyakon-map-2018c.jpg

この冬は、オイミャコンの気温について何度かご紹介してきましたが、秋からの気温の流れは下のようになっていました。

2018年11月07日 -35℃
oymyakon-2018-35b.jpg

2018年11月08日 -41℃
1107-41.jpg

2018年12月01日 -50℃
1201-50.jpg

そして、今回 -63℃にまで達したわけですが、ヨーロッパや中東の異様な寒波などが現していますように、今年は北極方面からの寒波が特に厳しいものとなっているために、オイミャコンなどでも昨年より気温が下がる可能性があり、観測史上の記録である -65℃を下回る日もあるかもしれません。

なお、このオイミャコンという場所は、Wikipedia によれば、

> 冬は軒並み-50.0℃以下になるため、細菌やウイルスによる感染症にかかることはほとんどない。

のだそうです。

細菌やウイルスも凍結してしまう場所でも人間は生きていけるのだなあと、ふと思いました。

最終更新:2019/01/18 20:25

2019/01/18 20:19

スペイン・カタルーニャに出現した異様としか言いようのない雲の大群

2019年1月13日 スペイン・カタルーニャの空に出現した雲
catalonia-spain-clouds0113.jpg

雲にはその形状などから、いろいろな分類がありますけれど、1月13日にスペイン身のカタルーニャ州北部に出現した雲は、どのような分類にあたるのだかわからないようなものでした。

それらの雲は、さまざまに形状を変化させながら、しばらく空に浮かんでいたようです。強いて分類すれば、レンズ雲ということになるのかもしれないですが、それにしても「異様感」が強いものではあります。

1月13日 カタルーニャ北部に出現した雲
catalonia-clouds-0113b.jpg

スペイン・カタルーニャ州の場所
catalonia-spain-map2019.jpg

この日のカタルーニャのこれらの雲の様子は、さまざまな人たちによって撮影されて、インスタグラムなどに投稿されていました。

その写真から何枚かご紹介させていただこうと思います。

2019年1月13日 スペイン・カタルーニャの上空に出現した雲
scc-003.jpg

scc-005.jpg

scc-007.jpg

scc-010.jpg

最近に限ったことでもないかもしれないですが、雲の様相もますます迫力が強くなっていっているように思います。

最終更新:2019/01/18 20:19

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