【楽天市場】Shopping is Entertainment! : インターネット最大級の通信販売、通販オンラインショッピングコミュニティ 店長の部屋Plus

日別記事一覧

2018/10/29 20:54

宇宙線レベルが「観測史上最高」を記録している中で起き続ける地質的異変……。日本の中央構造線で三連続した地震、あるいは米西海岸のカスケード沈み込み帯で三連続した地震

(10月27日)、決して大きな地震ではないですが、下の場所で「1日のうちに3回連続して地震が発生していた」ことに気づきました。
earthquakes-2018-1027.jpg

さまざまなところで起きている地質的な活動の兆し

冒頭の 10月27日の地震の震源分布図は、これだけで見ると、それがどうして気になるのかおわかりにならない面があるかもしれないですが、下の中央構造線の分布と合わせて見てみますと、何となくおわかりになるかとも思います。

chuuou-kouzou-sen.jpg

・中央構造線

中央構造線というのは、日本最大級の断層ですが、ここに沿った、

・和歌山県 (M 4.2)
・三重県(M 3.2)
・奈良県(M 3.3)

を震源とした地震が 1日のうちに 3連続して起きたということになります。

2016年の熊本地震の震源も中央構造線の上でしたが、その直後の日本経済新聞の報道に「「中央構造線」列島横切る巨大断層 熊本地震の延長上 九州~近畿で400年前に連続発生 (日本経済新聞 2016/04/22)」の冒頭は以下のようなものでした。

熊本県から大分県にかけて強い地震が連続して発生、大きな被害を出した。内陸で起きる地震の常識を超えて100キロメートルもの範囲に震源が広がり、さらに東の愛媛県などに拡大するのではないかと懸念する声が出ている。一連の地震の震源の延長上に西日本を縦断する「中央構造線」と呼ばれる大規模な断層帯が存在するためだ。(略)

今回の地震が、大分県を越えてさらに東へと強い地震が広がる可能性はあるのか。研究者の見方は様々だ。


つまり「中央構造線を中心に今後も地震が拡大するかもしれないし、そういうことにはならないかもしれない、というように、専門家たちの意見は割れている」ということになっていて、これは現在もそうです。

私自身は、中央構造線で起き得るかもしれない地震についての知識はないですので、中央構造線のこと自体をこれ以上書くつもりはないですが、結局それがどこであろうと、

「今はとても地震が起きやすい」

という状況にあると思っているために、このような記事を書いているということかもしれません。

この「今」という期間の幅は広いですけれど、現在が、その「今」あたりにあるという根拠としては、最近では今年の 8月に書きました下の記事などにも書いています。

いよいよ地球が「地震の時期」に入る前兆? 環太平洋火山帯で「24時間で53回の大地震」が連続。そして、日本の硫黄島では過去5年で最大の地震が発生すると共に群発地震化している

8月20日の米国ブログの記事より
big-earthquakes-2018august.jpg

この 8月19日頃から、環太平洋火山帯で「とんでもない数の大地震」が連続しています。

ここでいう「大地震」の定義は、アメリカ地質調査所(USGS)の区分に従っているもので、アメリカ地質調査所では、

・マグニチュード 2.5以上 中規模の地震
・マグニチュード 4.5以上 重大な地震(大地震)

としています。

この3日間、特に環太平洋火山帯で、そのような地震がきわめて異例の様相での連続で発生しているのです。

8月19日から 8月20日にかけては、冒頭にありますように、

「 24時間のうちに 53回の大地震が環太平洋火山帯で発生した」

のです。

過去 1週間では、下のようにマグニチュード 4.5以上の地震は 139回発生していますが、その 8月19日からの 24時間で、その半分近くが発生したことになります。

2018年8月21日までの1週間に世界で発生したM4.5以上の地震
2018-0820-earthquakes.jpg

その中で最も大規模だったのは、フィジー近海で発生した「マグニチュード 8.2」という巨大地震でした。この地震は、震源の深さが「 563キロメートル」と、極めて深い場所で発生したために、津波もなく、いかなる被害も出ることはありませんでしたが、もし浅い震源なら、かなり厳しい被害が出る可能性がある規模の地震です。

8月19日 フィジーのマグニチュード8.2の地震を伝えるアメリカ地質調査所の速報ページ
fiji-m82-0819.jpg

最近のこの 2日間で起きたことも含めて、まずは、冒頭の記事の前半部分をご紹介させていただこうと思います。記事の後半は、アメリカでの過去の大地震の歴史などを書いていて、あまり今現在の私たちが知りたいこととも思えないですので、割愛させていただきます。

それより「日本の周辺」でも気になる地震が起きているのです。この記事の翻訳の後にそのこともご紹介します。

まずは、冒頭のブログ記事をご紹介します。

Watch Out California! 53 Major Earthquakes (Including A Magnitude 8.2) Just Hit The Ring Of Fire In A 24 Hour Period
theeconomiccollapseblog.com 2018/08/20

カリフォルニアに気をつけろ! 24時間のうちに53回の大地震(マグニチュード8.2を含む)が環太平洋火山帯を直撃している

私たちのこの地球の地質に何か異常なことが起こり始めているのだろうか。

アメリカ地質調査所(USGS)はマグニチュード 4.5以上の地震を「重大な地震」と定義しているが、8月19日から 20日にかけての 24時間だけで、マグニチュード 4.5以上の地震が、世界で 53回発生したのだ。

アメリカではこの期間に特別な地震が起きていないので、主要メディアは、この世界での地震の発生状況について無視したが、それは大きな間違いだと思われる。

地震が起きたのは、主に環太平洋火山帯であり、私たちのアメリカでもカリフォルニア州はその環太平洋火山帯上にあるのだ。多くの地震の専門家たちが、カリフォルニアのプレートでの大地震の発生は時間の問題だとしている中で、8月19日から 20日の環太平洋火山帯での異常な地震の発生は注意すべきことではないだろうか。

南太平洋の小さな島国であるフィジー近海では、8月19日にマグニチュード 8.2の地震が発生した。フィジーは、環太平洋火山帯の中でも地震の多い場所で、地震そのものは珍しくない。

しかし、この時発生した地震は、マグニチュード 8.2の超巨大地震であり、震源が仮に浅い場所だったなら重大な被害が生じた可能性のある規模だ。

フィジーの地震は、震源の深さが 500キロメートル以上も地下の深い場所で発生し、アメリカの津波警報センターは、地震が深すぎるために津波の発生はないと述べた。

通常、深い震源で起きる地震は、このような大規模なものではない。実際、このフィジーの地震は、深い震源で起きた地震としては、過去の記録で 2番目の規模のものだった。深い震源の地震で最も規模の大きかったものは、2013年にロシア近辺で発生したマグニチュード 8.3の地震だった。

環太平洋火山帯は、太平洋を囲むようにある地帯で、452個の火山があり、主要な地震活動の場所として知られている。

地球で発生するすべての地震のうちの 90%が環太平洋火山帯で発生し、世界の火山の 75%がこの環太平洋火山帯に存在する。

インドネシアのロンボク島では、8月5日に430人以上の人々が犠牲となった震災に見舞われたが、8月19日、またもロンボク島と周辺のふたつの島で地震が発生し、大きな被害を出した。

この日は、南太平洋とインドネシアのいくつかの島で多くの地震が発生した。

しかし、多くのアメリカ人たちは、今現在、地球で起きているこのような現象にまったく注意を払わない。しかし、起きていることは間違いなく「地球規模」の現象だ。

特に、環太平洋火山帯の地域、アメリカならカリフォルニアに住む人たちは、細心の注意を払って生活すべき状況だと思われる。

今、多くの人たちが警告を発している。8月19日の英国のデイリースターは、科学者たちの発言として「環太平洋火山帯に沿った地震活動の増加は、超巨大地震が進行中である可能性がある」という警告を掲載している。

ここまでです。

この記事で、特にカリフォルニアのことに言及しているのは、作者がアメリカ人だからですが、今現在、どこか特定の場所で大地震が発生する危険性が高くなっているということはないでしょうけれど、「地球全体として」やや異様な地震の連鎖とはなっていますので、環太平洋火山帯のすべての地域で、「不安定化している」というような感じは受けます。

アメリカのほうでもいろいろなことが起きていまして、以前、「カスケード沈み込み帯」というアメリカ西海岸の太平洋側にある地層について記したことがありました。

下の記事は、西暦 1700年に、マグニチュード 9クラスの壊滅的な地震を発生させたこのカスケード沈み込み帯で、「マントルが上昇していることが判明した」ということをご紹介したものでした。

かつてマグニチュード9の巨大地震を発生させたアメリカ西海岸のカスケード沈み込み帯で「マントルが上昇している」ことが米オレゴン大学の調査により判明

アメリカの科学系メディアの7月25日の記事より
cascadia-anomalies-found.jpg

318年前にマグニチュード9クラスの地震を発生させた場所での「異常」

318年前にマグニチュード9クラスの超巨大地震が発生した北米のカスケード沈み込み帯で2日間で数百回に及ぶ振動が発生中。「スロー地震」が起きている可能性が浮上

北米のカスケード沈み込み帯上で継続する「振動」を伝える報道(振動はその後500回規模に)
cascadian-zone-tremors2018.jpg

北米最大の懸念の「断層」でこの48時間に起きていること
北アメリカ大陸で有名な断層に「サンアドレアス断層」というものがあります。これは、2〜3年前にハリウッドで『カリフォルニア・ダウン』という、この断層での巨大地震の発生を描いた映画も作られましたが、これは邦題で、原題は「 San Andreas (サンアドレアス断層)」というもので、つまり、そのままのタイトルの映画でした。

サンアドレアス断層はそれだけアメリカでも認知度の高い「将来、巨大地震が起きると想定されている断層」として知られています。

そのようなこともあり、「アメリカで将来的に最も巨大な地震が発生するとすれば、サンアドレアス断層で起きるだろう」と思っているアメリカ人や、あるいは他の国の人々も多いのですが、ところが、実際には違うのです。

少なくとも、過去に遡った検証によれば、

「北アメリカで起きる可能性のある最も巨大な地震が発生するとすれば、それは、サンアンドレアス断層ではない」

のです。

では、どこかというと、そのサンアンドレアス断層の北にある、「カスケード沈み込み帯」という場所なのです。

大ざっぱに場所を示しますと以下のようになります。

サンアンドレアス断層とカスケード沈み込み帯の場所
cascadian-san-ansreas2018.jpg

上の図のカスケード沈み込み帯の後に、

「西暦 1700年にマグニチュード9の地震が発生」

とありますが、マグニチュード9というのは、2011年の東北の地震と同レベルの超巨大地震ということになり、つまり、ここは「そういう場所」なのです。

その地震が発生したのは、西暦 1700年1月26日のことでした。

西暦 1700年にはまだアメリカ合衆国はなく、当時の北アメリカに「文字の記録文明」はありませんでした。

では、どうして、この約 300年前の超巨大地震の存在がわかったかというと、実はこれは日本人研究者たちによって突き止められたのです。

今から 15年前の 2003年に、国立研究開発法人「産業技術総合研究所」の研究者たちが、米国地球物理学会誌に発表した論文によって明らかとなったのでした。

この論文のタイトルに「日本の古文書から」とありますように、日本の300年前の文書記録に、1700年1月の「日本の大平洋側での巨大津波の被害の記録」があり、その津波の地震の発生源を突き止めていくうちに、「震源は北アメリカ大陸」だということがわかったのです。

その際、岩手や宮城などの沿岸では、最大で 6メートルの高さの津波に見舞われていたことがわかっています。

1700年1月26日 地震発生から6時間後の津波のシミュレーション
s1700-megaquake-wave.jpg

また、これに関しては、2008年の WIRED の日本語の記事にも詳しく書かれてあります。

そこには、

この「カスケード沈み込み帯」は、ワシントン州オレゴンおよびカナダのブリティッシュコロンビア州南部の沿岸およそ80キロメートルに位置しており、全長がおよそ1100キロメートルに及ぶ。

このカスケード沈み込み帯はサンアンドレアス断層が持つ最大威力よりも30倍以上強力な、マグニチュード9の地震を引き起こす力を秘めている。


というようにあり、また、同じ記事には以下のようにあります。

幸運なことに、こうした断層による巨大地震は数百年に1回程度しか発生しない。だが不幸なことに、次の「数百年に1回」に、今日か明日にも遭遇する可能性があるのだ。

この「今日か明日にも遭遇する可能性があるのだ」はどういうことかといいますと、簡単に書けば、

カスケード沈み込み帯での巨大地震の発生間隔の平均は「 270年」だとわかっている。

のです。

あくまで平均値ですので、何も具体的なこととは関係しないですが、平均としては、その程度の間隔で、少なくともマグニチュード 8以上の地震が起きていることがわかっています。

前回のこの場所でのマグニチュード 9前後と推定される巨大地震が起きたのは西暦 1700年で、そして、今は 2018年です。

つまり、「すでに 318年経過している」ということで、巨大地震発生間隔の平均 270年をすでに上回っているというのが現在の状況です。

そういう意味では、「いつ起きても不思議ではない」というのは、それほど誇張でもないということもいえます。

今の状態で、西暦 1700年に起きたような地震が起きれば、少なくとも、アメリカのオレゴン州からワシントン州、そしてカナダのバンクーバーを含む州は基本的に壊滅するとされていて、「起きては困る地震」ではあります。

日本での南海トラフでの地震も「起きては困る地震」ということになっていますが、似ているのは、「起きては困るけれど、おそらく必ず起きる」という点です。

南海トラフ地震がいつかは必ず起きるということが地質学者たちの間で確定的になっているのと同様に、カスケード沈み込み帯での地震も必ず起きるといえる理由は、産業技術総合研究所の論文以降、本国アメリカでのこの場所についての研究が進む中で、このカスケード沈み込み帯では、「他にもマグニチュード 8クラスの地震が多数起きていた」ことが明らかになっているということがあります。

つまり、このカスケード沈み込み帯という場所は、西暦 1700年に1度だけ巨大地震が起きたという場所ではなく、歴史の中で、しかも 200〜 300年の間隔という比較的短い周期の中で、何度もマグニチュード 8以上の巨大地震が起きていた場所ということになります。

アメリカ合衆国という国は、「カスケード沈み込み帯での最後の巨大地震が起きた後に建国された」ので、そのような地震を知りません。

合衆国が建国されてからのアメリカもいろいろと大きな地震はありましたけれど、この 1700年のような地震をこの国は経験していません。

というわけで、カスケード沈み込み帯の説明で何だか長くなってしまいましたが、今回ご紹介したいと思ったのは、

そのカスケード沈み込み帯で、おそらく現在、スロー地震が起きている。

という話なのです。

この記事は、カスケード沈み込み帯の北端にあたるカナダのバンクーバー島で「 500回を超える振動が起きていた」ことをご紹介したものです。

おそらくはスロー地震などに近いものなのではないかと推定されますが、その後の発表が見当たらず、結果的にどうだったのかはよくわかりません。

このカスケード沈み込み帯についての詳しいところは、上にリンクしました記事などをご参照いただければと思いますが、 WIRED の記事から簡単に抜粋しますと、以下のような場所です。

「カスケード沈み込み帯」は、ワシントン州オレゴンおよびカナダのブリティッシュコロンビア州南部の沿岸およそ80キロメートルに位置しており、全長がおよそ1100キロメートルに及ぶ。このカスケード沈み込み帯はサンアンドレアス断層が持つ最大威力よりも30倍以上強力な、マグニチュード9の地震を引き起こす力を秘めている。(略)

カスケード沈み込み帯での巨大地震の発生間隔の平均は 270年だとわかっている。


というもので、つまり、

「平均 270年の周期でマグニチュード 9クラスのような超巨大地震が起きている地質的な場所」

だということがわかっています。

前回の巨大地震は、西暦 1700年に発生していまして、つまり現時点で、「すでに 318年経過している」ということになり、サイクルの話だけでしたら、いつ起きてもおかしくはないと言えなくもないのかもしれません。

カスケード沈み込み帯の場所は、大ざっぱに示しますと、以下のようになります。

カスケード沈み込み帯の場所
cascadian-san-ansreas2018.jpg

先ほどリンクしました記事では、このカスケード沈み込み帯の北端にあたるバンクーバー島で、連続した振動(地震ではないと地質学者たちは述べています)が観測されたことをご紹介したのですが、今回ご紹介する冒頭の記事は、

「このバンクーバー島で、地下のマントルが上昇していることがわかった」

ということが書かれているものです。

具体的には、カスケード沈み込み帯の「北端」と「南端」のそれぞれの場所で、マントルが浮上していることが発見されたという論文についての記事です。

記事の内容から、マントルが浮上している場所を特定してみますと、厳密ではないかもしれないですが、下の位置で間違いないと思われます。

マントルが上昇していることがわかった場所
mantle-us-2018a.jpg

「マントルが上昇しているというのは、地質活動の活発化を示すもののような感じはする」という曖昧な思いはあります。

いずれにしても、現在、火山の噴火などを含めて、世界中で地質活動が活溌であることは確かで、そのような中での出来事としてご紹介したいと思いました。

最近、地球の記録でご紹介した以下のペルーでの出来事などもそうですが、前例のない地質活動が世界のいろいろなところで見られています。

今年の春にペルーで発生した巨大亀裂は今も拡大を続けている…。非常事態宣言が5ヶ月間発令され続けている現地では村が消滅していた

7月24日のスペイン語版BBCの記事より
peru-crack-2018july.jpg

近いうちにカスケード沈み込み帯で大きな地震が起きるということもないでしょうが、しかし、「ないと言える根拠はない」というのも事実で、日本もそうですが、かつてないほど地質的事象のリスクに直面しているのかもしれないことを感じます。

では、冒頭の記事をご紹介させていただきたいと思います。

Geologists Find Anomalies, Pieces of Mantle Found Rising Under Cascadia Fault
scitechdaily.com 2018/07/25

地質学者たちは、カスケード沈み込み帯の下にあるマントルが上昇しているという異常を発見した
研究者たちは、海底に設置された 268個の地震計と、陸地に設置されている数百に上る地震計から得られた 4年間のデータを分析する中で、北アメリ大陸の西海岸に位置するカスケード沈み込み帯の南北両方の端に異常を見出した。

彼らが発見した異常は、アメリカ太平洋北西部で発生する可能性のある地震事象の起きる位置、頻度、強さに影響を与える可能性がある。

これは、断層の下の他の場所より地震波の速度が遅い地帯があることを見出したことによるものであり、そこは岩石が溶けて温度が上昇している可能性があるため、地球の上部マントルが浮上していることを示しているというものだ。

この研究は、米国オレゴン大学の博士課程の学生であるマイルズ・ボマー(Miles Bodmer)氏により、地質学の専門誌「ジオフィジカル・リサーチ・レターズ (Geophysical Research Letters)」に発表された。

このカスケード沈み込み帯では、西暦 1700年に超巨大地震が発生したことが判明しているが、それ以来、大規模な地震を経験していない。

この場所は、北米大陸プレートの下にファンデフカ・プレート(Juan de Fuca)が沈み込む場所だ。この断層帯は、カナダのバンクーバー北部からカリフォルニア北部のメンドシノ岬までの沖合に広がっており、その南北の長さは、620マイル(約 1,000キロメートル)におよぶ巨大な地層帯だ。

今回の研究で判明した「マントルの浮上」の位置は、サンアンドレアス断層の南端にあるゴルダ変形帯の下と、そして、オリンピック半島から南バンクーバー島の下で、それぞれで浮上が起きている。

ボマー氏は、以下のように言う。

「カスケード沈み込み帯の北と南の沈み込み断層の二カ所で異常が見出せます。これらの地域は、他のカスケード沈み込み帯全体と同じ状態となっていません。独自の地質的特性を持ちます。そして、この北と南の部分では、断層の緊張(locking)が高まり、震動の密度も増加しているのです」

断層の緊張とは、2つのプレートがどれだけ強く張っているかを指す。

「この北と南の部分でこのように見られるようなことが緊密につながっていれば、この地帯はストレスを溜めており、大きな地震の発生により、そのストレスやエネルギーを解放する可能性があります」とボマー氏は語る。

ただ、そのような状態で起きる地震は、それなりの規模とはなる可能性はあるにしても、カスケード沈み込み帯のすべてが一度に崩壊して起きると想定されているマグニチュード 9以上のクラスの超巨大地震のようなものにはならないとボマー氏は言う。

プレート同士の緊張状態は、カスケード沈み込み帯の中央部ではかなり弱い。

今回の調査結果は、地震発生の予測に役立つものではないが、地震についての探査や測地解析のリアルタイム性の必要性を指摘するものともいえる。

カスケード沈み込み帯とサンアンドレアス断層の交差する場所は複雑性が高く、北米で最も地震活動の活発な連続した場所だ。これらの地域では、最終的には、大きな地震として、そのエネルギー放出されるような蓄積がある。

この研究では、遠方の地震から来る様々な形態の地震波を使用した深いイメージングが行われている。

今回の研究は、カスケード沈み込み帯の過去の地震記録を理解するのに役立つだけでなく、プレートの結合力を調査することにも役立つことを示唆しているとボマー氏は言う。

これが、今年 8月の記事ですが、先日、このカスケード沈み込み帯で、

「 40分間のうちにマグニチュード 6クラスの地震が 3回連続して起きた」

のです。

10月22日のことでした。

それぞれ、マグチュード 6.6、マグニチュード 6.8、マグニチュード 6.5 と連続して発生しまして、これはこのあたりで起きる地震としては、かなり大きな地震です。

アメリカ西海岸には、過去に超巨大地震が発生したことが確認されている場所として、このカスケード沈み込み帯と、その南にある「サンアンドレアス断層」があります。

そのふたつは下の位置関係にあり、下の図には 10月22日の 3連続した地震の震源も示しました。

カスケード沈み込み帯とサンアンドレアス断層
cascadian-san-andreas2018c.jpg

カスケード沈み込み帯の「最も端」にあたる北部で地震が発生していたことがわかります。

これが何を意味しているのかはわからないですが、

・今年の 7月にカスケード沈み込み帯のでマントルが上昇していることが確認された

・その 3月半後にカスケード沈み込み帯で M6クラスの地震が 3連続した


ということで、これらは「通常の活動とはいえない」ですので、何らかの活動を始めていることを示唆すると主張する人たちが多いです。

しかし、先ほどの日本の中央構造線にしても、アメリカのカスケード沈み込み帯にしても、

「これからどうなるかはわからない」

としか言いようがありません。

しかし、「世界全体」という範囲では、やはり地震の増加はまだまだ続きそうで、その理由にのひとつに、「地球に到達する宇宙線レベルが増加し続けている」ということがあります。

宇宙線レベルが過去最大になる中で

今年の以下の記事では、太陽活動の減衰に伴い、地球に到達する宇宙線量が著しく増えていることを NOAA (アメリカ海洋大気庁)などが報告していることを取りあげました。

予測をはるかに上回り激増している宇宙線と放射線 : その人類への影響は何か。気象、天候、人間の健康、地震や噴火……そして生命の進化にも関係する? 

2018年3月6日のスペースウェザーの記事
cosmic-ray-situation.jpg

地球の成層圏の放射線量の過去2年間の推移
balloon-data-2015.jpg

予測を上回る増加を見せる宇宙線の影響はどのようなものか

NOAA や NASA などからのデータ提供により宇宙天気や太陽活動の情報を日々、提供してくれているアメリカのスペースウェザーですが、3月6日に、

「悪化し続ける宇宙線の状況」

といタイトルの記事がありました。スペースウェザーのひとつの記事は短いものが普通なのですが、この記事はかなり長く記されていたもので、現在の、そして今後の「宇宙線の状況」ついて懸念している感じがうかがえました。

まずはその記事をご紹介したいと思います。

内容的には、

・地球近辺の宇宙空間と、地球の大気圏内の宇宙線が予測以上に増加している

・それによって有人宇宙探査に影響が及ぶ可能性

・地球のさまざまな状況(気象、天候、人体の健康)に永久が及ぶ可能性


などについて書かれたものです。

では、ここからです。

THE WORSENING COSMIC RAY SITUATION
Spaceweather 2018/03/06

悪化し続ける宇宙線の状況

宇宙線の状況が悪化し続けている。これは研究誌「Space Weather」に掲載されたばかりの新しい論文の結論だ。

ニューハンプシャー大学のネイザン・シュワドロン(Nathan Schwadron)教授が率いた研究は、人体等に危険でもある深宇宙からの放射線が、これまでに予測されていたよりも速いペースで加速していることを示した。

シュワドロン教授たちの研究グループが最初に宇宙線に関する警報を鳴らしたのは、今から 4年前の 2014年のことで、それは NASAの月周回無人衛星「ルナー・リコネサンス・オービター(LRO)」に搭載された、放射線の影響の調査のための宇宙線望遠鏡「 CRaTER 」のデータの分析から得たものだった。

それによれば、地球と月の間の宇宙空間の宇宙線レベルは、過去数十年の宇宙時代(人類が宇宙への探査等を始めた時代のこと)には見られなかったレベルでピークを迎えており、宇宙空間の放射線環境が悪化していることがわかった。

シュワドロン教授らは、この宇宙線レベルは、宇宙飛行士たちに危険が及ぶ可能性があるものであること指摘し、2014年の発表時よりも、さらに「宇宙空間で人間が移動できる時間(宇宙空間に滞在する時間)」を短縮した。

論文では、30歳の男性の宇宙飛行士がアルミシールドを搭載した宇宙船で宇宙を飛行できる限度日数は、1990年には 1000日だった。しかし、2014年の宇宙船のレベルでは、700日が限度だという。

「これは大きな変化です」と、シュワドロン教授は言う。

銀河宇宙線は、太陽系の外からやって来ている。それらは、超新星爆発および宇宙の他の暴力的な事象によって地球に向かって加速される高エネルギー光子と亜原子粒子の混合物だ。

そのような宇宙線から最初に私たちを守ってくれるのは「太陽」だ。

太陽の磁場と太陽風は、太陽系に侵入しようとする宇宙線を遮る「シールド」を作り出すために組み合わされている。

太陽が宇宙船を遮る作用は、11年間周期の太陽活動とシンクロしており、太陽活動の最大期に最も強くなり、そして、太陽活動の最小期には最も弱くなる。

今、その太陽の防御に問題が起きている。

研究者たちが新しい論文で指摘しているように、太陽のシールドが弱体化しているのだ。

シュワドロン教授は以下のように述べる。

「過去 10年間、太陽風は低密度と低い磁場強度を示してきましたが、現在は、宇宙時代には決して観察されなかった異常な状態を表しています。このように太陽活動が著しく弱い結果として、私たちはこれまでで最大の宇宙線の放射を観測しているのです」

シュワドロン教授たちは、2014年に、次の太陽活動極小期に宇宙線の状態がどのように悪化するのかを予測するために、太陽活動に関する主要なモデルを使用した。現在、そのモデルにより 2019年から 2020年の状況が予想されている。

教授は以下のように言う。

「私たちの以前の研究は、ひとつの太陽活動極小期から次の活動極小期までの間に、宇宙線の量率が最大で 20%増加することを示唆しました。実際、過去 4年間に CRaTER によって観測された実際の宇宙線量率は予測値を最大で10%超えており、放射線の環境が予想以上に急速に悪化していることがわかったのです」

太陽の次に、地球上空にさらに 2つの宇宙線に対してのシールドラインがある。

それは、磁場と地球の大気だ。

このどちらも宇宙線の地球への突入を緩和する。

しかし、現在、その地球の上でさえ、宇宙線の増加が観測されているのだ。

スペースウェザーは、学生たちと共に 2015年以来、ほぼ毎週、成層圏に宇宙天気観測のバルーンを打ち上げている。これらのバルーンに搭載されたセンサーは、地球の大気に突入してくる放射線(X線とガンマ線)が 13%増加していることを示した。

これらのバルーンで検出される X線とガンマ線は、銀河の一次宇宙線が地球の大気に衝突することによって発生する「二次宇宙線」だ。

これらは地球の表面に向かって放射線を放つ。 そのセンサーのエネルギー範囲は10keV 〜 20MeV で、これは、医療用 X線装置や空港のセキュリティスキャナーのエネルギー範囲と同じくらいだ。

これらの宇宙放射線は私たちにどのような影響を与えるだろうか。宇宙線は民間航空会社では、空中の乗客、乗務員に多量に放射される。飛行機のパイロットは国際放射線防護委員会によって業務上での放射線作業者として分類されている。

いくつかの研究では、宇宙線が雲を作り出し、また落雷を引き起こすことが示されており、宇宙線が天候や気候を変える可能性があることがわかり始めている。

さらに、地上の一般的な人々における「宇宙線と心臓の不整脈」を結びつける研究が存在する。

これから、太陽は、過去1世紀の間で最も活動の弱い状態を迎える可能性がある中、宇宙線は今後さらに激化すると思われる。

ここまでです。

宇宙線の観測が開始されたのは、今あるデータでは 1965年からのもので、すでに 50年以上経っているのですが、少なくとも、その 50年間の中で最も宇宙線の量が多い時期に、現在並ぼうとしています。

過去 53年間で最も宇宙線が多かったのは 2009年のことですが、2017年からそのレベルに近づいていて、このままだと 2009年のレベルを超えていくのは確実だと思われます。

1965年から2018年までの宇宙線量の推移(フィンランドの観測地点)
cosmicray-1965-2018.jpg

冒頭に載せましたスペースウェザーの「放射線量の推移」は、アメリカのカリフォルニア上空の成層圏でのもので、過去2年で 13%上昇したことを示しています。もう一度載せておきます。

balloon-data-2015b.jpg

そして、決して今がピークではなく、一般的に、本格的に宇宙線が増加するのは、太陽活動が完全に極小期に入ってからですので「これから」ということになります。

それでも、先ほどの記事にありますように、現時点ですでに、

> 今、その太陽の防御に問題が起きている。

ということになっていまして、つまり「太陽による防御が弱い」のです。

これから、さらに太陽の防御は弱くなりますので、地球周辺の宇宙空間と、そして「地球上に」宇宙線(第二次宇宙線としての放射線)が増えてくることは確実の情勢です。

それでどんなことになるか・・・というのは実際のところは何ともいえないにしても、これまでの科学的研究などから、地球上での影響として、ある程度確実だと思われるのは、

・宇宙線が増加すると雲が増える

・宇宙線が増加すると雷の発生が多くなる

・宇宙線が増加すると心臓疾患(急停止など)が増える


はあると思われます。

この記事は今年 3月のものですが、それから太陽活動はさらに減衰し続けています。

宇宙線に関しては「太陽活動が弱ければ弱いほど、地球に到達する宇宙線の量が増加する」ということがあり、つまり、太陽活動が弱くなり続けているこの半年の中で「さらに増えて」います。

下は、数日前のスペースウェザーの記事で、宇宙線が増え続けていることを報告しているものです。

cosmic-ray-1024.jpg

そして、私自身は最近知ったのですが、グリーンランドの宇宙線観測所で、今年 7月に、

「 1950年代に始まった観測史上で最も高い宇宙線レベルを記録していた」

のです。

要するに、少なくとも過去 60年間で、今が最も地球に到達している宇宙線が多い時だと言えそうなのです。

下は、アメリカのデラウエア大学が発表したそのグラフです。

1957年-2018年7月までのグリーンランドの宇宙線量の推移
cosmic-ray-record2018.jpg

もちろん、宇宙線のレベルは地球上のいろいろな場所によって違いますが、グリーンランドにおいては、このように過去最高となっていたのでした。

しかし、ここが最高値となるということはないはずです。

というのも、これからさらに太陽活動は弱くなっていくからです。

これは予測というよりも、過去の太陽活動の規則的な活動からも、ほぼ確実ですが、しかし、「今は過去数百年で最も太陽活動が弱い」ということもあり、過去になかったような弱い太陽活動の状態となっていく可能性もあります。

そのあたりについては以下の記事などをご参照下されば幸いです。

歴史的に弱い太陽活動だったサイクル24の次の「新しい時代の新しい太陽活動」はどんな方向に? もう少しでそれは明らかに

2016年3月18日に米国アラスカ・フェアバンクスで撮影されたオーロラ
fenix-aurora-alaska.jpg

先日、アラスカで上のような「鳳凰」のごときオーロラが撮影されたことが、スペースウェザーで報じられていました。

鳳凰のようなオーロラといえば、1か月ほど前の記事でも、下のような鳳凰を思わせる形の、アイスランドで撮影されたオーロラをご紹介したことがありました。

2016年2月18日にアイスランドで撮影されたオーロラ
phoenix-aurora2.jpg

こういう見事なオーロラが地球で見られるのも「太陽活動」のお陰でありまして、そして、現在、サイクル24と命名された現在の太陽活動がどんどん縮小していっています。

今日の米国スペースウェザーでは、「現在の太陽活動周期はついに終わりに入った」とする記事を載せていました。

SOLAR CYCLE CRASHING
Spaceweather 2016/03/28

太陽活動周期がクラッシュしている

太陽活動は最近異常なほど静かだが、そのことを疑問に思われる方はいらっしゃるだろうか。太陽活動が異常に静かな理由は下のグラフに示されている。

11年周期を持つ太陽黒点活動サイクルが終わりに入っているのだ。
solar-cycle-sunspot-number-23.jpg

過去2年間、太陽活動が最大期から最小期へと転換していく中で、黒点の数は減少し続けてきた。太陽黒点が少なくなっていくということは、太陽フレアやコロナ質量放出(CME)も、より少なくなることを意味する。

太陽表面での爆発現象が収まっていき、私たちは今、太陽が「静かになった」と判断する。

しかし、本当はどのような意味で静かになったのかがおわかりだろうか?

広く考えられている誤解として、たとえば、太陽活動が静かになると、宇宙天気も同様に停止するように静かになる、あるいは、太陽黒点の少ない期間の間は、宇宙天気が退屈なものになるのだろうということがある。

ところが、実際には、太陽活動が弱く転換していくことは非常に興味深い現象を私たちにもたらすのだ。

たとえば、それにより地球の上層大気が崩壊し、そのことは宇宙ゴミが私たちの地球の周囲に蓄積する可能性を作り出す。あるいは、太陽活動が弱くなると共に太陽圏は縮小する。そして、そのことにより地球と星間空間の距離が縮むのだ。

さらに、太陽活動が弱くなると、銀河宇宙線が比較的容易に太陽系の内側に入ってくることができるようになる。

実際すでに地球での宇宙線の量も増大し続けている。

cosmicrays-2016-01.jpg

太陽黒点の数が減少し続けると共に何が起きていくのかを共に楽しみに待ちたいところだ。

ここまでです。

そうなんですよね。太陽活動が弱くなっていくと、「ただ静かになる」というものではなく、宇宙線の量が増えますので、

「宇宙線の影響を受ける地球の現象は増大する」

ということが言えて、ある意味では「騒がしくなる部分」も多くなるはずです。

極めて弱かったサイクル24の太陽活動
太陽活動に話を戻しますと、現在の「サイクル24」という太陽活動周期が終わって、次にやって来るのは「サイクル25」という活動周期なのですが、これがどのような活動周期になるか次第で、次の十数年の「地球の状況」が決まってくる部分もかなりあるようには思います。

これも、過去記事の、

Diminishing solar activity may bring new Ice Age by 2030
Astronomy Now 2015.07.17

太陽活動の低下が 2030 年までに新たな氷河期をもたらす可能性がある

17世紀から 18世紀の初めに世界を凍結させた「小氷期」と呼ばれる時期と同様の厳寒の世界が 2030年から 2040年にやってくると予測されている。

これらの結論は、モスクワ国立大学核物理研究所の物理学者ヘレン・ポポワ博士らを含む国際的な科学者のグループによって、ウェールズのランディドノーで開催された国立天文学会議において、ノーサンブリア大学のヴァレンティナ・ジャルコヴァ教授によって発表された。

太陽は、独自の磁場と、時間的に変化する振幅と空間構成を有することが知られている。

それは、太陽からの電磁放射の変化による太陽大気の変化の結果による強力な磁場の形成と崩壊や、太陽からプラズマの流れの強弱、太陽表面の黒点数などだ。

そして、太陽表面の黒点数の変化の研究によれば、それは 11年毎に変化する周期性を持つ構造を有しており、それはまた、炭素 14、ベリリウム 10 他の同位体分析などの地球環境への影響をも有する。

太陽活動はいくつかのサイクルを持つが、それらは各サイクルで異なる期間、および特性を持ち、たとえば 11年サイクルや 90年サイクルなどが知られている。

11年周期の太陽サイクルでは、11年ごとに太陽表面の黒点数が減少する。

過去 90年の黒点の変化を見ると、11年サイクルの黒点の数が周期的に減少していることがわかっており、50%から 25%減っている。

17世紀には、およそ 1645年から1700年頃まで続いた「マウンダー極小期」と呼ばれる太陽活動の長期にわたる減少期間があった。通常なら、40000個から 50000個は出現する黒点が、このマウンダー極小期には 40 から 50 個しか出現しなかった。

太陽放射の最大値と最小値は、黒点の数の最大値と最小値と、ほぼ一致することを示す(黒点が少ない時は、太陽放射が少ない)。

研究者たちは、太陽活動のサイクル 21からサイクル 23までの3つのサイクルの完全な磁力記録から、すべての背景磁場を分析した。研究者たちは、データの分散の 40%をカバーする分析の新しい方法を開発した。これは、主な太陽の磁気波がペアで生成されていることを明らかにするのに役立った。

主成分のペアは、太陽の双極子場の変動の原因であり、11年の太陽活動中に、太陽の極から極へと、その極性が変化する。

電磁波は、太陽の北半球から反対へと移動する、あるいは、南半球から反対へ移動し、その際、サイクル数と共に波の増加の間の位相の変化を有する。それぞれの波は、半球で互いに相互作用する。

科学者たちは、この分析式を導くために管理し、これらの2つの波の進化を説明し、太陽活動の本来の代理の変化と関係した要約曲線から、太陽黒点の数を算出した。

そして、この式を用いて、科学者たちは観測から派生した主成分と比較して、サイクル 24の磁気活動を予測し、それは 97%の精度を示した。

サイクル 24の磁気活動からの黒点数の算出の成功に触発され、研究者たちは、次の2つのサイクル「サイクル 25」(次の太陽サイクル)と「 26」の磁気の波を予測したところ、この2つの太陽活動サイクルでは、黒点が生産される数が低い可能性であることがわかった。

これは、2030年から 2040年頃の太陽活動が 17世紀のマウンダー極小期と同様になることを示している。マウンダー極小期には、本来なら 4万から 5万の太陽黒点が出現するところに 50個から 70個しか黒点が出現しなかった磁気だが、2030年頃は、この時と同様な急激な太陽活動の減少につながると予測される。

17世紀から 18世紀の初めに世界を凍結させた「小氷期」と呼ばれる時期と同様の厳寒の世界が 2030年から 2040年にやってくると予測されている。

これらの結論は、モスクワ国立大学核物理研究所の物理学者ヘレン・ポポワ博士らを含む国際的な科学者のグループによって、ウェールズのランディドノーで開催された国立天文学会議において、ノーサンブリア大学のヴァレンティナ・ジャルコヴァ教授によって発表された。

太陽は、独自の磁場と、時間的に変化する振幅と空間構成を有することが知られている。

それは、太陽からの電磁放射の変化による太陽大気の変化の結果による強力な磁場の形成と崩壊や、太陽からプラズマの流れの強弱、太陽表面の黒点数などだ。

そして、太陽表面の黒点数の変化の研究によれば、それは 11年毎に変化する周期性を持つ構造を有しており、それはまた、炭素 14、ベリリウム 10 他の同位体分析などの地球環境への影響をも有する。

太陽活動はいくつかのサイクルを持つが、それらは各サイクルで異なる期間、および特性を持ち、たとえば 11年サイクルや 90年サイクルなどが知られている。

11年周期の太陽サイクルでは、11年ごとに太陽表面の黒点数が減少する。

過去 90年の黒点の変化を見ると、11年サイクルの黒点の数が周期的に減少していることがわかっており、50%から 25%減っている。

17世紀には、およそ 1645年から1700年頃まで続いた「マウンダー極小期」と呼ばれる太陽活動の長期にわたる減少期間があった。通常なら、40000個から 50000個は出現する黒点が、このマウンダー極小期には 40 から 50 個しか出現しなかった。

太陽放射の最大値と最小値は、黒点の数の最大値と最小値と、ほぼ一致することを示す(黒点が少ない時は、太陽放射が少ない)。

研究者たちは、太陽活動のサイクル 21からサイクル 23までの3つのサイクルの完全な磁力記録から、すべての背景磁場を分析した。研究者たちは、データの分散の 40%をカバーする分析の新しい方法を開発した。これは、主な太陽の磁気波がペアで生成されていることを明らかにするのに役立った。

主成分のペアは、太陽の双極子場の変動の原因であり、11年の太陽活動中に、太陽の極から極へと、その極性が変化する。

電磁波は、太陽の北半球から反対へと移動する、あるいは、南半球から反対へ移動し、その際、サイクル数と共に波の増加の間の位相の変化を有する。それぞれの波は、半球で互いに相互作用する。

科学者たちは、この分析式を導くために管理し、これらの2つの波の進化を説明し、太陽活動の本来の代理の変化と関係した要約曲線から、太陽黒点の数を算出した。

そして、この式を用いて、科学者たちは観測から派生した主成分と比較して、サイクル 24の磁気活動を予測し、それは 97%の精度を示した。

サイクル 24の磁気活動からの黒点数の算出の成功に触発され、研究者たちは、次の2つのサイクル「サイクル 25」(次の太陽サイクル)と「 26」の磁気の波を予測したところ、この2つの太陽活動サイクルでは、黒点が生産される数が低い可能性であることがわかった。

これは、2030年から 2040年頃の太陽活動が 17世紀のマウンダー極小期と同様になることを示している。マウンダー極小期には、本来なら 4万から 5万の太陽黒点が出現するところに 50個から 70個しか黒点が出現しなかった磁気だが、2030年頃は、この時と同様な急激な太陽活動の減少につながると予測される。

気候への太陽活動の影響について既存の理論に該当する場合、ヘレン・ポポワ博士によると、この太陽黒点最小値は、マウンダー極小期の際に発生したものと同様の重大な地球の冷却につながるという。

この冷却現象は、次の 5年~ 15年以内に発生する可能性がある。

ポポワ博士は述べる。

「私たちの時代の将来の最大の気温の低下は、次の3つの太陽サイクル( 25、26、27)に訪れることを示し、それはこれからの約 30年間です。それらの期間の気温は、マウンダー極小期ほど低くはならない可能性もあります。しかし、私たちは、それを真剣に検討しなければなりません。私たちは、ロシアの気象学者たちとコンタクトをとり続けるつもりです」

など、いくつか記したことがありますが、現在の太陽活動が異常なほど「弱い」ものだったために、次の太陽活動も非常に弱くなることを予測する人たちは多く、その場合、地球の気候を含めて、いろいろな影響があると予測されています。

最近、ドイツの科学サイトでそのことにふれたものがありまして、今回はその概要をご紹介したいと思います。

基本的な傾向は、3年くらい前から記していることと大体同じでして、

現在の太陽活動サイクル24は過去約200年で最も弱い

この傾向は今後も続く可能性が高い


ということになりそうです。

Record Low Solar Dynamo Asymmetry May Indicate Weak Upcoming Solar Cycle 25, New Solar Minimum
notrickszone.com 2016/03/16

記録的に弱い太陽活動の原動力は、次の太陽活動周期であるサイクル25がさらに弱い太陽活動になるかもしれないことを示す

2016年2月の太陽活動

2016年2月の太陽活動は、過去数ヶ月もそうだったように、平均的な太陽活動より低いものだった。

この月に観測された太陽黒点数の平均値は 57.2 個だったが、サイクル1からサイクル23までの同じ期間の黒点平均数は 80.8個ということで、サイクル24のこの月の黒点数は平均値の 71%しかなかったことになる。

下のグラフは、サイクル1(1755年に開始)〜サイクル23(2008年に終了)の黒点数(青)と、サイクル24の黒点数(赤)、そして、黒いラインは記録的に黒点数が少なかったサイクル5(1798年から 1810年)を比較したグラフだ。

for-cycle25.jpg

太陽黒点は 1749年に観測が始まった。そして、1755年にサイクル1とされた活動周期から現在のサイクル24までのすべての太陽活動の比較は次のようになる。

low-cycle24.jpg

これを見ると、現在の太陽活動が、サイクル7(1823年から 1833年)以来、200年ぶりの弱い太陽活動となっていることがわかる。

現在のサイクル24の太陽活動の合計の黒点数は、サイクル1〜サイクル23までの太陽活動周期全体の、わすか 57%しかない。

サイクル24は、太陽黒点観測が始まって以来、3番目に低い活動として記録される可能性が非常に高い。

そして、現在と同様だった約 200年前の太陽黒点の少なかった時期は、ダルトン極小期(1790年〜 1830年)と呼ばれる気温の低かった時代でもある。

このような現在の弱い太陽活動周期の次はどんなものになるであろうか。

以前指摘したことがあるが、次に来る太陽活動周期の状態の兆候は、活動周期が始まる前の、太陽活動最小期の太陽の極の磁場の強さで示される。

また、太陽の北の磁極と南の磁極との磁場の差異からもそれは示される。

下の図は、太陽の北半球と南半球の磁場の差異をあらわしている(※ 訳者注 / グラフが下に向かえば向かうほど、北と南の磁場の差が大きいということだと思います)。

nh-sh.jpg

これを見ると、現在の太陽は 1976年以来、最大の北半球と南半球の磁場の差を有していることがわかる。

これらの一連の現在の太陽の現象は、いくつかの科学論文で語られてきているが、研究者たちは、太陽活動の北半球と南半球の磁場が非対称であることとの関係を述べている。

それは、かつて地球が寒冷期に包まれたマウンダー極小期(1645年〜1715年までの異常に太陽活動が低かった時期)の背後にある理由が、今と同じような太陽磁場の非対称性であったとする説だ。

これらの説は、現在の太陽の極の磁場の強度の半球の非対称性からも考える価値があることかもしれない。

いずれにしても、あと1年から2年で、次に何が起きるのかがはっきりする。

ということは、地球に到達する宇宙線量はさらに増加していく可能性が高いということになりそうですが、それが「地球にどんな状態を作り出すのか」は、具体的にはちょっとわからない面はあります。

影響が考えられることが科学的に判明しているのは「気象への影響」、「人体の健康への影響」などですが、他にもさまざまな影響の可能性がシメされているからです。

最近、「宇宙線と地震の関係」を調べることがあり、いくつかの興味深い論文などが数多く存在していることを知りましたが、それらを読んでいる限り、「地球に到達する宇宙線が増えると、地震と火山の噴火は確実に増加するということは確定的な感じがいたします。

この宇宙線と地震の関係は、最近の報道や事象も含めて、別の機会に詳しくご紹介できればと考えています。

そして、これから、まあ、少なくとも数年から場合によっては十数年、地球に到達する宇宙線は増加する一方であると予測されますが、そのような環境で、「何が起きていくのか」ということを私たちは見ていくことになりそうです。

最終更新:2018/10/29 20:54

このお店で1週間以内に売れた人気アイテム

ページ上部へ

カレンダー

2018年10月
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

今月

このお店で1週間以内に売れた
人気アイテム