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日別記事一覧

2018/10/23 20:31

インドネシアのクラカタウ火山の活動が激化。1日に63回の噴火
2018年10月21日
クラカタウ火山の激しい噴火を報じるインドネシアの報道より
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今から1ヶ月ほど前に、インドネシアのクラカタウ火山で「 1日に 56回の噴火が発生する」という出来事を下の記事でご紹介したことがありました。

クラカタウ…カトラ山、そしてイエローストーン…。地球を代表する「モンスター火山」が次々と噴火や、その予兆を見せる夏の終わり

クラカタウ火山の激しい噴火を伝える9月23日の報道より
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夏の終わりと共に急激に活溌化し始めた3つのモンスター級火山

9月23日 噴火するクラカタウ火山
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「 21世紀は、20世紀とは違う地質活動の時代となっている」ことについて、今年 4月に以下の記事で取りあげたことがありました。

地震と火山の噴火においては「21世紀の地球は明らかに20世紀と違う」ことが明らかになってきた今、環太平洋火山帯の今後をどう考えるべきなのか

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収まりそうもない環太平洋火山帯の活動の中で

いわゆる「人的被害」が比較的少ない事象が多いせいか、最近は、地震にしても火山噴火にしても、地質的なニュースはそれほど話題とはなりませんが、現実には、「地質活動は着実に活動のペースを上げている」といえる状態が続いています。

昨日、インドネシアのシナブン山がまたしても非常に大きな噴火を起こしたのですけれど、このシナブン山は 2月から活動の徴候を見せていなかったのです。

「もしかして今回の活動は終息した?」と思っていたところに、巨大な噴火が発生したわけで、日本の新燃岳などの例もそうですけれど、やはり今のこの時期、そして、これからの火山活動と地震については、「終息する方向ではない」というように思います。インドネシアのシナブン山の昨日の噴火については下の記事で取り上げました。

活動が終息したと思われていたインドネシア・シナブン山で、それまでの規模を上回るレベルの大噴火が発生。山は火砕流と噴煙に包まれる

2018年4月6日のインドネシア英字メディアより
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2010年に 400年ぶりに噴火して以来、断続的に巨大な噴火を続けているインドネシアのシナブン山が、4月6日、またも非常に大きな爆発的噴火を起こしました。

4月6日 3.5kmの噴煙を上げるシナブン山
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シナブン山の場所
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前回の噴火は 2月19日のことで、その際には以下の記事でご紹介しています。

監視カメラがとらえていたインドネシア・シナブン山の大噴火での火砕流の様子

2018年2月19日のシナブン山の大噴火の際の火砕流
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2月19日、インドネアのシナブン山が、噴煙の高さが 15キロメートルに迫る近年で最大級の噴火を起こしました。

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この日の大噴火の際、シナブン山は大規模な火砕流も発生させていたことが、監視カメラの記録でわかりました。以下は、その記録の一部です。

https:●//youtu.be/FeMbe2W_BTs

この 2月の噴火の後、シナブン山の活動は急速に収まっていき、その後、噴火はまったくない状態が続いていました。

このまま今回の一連の活動が終息に向かうのかというような雰囲気もあったのですが、4月6日、今年最大級ともいえる大噴火が発生したのでした。

環太平洋火山帯のことについて詳細に取りあげていました最近の英字紙「ニッケイ・アジアン・レビュー」の記事をご紹介しようと思います。ニッケイ・アジアン・レビューは日本経済新聞の英字雑誌ですが、日本語では同様の記事が見当たらなく、また内容的にも環太平洋火山帯の歴史と現状がよくまとめらてれいましたので、ご紹介したいと思いました。

そこにある地図を見ますと、やはりアジアの中でも、日本は地質学者たちから危険だと想定されているエリアが大変に多く(全域が世界最高レベル級の危険性)、そういう場所に暮らしているのだなあと実感します。

下の図は、「赤が濃いほど大きな地震の災害のリスクが想定される」という意味です。
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また、その記事の中で特に注目したのは、「地震や火山の自然災害が穏やかだった 20世紀が終わり、21世紀になって以来、その数は飛躍的に増えている」ことが示されていることです。

感覚的な話ではなく、「実際に、21世紀になってから飛躍的に火山の噴火と地震は増えている」のです。

噴火だけでも、

・20世紀全体 → 65の火山の噴火

・21世紀 → まだ18年間で 25の火山が噴火

ということになっていて、この数字の通りに行くと「 21世紀は 20世紀の倍の数の火山の噴火があり得る」ということにもなるのかもしれません。

Is the Ring of Fire becoming more active?
Nikkei Asian Review 2018/04/04

環太平洋火山帯の活動はさらに活溌になっているのか?

インドネシアのリゾート地バリ島にあるアグン山が昨年 9月に振動を記録し始めた時、当局は、この火山が 1963年に起こした壊滅的な噴火を思い起こし、バリ島の住民たちに避難を命じ始た。その後、アグン山の火山性地震は 11月21日まで続いた後、最終的には噴火が始まり、14万人もの人々が避難した。それから 4ヵ月以上が経過したが、いまだ活動は収まっていない。

日本では、今年 1月23日、東京から北西約 150キロメートルに位置する草津白根山が、直前まで目立った予兆もなく突然噴火したことは、専門家たちを驚かせた。この噴火では、噴石により自衛隊員 1名が死亡した。

同じ頃、フィリピンにあるマヨン山が、灰と溶岩を噴出し始め、56,000人以上の周辺住民たちが避難している。

その後、2月中旬に、インドネシアのスマトラ島にあるシナブン山が高さ 7キロメートルに及ぶ噴煙を上げる大噴火を起こした。住民たちは避難し、子どもたちが泣き叫ぶ様子が報道された。

シナブン山の噴火の後、2月下旬にはパプアニューギニアでマグニチュード 7.5の大地震が発生した。これは、この地域では過去1世紀で最悪の地震となった。そして、この月の初めには、台湾の花蓮県でマグニチュード 6.4の地震が発生し(2018年花蓮地震)、17人が犠牲となった。

このような落ち着かない出来事が連続して起きている日本、フィリピン、インドネシア等は「環太平洋火山帯(Ring of Fire)」と呼ばれている太平洋を囲む馬蹄型の形をしたベルト状のエリアの上にある。この環太平洋火山帯には、世界で最も活発な火山の約 4分の 3が存在する。

一部の専門家たちが「比較的落ち着いた地震活動の時代」だったと呼ぶ 20世紀が終わり、現在の 21世紀は、劇的な地震と火山の噴火の増加を見せている。

たとえば、この 21世紀の最初の 18年間(2001年1月〜 2018年3月)まで、世界では約 25の火山の噴火が観測された。比較すれば、20世紀は全体を通して観測された火山噴火は 65だったので、ペースとしては相当増えていることになる。

インドネシアには 127の火山がある。その半数以上は、その火山活動のために継続的に監視される必要がある。オーストラリア国立大学のアンソニー・レイド(Anthony Reid)氏は、「実際に起きていることを書けば、インドネシアのスマトラ島からジャワ島、バリ島、そして、ティモールまでのインドネシアの火山の連鎖構造が、世界の構造的境界面の中で最も危険なものとなっています」と述べている。

インドネシアは 20世紀に穏やかな地震活動の時代を過ごしたが、事態は変化していく可能性があるとレイド氏は警告している。そして、「そもそも、インドネシアでの(地震と火山噴火による)死者数は、すでに 20世紀を上回っているのです」と述べる。

インドネシアでのこの大規模な死者数は主に 2004年のインド洋の大津波によるものだ。これはスマトラ島北部のマグニチュード 9.2の地震に伴うもので、記録に残っている上での地球で起きた地震の中で3番目に大きなものであった。この津波により、インドネシアのアチェ州では津波により約 24万人が死亡した。

フィリピンには約 300の火山がある。そのうち 24の火山が「活発」であるか、過去 1万年間に少なくとも 1回の噴火を記録しているとフィリピン火山・地震学研究所(Phivolcs)の責任者レナト・ソリドゥム(Renato Solidum)氏は言う。

フィリピン火山・地震学研究所は現在、カンラオン山とマヨン山の他、そこから 70キロメートル離れたブルサン山も同時に監視している。この中でも、マヨン山は、17世紀から 60回も噴火している活溌な火山だ。

地震は地上で発生した場合には、建物やインフラを崩壊させ、海底で発生した場合には、津波を発生させる可能性がある。 2011年3月の日本でのマグニチュード 9.0の地震では、その直後に起きた津波により、約 16,000人が死亡した。

インドネシアは、4つの主要なプレート(ユーラシア、インドオーストラリア、太平洋、フィリピン)の構造の中にあり、世界で最も地震の多い地域だ。メガトラスト・セグメントと呼ばれる 2つのプレートの会合地点は、ジャカルタ近くのスンダ海峡とジャワ南部の海の間に広がっている。ここ数年、インドネシアでは、大きな地震を経験していないが、首都ジャカルタに影響を与える可能性のある大きな変化があるとという懸念がある。

インドネシア科学院の地震地質学者ダニー・ヒルマン・ナタウィジャジャ(Danny Hilman Natawidjaja)氏は、「私たちはそれを地震空白域(Seismic gap)と呼んでいます」と言う。「非常に大量のエネルギーが蓄積している可能性があるため、発生した場合に大地震となる可能性を秘めていることを意味します」と述べる。

ナタウィジャジャ氏は、「マグニチュード 8.5以上の地震が発生する可能性は高いと思われますが、それがどのように起きるかどうかを知る術はないのです。しかし、この数年のうちに、あるいは今後数十年の中でそのような地震が起きる可能性があるのです」と言う。

火山の噴火も地震も自然の確かな現象だが、その発生を予測することは非常に困難だ。

世界的に連鎖する大災害

20世紀の相対的に穏やかだった火山活動が、21世紀に入ってからは信じられないほど恐ろしい活動を見せている。

世界で初めて火山の噴火が報道されたのは 1883年 8月27日のことで、インドネシアのクラカタウ火山の噴火の際だった。潜水艦による電信やニュース配信網の出現で、世界の主要な都市で、クラカタウ火山の噴火はリアルタイムで報じられた。

クラカタウ山の噴火は、世界で初めてのグローバル・ニュース報道であっただけでなく、大自然が遂行した真の世界的な環境災害でもあった。クラカタウ山の噴火によって地球の上層大気の汚染が 5年間続き、世界的に気候に影響を与えたために、世界のすべての地域で気候と食糧生産が影響を受けた。

クラカタウの噴火はその被害の様相も壊滅的だった。その際の噴火で犠牲となった 35,000人のうちの多くは、その噴火により発生した津波の被害者だった。当時の東インド諸島の人口は約 3,400万人で、現在の 2億6,600万人の約 13%だったことを考えると、将来同じような事象が起きた際の被害の可能性が示唆される。

それ以来、この地球では同じような規模の噴火は起きていない。つまり、今、地球に生きている私たちの中で、このクラカタウの噴火の経験者はいないのだ。

1980年には、アメリカのセントヘレンズ山が噴火し、1991年には、フィリピンのピナツボ山が噴火して 800人以上が犠牲となったが、どちらも、クラカタウの噴火と比べると規模の小さなものだった。

しかし、1883年以前には、たとえば 1815年にインドネシアのタンボラ山の噴火により 9万人が死亡した。この時のタンボラ山の噴火は、クラカタウ山の 10倍のエネルギーがあったと考えられており、記録に残る中では、地球上で最も強力な噴火だったと考えられている。

1815年のインドネシアのタンボラ山の噴火の際にも、その噴火による雲が世界中の空を覆い、世界は寒冷化した。そして、各地で飢饉、疫病の流行、社会不安を引き起こした。スイスでは食糧暴動が起き、中国の雲南省では異常な冬となった。

そして、翌年 1816年は各地が「夏のない年」として記憶された。

警報体制は整っているが

インドネシアの火山群は、火山地質災害緩和センター(PVMBG)によって監視されている。

1963年にアグン山が噴火したとき、その噴火は 1年間続き、約 1,500人が死亡したが、当時のスカルノ大統領は、政治的理由でアグン山の噴火に関するニュースを報道管制により押さえ込んだ。

火山地質災害緩和センターによれば、1815年のタンボラ山の噴火のような壊滅的な大噴火が起きる可能性は非常に低いという。また、仮にあったとしても、そのような大規模噴火では一般的に事前の徴候があるために、警告や避難の時間的余裕はあると述べている。

日本においても新たな発見があった。神戸大学海底探査センターの巽好幸(たつみ よしゆき)教授たちのチームが、今年 2月に発表した論文で九州の南約 50キロメートルの場所にある海底火山「鬼界カルデラ」に巨大な溶岩ドームの存在を報告している。この「鬼界カルデラ」は、先ほどのインドネシアのタンボラ火山より 10倍強力な火山爆発指数(VEI 8)に属している。

巽教授によると、約7300年前に最後に噴火したこの鬼界カルデラの溶岩ドームの中に圧力が高まっているという。

同時に巽教授は、世界中の火山学者たちにしても、実際に世界最大級のような火山の噴火が起きた時に具体的にどうなるのかということについては、ほとんどわかっていないと述べている。「たとえば地震のような前兆はあるだろうとは思いますが、まだ人類の文明は、超巨大火山の噴火発生のメカニズムを解き明かしてはいないのです」と巽教授は述べる。

巽教授は、日本の鬼界カルデラが噴火した場合、最悪では 9000万人が死亡する可能性があるとしている。その場合、大阪では 50センチの降灰があり、東京でも 20センチの降灰を予測している。

他にも、火山爆発指数が 8(VEI 8 =火山の爆発指数で最大)の噴火をしたと考えられている超巨大火山が世界には十数ある。アメリカのイエローストーン、ニュージーランドの北島、そして先述したインドネシアの火山、日本の九州南部にある姶良(あいら)カルデラなどだ。

超巨大火山の噴火は極めて稀にしか起こらない。しかし、その数字と「現実」を冷静に比較すると、その「稀」という概念はあまり気休めにならないかもしれない。

たとえば、先ほどの日本の鬼界カルデラが今後 100年の間に噴火する可能性は、巽教授によれば「 1%」だ。しかし、1995年に神戸で発生した阪神・淡路大震災は、それが起きるまで「そのような地震が起きる確率は 30年で 1%」だった。

つまり、「 100年間で 1%」という概念は同時に、「いつでも起きる」という捉え方ができる概念でもあるのだ。

その中で、ご紹介した日経アジアン・レビューの記事「環太平洋火山帯の活動はさらに活溌になっているのか?」の中に、以下のような記載があります。

専門家たちが「比較的落ち着いた地震活動の時代」だったと呼ぶ 20世紀が終わり、現在の 21世紀は、劇的な地震と火山噴火の増加を見せている。

たとえば、この 21世紀の最初の 18年間(2001年1月〜 2018年3月)まで、世界では約 25の火山の噴火が観測された。比較すれば、20世紀は全体を通して観測された火山噴火は 65だったので、ペースとしては相当増えている。


この火山噴火について、「 21世紀は 20世紀とは違う」ということは、グラフで見るとわかりやすいと思われます。

下は、1850年から 2010年まで、つまり 19世紀の終わりから 20世紀、そして 21世紀にかけての「世界の火山噴火の平均数」の推移です。

19世紀から21世紀までの火山噴火数の推移
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年によりバラツキはあるとはいえ、基本的には「火山の噴火は、20世紀から 21世紀に向けて、一貫して増え続けた」といえるグラフだと思います。

1850年あたりとの比較では、21世紀は「まったく違う時代」だということがよくわかります。

いずれにしましても、そういう 21世紀が進んでいる今、「歴史的に著名な複数の火山」の活動について、この数日の間に報道されていました。

そのことをご紹介したいと思います。

それぞれの火山は、

・クラカタウ火山(インドネシア)

・カトラ火山(アイスランド)

・イエローストーン(米国)


です。

どれもこれも過去の大規模な噴火がよく取りあげられるものですが、このうち、クラカタウ火山が激しい噴火を起こし、アイスランドのカトラ火山は科学者たちの調査により「噴火の段階に入った」とされました。そして、イエローストーンは「毎度毎度の」感もありますが、またも新しい活動を見せています。

それぞれご紹介させていただこうと思います。

1日に50回以上の噴火を起こしたクラカタウ火山

今噴火しているのは、クラカタウ火山の領域の「アナク・クラカタウ」という火山島で、これはインドネシア語で「クラカタウの子ども」という意味です。

しかし、実際には、これはクラカタウ火山そのものでもありますので、そのことを少しご説明させていただきます。

現在噴火しているアナク・クラカタウは、1927年までは「存在しない」火山でした。

なぜかというと、その数十前の噴火(1883年)により、クラカタウは「島ごと吹き飛んでしまった」ために、もともとのクラカタウ火山のあった島は、噴火で大半がその姿を消したのです。

その後、 1927年にクラカタウ火山のあった海域で海中噴火が始まり、そして、現在、海抜 400メートルを超える火山島となっています。

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上の地図でわかりますように、今噴火しているアナク・クラカタウというのは、「クラカタウの子ども」という名称ではありますが、「元のクラカタウ火山のあった場所で、噴火が起きている」という話であり、

「クラカタウ火山そのもの」

の噴火と考えて間違いないと思います。

https:●//youtu.be/ywkNoBQ8bpU

このクラカタウ火山は、歴史的にわかっている中では、1883年の大噴火が知られていまして、これは、Wikipedia から抜粋しますと、以下のようなものでした。

噴火で発生した火砕流は海上 40kmを越え、スマトラ島ランプン湾東部で人間を殺傷した。また、噴火により発生した津波が周辺の島を洗い流し、航海中の船を激しく揺さ振った。

死者は 36,417人に及び、2004年にスマトラ島沖地震が起こるまではインド洋における最大の津波災害であった。

この際の噴火の規模は、地質学史上、第 5番目の爆発規模と考えられている。


この火山は、正式には「アナク・クラカタウ」と呼ばれ、これは、インドネシア語で、「クラカタウの子ども」という意味ですが、下の図にあるクラカタウ火山の経緯でわかりますように、要するに、これは「クラカタウ火山のあった場所で噴火が起きていた」ということになります。

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このアナク・クラカタウは、その後も活動を継続させていましたが、10月中旬から 9月よりさらに激しい噴火の兆しを見せ始めました。

そして、冒頭のインドネシアの報道にありますように、10月19日から 20日にかけて、「 63回の噴火が発生する」という激しい状態となっています。

10月15日から20日までの間のクラカタウの活動の様子

10月15日の噴火
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10月19日の噴火
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10月19日の噴火
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10月20日の噴火
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10月20日の噴火
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インドネシアでは、今年は、火山の噴火と大きな地震が相次いでいて、バリ島のアグン山の噴火や、スラウェシ島の地震と津波による被害などを以下の記事などでご紹介してきました。

昨年54年ぶりに噴火したインドネシア・バリ島のアグン山で再び大規模噴火。7月2日には3回連続で爆発的噴火が発生

7月2日のバリ島のローカルメディアより
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2017年 11月に、1963年以来となる大噴火を起こしたバリ島のアグン島。その際の噴火は、噴煙が1万メートルほどにも達する大規模なものとなり、観光地でもあるバリで飛行機便の混乱などを引き起こしました。

インドネシア・スラウェシ島の地震と津波による死者数が「1200名」に達する。犠牲者の数は、さらに大幅に拡大する可能性

インドネシアの地震と津波の被害の拡大を伝えるシンガポールの報道
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このような活動の中でも、クラカタウ火山は、特に過去に極めて大きな活動を繰り返して火山の場所でもあり、そのクラカタウの活動が激しさを増しているということ自体が、環太平洋火山帯の地質活動が収まっていないことの現れということになるのかもしれません。

最近、日本の地質活動はやや落ち着いている感じがありますが、世界全体の地震と火山噴火の状況を見ますと、環太平洋火山帯にある日本もまた決して安心できない状況の中にあると言えそうです。

最終更新:2018/10/23 20:31

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2018/10/23 19:30

ローマに降り落ちた異常な雹嵐を見て思う、最近の自然を介した示唆

10月21日 異常な雹嵐に見舞われたイタリアの首都ローマの光景
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さて、今回の話題は「雹(ひょう)」です。

ここ2年から3年ほど、世界中で雹の状態がどんどん激しくなっていて、最近では「明らかに異常」な雹嵐が世界各地で発生していますが、その「異常な雹」がついにローマにやって来たということで、まずはそのことをご紹介したいと思います。

聖地が雹に打たれるとき
「雹がついにローマにやって来た」という表現は変ではあるのですが、ローマという場所はキリスト教と縁の深い場所でもあり、そして、そのキリスト教の聖典には「雹」の下りがよく書かれているというようなこともあるのですけれど、まずは、その 10月21日のローマでの雹嵐の後の様子をご覧いただきたいと思います。

冒頭の写真もそうです。

そして、おそらく、あるいは少なくとも近現代のローマがこのような状態になるのは、これが初めてのことではないかと思います

2018年10月21日 イタリアの首都ローマにて
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これは雪ではなく、雹ですからね。

明らかに異常な状態だというようにも思えます。

なお、当日の動画もあり、下がその日のローマの様子です。

https:●//youtu.be/0WqWLkPmRHo

どのくらいの範囲でこれほどの雹が降ったのかは報道を読んでもよくわからないのですが、ふと、

「バチカンはどうだったのかな」

とは思いました。

というのも、今年の 2月、「バチカンのすぐそばのローマの街中で、巨大なシンクホールが発生した」という出来事があったからです。

以下の記事でそのことをご紹介しています。

バチカンに近いローマ街中で巨大なシンクホールが発生。昨年末以来、イタリアの首都で繰り返され続けるシンクホール事象

イタリアの地質に何が起きているのか?

2018年2月14日の報道より
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イタリアの首都ローマで 2月14日、突然巨大なシンクホールが発生し、その場所が道路だったために少なくとも6台の自動車が穴に飲み込まれるという出来事がありました。発生したのは、バチカンに近いローマ北西のバルドゥイナ(Balduina)という場所においてでした。

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穴の深さは 10メートルに及ぶものだそうですが、飲み込まれた車は停車中で、人が乗っていなかったために、これだけ大規模なシンクホール事案にもかかわらず、負傷者などは報告されていません。

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今回のシンクホールは非常に大規模なものですが、実はローマでは、2017年の12月頃からシンクホール事案が相次いでいます。

昨年11月にローマに発生したシンクホール
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今年1月にローマに発生したシンクホール
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イタリアでは火山活動も盛んで、また、一昨年より地震もとても活溌になってまして、イタリアの地質活動全体がやや不安定である可能性を指摘する専門家たちもいまして、今後のさまざまな地質的活動が注目されています。

ここ1、2年のイタリアの地資質関連の過去記事から印象的なものをリンクしておきます。

イタリアの地質活動

イタリア沖で「海底からの謎の爆発・噴出現象」が確認される。未知の海底火山が活動し始めた可能性も
イタリアの報道より
mysterious-sea-explosion.png

イタリアで、「原因不明の爆発現象が海で起きている」ことが現地メディアで報じられています。既知の海底火山がある場所ではないようで、専門家たちが現在、海底の調査を進めているようです。

確定した原因はわかっていませんが、イタリアの地質学専門家たちは「未知の海底火山の活動の可能性がある」としています。

下の動画は最初に現地の漁師の人が発見した時に撮影されたもので、それほど状況がよくわかるものではないですが、爆発・噴出と同時に、周囲の海域の色が変わっていたそうです。

爆発が起きているのは、イタリアのティレニア海にあるピアノーザ島という島の近くです。

ピアノーザ島の場所
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イタリア国立地球物理学火山学研究所(INGV)の専門家たちが該当海域の水質や水中の状況を調査しましたが、海底ではメタン濃度が高くなっていることが確認されたそうです。

海底からメタンが吹き出している様子
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それにしても、2016年以来、イタリアでの地質活動は非常に顕著なものがあります。

記事にしただけでも、2016年9月には「イタリアで未知の海底火山が6つ同時に発見される」という出来事が起きています。

6つの未知の海底火山が見つかった場所
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イタリア中部では「泥火山」の活動が確認されています。

連続した地震に見舞われているイタリア中部の村に謎の「泥火山」が形成され、泥の噴火が続く

2016年11月4日の報道より
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イタリア中部では、8月24日にマグニチュード 6.2の地震が発生した後、10月26日にはマグニチュード 6.1の地震、そして、10月30日には、イタリアの近代史でも最大級のマグニチュード 6.6の地震が発生し、その後も非常に多くの余震が続き、連続する地震におさまる気配が今のところは見えていない状態です。

そのイタリア中部のサンタ・ヴィットーリア・イン・マテナーノという場所で、「泥火山が形成されつつある」という報道がなされていました。

形成されつつある泥火山
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サンタ・ヴィットーリア・イン・マテナーノの場所
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また、イタリア中部では、昨年来、数多くの地震に美馬分けていますが、その中で「イタリア半島を縦貫するアベニン山脈が 40センチ低くなった」ということもわかっています。

そして、最近では、イタリアのエトナ山の噴火がさらに激しくなっていることが報じられ続けています。

短い期間の単位での変化はともかく、ある程度の期間の中で、これだけいろいろなことが起きているイタリアの地質的な変化がどのようなことに結びついていくのかは、地質学者たちの懸念でもあり、興味でもあるようです。

もちろん、地質的な変化の兆候はイタリアだけの話ではなく、日本も含めて、現在では全世界的なものとなっている感じがあります。

イタリア中部地震から9ヶ月で、余震の数は「6万5000回」を突破。いまだに群発地震は止まらず

被災地で祈りを捧げるフランシスコ法王 2016年10月4日
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イタリア中部で、昨年 8月24日にマグニチュード 6.2の地震が発生してから9ヶ月が経とうとしていますが、その「余震」が収まる気配がありません。

イタリア国立地球物理学火山学研究所(INGV)のデータを見ますと、今年1月に余震の回数が「5万回」を超えてからも地震の発生は続いており、この4月の終わりには、ついに 65,500 回に達しました。

昨年8月以前の穏やかな環境に完全に戻るには、まだ時間がかかるか、あるいは、地質活動の異変そのものが継続している可能性もあります。

下は、イタリア国立地球物理学火山学研究所の 2016年8月24日から 2017年4月28日までのイタリア中部での地震発生回数と、その累積数を示したものです。

2016年8月24日からのイタリア中部での地震の発生回数
italy-earthquake-9months.png

少しずつ地震の発生回数は減っているとはいえ、最初の地震のマグニチュードが 6程度だったと考えますと、ずいぶんと長い間、影響が続いていると言えそうです。

何しろ、この場所は、昨年 8月24日以前は、長い間「地震ゼロ」の地域だったのですから(過去に、大きな地震はありました)。

2016年8月24日のイタリア中部地震の前後の同じ場所

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最終更新:2018/10/23 19:30

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