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日別記事一覧

2018/09/08 01:08

大気層「中間圏」がかつてない奇妙な状態になっていることがNASAの衛星データにより判明。そこは「電離層の電子を刺激する場所」

スペースウェザーの特集記事より
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高層大気の「状態の変化」が結果的にもたらすものは?

スペースウェザーの特集記事で、地球の大気圏の最も外側にある「中間圏」という大気空間で「異常が起きている」と報じられていました。

その異常というのは、この中間圏で発生する「夜光雲」というものの出現期間が変化してきているということでした。

夜光雲というのは、「雲」とはいっても、普通の雲とは形成される高さも見た目の状態もまったく違う現象ですが、それは時に本当に美しく夜の空で光り輝きます。

2013年6月にスコットランドで観測された夜光雲
noctilucent-clouds-2013jun.jpg

この夜光雲の形成される中間圏というのは、下の図で赤で囲んだ位置です。

「中間圏」の位置
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50キロメートルから 80キロメートルの高さにあり、その上は「宇宙空間」ということになります。

そこで今起きていること自体がものすごく異常かどうかはともかくとして、そもそも、この夜光雲というのは以前はあまり見られなかった上に、今ほど明るいものではありませんでした。

私がブログを始めた頃から観測例が増えてきたという意味では「新しい現象」とも言えるもので、そして、過去のことなどを思い出しまして、いろいろと思うところもあるのですが、まずは、冒頭のスペースウェザーの記事をご紹介します。

A Mystery in the Mmesosphere
spaceweatherarchive.com 2018/08/15

中間圏で起きている謎

この夏、中間圏で何か奇妙なことが起きている。

中間圏は、地球の大気の層であり、大気圏にほぼ触れている場所だ。

地球表面から 83km上空までに広がる穏やかな大気の中で、中間圏の夏の水蒸気は流星の煙の周囲を包み込む。その結果、得られる氷の結晶の群は、高緯度の夜空で輝くように見える「夜光雲(NLC)」と呼ばれる現象を形成する。

夜間雲そのものは奇妙な現象ではない。

北方の空を観測している人たちは、近年では毎年夏に夜光雲を見るようになり、そのこと自体は最近では珍しいことでもなくなっている。

夜光雲は 5月頃から出現し、6月に最も多く観測され、最終的に 7月から 8月に出現しなくなる。

ところが、今年 2018年の夏は何かがおかしいのだ。

7月下旬に夜光雲は消滅していくどころか、珍しいほどの光度で出現し続けた。

下の写真は、7月26日にエストニアで写真家のカイロ・キッサク(Kairo Kiitsak)氏が撮影したものだ。珍しい明るさで空で輝き続けた。

noctilucent-clouds-2013jun.jpg

キッサク氏は、「心に響く光景でした。この夜光雲は、夜間の大半の時間でその姿が見えました。その中の 3時間ほどは強烈な波紋が出ていました」と述べる。

他の多くの観測者の方々も、7月に同様の夜光雲を観測しており、さらには、8月になっても夜光雲は観測され続けた。

2018年8月の上半期、スペースウェザーへの夜光雲の観測報告は、2017年の同期と比較すると 3倍もの数だった。

8月には消滅していた夜光雲が今年は消えなかったのだ。

この理由について、米コロラド大学の研究者たちが、原因を突き止めた可能性がある。

コロラド州大気・宇宙物理研究所(LASP)のリン・ハーヴェイ(Lynn Harvey)氏は次のように述べる。

「中間圏に予期しなかった水蒸気の急増が起きていることがわかったのです」

ハーヴェイ氏が NASA の人口衛星に搭載されているマイクロウェーブ・リム・サウンダー(Microwave Limb Sounder / MLS)という装置が取得したデータを使用して作成した下のグラフを見ると、今年の 7月下旬から 8月の中間圏は、過去 11年間の中で最も水蒸気に多く湿気に満ちていることが示されている。

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いつもより水蒸気が多く湿気が多いことに加えて、マイクロウェーブ・リム・サウンダー装置のデータによると、今の中間圏は通常より気温が少し低くなっていることもわかった。

湿った状態と低い気温の組み合わせは、氷結した夜間雲に適した条件を作り出していたと考えられる。

ハーヴェイ氏と研究チームは、なぜ、今の中間圏にいつもより多い水蒸気があるという状況が発生しているのかという謎について理解しようと努力している。

1つの可能性は、地球の南半球における惑星波(プラネタリー波)活動だ。この惑星波は、南半球で起きたものであっても、数千キロ離れた北半球の水蒸気を高層へ押し上げる可能性がある。

(※訳者注) 惑星波とは、大陸や海洋の温度差や地形の高低差などによって大気が揺すぶられて生じる地球の大気の波の一つだと思われます。

この現象は現在進行中の太陽活動極小期とも関係している可能性がある。2018年以前の中間圏で最も寒冷で湿った年は、2008年から 2009年の太陽活動極小期だったことは注目に値する。

ここまでです。

先ほど、「過去記事で思い出すこと」があるようなことを書かせていただいたのですけれど、2012年6月に以下の記事で「夜光雲の異変」についてご紹介したことがあるのです。

謎の「光る雲」がどんどん高度を落としてきている
2012年06月26日
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▲ 昨日のスペースウェザーの記事「ELECTRIC-BLUE CLOUDS」より6月24日にスコットランドで観測された夜光雲。以前なら高緯度でしか見られなかった夜光雲が、今では各地で見られていて、米国でも、コロラド州、ヴァージニア州、カンザス州、それと南部であるユタ州でも観測されていることが説明されています。

夜光雲

中間圏にできる特殊な雲で、日の出前や日没後に観測される気象現象である。通常の雲が地上~10km付近にできるのに対し、夜光雲は地上約75~85 kmの中間圏界面付近にできる。高度の高い位置に発生するため、太陽が地平線付近にあるとき下から日が当たり、青白く輝いて見える。


「中間圏」というのは下の図で黄色で囲んだあたり。
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普通の雲は、そのずーっと下の高度10キロメートル以下で発生するものがほとんどです。夜光雲の発生する場所はほとんど空気もなく、どちらかというと、宇宙空間ですので、「雲」というよりは宇宙現象に近いものかもしれません。

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上空 30キロでこの状態ですので、高層 70キロとか80キロとかは「ほぼ完全な宇宙空間」だということがおわかりだと思います。

夜光雲というのはそういう場所で発生する現象なんです。

上の Wikipedia では夜光雲の発生原因などについてもふれていますが、実際には、今でも確実な発生原因は特定されていないです。

しかし、タイトルの「謎」とはその発生原因のことではないのです。

現在の最大の謎は、

・以前に比べて異常に頻繁に、かつ広範囲で発生している。

・高度が下がってきている。

・輝きが増してきている。

blue-clouds.jpg
2012年

noctilucent-clouds-2013jun.jpg
2018年
の3点です。

つまり「状態が変化してきている」ということが謎といえるようです。

今回の記事は、米国のユニバース・トゥディに「国際宇宙ステーションから撮影された夜光雲」の記事があり、それをご紹介します。


ところで、この夜光雲とは違うのかもしれないですが、「高層大気圏でのみ観測される雲」として有名なものに「銀雲」というものがあります。高層大気圏というより、「宇宙空間からのみ観測できる雲」ということなんですが、この銀雲は、昔から宇宙飛行士たちの間では「地上の自然災害と関係あるのでは」と言われてきていたものです。


ロシアの宇宙飛行士たちが確信した「銀雲」と地球上の災害の関連


かつてロシア(旧ソ連)には、宇宙ステーション「ミール」というものがありましたが、その宇宙ステーション・ミールで 1994年から 1995年にかけて、実に 438日におよぶ長期のスペース・ミッションをおこなったロシアのワレリー・ポリャコフという宇宙飛行士がいます。

このポリャコフさんには 1999年に記した『地球を離れた2年間』という名著の誉れの高い著作があるのですが、そこに「銀雲」についての記述があります。

銀雲(silvery clouds)というページに、その部分が書き出されていますので、一部抜粋します。

ワレリー・ポリャコフ『地球を離れた2年間』より。

それからもうひとつ忘れられない現象がある。それは"銀色の雲"のことで、地上で起きる災害と関連があると言われている。

それは不思議な雲だ。銀色の雲という、まことにロマンチックの名前は、地表が円形になる地平線上の60キロメートルから70キロメートルの上空にしか現れないところからきている。(中略)

その後、仕事の忙しさもあってこのエピソードは忘れられていた。ところがその晩、地上との定期無線交信のときに、アルメニアで大地震があり、膨大な数の犠牲者が出て、街は壊滅状態だという連絡があった。(中略)

2回目のフライトの際には、ロケットが打ち上げられ、安定飛行状態にはいるやいなや、巨大な銀色の雲を目にし、不吉な感情に襲われた。(中略)

管制センターとの無線交信によって、アメリカ合衆国のロサンジェルス市か、あるいはその近郊地域に大型の地震が発生し、大きな被害が出ているというニュースが伝えられた。


そして、地上に戻った後に、他の飛行士や、ロシアの学者たちとの話の中で、この銀色の雲が災害と結びついているのではないかという考えを強くしたというようなことなのですが、まあ、どうしてこのことを書いたかというと、夜光雲の出る高度と大体同じなんです。高層 70キロ程度の場所にできる。

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▲ 宇宙空間で撮影された「銀雲」の映像。

銀雲と夜光雲が同じものかどうかはわからないですが、宇宙空間からのみ観測できたような雲が今では地上からどこでも観測できるようになっているという変化が現在存在しているということは確かなことかもしれません。

そういう変化が「謎」だというのが今回のタイトルの「謎」の由来です。

ここから夜光雲の記事です。

米国の「ユニヴァース・トゥディ」より。

Mysterious Noctilucent Clouds as Seen from the International Space Station
Universe Today 2012.06.25

ミステリアスな夜光雲が国際宇宙ステーションから観測される

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ナイト・シャイニングと呼ばれたり、あるいは、夜光雲と呼ばれるミステリアスな現象は見るぶんにはとても美しい自然現象だ。この夜光雲は、国際宇宙ステーションの宇宙飛行士たちからは地上から見るものとは違った見応えのある光景となる。

古来から夜光雲はその存在自体、珍しいものといわれていたが、最近になって、それらの光る雲の輝きは明るさを増していて、また、以前よりも頻繁に観測されるようになっている。

その高度も以前より低くなってきており、その明るさのため、今では日中でさえ観測できることもあるほどだ。

下の写真は 2012年 6月 5日に、国際宇宙ステーションから撮影されたものだ。
白い円弧のような輝きが夜光雲だ。

nasa-clouds.jpg

西アジアの上空で撮影された。

夜光雲の発生の原因については、これまでいろいろな議論がされてきた。

流星の塵、地球の温暖化、ロケットの排気などが原因としてあげられたこともあるが、最近の研究では、大気の気体組成や温度の変化が、夜光雲が明るくなってきている原因であることを示唆している。

(訳者注) 原因がどうであれ、以前は見えなかった「光る雲」がアメリカ大陸の中央部付近までも観測できることがあるということは、場合によっては、日本でも見られることがあるのかもしれないです。

ただ、記事上のロシアの宇宙飛行士たちの話と関係するわけではないですが、これらが「見られて嬉しいものなのかどうか」はよくわかりません。

ここまでです。

このように、2012年の記事で、

「夜光雲は以前より明るくなっており、また高度も低くなってきている」

と記されていたのでした。

そして、今回のスペースウェザーの記事では、その理由がある程度は推測できるようなことになっています。

それは簡単にいえば、高層の中間圏の「湿気が非常に高い」ということです。

どうして、そのようなことになっているのかは、推測以上には今のところわからないですが、

・夜光雲の変化は高層大気圏の変化をあらわしている

とするなら、その影響は地上にも及ぶのでは、と、ふと思ったのです。

たとえば、先ほどの記事に、「地球の南半球における惑星波活動の影響」というものが出てきますが、「惑星波」というものの詳細な定義を私は知らないですが、つまりは、地球の「大気の波」のことだと思われますが、これが変化していることを意味している可能性がある。

地球の大気の波が大きく変化しているのなら、それは地上の気象やさまざまに影響するはずだと思われます。

しかし、それよりもうひとつ、とても気になったのは、やはり先ほどの記事に、

「今年の中間圏は気温が低い」

ということが書かれてあったことです。

何しろ、この中間圏というのは、元々「マイナス 100℃」とかの壮絶に低い気温の場所なのです。

それで、ちょっと、やややこしい話になるかもしれなくて恐縮なのですが、この中間圏というのは、

「電離層の電子」

に影響を与えているのです。

下は Wikipdeia からの抜粋です。

中間圏の特徴 Wikipedia
中間圏界面付近から上では大気に含まれる原子・分子が太陽からの紫外線によって電離し自由電子が増加する。

このような大気が電離している層を電離層といい、この最下層にあたる層は中間圏界面付近に位置し中間圏上層は電子密度が比較的多い状態となっている。

何が言いたいのかといいますと、「電離層での電子」というものが何と関係しているかという話なんです。

それは、「大地震」です。

このことを最初に知ったのは、2011年3月11日の東北大震災の後でしたが、その時に下の記事を書かせていただいています。

観測された日本上空の赤外線と電子量の急激な変化
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最近では、下のような「中国が高層電離層の攪乱システムを開発している」というようなことを記事にしたこともあります。

気象コントロール戦争レースの行く末は、 世界最大級の「高層電離層の攪乱システム」を建設している中国政府。そして「2025年までに気象を手にする」と宣言したアメリカ政府。「地球の気象を牛耳る」のはどちらか

香港の英字紙サウスチャイナ・モーニングポストの記事より
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カナダのメディア「グローバル・リサーチ」の記事より
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Does the US Military “Own the Weather”? “Weaponizing the Weather” as an Instrument of Modern Warfare?
Global Research 2018/07/24

アメリカ軍は「天候を手中に収める」? そして、現代の戦争の道具としての「気象の兵器化」が実現する?

環境を改変するための技術は、アメリカ軍にとっては、この半世紀以上にわたって利用可能なものであった。この問題は、気候変動の議論の一部になるべきものでもある。

なお、最近の気候変動(アメリカのハリケーン等)に関連して、それらが「気象の改変」に関係しているという証拠はないが、同時に、このような気候の不安定性が、いわゆる温室効果ガスの排出に起因しているという確かな証拠もない。

環境改変技術の広範な問題は、慎重に分析しなければならない。というのも気象兵器としての機器群はアメリカの大量破壊兵器(WMD)の一部であり、そして、アメリカ軍からこれらの道具を「敵」に対して使用することが提案されていることは、人道に対する犯罪であるだけでなく、惑星地球に対しての脅威である。

今回のこの記事では、これらの脅威が現実であり、対処されなければならないという反駁できない証拠を控え目に提示しているアメリカ軍の文書から直接引用してみたいと思う。これは環境改変技術の使用に関する文書だ。

まず、注記しておきたいことは、アメリカ合衆国は、1976年に採択された国際条約『環境改変技術の軍事的使用その他の敵対的使用の禁止に関する条約』に締結している国家だということだ。当時のソ連もこの条約に締結している。

この条約は、以下のように始まる。

(第1条)敵対的使用の禁止

締約国は、他の締約国に対し、「破壊、損害又は傷害を引き起こす手段として広範な、長期的な又は深刻な効果をもたらすような環境改変技術の軍事的使用その他の敵対的使用」を禁止される。


この「環境改変技術」の定義は、第2条に示されている。

(第2条)定義

「環境改変技術」とは、「自然の作用を意図的に操作することにより地球(生物相、岩石圏、水圏及び気圏を含む。)又は宇宙空間の構造、組成又は運動に変更を加える技術」をいう。


アメリカの数学者であるジョン・フォン・ノイマン(John von Neumann)は、米国防総省との連携の中で、冷戦時代の 1940年代後半に気象変動に関する研究を開始した。そして、ノイマンは「誰も想像できないような気象戦争の形態」を予見した。

ベトナム戦争では、1967年から「ポパイ計画」の名の下で、ベトナムのモンスーン・シーズンを延長して、ホーチミン路に沿った敵の供給ルートを遮断することを目的としたクラウドシード技術(目的地に雲を作り、雨を降らせ続ける)が使用され、成功した。

その後、アメリカ軍は、気象パターンを選択的に変更できる高度な機能を開発している。この技術は、1990年代に HAARP(高周波活性オーロラ調査プログラム)の下で最初に開発されたもので、これは、戦略防衛イニシアチブ「スターウォーズ」計画の付属物であった。

軍事的な観点から、HAARP は、2014年に正式に廃止されたが、これは大気圏外から、世界中の農業および生態系を不安定にすることが可能であった大量破壊兵器だった。

正式の発表では、アメリカ軍の HAARP プログラムはそれがあったアラスカにおいては閉鎖されている。しかし、文書では、1990年代半ばまでこの気象操作の技術は、完ぺきに機能していたことが確認されている。

しかし、アメリカ軍による気象操作が完全に機能していたことは確認されているとはいえ、敵に対して軍事的にそれを使用していたという証拠はない。

この気象操作の問題は、環境アナリストたちの間ではふれることがタブーとなっている。そして、気象改変の運用を明らかにするための詳細な調査は行われていない。

皮肉なことに、気象改変技術の軍事使用への影響は、1990年代の初めに、カナダの CBC テレビのドキュメントによって報じられた。

CBC テレビの報道によると、アラスカ州にある HAARP 施設は、台風、地震、洪水、干ばつを誘発する能力を持っていた。

この指向エネルギーは、電離層を加熱して気象を戦争の武器として使用できる強力な技術だ。

洪水で都市を破壊し、あるいは、砂漠に近づいている軍隊を竜巻で壊滅させることが可能となる、ということを想像してみてほしい。

アメリカ軍は、戦闘環境のコンセプトとしての気象改変に膨大な時間を費やしてきた。

戦力多重増強要因としての気象。そして気象を手にする

以下は、軍事目的としての気象改変技術を分析する 1996年のアメリカ空軍の文書からの主要な引用を提供したいと思う。以下のアメリカ軍の文書からのものだ。

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軍事的見地からの根底にあるこの目的は「天候の所有」だ。

本文書の記載された目的は以下の通りとなる。

「この文書では、気象の改変を適切に使用することで、これまでには想像できないような戦闘空間での優位性を提供できることを示している」

「将来的には、このような作業により、空と宇宙の優位性が向上し、戦闘空間形成と戦闘空間認識のための新たな選択肢が提供されることになるはずだ」

「そして、2025年には、私たちは「天候を所有する」ことができるようになり、戦う人々に敵を倒すための様々な選択肢を提供することができるようになる。それは例えば洪水やハリケーンや干ばつなどだ」

「気象改変は、アメリカ国内および国際的な安全保障の一部となり、そして、一方的に行うことができる。 それは攻撃的で防御的な道具を持つことになり、抑止の目的に使用することもできるものだ」

「地球上に雨を降らせ、霧や嵐を発生させたり、あるいは、宇宙天気を変更したりする能力など、人工気象の生産はすべて軍事技術の統合されたセットの一部だ」

「気象の改変は、地上のコミュニケーション能力と宇宙空間のコントロールの支配を完ぺきにするためのもので、自然な天気パターンの小規模の仕立てを介しての操作を強化したり、敵地の天候を混乱させる能力を持つ」


アメリカの気象コントロールの記事はここまでです。

ここから中国のほうです。

こちらのシステムは現在南シナ海に建設中ということで、いつ完成するのかわからないですが、時期によっては、「気象戦争の一騎打ち」というようなことも、南シナ海から太平洋にかけて起き得るのかもしれないです。

Could this new Chinese radar system really be used to play God with the weather?
South China Morning Post 2018/06/07

新しい中国のレーダーシステムは本当に天気に介入して、神を演じるために使用することができるのだろうか?

中国は南シナ海で通信システムを完全に遮断できるシステムを構築しているが、これらのシステムは、たとえばハリケーンのような自然災害を引き起こすこことが可能だと確信する科学者も多い。

サイエンスフィクションのように聞こえるこのシステムは、パルス状のエネルギービームを用いて、高層大気の荷電粒子を操作する。

これには民間および軍事的な用途があり、両方の分野でアメリカの優位性に挑戦するものである可能性がある。

アメリカ軍はすでに同様の技術に取り組んでいるが、ハリケーン、台風、津波などの災害を引き起こすことは、政府が神を惑わす可能性があるようなものだとして、批判され論争を呼んだことがある。

しかし、アメリカ空軍と海軍、そして大学の資金提供を受けているアメリカ政府のプログラムは、予算削減のためにその継続に対して不確実な未来に直面しているが、中国はこの分野でその仕事をスピードアップする用意があるのだ。

当紙は、中国政府が海南島のリゾートである三亜で強力なシステムを建設する準備を整えている情報を入手している。

ハイパワー・インコヒーレント・スキャッタ・レーダー(High-powered Incoherent Scatter Radar,)と呼ばれるこの装置は、シンガポールから 2,000キロメートル以上離れたところにある原子核粒子の流れに影響を与えることができるとされている。

この施設は、南シナ海で最も強力なレーダーであり、このシステムが極端な気象事象を発生させるために使用できるかものかどうかはともかくとしても、現実的に、中国の潜水艦戦闘能力を向上させたり、他国の通信ネットワークを混乱させたりするような「 大気中にブラックホールを作り出す」ことができるものではあるのだ。

この装置は、電磁エネルギーの急速なパルスを生成することによって働き、地球の高層大気圏である電離層にそれらを伝播させることができる。

要するに、電離層の電子への刺激は、

「何かになる」

ようなのです。

だから、中国政府も莫大な予算をかけて、その研究をおこない、おそらく設備建設に着手している。

その「何か」が「何なのか」はわかりません。つまり、正確には「どんな影響なのか」はわからないです。

しかし、電離層の電子と「大地震」が関係しているという事実が明らかになっている今、電離層の電子を刺激する「中間圏の異変」というのは、なかなか刺激的な事実なのかもしれないと思ったのでした。

もはや、今の時代は、

「空で起きることは空だけの問題ではなく」

「地上で起きることは地上だけの問題ではない」


というような下手な詩のような世界であり、そういうことが次々と明らかになりつつあるからこそ、今回の中間圏の変化という本来なら「空だけのニュース」から奇妙なことに思いを抱いてしまいました。

最近は、中間圏を含めた高層大気でいろいろな異変があり、さまざまなことをご紹介してきました。

下のように、規則正しく続いてきた成層圏の気流の巨大サイクルが「崩壊」していることがわかったりしています。

気流の崩壊は続く 規則正しく続いてきた成層圏の気流のサイクル「準2年周期振動」の規則性が2015年に崩壊したことがアメリカ地球物理学連合の研究で明らかに

2016年9月4日
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「過去に見られたことのない大気の状態が今後も発生する可能性がある」

冒頭でご紹介しました記事の内容とも関係のあることで、地球上で観測し続けられている「気流の変化のサイクル」のうちのひとつが「壊れた」可能性が出てきているのです。

今回は、地球物理学分野の世界最大の学会であるアメリカ地球物理学連合(AGU)が下のように発表した「地球の大気の異常」についてご紹介します。

アメリカ地球物理学連合「ジオフィジカル・リサーチ・レター」より
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もはや、地球の大気の状態は、少なくとも過去数十年とは完全に違ったものとなってきている可能性が高いのです。

地球の天候に影響するいくつかの大気のサイクル

地球の気温や天候に影響を及ぼすものとして知られているものでは、一般的には「エルニーニョ(南方振動)現象」などがありますが、実は、他にも非常にたくさんあります。

ずいぶん以前ですが、

・気候を支配するものたち 北大西洋振動 (NAO)

「離れた2つ以上の地域で気圧がシーソーのように伴って変化する現象」をテレコネクションというらしいのですが、すべての「振動」とつく現象はこのことによって起きているようです。「いくつかの地域で気圧がシーソーのように」、つまり、一方が高ければ一方が低いというように相関して変化することによって起きる現象です。

北大西洋振動も大気と海洋の相互作用によって発生するもので、起きる場所が違うだけで、エルニーニョ現象などの概念と同じようなものと考えるといいのかもしれません。

この北大西洋振動は、主に北半球の気候形成に大きく関係しているようで、たとえば、日本では「オホーツク海高気圧」というものが出現すると、初夏に低温下しやすいそうですが、その形成にも関与していることがわかってきています。

この北大西洋振動は、指数として数値化されていて、

・南北気圧差が平年値より大きいと正(プラス)のフェイズ
・南北気圧差が平年値より小さいと負(マイナス)のフェイズ

となるようで、これによって、偏西風(上空12~16kmのところを吹いている強い西風)の強弱が変化し、正フェイズと負フェイズでは、真逆の気候になっていくようです。

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▲ 地球科学のせかいというページにある、シンプルでわかりやすい偏西風の図。

冬には、特にヨーロッパや中東などが北大西洋振動によって、直接的な影響を受けるようなのですが、後述しますが、そのヨーロッパやユーラシア大陸の冬の気候が、夏の東アジアの気候にも影響するようで、このあたり、なかなか壮大な話なのです。

要するに、気候というのは原因をひとつずつ上に探っていくと、小さな1地域の天候でも、その原因はどんどん地球全体のレベルに向かっていくというような部分はあるようです。

いわゆる「地球温暖化」という概念はこの「北大西洋振動」の1988年頃からの「正フェイズが長く続いた状況下でのもの」のもとで作られた概念だったようにも思われます。正フェイズでは、ヨーロッパ、中東などでは高温と干ばつが進行し、ロシアや中国北部なども気温が上がるようです。逆に、この活動が負フェイズの場合はヨーロッパ諸国やロシア西部、北アフリカ、アラビア半島などは寒冷化していくようです。また、韓国や日本などの東アジアでも寒冷化した冬となる傾向にあるそう。

こういう事例が挙げられています。

1997 年 1 月、オランダでは 11 年ぶりに伝統の 200 km 運河スケート大会が開催された。それまでの 10 年間は NAO 正フェイズが優勢で、暖冬続きであったが、この冬は前年の 12 月から NAO 負フェイズへ転じ、久々の厳冬になった。

前回の正フェイズ期間が、1988 ~ 1995 年と、わりと長いものでしたので、ひとつのパターンに入ると、十数年は同じ気候の傾向が続きやすいのかもしれません。

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このグラフは 1865年から1995年までの約140年くらいの期間の北大西洋振動の状況です。プラスになっているところは「正フェイズ」で、マイナスになっているところは「負フェイズ」だと思われます。

わりと規則正しいサイクルになっているように私には見えます。上の説明にあてはめると、「北半球は大体、10年サイクルで寒くなったり暑くなったりしている」ということなのかもしれません。

(番外)上のグラフが「1865年から始まっている」ということにちょっと興味を覚えて、太陽黒点のグラフと比べてみましたが、これは特に連動性は感じませんでした。下のグラフが、1875年頃からの黒点の状況です。

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北大西洋振動の状況から見る今後の天候

さて、今現在のヨーロッパの寒波の状況を見ると、少なくとも、北大西洋振動が「正フェイズ期間ではない」とは言えるような感じがします。そう思って調べてみましたら、北大西洋振動の現在の状況はネットで調べられるのですね。

Climate Prediction Centerというところで、過去4ヶ月間のNAO指数(北大西洋振動の指数)の推移を発表していました。
これが昨年10月から本日2月12日までの北大西洋振動の状況です。

nao-2010-02.jpg

やっぱり、マイナスですね。
昨年の12月からほぼ負フェイズのようです。

論文の中に記載されている「北大西洋振動が負フェイズの場合の世界の天候の傾向」は、

・地中海で雨が多くなる。
・ヨーロッパとロシアの西部で平年より寒くなる
・北アフリカやアラビア半島方面で大雨になりやすい
・シベリアと東アジアでは低温
・アメリカの北東部で低温

となるようです。
まあ・・・今、その通りになってはいます。

アメリカやヨーロッパの寒波のニュースは紹介するまでもないですが、他の地域の参考ニュースなどを少し。

・エジプト、豪雨による洪水 10人死亡(2010年1月21日)
・タンザニアで大洪水(2010年1月7日)
・東欧で寒波、マイナス35度を記録 死者40人以上に(2010年1月26日)
・エジプトの1月の洪水。北アフリカやサウジアラビアなどは最近、かつてはなかったような洪水が繰り返し起きる傾向にあります。
・タンザニアの北に位置するケニアでも1月に豪雨による大規模な洪水が発生しています。

などで、このまま負フェイズが続く状態だと、上の地域は今後も寒波や大雨などが続きやすいということかもしれません。また、前回の期間を考えますと、わりと長い間(10年くらい)、同じような傾向となるのかもしれません。

日本の例としては、2005 年 2 月に「正フェイズから負フェイズへ一転」した際に、

新潟では 1986 年以来 19 年ぶりの豪雪となり,また青森でも 1977 年以来 28 年 ぶりに豪雪対策本部が設置された。青森の累積降雪量記録は 1005 cm に達し,1985 ~ 86 年の1263 cm,1998 ~ 99 年の 1033 cm,2000 ~ 01 年の 1027 cm に匹敵する積雪となった。

ということがあったようです。
なのでまあ・・・日本海側はまだまだ雪が降るのかもしれないですね。

日本の場合、オホーツク海高気圧というものが出現すると、 北日本の夏は涼しくなりやすいのだそうですが、この「オホーツク海高気圧の出現」にも、北大西洋振動が関与していることが最近わかったそうです。

また、「ユーラシア大陸や北極海における冬から春の雪氷状況は,アジアをはじめ各地域の夏季天候に影響を及ぼす」とあり、一見全然、日本の気候と関係ないようなユーラシア大陸や北極海あたりの降雪や寒冷状況も、日本の夏の気候に影響してくるみたいです。世界は繋がっております。

ユーラシア大陸や北極海の冬に雪や海氷が多いと、日本の初夏は涼しくなるとのことなので、今年の初夏は涼しいのかもしれません。

しかし、気候を左右するのはこれだけではないのですよ。

ご存じのエルニーニョ現象と呼ばれる南太平洋での海面の気圧の現象である南方振動や、北極と北半球中緯度地域の気圧が逆の傾向で変動する「北極振動」という現象や、偏東風の波動、そして、さらには成層圏の対流の問題、太陽からの影響の問題なども絡んで気象は変化していく

という記事に少し書いたことがありますが、気候変動に影響を与える現象として知られているものには、以下のようなものがあります。

・北極振動
・エルニーニョ・南方振動
・マッデン・ジュリアン振動
・北大西洋振動(NAO)
・太平洋十年規模振動
・成層圏準2年周期振動

などがあり、これらによって、世界各地の天候や気温などが変化していくとされています。あるいは、成層圏準2年周期振動は地球の大気中オゾン濃度の変化とも関係しています(この「オゾン層」については、いろいろと興味深いデータがあるのですが、いずれ記させていただこうかと思っています)。

今回、アメリカ地球物理学連合が発表したのは、「成層圏準2年周期振動」というものの異変で、この概念はやさしいものではないですが、Wikipedia から説明を抜粋しておきます。

成層圏準2年周期振動 Wikipedia

成層圏準2年周期振動(QBO)とは赤道域の成層圏での風系が約2年周期で規則的に変動する現象のことである。


これに関しては、今回ご紹介する本文の方でもふれられていますが、どういう現象かというのはともかくとして、観測により確認されてから 60年以上、この「成層圏準2年周期振動」は、正しい期間的サイクルで変動を続けてきたのでした。

その数十年間観測され続けていた規則正しい動きが「 2015年から崩壊した」ことが、今回の発表の内容です。

まずは、そのことを取り上げた記事の翻訳をご紹介しておきます。

ここに出てくる言葉の中に、「対流圏」と「成層圏」というものがありますが、上空 10キロメートルくらいまでを対流圏、その上の 10キロから 50キロメートルくらいまでを成層圏と呼んでいます。

fig_01-1.jpg

現在「異常」が起きているのは、この中の成層圏での大気サイクル現象です。

それでは、ここから記事です。

Mysterious anomaly interrupts stratospheric wind pattern
THE WATCHERS 2016/09/02

不可解な異常が成層圏の大気の流れの規則性を遮断している

科学者たちは現在、赤道成層圏においての東風と西風の典型的な交互の流れの規則の偏差を観察している。これは、これまでおこなわれたことがなかった観測だ。

私たちが地球上で経験する気象は、一般的に対流圏で発生する。対流圏は高層大気の最も下にあたる場所だ。

troposphere-a.jpg

しかし、地球の対流圏の上にある成層圏は、彼ら独自の風を生み出している。

今回の観測による新しい研究で、科学者たちは、信頼性の高い成層圏の風の規則に異常な妨害が起きていることを報告した。

この成層圏の風の規則は「準2年振動」として知られている。

これは、赤道上空の成層圏では赤道を中心とする南北対称な東風と西風が約1年交代で交互に現れる大気の規則で、強い西風で始まる準2年振動は、約1年かけて、これらの西風が徐々に弱まると、今度は西風と交代するように、東風が下部成層圏に高度に落としてくる。

このサイクルは、平均的に 28ヵ月周期で繰り返されるている。

1953年以来、科学者たちは、ラジオゾンデとして知られている機器によって赤道風を観察している。ラジオゾンデはゴム気球により上空に運ばれる。

(訳者注)ラジオゾンデ とは、地上から上空の高層気象観測の気象データ(気温、湿度、気圧)を随時観測するために、主にゴム気球で飛ばされる無線機付き気象観測機器のこと。写真は、気象庁のラジオゾンデ。
radiosondes.jpg

その観測の中で、準2年振動は、1960年代初頭に発見された。

準2年振動の各サイクルの時間的推移は、数か月程度の幅で変化することはあるが、全体としての規則性はこれまでの観測の中で、途切れることなくこのサイクルは推移していた。

ところが、今回の観測では、世界中のいくつかの赤道地点でラジオゾンデを用いたデータから科学者たちが発見したことは、今まで一度も途切れることなく続いていたこの準2年振動が、2015年に通常のパターンから逸脱し始めたことだった。

通常なら、西風の高度が下がり、それとシンクロするように風邪は弱くなり、東風が置き換わる必要があるが、2015年には、そのようにはならず、西風の高度が上に変化し、高高度の東風の下降を妨害しているような動きを見せたのだ。

これは、準2年振動の通常の動きとは違うものだった。

研究者たちは、この異常の原因を特定するために、風や温度のデータの分析を続行することを予定している。そして、これらの異常が、何らかの影響につながるかもしれない可能性についても検討する。

彼らのこの調査は 2015年から 2016年まで続いたエルニーニョ現象と、気候変動との関連についての調査も含まれる。

ここまでです。

ちなみに、「準2年振動」とか、あるいはエルニーニョも「南方振動」というような日本語名称となっていますが、この「振動」というのは、一般的な日本語の感覚での、ガタガタとかいう振動のイメージのものではなく、気象学でいえば、

「振動とは周期性をもって繰り返される現象のこと」

を言うそうです。

このような発生する「サイクル」を持っている大気現象が、地球にはいくつもあり、なぜ、そして、どういうメカニズムでそれらのサイクルが存在しているのかはいまだに「ひとつも」わかっていませんが、そういう中のサイクルのひとつが、「今、壊れた」ということになりそうです。

次々と崩壊していく地球の循環サイクル

これは、本来なら地球の北半球を東西方向に向けて流れ続けているジェット気流が「南北方向に流れている」という衝撃的な報告を取り上げたものでした。

jet-collapse-2016b.gif 
2016/06/30

これに関しては、その後もいろいろな議論があり、このジェット気流の流れの異変そのものについて疑う意見などもあり、今でもどうもわからないままですが、このジェット気流の異常の際には、何人かの専門家や気候学者がそのように主張していたものの、公的な確認はついに「ない」ままでした。

しかし、今回は、アメリカ地球物理学連合という地球物理分野で最大の権威による発表であるということもあり、「異常が実際に起きている」ことについては疑う余地がないのです。

仮にですが、仮に、先ほどふれました「ジェット気流の異変」が(たまたまであっても)本当に起きていたということがあるのなら、私たちは、

・ジェット気流

・成層圏準2年周期振動

という2つの地球大気の循環サイクルの変化というのか「崩壊」というのか、そういうことに直面しているかもしれないのです。

そして、大事なことは、地球の現象のすべては「ひとつに収束する」というように考えられることです。

これは、たとえば、海にはいろいろな海流があって、名前のついたそれぞれの海流が存在しているように見えても、それらは結局、海水の大循環の中に組み込まれていくものですので、海流は最終的にはひとつであり、そして、おそらくは、海流は「小さな異変が、大きな異変へと結びついていく」ものだと私は考えています。

そして、大気の循環も、ある程度同じようなことが言えるのかもしれないと思っています。

その理由としては、「どうしてこれらの大気の大きなサイクルが存在するか」ということは科学的にはわかっていないわけですが、普通に考えれば、これほど大きな物理的な動きをコントロールする力となりますと、宇宙からの何らかの力か、あるいは地球内部からの何らかの力が関係していることは間違いないわけで(おそらくは宇宙)、ということは、

「宇宙からの何らかの力が変化したいるのなら、すべての変化につながる」

と考えても、それほど矛盾しない気がするからです。

とはいえ、これに関しては、そのメカニズムを推測しても仕方ないことではあります。

この数年間は、気流の変化に起因すると思われる異常な気象や異常な大気の流れが少しずつ顕著になり続けていて、そして今では、その変化が実際に体感できる上に確認(異常気象や自然災害の増減の数値など)できる状況となってきています。

やはり変化しているのだと思います。それも、わりと急激に。

もし、大気の大きな循環のサイクルが崩壊してきているのだとすれば、今のような夏の台風シーズンだけなどではなく、秋も冬も、そして春も、私たちは何か今まで経験したことのないような気候の状態に直面する時が多くなるのかもしれません。

いろいろなことが「変化」とか、あるいは「崩壊」しているその結果は、今の気象や気温や地質の異常に十分にあらわれているのではと思ったりもいたします。

それが、自然の摂理なのか、人為的なものも関係しているのか、それはわからないことなのですけれど、この世の自然の変化あるいは崩壊は進行し続けています。

最終更新:2018/09/08 01:08

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