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日別記事一覧

2018/07/27 21:58

「ロシアで太陽が3時間のあいだ消えた」シベリアで合理的な説明ができない「昼が突然、真っ暗な夜に変わる」という事象が発生。

7月24日のメディア記事より
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突然、昼を夜に変えた原因は何なのか

この「昼が突然、暗闇に包まれる」ということに関しては、その概念が聖書などにもよく出てくるためか、終末的な響きとしてとらえられることがあります。

新約聖書「マタイによる福音書」にも下のような下りがあります。

マタイによる福音書 24章 29-30節

苦難の日々の後、たちまち太陽は暗くなり、月は光を放たず、星は空から落ち、天体は揺り動かされる。

そのとき、人の子の徴が天に現れる。そして、そのとき、地上のすべての民族は悲しみ、人の子が大いなる力と栄光を帯びて天の雲に乗って来るのを見る。


そして、ロシアのシベリアで起きたことは、ここにある

> たちまち太陽は暗くなり

ということと同じでした。

下は、現地の SNS に投稿された数々の写真からのものです。

7月20日 昼が「突然、夜」になったとき。時間は午前11時30分過ぎ
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太陽も「夜の太陽のように」真っ赤になる
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暗くなる前と後の町の様子
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まずは、冒頭の報道から内容をご紹介します。

なお、「完全な暗黒に包まれた」ことが報告されたのは、以下の白で囲んだ地域の3つの村です。

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Mystery surrounds Arctic Siberia as day turns to complete darkness for 3 hours, Russia
watchers.news 2018/07/24

ロシアの北極圏シベリアで昼が3時間のあいだ「完全な夜になった」事象が発生し、その原因について謎が深まっている

ロシアのシベリアにある3つの町、エベネ・バイタンタイスキー、ジガンスキー、ヴェルクホザンスキーのそれぞれの地区で 7月20日、「昼が突然、完全な暗闇に変わった」という現象が発生した。

シベリアン・タイムズによれば、これらの地区は、午前 11時30分から 午後 2時までの約 3時間のあいだ、謎の暗闇に襲われた。

バイタンタイスキーとジガンスキーの住人は、以下のように報道に対して述べている。

「その時には、ライトをつけなければ何も見えないほど暗くなりました。私は懐中電灯を取るために外に行きましたが、外は、何というか空気が重く、それが胸を圧迫するような感じで、それから外には誰も出たくなくなりました」

他の住民は、「最初は、強い雷雨が来るような感じでしたので、天候の急変かと思いました 。その後、周囲はどんどんと暗くなっていきました。奇妙なことには、完全な暗闇になる前に、闇の中に豊かな黄色の色調が見えていたことです。非常に珍しく感じました」と述べている。

この現象に関しての原因は、当初は、シベリアの他の地区での山火事の煙が太陽の光を遮ったことによるものではないかということだった。しかし、火災の発生状況等から、当局はこの説には疑問を呈している。

住民の中には、アメリカの衛星によって光の閃光が放たれ、それに続いて放射能レベルが増加したと言う人もいる。彼らはアメリカ軍の異常な活動が続いていると主張する。

また、ある住人は、「ここに何年も住んでいる人たちがたくさんいますが、このようなことを経験したことのある人はいません」と言う。

他の住人は、「その暗闇は、少し暗くなったというのではなく、本当の真っ暗闇でした。太陽は 午前 11時30分頃から消え始め、午後 2時まで消えていました」と述べている。

ロシアの地元当局者たちは、この事象中にこの地方には、雨、埃、煙、などの発生はなかったと語っている。

しかし、それと前後して、ほとんどすべての北極地方で著しい気温低下が報告されていると述べた。事象が起きる前の夜、該当地域の気温は -4°Cにまで低下したと地元メディアが報じている。この地域の 7月の平均気温は約 10°Cだ。

現象が起きた場所の隣町の町長は、「太陽が消えたわけではないにしても、その日は何か非常に不思議なことが起こったようです」と語った。

町長は、太陽が消えた話について、それが噂やデマではないことを確認したという。

現在、当局は、その日、3つの村で何が起きたのかを推測しようとしている。

ロシア気象庁、防衛局、その他の公的な機関からは今のところ何の説明も発表もない。

ここまでです。

何が起きたのかはわからないのですが、過去に同じようなことは記録されていないわけではなく、以下の記事などでも取りあげたことがあります。

「2016年11月に地球が15日間、完全な暗闇に包まれる」とNASAが声明を出した……という噂から辿り着いた過去の「地球が闇に放り込まれた」記録

2016年10月26日のネイチャー・ワールド・ニュースより
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「 2016年 11月15日から 29日の15日間、地球が完全な暗闇に包まれる」という噂がインターネット上を中心としてのことだと思うのですが、とても広がっているということを冒頭の報道で知りました。

私は知りませんでしたが、この噂は最近出たものではなく、昨年の 11月に初めて登場し、そして、その 11月が近づいてきた今、ふたたび大きく拡散されているものだそうです。

これに関して、NASA が噂を否定する声明を出した他、天文メディアとして著名なユニバース・トゥディまでもが、下のように「そんな話はデマだ」と否定する記事をリリースしたりする騒ぎになっているようです。

2016年10月20日のユニバース・トゥディより
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このように感情的になるほどの話にも思えないのですが、このように、一部ではわりと専門的な機関を巻き込んでの騒動になっているようです。

2012年頃には、このタイプの話をたくさん見聞きしてきましたが、最近ではこういうようなものは久しぶりのような気がします。

この話自体は、その内容そのもの(特に 15日間という期間の長さ)からしましても、あまりまともに向き合うようなタイプの話とも思えませんけれども、それはそれとして、この騒動のようなものを読みまして、

「過去に実際に地球が暗くなった記録」

のことを思い出しもしました。

そういうことを振り返るのもいいかなと思いまして、少しふれたいと思います。

とりあえずは、この噂に関しての冒頭のネイチャー・ワールド・ニュースの内容を先にご紹介しておきたいと思います。

NASA's Warning About Apocalyptic 'Fifteen Days of Darkness on Earth' Truth or Hoax?
natureworldnews.com 2016/10/26

「地球が15日間、暗闇に包まれる」という黙示録的なNASAの警告は真実なのかデマなのか
この 11月、地球が 15日間の暗闇を経験するという噂が拡大している。一部では、この話は NASA が直接伝えたものだと主張されている。

この話は、真実なのか、それともデマなのか。

その噂によれば、 11月に、地球は終末的な「完全な 15日間の暗闇」を経験すると声明されたとしており、一部のビリーバーたちは、パニックに陥っているという。

主張される完全な暗黒に包まれる日は、2016年11月15日から 11月29日だ。

この噂は、昨年の 11月から広がっていて、今年の 10月の後半に差し迫った頃に、再び、多くのところで語られるようになった。

その説を主張する人たちによれば、これは、金星と木星が「並列」に位置する自然の現象(コンジャクション=惑星が太陽と同じ黄経上にあること)に由来して発生するのだという。

しかし、専門家たちはその噂を否定し、15日間の完全な暗闇が訪れるということが単なるデマであると述べ、人々の恐怖を払拭しようと素早い言及に出た。

専門家たちは、金星と木星のコンジャクションは、天文観測的には、いくつかの奇妙で素晴らしい天体ショーを引き起こす可能性があるが、それが、噂されているような完全な暗闇の原因となるということことはあり得ないと述べている。

NASA や、天体の専門家たちは、金星と木星のこの現象を「コンジャクション(conjunction)」と呼ぶ。これは、2つの惑星が互いに「 1度の15分の1」程度に近づく時に起きる。

今年は、8月27日にも、金星と木星のコンジャクションが発生している。

NASAもまた、この噂を取り上げているニュースは、ウソでありデマであると名言している。

NASA も専門家も、このも噂を否定しており、つまり、15日間の暗闇という真実は存在しないであろうことを意味する。

しかし、11月15日から暗闇が始まることはないが、11月には天体的には多くの見所がある。これは、1時間に 5から 10の流星が見られるだろう。

11月14日には、おうし座流星群(11月)が夜空をあやどる。1時間に 5個から 10個の流星が見られるだろう。

そして、小惑星 2006 TG10 と、エンケ彗星 2Pが、星の流れを空に空に写し出される。

11月16日から 11月17日までは、しし座流星群流星群が発生する。これは、33年ごとの「流星のピーク」となる流星の大出現のサイクルを持っている。

この空のイベントの多い 2016年11月は、15日間の完全な暗闇の噂にパニックに陥るよりは、さまざまな流星群が彩る空を眺めていたほうがよいかもしれない。

ここまでですが、この報道では、「妙な噂に怯えるより、夜空の出来事を観測した方がマシだろう」というような括りとなっております。

関係ないですが、記事中に、

> 小惑星 2006 TG10 (原文 asteroid 2006 TG10)

とありまして、調べてみますと、これが「存在しない小惑星」であることがわかり、「存在しない天体を観測しようというような形而上的なことを言われても……」というようにも思いましたが、「 2004 TG 10 」という小惑星はありまして、推定ですが、これと間違えたと考えて、この小惑星の軌道を見てみますと、11月5日頃に地球の軌道とクロスしていますので、このことなのだと思います。

小惑星 2004 TG10の軌道
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直径 350メートルから 750メートルほどの小惑星だと推定されているようです。

上の図を見ますと、まるで衝突しそうなクロスに見えますが、最も近づいた時でも、地球からとんでもなく遠くにあります。

さて、話を先ほどの話と関連しての「地球が暗闇に包まれる」ほうに戻します。

過去の「地球の原因不明の暗転」
今回の噂が問題だと思うのは、「 15日間」という、天文学的にどう考えてもあり得ない数値が出されているからですが、もっと短い単位でしたら、過去に地球は、少なくとも記録の上では、

「昼間なのに突如真っ暗になった」

ということが明確に記されています。

2013年9月の、

西暦 1780年の早朝、なぜアメリカの空は「真っ暗」になったのか?

アメリカのカリフォルニア州で8月の中旬に発生した火災は、現在も消火されてはいないようで、 CNN によれば、アメリカ森林局の局長の言葉として、「あと数週間は続くだろう」ということが述べられていて、大変な大災害となっているようです。

この火事の報道で「黙示録的 ( apocalyptic )」という単語が使われている記事を見ました。

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最近、この「黙示録的」という言葉はメディアでも多様されている感じはありますけれど、まあしかし、確かに上の写真の煙が火災によるものだと考えると、それを間近にした人々がそのような言葉を使いたくなる気持ちもわからないではないです。


今回ご紹介したいと思いますのは、最近の記事ではないのですが、英国 BBC で興味深い記事を見かけまして、それをご紹介したいと思います。

その記事は「1780年にアメリカの暗黒の日の原因は何だったのか」というタイトルの記事で、この「暗黒の日」というのは、比喩ではなく「1780年 5月 19日の朝から昼にかけて、アメリカの北東部が夜のような暗さに包まれた」という出来事について記されたものです。

過去の「暗黒の日」と、そして未来の暗黒の日

英国人ジャーナリストのディヴィッド・キースという人の書いた『西暦 535年の大噴火』で描かれている「西暦535年から536年の地球の様子」について書きました。

基本的には6世紀というのはその中期の全体を通して、また世界全体を通して、著作から抜粋すれば、

「資料、年輪、考古学資料のすべてが6世紀中期は、異常な悪天候に見舞われた時期だったことを指し示している。日光は薄暗くなり、地球に届く太陽熱は減少し、干ばつ、洪水、砂嵐が起こり、季節外れの雪と特大のひょうが降った」

というような時代だったわけですけれど、当時の個人の記録には、その頃の状況がリアルタイムで生々しく描写されています。過去に何度かご紹介した記述が多いですが、再度掲載します。

東ローマ帝国の歴史家プロコピオスの西暦 536年の記述

昼の太陽は暗くなり、そして夜の月も暗くなった。太陽はいつもの光を失い、青っぽくなっている。われわれは、正午になっても自分の影ができないので驚愕している。太陽の熱は次第に弱まり、ふだんなら一時的な日食の時にしか起こらないような現象が、ほぼ丸一年続いてしまった。

月も同様で、たとえ満月でもいつもの輝きはない。


歴史家・教会指導者エフェソスのヨーアンネースの536年の記述

太陽から合図があったが、あのような合図は、いままでに見たこともないし、報告されたこともない。太陽が暗くなり、その暗さが1年半も続いたのだ。

太陽は毎日4時間くらいし照らなかった。照ったといっても、実にかすかだった。人々は太陽が以前のように輝くことは2度とないのではと恐れた。


6世紀の中盤に、長い期間にわたってこのような「暗黒の時代」となってしまった理由については、その原因の実際のところは今でも正確にはわからないのですけれど、可能性としては、巨大な火山噴火、小惑星、あるいは彗星の地球への衝突というものが考えられています。

今回ご紹介するアメリカの 1780年の「暗黒の日」は1日だけの現象で、6世紀の「暗黒の時代」とは比較できないですけれど、「暗い日中の世界になる」という現象については、ずっと興味があるというのか、気になり続けていることですので、そういう流れのひとつとしてご紹介したいと思います。

この BBC の記事では山林火災のだった可能性が高いという流れですが、しかし、最初に現在のカリフォルニア州の火災のことについてふれていますが、大規模な山林火災というのは「何週間も続く」というようなことを考えてみても、どうも何か違うような気がしますけれども、ともかくここから記事をご紹介いたします。

What caused the mystery of the Dark Day?
BBC (英国) 2012.05.18

謎の「暗黒の日」の原因は何だったのか

今から3世紀前、北米の一部地域で奇妙な出来事が起きた。それは「朝に暗くなった」という出来事だった。その暗黒の日の原因は一体何だったのだろうか。今でも謎は残ったままだ。

西暦 1780年 5月 19日。その日の朝、空は黄色に変わり、そして周囲は夜のような闇に包まれた。そのため、人々はロウソクに火を灯し、一部の人々はこれがこの世の終わりかと考え、一心に祈り始めた。

昼の時間になっても夜のような暗さは同じままだった。

この日がニューイングランドとカナダ東部の一部で起きた「暗黒の日( The Dark Day )」として知られている日だ。過去 232年の間、歴史家や科学者たちは、この奇妙な出来事の原因についてさまざまに主張し続けてきた。

現在ではこの現象に対して多くの説がある。
火山の噴火、山林火災、あるいは、隕石や小惑星の衝突。

原因はこれらのどれかだったのだろうか?

1780年には、少なくとも民衆の人たちの科学的な知識は少ないものであったかもしれない。そのため、人々はこの現象を大変に恐れただろうと思われる。当時のコネチカット州の一部の議員は、それは「審判の日」だと信じた。

彼らがそう思った決定的な理由は、このことが起きる前の何日かの間、太陽と月が赤く輝いていたという事実によって強化されたと思われる。

歴史家のマイク・ダッシュ氏によれば、当時のアメリカの北東部の辺境は、「罪悪感と罪への贖罪」に深く関心を持つ人たちによるプロテスタント社会だったいう。この時の突然の超常的な現象である「真昼の暗闇」に直面した人々は真っ先に聖書の先例を探しただろうとダッシュ氏は述べる。

「その際に、この現象がキリストの再臨の前触れであることを人々が確信したことを示す詩が残っています。自然で起きるすべてのできごとが " 神の意志の現れ"であり、"人間社会への警告"だと人々は考えたのです」。

それにしても、実際には一体何が起きたのだろうか。

結局、1780年の暗黒の日を説明できる原因は何なのか

気象局は、非常に厚い雲が空全体を覆う際には、今でも昼間でも車はライトをつけなければならないほど暗くなることがあると指摘する。しかし、これだけで 1780年の暗黒の日を説明するにはやや無理がある。

日食が起きたという可能性に関しては、記録から完全に除外できる。しかも、日食で「完全に真っ暗」になるのはほんの数分の間であり、 1780年のように昼間中その状態が続くということはない。

火山の噴火はどうだろう。たとえぱ、2010年にアイスランドのエイヤフィヤトラヨークトル火山が噴火した時にはヨーロッパ全域で航空便に影響が出るほどの火山灰が空を覆った。専門家によると、火山灰は「黄色い太陽」となる原因となる。

たとえば、米国ワシントン州のセントヘレンズ火山での噴火は、この数十年間の日光のレベルを下げていると、マンチェスター大学の大気科学の専門家トーマス・チョウラートン教授は述べる。

しかし、 1780年にはそのような巨大な噴煙を上げたような火山活動の記録は存在しない。

そして、隕石、小惑星についてもその可能性を完全に除外できるという。

現在、多くの科学者たちはこのミステリーの答えは「木」の中に見いだせると確信している。ミズーリ大学森林学科は、ニューイングランドの内陸にある木の幹から焼けた痕跡が残っている特徴を持つ年輪を発見した。

また、1780年に干ばつが起きていたことが知られており、山林火災が発生した可能性は非常に高いと考えられている。

森林火災だけで、そのような「暗黒の日」ほどの光の変化を引き起こす可能性があるのだろうか。

プリマス大学のウィル・ブレイク博士は、「大規模火災は、暗くなりやすいのです。米国の東海岸は日常的に霧が発生します。火災の煙とそのの霧が複合的に組み合わさることで、夜のような暗闇を作り出した可能性があるかもしれません」と語った。

物理学者であり、原因不明の現象を調査し続けるウィリアム・コーリス氏は、西暦 1091年から 1971年までに、全世界で 46回の暗黒の日に関しての記述を発見した。

今日では、人々は自らの科学的知識や、あるいは衛星写真などのメディアによって現象の正体を知ることもできるが、暗黒の日は、近年まで驚くほど人々を不安し続けていた。

1780年の北米の暗黒の日とよく似た現象が 1950年に発生している。これは、アルバータの森林火災によって引き起こされたと、カナダ環境省の気候学者は言う。1950年の時、人々は「目覚めた朝に周囲が真っ暗だった」ことに気付いて、日食が起きたか、そうでなければ、人々は核攻撃が起きたのだと考えたという。

1780年の「暗黒の日」の原因が何であれ、当時のヨーロッパからの入植者たちが暮らしていた地理的な条件が人々に必要以上の恐怖心を与えたということはあるだろうという見解もある。

ヨーロッパからアメリカに入植した人々は海岸から 300キロも離れた内陸に住んでおり、そして、彼らにとって当時のアメリカは、まさに「未知の大陸」だったのだ。

(訳者注) 上の記事にある当時の真摯なプロテスタントの人々の存在を知り、ふと、旧約聖書で予言的な正確が強い書として知られているという「ヨエル書」の第3章を思い出しました。

ヨエル書 3章 1-5節

その後
わたしはすべての人にわが霊を注ぐ。
あなたたちの息子や娘は預言し
老人は夢を見、若者は幻を見る。

その日、わたしは
奴隷となっている男女にもわが霊を注ぐ。

天と地に、しるしを示す。それは、血と火と煙の柱である。

主の日、大いなる恐るべき日が来る前に
太陽は闇に、月は血に変わる。


という記事では、このタイトル通り、1780年5月にアメリカの空が「突如真っ暗になった」ことに関しての記事をご紹介しました。

英国 BBC の記事でした。
dark-day-1780-1.jpg

この記事の出だしは、下のようなものでした。

2012年5月18日のBBCの記事「不可解な暗黒の日の原因は何だったのか」より

西暦 1780年 5月 19日。その日の朝、空は黄色に変わり、そして周囲は夜のような闇に包まれた。そのため、人々はロウソクに火を灯し、一部の人々はこれがこの世の終わりかと考え、一心に祈り始めた。

昼の時間になっても夜のような暗さは同じままだった。

この日がアメリカのニューイングランドとカナダ東部の一部で起きた「暗黒の日( The Dark Day )」として知られている日だ。過去 232年の間、歴史家や科学者たちは、この奇妙な出来事の原因についてさまざまに主張し続けてきた。

現在ではこの現象に対して多くの説がある。

火山の噴火、山林火災、あるいは、隕石や小惑星の衝突。

原因はこれらのどれかだったのだろうか?


そして、科学者たちは、この 1780年 5月19日にその地域を「ほぼ真っ暗」にした原因をひとつずつ調べていったことが記されています。

たとえば、

・非常に厚い雲が空全体を覆った(真っ暗になることを説明するにはやや無理)

・日食(記録になし)

・噴火(記録になし)

のように可能性を挙げていって、結局、

「大きな森林火災」

という結論に達したのだそう。

森林火災だけで「真夜中のように真っ暗になる」ようなことがあるのだろうかとは思いますが、記事に出てくる米国プリマス大学の科学者によれば、

「火災の煙と霧が複合的に組み合わさることで、夜のような暗闇が作られる可能性がある」

のだそうです。

そして、さらに、ウィリアム・コーリスという物理学者は、過去の記録を調べ、

> 西暦 1091年から 1971年までに、全世界で 46回の暗黒の日に関しての記述がある

ことを発見したことにもふれられています。

ただ、さすがに、この 46回全部が山林火災というのは無理があり、個々の「暗黒の一日」の理由については、わかっていない部分が多いです。

1780年5月19日
この「真っ暗な昼」現象は、ロシアでも記録されていたことが、ロシアメディアに記されています。

yamal-black-dfay-1.jpg

これもかなり昔の記録ですが、記事はこのように始まります。

2016年9月19日のロシアの英字メディアの記事より

1938年 9月18日、シベリアのヤマル半島で、科学者たちから、その後「黒い1日」と呼ばれるようになる驚くべき現象が記録された。原因不明の太陽の食(日食のように太陽が黒くなる)が突如観測されたのだ。

シベリアで起きたこの現象は、現在にいたるまで、いかなるロシアの天文学者や専門家たちもその原因を説明できていない。

この日は、ヤマル半島で研究に取り組んでいた地質学者によれば、「ヤマルが、突如として完全な暗闇に包まれた」のだという。

この場合は、アメリカでのような理屈を適用させることはおそらく無理で、

・山林火災が起こりうる場所ではない
・周囲に火山はない
・天候に問題はなかった

というようなことで、今でも理由はわからないのだそうです。

このロシアの記事には、他の世界中のさまざまな例が簡単に記されています。

いずれにしても、同じような「突如として真っ暗になる」という例は、記録に残る過去 1,000年くらいの間には比較的多いようです。

そういう意味では、「また突如として暗くなる日が来ても、それほど不思議ではないのかもしれない」という気はします。

こういう「太陽が暗くなる」関係の話を書くときに思い出すのが、有名な、聖書の「ヨハネ黙示録」と「ヨエル書」というものがありますが、もう一度 3章 1-5節を抜粋して今回の記事を締めたいと思います。

旧約聖書 ヨエル書 3章 1-5節

その後
わたしはすべての人にわが霊を注ぐ。
あなたたちの息子や娘は預言し
老人は夢を見、若者は幻を見る。

その日、わたしは
奴隷となっている男女にもわが霊を注ぐ。

天と地に、しるしを示す。それは、血と火と煙の柱である。

主の日、大いなる恐るべき日が来る前に
太陽は闇に、月は血に変わる。


腰帯を締めよ

主を仰いで見よ


アメリカのウィリアム・コーリスという物理学者の調査によれぱ、「西暦 1091年から 1971年までに、全世界で 46回の暗黒の日に関しての記述がある」のだそうですが、普通の場合ですと、昼に暗くなる原因として、合理的に考えられる可能性としては、

・非常に厚い雲が空全体を覆う

・皆既日食

・大きな森林火災による煙

くらいしかないのですが、住民の「完全な真っ暗になった」ということを実現できる自然現象は、上では日食くらいしかありません。しかし、日食は起きていません。他に、火山の噴火や砂嵐(ダストストーム)なども暗くはなりますが、シベリアではそれらは起き得ません。

先ほどの住民の方の言葉に「暗くなる前に黄色く光っていた」というような下りがあったのですが、これで思い出したのは、公式に記録されているもので、西暦 1780年に米国ニューイングランド州で「昼に空が真っ暗になった」という事象です。

英国 BBC の特集記事を翻訳して載せていますが、その冒頭部分は以下のようなものです。

2012年5月18日の英国BBCの記事『謎の「暗黒の日」の原因は何だったのか』より

今から3世紀前、北米の一部地域で奇妙な出来事が起きた。それは「朝に暗くなった」という出来事だ。その暗黒の日の原因は一体何だったのだろうか。今でも謎は残ったままだ。

1780年 5月 19日。その日の朝、空は黄色に変わり、そして周囲は夜のような闇に包まれた。そのため、人々はロウソクに火を灯し、一部の人々はこれがこの世の終わりかと考え、一心に祈り始めた。昼の時間になっても夜のような暗さは同じままだった。

この日がニューイングランドとカナダ東部の一部で起きた「暗黒の日( The Dark Day )」として知られている日だ。過去 232年の間、歴史家や科学者たちは、この奇妙な出来事の原因についてさまざまに主張し続けてきた。

現在ではこの現象に対して多くの説がある。火山の噴火、山林火災、あるいは、隕石や小惑星の衝突。

原因はこれらのどれかだったのだろうか?

この記事では、最も可能性のあるものとして、「大規模な森林火災によるものかもしれない」ということになっています。

しかし、「完全な暗闇」を作るような大規模火災が起きているのなら、前後に他にも何かそれと関する現象があるはずだと思うのですが。

そのあたりもあって、230年前のこの現象も、実際には「合理的には原因がよくわからない」というのが、最も適切な感じがします。

そして、今回のロシアの事象も「合理的には原因がよくわからないもの」という気もいたします。

ではどんなものが想像できるかというと、それは検討もつきません。しかし、「何かそのようなメカニズムがこの地球にはもともとある」のか、あるいは、「そういうことをできる何らかの人為的なシステムが存在するのか」というような選択になるのかもしれません。

そんなわけで、終末感の強い最近だからこそ気になった「3時間の暗黒」についてご紹介させていただきました。

今回の現象は 3時間の暗闇ですが、これが 3日間とか、15日間とか、そういうような話が出てきますと、「気分」も本格化しそうです。

そして、これは個人的な思いですが、今回のロシアのような「謎の暗黒」が出現した後の世界でどんなことが起きていくのかを見てみるのも悪くはない気がします。

最終更新:2018/07/27 22:04

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2018/07/27 21:21

ロシア西部のニジニ・ノヴゴロドに直径30メートル、深さ50メートルの巨大なシンクホールが突如出現

7月24日のロシアの報道より
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ロシア西部にあるニジニ・ノヴゴロドという場所で巨大なシンクホール(陥没穴)が突然発生したことが、ロシアのほとんどの報道メディアで報じられています。

そのシンクホールの大きさは、直径 32メートルでふ、深さは 50メートルという、かなり巨大なものです。

下の写真で、円で囲んだ部分の「人のサイズ」から比べていただけば、その巨大さがおわかりになるのではないでしょうか。

ニジニ・ノヴゴロドで発生したシンクホール。丸で囲んだところに人がいます
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場所は、ニジニ・ノヴゴロドという大変覚えにくい名称のロシアの街ですが、ここはモスクワとも比較的近い場所にあります。

ニジニ・ノヴゴロドの場所
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なお、冒頭のロシアの報道では「断層」という言葉が使われていますが、ロシアでは、シンクホールという名称が使われませんので、このような呼称となっているようです。

このロシアのシンクホールは、その深さなどを考慮しますと、最近報じられたシンクホール事象の中でも飛び抜けて大きなものだと思います。

その後、ロシア非常事態省の地方局がすぐに調査に向かい、これは地下水による土壌や岩石の浸食の結果として形成されたことによる土壌の破壊であり、以後、「現場は、非常事態省の管轄下となる」と発表しています。

現地に降り立つロシア非常事態省の職員たち
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それにしても、今回の事象だけではないですが、巨大シンクホホールの写真を見て思うのは、「崩壊した土はどこへ行ったのだろう」という素朴な疑問です。

今回のシンクホールを上から撮影した写真を見ても、やはり同じことを思います。
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直径 30メートル、深さ 50メートルの土の量というのは莫大なものとなりそうですが、どこへ消えるものなのでしょうかね。まあ、もちろん「下へと」消えていくと考えるのが普通なのでしょうけれど…。

なお、今年起きた巨大なシンクホール事象で印象的なのは、ペルーでのもので、それは「成長し続けるシンクホール」でした。以下の記事で取りあげています。

ペルーでの地質の異変は続く クスコに巨大な亀裂が発生した同じ頃、近隣のフニン県では深さ40メートルの奇妙な「成長するシンクホール」が出現していた

2018年3月5日のペルーの報道
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ペルーの世界遺産の場所でもある「クスコ」巨大な亀裂、あるいは地割れが発生

2018年2月27日 クスコに発生した巨大な亀裂
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他にも今年は、中国の仏山市で直径 30メートルのシンクホール、ローマのバチカンの近くでのシンクホール、ニュージーランドで同国最大級のシンクホールなどでシンクホール事象が起きていますが、現象自体が「巨大になってきている」という雰囲気があります。

2016年の福岡でのシンクホールも巨大でしたが、世界全体として、地質も何か不安定な感じとなっています。

最終更新:2018/07/27 21:21

2018/07/27 21:10

「渦巻くグリーンの海」異常な海水温度に見舞われている北欧フィンランドの海域で緑色となった海が渦を巻いている光景がNASAの人工衛星から撮影される

7月18日にNASAの地球観測衛星ランドサット8号が撮影したフィンランド湾の状況
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先日、北欧のスウェーデンが歴史的な猛暑と干ばつによって、国内数十カ所で森林火災が発生していることについて以下の記事でご紹介しました。

スウェーデンで歴史的な猛暑と乾燥のために「建国史上最悪の山火事」が発生中。全土50カ所以上で火の手が上がっており、鎮火の目処は立たず

7月19日現在、スウェーデン国内で森林火災が発生している場所(約50カ所)
sweden-wildfire-2018.jpg

現在、北欧は他のどの国も同じような状況にあるようなのですが、スウェーデンの隣国フィンランドの領域内にある「フィンランド湾」で、異様な光景が展開されていることを NASA の地球観測衛星が撮影しました。

それは、冒頭でもご紹介しましたが、下のような光景です。

7月18日 フィンランド湾。渦の直径は30キロメートル以上
2voltex-finland-02.jpg

このフィンランド湾の場所は以下となります。

フィンランド湾の場所
2gulf-of-finland2018.jpg

この写真を見て思うのは2つの疑問です。

「なぜ海がこんな色となっているのか」

「なぜ渦を巻いているのか」


これらの理由について、簡単に書きますと、次のようになるようです。

・海が緑色の理由 → 藻(主にシアノバクテリア)の大発生

・渦を巻いている理由 → 不明


というように、渦を巻いている理由は不明ですが、海が緑色をしている理由は、現在、フィンランド湾で「青藻」が大発生していることによります。

冒頭の NASA のウェブサイトによれば、バルト海から北欧の海にかけて、同じような「藻の大発生」が起きていて、それによって、「デッドゾーン」と呼ばれる海洋生物が生きられない海域が増加しています。

現在、それらの海域のデッドゾーンは、7万平方キロメートルに拡大していると見られています。

もちろん、本来の北欧周辺の海は、夏であろうと藻が大発生するような場所ではありません。

これに関して、このような状態となっている理由は先月の以下の記事でご紹介しました「ヨーロッパ周辺の異常に高い海水温度」が関係していると思われます。

今年 6月のヨーロッパ周辺の海水温度は下のように異様なことになっていました。

eu-st-05b.gif

そして、今はどうかといいますと、「どうやら、さらにひどいことになっている」ことが海水温度のデータからうかがえます。

下は、7月24日の海水温度の平年との差異で、北欧の部分を拡大しています。

2018年7月24日の世界の海水温度の平年との差異
2kion-finland-sea0724.jpg

北欧周辺の海域の気温差の色わけが、ほぼ「茶色」となっていることがわかります。これは、この周辺の海域の海水温度が平年より、ほぼ 3℃以上高いことを示しています。

これだと、海の状況が異常となるのも理解できなくもないです。

この異常な海水温度の中、フィンランド湾は「藻の大発生で緑に染まった」ということになったようです。

そして、ヨーロッパの周辺全域が同じように海水温度が高い状況となっていて、ここまで広範囲ですと、水産資源などへの影響もありそうです。

なお、お気づきかと思いますが、実は「日本周辺の海域も同じように異常に海水温度が高い」のです。日本の海水温度については、ここでは詳しく述べないですが、この状態が続くようですと、台風などの状態も含めて、いろいろと大変なことが今後も続くのかもしれません。

それにしても結局、フィンランド湾の、「渦」

は何なのだろうということがよくわからないままですが、「緑色の渦を巻く海」という、ちょっと終末的な光景を見まして、ご紹介させていただきました。

最終更新:2018/07/27 21:10

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