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2018/06/08 22:19

地価が3分の1に下落!? 2020年東京五輪後 危機の可能性

国際的な専門家たちは、「2020年東京オリンピック後、地価は半分から3分の1にまで下落する」と口々に言う。

つまり、少子高齢化が、ますます顕在化していく未来にあっては、日銀の財政ファイナンスによる円の崩壊から資産を守ろうとしても、土地は、もう万能ではなくなった、ということなのだ。

東京の不動産バブル崩壊は、もはや時間の問題

・・・いずれにしても、「2020年・東京オリンピックの直前・直後から、地価はひたすら下落していく」といった見方に反対する専門家を探すのは、砂浜に落としたコンタクトレンズを探すほど難しいでしょう。

2017年6月6日付のブルームバーグの「東京・銀座の土地価格に警告シグナルが点滅している」と題した記事で、「地価は、かなりの水準になったことを示している。地価は、今後下がるだろうが、私には、それがいつ始まるのか正確に言うことができない。ただ言えることは、間違いなく、不動産物件は供給過剰状態にあるということだ」と、森トラスト・アセットマネジメントの堀野郷社長のコメントを掲載しています。

また、2017年6月7日のジャパン・タイムズの「銀座の地価はバブル時代の最高値を更新し、修正を余儀なくされる」との記事では、「私たち不動産業者の共通の見方は、銀座の過去の価格パターンに基づくと、2018年から徐々に不動産の売却が始まって、ピーク時から50%ほど下落する可能性がある。とにかく、地価が下がることはだけは間違いない」と、銀座で創業100年を迎えた不動産会社「小寺」の児玉裕社長の見通しを引用してバブルに警戒感を示しています。

現実になりそうな湾岸エリアの「2018年問題」

・・・東京の不動産市場に訪れるであろう「2018年問題」とは、このとき私が名付けたのですが、つまり、東京の不動産の高値売り抜けが始まる最初の年であるということです。

・・・なぜ、中国人の富裕層が、「東京五輪までに売却を考える」のかというと、おそらく、2013年頃、都内の新築・中古のマンションを爆買いしていた彼らが、5年間の所有期間が過ぎて売却益への課税が21%に減額される2018年から、所有している物件をいっせいに売りに出すことが予想されているからです。

「2016年から始まる米国と日本の悪夢ー見えてきた資産バブルと戦争経済」より抜粋

世界の独立系の投資アナリストたちは、「想像を超えた金融崩壊が始まっている」がコンセンサスになっている。
投資家の一部は、それに気が付いて、「金(ゴールド)」という安全資産ヘの避難を始めている。それは、もう止まらないレベルまで来ている。

投資家は、マイナス実質金利がもたらす恐ろしい世界を知らない

一昨日、中曽日銀副総裁が、こっそり「マイナス実質金利」という言葉を使って声明を出しました。

「量的・質的金融緩和(QQE)で実質金利マイナス圏内、民間需要を刺激し、景気は緩やかな回復、物価基調も改善」・・・

さらに、追補として「2017年度前半頃に物価安定の目標である2%程度に達すると予想」とも。(トレーダーズウェブ)

たった数行ですが、この意味を本当に理解した投資家は、迫りつつある世界的な経済大災害を、それなりに乗り切ることができるでしょう。

・・・彼らは、慌てて保有していた株式の一部を売り払って現金化し、その資金を「金ETF」などの金価格に連動した上場投資信託に振り向けたことも、株式市場の下落に拍車をかけた要因の一つでしょう。もっとも、今のところ、その影響は微々たるものですが。

本題に入る前に、マイナス実質金利の本質と、欧州中央銀行(ECB)や日銀が、それを、ほぼ同時期に導入した真の狙いを、もう一度、端的に書いておきたいと思います。それは、以下です。

マイナス金利の導入は、現在の銀行制度、通貨制度を完全に破壊して、新しい通貨システムに移行させる第一段階に位置付けられている。

その通貨システムは、バーチャル・マネーの「数字」だけが飛び交う世界=キャッシュレス・エコノミーの世界の基礎を成すものとして構想されていたものである。

言い換えれば、それは新世界秩序(ニュー・ワールド・オーダー:NWO)の共産主義世界への移行段階に設置されるもので、それこそが、G20サミットや COP21、ビルダーバーグ会議などでグローバル・エリートたちが議論している「持続可能な開発」を可能にするものである。


このように、新世界秩序(NWO)の想像を絶する大きなフレームを理解してこそ、はじめてマイナス金利の本当の位置付けと目的が理解できるようになるのです。

ボー・ポルニーの予測ー「2016年中、米国株式、ドルとも暴落。株式は30~50%、ドルは20~30%暴落

・マスコミも金融ジャーナリストも、これが新世界秩序(NWO)への世界的な流れであることを理解していません。

・・・各国の中央銀行総裁は、自分たちが世界的な経済崩壊に向かっており、それは誰にも止められない、ということを十分理解しています。

彼らの目的は、これまでの金融システムをいったん壊して、別の新しい金融システムに挿げ替えることです。
そのために、中央銀行は新しい通貨システムを必要としているのです。

・・・貴金属投資情報サービスを提供しているGold 2020 Forecastの主宰者、ボー・ポルニー(Bo Polny)が2月14日に出した予測は具体的です。要点は以下。

「2016年10月頃には、株式、ドルとも暴落。株式は30~50%、ドルは20~30%暴落と金(ゴールド)は2倍になる」と予想

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株式投資家は、2月末までに市場から撤退しないと大きな損失を追うだろう。
今年10月頃には、米国株式市場とドルは同時に暴落し、新たなドル札も印刷できなくなる。

株式市場は、30~50%下落し、ドルも20~30%下落するだろう。株式市場は必ず崩壊する。

金の価格が上がっているということは、株式市場の崩壊が迫っていることを暗示している。
・・・これは、金融大崩壊のプロローグに過ぎない。

株式市場が崩壊すると、世界中で暴動や紛争が勃発するようになるかもしれない。


ハリー・デントの予測ー「NYダウ6000ドルへの下落のまさに悪夢の始まり」

ジム・ロジャーズやハリー・デント(Harry Dent)の予測は凍り付くような内容です。

・・・正確に的中させると評判のアナリスト、ハリー・デントの今回の予測は、「3月上旬から、リーマンショックを超える金融危機が起きる危険性がある」というものです。

ハリー・デントは、「NYダウは、今後1年~1年半で5500ドル近辺まで暴落する恐れ」があると言っており、そうなった場合、下落率は65%以上。NYダウと連動性の高い日経平均にあてはめると5600円近辺まで下落するということになります。

・・・住宅の短期所有、短期売買の件数は、過去最高だった2005年の水準を超えてきており、住宅バブルの破裂によっては、今回も、サブプライム・ローン破綻と同じパターンになりそうです。悪いことに、その規模は想像できないほど大規模になります。

・・・ハリー・デントの「3月上旬から、リーマンショックを超える金融危機が起きる危険性がある」との予測について、さらに詳しい記事が、3月2日のEconomy Markets Dailyに掲載されています。
              
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要点は以下です。

「住宅価格は、今後数年かけて40%ほど下落する・・・そして、失業者が急増・・・多くの州と地方自治体はデフォルトを強いられ、その間、連邦政府の赤字額は、1.5兆ドルから2兆ドルに急増する」とデントは予測している。

・・・「不況は、まだ終わっていません。
ローンの225兆ドルのうちの100兆ドル、そして、世界中の債券と株が消失します」とデントは言う。

そして、「これは世界中で破壊の波を誘発しながら、世界的なスケールで起こる」とも。

・・・これは、「2020年の前半から2022年の後半の間に始まるであろう」と彼が予想している次の長い間の投資ブーム・サイクルだ。


ハリー・デントの警告の要点は、迫っている金融恐慌によって「世界中の株、債券は価値がなくなるので、今のうちに相場からいったん出て、資金を温存しておくべきだ。
嵐が収まる2020年頃までは冬の時代。この時期にこそエネルギーを蓄えておくべきなのである」ということです。

エゴン・フォン・グレヤーズの予測ー「無秩序状態、ハイパー・インフレ、そしてデフレの内破」

エゴン・フォン・グレヤーズの見方は、「国際金融エリートは、グローバル・マーケットに世界支配計画を組み込んでいる」という点で一貫しており、確かに彼は「グローバル・エリートたちの奇妙な通貨戦争の本質」をよく見抜いています。

彼は、ロシアの英語圏向けニュース・サイト「RT」の経済・投資情報番組(マックス・カイザーがアンカー)を始め、多くのテレビ番組に登場しています。

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エゴン・フォン・グレヤーズは、昨年の10月、再びRTのマックス・カイザーの番組に出演したとき、米国と世界の近未来についてカイザーと議論しました。
・・・今回のマイナス金利と狂気の通貨政策を発端として世界支配層が計画していることを解き明かすヒントになる動画です。

以下は要点です。

伝説の男が、来るべく社会の無秩序状態、ハイパー・インフレ、そして、経済の最終段階を警告する
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以下はエゴン・フォン・グレヤーズがRTの番組で語ったこと

しかし、米国の株式市場で7年の強気相場が続き、NYダウが3倍になった今、世界中で何兆ドルの資産も破壊する本当のベア(弱気)市場が始まったのだ。

このベア(弱気)市場が、完全に終わるまでには、世界的な株価指数の多くが、実質で、少なくとも80%から90%下落すると見込まれる。

そう、NYダウも日経平均も・・・10分の1になる・・・「まさか!」

しかし、1929年10月24日のブラック・チューズデー(ウォール街大暴落)の後、下降トレンドが3年も続き、NYダウは10分の1まで下落したのだ。これは現実に起こりうることなのだ。

・・・「世界は、歴史上、最も巨大な富の破壊を経験しようとしている」と彼は言う。

銀行の預金者は、国債を買うよう強制されるだろう

大部分のこうした政府が、投資家の現金がここ数年で役に立たないようにしてしまうので、事態はさらに悪くなる。

まず、預金者は、増え続ける政府の財政赤字に融資させるために、国債を買うよう強制されるようになるだろう。

政府の借入が指数的に増加するので、これらの債券の価値は崩壊して、結局役に立たなくなるはずだ。

そして、次の段階では、各国の通貨は、自国通貨の印刷と野放図な信用拡大の重荷にたえかねて崩壊するだろう。
米ドルでも、ユーロでも、ほとんどの他の主要国の通貨も、本質的には価値がゼロに達するはずなのだ。

・・・そこで、銀行に預けてある資産がこうなってしまうことを回避するために、私たち何に投資しなければならないのだろうか?

経済崩壊した世界では、どんな事業の芽があるのか

思考が固定観念に縛られていない人々にとっては、経済崩壊はたくさんの事業機会を提供してくれることだろう。
反対に、従来、繁盛していた多くの企業とサービスは消えていく。

わずかな創意工夫のある人なら誰でも、沈むゆく既存の大企業のギャップを埋める小規模事業を立ち上げることができるだろう。

超インフレ下で資産を減価させず購買力を保つ最善の方法

超インフレで資産を減価させずに、どうやって温存すればいいかという立場に戻ると、資産を増やすというよりは、資産に保険をかけることが重要になって来るのだ。

そのベストな方法は、金(ゴールド)の現物と若干の銀(シルバー)を保有することである。

・・・したがって、金と銀を買っておくことは、火事が起こる前に火災保険をかけておくようなものなのである。今、火事はいつ起こるかわからない状態になっている。

私(エゴン・フォン・グレヤーズ)は、今後5年間、紙幣、株、債券、土地などの資産、そして、絵画などの芸術品、その他すべては金と銀に対して90~100%減価すると見ている。

無政府状態、超インフレの次に来るのは負債を帳消しにしてしまうデフレの内破

それは、人々を病気にした病原体を使って別の病気を創り出し、その新しい病気を使って人々の病気を治そうとしているようなものなのだ。
さらにキツイ病にかかってしまえば、それまでの病気は、さして気にならなくなってしまうのである。

各国の政府と中央銀行は、それをやっているに過ぎないのだ。

・・・したがって、ハイパーインフレの期間が過ぎた後、すべての負債を完全に消滅させてしまうデフレの内破が必要となるのである。

このプロセスが最後まで終了するには、かなりの時間がかかるかも知れないが、私たちが想像しているより、かなり早く起こる可能性もあるのだ。

つまり、マイナス金利の導入は、想像以上のインフレを誘発して、各国政府の債務を減価したり、金融機関を計画的に破綻させて、ベイル・インなどによって預 金者のお金を収奪し、さらにその後、過激なデフレに誘導すること、世界政府をたちあげ国民の富を取り上げることによって成し遂げようという壮大なたくらみである、ということなのです。

あなたは、備えるべきです。銀行預金をスッカラカンにされる前に。

東京ビックサイト、幕張メッセ、埼玉スーパーアリーナが同時に使用不可になる

・・・今や「希望の東京オリンピック」は、もっとも厄介な「国民のお荷物」となってしまったのです。

海外メディアは、早くも「2020年のオリンピック後の日本の運命」と題して、バブル崩壊に突き進む日本の現状を取り上げ出しています。

中でも、2018年4月25日付のジャパン・トゥデイは、「2020年のオリンピックは、東京の商工業に災害をもたらす」と、東京オリンピック特需の光と影を描き出しています。

週刊金曜日が、2016年7月15日号の「呪われた東京五輪」に続いて、2018年4月20日号の「東京オリンピックなんて、大っ嫌い!最後の一人になっても2020年開催に大反対する理由」と題して特集を組み、「反東京オリンピック宣言」を行いました。

2020年東京オリンピック前から始まるのか、日本の悲惨な未来!

・・・日本の長期衰退トレンドの出口を模索する中で、起業家でありベンチャーキャピタリストでもある、ウィリアム・サイトウ(William Saito:本名 齋藤 ウィリアム 浩幸)は、現在、複数の公的機関や企業などの民間組織、非営利団体の理事会に参加して、日本の将来について、精力的に提言を行っています。(ウィリアム・サイトーの著書とプロフィール)

その彼が、2020年・東京オリンピックに限っては、辛口のコメントを発しています。
「日本は、オリンピック関連事業費を必要以上に過大に見積もっている」と。

・・・彼の言葉どおり、誰もが「オリンピック後、それが日本経済が深刻な危機に陥る触媒になりうる」と予想しているということです。

・・・ウィリアム・サイトウ氏は最近、2020年のオリンピックが、後々、日本経済に災いをもたらすと警告している悲観論者の仲間入りを果たしました。

彼が上梓した最新刊の本のタイトルー「日本の地価が3分の1に下落! 2020年・東京オリンピック後の危機」(“Japanese Land Prices Sink to a Third of Their Value! The Crisis That Comes After the 2020 Tokyo Olympics.”)は、悲痛な叫びを上げて日本経済崩壊を警告しています。

もっとも、フィナンシャルタイムズ(2017年11月16日)は、昨年のうちに、東京の地価下落の兆候を報じています。(“Is Tokyo’s property market reaching its peak?”で検索のこと)

「日本は、ある日、ゲームオーバーになる」・・・

元大蔵官僚で現在は法政大学経済学部の教授を務めている小黒一正氏は、「負債をコントロールできるタイムリミットは、すでに期限を切ってしまったかも知れない」と述べています。

現在の低金利が今後も続けば、政府は利払いが可能となりますが、将来金利が大幅に上昇すると、言うまでもなく、財政赤字は壊滅的になる可能性があります。

小黒教授は、「ある日、ゲームオーバーになるだろう」と率直です。

労働者から奪われる8.5兆円分の労働対価と、年金支給開始年齢68歳への引き上げ

東京オリンピックが開かれる2020年には、女性の半数が50歳を超え、2024年には全国民の3人に1人以上が65歳以上になります。
さらに、2年後には出生率も低下していることでしょう。

シンガポール国立大学・不動産研究センター教授を経て、マサチューセッツ工科大学・不動産研究センターの研究員となった清水千弘氏は、政府が将来的に国民に年金を支払うことができなくなるという不安が個人消費を冷え込ませ、ひいては婚姻率の低下と出生率の低下を招いてしまうことから、少子高齢化に拍車をかけることになる、と分析しています。

・・・三菱UFJリサーチ&コンサルティングの上級エコノミスト、小林真一郎氏は、「日本はオリンピックのような目標に向かって進むことはできるが、足元の経済改革には成功していない」と結んでいます。

とどめは、働き方改革関連法案の衆院通過です。

この法案が成立すると、本来、労働者が受け取るべき労働の対価8.5兆円分が大企業減税に回され、一方では、財務省の財政制度等審議会の分科会において社会保障の改革案が提示され、年金支給開始年齢を68歳に引き上げることが検討に移されることとなりました。

つまり、意図的に年金を崩壊させようとしているのです。

「今は、世界金融恐慌前夜に似ている」ー国際通貨基金

まさに、タイミングを計っていたかのように、国際通貨基金(IMF)が「現在の状況は、世界金融危機前夜に酷似」と、膨れ上がる国の借金に警鐘を鳴らし始めました。

ブルームバーグ記事

IMF、グローバル金融システムへの脅威を警告

国際通貨基金(IMF)は、世界的な金融システムへの脅威が高まっており、世界的な金融危機前の年を連想させるようなリスク資産の価格が急騰している、と警告した。

IMFは、世界金融安定化報告書の最新版で、6カ月間に世界の金融安定に対する下振れリスクが「幾分」増加したと発表した。ワシントンに本拠を置くファンドは、「極端に低い金利と変動の中で蓄積してきた財務上の脆弱性は、先行きが不透明で成長を危険にさらす可能性がある」と述べた。


IMFは、2月の市場を揺るがす急激な売り出しによる大きな混乱はなかったという事実で、投資家は「あまりにも多くの安らぎを取るべきではない」と述べた。「危機以前の時代を連想させる、いくつかの後期段階の信用サイクルの動向が現れて、リスク資産の評価はまだ伸びている」と述べた。「これにより、市場は金融状況が急激に悪化し、リスクプレミアムが突然解消され、リスク資産が再保険される可能性があります。

IMFによると、価格は様々な資産を横断して泡立つ。ファンドは、株価は世界のファンダメンタルズ、特に米国で高い水準にあると指摘している。また、社債評価額も上昇しており、信用度の低い企業からのレバレッジド・ローンの需要が過熱しているとの見通しを示している。

シャープな補正
この警告は、IMFの189の加盟国からの財務大臣と中央銀行家が、毎年の春の会合のためにワシントンで会合するときに来る。世界の株式市場は、米国株式が10%以上下落したことにより、世界経済の強さに疑問を抱いた1月下旬と2月初めに急激な修正を受けた。

IMFの通貨と資本の責任者であるトビアス・エイドリアン(Tobias Adrian)理事は、「金利の緩やかな正常水準への復帰を管理することは、中央銀行と政策立案者からの慎重な通信を必要とする「扱いにくい」課題となるだろう。報告書に添付された序文で述べた。

最近の貿易緊張の高まりは、投資家の間で「不安感」を引き起こし、保護主義措置の拡大は、最終的には世界経済と世界的な財政の安定性を損なう可能性がある」と述べた。

IMFは、投資家は、市場が今後インフレの驚きに脆弱なままで、今後数年間でインフレ率が急上昇するリスクに値していないと指摘した。

エイドリアンは、クリプトカレンシーの出現は金融システムへの新たな脆弱性を引き起こすと主張し、デジタルフォームのみを利用するこれらの資産の投資家によるレバレッジポジションからリスクが生じる可能性があると付け加えた。また、暗号化の交換には「インフラストラクチャの弱点」があり、詐欺や高いボラティリティのリスクもあると同氏は述べています。

IMFは、金融危機以後、銀行部門の弾力性が高まっている一方で、各国が景気後退後の改革を順守することが重要だと述べた。

最終更新:2018/06/08 22:20

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2018/06/08 21:27

ロシアのモスクワ近郊の空に出現した誰も見たことのないような雲

モスクワ近郊の街イヴァノヴォに出現した雲を報じる6月6日のロシアの報道
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以前とは違い、今は竜巻や雹やスーパーセルなど「荒れた気象の指標」となるような現象が頻発するロシアですが、6月6日、モスクワから北東に 300kmほどのところにあるイヴァノヴォという街に「異様な雲」が出現しました。

6月6日 ロシア・イヴァノヴォ上空
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ロシア・イヴァノヴォの場所
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雲は、津波のように、あるいは緩慢に動く大きな生き物のように、イヴァノヴォの街の上にしばらくの間、横たわり続けたようです。

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報道には、ロシアの気象学者の見解が掲載されていまして、これは西欧圏などでは「スコール・ゲート」というように言われている雨雲の一種とあります。

これは大気の温度が急激に低下した場合の乱気流などとの組み合わせで起きると説明されています。

スーパーセルなどと同じように悪天候の到来を告げる雲であるようですが、このイヴァノヴォの雲の場合は、異様な迫力があります。

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地球の気流の変化は、雲の形状もこんなに激しく替えていくものなのだなと最近思います。

何しろ、少なくともロシアではこんな雲は、誰も見たことがなかったのですから。

新しい「空に出現する形」は今後もバラエティを増しそうです。

最終更新:2018/06/08 21:27

2018/06/08 19:29

メキシコで桁外れの熱波。各地で最高気温が50℃を超え、首都メキシコシティでは99年前の観測史上最高記録を更新

メキシコの熱波を伝える報道
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「世界の気温が 5月や 6月としては、異様な状況となっている」ことをご紹介させていただきました。

温暖化も寒冷化もなく世界各地の気温はムチャクチャな渦中。メキシコでは44℃の中で信号機が溶け、極東シベリアでは37℃の超熱波。一方で、ロシア西部と南米チリでは寒波の記録を更新中

観測史上最高の熱波を報じるメキシコの報道より
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南米チリの首都サンティアゴは氷点下の気温と氷に包まれている
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私の住む場所を含めて、ここ最近の関東は、過ごしやすいというのか、晴れやかな天候や気温の日々が続いています。日中の最高気温が高くなったとしても、湿度が低いせいか、比較的心地良いといえる感じです。

今日も、ボーッとベランダに佇みながら、

「何だかアゼルバイジャンの春みたいだなあ」

と呟いていましたが、考えてみれば、アゼルバイジャンに行ったことがあるわけでもなく、「朝から妄言」というたぐいの思考であることがわかります。

それはともかく、私の住んでいるあたりの気温に関して、「比較的心地良い」というように書いたのですけれど、「平年と比べると、どうなんだろう」と、ユーラシアの気温の現況を見てみましたら、下のように「何だかグッチャグチャ」になっていたのでした。

下は、6月2日の「平年との気温の差」です。

簡単に書けば、

・赤が濃くなればなるほど平年より気温が高く
・青が濃くなればなるほど平年より気温が低い

ことを示します。

2018年6月2日の中東、ロシア、アジア等の平年との気温差
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現在のユーラシア大陸の気温の分布を大まかにあらわしますと、およそですが、以下のようになっているようです。

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平年より気温が 10℃以上高い地域や、 反対に 10℃以上低い地域がこれだけ広範囲に広がっているとは今日調べるまで知りませんでした。

ヨーロッパやアメリカの荒れた気象に関して記事にすることは最近もありましたけれど、アジア地域の気象については、それほど取りあげていませんでしたので、気温は平年並みに推移しているのかな、程度に考えていたのですけれど、そうはいかないですね。

先ほどの気温分布では、6月2日に関しては、日本列島もほぼ全域が平年より気温が高く、しかも、北海道から九州まで広い地域で、平年より 5℃以上高い場所が点在しているという状況のようです。

つまり、「今は平年より暑い」ということになるようで、先ほどの「心地良い」という表現は適切ではないようです。

どうして、こんなにちぐはぐな気温の分布となってしまっているのかに関しては、個別にもいろいろと条件はあるでしょうし、大きな意味では、先日、ジェット気流に関して書いた以下の記事にあるようなことも関係するのかもしれません。

地球のジェット気流が崩壊している中で、その大気の循環異常のメカニズムがアメリカの日本人科学者によって突き止められる

5月24日の米シカゴ大学ニュースリリースより
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New theory finds ‘traffic jams’ in jet stream cause abnormal weather patterns
University of Chicago 2018/05/24

科学者たちは、異常気象のパターンがジェット気流中の「交通渋滞」によって引き起こされてという新しい理論を発見した
シカゴ大学の新しい研究は、これまで気象予報士たちを困惑させていたブロッキング現象について説明した
新しい研究を発表したシカゴ大学の二人の大気科学者は、以下のように述べる。

「空の交通量にも限界があるのです」

科学誌サイエンスに発表された新しい研究では、謎の気象パターンが出現したり、あるいは時には自然災害級の気象の原因となるジェット気流の流れの異常の原因を発見した。

ジェット気流は地球を循環する大気の流れだが、ジェット気流がある地域で急速に失速することが起きる。ジェット気流には能力の限界があり、それは高速道路を例えとしてもいいが、道路を過度の量の車が通過しようとすると渋滞が起きるように、ジェット気流でもそのキャパシティを超過した場合、交通渋滞と似たように「止まって」しまうのだ。

実際、ジェット気流の渋滞の予測と、高速道路の渋滞の予測は、同じ数式であらわすことができることも見出された。

予測出来ない謎の異常気象のパターンは多い。2003年のヨーロッパでの猛烈な熱波を予測した気象の専門家はいなかった。あるは、2014年のカリフォルニア州の干ばつや、2012年の激しい嵐「サンディ」なども予期されていない事象だった。

これらのような予期せぬ気象パターンは、「ブロッキング」と呼ばれるジェット気流の現象によって引き起こされていることはわかっていた。

これについては、科学者たちの間では、数十年前から知られていたことでもある。このブロッキングを最初に発見したのは、20世紀の偉大な気象学者カール=グスタフ・ロスビー (Carl-Gustaf Rossby 1898-1957年)だ。

しかし、このブロッキングがなぜ起きるのかは、それから数十年経っても誰も説明できなかった。

下の風の流れを示した地図は、太平洋の典型的なブロックパターンを示している。風が分かれて円を描いていることがわかる。

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研究を主導したノボル・ナカムラ教授(Noboru Nakamura Ph.D. / 中村 昇)は、「ブロッキングは予測することが難しいことが知られています。理由は、それがいつ発生するかについての説得力のある理論がなかったことによります」と述べる。

ナカムラ氏と共著者のクレア・ヒュアン(Clare S.Y. Huang)教授は、ジェット気流を研究し、現象をよりよく分析するために、ブロッキングのための明確な測定値を決定しようと試みた。

新しい測定基準の 1つは、ジェットストリームの蛇行を測定した数式だ。そして、数式の世界を見てみると、数十年前に「現実の交通渋滞」を説明しようとした輸送技術者が考案した方程式とほぼ同じであることが認識されたのだった。

「高速道路に交通の限界容量があるように、ジェットストリームにもまた『交通許容量』があり、それを超えると渋滞し、ブロッキングが発生することが判明したのです」とヒュアン教授は述べる。

高速道路の場合、速度制限がある場所や、複数の高速道路が交差する場所などで渋滞が発生することが多いのと同じように、ジェット気流でも、山岳地帯や沿岸地帯など、ジェット気流の速度が遅くなる背景がある場所でブロッキングが頻繁に発生する。

ナカムラ教授は、今回の研究の重要な結果は、ブロッキングのメカニズムを発見して再現したことだけではなく、「予測できること」にあるという。

「これは、私の研究人生の中で思いがけない啓発的な瞬間の時で、神からの贈り物に他なりません」と教授は言う。

今回の発見について、気象の研究者たちは、これにより短期間の天気予報が直ちに改善されるというわけにはいかないかもしれないが、洪水や干ばつの発生が予想される地域をを含む場所での長期的な気象パターンを予測することに役立つだろうと語っている。

現在の気候変動は、おそらくジェット気流をその限界能力に近づけることによってブロッキングを増加させているが、それには地域差が存在することも示されている。

例えば、太平洋は実際には、今後何十年にもわたってブロッキングの減少を見るかもしれないという。

この記事にありますように、「ジェット気流がスムーズに動いていない」というようなこともあるのかもしれないなとは思いますが、まあしかし、いろいろな条件があるのでしょうね。

気温に関係するニュースを少し見てみましたけれど、やはり範囲を世界全体にしてみても、寒冷化とか温暖化とかの「傾向」というものがなくて、グチャグチャではあります。

冒頭に、熱波のメキシコの報道と、時期としては異常な寒波のチリについての記事を載せましたけれど、メキシコにいたっては、「高温で標識や信号機が溶けている場所がある」のだそうです。

下の写真は、メキシコのトレオンという場所の 6月1日の様子です。

6月1日 メキシコ・トレオンで熱波で溶けた信号機のカバーなど

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あと、先ほどの気温分布にもありましたけれど、ロシア西部の広範囲が異常な寒さに見舞われていまして、氷点下を記録する場所があるなど、5月としては記録的な寒波となっています。

このタイトルの中に「メキシコでは44℃の中で信号機が溶け」とありますが、この記事を書きました直後から、メキシコの気温はさらに上昇し、ついに「各地で 50℃超え」ということになっています。

現地の報道によれば、5月の終わりからメキシコの一部では 50℃を記録する地域があらわれていたそうなのですが、ここにきてそれが全土に拡大しているようです。

この熱波による死者も相次いていることも伝えられてもいます。

6月5日のメキシコの報道より
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下の図は、6月1日のメキシコ全体の最高気温の分布ですが、ほぼすべての地域で35℃を超えており、45℃を超える場所もかなりの地域で見られます。

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なお、信号機は相変わらず、各地で熱のために「溶け続けて」いるようです。

メキシコ各地で熱波によりで溶けている信号機
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首都のメキシコシティは、これらほど異様な気温ではないとはいえ、5月30日に、最高気温が 31.7℃を超え、これは、統計が開始されて以来最も高い気温で、その前は 1919年に記録された 31.2℃でしたので、99年ぶりに記録が更新されたことになります。

現在、世界中で熱波や寒波が入り乱れていまして、メキシコのように大変なことになっている場所も多くなっています。

北半球も南半球も、天候が荒れる本番はこれからですので、それなりに激しい時期になっていくことは避けられなさそうです。

最終更新:2018/06/08 19:29

2018/06/08 19:09

インドで相次ぐ強大な砂嵐。過去3週間での死者数が120名を超える

6月2日 砂嵐に襲われた後のインド ウッタル・プラデーシュ州の街
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5月以来、インドで繰り返し強い「砂嵐」に発生ています。

6月2日にもまた新しい砂嵐がインド北部のウッタル・プラデーシュ州を中心としたいくつかの州で被害を出したことが報じられていました。

砂嵐の様子
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6月2日の砂嵐では、ウッタル・プラデーシュ州で 17名の方が亡くなったことが伝えられています。

多くは、倒壊した建物や木々などによる被害だったようです。

倒れた樹木
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インドでは、5月中旬に、一度の砂嵐で 86名の人々が亡くなるという事態が起きており、収まることなく何度も発生しているということになっているようです。

5月中旬の砂嵐について報じるメディア記事
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多くがインド北部で発生していまして、大まかには下の地域が被害を受けています。

砂嵐で被害の出ている地域
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砂嵐により昼が夜のようになっている様子
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インドでは、他の多くの州でも、モンスーンに影響により、砂嵐ではなく豪雨での洪水などによる被害を受ける地域が増えています。

インドの洪水被害を伝える6月5日の報道より
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インドのモンスーンはこれからが本番ですので、平年通りですと、雨の被害が拡大するのもこれからだと思われます。

そこに加えて、今年は異常な砂嵐が繰り返し起きているということで、インドもまた異様な気象に人々は苦しめられているようです。

そして、日本を含めた北半球の多くの地域でも、これから本格的な雨のシーズンが始まります。

最終更新:2018/06/08 19:09

2018/06/08 19:03

ケニアに今度は長さ十数キロの非常に巨大な亀裂が発生。大地溝帯上の地質的異変は規模と範囲を拡大している模様
2018年6月4日

亀裂の拡大を報じるケニアのメディア
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アフリカの大地溝帯上にあるケニアで大規模な亀裂が発生したことを最初にご紹介したのは、3月の以下の記事でした。

またも大地溝帯の上で アフリカのケニアで全長3キロメートルを越える巨大な亀裂が発生

2018年3月15日のケニヤの報道より
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上の記事のタイトルに「またも」とありますのは、その前にサウジアラビアの大地溝帯上に巨大な亀裂が発生していたことからのものです。

その後、ケニアや隣国のウガンダを含めて、何度も巨大な亀裂が発生する事態が起き続けていて、それぞれ以下の記事でご紹介しました。

大地溝帯で何が起きている? ケニアでさらに連続して巨大な亀裂が発生

2018年3月20日のケニアの報道より
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大地溝帯上のケニアで、今年3度目の巨大亀裂が発生。現地メディアは「アフリカ大陸の分断が進行している」と相次いで報道

2018年4月18日のアフリカの報道より
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アフリカ・ケニアでの亀裂の連続発生に続き、同じ大地溝帯上の隣国ウガンダで大規模な地崩れが発生
5月19日 巨大な地崩れが発生したウガンダの様子
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最初に亀裂が発生してから、3ヵ月後となる 5月下旬、同じケニアで、今度は今までとは少し違った場所で、「さらに大きな亀裂」が発生したことが報じられました。

冒頭の報道がそれに関してのものですが、今回のものは、1万人以上の住民に避難命令が出されたという巨大なものです。

下は、現地のテレビ報道で流された映像からです。

2018年5月下旬 巨大な亀裂が発生したアフリカ・ケリオの様子
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今回、亀裂が発生したのは、ケニアのケリオという地域で、下の位置となります。

ケリオの場所
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これまでの3ヶ月の間に亀裂が発生したおおまかなエリアは下のようになります。

2018年3月から亀裂が発生し続けている範囲
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地図を見る限りは、「拡大している」というようなことも言えるのかもしれないような分布にはなっています。

大地溝帯というのは、地質学的には、「将来的にここからアフリカ大陸が分断する」とされている地質でもあり、その場で急激にこれほどの地質的変化が相次いでいるということについては、特筆されることなのかもしれません。

地質的な変化というのは、比較的長いスパンで進行するものと、急激に変化するというものにわかれていきますが、アフリカの大地溝帯上の場所で今後さらに何かが起きていくのかどうか、世界中から注目をもたれています。

最終更新:2018/06/08 19:03

2018/06/08 18:41

[特報]ダーウィンの進化論が崩壊 かつてない大規模な生物種の遺伝子検査により「ヒトを含む地球の生物種の90%以上は、地上に現れたのがこの20万年以内」だと結論される。つまり、ほぼすべての生物は「進化してきていない」

現行の進化論が現実的な崩壊に直面している大ニュースなのに、日本ではまったく報道されないという事実も

科学メディア Phys.org の5月28日の記事より
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今回はこのうちの「ダーウィンの進化論」について、それが、ついに「全否定」される可能性が強くなったことについての報道です。

これは、アメリカの科学メディアに掲載されていた記事をご紹介したいと思いますが、この研究の方法もすさまじいものです。かつてなかったもので、誰も想像さえしなかったものです。

それは、10万種以上の生物種の DNA と、アメリカ政府の遺伝子データバンクにある 500万以上の DNA の断片を「徹底的に調査した」というものなのです。

そこからいろいろとわかったのですが、最も衝撃的だったのは、

現在地球にいる大半の生物(人間を含む)が地球上に登場したのは、10万年〜20万年前の間だとわかった。そして、「中間種は存在しない」。

ことでした。

その部分を記事の翻訳から抜粋しますと、次のようになります。

おそらく、この研究の最も驚くべき結果は、人間を含む現在地球上に存在する生命種のうちの 10種のうち 9種が 10万〜 20万年前に出現したことが明らかになったことだろう。

これはつまり、この地球の生物の 90%以上は「それ以前への遺伝子的なつながりがない」ということでもあり、もっといえば、

・地球のほとんどの生物は 20万年前以降に「この世に現れた」

のです。

これがどういう意味かといいますと・・・。たとえば・・・「現行の科学で言われている人類誕生までの地球の歴史」というものは下のようにされています。

46億年前から始まり、35億年前くらいの最初の生物が誕生し、そこから「徐々に」進化してきた……というものです。

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しかし、今回の大調査の結果からわかることは、

「徐々に」進化していない

「徐々に」進化していない

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とにかく、ほぼすべての生物種が 10万年から 20万年前に地球に登場しているという可能性が極めて強くなったのです。

今回の調査の方法論と、この結論については、科学的に真っ向から反論することしは難しいように思えるほど、ほぼ完ぺきなものに見えます。

これから科学界はどうするのか……とも思いましたが、このニュースが出て以来の日本の報道を見て少しわかりましたが、どうやら、今は、

「できる限り無視する」

という姿勢なのかもしれません。

何しろこれだけの内容が提示されているニュースなのに、日本語の報道がほぼないのです。

もともとがアメリカの AFP 通信社の特報記事として報じられたものですので、日本の AFP にはその後掲載されましたが、今のところ、どうもそれだけしか見当りません。科学メディアも含めてです。

第一報から 10日ほど経過していますので、今さら出てくることもなさそうです。

まったく報道されていないのです。

こんな大きな出来事がどうして? とも思いますが、いずれにしても、現実として、日本語ではほとんど報道されていないので、ご存じない方も多いかもしれないと思い、ご紹介しようと思いました。

ダーウィンの進化論というのは、地球の生命の仕組みを見る限りは、存在し得ないものですが、それがやっと科学的な検証によってその事実が証明されたことになるわけです。今は亡きフレッド・ホイル博士もこのような調査が行われることを心から望んでいたと思われます。

何だかんだと余談が長くなりましたので、その内容をご紹介します。

科学用語等がなかなか難しくて、ここ数日調べながら少しずつ翻訳していたのですけれど、間違い等があるかもしれませんので、 遺伝子解析などにお詳しい方はオリジナルの記事をご参照いだたけると幸いです。

なお、関係する過去記事などについては、翻訳記事の後に短くご紹介させたいただこうと思います。

ここからです。

Sweeping gene survey reveals new facets of evolution
phys.org 2018/05/28

生物種の全面的な大規模遺伝子調査により、生物進化の新しい側面が明らかに

かつてない生物種の遺伝子大調査が開始された時に、そこから、このような結果が出てくることを誰が想像しただろうか? いや、そもそも、このような大規模な遺伝子の解析が実際に行われるということさえ想像されたことがあるだろうか?

実際に行われたのは「 DNA バーコード(DNA barcodes)」の全調査プロジェクト、というものだ。

これは、アメリカ政府が運営する遺伝子データバンク(GenBank)にある、世界中から数百人の科学者たちによって集められた 10万種の生物種の DNA と、500万の遺伝子断片である DNA バーコードと呼ばれるマーカーが徹底的に調べ尽くされたのだ。

それを行い、その「結果」を報告したのは、米ニューヨーク・ロックフェラー大学のマーク・ストークル(Mark Stoeckle)氏と、スイス・バーゼル大学のデビッド・タラー(David Thaler)氏であり、共同でその内容が発表された。

そして、その内容は「生物の進化がどのように展開されたか」についてのこれまでの定説を揺らがせるものだったのだ。

覆されるかどうかはわからなくても、定説が揺らぐことは間違いがなさそうだ。

定説とは何か? 現在の生物学の教科書では、たとえば、アリでもネズミでもヒトでもいいのだが、大規模な個体群を持つ生物種は時間が経過するほど遺伝的多様性が増すとされている。このように時間の経過と共に、生物が進化してきたというのが定説だ。

しかし、それは本当なのだろうか?

その問いに対して、今回の研究の主任著者であるマーク・ストークル氏は次のように述べた。

「いいえ、それは違います」

ストークル氏は、地球上に住む 76億人のヒトも、5億羽生息しているスズメも、あるいは、10万羽生息しているシギたちも、その遺伝的多様性は「ほぼ同じくらいなのです」と AFP に語った。

おそらく、この研究の最も驚くべき結果は、人間を含む現在地球上に存在する生命種のうちの 10種のうち 9種が 10万〜 20万年前に出現したことが明らかになったことだろう。

「この結論は非常に驚くべきことであり、この問題に対し、私は可能な限り、非常に厳しく自分自身で反論を試みました」とデビッド・タラー氏は AFP に語った。

このタラー氏の自分自身の研究結果に対して反論する態度という反応は理解できる。

何しろ、この調査によれば、この地球上にいる生物種の 90%は「ほぼ同じ頃に地球に現れた」ことになるのだ。

これをどう説明すればいいのだろうか?

その 20万年前に何かそれまでの生物種をすべて消し去るようなカタストロフ的な事象が何かあったとでもいうのだろうか。

より簡単で安価なDNAバーコード解析

この答えを理解するには、 DNA バーコーディングを理解しなければならない。

動物には 2種類の DNA がある。核 DNA とミトコンドリア DNA だ。

私たちが最もよく知っている核 DNA は、ほとんどの動物で雌雄の両親によって受け継がれ、各個体の遺伝的青写真を含んでいる。

しかし、すべての動物はミトコンドリア内に DNA を持っている。ミトコンドリアは、細胞からのエネルギーを食物から細胞が使用できる形に変換する各細胞内の小さな構造体だ。

細胞の小器官ミトコンドリアは 37種の遺伝子を含み、そのうちの 1つが COI (シトクロームオキシダーゼサブユニット)遺伝子として知られており、これが DNA バーコーディングを行うために使用される。

生物の種と種の間で大きく異なる可能性のある核 DNA 遺伝子とは異なり、ミトコンドリア DNAにはすべての動物が持つ共通の DNA 配列が存在する。この共通の DNA 配列が比較のための基盤を提供するのだ。

このミトコンドリア DNA の解析は、核 DNAに比べると、その単離がより簡単で、より安価に行うことができる。

カナダの分子生物学者であるポール・エイバート(Paul Hebert)氏は、2002年頃に「 DNA バーコード」という用語を作り出し、COI 遺伝子を解析することで種を同定する方法を描いた。

今回、研究者たちは、10万種の生物において、このような DNA バーコードを解析したのだ。

その結果として、ほとんどの動物がヒトとほぼ同時期に出現したことを示す明確な証拠を発見したのだった。

そして、研究者が目にしたものは、いわゆる「中立」な遺伝子変異にばらつきがないことだ。

この「中立変異」は、世代を超えて生じる DNA の微小な変化で、生物個体の生存可能性に対しては有利にも不利にもならない。言い換えれば、進化を後押しする自然淘汰は中立変異が無関係であることを意味する。

この中立突然変異が、互いにどれほど類似してるかは樹木の年輪を見るようなもので、これにより一つの種のおおよその年齢が明らかになる。

その結果、こんにち地球上に生存しているうちの圧倒的多数の種が、ほぼ同じような時期にこの地球に出現したとなると、その理由は一体何なのだろう。

ダーウィンは困惑している

環境的な大きな外傷がこの一つの可能性であるかもしれないとロックフェラー大学人間環境プログラムの代表であるジェッセ・オースベル(Jesse Ausubel)氏は説明する。

「ウイルスの蔓延、氷河期、新しい競争相手などを含め、これらはすべて動物の人口数が急激に減少する時期をもたらす可能性があります」と氏は AFP に語った。「これらの時期に、遺伝的イノベーションが生物種を消し去り、新しい種の出現に寄与することは十分にあり得ます」

このような種の人口減をもたらす環境要因等を「ボトルネック効果」というが、これは部分的な説明にしかならないだろう。

知られているところでは、最後の地球での大量絶滅事象は、6550万年前に小惑星だと思われる巨大天体の衝突によって発生した。この時の大量絶滅では、地球上の恐竜と、すべての生物種の大半が消滅した。

今回の研究者のひとりであるタラー氏は以下のように述べた。

「最も簡単な解釈は、生命は常に進化しているということです。進化の過程の中では、いつでも、その時点で生きている動物が比較的最近出現したものであるという可能性が高いのです」

この見解では、ある種が持続するのは一定の期間でしかなく、その後、新しいものに進化しなければ絶滅するということになる。

今回の種の研究からは、予期せぬ別の発見も得られている。

それは、「生物種には非常に明確な遺伝的境界があり、2つの間に位置する中間種は何もなかった」ということだ。

タラー氏は「中間にあるべきはずの種がない」ことについては、ダーウィンも困惑しているのではないか述べた。

この論文は、人類進化学の専門誌「ヒューマン・エボリューション(Journal of Human Evolution)」に掲載された。

ここまでです。

なお、この後半の部分にあります、

> 「生物種には非常に明確な遺伝的境界があり、2つの間に位置する中間種は何もなかった」

というのも印象深い発見でい。

これはつまり、「少しずつ進化していると言われるような《間の生物種が存在しなかった》ことが遺伝子解析ではっきりした」からです。

もっと簡単にいえば、

「この世の生物は、遺伝子的にまったく新しい形で 10万年から20万年前の間に突然登場した」

ということになりそうです。

現行の科学では、これは解釈がしようがないことにもなり、真剣に受け止めると混乱が広がる可能性がありますので、出来得る対策としては、「無理やり全否定する」か「なかったことにする」かどちらかしかない気もしますが、「無理やり全否定する」には DNA バーコーディングを否定しなければなりません。これをするには、DNA の構造も否定しなければならなくなり、もっと進めば、「 DNA なんて存在しなかった」くらいにまで科学は突き進まなければならないのかもしれません。ダーウィンを守るために。

とはいえ、実際には、多くの人はそれほど進化論になどは興味がないような気もします。実際、私自身、今まで人に進化論の話をして、興味をもたれたことがないです。ですので、今は他の人に進化論の話をすることはありません

しかし、現在の科学の世界は「定説を動かさない」という力がとても強いため、今回の非常に大きな発見が、ただちに生命の進化の見直しにつながるとは考えられませんが、定説がどのようであろうと、これがまさに事実なのです。

どうして地球の動物が 20万〜10万年前に突然のようにあらわれたのか、その理由はわかりません。

しかし、わかる、わからないはどうでもよく、それよりも、科学が少しずつ事実に近づいていく様子にしみじみとした喜びを感じる部分があります。

最終更新:2018/06/08 18:41

2018/06/08 18:25

「カテゴリー5ではもはや足りない」スーパーストームの時代に生きている 世界中の気象専門家が台風やハリケーンの強さの基準にカテゴリー6を加えることを提言

6月2日のアメリカの気象メディアより
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今回は、日本を含むアジアや、北米などを含めて、台風やハリケーンのシーズンが近づいてくる中で、冒頭のような、

「ハリケーンの強さの基準を現行の5段階から6段階に引き上げるべきだ」

という意見が世界中の著名な気象学者たちから共同で提出されたことが報じられていまして、そのことをご紹介しようと思います。

その記事そのものも興味深いですが、その記事の中にありました下のグラフに驚いたこともあります。これは台風、ハリケーン、サイクロンなどを含めた、「世界中の暴風雨」が含まれたものです。

1980年から2016年までのカテゴリー別の暴風雨の発生数
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これを見まして一目瞭然なのは、

「最大の勢力であるカテゴリー 5の暴風雨の発生数が突出して増加している」

ということです。その増加幅は、実に 700パーセント近くとなっていて、かなり驚異的な数値です。

単純な話として、世界全体で「規模の大きな暴風雨に限って劇的に増加している」ことがわかります。規模の小さなものの数はさほど変わっていません。

今回、「カテゴリー 6を採用すべきだ」と意見を出しているのは、気象関係では国際的に権威筋ともいえる方面の人々でもありますので、今年の世界での嵐や暴風雨の状況次第では、暴風雨の基準が近いうちに変更されるかもしれません。

現行の基準は、アメリカのハリケーンに使われることが多いですが、風速では時速ですと以下のようになっています。

暴風雨の強さの世界的な基準(台風、ハリケーン、サイクロンその他を含む)
カテゴリー1 時速 118 ~ 152 キロメートル
カテゴリー2 時速 153 ~ 176 キロメートル
カテゴリー3 時速 176 ~ 208 キロメートル
カテゴリー4 時速 209 ~ 248 キロメートル
カテゴリー5 時速 249キロメートル以上


日本の台風の最大瞬間風速は、秒速で表されることが多いですので、秒速に直しますと下のようになります。

カテゴリー1 秒速 33 ~ 42 メートル
カテゴリー2 秒速 43 ~ 49 メートル
カテゴリー3 秒速 50 ~ 58 メートル
カテゴリー4 秒速 59 ~ 69 メートル
カテゴリー5 秒速 70 メートル以上


去年 10月に、日本に上陸した「平成29年 台風第21号」は、日本での表現では「非常に強い勢力」に発達し、「超大型」のまま上陸しましたが、この最大風速が 秒速 50 メートルでしたので、国際基準では、カテゴリー 3ということになります(上陸前にカテゴリー 4になっていましたが)。

ここから考えますと、カテゴリー 5のハリケーンというものの暴風雨がどれだけ強大なものかがわかりますが、今回の提言は、

「それでもすでに勢力を正確に示すには足りない」

という時代になってきていることを現します。

何しろ、去年の時点でそれは顕著でした。

たとえば、2017年9月に、カリブ海を壊滅状態に陥れた「ハリケーン・マリア」の上陸前の最大風力は「時速 298キロメートル」に達していまして、カテゴリー 5の基準である「時速 249キロメートル以上」というものをはるかに超越していたのでした。

USAトゥディの記事より
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カテゴリー 5の基準をあまりにも大きく上回るこのようなハリケーンでも、現行の基準ではカテゴリー 5とされるわけで、気象学者たちは「もっと大きな危険が迫っていることを示すため」に、カテゴリー 6の採用を提案したようです。

記事によれば、今年は大西洋地域の海水温度が低いために、アメリカを襲うようなハリケーンの発生は多くないとされていますが、世界全体として見れば、今の時点でもすでにかなり荒れている地域もありますので、どうなるかわかりません。

とりあえず、記事をご紹介します。

Hurricane Season 2018: Experts Warn of Super Storms, Call For New Category 6
insideclimatenews.org 2018/06/02

ハリケーン・シーズン2018 : 専門家たちはスーパーストームを警告し、新たな基準カテゴリー6の新設を呼びかける
2018年の大西洋のハリケーンシーズンが近づく中で、アメリカでは今年も多数のハリケーンの到来の可能性があるが、何人かの科学者たちは、現行のハリケーンのレベルのカテゴリー(最高が「カテゴリー 5」の 5段階)だけでは、すでにハリケーンのもたらす脅威を的確に告知できなくなっていると主張している。

今年 2018年のハリケーンの予測自体は発生数において平均的と推測されており、昨夏(2017年夏)の激しい活動時期よりは落ち着くと見られている。熱帯大西洋の一部の海水温度がより低いためで、これはエルニーニョによるものであることが判明している。そのために、今年のアメリカでは。例外的な強さのスーパーハリケーンが数多く到来するという可能性は少ないと予測されている。

しかし、ハリケーンに関する世界的なデータの新しい見直しでは、世界で、1980年以来、毎時 200キロメートル以上の強風(カテゴリー3に相当)を伴う暴風雨が倍増し、時速 250キロメートル以上(カテゴリー 5に相当)の強風をもたらす暴風雨の数は 3倍となっていることが判明している。

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著名な気候科学者たちによって今週発表されたこの分析は、これまで暴風雨で危険にさらされていた地域(アジア、アメリカなど)だけではなく、暴風雨がピークに達し、その危険にさらされる地域がニューイングランドからヨーロッパにまで拡大しているという新しい傾向をも導き出している。

世界で発生する暴風雨は、その激しさを急速に増し続けており、昨年、米国のヒューストンを襲ったハリケーン・ハーベイのような想像を絶する雨量を伴う暴風雨が発生する可能性が増しているのだ。

ドイツのポツダム気候影響研究所(Potsdam Institute)のステファン・ラームストルフ(Stefan Rahmstorf )博士は、「約 30年前に、より強烈でな熱帯低気圧が発生しやすくなるという予測が立てられましたが、今はもはや、この主張を無視する余裕はないのです」と述べる。

そして、ラームストルフ氏の他、マサチューセッツ工科大学のケリー・エマニュエル(Kerry Emanuel)博士、アメリカ海洋大気庁(NOAA)のジム・コッシン(Jim Kossin)博士らは、ハリケーンの強さをあらわす指標である現行で 5段階のシンプソン・スケール(Saffir-Simpson Hurricane Scale)に「カテゴリー 6」を追加して、近年見られる極端に強力なスーパーストームの強さを正確に示すべきことを提唱した。

持続風速が毎時 16キロメートル増加すると、被害の可能性が 20%上昇するというが、現在の強度スケールはこの事実を捉えていないという。

現行のカテゴリー 1から 5の基準に基づけば、最大風速が時速 300キロメートルに近づくような暴風雨があるはずで、それはカテゴリー 6とするべきだと、科学者たちは語る。

2018大西洋の暴風雨の予測

今年の大西洋での暴風雨とハリケーンの発生に関して、アメリカ海洋大気庁は、平均的な数になると予測している。熱帯暴風雨の発生数は 10〜 16、ハリケーンとなる嵐の数は 5から 9の間だとしている。

また、主要なハリケーンの見通しを出している米コロラド州立大学も、暴風の数は 14で、ハリケーンの数は 6前後という予測を出した。そのうち 2つは大きなハリケーンとなる可能性があり、それがアメリカに上陸する可能性は 51%だという。これもまた平均的な数だ。

今年は、ハリケーンが形成される海域の大部分の海面温度が、平均より華氏で 1度低い。そのため、暴風雨は平年程度に収まる見通しだ。

しかし、このハリケーンが発生する海域の長期的な海面温度は、過去 100年間に約 0.5〜 1℃も上昇している。

科学誌ネイチャーに掲載された 2008年の調査によると、1996年から 2005年の間のハリケーン活動の増加のおよそ 40%は、海水温度の上昇によるものだという。

ここまでです。

なお、台風もハリケーンも、その第一の発生条件は「高い海水温度」で、これが高ければ高いほど勢力が大きくなりやすいとはいえます。

今年はどうかといいますと、上の記事にもありましたように、アメリカに関しては、ハリケーン発生海域の海水温度が昨年より低く、ハリケーンの発生は平年並み程度に抑えられるのではないかということになっています。

ただ、世界全体の海水温度を見てみますと、「異様に高い海域」は多々あります。

下は 2018年 6月5日の海水表面温度の「平年との差」です。赤くなればなるほど「平年より高い」ことを示します。赤い丸で囲んだ部分は「特に高い海域」です。

2018年6月5月の世界の海水温度の平年との偏差
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拡大しますと、ヨーロッパは 5℃近く高くなっている異常海域があり、日本の太平洋沖も 3℃くらい高いように見えます。

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ヨーロッパの海の状態は、気象以前の問題として、「なんだかいろいろと起きそう」な異様な海水温度となっていますが、日本もこの大平洋の高い海水温度の状態はどうなんですかね。

なお、もともとハリケーン的なものとは無縁だったヨーロッパも今は状況が変化してきています。ヨーロッパでの暴風雨の変化については、昨年 10月に英国を襲ったハリケーン「オフィーリア」の異様さについて下の記事で記しています。

史上初めての場所に誕生し、史上初めてのコースを取る記録づくめのハリケーン「オフィーリア」。それは地球の海と大気の大規模な変化の象徴そのものであり、自分が死にゆくことを知らない者の象徴でもあり

2017年10月14日の報道より
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通常と真逆に進むハリケーン・オフィーリアの予想進路
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10月12日に、大西洋で発生した熱帯暴風雨「オフィーリア」がハリケーンに発達しました。これで今年、大西洋で発生した熱帯暴風雨は何と 27になり、そして、このオフィーリアまで 10連続ですべてハリケーンに成長しているという異常な記録が打ち出されました。

しかも、このオフィーリアは、「ハリケーンとしては史上初めてのコース」を取っているという異様なことになっているのです。

何が起きているのか。

10連続して発生したハリケーンの名は「オフィーリア」

今年 2017年は、本当にハリケーンがよく発生した年で、人的被害と共に経済的な被害が非常に大きなものとなっていますが、改めて今年、大西洋で発生した熱帯暴風雨の一覧を見ると、下のようになり、27もあったのです。

2017年に大西洋で発生した熱帯暴風雨の一覧
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この中で右側の下から2番目のフランクリン(Franklin)から、右側の一番上のオフィーリアまでが連続してすべてハリケーンに発達しました。

なんだかもうスゴイですが、10月12日に発生してハリケーンに発達した「オフィーリア」は、そういうものとはちがうすごさを持ったハリケーンといえます。

何がすごいというのは、

・歴史上1度もハリケーンが発生していない海域で発生した

・ハリケーンでは、ほぼ見られたことのない進路をとっている


ということです。

これは後半に図でもご説明したいと思います。

そもそも、冒頭に示しましたこのオフィーリアの進路を見れば、それがいかに奇妙なコースかとお感じになる方もいらっしゃるのではないかと思います。

まずは、冒頭のライブサイエンスの報道記事を先にご紹介します。この記事でも、このオフィーリアの異様さが描かれています。なお、この記事が書かれた時点では、オフィーリアは最も弱い勢力の「カテゴリー1」でしたが、 15日現在、勢力として上から3番目の「カテゴリー3」に発達しています。

ここから記事です。

Hurricane Ophelia on Rare Course Toward Ireland, U.K.
Livescience 2017/10/14

希なコースを取るハリケーン・オフィーリアがアイルランドとイギリスに向かっている

すでに 2017年のハリケーン・シーズンは終わったかのように思われている現在、ハリケーン・オフィーリア(Ophelia)がアイルランドとイギリスに向かうという珍しいコースを取っている。

アイルランドに到達する頃には勢力が落ち、ハリケーンから熱帯低気圧になると予測されているが、それでも、アイルランドや英国で暴風雨が吹き荒れる可能性があり、風速は最大で時速 130km にまでなると見られている。

オフィーリアは、非常にハリケーンの多かった今年のシーズンの 10番目に発生したハリケーンとなる。

今年 2017年は、カテゴリー5のハリケーンが記録された日数が過去最大となったことが、アメリカ大気研究大学連合(UCAR)のマイケル・ローリー(Michael Lowry)氏により発表されており、また、米国コロラド州立大学のハリケーン研究者であるフィル・クロツバッハ(Phil Klotzbach)氏によれば、熱帯低気圧が、10回連続してハリケーンに発達していることが記録されている、まさにハリケーンの当たり年となっている。

ハリケーン・オフィーリアはイルマやマリアのように注目されてはいないが、しかし、このオフィーリアが記録している風速時速 160km は、これはこれまで大西洋東部で発生したハリケーンの中で最も強い暴風だ。

また、この大西洋東部で低気圧がカテゴリー2のハリケーンに発達したのは 1992年以来のことだとアメリカ国立ハリケーン・データセンターの予報官は述べている。

オフィーリアは、通常より高い海水温度のためだけではなく、より冷たい気温のおかげでハリケーンに発達したと考えられる。クロツバッハ氏によれば、大気の状態が非常に不安定であったために予想以上にハリケーンの勢力が増したと伝えている。

オフィーリアのコースは、これまでにまったくないほどではないのかもしれないが、しかし、かなり異例といえる。

アイルランドを襲った暴風雨としては、1961年のデビー(Debbie)があるが、この時のデビーがアイルランドに到達した際にハリケーンの勢力だったのか熱帯低気圧だったのかどうかは当時の記録からは不明だ。

近年でアイルランドとイギリスに影響を与えた熱帯低気圧の中で顕著だったのは、1986年の暴風雨チャーリー(Charley)と、2011年の暴風雨エックス・カティア(Ex-Katia)のふたつがある。そういう意味では今回のオフィーリアのコースもまったく前例がないというわけではないのかもしれない。ただ、ハリケーンの勢力を維持して接近しているというのは極めて前例が少ない。

2013年に、科学誌ジオフィジカル・リサーチ・レターズに掲載された調査結果によれば、大西洋東部で発生したハリケーンによる風が西ヨーロッパに影響を与えることが増えている。気温が上昇し、ハリケーンの発生するエリアが拡大すると共に、ヨーロッパでも暴風雨が発生しやすくなっているという。

以前はなかったことだが、それらの暴風雨はヨーロッパに到着するまで勢力と熱帯暴風雨の特性を維持することが多くなったのだ。

そのため、ヨーロッパでの暴風雨による被害と経済的損失も拡大している。

ハリケーン・オフィーリアは、今後、アイルランドに向かい、より涼しい海域に移動しする中で低気圧に移行すると予想されている。

オフィーリアの正確なコースはいまだに確定していないが、月曜(10月16日)から、北アイルランド、スコットランド、ウェールズ、イングランドの西海岸などでは広く強風、大雨、高波による影響があると見られている。

ここまでです。

このオフィーリアの「コースの異常さ」については、過去の記録と照らし合わせるとわかりやすいかと思います。

下は、10月14日にアメリカ海洋大気庁(NOAA)が出したオフィーリアの進路予想図です。予想円は多少は変化するだろうとはいえ、アイルランドとイギリスを直撃するコースとなっていることがわかります。

オフィーリアの進路予想(色は風速で、赤いほど強い風速です)
ophelia-course.gif

そして、下の図は、進路の記録が残る中での「過去の大西洋で発生したすべてのハリケーンの進路」です。色は赤になればなるほど勢力が強いことを示します。

そこにオフィーリアの発生場所を加えたものです。

過去に大西洋で発生したハリケーンの進路
ophelia-reecord.gif

このオフィーリアは、発生した場所も「史上初めて」で、そのコースも「史上初めて」のハリケーンなのです。

世界地図で説明しますと、下のようなことになっているのです。

ハリケーン「オフィーリア」というもの
rare-hurricane.gif

先ほどのライブサイエンスの記事では、希ながら過去にもあったとされていますが、その後、オフィーリアは勢力をカテゴリー3にまであげていまして、これほどの勢力のハリケーンがこのような奇妙な場所で発生し、奇妙な方向に進んだことはおそらく観測史上では「1度もない」と言っていいはずだと思われます。

もはや本当に、海の状態(海水温度)も大気の状態もムチャクチャなことになっているからこそ、だとは言えそうな気がします。

こんなことがこれからも続くということはないだろうとはいえ、たまにでも起きるようになりますと、これまでハリケーンの被害を受けていた場所とはまったく違う場所でハリケーン被害が増える可能性があるということになります。

今回のオフィーリアは、さすがにイギリスを直撃する頃には、ハリケーンから低気圧に変わっているでしょうけれど、今後、大西洋の海と大気の状態がさらにおかしなことになっていけば、将来はわかりません。ハリケーンのままヨーロッパを暴風雨が直撃する時、という時代が来るかもしれません。

それは、具体的には、

・今よりさらに大西洋の海水温度が上がり

・しかし、大気の気温は下がってくる


というふたつの状態が現れた時に、そういう状態が発生しやすくなると思われます。

マサチューセッツ工科大学の大気科学の専門家であるケリー・エマニュエル博士は下のように述べていたと書かれています。

風速 200メートル以上のモンスター・ストームを作り出すには、海水温度が、少なくとも 37.8℃にまで上昇する必要があり、このような条件を作り出すには、巨大な小惑星が熱帯の海に衝突するか、あるいは、巨大な海底火山が噴火する他はない。このようなことは、海に強烈な加熱を生成する。

エマニュエル教授と同僚たちは、小惑星の海への衝突が引き金となって発生したハイパー・ハリケーンが数百万年前の地球規模での大量絶滅を引き起こした可能性について理論化している。


ということで、

「海底火山の噴火の増加が、巨大ハリケーンの増加を促す可能性」

を示唆しています。

また、今回のカテゴリー 6 などの概念を何倍も上回る「超絶スーパー台風」の発生可能性については、3年前の記事となりますが、以下の記事に、マサチューセッツ工科大学の大気科学教授ケリー・エマニュエル氏の意見を載せています。

"The Patricia Effect" --Is a 500 MPH Hurricane Possible? MIT Expert Says "Yes"
Daily Galaxy 2015.10.24

「パトリシア・エフェクト」- 最大風速500マイル毎時(風速223m)のハリケーンの発生は理論上可能なのか? MIT の専門家は「可能だ」と言う

アメリカ国立ハリケーン・センターは、ハリケーン「パトリシア」が、ハリケーンセンターが管轄する大西洋および北東太平洋地域で記録したハリケーンとしては過去最強であることを報じた。

航空機のデータから推定される中心気圧は、実に 880ヘクトパスカルとなり、これは、ハリケーンセンターで記録された中の最低気圧となる。

ハリケーンセンターは、「信じられないことだが、本日(10月23日)のメキシコ上陸前に、この中心気圧はさらに下がる可能性がある」と述べた。

しかし、パトリシアは、10月24日に上陸後、急速に勢力を弱め、メキシコ中央部上空で熱帯低気圧となった。

マサチューセッツ工科大学( MIT )大気科学専攻のケリー・エマニュエル( Kerry Emanuel )教授は、起こり得る可能性のある、過去最悪を超える勢力のモンスターハリケーンについて説明する。

それは、風速 500マイル毎時(風速 223メートル)に達する、ハリケーンならぬ「ハイパーケーン( hypercane )」とでも呼べるようなものなのだ。

このようなハリケーンの発生は起こり得るのだろうか?

それはおそらくあり得ると教授は言う。

このハイパーケーンは、MIT の海洋と気候プログラムを教えるエマニュエル教授によるコンピュータモデルのひとつだ。

教授は、ハリケーン物理学を研究している。ハリケーンの行動を詳細に調べ、地質学的な過去を探ることによって、これらのモンスター・ハリケーンがどのように動いているかを理解しようとしている。

実際のところ、ハリケーンが発生するメカニズムを正確に知っている者はいない。その大部分は謎のままなのだ。

ハリケーンの発生に必要な基本的な条件は、26.7℃以上の海水面温度、非常に湿った空気、そして、積乱雲を伴う嵐だ。

しかし、ハリケーンに成長するには、それだけでは足りない。他の要素が必要なのだ。

エマニュエル教授は以下のように述べる。

「ハリケーンは自然の出来事です。そして、ハリケーンは、自分自身で発生するわけではないのです」

「発生させるトリガーが必要なのです」

そのようなモンスター・ストームを作り出すには、海水温度が、少なくとも 37.8℃にまで上昇する必要があるが、このような条件を作り出すには、巨大な小惑星が熱帯の海に衝突するか、あるいは、巨大な海底火山が噴火する他はない。

このようなことは、海に強烈な加熱を生成する。

エマニュエル教授と同僚たちは、小惑星の海への衝突が引き金となって発生したハイパー・ハリケーンが数百万年前の地球規模での大量絶滅を引き起こした可能性について理論化している。

ここまでです。

小惑星はともかく、海底火山の噴火は・・・まあ、海底で起きていることの多くはまったく把握されていないとはいえ、海面上に見えるものだけでも、巨大な海底火山の噴火のことを近年は見聞きします。

それにしても、海底火山の噴火が、モンスター・ハリケーンの発生と関与する可能性があるというのは、初めて知った概念です。要するに、海底火山の噴火が海水温度を上げる、という理由だと思うのですが、確かに台風もハリケーンも、海水温度が高いという条件のもとで発生するものですので、理屈としてはわかります。

下の写真は、そのトンガの海底火山の 2009年の噴火の様子です。

海底火山フンガ・トンガ=フンガ・ハーパイの2009年の噴火
2009-hunga-haapai.jpg

確かに、こんな噴火が起きている場所の海水温度は高くなるでしょうしね。

こういう海底火山の活動が、太平洋の海底でどんどんと広がっていくと、結果として、ただでさえ高い海水温度が「さらに高くなり」という状態となっていき、ハイヤンやパトリシアのような「異常な台風やハリケーン」、あるいは、もっとすごい勢力のものの発生につながっていく可能性もあるのかもしれません。

そしてですね、これもやはり過去記事でご紹介したことがあるのですが、

「地球の海底には1万以上の火山が存在している」

ことがわかってきているのです。

これは、

カルデラ破局噴火の報道で「地球には同じ系統の文明を継続させないメカニズムがある」ことに気づき、同じ日に「新たに数千以上の海底火山の存在が確認された」ことも知り

2014年10月3日のロサンゼルス・タイムズより。
sea-volcano-map.gif

ロサンゼルス・タイムズの報道のように、最近になって、

「今まで知られていなかった数千以上の海底火山の存在が明らかとなった」

ということがありました。

今回の研究によれば、海底には 10,000 以上の火山が存在するということのようです。

海底火山は今まで、その存在が知られていなかったものが多く、「噴火して初めてわかる」ということが多いものでした。

hung-haapai1.jpg
2009年 3月 18日に爆発的噴火を起こした海底火山フンガ・ハーパイ( Hunga Ha'apai )。場所はトンガから北西に約60キロメートルの場所でした。

「いつでも噴火する可能性を持つ火山」が地球の海底に「万単位」で存在する。

そういう場所に私たちは住んでいます。

というわけで、ロサンゼルス・タイムズの記事をご紹介します。

Thousands of undersea volcanoes revealed in new map of ocean floor
LA Times 2014.10.03


何千もの海底火山の存在が新しい海底地図で明らかに

最近、科学者たちにより最高解像度の海底地図が作成された。そして、その地図によって現在は活動していない火山を含めて、今まで知られていなかった数多くの海底火山の存在が明らかとなった。

この地図と研究結果は 10月 23日に発表された。この地図は 20年前に作成された海底地図より少なくとも2倍正確だという。

研究を主導したカリフォルニア大学サンディエゴ校のデヴィッド・サンドゥエル( David Sandwell )教授は以下のように述べる。

「良い話には聞こえないかもしれないですが、海底には 5,000 以上火山の海底火山があると思われていましたが、今回の解像度の地図では、10,000 以上の古い海底火山を見ることができます」

深海の海底の状態については、科学者たちもいまだにほとんどのことを知らない。サンドゥエル教授は、海底の探査は、太陽系の別の惑星を探査することと同じようなものだと考えている。

新しい海底地図を作成するに当たっては、欧州宇宙機関( ESA )の地球観測衛星 CryoSat-2 と、米航空宇宙局( NASA )とフランス宇宙機関 CNES が運営する海洋観測マッピングミッションでの宇宙艇「ジェイソン-1 ( Jason-1 )」が使用された。

両宇宙船は、海洋表面の形状をインチ( 1インチは約 2.5センチ)単位で計測することができる機器を搭載している。海底の巨大な山や火山は、海の表面の水位に影響を与えるため、海水面を計測することが海底で起きていることを知るための手がかりとなる。

今回の研究以上に正確な海底地図の作成ができるかどうかについて、サンドゥエル教授は「不可能ではないですが、予算と時間がかかりすぎるのです」と述べる。

観測衛星ではなく、船に機器を搭載して計測すれば、さらに正確な海底地図を作成することが可能だが、 10隻程度の船に機器を搭載したとしても、計測が完了するのに10年間かかるという。しかし、そのためには莫大といえる予算がかかり、それを喜んで拠出してくれる機関は存在しないだろうという。

カリフォルニア大学サンディエゴ校の教授が、欧州宇宙機関( ESA )の地球観測衛星 CryoSat-2 と、 NASA などが運営する海洋観測ミッションでの宇宙艇「ジェイソン-1 ( Jason-1 )」などを使用することによって、地球の海底には1万以上の海底火山があることがわかったというものでした。

何というか、こう・・・そんなに海底火山があるのなら、地殻変動なり何なりで、連鎖的に噴火が広がっていった場合は、確かに厄介は厄介です。

海水面温度が不規則に上がると(今でもすでに異常に高いのに)、おそらく、気候も今までないような異常なパターンを作り出す可能性がありますし、そもそも、水温が 30℃台後半なんてことになると、「海の生き物たち」があまり生き残ることができない気がします。

最終更新:2018/06/08 18:25

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