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2018/01/30 21:44

「史上最悪の原油流出」が日本の海域を直撃する予測が英国海洋センターより発令。3ヶ月以内に九州から東北までの全海域が汚染される可能性

そして、拡大が続く「日本周辺のデッドゾーン化」もさらに加速するこ可能性

ロイターの記事を引用した1月28日の米国ゼロヘッジより
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英国海洋センターによる今後3ヶ月の原油の拡大の予測を示した記事
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2週間ほど前に中国沖で発生した石油タンカー事故が、とんでもない状況を日本にもたらす可能性が大きくなっています。なぜか日本では報道が皆無の状態なのですが、海外では、さかんに「アジアの海の危機」として報じられています。

しかし、その予測地図を見ると、アジアといっても、「日本が最も大きな影響を受ける大災害となる可能性が強い」のです。

このことを、わかっている限りご紹介したいと思います。ちょっとこれは、まずい感じです。

2018年早々の日本の「大厄災」が進行中

未曾有の事態となりつつある事象を起こした事故そのものは、今年 1月6日に発生した貨物船と石油タンカーの衝突事故でした。

下は、1月15日、つまり半月ほど前の AFP の日本語の報道からの抜粋です。

中国沖タンカー事故、深刻影響の恐れ 前代未聞の油流出量との指摘も
AFP 2018/01/15

中国沖で6日に貨物船と衝突・炎上し、14日に沈没したイラン企業所有の石油タンカー事故について、中国国営メディアは15日、現場海域で最大約130平方キロにわたって油が流出したと報じた。環境専門家らは、海洋生物に深刻な被害を与える恐れがあると警鐘を鳴らしている。

中国の交通運輸省によると、タンカーから流出した油は現在も燃え続けているという。中国共産党機関紙の人民日報は15日午後の時点で、現場を起点に長さ約18.5キロ、幅約7.4キロの範囲に油が広がっていると伝えた。

沈没した同タンカーは、軽質原油13万6000トンを積載していた。

米アラスカ州を拠点とする石油流出対策の専門家、リチャード・スタイナー氏はAFPに対し、「1週間にわたって爆発・炎上が続いた船体の損傷を考慮すると、貨物倉や燃料油貯蔵タンクのうち無傷で残っているものはなく、従ってコンデンセート(超軽質原油)と燃料のすべてが流出したというのが私の推察だ」と語り、1回で海洋流出したコンデンセートの量としては史上最多と指摘している。

仮に流出したのが積載量の20%だったとしても、1989年に発生したアラスカ沖で発生した石油タンカー「エクソン・バルディーズ(Exxon Valdez)号」の事故の際の原油流出量に匹敵する規模だという。


しかし、この時点以降、「日本語での報道はほぼ消えた」のですね。

そういうこともあり、「何とか問題なく収まったのだろう」と思っていましたら、唐突に、その後の状況が「極度に悪化する予測となってきている」ことを知りました。それを知ったのは海外の、たとえばロイターの報道であり、それを取りあげていたアメリカの人気ブログ、ゼロヘッジの記事だったりしたのです。

そのタイトルには、

「過去数十年で最悪の原油流出」

とあります。

この数十年で最悪の原油流出被害といえば、2010年のメキシコ湾原油流出事故を思い出しますが、タンカーによる「史上最悪の環境事象」となりますと、

・1989年のエクソンバルディーズ号原油流出事故(米国アラスカ州沖)

となります。

これは、Wikipedia の冒頭から抜粋しますと、以下のようなものです。

エクソンバルディーズ号原油流出事故 Wikipedia
エクソンバルディーズ号原油流出事故は原油タンカーエクソン・ヴァルディーズが座礁により積荷の原油を流出させた事故。
この事故はこれまで海上で発生した人為的環境破壊のうち最大級のものとみなされている。


それで、今回、中国沖で事故により沈没したタンカー「サンチ」号については、上の AFP の記事に出て来る専門家によれば、

> 1回で海洋流出したコンデンセートの量としては史上最多と指摘している。

というようなことになる「可能性」があるわけで、つまり、「これまでの史上最悪の海洋環境事故を上回ることが起きるかもしれない」ということになっているのです。

それはどこで起きるのでしょうか?

というのが、冒頭に示しましたもので、イギリスの海洋センターが、「緊急海洋模型シミュレーション」の実施をして発表した予測図によると、

「その影響のほとんどを日本が受ける可能性」

が出てきているのです。

英国海洋センターが発表した3ヶ月後までの予測図が、ロイターに掲載されていますので、それをご紹介しておきます。

はっきりいって、このシミュレーション通りになってしまうと、いろいろな意味で壊滅的な状況になることもあり得るかもしれません。

影響の色分けは、青や水色の海域は壊滅的な影響となり、茶色の部分は中程度の影響がある可能性のある海域を示しています。

英国海洋センターにより更新された最新の緊急海洋シミュレーション
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そして、原油流出から3ヶ月の、4月中旬には、以下のように原油が海域に広がるという計算結果が出されています。

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このシミュレーションを見た時には「これは……」と絶句しました。

予測などに関しての軽々なことは書けないですが……要するに、原油の広がり方は、おそらくはこれと準じたものとなると思いますが、それによる海への直接的な被害がどのくらいになるかはわからないわけで……何とも先行きを書くわけにはいきません。

この海域のあたりは、そうとう豊富な海産資源の場所なのではないかというような気もしますが、後述しますけれど、原油の場合、影響が「長い」可能性があるのです。

それにしても、「アジアで日本だけ」が影響を受ける位置で事故が発生してしまっているというのは、何ともアレですが、起きてしまっていることは事実で、そして、原油がこれから日本列島の周辺海域に漂い始めるのも避けられないことのように思われます。

そして、こ少し過去を思い返すと、かなりの厄災のように思うのです。

2010年のメキシコ湾の原油流出の7年後に

専門家が警告するメキシコ湾の「死の海域」化
原油流出によるメキシコ湾の「デッドゾーン」が平均よりかなり大きくなると研究家たちが予測 2010年6月29日
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ミシガン大学の水生生態学の教授ドナルド・スカヴィア氏らの研究グループによると、今年のメキシコ湾の「デッドゾーン」(生物が棲息しない死の海域)は、通常年の平均よりかなり大きくなると予測され、また、6億5900万ドルにのぼる米国の漁業生産を今後数十年に渡って脅かす可能性があるという。

6月28日に米国立海洋大気局(NOAA)から発表された 2010年の予測によると、メキシコ湾の今年のデッドゾーンは 6,500 ~ 7,800 平方マイル( 10,500 ~ 12,500 平方キロメートル)の広さに及び、これはオンタリオ湖の面積と等しいほどとなる。

研究グループの描くもっとも可能性のあるシナリオは、メキシコ湾で酸素欠乏状態か、あるいは低酸素状態になるであろうデッドゾーンの広さは今年 6564 平方マイルとなるとされ、これはメキシコ湾でのデッドゾーンの規模の記録としては10番目になるという。過去5年間の平均サイズは約6000平方マイルだった。

数多くの要因が働いているので、ディープウォーター・ホライゾンからの原油流出が、今年のメキシコ湾でのデッドゾーンのサイズにどの程度影響するのかはっきりしないと、研究者たちは言う。

「今後どうなるのかよくわからない。しかし、ただひとつ明かな事実があり、それは、この夏の低酸素と有毒な原油の組み合わせは大量死を招き、魚類の産卵と魚類の健康回復に重大な影響を及ぼすだろうということだ。これにより、水産業とフィッシングなどの娯楽産業において大幅な経済の減少を招く可能性が高いと思われる」とスカヴィア氏は語る。

陸地の農地からの肥料や畜産廃棄物などの流出によって窒素やリンなどが海へと流れ込んでいて、メキシコ湾でも毎年これが低酸素の原因となっている。遠くはコーンベルトからもミシシッピ川を下りやって来る。毎年、春から夏にかけて、これらの栄養素がメキシコ湾に爆発的な藻類の大量発生を引き起こしている。

藻類が死んで海面に浮かぶと、海底近くに住むバクテリアは有機物を分解し、そのプロセスの中で酸素を消費する。 結果として海底や海底近くの水中酸素が不足してしまう。これがデッドゾーンと呼ばれる死の海域が発生する原因だ。

今年は、メキシコ湾での原油流出の不確実な状況が絡み、事態は複雑になると思われる。

通常のメキシコ湾の夏の低酸素状態のところに、さらに大量な原油が到達した場合、この夏のメキシコ湾のデッドゾーンが増える理由にはこの2つがあるとスカヴィア氏は言う。

1 石油が微生物によって分解され、酸素を消費してしまう。

2  通常、水の中の酸素レベルを一定に補給する役割を持っている「大気中から水中への酸素の拡散」が原油により減らされてしまう可能性。


一方、石油の存在は、低酸素をもたらす藻類の成長を抑制し、メキシコ湾のデッドゾーンの規模を抑える役割もある。

2001年以降に発生したメキシコ湾でのデッドゾーンの記録としては5つの大きなものがある。もっとも規模の大きかったものは、2002年に記録された 8484 平方マイル(13,500平方キロメートル)のものだ。

「デッドゾーンの範囲が拡大していくことは、生態的な時限爆弾ともいえる。我々は今後、深刻な漁業被害の脅威にさらされる可能性があるということを踏まえて、デッドゾーンの拡大を制御するために、地方、地域、国家の意志決定が不可欠だ」とスカヴィア氏は語った。

という記事には、「メキシコ湾が死の海域(デッドゾーン)となっていく」ことを指摘するアメリカの専門家の研究を取りあげた記事をご紹介していました。

デッドゾーンというのは、酸素の欠乏などにより、文字通り「生き物が生きることができない死の海域」のことです。

メキシコ湾での原油の流出は 2010年のことでしたが、その後どのようなことになっているかご存じでしょうか。

昨年、つまり原油流出から 7年後の 2017年の夏に、以下のような記事を書いたことがあります。

海はさらに死に続けている : 拡大が止まらない米国メキシコ湾の死の海域「デッドゾーン」が過去最大の面積に。そして原油流出の年に発せられていた専門家たちの警告を思い出す

これは、アメリカのメキシコ湾(2010年の原油流出の海域)のデッドゾーンが、過去最大になったことが報じられていたことをご紹介したものです。

2017年8月2日のアメリカの報道より
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この7年間でメキシコ湾のデッドゾーンは2倍へと拡大

さて、そのメキシコ湾の現在のデッドゾーンの面積ですが、今年8月には 8,776平方マイル(約 22,800平方キロメートル)にまで拡大したと報じられています。

これがどのくらいの増加を示しているかといいますと、過去5年間の平均は、約 5,806平方マイル(約15,000平方キロメートル)ですから、大ざっぱに平方キロメートルの比較をすると「1万5000 平方km → 2万3000 平方km」という推移をしていることになります。しかし、後述しますが、2010年以前はそれよりさらにデッドゾーンの面積は小さなものでした。

メキシコ湾の現在のデッドゾーン(赤い部分が最も酸素が欠乏した海域)
dead-zone-map.gif

この場所は、アメリカ全体の地図で示しますと、下の黒で囲んだ場所になります。
gulf-dead-zone.jpg

このあたりは、2010年の原油流出の現場そのものでもあるのですが、その時のメキシコ湾の海面は下のような状況でした。

黒いのは海に漂う原油です。

2010年6月22日 NASAの人工衛星が撮影したメキシコ湾
20jun10-tmo_2010170.jpg

この頃には、メキシコ湾の原油流出現場で「通常の 100万倍の量のメタンガス」が測定されるということがありました。

テキサスA&M大学の海洋学教授ジョン・ケスラー博士の記事

テキサスA&M大学の海洋学教授ジョン・ケスラー博士のチームは、流出現場である BP 油井の周辺の半径8キロ内で、海の表面と深層水の両方の測定を行なった。

「そこには信じられない量のメタンがあった」と、ケスラー教授は電話での取材で記者に語った。

調査チームの12人の科学者たちは、いくつかの海域では通常の 10万倍を上回る濃度であることを発見した。「さらに、一部の海域では、通常の100万倍に迫る濃度であることも我々は確認した」と、ケスラー教授は言う。

「いくつかの水域では、自然の状態に比べて最大で30パーセントの酸素の減少が見られた。 他の水域では、酸素の減少はまったくなかった。我々はこの理由を明らかにする必要がある」

メタン自体はもともと自然の海水の中でも発生しているものだ。しかし、そのメタン濃度が極度に高くなった場合には酸素を消費する微生物が大量に発生し、他の海洋生物たちに必要である酸素を使い尽くしてしまい、海洋生物は生きられない環境となる場合がある。


上にリンクした過去記事の中では、「 2010年から 2017年までの間に、どのようにデッドゾーンが拡大していったか」ということも図で説明していますが、要するに、

「大規模な原油流出が起きた場合、《海の死》は緩慢ではあっても進行し続ける」

ことを、この 2010年から 2017年のデッドゾーンの推移が証明しているともいえるのかもしれません。

さらには・・・。

現在、世界の海域に、あるいは日本の海域に「どのくらいデッドゾーンが広がっているか」をご存じでしょうか。

実はこれは、今年 2018年1月5日の科学誌サイエンスに発表されていた研究結果にあり、「機会があればご紹介しよう」と思っていたのですが、まさかこんな機会でご紹介することになるとは思いませんでしたが、下の図が、「現在の世界のデッドゾーン」です。

2018年の世界のデッドゾーン。赤が沿岸。青は海洋
dead-zones-are-increasing-worldwide.jpg

この図ではわかりにくいかもしれませんが、日本の沿岸のかなり多くが「すでにデッドゾーンと化している」ことがこの調査でわかるのです。

赤い部分は沿岸がデッドゾーンと化している海域がある部分です。
dead-zone-japan.jpg

現時点でこの状態の海域に、「これから原油が来る」のです。

・・・・・何か良い方向の示唆でも見出したいですが、なかなかそれは難しく、相当厳しい状況が今年の日本の海を襲うことになってしまうのかもしれません。

今後の海流の流れの方向や、原油の流出量がはっきりしてくることなどで状況は変わっていくと思いますが、現時点での予測では、日本の海がこんなに厳しい環境事変を受けたことはあまりなかったのではないかというような事象に発展する可能性は残っていると思います。

それにしても、この緊急事態がどうして一切報じられないのですかね。防ぎようがないことかもしれないにしても、海に関する仕事に関わっている人たちは知るべきことのように思うのですが。

予想していなかった部分で日本は厳しい 2018年の始まりとなりそうです。

最終更新:2018/01/30 21:44

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