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2017/10/25 18:13

「哺乳類の飛沫感染」が確認された中国産の新型鳥インフルエンザ「H7N9」。パンデミック寸前かもしれないそのウイルスの致死率は驚異の40パーセント

2017年10月19日の米国メディアの記事より
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2017年10月21日の米国HUFFPOSTの記事より
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かつてないほど高まる「本当のパンデミック」の予兆

「パンデミック」という言葉は、この世に出始めてずいぶんと経つ感じもありますが、ここ数年は H5N1 鳥インフルエンザのパンでミックが懸念されていたのですが、今懸念となっているのは、H7N9 という新型鳥インフルエンザで、2013年に中国に出現して以来、600人以上の命を奪っています。その中で、突然変異、進化を繰り返し、どんどんと毒性が強くなるという形となっています。

そして、この「進化型 H7N9 」の台頭により、おそらく「今という時代」は、これまでで最も脅威を伴うパンデミックに近い位置にあると思われます。

冒頭に示させていただきましたアメリカの記事は、共に、この新型の鳥インフルエンザが世界中に拡大する懸念についてのものです。

なお、中国でのこの新型の鳥インフルエンザの感染は、2013年3月に始まりましたが、今年 9月までの感染者と死亡者は、日本の厚生労働省の資料では、

・感染者 1567名
・死者  612名


となっていまして、これは、通常の季節性インフルエンザの「何十万倍の致死率」といえるもので、ものすごい毒性です。

そして、下は厚生労働省の資料で、そこにありますように、2017年が最も感染者が多くなっていまして、そして、これからの「冬」がまた流行の季節となります。

h7n9-china-stats.jpg
・鳥インフルエンザA(H7N9)の発生状況

このように増加している病気の致死率が「40%」というのは冷静に考えるとなかなかのもので、そして、

・ワクチンなどは存在し得ない
・ほとんどの患者が「治療を受けて」この致死率


ということになっています。

新型インフルエンザのパンデミックがいつ起きるかは専門家にもわからないですが、「以前よりもかなり可能性が高まっている」とは言えそうです。

今回は、現在の状況がよく示されている冒頭の最初の記事をご紹介しようと思いますが、その前に、ごく最近の日本の報道からも抜粋します。

それは、東京大学や国立感染症研究所と国際チームによる研究で、「鳥インフルエンザが哺乳類間で飛沫感染する」ということがわかったというものです。

鳥インフルエンザ、哺乳類間で飛沫感染 パンデミックの可能性

ITMedia News 2017/10/20

東京大学はこのほど、鳥インフルエンザウイルス(H7N9)が哺乳類間で飛沫感染し、致死的な感染を引き起こすことが分かったと発表した。フェレットを使った実験で判明した。ヒトからヒトへと感染し、世界的大流行(パンデミック)を引き起こす恐れがあるとしている。

高病原性のH7N9に感染したフェレットの飛沫で、隣接するゲージ内のフェレットに感染が広がるかを調べたところ、4ペア中3ペアの感染を確認。飛沫感染した3匹のうち2匹が死亡した。少量でも体内に入ると感染し、肺や脳で増殖、死亡することが分かったという。


つまり、この鳥インフルエンザは、人間ではわからないものの、他の哺乳類では、

「飛沫感染する」

のです。

こういう鳥インフルエンザが「かつて存在したかどうか」ということに関しましては、朝日新聞の記事で、東京大学と米国ウィスコンシン大学でのインフルエンザの専門家である河岡義裕博士が、

「これまで、飛沫に含まれるようなわずかな量で、感染した動物を殺す鳥インフルエンザウイルスは報告がない」

と述べていまして、この進化型 H7N9 という鳥インフルエンザが「かつてない感染方法をもったウイルスだ」ということがわかっているのです。

今後については、今年のこれからの中国での感染状況を見守るしかないですが、もし仮に、この飛沫感染のような感染経路での発症が爆発的に拡大していけば、いろいろと大変なことにはなるのかもしれません。

何より中国と日本は、人の行き来が大変多いですから、日本も全然影響を受けないとは言えない感じになるかもしれません。

先ほどの実験では……まあ、亡くなったフェレットはかわいそうですが、

> 4ペア中3ペアの感染を確認。飛沫感染した3匹のうち2匹が死亡した。

いうことで、これは「隣接するゲージ内」での感染で、つまり隣のカゴからの飛沫感染でということです。「隣のカゴに 75%の確率で感染させて、そのうちの3分の2が死亡」というのを読んで、「何だかすごいな」と思った次第です。

このようなものが中国から世界に拡大し始めた場合は、中国は人そのものが多いですし、世界中に拡散していますから、これまでとは「別次元」の病気の流行ということになるかもしれません。

先ほどのグラフを見る限り、時期的に鳥インフルエンザの患者が多く出始めるのは、もう少し冬が進んでからということになりそうですが、その時の状況次第では、ある程度いろいろ考えたほうがいいのかもしれませんね。

というわけで、冒頭の米国アトランティックの報道です。

現在すぐにパンデミックに結びつくわけではないにしても、この H7N9 鳥インフルエンザが、「度重なる突然変異による進化」で強くなっているウイルスだということがわかります。また、このウイルス株は、いわゆるインフルエンザ治療薬のように言われているタミフルへの耐性も獲得しているようです。

Will the World’s Most Worrying Flu Virus Go Pandemic?
The Atlantic 2017/10/09

世界で最も憂慮するインフルエンザがパンデミックになる可能性はあるのか?

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、インフルエンザウイルスに関して最も注意すべきもののリストを常に作成しており、また、アメリカ政府機関は、潜在的に危険なインフルエンザウイルスのすべての脅威を評価し、パンデミックを引き起こす可能性に対して 10段階の危険度の判定をおこなっている。

現在そのアメリカ政府のインフルエンザのリストの先頭にあるのは H7N9 鳥インフルエンザだ。

H7N9 の危険度の評価は、パンデミックの発生に関して 6.5 、そして社会への影響の脅威については 7.5 の評価が与えられている。

インフルエンザウイルスには、H5N1、H1N1、H3N2など多くの種類があるが、H および N はその表面上の 2つのタンパク質を指し、数字は、特定のウイルスが有するタンパク質の型を指している

H1N1 型インフルエンザは、何百万人もの人々の命を奪った 1918年の大惨事(スペインかぜ)と、そして、2009年のパンデミック(こちらは穏やかなものだった)を引き起こしたウイルスだ。 また、H5N1 は、過去 20年にわたり科学者たち心配させ続けている鳥インフルエンザだ。

しかし、今回の H7N9 鳥インフルエンザは、最近まで話題になることのないものだった。

H7 ウイルスは鳥に感染し、ごく稀にしかヒトに感染しない。特に H7N9 は、中国で予期せぬ流行を引き起こした 2013年まで、ヒトに感染することは決して知られていなかった。

それまで、H7N9 はニワトリに軽度の症状を引き起こしただけであったため、低病原性インフルエンザと分類されていた。

しかし、人間に感染した場合では、その経路は違っていたのだ。 2013年に感染した 135人のうち、およそ 4分の 1が死亡した。

以降、毎年 H7N9 の新しい流行があり、現在の流行は最悪の状況となっている。

この H7N9 は、鳥類と哺乳動物の両方でより効果的に増殖することを可能にする「突然変異」を獲得し、そして「進化」した。

最初、感染した鳥の症状は軽度だったものが、突然変異の後、H7N9 は、まず鳥たちを死に至らしめ始めた。

そして 、1年間で、H7N9 は病原性の高い株となり、以前の他の 4つの鳥インフルエンザの流行と同じくらい多くのヒト感染を引き起こした。

今年 9月20日の時点で、臨床検査で確認された中国での H7N9 の感染者数は 1,589 例となり、そのうちの 39%が死亡している。

米国ウィスコンシン大学マディソン校のインフルエンザ専門家である河岡義裕医師は以下のように述べている。

「これは時間の問題だった。この変化を見るのは驚くべきことではない」

川岡教授と同僚たちは、今年 H7N9 で死亡した人々の一人から採取された新しい鳥インフルエンザ株を研究した。彼らは、この株がマウス、フェレット、およびサルにおいて効率的に増殖し、重症の疾患を引き起こすことを見出した。

そして、おそらく最も懸念されているのは、この H7N9 が、インフルエンザ感染を治療するために使用される最前線の薬剤であるタミフルに抵抗する能力を既に発達させていることだろう。

もちろん、川岡教授たちの研究で行われたのは動物実験だけであり、ヒトでウイルスがどのように挙動するかについてはわからない。

今のところ、このインフルエンザウイルスがヒトからヒトへと飛沫感染するという強い証拠はない。

今年の中国の症例のいくつかは家族内で感染発生しているが、その家族全員が H7N9 に直接ふれたのか、あるいは同じ鳥からそれを得たのかどうかは何とも言えない状況だ。つまり、ヒトからヒトへの感染が起きている証拠は存在していないが、その逆の証拠も乏しい。

今のところ CDCは、感染したうちの多くの人々が家禽市場や車両、または自宅の鳥類と直接接触しているために、「一般市民に対するリスクは非常に低い」としている。

他の科学者たちの中にも、 H7N9 の持つヒトからヒトへの感染力は、パンデミックに結びつくまでのものではないと考える人たちは多い。

科学者たちがそのように考えているということは良いニュースだと思うが、しかし、そのことが私たちを完全に安心させるかというと、そうでもなさそうだ。

最終更新:2017/10/25 18:13

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2017/10/25 18:02

南極の氷床の下に隠されていた火山の数はなんと91座

2017年8月17日
 分厚い南極の氷床の下から、世界でも最も火山がひしめく火山地帯が発見された。これまですでに47座の火山があることが判明していたが、今回の発見で新たに91座の火山の存在が明らかになった。

 専門家が懸念するのは、これらの火山が噴火したときに南極の氷床の広範囲を溶かし、崩壊させる可能性だ。英エディンバラ大学の研究チームによる調査結果は『Geological Society of London』の特別号に掲載された。

 火山は西南極地溝帯系(West Antarctic Rift System)の軸に沿って集中しており、氷のわずかな摂動を測定する人工衛星、氷を貫通するレーダー、地溝帯系の一般知識といった一連の解析技術によって発見された。

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【南極は世界最大級の火山地帯】

 火山の高さは100メートルから3,850メートルで、最も深いもので氷の4キロ地下にある。南極地溝帯系はロス氷棚から南極半島までの3,500キロにわたり延びている。

 ここは今や世界最大級の火山地域であることが判明しており、密度で言えば7,700平方キロあたりにおよそ1つの火山が存在する計算だ。

 氷山による浸食の跡がなく、形状が円錐形であることから火山脈は比較的若いことが推測される。しかし火山活動の程度までは不明である。少なくとも1つ(エレバス山)は活火山であり、それは地球の南部で最も活発な火山であることで知られている。

【火山が南極の氷床に与える影響】

 専門家は、これらの火山が南極の氷床に与える潜在的な影響について懸念する。そのいずれも最近の氷床の融解の原因とされることはないが、火山活動が活発になる可能性はいずれ上がることが予測される。

 なぜなら火山を覆う氷が火山の圧力を蓄積させるよう働くと思われるからだ。氷が溶けるにつれて、火山にのしかかっていた圧力が減少する。このとき過剰に圧力を加えられたマグマだまりが存在すれば、簡単に噴火するようになるだろう。

 この影響は連鎖的に増幅する可能性がある。氷床の融解が進めば、それだけ火山活動が活発化し、さらに氷が溶けるといった具合だ。

 この場合は、融解速度が急激に上昇する転換点のようなものが存在すると思われる。これと非常によく似た状況がアイスランドで起きており、氷の融解と火山活動の増加が連鎖的に続いている。また東アフリカ地溝帯(East African Rift)の類似性から、地溝帯が発達したメカニズムの理解を進めることができる。

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世界中で見られる地溝帯では地球が引き裂かれ、マグマが地表に噴出してくるが、それらと同じく南極の火山系でも噴火の観測が増える可能性が高い。

 その一方で、火山は海へ移動しようとする氷河をひと所に留め、海に流れ落ちないようにする働きもある。どちらも今後数十年、あるいは数世紀にわたって南極の氷の融解において重要な役割を果たすことだろう。

最終更新:2017/10/25 18:02

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