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日別記事一覧

2017/10/24 19:02

ペンギンのひなが大量餓死、残ったのは2羽 南極の営巣地

2017年10月14日 14時19分 CNN
(CNN) 南極大陸の「アデリーランド」と呼ばれる地域で、ペンギンのひなが大量に餓死し、生き残っているのはわずか2羽の営巣地があることが14日までに分かった。ここではアデリーペンギンのつがい1万8000組以上が生息している。

世界自然保護基金(WWF)によれば、営巣地の周辺に季節外れの大量の海氷が出現したことを受け、大人のペンギンは食料を探すため通常よりも遠くまで移動することを余儀なくされていた。

WWFの極地プログラム責任者であるロッド・ダウニー氏は、「今回の衝撃的な事態は多くの人がペンギンに関して抱いているであろうイメージと大きく異なる」「ペンギンのひなの死骸がアデリーランドの海岸に散乱している状態だ」と述べた。

ダウニー氏によれば、今回の壊滅的な事態の影響はこの営巣地のみに限定されている。南極地方は今後温暖化が進むと予想されており、長期的には別の課題が生じる可能性もあるという。

この営巣地が繁殖期に大きな打撃を被ったのは近年で2度目。4年前には、降雨の後に突然の寒波が襲来したことを受け、ペンギンのひなが凍死で全滅する事態も起きていた。

アデリーペンギンはオキアミを主食としていて、専門家からは周辺海域を漁場として開放するとペンギンの生息を脅かすとの懸念の声も出ている。来週にはオーストラリア・タスマニア州ホバートで、環境団体や当局者が新たな海上の保護区域の設定を検討する会議が開かれる。

最終更新:2017/10/24 19:02

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2017/10/24 18:57

どこでもいるサイコパスの見分け方と対処法

「サイコパス」という言葉からは、残虐な連続殺人犯を連想することが多い。実際に凶悪犯罪者の多くはサイコパスだが、ビジネスで成功するサイコパスもいる。

サイコパスは愛想が良く、最初はその魅力によって企業で昇進を重ねる。しかしある時、周囲の人々を巧みに操っていることが明らかになるのだ。

サイコパスと同じ職場で働くと、心身の健康に深刻な影響を受けてしまいかねない。事前に対策を講じれば、そのダメージを一部緩和できる。

職場でのサイコパスの見分け方

『パーソナリティー研究ジャーナル(Journal of Research in Personality)』に掲載された2010年の研究では、刑務所行きとなるサイコパスとビジネスで成功するサイコパスの違いを調査している。

調査の結果、成功を収めるグループは他のサイコパスにも共通する基本的特徴・習慣である不誠実さ、搾取、傲慢(ごうまん)さ、後悔や自己批判の少なさ、冷淡さ、感情の薄さがみられることが分かった。


ビジネスで成功するサイコパスは、愛想がよく気楽な人物である一方で、攻撃的で共感に欠ける。人の扱いに長け、自分の利益だけを常に狙っている。

成功するサイコパスと他タイプの違いは、慎重さだ。典型的なサイコパスでは低い傾向にあるが、成功を収めるグループではこれが非常に高かった。

つまり、成功を収めるサイコパスはその他に比べて無責任さ、衝動性、不注意といった性質が弱く、罪を犯したとしても捕まる可能性が低い。刑務所ではなくオフィスで見かけることが多いのもそのためだ。

また、サイコパス的な特徴の一部がビジネスでの強みとなることがある。例えば、ほぼ完全なストレス耐性があるため、危機的状況の真っただ中にいても冷静さを保てることだ。さらに恐怖心を知らず、人に影響を与える能力があるため、邪悪な側面があるにもかかわらず昇進することが多い。

職場でのサイコパス対処方法

上司・同僚・部下など、職場で一度はサイコパスと遭遇したことがある人は多い。全人口の1~4%がサイコパスの基準を満たすと推定されている。

職場に一人でもサイコパスがいればストレスが増え、健康を害する恐れもある。うまく対処する鍵は事前の対策だ。相手が人を操る技術を観察し、その餌食にならないことを心に決めよう。

以下に、自分の力を取り戻すための方法を紹介する。

1. ひるまない

サイコパスは脅迫や攻撃によって他者を支配しようとする。話すときにあなたを見下ろす姿勢を取ったり、オブラートに包んだ脅迫をしたりするかもしれない。しっかりとした態度で自分の立場を固持し、いじめや嫌がらせは人事部に報告しよう。

2. 冷静さを保つ

冷静さを失うと、サイコパスはこちらの感情を操作可能だと感じ、あなたを支配する力を強めてしまう。相手の行動が許し難いものであっても、冷静さを失わないよう努めることだ。

3. 相手の話をうのみにしない

サイコパスは追い詰められると、責任を他人に押し付けようとする。そうした言い訳を聞き同情してしまえば、相手の思うつぼだ。本当は自分が被害者だということを示すための長話には惑わされないようにしよう。

4. 会話をサイコパス自身に戻す

サイコパスが誰かのせいにしようとしたときは、会話を向こうに戻すこと。「大丈夫ですか? 今日はミーティングで自制心を失っていたので、少しストレスを抱えているのではないかと思っていました」などと言う。相手の欠陥を指摘すれば、その武装を解除できる。

サイコパスは可能な限り避けること

不快な人と同じ職場で働くと、心身の健康に深刻な害が出ることが研究から明らかになっている。そのため、可能ならサイコパスは避けるべきだ。

時には不本意ながら部署を移ったり、転職したりする必要があるかもしれないが、長い目で見ると、健全な人と働くことであなたの人生の質も一気に向上するかもしれない。

職場でサイコパスを避けられないときは、精神を強く保つための積極的な対策を取ること。そしていじめや脅しがあれば、必ず人事部に報告しよう。

最終更新:2017/10/24 18:59

2017/10/24 18:39

台風21号が過ぎたばかりの今週末に「最後の台風」22号 / サオラーがまた同じコースで通過していく可能性がアメリカ軍より発表される。それにしても11月も近いのに台風が頻発する理由とは
2017/10/23

2017年10月22日 台風21号通過前日に赤城山にかかった虹
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何だか穏やかに過ぎていったランに続く台風が明日登場の予定

台風 21号が通過した「直前」と「直後」に、日本各地でとても美しい虹が観測されていました。台風通気後のものは、まだ強風が吹いていたり波が高かったりする中での虹ですので印象的な光景でもありました。

冒頭の写真は、ツィッターに投稿された群馬県の赤城山にかかった虹ですが、これは「虹」というより何か他の現象の呼び名がふさわしい気もしますが、山の部分を拡大しますと、下のようになっていまして、美しい限りです。
akagi-02.jpg

さて、台風21号(英語名:ラン)は、あっという間に上陸して、あっという間に過ぎていきまして、上陸前の勢力から考えると……確かに大したこともなく、という書き方はいろいろ問題があるのでしょうけれど、それでも、先日の記事「台風21号はカテゴリー3レベルに…」などで想定したような状態に比べると、非常に被害が少なく済んだというのは正直なところではないでしょうか。

何しろ、台風21号は上陸直前まで、アメリカの基準で「カテゴリー3」を超える勢力があったのですから、前記事で書きましたように、アメリカの災害リスク専門家が「被害額4兆円」というようなことを想定しても不思議ではなかったと思います。

しかし、いくつかの悲劇的な災害や出来事はありましたけれど、全体として台風21号は、今年や昨年の夏の豪雨被害などとは比べることもできないものだと言っていいと思われます。

そして、もうすぐ 11月になります。

さすがに、そろそろ台風シーズンも終わりに……と思っていた今日、アジア地域の天候監視を担当しているアメリカ軍の「合同台風警報センター(JTWC)」が、

「熱帯低気圧が 10月24日に台風に発達し、28日頃、日本列島に接近する見通し」

と、10月23日午後に発表しました。

合同台風警報センターは、アメリカ海軍と空軍が合同で太平洋からインド洋海域で発生する台風や熱帯低気圧を監視しています。

その合同台風警報センターが発表した最初の予想進路図は下のものです。

台風21号の次の低気圧(発達すれば台風22号)の予想進路
typhoon-22-2017y.gif

ご覧になればおわかりかと思いますが、これは「今回の台風21号と大体同じコース」です。

もちろん、これだけ先の予想となりますと予想円も大きく、正確なコースはわかりようがないですが、この予想円からは、どう転んでも再び関西と関東は影響を受けそうです。予想より東に進んだ場合は日本の影響は軽微でしょうけれど、西にずれた場合は、日本列島全体が影響を受ける可能性があるかもしれません。

この低気圧は、現時点(10月23日午後3時)では、まだ台風に発達していませんので、気象庁から発表はないですが、合同台風警報センターの予測通りに 24日頃に台風に発達してからは気象庁から情報が得られるはずです。台風に発達しなければ気象庁からの発表はないですが、日本列島周辺の海水温度はとても高いままですので、台風に発達すると思われます。

日本周辺の世界のどこもかしこも異常に高い海水温度。そして低い気温

日本の周辺海域の海水温度の平年との差異も気象庁のデータでわかります。

下の図がそうですが、ちょっと見づらいものかと思いますけれど、「1」とか「-1」などの数字は平年との海水温度の差です。たとえば、「2」とあれば、平年より 2℃高いということです。ちなみに、海水温度の平年差が 2℃というのはなかなかの差異です。
sst-anormaly-1022.png

九州の南方沖が平年より 2℃も高いという状態となっていまして、異常とまでは言わないですけれど、かなりの高さではあるようです。

なお、「世界全体はどうなのか」といいますと、下のように、平年より海水温度が高いところが多いです。しかも、「大変に高い海域」が多いです。
sea-surface-temperature-anomaly-2017.gif

赤が濃くなればなるほど「海水温度が平年より高い」のですけれど、世界中とても高いですね。太平洋も大西洋もとても高いです。

日本の九州の沖のほうも非常に海水温度が高く、これだと、夏と同じように台風が発生して、勢力が維持されているのも不思議ではないのかもしれません。

しかし、「気温」は違います。

この1年以上、「世界の気温は急落している」ということがあります。

つまり、今起きていることは、

・海水温度は平年より異様に高い海域が多い

・気温は平年より低い場所が目立つ始めている


という「高い海水温度と低い気温の組合せ」という気候が荒れるための条件が、世界のいろいろな場所で整っているといとうことで、世界中で気候が荒れる原因のひとつはこれなのかもしれません。

2016年夏からの急激な世界の気温の低下は、過去記事、

・2016年夏からの短期間で平均気温が1℃も急落した歴史的な気温崩壊局面の地球
 2016/11/30
2016年11月26日の英国デイリーメールより
not-co2-001.gif

今回は、デイリーメールの上の記事の内容をご紹介したいと思います。

ひとことでいえば、「地球温暖化だというように示されていた気温の変動は、エルニーニョによって導かれたものに過ぎない」のかもしれないということを示す最近の観測データについての記事です。

上の図はちょっとわかりにくいですので、書き直しますと、下のようになります。
temperature-2016a.gif

1998年以来、何度も強いエルニーニョ現象に地球は見舞われていて、そのたびに上昇する気温の部分が示されていると思います。この部分が地球温暖化という現象に使われていた可能性があります。

今回の記事をご紹介する前に、これまでの関係する過去の記事の、いくつかのことに簡単にふれておきたいと思います。

ちなみにも、この問題で重要なことは、寒冷化とか温暖化とかではなく、「地球の本質を見誤らせようとする意図」を見抜くことです。

それが悪意が単なる無思慮なのかはともかくとしても、根幹が間違っているものを無条件で信じることは、個人にも周囲にもむしろ有害なことだと思います。

それはともかくとしても、現段階では、現実として、今年 2016年はじめまで続いていた高温傾向が崩壊し「 1℃」下がったたことが確認されていて、あくまで平均気温との比較ですが、下のような状態となっておりまして、この状態で 2017年に突入することが確定的になっています。
grobal-temp-2016fall.gif

人為的な要因で地球の気象は影響など受けない

以前にも、何度か、たとえば、「精度97%の「2030年までのミニ氷河期突入」予測…に」
IceAge-20013.gif
地球は2030年からミニ氷河期に入るのか?
日経ビジネス 2015.07.22

2030年頃から地球はミニ氷河期に突入する――。

英ウェールズで7月9日に開かれた王立天文学会で英国の研究者が驚くべき発表をした。今後15年ほどで太陽の活動が60%も減衰するというのだ。英テレグラフ紙を含めたメディアは「ミニ氷河期に突入」というタイトルで記事を打った。

研究発表をしたのは英ノーザンブリアン大学のヴァレンティナ・ジャルコヴァ教授。太陽の内部にある磁場の変化によってミニ氷河期が訪れる可能性を示唆した。

同教授によれば、太陽内に2つの異なる磁気波があることを発見。2波は周波数が異なるが、両波ともに11年周期で変化するという。ジャルコヴァ教授は両波を基に太陽活動の動きを探る新しいモデルを確立した。精度は97%だという。


などの記事で、今後、十数年は寒冷化の方向に向かうのではないかというようなことは書いていたのですが、それでも、それが来るのは「 2030年頃」だろうと考えていました。

ところが、先ほどリンクしました記事は、

「地球は 2015年から、すでにミニ氷河期に入っている」


という主張をご紹介したもので、しかも、

「その寒冷化は最大で 200年以上続く」

というロシア科学アカデミーの科学者の研究をご紹介したものでした。

しかし、「寒冷化」とか「温暖化」とか、そちらのほうはともかくとして、そこでご紹介したアメリカの記事のリードには、以下のような下りがありました。

という主張をご紹介したもので、しかも、

「その寒冷化は最大で 200年以上続く」

というロシア科学アカデミーの科学者の研究をご紹介したものでした。

しかし、「寒冷化」とか「温暖化」とか、そちらのほうはともかくとして、そこでご紹介したアメリカの記事のリードには、以下のような下りがありました。

地球温暖化の主要な要因が CO2 排出によるものだという点に反論する数々のデータ

つまり、このロシアの科学者は、「地球の気候変動は、人為的なものによるものではない」ということを述べていました。

そして、これまで紹介した多くの科学者たちが、やはり、気候、特に気温の変動に「人為的なものが関与するということはない」と述べ続けていました。

この、

「地球の気象は人為的な影響など絶対に受けない」

ということはとても大事なことで、地球寒冷化だの地球温暖化だのという結果としての気温の現象はどちらでもいいです。

まあ、気温に関してましては、今の状況を見ますと、寒冷化に向かう可能性が大きいとはいえ、そういう「どちらの主張が正しい」という話ではなく、「地球の気象が人為的な行為で毀損されたり影響を受ける」という誤った考えは、是正したほうがいいと思うのです。

まあ、前回の記事などでも書いていますけれど、確かに、この地球も人類も、それほど長い寿命ではないかもしれません。

しかし、「地球の多くの人類が、地球のメカニズムそのものを間違った認識を持ったまま滅びていく」というのは良くないです。いろいろな意味で。

今となっては、地球温暖化説が誰かによって作られた説とか、そういうのはもはやどうでもいいのです。

個人個人が誤った認識を持たずにいられるなら、地球が温暖化しようが、寒冷化しようが、どちらでもいいはずです。

実際、時代が時代なら、平均気温で今より 3℃高かったり 10℃低かったりということが歴史で繰り返されていて、その時代にあたってしまったのなら、それは仕方のないことだとも思います。

1万5000年前から現在までの欧州と北米の気温の変化
earth-tmp-14000.png

そして、大事なことは、上のいかなる気温の時にも「現世人類は生き抜いた」という絶対的な真実があるということです。人類は 1℃や 2℃の平均気温の変化でブーブー言うほど弱いものではないはずです。

地球は頑丈ですが、人類もこの世の生き物の中で最も強いという自負を持てば、温暖化や氷河期到来くらいで騒ぐことはないはずです。

デイリーメールの記事をご紹介いたします。

Stunning new data indicates El Nino drove record highs in global temperatures suggesting rise may not be down to man-made emissions

Daily Mail 2016/11/26

衝撃的な最新のデータは、エルニーニョ現象が地球の気温を観測史上最高にまで上昇させた要因であり、気温上昇は人為的なCO2排出のせいではないかもしれないことを示す

地球の大地を覆う世界の平均気温は今年の中頃から 1℃以上急落した。

相次いで報じられていた観測史上最高水準だった地球の高温状態がほぼ終わりつつあるという証拠が最近出ている中で、今回の気温急落のニュースが入ってきた。

南大西洋から太平洋西部での広大な地域での海の表層水の温暖化現象(太平洋の赤道付近の海水面温度が通常より高い現象)であるエルニーニョの終焉によって気温が急落していることが NASA の衛星による観測で明らかになった。

NASA の気候部門の責任者であるガヴィン・シュミット博士(Dr Gavin Schmidt)をはじめとする一部の科学者たちは、最近続いていた高い気温は、主に長期的な地球温暖化の結果であると主張している。

しかし、科学者たちの中には、この高温記録は、数年に1度起こる複雑な自然現象であるエルニーニョによって引き起こされたと主張する人たちが多く存在する。彼らは、これらの高温状態は、人間による温室効果ガスの排出とは関係がないと主張する。そして、最近の気温の低下は、彼らの主張が正しいかもしれないことを示唆している。

強いエルニーニョ現象は、世界の天気に常に大きな影響を与え、通常の気温よりも高い温度を引き起こしてきた。 2015年から 16年までのエルニーニョは、エルニーニョの正確な観測が始まって以来、おそらく最も強力なものだった。

そして現在、エルニーニョ現象からラニーニャ現象へと事象は引き継がれた。ラニーニャ現象とは、同じ太平洋の海域の表面の海水温度が通常より低くなるものだ。

ラニーニャもまた、世界的に影響をもたらすもので、これは今まで、世界の気温を上げるのではなく、むしろ下げてきた。

2016年の中盤頃までエルニーニョは継続していたため、この尺度でいえば、このために 2016年は暑い気温の傾向になったことを意味する。

しかし、来年 2017年には、太平洋の海水温度の激しい低下が観測されることがほぼ確実とされていて、1998年に発生した強力なエルニーニョが終了した後に起きたこととまったく同じことになり、「高温傾向が続く」と述べた専門家たちの中には、その意見を変更しなければならない人たちも出てくるかもしれない。

昨年、NASA のガヴィン・シュミット博士は、2015年はエルニーニョがなくても暑い年になるだろうとして以下のように述べていた。

「このような暖かい気温が記録される年になる理由は、地球の長期的な温暖化傾向の累積的な長期的傾向のせいだ。これは主に人間による温室効果ガスの排出によって引き起こされたものだ」

シュミット博士はまた、1998年から 2015年にかけてのエルニーニョ現象の間には、地球温暖化に「一時停止」や「中断」はなく、一貫して温暖化し続けていたと主張していた。

しかし、11月25日、NASA はウェブサイトで、最近のエルニーニョ以前に地球温暖化の中断があったとして、なぜそうであるかを論じた新しい研究を特集した。

これについて、シュミット博士にコメントを求めたが、返答はなかった。

しかし、現在、シュミット博士自身の立場と、博士の所属する NASA の気象部門の両方が危険にさらされている可能性がある。

ドナルド・トランプ次期アメリカ大統領は、気候温暖化は中国が発明した詐欺だと主張したことがある気候変動への懐疑論者だ。

そして先週、トランプ氏の科学顧問であるボブ・ウォーカー(Bob Walker )氏は、NASA の気候研究に費やされている 19億ドル(約 2000億円)の予算を大幅に削減する可能性が高いと述べた。

他の専門家たちもシュミット博士の主張に異議を唱えている。

米国ジョージア工科大学の教授であり、気候予測プログラム・ネットワーク(Climate Forecast Applications Network)の代表であるジュディス・カリー(Judith Curry)氏は、11月25日、以下のように述べた。

「私はガヴィン(シュミット博士のこと)に同意しない。 2015年と 2016年の温暖な年は、主にモンスター・エルニーニョによって引き起こされたのだ」

地球温暖化の速度は、1998年以来、コンピュータモデルが予想していたよりも、はるかにゆっくりとしたペースだった。コンピュータは、1世紀に約 1℃上がると予想していた。

温暖化問題についてのシンクタンク「地球温暖化政策基金(Global Warming Policy Foundation)」で働く科学者デヴィッド・ホワイトハウス(David Whitehouse)氏は、エルニーニョの終わりに伴い訪れる気温の急激な低下は、温暖化の中断や減速が戻ってくる可能性があるとして、以下のように述べた。

「人工衛星の観測によれば、2016年末の気温は 1998年のエルニーニョ以降の水準に戻っているのです。このデータは、エルニーニョ現象が短期間の気象に影響を与える姿を明確に示しています」

に記したことがあります。

ちなみに、海水温度がなぜ上がり続けているのか、その理由はわからないですが、「気温」あるいは「地表などからの影響」ではなさそうだというデータがいくつかあります。

たとえば、その中での、「深海の温度の推移のデータ」を見ますと、こちらも年々上がっている。

下のグラフは、NOAA (アメリカ海洋大気庁)による 1979年から 2017年までの「海面から海底 700メートルまでの海水温度の推移」です。
700-depth-anormaly.gif

海底 700メートルくらいまでを含めると、さすがに地表や気温の影響は受けないと思われますが、それが上がっているということは、「海底の下、つまり海の地下側から来る熱が増えている」と考えたほうが合理的ではないでしょうか。

というわけで、まあ、これだけが原因ではないでしょうが、荒い天候の劇的な増加や、以前はなかったような天候のシステムが作られる原因のひとつが、このような「海と大気の気温の異常」ということもあるのかもしれません。

ところで、タイトルに「最後の台風」と書いたのですが、その意味は台風の英語名にあります。

台風に英語名があることはご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、台風には 14カ国が加盟している「台風委員会」という組織により英語の名称がつけられています。これはあらかじめ「 140 の英語名」が台風にはつけられているのです。

「 1番」は 「ダムレイ」という名前の台風で、ここから始まり、140番目の「サオラー」まで発生順に命名されます。

気象庁によれば、台風の年間発生数の平年値は25.6個で、大体 5年くらいで台風の名前が一巡しますが、では、140番目までいったらどうなるかというと、「 1に戻る」のです。

英語名ランの台風 21号は「 139番目」でした。

ということは、次の台風が「 140番目」ということになるのです。

台風の英語名の最初と最後の5つずつ
lan-name.gif

もし明日、台風が発生すれば、その台風は、日本では「台風22号」、そして国際的な名称は「サオラー」という英語名が自動的につけられ、それは「 140番目の台風」ということになります。

なお、「サオラー」というのは、ベトナムに生息している、ほとんど幻といえるような稀少な動物で、下のようなものです。これは 1994年に捕獲されたサオラーのイラストで、写真より姿がわかりやすいと思いますので、こちらを載せました。

サオラー
saola-1994.jpg

ベトナムで野生のサオラーが確認されたのは、1996年と 1998年くらいという幻の中の幻的な動物です。

そんなわけで、進路も、あるいは誕生するのかどうかも今は不明確な台風22号(サオラー)が、仮に発生したのなら、今回の台風21号と連続して同じようなコースで日本に近づく可能性が出ています。

これがサオラーのように幻の台風となれば、それも趣深いですが、しかし、台風22号が幻となったとしても、日本周辺の海水温度を見る限り、台風シーズンがこのまま終わるのかどうかは微妙な感じとなっています。

最終更新:2017/10/24 18:45

2017/10/24 18:19

リビア トリポリ「トリプル・ウォータースパウト」
2017/10/23
2017年10月21日 リビア・トリポリ
tripoli-triple-waterspout.jpg

今年はウォータースパウト(水竜巻)の発生がとても多い年ですが、かつてはあまり見られることのなかった「複数のウォータースパウトが同時に発生する」という現象がたまに見られます。

本来ならとても珍しいものですが、最近はあまりに頻繁に出現するようになったので、以前ほどの驚きはないとはいえ、またも「3つ同時のウォータースパウト」が出現しました。

tripoli-waterspout-1021b.jpg

リビア トリポリの場所
tripoli-map.gif

ちなみに、この場所の近くには「殉教者広場」という名称の広場があります。

この3つ同時のウォータースパウトは、最初、下のような巨大な水上の竜巻が発生した後に次々と「連動するかのように」発生していったようです。

tws-03.jpg

tws-004.jpg

トリプルのウォータースパウトに関しましては、9月上旬にアメリカのオハイオ州の湖に発生したものを、

・続発する多重ウォータースパウト。今度は北米のエリー湖で「三重の水竜巻」
 2017/09/10
erie-triple-waterspout01.jpg

という記事でご紹介したことがあります。

気象のメカニズムから考えて、このような光景は本来はとても説明のつきにくいものではあるようなのですが、しかし最近は実際に数多く出現するようになっています。

大気の様々なメカニズムもまた変化の渦中にあるのかもしれません。

最終更新:2017/10/24 18:19

2017/10/24 18:12

台風21号が「カナダに季節外れの大雪を降らせる」予報。ジェット気流とテレコネクションのもたらす不思議な結果
2017/10/20
2017年10月19日のカナダのウェザーネットワークより
lan-affects-canada.jpg

台風21号(英語名:ラン / Lan )が、日本列島に近づきつつありますが、カナダの気象報道で、冒頭のように、

「台風21号がカナダに雪を降らせる」

という内容の気象予報が報じられていました。

数千キロ離れた場所での台風がカナダに影響を与える? と思いましたが、記事を読み、これが「ジェット気流」の存在により起こり得ることだと知りました。

その理由が図としてわかりますのが下のものです。

ジェット気流を介しての台風21号のカナダへの影響
japan-jet-canada.gif

ジェット気流により台風21号の影響が北米にまで及び、気候の大きな変化をもたらすということのようです。

冒頭の記事から翻訳して抜粋します。

ウェザーネットワークの記事より

台風ラン(台風21号)は、今後数日間で急速に激化し、今週末に日本列島あるいは日本の沿岸を脅かす恐れがあるスーパー台風(カテゴリー4から5に相当)になる可能性が高い。

この強力な台風はカナダから数千キロ離れているが、北米の気候パターンに影響を及ぼす。

このように遠く離れた地域で気象の相互の効果がある現象について、気象学者たちは「テレコネクション(遠隔相関)」と呼んでいる。

よく知られたテレコネクションの古典的な例にエルニーニョ現象(南部振動)がある。赤道太平洋の水温と気圧にパターンに関連するこの現象は、北米の天気に大きな影響を与える。2015年から 2016年までのカナダで温暖な冬が続いたのも、エルニーニョのためだった。

西太平洋の台風は、さまざまなタイプのテレコネクションを起こしうる。これは、台風21号がジェット気流上を通過してから 6日から 10日後の北米で気象パターンがどのように変化するかについての重要な手がかりを与えてくれる。

台風21号は日本の北西でジェット気流の根に熱を汲み上げる。 これによりベーリング海からアラスカ湾とブリティッシュ・コロンビア湾と通過していく中で、より冷たい寒気が南に移動する道を切り開く。

これにより、北米の五大湖にかけて、10月の末までに冷たい大気が入り込み、カナダに雪や寒波をもたらす可能性がある。カナダとアメリカの東部では気温が下がる見込みだ。


このような感じとのことです。

下のように、いろいろなものが北米へとジェット気流でもたらされるということのようであります。
jet-03.gif

ジェット気流は最近興味のある事柄のひとつですが、「アジアの台風が、北米に雪と寒波をもたらす」という影響を持つことを初めて知りました。

ところで、このウェザーネットワークでも、「台風21号は東京を直撃する」というシミュレーションとなっていました。

台風21号の10月23日の位置予想(ウェザーネットワーク)
typhoon-lan-1023.gif
場合によって、この数日内の日本は記録的な台風経験となるかもしれませんが、その数日後に台風21号の影響で北米の一部で雪となる。

地球の仕組みは興味深いです。

最終更新:2017/10/24 18:12

2017/10/24 18:08

かつてない大量死 : ブラジルの海岸に今年7月からだけで103頭のクジラが打ち上げられて死んでいる
2017/10/21
2017年10月5日のブラジルの報道より
brazil-whales-stranded.jpg

ブラジルで、今年の7月からの3ヶ月ほどで 100頭以上のクジラが海岸に打ち上げられていることが報じられています。

これほど大量のクジラの座礁が続いたのは、ブラジルで初めてのことのようです。

打ち上げられているのは主にザトウクジラで、さまざまな原因が考えられるものの、冒頭のブラジルの報道にありますように、なぜ今年だけこれほどの数のクジラが海岸に打ち上げられているのか明確な理由はわかりません。

9月21日にブラジル東部のボア・ヴィアージェンに打ち上げられたクジラ
boa-viagem-whale.jpg

クジラは、ブラジルの大西洋側の多くで打ち上げられていますが、その中でも東部のバイーア州では 7月から 41頭のクジラが打ち上げられているそうです。

brazil-whale-map2017.png

地図にも示しましたが、南米では 2015年に、チリの沿岸で大量のクジラが死亡しているのが発見されたことがありました。こちらの記事で、その報道をご紹介したことがあります。

下のような報道でした。

チリのペナス湾で見つかった300頭以上のクジラの座礁についての調査が始まった

2015年11月17日、科学者たちのグループは、チリ国立水産養殖所のウェブサイト上に、チリの海岸での重大な発見について報告した。それによると、同地区で、337頭のクジラが座礁して死亡していたという。

現在、この原因を解明するために調査を開始している。

報告によれば、2015年6月23日、科学者たちが航空機による調査をおこなっていたところ、ペナス湾のプエルト・ナタレスの海岸を中心に、305体の座礁したクジラと 32頭の白骨化したクジラの総計 337頭を確認した。何が起きたのかを決定するために、同地区へのさらに多くの科学者たちの派遣も検討されている。


チリとブラジルでは面している海域が基本的に違いますので、これらに関係があるかないかということはわかりませんが、それにしても、ここ2、3年は大規模なクジラの座礁が多発し過ぎています。

クジラの座礁には、死亡したクジラが海岸に打ち上げられる場合と、浅瀬に迷いこんで、そのまま死んでしまう場合がありますが、どちらの例もあるようです。

ブラジルの海岸の浅瀬で動けなくなっているクジラの親子
whale-oyako-brazil.jpg

10月18日にも、サンタ・カタリーナ州にある海岸の浅瀬にクジラが座礁しているのが発見され、24時間後に死亡したという出来事もありました。下がその様子です。

サンタ・カタリーナで座礁した後の死亡したクジラ
stranded-whale-02.jpg

ザトウクジラ人間が動かすには巨大すぎて、救助したくてもしようがなく、人々はこの写真のように見ているしかありません。

この突然のブラジルでのクジラの大量死の連続は、漁業の網などの人間の営みによるものだと主張する人たちもいますが、漁にしても他の海での人間の活動にしても、昔からあったことであり、今年のこの期間だけの異常な座礁を説明できるものではないと思われます。

そんなわけで、原因はわからないままですが、近年は世界中でものすごい数のクジラが同じような状態で大量死を起こし続けているのも事実です。

最終更新:2017/10/24 18:08

2017/10/24 18:01

この世の昆虫の数は回復不能なレベルで減少していた : 羽を持つすべて昆虫類の生息量が過去27年間で75パーセント以上減っていたことが判明。自然界の植物の80%が「昆虫による受粉で存在している」この地球の近い未来は

2017年10月18日の科学系メディアPHY.ORGの記事より
flying-insect-vanished.jpg

生態系の根本を考えるとこれは結構壊滅的な事態だったり

今回は、10月18日に科学系のオープンアクセス・ジャーナル「 PLOS ONE 」に掲載された論文の内容を説明した記事をご紹介したいと思います。

まずはその記事の翻訳を最初に載せようと思います。それで起きていることは大体わかるかと思いますので。

なお、ここで説明される「羽のある昆虫」(Flying Insects)というのは、ハチや蝶やトンボなどの大きな羽を持つものから、バッタやカマキリ、蚊やカゲロウ、カブトムシやテントウムシなどもそうですし、あるいはカメムシやアブラムシなども羽のある昆虫で、とにかく非常に多岐にわたるのですが、下のように「昆虫と聞いてイメージするもの」の多くがそれに該当します。

このようなものが羽のある昆虫たち
flying-insects-vanished.jpg

要するにこれは、羽があるとかの分類というより、私たち一般人としてわかりやすい表現では、「昆虫の 75パーセント以上が消えた」という解釈で構わないのではないかと思います。

なお、昆虫が地球にもたらす影響は甚大で、見出しにも書きましたし、ご紹介した本文にもありますが、

・自然界の植物の 90パーセントが昆虫によって受粉されている

・鳥類の 60パーセントが昆虫を食べて生きている


などがあり、そして当然、農業などに直接関係することでもあります。

そういう意味では、

昆虫が消えるということは、《自然界が消える》」ということと同義」

といっていいのではないかと思います。

何といっても、この研究は「27年間という時間」をかけた壮大な調査の結果でもあります。

まずは、ここから記事です。

More than 75 percent decrease in total flying insect biomass over 27 years
phys.org 2017/10/18

過去27年間で「羽を持つすべての昆虫類」の生息量の75%以上が減少していたことが判明

2017年10月18日に発表された研究論文によれば、すべての羽のある昆虫のバイオマス(ある空間内に存在する生物の量)は、自然保護区域において、過去 27年間で 75パーセント以上減少していたことがわかった。オープンアクセス・ジャーナル「 PLOS ONE 」に研究論文が掲載された。

昆虫は、野生の植物の 80パーセントの受粉を担っており、鳥類の 60パーセントに食物源を提供するなど、自然界の生態系機能に重要な役割を果たしている。

昆虫の多様性と生息量が全体として低下していることはわかっていたが、これまでの研究では、昆虫のバイオマスを長期間にわたって監視するのではなく、単一種かそのグループに対しての調査のみだった。

研究をおこなったのはオランダ・ラドバウド大学のキャスパー・ホールマン(Caspar Hallmann)博士で、ホールマン博士らの研究チームは、昆虫の減少の程度と根本的な原因をより深く理解するために、ドイツにある 63の自然保護区域に 27年以上かけて配備されたマレーズトラップを用いて、昆虫の総バイオマスを測定した。

そして研究チームは、これらの地域で、羽を持つ昆虫のバイオマスがわずか 27年間で 76パーセント(夏期は 82パーセント)にまで減少したことを発見したのだ。

彼らの結果は、それまで報告されていた、蝶や野生のミツバチ、蛾などの種の最近報告された自然界での減少と一致している。しかし、この調査では、特定の種類だけではなく、羽を持つ昆虫の全体的なバイオマスが大きな減少を起こしていることがわかり、事態の深刻さを示している。

研究者たちは、この劇的な減少は、生息地に関係なく明らかであるとしており、天候や、土地の利用状況、および生息地の特性の変化などの要因では、全体的な減少を説明することはできないことも判明した。

この減少は、大規模な要因が関与しなければ説明がつかないことを研究者たちは示唆しており、今後の研究では、昆虫のバイオマスに潜在的に影響を与える可能性のある全範囲をさらに調査すべきだとしている。

論文の著者たちは、この減少の原因とその地理的範囲、およびその潜在的影響が生態系にどのように影響するかについて、さらに調査するように促している。

ここまでです。

文中に出てきた「マレーズトラップ」というのは、テント型に張ったネットを昆虫の通り道に設置し、そこに飛来した飛翔性昆虫を採集するものです。

今回の調査で使われたマレーズトラップは下のようなものです。
malaise-traps.jpg

調査自体はドイツでおこなわれたものですが、「自然保護区」を対象ということで、自然の状態が比較的保たれている環境下でこの状況ですから、都市部を含めたものとなると大変なことになるのかもしれません。

そして、この記事のポイントは、

> この劇的な減少は、生息地に関係なく明らかであり、天候、土地の利用状況、および生息地の特性の変化などの要因では全体的な減少を説明することはできない

という部分だと思います。つまり、たとえば、最近では農薬などを含めた化学薬品などについてが昆虫の減少と関係付けられることがありますが、少なくとも今回の調査では、「そういう個別の要因ではない可能性がある」ということになりそうなのです。

理由や原因はわからないながらも、

「その背後に何かとても大きな共通の要因があるのではないか」

ということです。

感覚的なところでも「虫が減った」というのはあからさまで、今年の夏も、北海道に帰省した時に「あふれる自然の中に虫が全然いない」ことなどを、

・ふと気づくと「虫がいない世界」に生きている…
 2017/07/30
英国ガーディアンの記事より
insects-all-gone.jpg


Where have all the insects gone?
Guardian 2017/09/21

昆虫たちはどこへ消えた?

かつて車で旅をしていると、フロントガラスが次第に虫の死がいでいっぱいとなり、それを除去しなければならなかった。しかし、そんな時代はもう終わりを告げたようだ。今では、車を運転していても、そんなことを経験することはない。

今年(2016年)の夏、私は、ふとある種の胸騒ぎを得た。

それは、気づくと、自分の環境の周囲にまるで昆虫がいないことに気づいたことによるものだったかもしれない。

ミツバチはまったく見ない。蝶は、たまに奇妙なモンシロチョウを見る以外はまるで見ない。虫といえば、せいぜいスズメバチをたまに見かける程度だ。

何だかとても奇妙だ。

昨年の 12月は異様に暖かく、冬にも関わらず外では人々が半袖の服を着ていたほどだった。その後寒波がやってきて、また暖かい春が来た。この天候の不安定さが、英国全体の昆虫の生息数に深刻な影響を与えた可能性もある。

しかし、この昆虫の減少は英国のいくつかの地域に限定されたものではない上に、この夏だけの話でもないようだ。

2016年9月に公開された「イギリス自然状態報告書」(The State of Nature report)には、50 以上の環境調査団体の調査結果がまとめられている。

その報告では、 1970年以降、昆虫の数が 59%の減少を示しているという昆虫たちの苦闘を明らかにした。

私の知人に 80歳の男性がいる。

最近、その知人と話していた時、 1960年代には、地方へ 7〜 8km 車で出かけるだけでフロントガラスは虫だらけになったと言っていた。

そんなに遡らなくても、10年ほど前でさえも、イギリスで車による長い旅行に出かける時には、ガソリンスタンドによるたびに、フロントガラスについた虫を落としてもらう必要があった。

今では、どれだけ車に乗っていても、フロントガラスに虫の死がいがつくというようなことを経験したことがない。

たった 10年で、車の旅をめぐる環境は奇妙なほど変わった。

友人に農業を営んでいる人がいる。今年は、春が遅かった上に、花粉が少ない状況が続き、彼の作物(主に豆)が不作に陥っていた。

しかし、彼と話していた時に、今のような状況(天候の異変)に加えて、昆虫の数が今以上に極端に減る事態となり、作物が受粉されなくなったらどうなるのだろうという話になった。

もしかすると、その時が近づいているのだろうか。

そして、さらに思うのは、私たちが昆虫の減少という事態を真剣に受け止める原因になるのは、それが農家の作物に対しての影響があるという理由だけによるものだろうか、ということだ。昆虫の減少が示す懸念は、農業の衰退への心配だけではあるまい。

事実、先ほどの自然状態報告書によれば、イギリスは世界で最も自然が枯渇した国のひとつであり、イギリスの大部分の地域は、「生態系が社会のニーズを確実に満たすことができる限界」をもはや超えているのだという。

確かに現在、イギリスの地には悲しいほど昆虫が少ない。しかし、きっと、来年の春には昆虫たちがこの土地に戻ってきてくれるという希望を持ちたい。

ここまでです。

これを読みますと、イギリスの状態も深刻なようで、そして、おそらく今年もイギリスには昆虫は戻っていない以上に、「昨年以上にフロントガラスが汚れない快適な車の旅ができている」ことだと思われます(ただし、ハエの大発生とか、そういうのはイギリスで散見されますので、ハエや蚊やアブなどは戻ってきたのかもしれません)。

ちなみに、今年の北海道で得た感覚は、

「虫が減った」

ではなく、

「虫の気配をまったく感じない」

というものでしたので、昨年一昨年より「やや進んだ」という感じもあります。

なぜ虫はここまで極端に減ったのか

まあ、人類文明の縮小は既定路線ですので、それはそれとして、「なぜ虫はここまで極端に減ったのか」ということに関しては、いくらでも理由が挙げられるような気がすると共に、

「実は明確にその理由を説明できたことはない」

という事実もあります。

あくまで一般的な説明の代表としては 2016年に米国のイェール大学が発表した環境に関しての文書があり、そこには、以下のようにあります。

・世界の昆虫の数は過去 40年間で 45%減少
・レッドリストの 3,623種の昆虫のうち 42%が絶滅の危機に瀕している


ここでは、わかりやすく「昆虫」と表記していますが、実際の論文には「陸生の無脊椎動物」とあり、つまり「陸に住む虫や虫みたいなやつ全般」のことです。

そして、要因としては(科学者たちの推測として)、

・農薬の普遍的な使用
・トウモロコシや大豆などの単一栽培作物の広がり
・都市化の広がり
・生息地の破壊


ネオニコチノイド系農薬が昆虫類の減少と関係がないとは言えないのかもしれないですけれど、ただ、虫類の減少のグラフを見てみますと、「ネオニコチノイド系が出た頃には、すでに世界の昆虫の減少は加速の真っ只中だった」ことも見てとれます。

1970年代からの昆虫の数の推移
global-index-of-invertebrate-abundance.gif

いろいろなグラフを見ていますと、世界の生き物たちの劇的な減少に関しては、何だかこう「そういう問題ではないのかもしれない」という気もしないでもないですけれど、いずれにしても、虫がいなくなった「根本的な問題」はよくわからないという部分はありそうです。

先ほどのガーディアンの記事では、「この 10年で虫が急激に減った」ことを示唆する場所がありますが、日本でも、鳥やスズメの声などを聞く頻度なども含めてみても、何となく「この 10年は確かに…」という同じような感覚は持ちます。

いろいろな生き物が過去数十年で徐々に減っていたけれど、「ここにきて、急激に加速している」と。

という記事で書きましたけれど、そこで英国のガーディアンの「虫たちはどこに消えてしまった」という記事も翻訳しました。

そこには、

2016年9月に公開された「イギリス自然状態報告書」には、 1970年以降、昆虫の数が 59%の減少を示しているという昆虫たちの苦闘を明らかにした。

とあるのですが、数値としては 59パーセントどころではない実態が今回初めて判明したといえます。

何だかこう……まるで虫たちはこの地球から消えようとしているようです。

私たち人間が「害虫」と呼ぶ昆虫たちはよくメディアなどで取りあげられますけれど、それらも含めて、とにかく消えていっているようなのです。

微生物がいなくなってもこの自然界は成り立たないですが、昆虫には、微生物にはできない「自然界の受粉」を担っているという最大の役割があります。

つまり「植物の命運を昆虫が握っている」ということは、

・昆虫がこれ以上減る → 植物の消滅

という最悪の環境状態に突き進む可能性だってないではないかもしれません。

「そんな大げさな」と思われるかもしれないですが、現に昆虫は 80パーセント近くも減っています。27年間で 80パーセント減少なら、この先……?

ちなみに、過去記事の、

・おそらく人間を含めた「全生物」は磁場により生きている:ハトや蝶が持つ光受容体がヒトにも存在していること。そして、そのハトや蝶が「全滅」に向かっていること
 2015/11/23

人間もハトと同様の「磁場を見る目」を持っている

北京大学の分子生物学者、カン・シエ( Can Xie )博士を中心とする研究チームが、ショウジョウバエのゲノムを生物学的仮定に基づいてスクリーニングすることにより、

・「クリプトクロム」という光感受体であるタンパク質

・クリプトクロムと結びついて、自発的に外部磁場の方向を向くポリマー状のタンパク質( MagR と命名)

を特定し、このふたつの結合した複合体が「磁場を向く」ことがわかり、これが、渡り鳥などが磁場を見ている源なのではないかという研究結果を先日発表したのです。

特定されたこの複合体( MagR/Cry 複合体と命名)が磁場を感知する仕組みはまだわかっていないのですが、この複合体は、磁気コンパスのように振る舞うのだそうで、動物の磁気感受と何らかの関係は持っていそうです。

コンパスのように正確に磁気に対して整列する網膜にあるタンパク質の複合体
MagR-compas.gif

このクリプトクロムという光受容体は、多くの動植物が持っていて、また、今回特定された複合体は、ハトや蝶やネズミ、クジラなどの網膜細胞から見つかっていて、そして、ヒトの細胞の中にも作られるのです。

ハトもショウジョウバエも人間も網膜の光受容体の有無は同じ
Cryptochrome-human.jpg

つまり、人間の体の本来の仕組みとしては、

「人間は磁場を《見る》ことができる」

ようなのです。

「磁場を見る」というのは不思議な響きに聞こえるかもしれませんが、この「クリプトクロム」というタンパク質は、目の網膜にあるもののようで、文字通り「見ている」という表現で構わないようにも思います。

しかし、人間も鳥のように磁場を感じられる「根本」を持っているとすると、機能として(たとえば松果体のように)現在は働いていなくとも、感じる感じないに関わらず、人間もまた磁場の影響を受け続けているということになるとは思います。

だとすると、「人間も鳥たちのように、磁場で位置や方向を獲得することができる」という能力があるかもしれないという魅力的な話とつながると同時に、たとえば、現在の「極端に磁場が弱まり続けている状態」の中では気になることもあります。

たとえば、先ほど「複合体がコンパスのように磁場に反応する」という状態を説明しました図で、磁場で旅をする生物としての代表格して、イラストで、「オオカバマダラ(モナーク蝶)と、ハト」が出ていましたが、その2つの種の最近の生存状況(アメリカとヨーロッパのものです)は次のようになっているのでした。

pigeon-80-90.gif

それぞれの数値のソースは、オオカバマダラは、米国バーモント州野生生物局ニュースリリース、ハトは、ガーディアンです。

磁場の影響を受けやすいと思われるハトが欧州で90%激減していることが示唆する、これからの地球の全生物

この「クリプトクロム」というタンパク質はずいぶん以前からわかっていて、そして、鳥は「磁場があるからこそ生きていけるのかもしれない」ということに関してもずっと以前からわかっていたことのようですが、そのメカニズムがわかっていませんでした。

アメリカの各地で「鳥が空から落下している」という出来事に対して、「各地で鳥が落下しているのは、磁場の異変が原因ではないか」ということについてふれたもので、多くの渡り鳥たちが、

・くちばしの細胞で磁場を感知する
・光受容体細胞の中にあるたんぱく質(クリプトクロム)で磁場を「見て」いる


ことなどから、地球の磁場が消滅する、あるいは、弱くなりすぎた場合に、鳥は生きていくことができなくなるのではないかというようなことを書いたものです。

そして、何度もふれていることですが、地球の磁場は過去 100年で一貫して弱まり続けています。

1880年から2000年までの地球の地磁気の強度の変化
mag-1880-2000c.gif

また、5月には、英国などの調査で、「ヨーロッパでは、3分の1の鳥が消滅する危機にさらされている」ことが報告されています。
europe-birds-threat.gif
その中でも、先ほどから出ています「ハト」は、

・ヨーロッパのハトは、1980年代から 90パーセントの減少

となっていて、この三十数年は異常といっていい減り方を見せています。アメリカのモナーク蝶も、過去 20年間ほどで、80パーセント減っていることがわかったのだそうで、磁場で旅をする代表的な生物たちが確実に消滅し続けています。

もちろん、磁場の減少以外にいろいろな理由はあるでしょうけれど、これほどまでの急激な減少は、通常の理由では探りづらい感じもします。

そして、

「人間を含めた非常に多くの生物が磁場によって生きている可能性がある」

ということなどを考えますと、近づいているかもしれない「磁極の逆転」(その際、磁場は「ゼロ」になると見られています)の際に、どんなことが起きるのかは、本当によくわからなくなってきた感じもあります。

というものに書きましたが、「磁場で行動して生きている生物」、つまり、蝶や鳥などがものすごいペースで減少しているのです。

cho-hato.png

減少の原因は、はっきりしていないとはいえ、空を飛ぶ生物の多くが「磁場によって移動して生きている」ということがあり、現在、地球の磁場である地磁気の強度が著しく低下していることが関係している可能性もあると言われています。

地球から昆虫が減少していることにはいろいろな要因はあるのでしょうけれど、農薬や化学薬品などでの汚染もあるのかもしれないですが、「それらの要因が見当たらない場所でも減少している」ということを考えますと、それらと同時に「磁場などを含む地球の環境が宇宙レベルで変化している」という事実が関係している可能性もあるのかもしれません。今の地球は、昆虫だけではなく、ほとんど種類にわたって「生き物は何もかも減っている」のですから。

いずれにしても、この地球から昆虫が今より少なくなっていったとした場合、植物や鳥類や人間も含めて、あらゆる生き物が地球上で生きていくことが難しくなるはずです。

そういうような、人間を含めた「すべての生物種にバイオマスの減少が及ぶ」という時期がそんなに遠くないことも今回の調査でわかった気がします。

なぜなら「今後、昆虫が増えていく要因がまったく見当たらない」からです。

この状況で近い未来の地球の生物種の全滅を語るのは大げさでしょうか。

最終更新:2017/10/24 18:01

2017/10/24 17:28

この数日の風景を見てみる

2017/10/18
アルゼンチン・ブエノスアイレスに出現した何だかわからない雲群 2017年10月17日
argentina-clouds-1017a.jpg

冒頭のアルゼンチンの雲はその最たるものだったかもしれないですが、実はこの雲、その後、彩雲まで放ったのです。下は同じ日のブエノスアイレスのその雲の光景です。

ブエノスアイレス 2017年10月17日
argentina-clouds-1017b.jpg

ここから最近数日間の世界の光景をいくつかご紹介したいと思います。

ただの羅列になってしまいまして申し訳ないですが、それにしても、最近はさらに「風景が加速」しています。

ここからです。

この世界の風景に意味は? と思った2017年10月中旬の光景の数々

ルーマニア中部プロイェシュティでいろいろな雲が重なり合った風景 2017年10月18日
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ploiesti-clouds-1014a.jpg

北オセチア共和国アラギールに出現した雲  2017年10月14日
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大規模な山火事で町の色が変わってしまったカリフォルニア州オークランド  2017年10月14日
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山火事で町の色が変わってしまったスペイン・ガリシア 2017年10月15日
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山火事で「巨大な煙の壁」が現れたポルトガル・コインブラ  2017年10月15日
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portugal-fire-002.jpg

カナダ・アルバータ州の巨大オーロラ  2017年10月14日
aurora-alberta-1014.jpg

ハリケーン・オフィーリアが英国にもたらした波の形 2017年10月16日
ophelia-wave-1016.jpg

ハワイのキラウエア火山の溶岩の上にかかった虹 2017年10月16日
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インドネシア・シナブン火山の現実離れした噴火の光景 2017年10月17日
sinabung-1017eruption.jpg

米国コロラド州を漂った雲 2017年10月17日
colorado-clouds-1017a.jpg

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インドネシア・シナブン火山の噴火をスマートフォンで撮影する女性 2017年10月17日

sinabung-smartphone-1017.jpg

最終更新:2017/10/24 17:28

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