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日別記事一覧

2017/08/11 17:23

ブラジルの牧場で1100頭という大量の数の牛が「原因不明の突然死」
2017/08/09
8月7日のブラジルの報道より
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ブラジルの、1100頭の牛を飼育していた比較的大きな牧場において、「ある日突然それらの牛が死亡してしまった」という出来事が起きました。

原因は今のところわかっていません。
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1度の飼育動物の大量死としては例を見ないほどの規模で、その原因が議論されています。

大量死が起きたのは、ブラジルのアグア・クララという場所です。

アグア・クララの場所
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この大量死は 8月7日に発生しました。

2017年8月7日の牧場の様子
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前代未聞の大量死の報告を受けて、動物衛生のためのブラジル国家機関「 IAGRO 」は、職員を派遣して死亡した牛の組織を調べており、来週までには結論を出したいとしています。

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この大量死の原因についての推定としては、

・エサが汚染されており、ボツリヌス中毒となった
・缶詰のエサが劣悪な条件下に保管されていたための中毒
・何らかの感染症

などが挙げられていますが、しかし「 1100頭の牛が1日で死亡してしまう」という一種の異常事態を説明するには、これだけでは弱い気がします。

また、この大量死の前後に、周辺地域ではいかなる牛の病気も見つかっていないということで、既知の感染症の可能性もあまりなさそうです。

最近は、ある種の大規模な大量死が「地域のその種を絶滅にまで導く」ほどの事態となることも多いですが、原因がわからない場合も多く、理由がわからない大量死の時代がさらに進行している感じでもあります。

最終更新:2017/08/11 17:23

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2017/08/11 17:16

2017年8月第一週あたりの「空から何か降りてきているかのような雲」たち

8月3日 オストルフ・マゾビエツカ(ポーランド)
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この雲は、左側のほうが何となく「降りてきている感」が満載です。
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紫に染まったロシアの空(プスコフ州 08/06)
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7月30日 シャンベリ(フランス)
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8月2日 オハイオ州アセンズ郡(米国)
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7月31日 ピシュ(ポーランド)
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7月30日 サスカトゥーン(カナダ)
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7月30日 サウスダコタ州バッドランズ国立公園(米国)
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8月3日 ダルウフコ(ポーランド)
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8月2日 トヴェリ(ロシア)
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8月1日 チェンナイ(インド)
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8月7日 バレンシア(スペイン)
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7月30日 マコン(フランス)
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8月4日 タンホア省サムソン(ベトナム)

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最終更新:2017/08/11 17:16

2017/08/11 17:01

海はさらに死に続けている : 拡大が止まらない米国メキシコ湾の死の海域「デッドゾーン」が過去最大の面積に。そして原油流出の年に発せられていた専門家たちの警告を思い出す
2017/08/07
2017年8月2日の報道より
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アメリカ南部の海域に広がるメキシコ湾は、もともとは豊富な海洋生物たちのパラダイスでしたが、2010年にこのメキシコ湾で大規模な原油流出(2010年メキシコ湾原油流出事故)が発生して以来、やや状況が変わりました。

その後のメキシコ湾では、「デッドゾーン」と呼ばれる、酸素が欠乏しているために海洋生物の住めない海域がどんどん拡大する傾向にありました。

そして、今年 2017年の夏、ついに「デッドゾーンが過去最大の面積に拡大」したことが、ルイジアナ大学海洋コンソーシアム(LUMCON)の科学者たちによって発表されました。

もちろん、デッドゾーンのとどまらない拡大が、2010年の原油流出と関係があるのかどうかの因果関係は今でも語られてはいませんが、過去の資料などを振り返り、少しご紹介させていただきます。

そして、他のさまざまな海域含めて、「いかに世界の海が死んできているか」を再度認識したいと思いました。

この7年間でメキシコ湾のデッドゾーンは2倍へと拡大

さて、そのメキシコ湾の現在のデッドゾーンの面積ですが、今年8月には 8,776平方マイル(約 22,800平方キロメートル)にまで拡大したと報じられています。

これがどのくらいの増加を示しているかといいますと、過去5年間の平均は、約 5,806平方マイル(約15,000平方キロメートル)ですから、大ざっぱに平方キロメートルの比較をすると「1万5000 平方km → 2万3000 平方km」という推移をしていることになります。しかし、後述しますが、2010年以前はそれよりさらにデッドゾーンの面積は小さなものでした。

メキシコ湾の現在のデッドゾーン(赤い部分が最も酸素が欠乏した海域)
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この場所は、アメリカ全体の地図で示しますと、下の黒で囲んだ場所になります。

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このあたりは、2010年の原油流出の現場そのものでもあるのですが、その時のメキシコ湾の海面は下のような状況でした。

黒いのは海に漂う原油です。

2010年6月22日 NASAの人工衛星が撮影したメキシコ湾
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この頃には、メキシコ湾の原油流出現場で「通常の 100万倍の量のメタンガス」が測定されるということがありました。

これは、こちらの記事でご紹介したことがありましたが、その中に以下の記述があります。

テキサスA&M大学の海洋学教授ジョン・ケスラー博士のチームは、流出現場である BP 油井の周辺の半径8キロ内で、海の表面と深層水の両方の測定を行なった。

「そこには信じられない量のメタンがあった」と、ケスラー教授は電話での取材で記者に語った。

調査チームの12人の科学者たちは、いくつかの海域では通常の 10万倍を上回る濃度であることを発見した。「さらに、一部の海域では、通常の100万倍に迫る濃度であることも我々は確認した」と、ケスラー教授は言う。

「いくつかの水域では、自然の状態に比べて最大で30パーセントの酸素の減少が見られた。 他の水域では、酸素の減少はまったくなかった。我々はこの理由を明らかにする必要がある」

メタン自体はもともと自然の海水の中でも発生しているものだ。しかし、そのメタン濃度が極度に高くなった場合には酸素を消費する微生物が大量に発生し、他の海洋生物たちに必要である酸素を使い尽くしてしまい、海洋生物は生きられない環境となる場合がある。


海には高い自浄能力があるとはいえ、汚染の範囲と度合いが極めて高かったせいと、原油を分解するために撒かれた石油分解剤のコレキシット( Corexit )が、海に相当なダメージを与えたことは事実のようです。

また、その 2010年の際に、In Deep で「メキシコ湾のデッドゾーン化」は警告されていたことをご紹介したこともありました。

2010年6月29日
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そのご紹介した記事の部分を抜粋しておきたいと思います。

なお、一般的にデッドゾーンが作られる原因の多くは、農業廃水が過度に海に流れ込むことにあります。つまり、原油流出が起きる前から、海へ流れ込む農業排水によるメキシコ湾のデッドゾーン化は進んでいたのですが、そこに原油流出が加わったというような感じかもしれません。

記事には、この 2010年の際のデッドゾーン面積が「 12,500 平方キロメートル 」と書かれてありますが、現在 23,000 平方キロメートルに近づいているわけですので、7年間で「倍増」したことになります。

専門家が警告するメキシコ湾の「死の海域」化

新華社 2010/06/29

ミシガン大学の水生生態学教授ドナルド・スカヴィア氏らの研究グループによると、今年のメキシコ湾の「デッドゾーン」は、通常年の平均よりかなり大きくなると予測され、また、6億 5900万ドル(約 7300億円)にのぼる米国の漁業生産を今後数十年に渡って脅かす可能性があるという。

米国立海洋大気局(NOAA)から発表された 2010年の予測によると、メキシコ湾の今年のデッドゾーンは 6,500 ~ 7,800 平方マイル( 10,500 ~ 12,500 平方キロメートル)の広さに及び、これはオンタリオ湖の面積と等しいほどとなる。

研究グループの描くもっとも可能性のあるシナリオは、メキシコ湾で酸素欠乏状態か、あるいは低酸素状態になるであろうデッドゾーンの広さは今年 6564 平方マイル(17,000平方キロメートル)となるとされ、これはメキシコ湾でのデッドゾーンの規模の記録としては10番目になるという。

数多くの要因が働いているので、原油流出が今年のメキシコ湾でのデッドゾーンのサイズにどの程度影響するのかはっきりしないと研究者たちは言う。

「今後どうなるのかよくわからない。しかし、ただひとつ明かな事実があり、それは、この夏の低酸素と有毒な原油の組み合わせは大量死を招き、魚類の産卵と魚類の健康回復に重大な影響を及ぼすだろうということだ。これにより、水産業とフィッシングなどの娯楽産業において大幅な経済の減少を招く可能性が高いと思われる」とスカヴィア氏は語る。


ここまでです。

これに関しては、専門家たちの懸念の予測は年を追うごとに現実化してきているようで、おそらくは、今後もデッドゾーンが減少するという可能性は、少なくとも近いうちにはあり得ないと思われます。

アメリカ周辺の海がどんどん死んでいっているという事実は、数値でも、事象(大量死の増加など)でも顕著となっています。

ちなみに、2016年くらいまでに、アメリカ周辺の海域で起きていた様々な異変については、特に大量死について、

・どうやら死につつある太平洋
 2016/11/13

崩壊の最終局面にあるかもしれない太平洋の生態系

太平洋では、2015年より以前も多くの海での大量死が起きていまして、南はチリやペルーから、北はアラスカに至るまで、非常に多くの大量死事象をご紹介してきましたが、あまり範囲を広げてもわかりにくくなりますので、

・北米でのできごと

・2015年から2016年のできごと

ということで、少し振り返ってみます。

下の地図はそれらの中で、特に規模が大きく印象的なものを示したものです。

2015年から2016年に米国からアラスカで発生した大規模大量死事象
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上と関係した記事に関しては、報道やブログの記事からリンクしておきます。

[アラスカのウミガラスの大量死]世界で再び始まった「鳥の大量死」の連続から思い至ったこと… (2016/02/26)

[カリフォルニアのアシカの大量死]カリフォルニアに打ち上げられたアシカの子どもの数が1800頭に達する (2015/03/25)

[カリフォルニアのクジラの大量死]カリフォルニアの海岸に多数のクジラが死んで打ち上げられている (2015/05/17)

[アラスカでのクジラの大量死]米アラスカ湾で大量のクジラ死ぬ、原因不明 海洋大気局 (CNN 2015/08/23)

[アメリカ西海岸のヒトデの大量死]米国オレゴン州のヒトデは「絶滅の方向」へ… (2014/06/06)

アメリカ西海岸のヒトデの大量死は、2014年の記事ですが、2015年も継続中としてことで、ここに入れてあります。大量死が始まってから、そろそろ2年経ちますので、アメリカ西海岸のヒトデは、種類によっては絶滅したものもあるのではないでしょうか。

他にも小さな大量死事象は数多くありますが、この地図に記したものは、「それまでにその地ではなかった種類と規模の大量死」というような分類でよろしいかと思います。

特に、2015年のアラスカでのウミガラスという海鳥の大量死は非常に大規模で、その範囲も下のような広さの海岸沿いに延々とウミガラスの死体が毎日のように打ち上げられていたようです。

2015年のアラスカのウミドリの大量死
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アメリカ合衆国魚類野生生物局のプレスリリースよりその様子
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この上の地図だけだと、この範囲がどのくらいのものかわかりづらい部分もあるかと思います。

日本列島の長さと比較すると、このアラスカのウミドリの大量死が途方もないものだったことがわかると思います。

日本の国土との比較
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これらの大量死の原因のすべてではないにしても、大きく関係していると考えられているのが、「海水の高温化」です。

下はアメリカ海洋大気庁(NOAA)の最も新しいデータで、2016年9月の気温の「平均との差」ですが、ピンクや赤い部分は「平均より高い」場所で、色が濃くなればなるほど、平均より高いことを示しています。

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海域に関しては、ほとんどすべてが通常よりかなり高いということになっていて、本来なら今頃の時期は冷たい海流の中で生態系が保たれている北太平洋の微生物や魚類などが、海水温度の高温化により生きられなくなっている可能性があると思われます。

微生物から小型の海洋生物の生態系が崩壊すれば、大型の魚類や海洋哺乳類、そして鳥類に至るまで海の生態系はことごとく崩壊すると考えられます。

それだけに、今続けざまに起きているアラスカなどでの海鳥やクジラなどの「大型生物の大量死」といいうのは、

「海の生態系の崩壊の最終局面」

といえる可能性もあり、多くの生物学者たちなどが非常に懸念しています。

そして、今回の記事のタイトルに「死につつある太平洋」とつけたのも、その理由でありまして、「太平洋が死につつある」というのは比喩ではなく、かなり切実な現実だということになると思います。

最近の海に関するニュースでも、たとえば、沖縄のサンゴ礁が「ほぼ全滅」に直面していることが最近改めて伝えられています。

という記事でご紹介したことがあります。そこでは下の図を載せました。

2015年から2016年に米国周辺の海域で発生した大量死
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もちろん、今回取りあげたメキシコ湾でも、デッドゾーンの拡大に伴って 2010年以来、繰り返し大規模な大量死が起きていまして、「アメリカ周辺の海域は、文字通り、死の海となりつつある」ということがいえるのかもしれません。

そして、海の異常が拡大しているその根本的な原因は何であるかはわからないにしても、「世界の海はつながっている(ひとつの海域で起きたことは他の海域に影響する)」という大きな事実があります。

海は死に続けている

世界の海にはすべて小さな海流が存在し、そして「小さな海流から大きな海流」へとつながり、大ざっぱにいえば、結局はすべての海を循環していると考えて構わないと思います。

世界の海の主要な海流
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ですので、ひとつの海域がダメージを受けている場合、その原因にもよるだろうとはいえ、「時間をかけて世界のすべての海に多少は影響する」というようなことも言えそうな気がします。



現在、年を追うごとに全世界の海の問題は大きくなっていますが、ここに希望がないのは、少なくとも最近において、

「良くなっていく年がない」

ということです。

それは、生き物の状況などの推移を見ていればわかります。

たとえば、サンゴ。

世界最大の珊瑚礁があるオーストラリアのグレートバリアリーフで、サンゴたちに大規模な白化が進んでいるのは有名ですが「昨年より今年のほうが悪くなって」います。

サンゴの白化とは、その状態が改善しない場合、そのまま大量死から、「珊瑚礁が消える」ことに結びつきますが、今のところ改善していません。

他にも、ベトナムの珊瑚礁でも大規模な白化が起きていたり、あるいは、日本最大の珊瑚礁である「石西礁湖」も9割が白化していて、全滅の危機にあります。

オーストラリア、ベトナム、そして日本は、それぞれかなり異なった場所ですが、同じような「サンゴの消滅」の危機の渦中にあります。

それぞれの白化に共通しているのは「海水温度の異常な高さ」ということでしょうが、なぜ海水温が近年異常に高くなっているのかを答えられる人はいません。これについて、今の科学と気象学では説明できないのです。

しかし、たとえば、太平洋で「海底からメタンが大量に噴出している」ことが判明していることを、

暖かい太平洋は海底から数百万トンのメタンを噴出している可能性がある。「私はその量を見た。それはおびただしいものだ」
 2014/12/15
アメリカの西海岸沖では、海底の凍結層にメタンが閉じ込められている。

ワシントン大学の最新の研究によれば、その海底層の中間ほどの深さの場所の海水温度は、凍結層の炭素堆積物を溶融させるのに十分な温度があり、結果として、堆積物中にメタンを放出し、海水を取り囲む可能性があることが示された。

研究者たちは、ワシントン州沖の海水が、500メートルの深さで徐々に暖かくなっていることを発見した。海底 500メートルというのは、メタンが個体からガスへと気化するのと同じ深さだ。

この研究では、海水の温暖化は、強力な温室効果ガスの放出に繋がる可能性があることを示す。

今回の研究結果を、アメリカの地球物理学専門誌「ジオフィジカル・リサーチ・レターズ( Geophysical Research Letters )」に共著した、海洋学のエヴァン・ソロモン( Evan Solomon )助教授は、以下のように語った。

「私たちの計算では、その量は、2010年のディープウォーター・ホライゾン(2010年のメキシコ湾原油流出事故)の原油の流出が『ワシントン州の沖で毎年起きる』ほどの量と同等のメタンであることを示します」

科学者たちは、地球温暖化はガスハイドレートからのメタンの放出によって起きるだろうと確信しており、現在その焦点は北極にあてられている。

今回の論文では、1970年から 2013年まで、約4万トンのメタンがワシントン州沖からハイドレート分解物として放出されたと推定している。

「メタンハイドレートは、非常に巨大で崩壊しやすい炭素の貯留地です。そして、それは温度の変化により放出され得るのです」と、ソロモン助教授は述べる。

メタンは天然ガスの主成分であり、低温及び高い海洋圧力によって、海水とメタンハイドレートと呼ばれる結晶が結合する。

アメリカの太平洋岸北西部は、生物学的な生産性のある海域であることと強い地質活性を有するため、異常な量のメタンハイドレートの貯留地となっている。

しかし、他にも、世界中の海岸線に、同じように温暖化に影響を与える貯留地がある可能性がある。

ワシントン州沿岸の海水温度について、初めて歴史的な量のデータをとったのは、この論文の共同著者であるポール・ジョンソン( Paul Johnson )教授だ。

そのデータは、予期していなかった海水の表面温度の上昇の徴候を明らかにした。

「データが精錬されておらず、また雑然としたものだったにも関わらず、私たちはその傾向を見出すことができたのです。何しろ、それは飛び出すようなデータだったのですから」

この 40年間のデータは、深海の海水は、おそらく驚くべきほど温められ続けていたことを示唆しており、それは気候変動の一因となっていると考えられる。

暖かい海水は、おそらく日本とロシアの間にあるオホーツク海から来ている。この場所は、海水表面が非常に濃い。そして、暖かい海水はそこから太平洋に広がった。

オホーツク海は、過去 50年間暖かくなり続けていることが知られており、他の研究では、この水が大西洋からワシントン沿岸にまで到達するには、10年から 20年かかると考えられている。

そして、これと同じ深海の海流は、北カリフォルニアからアラスカまで到達しているとソロモン助教授は確信している。

ハイドレート分離により、今世紀に今後放出されるガスの量の推定値は、毎年4億トン( 0.4 million metric tons )、あるいは、メキシコ湾原油流出事故の4倍が毎年放出される量だ。

しかし、いまだに、放出されたメタンガスの最終的な行き先は不明だ。

海底堆積物中のバクテリアによって消費されているか、あるいは、その場所の海底は酸性化したり、酸素欠乏状態となっているかもしれない。

または、メタンのいくらかの部分は海水の表面にまで上昇しているかもしれない。その場合、温室効果ガスとして大気中に放出され、気候変動に影響を与えているかもしれない。

ジョンソン教授とソロモン助教授は、放出されたメタンの最終行き先を分析している。

そして、2人が示唆する点で重要なのは、上昇したメタンガスによる海面の気泡の目撃情報について注意している点だ。海底からのガスの一部は表面に達し、大気に入っていることを示唆する。

という記事でご紹介したりしたことがあったり、あるいは、海水温度の異常な上昇は「海底火山の活動が活溌化しているからだ」という理論を、今年、ペルーの科学者が発表したことを、

・気候はどこまで荒れるのか…… : 「超モンスター級」エルニーニョの出現の現実化。そして、ペルーの科学者は、「エルニーニョは海底火山の活動が原因で、それは惑星と太陽からの影響に起因している」と語った
 2017/04/10
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あまりにも多い洪水。ペルーの洪水は復旧に5年から15年と試算

事例が減っているからではないのです。「あまりにも多すぎてお手上げ状態」というのが正しいかと思います。どれを取りあげていいのかわからないほど、大きな洪水が多いのです。

今は南米各地が非常に荒れていて、ペルーで長い期間にわたり洪水による大変な被害が続いている他、つい最近では、コモドーロ・リバダビアというアルゼンチン南部最大の都市が「洪水でほぽ壊滅」したことが報じられていました。

4月4日の南米の報道より
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街の 80%が洪水で破壊されたそうで、復旧の可能性についてはまだ言及されていません。

先ほどふれましたペルーの3月から続く洪水も、多くの死者が出てしまっていると共に、経済的被害も非常に甚大で、報道では、洪水での被害額は1兆円近くと試算されており、ペルーのクチンスキ大統領は、

「復旧に 15年はかからないだろうが、5年はかかる」

と述べています。

4月7日の米国ロイターの報道より
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さりげなく「 1兆円」と書きましたけれど、ペルーの国家予算は 1920億ドルということで、たとえば、日本の GDP は、4兆ドルを超えているわけで、何倍というような書き方はしませんけれど、そういう比較で考えますと「単体の自然災害での被害額」として、この 1兆円いうのはすさまじさものだと思います

どうして、こんな途方もない被害が出ているのかといいますと、「エルニーニョ《のような状態》が起きている」ということのようなのです。

下は、報道からの抜粋です。

南米ペルーで大洪水 死者多数 エルニーニョ似の異常気象が記録的豪雨をもたらす

ハザードラボ 2017/03/24

南米ペルーは数十年に一度という記録的な豪雨に見舞われ、首都のリマ周辺では、土砂崩れや洪水が発生し、これまでに少なくとも78人が死亡、約7万人が家を失うなど被害が拡大している。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の降水観測衛星GPMのレーダー観測によると、3月20日には1時間あたり137ミリという同国の観測史上最大規模の大雨が各地で降った。

ペルー国立気象局や米航空宇宙局(NASA)の専門家は、「ペルー沖の海面水温が上昇し、エルニーニョに似た異常気象が起きている」として、被害の実態把握を急いでいる。


というように、

> ペルー沖の海面水温が上昇し、エルニーニョに似た異常気象が起きている

と気象の専門家は述べているようです。

ペルーだけではなく今の南米はものすごく洪水が多いのですが、では「洪水だけなのか」というと、「深刻な水不足」も、南米で進行していることのひとつです。

下は、3月24日のブラジルの報道からの抜粋です。

水不足による非常事態 国内850市以上が直面

サンパウロ新聞 2017/03/24

ブラジル全土の872の市が、長期にわたる干ばつにより2017年度に非常事態に直面している事が連邦政府により確認された。

この数は、ブラジルに約5500ある市の約15%に相当する。干ばつの影響が最も大きいのは北東部で、中でもパライバ州では、州内223市のうち198市が国家民間防衛保護局に問題を報告しているという。

ブラジル国立気象研究所の気象学者は、この状況について、エルニーニョによって引き起こされる影響の蓄積の結果だとし、「エルニーニョは5年前から起きている現象であり、最後の3年間にそのピークに達する。それにより、北東部地方に例外的な干ばつをもたらし、この地域の市に供給する貯水池に直接影響を与えている」と述べている。


ここにも、

> この状況について、エルニーニョによって引き起こされる影響の蓄積の結果

という記述がありますが、洪水も、そして、過去最悪級の干ばつも、どちらも、「エルニーニョ、あるいはそれと似たような現象が原因となっている」ということがいえそうなのです。

すでに出現しているかもしれないエルニーニョは超モンスター級

この「エルニーニョ」という単語は何度書いても馴染みがわかないもののひとつで、この表現だと、どんな現象だか何だかわかりにくいのですが、簡単にいえば、

「太平洋の赤道付近の海水の温度が普通より高くなる」

というもので、それ以上のなにものでもありません。つまり「海水温度の異常」のことをエルニーニョとかラニーニャ(こちらは低くなる現象)とかいうように呼んでいます。なので、日本では、「太平洋海水温度異常現象」というような表現でいいように思うのですが、なぜかこのスペイン語が定着しています。

最近では昨年の春まで続いたエルニーニョがありましたが、それによってかどうかはわからないにしても、昨年もまた、「世界の異常な気象」の出現の仕方はとても顕著だったと思われます。

「モンスター級のエルニーニョ」と呼ばれていたのが、昨年までのものだったのですが・・・実は・・・、

「今、太平洋で、そのエルニーニョより、さらに強大なエルニーニョが形成されつつある」

ようなのです。

冒頭に貼りましたのは、ペルーの科学者の、そのことに関しての意見をとり上げた記事ですが、今回はそれをご紹介したいと思います。

今年1月の時点で、すでに下のように太平洋赤道付近の海水温度が「 31℃」というような過去にないような高温になっていました。

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仮に、昨年を上回るようなエルニーニョが発生した場合、日本への具体的な影響がわかるわけでもないですが、世界全体として「気温」と「気象」は、昨年以上に荒れに荒れる可能性があると思われます。

なお、日本の気象庁は、本日 4月10日、夏の終わりまでにエルニーニョ現象が発生する確率は「 50%」と発表しました。

しかし、今回ご紹介するペルーの科学者の方は「すでに発生している」という立場のようで、それがいつ南米に影響を与えるかということが重要なようで、エルニーニョはすでに起きているもので、今後起きるか起きないかという選択は述べていません。

なお、このペルーの科学者の方の記事で興味深いのは、

「エルニーニョは、海底火山の活動と関係しており、そして、それらの海底火山のは、惑星や太陽の活動に影響されている」

と述べていることです。

今回はこのことには基本的にはふれないですが、たとえば太陽の磁力の強大な影響(宇宙線の増減への影響も含めて)を考えますと、とても興味深いことです。

そして、ペルーの科学者の意見が正しければ、その時には、海底火山の活発化と共に、海水温度がさらに上がり、「気候もさらに大荒れに荒れていく」ということになっていくのかもしれません。

では、記事です。

新たに形成されている「エルニーニョ」は、さらに壊滅的な影響をおよぼす可能性がある

ペルーの科学者ホルヘ・マンリケ・プリエト(Jorge Manrique Prieto)博士は、南太平洋上に大規模に、大量の熱い海水が発生していることを警告している。

これは、言い換えれば、「新しいエルニーニョが発生しつつある」ということだ。

プリエト博士は、人工衛星を使った遠隔地の調査の専門家で、その調査によれば、文字通り数千平方キロメートルにおよぶ「熱い水」の海域が、ペルーの海岸に今年8月に衝突すると説明している。

プリエト博士は「熱い」という単語を使っているが、彼がこれを使用するのは、海水温度が 31℃に達しているためだ。

前回のエルニーニョ( 2015年夏から 2016年春まで続いたエルニーニョ)では、含まれていた海水温度は「たった 27℃」だったが、この海水温度でも、通常の4倍の海水の蒸発があり、それにより南米地域に重度の降雨を引き起こす。

この 27℃の温度の海水に起因する太平洋沿岸での激しい降雨は、南米では「ニーニョ・コステロ(Nino Costero スペイン語で Nino 子ども、 Costero = 海岸)」として知られているが、現在、太平洋に形成されつつある海水温度は、さらに大きな問題を引き起こす可能性があると博士は言う。

アメリカの海洋大気庁(NOAA)も、博士の観測結果を部分的に確認している。

NOAAは、「 2017年の 1月と 2月には、東西太平洋で、SST(海面温度)が平均以上まで上昇し、エルニーニョへと発達する可能性が高まっている」と述べた。

NOAAが発表した太平洋の海水温度マップを見ると、巨大な赤い斑点(熱い海水の塊)がペルーに向かっているのがはっきりと見ることができる。それは長さが 1600 キロメートル以上で、深さは 450メートル以上ある巨大な塊だ。
NOAAが発表した2017年1月25日の太平洋の海水温度
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プリエト博士の予測では、最初のこの熱い海水の塊は、今年 4月にペルーの海岸を襲い、それは 7月まで続く。

2番目の塊は、さらにスーパーモンスター級の熱い海水の塊であり、これは 8月にペルー海岸に到着し、10月まで続くはずだという。

これらの大量の熱い水は、海底火山に起因しているとプリエト博士は述べる。それらの海底火山は、ビスマルク海、ソロモン海、およびサンゴ海の赤道線の南からの深海に発達しており、5,000個以上の小型の海底火山があるという。

これらの水中火山が噴火すると、異常な水準まで水が加熱され、通常より 4倍以上の海水の蒸発を引き起こす。

これらの激しい降雨現象は、何千もの海底火山の噴火によって生成されるため「火山性のエルニーニョ」と呼ばれるべきであるとプリエト博士は述べる。

しかし、水中の火山活動を引き起こす原因は何なのか?

火山活動は惑星の運動によって統制されているとプリエト博士は言う。具体的には、惑星の位置や整列などによって、地球のマグマや火成岩のコアで強い磁気的圧力が生じる。惑星の運動は、環太平洋火山帯に沿った海底火山の活動を刺激するという。

惑星の配置と同様に、太陽嵐は地球の磁気圏に強く影響するため、太陽活動もひとつの要因となる。太陽嵐は、地球の核に磁気圧力を発生させ、海底火山活動を刺激すると博士は述べている。


という記事でご紹介したり、と、いろいろな説や主張はあります。

いろいろある主張の中に「正しいもの」も含まれてはいるのかもしれません。

しかし、いずれの説が正しいにしても、そうでないにしても、今現在、

「海の状態の極端な変化は、ますます増大し続けていて、それを止めることは誰にもできない」

ということは言えそうなのです。

つまり、正しい科学的な説や主張があったとしても「海の死を止める手段がない」というのが現実です。

世界の海がこの先どうなるのかという予測も誰にもできないでしょうが、世界の多くの科学者たちの考えの主流は、

「今後さらに海の状態は悪化する」

という懸念のほうにあるように思われます。

今回はメキシコ湾でものすごいペースで拡大している「死の海」について取りあげましたが、これは他の多くの海域でも同じだと思います。

特に情報がブラックボックスになりやすい中国周辺などの海域は、すさまじいことになっている可能性もあります。

そして、先ほど書きましたように、地球の海流は「時間がかかっても、その影響をすべての海にくまなく伝達する役割」を持っていますから、時間はかかったとしても、世界の海すべてが、メキシコ湾のようなデッドゾーン化していく時はいつかは訪れるのではないかと。

あるいは、もうそうなりつつあるのではないかと。

最終更新:2017/08/11 17:01

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