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記事詳細

2021/02/09 00:28

カナダの微生物学者たちが「パンデミックでの過剰衛生や社会的距離が特に子どもたちの腸内細菌環境に影響を与えており、長期間の重大な健康上の影響を残す」とした警告を発表

2021年2月4日
これも「地球が巨大な実験場」となっている例のひとつ

最近、カナダのブリティッシュコロンビア大学の微生物学者を筆頭著述者として、カナダ高等研究所にあるヒト・マイクロバイオーム・プログラム (humans and microbiome program)のメンバーによる医学論文が発表されました。

内容は、

「パンデミックでの過剰衛生や社会的距離の状況は、ヒト腸内細菌環境に多大な影響を与えており、今後の特に子どもの健康への影響に重大な懸念がある」

というものです。

このことは、過去記事でもその懸念についてずいぶんと書いたことがありますが、世界的な微生物学者たちがこのような論文を発表したのは、今回が初めてのことのように思いますので、ご紹介したいと思います。

いくつかのカナダのメディアで報じられていますが、まずその中のひとつをご紹介したいと思います。

清潔にすることのもうひとつの側面 : 科学者たちは、パンデミックでの「過剰衛生」が、今後、長期的な健康への影響をもたらす可能性があることを懸念している

The downside of clean: Scientists fear pandemic's 'hyper hygiene' could have long-term health impacts
Ottawa Citizen 2021/02/01

発表された論文は、パンデミックでの過剰衛生により、子どもたちが慢性疾患にかかりやすくなる可能性があることを提起した。

カナダ高等研究所のヒト・マイクロバイオーム・プログラムの研究者たちは、このパンデミックが、ヒトのマイクロバイオーム(腸内細菌叢 / 腸内細菌フローラ)を大幅に変化させ、それにより人々が慢性疾患にかかりやすくなる可能性を述べた。

論文は米国科学アカデミー紀要に掲載された。

著者は以下のように記している。

「 COVID-19 パンデミックは、感染者あるいは、非感染者のヒト・マイクロバイオームに影響を与える可能性があり、長期的に人々の健康に大きな影響を及ぼす」

筆頭著者であるカナダ・ブリティッシュコロンビア大学の微生物学者ブレット・フィンレイ(Brett Finlay)教授は、このパンデミックを「人々の全体的な健康に寄与する腸内の微生物に対する公衆衛生対策(過度な殺菌など)の影響についてのリアルタイムでの実験といえる」と述べた。

フィンレイ教授は以下のように述べる。

「このパンデミックでおこなわれていることは、私たちが通常の生活ではおこなうことのないような『実験』です。たとえば、1年間、人々を家に閉じ込めておいた場合、それはどんな長期的な結果をもたらすと思われますか?」

フィンレイ教授を含めた科学者たちは、この問題は、特に幼児への影響を研究することが必要だと述べている。

腸内細菌叢は、人体内に生息する微生物で構成されており、さまざまな形で、人体の健康と病気と関係することが知られている。特に幼児期に抗生物質を使用することや、あるいは、微生物(細菌やウイルス)との接触を制限することにより腸内細菌叢が変化することは、子どもたちの健康に長期間の影響を与える可能性がある。

医学におけるいわゆる「衛生仮説」では、特定の微生物(細菌やウイルスと共に、ダニやカビや花粉など自然界のさまざまな微粒子)への幼児期の曝露が、子どもたちをアレルギー性疾患から保護し、免疫系の発達に寄与するとされている。

新型コロナウイルスの拡散を防ぐための現在のような衛生措置と社会的距離は、人々の生命を守るためには必要だが、その結果として、人々の腸内細菌叢の変化に備える必要があると、科学者たちは論文で警告している。

腸内細菌叢の変化は、健康への影響をもたらす可能性がある。アレルギー反応、喘息、肥満、糖尿病等はすべて微生物への曝露が少ないことの影響によるものである可能性が指摘されており、ここ数十年の人々の衛生的な生活での腸内細菌叢の変化と関連しているともされる。

フィンレイ教授は、著作『子どもたちに土を食べさせなさい(Let Them Eat Dirt)』の著者でもあり、教授は「超衛生的な社会」に住むことには「それに伴う結果がある」ことを研究が示していると述べている。

フィンレイ教授は、特に子どもたちの肥満、喘息、炎症性腸疾患および他の慢性疾患の増加率は、微生物への曝露がより少なくなっていることと関連していると述べる。

教授は、ブリティッシュコロンビア州で喘息のリスクが非常に高いことと、ブリティッシュコロンビア州での乳児期の抗生物質の使用を関連付ける研究を行っている。

乳児への抗生物質の使用は、過去数十年にわたってブリティッシュコロンビア州では減少しており、これはまた、州での喘息の発生率の減少と一致している。

今回発表された研究論文は、パンデミック中に取られた行動の下流(感染症対策として行われている様々なこと)への影響の可能性を人々に認識させるために呼びかけたとフィンレイ教授は述べる。

「歴史に基づくと、このような行動にはそれに伴う結果があることを私たちは知っています」

たとえば、社会的距離ひとつをとっても、人と人との物理的距離をとるということは、人々の微生物への曝露に、通常とは異なる差異を生じさせる。これは乳児にとって特に重要なことだ(乳児は特に、多様な人たちからの微生物に暴露することが必要だという意味)。

「今日、COVID の世界で生まれた子どもたちがいます。その子どもたちは誰かと交流していますか? この子どもたちは、通常の生活でなら暴露できている微生物と接触できていません。人は、幼い頃から多様な微生物にさらされることが非常に重要であり、それが COVID の世界で起こっていないことを私たちは知っています。それによって何が起きているかについていくつかの重大な懸念があるのです」

フィンレイ教授は、他の人と接触できないことや、行きたいところに行くことができないような、他との接触の不足の影響を補うためには、穀物、果物、ナッツ、野菜など繊維が豊富な食事を食べ、運動をし、できるだけペットと接触し、可能な限り外に出ることで対処できる部分があるとも述べている。

子どもたちは屋内にいるのではなく、できるだけ外に出て「環境の中の微生物の中で」遊ぶことができるようになることが重要であると語った。

このパンデミックの間、この生活の結果としての影響を研究することにより、貴重な情報を提供することができることになるはずだとフィンレイ教授は言う。

「昨年、私たちの社会は劇的に変わりました。そして、これらがマイクロバイオーム(腸内細菌叢)に重大な変化をもたらす可能性を私たちは知っています。これは大きな『実験』です。私たちはこれらのことを研究する立場にあり、この機会に実際に調べ、そこから学ばなければならなりません」

こまでです。

フィンレイ博士は著名な科学者であることもあり、全体的にかなり気を遣った言い方となっています。あまりにも言い回しがわかりにくい部分は、翻訳で少しわかりやすくしていますが、博士は、

「コロナ対策でおこなわれているあらゆる行動が腸内細菌環境などの微生物による人間の免疫の機能を阻害している」

と言っています。

特に子どもたちに対しての「これらの対策」に大きな懸念を持っているようで、「実験」という言葉さえ使っています。

現状、どの国の科学者や医学者であろうと、新型コロナウイルスに対しての当局の政策に真っ向から反対を表明することは難しいです。すなわち、ロックダウン、社会的距離、過剰な衛生、マスク、行動の制限といったものが「身体にとても悪い」ことが専門的にわかっていても、現在の世の中は、

「感染症専門家が支配権を握っており《感染症以外の部分の健康など、どうでもいい》」

という流れにもなっていますので、仕方ない面はあります。

論文そのものは、以下にあります。

The hygiene hypothesis, the COVID pandemic, and consequences for the human microbiome.
衛生仮説、COVIDパンデミック、およびヒトマイクロバイオームへの影響
ht●●tps://www.ncbi.nlm.nih.gov/research/coronavirus/publication/33472859


このフィンレイ博士をはじめとする今回の論文を発表した科学者たちは、「ヒト・マイクロバイオーム・プログラム」という部局のメンバーだけあり、「腸内細菌や体内の常在菌の研究のプロ」です。

そんな彼らの論文の意見から、現在のコロナ対策を、論文の内容に「私個人の意見を加えてて」書かせていただきますと、以下のようになります。

特に子どもへの影響が重大です。

新型コロナウイルス対策が子どもの腸内細菌環境に与える影響

ロックダウン → 家庭外の微生物(すべてのバイ菌とすべての自然の微粒子)に暴露して、それらに順応する機会を失う。子どもたちの体が必要としている微生物は、ほとんどが屋外にあるが、それらと接触できない。結果として、本来なら育つべき腸内細菌環境が育たない。あるいは、花粉、ダニ、多くの病原菌への耐性を失い、アレルギー等が多発する可能性。

また、子どもは「他の人たちが持つ微生物」への暴露によって、外部の微生物をときに取り入れ、ときにそれに対しての免疫を強くしていくために、その機会が失われることは、根本的に多くの微生物や自然の存在に対して脆弱になる可能性。

社会的距離 → 「他者の微生物」との暴露の機会を失う。

過剰な衛生 → 口や鼻を介して、微量ずつでも消毒剤が消化器や循環器に入ることで、腸内細菌を含めた「なくてはならない微生物」たちが消えていく(復活することは基本的には不可能)。

マスク → 手を介した外部の微生物を口から体内に入れる機会を失うことにより、環境外の微生物の体内への侵入を阻害し、腸内細菌を含めた体内の微生物の多様性が剥奪される。


というような感じでしょうか。

人類が経験したことのないような不健康な社会が広がっていく

昨年、日本で緊急事態宣言が出され、どんなお店でも施設にも入口に「消毒液」が置かれるようになった 3月頃、視界に入ることがつらいと思う光景をよく見かけました。

若いお父さんやお母さんと一緒に買い物に来る小さな子どもたち。

店に入るとき、親は優しそうに「入る前に手をシュッシッしなきゃね」と、子どもの手に消毒液を丁寧に塗り込んでいる。

そのような光景を見て、

「こんなのが1年も続いたら、もう社会の復活は不可能だな」

と思っていました。

そして、もうすぐ1年です。

もしかすると、このほぼ1年、このようなことを続けているご家庭もあるかもしれません。

幼児期というのは「これから腸内細菌環境や常在菌の環境を多様化させていくため」に、様々なバイ菌や植物や生物の断片だとか汚いものなどに暴露していくことで、体内や体表の細菌の多様性を高めていく時期だと思われます。それと同時に、それらへの耐性もつけていく。

なので、過剰な消毒は、行動として論外です。

土でも草でも、多くの人たちが触れた手すりでもドアでもボタンでもさわって、その手を口にすることで、子どもの体はどんどん強くなります。

それが現在に至るまで「ほぼ完全に阻害されている」ということから、今後の子どもたちの健康状態は本当に懸念されることだと思われます。

こういう「過剰な衛生」と「他人の微生物を共有できない」という不健康な状態は、実際には、日本を含めた主要国では、それ以前から続いていて、かつては、それについての記事もいくつか記させていただいています。下のそのうちのひとつです。

'Dirt Is Good': Why Kids Need Exposure To Germs
npr.org 2017/07/16

「汚れは良い」 : 子どもが数々の病原菌にさらされる必要がある理由


シカゴ大学で微生物生態系を研究する科学者であるジャック・ギルバート(Jack Gilbert)氏は、子どもを持つアメリカの親たちに、さまざまなアドバイスをおこなっている。

ギルバート氏自身もふたりの子どもの親だが、ふたりめの子どもが生まれた時に、彼は、現代の子どもたちが病原菌(いわゆるばい菌)に接触することについての危険性について、現在の病理学で実際に何がわかっているのかということについて調べてみようと思った。

そして、研究を終えたギルバート氏は現在、以下のように断言する。

「ばい菌への曝露はほとんどの場合で子どもの健康に実に有益でした」

「たとえば、床に落ちて汚れたおしゃぶりを、水で洗わないで、親が口に入れて舐めてから、また小さな赤ちゃんの口に戻すと、実に赤ちゃんの免疫系を刺激します。それによって、赤ちゃんたちの免疫系はより強くなるのです」

ギルバート氏は、『ダート・イズ・ア・グッド(汚れは良い)』という新しい本の共同著者だ。

これは、子どもたちの免疫システムを強くするための病原菌の利点を説明したものだ。

この本は Q&A 形式で記述されており、ギルバート氏が何年にもわたり、アメリカ各地の親たちから提出された多くの質問に答えようと試みた。

以下は、著作からのハイライトだ。一部は短く編集している。

Q:親たちの考えや行動で間違っていることは何ですか?

A:間違ったことのひとつは、住んでいる環境を過度に消毒、滅菌してしまうことです。これによって、子どもたちは病原菌で汚れてしまうことができなくなってしまうのです。

また、裏庭で外遊びをして泥がついた時に、すぐに汚れを洗い流し、殺菌して、顔からも手からも汚れを排除してしまうことがありますが、それも同じように良くはありません。風邪を引いていたり、インフルエンザにかかっている時には、手荒いをして問題はないですが、そうでなければ、過度の消毒は良くありません。

また、子どもたちを過度に動物から離しておくことも良くありません。犬や猫が子どもの顔を舐めることは悪いことではないのです。それは子どもの健康に非常に有益に働くことがあります。

Q:手の消毒剤はどうですか?

A:通常は良くありません。暖かい(殺菌作用のない)石鹸水は大丈夫です。普通の石鹸なら、子どもの健康に与えるダメージはそれほど大きくはありません。

Q:5秒ルールはどうお考えですか? 何かが地面に落ちたときに 5秒以内なら、それはきれいだという考え方です。

A:5秒ルールというものは存在しません。たとえば、微生物がジャムを塗ったトーストの粘着性のある部分に付着するのには数ミリ秒しかかからないのです。つまり、0.1秒でも 5秒でも同じことです。

現代のアメリカの家庭では、非常に危険な病原体があるリスクが高いと思われる場所に落としたのでない限り、落ちたものを食べてもリスクはありません。そして、今のアメリカの家庭の中にも深刻な危険のある病原体が存在する可能性はほとんどありません。

Q:おしゃぶりが地面に落ちた場合は、洗うのと、親が舐めてから子どもに渡するのとどちらがいいですか?

A:舐めるのが良いです。 30万人以上の子供を対象とした調査では、おしゃぶりを舐めてから戻した親たちの子どもたちはアレルギーが少なく、喘息も少なく、また、湿疹も少なくなっていました。全体的に彼らの健康はより強かった。

Q:アレルギーなどの存在は、私たちの子どもをあまりにも保護しようとした結果である可能性があるのでしょうか?

A:まったくそうです。

昔(アメリカ人は)バクテリアを含むより多くの発酵食品を食べていたでしょう。私たちは、今の子どもたちがもっと定期的に動物や植物や土壌、つまりばい菌にさらされるように促したほうがいいと思うのです。

今、私たちは基本的に屋内に住んでいます。そして、私たちは多くの生活では、家庭内の住環境の表面を消毒したり殺菌します。その中で免疫系は過敏になっていく。

私たち人間は、体内に「好中球」と呼ばれる小さな白血球の兵士の細胞を持っています。この好中球が異物を探し回るのに時間がかかり過ぎると、彼らは炎症を起こすようになるのです。

(訳者注) 好中球は白血球の種類で、生体に細菌などが感染すると、感染した炎症部位に集まり、細菌類を食べてくれます。本来は、体に対しての異物だけに反応するのですが、免疫系の異常により、花粉など本来は人体に危険ではないものにまで反応するようになります。

そして、最終的には、花粉のような異物を見ると爆発的に炎症を起こすようになるのです。本来、正常な働きをしている好中球が過剰な殺菌の中で「狂っていく」のです。それが喘息や湿疹を引き起こし、しばしば食物アレルギーなどの症状を引き起こします。

Q:私たちは子どもに何をすべきでしょうか

A:子どもたちには、できれば、カラフルな緑黄色野菜が豊富な食事をさせ、砂糖を極力減らすように努力してあげてほしいですが、実際には、そのような健康的な食事を子どもに続けさせることは難しいことも事実です。

それよりも、あなたの子どもには、より多くのこの世界を体験させてあげてください。適切なワクチン接種を受けているのであれば、大地や自然や動物とふれあい続けることでの病原菌は脅威にはなりません。それはむしろ、より強力で有益な免疫を子どもたちに与えてくれるでしょう。

清潔なこと自体は悪いことではなくとも、「ずっと過度な清潔社会だった」ことは言えるわけで、かなり多くのアレルギーや慢性疾患、自己免疫疾患などの 21世紀に入ってからの急激な増加は、それと関係している部分はあるはずです。

社会がもともとそのような状態だったものが、パンデミックによって「究極的な過剰衛生となった」ということになりますでしょうか。

フィンレイ博士が書かれていたように、今後増加するのは、アレルギーや慢性疾患、腸疾患、自己免疫疾患などだと思われますが、社会では、いっときは「消毒剤を空中に噴霧するという決定的に身体に悪いことをしていた時期」などもありましたので、肺疾患も増加してしまうのではないかという懸念もあります。

肺疾患は消毒剤の多用と密接な関係があります。

これは、以下の記事なども多少は参考になるのではないかと思います。

路上の消毒剤散布、コロナウイルス除去に効果なし 健康上のリスクも WHO

世界保健機関(WHO)は5月16日、複数の国で実施されている路上での消毒剤散布には新型コロナウイルスを除去する効果はなく、むしろ健康上のリスクが生じると警告した。

WHOは、コロナ対策の一環で実施されている清掃や消毒に関する文書で、「路上や市場などの屋外で消毒剤を散布したり薫蒸したりすることは…消毒剤がほこりやごみによって不活性化されることから、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)ウイルスなどの病原体を消毒する方法として推奨されていない」と指摘。

さらに、道路や歩道は新型ウイルスの感染原とはされておらず、屋外であっても消毒剤を散布すると「人間の健康に危険」を及ぼす恐れがある指摘した。(AFP)

同時に、WHOは、以下のようにも述べています。

また、人への消毒剤散布については「いかなる状況下においても推奨されていない」と強調。「身体的にも精神的にも害を及ぼす可能性がある上、感染者が飛沫や接触によってウイルスを拡散させる可能性が減るわけでもない」と説明した。

塩素などの有毒な化学物質を人に散布することで、目や肌の炎症や気管支けいれん、胃腸への影響が起きる恐れもあるという。


肺や気道内の細菌環境というのは、調べにくい部位なのか、はっきりしていない面があったようなのですが、2017年の以下の論文では、「肺の細菌」についての研究が行われました。

・腸と肺、そして免疫、および肺がんの関係
 Desired Turbulence? Gut-Lung Axis, Immunity, and Lung Cancer
ht●●tps://www.hindawi.com/journals/jo/2017/5035371/


この論文の序文には、以下のようにあります。

最近、腸内微生物叢と肺の微生物叢の間の対話が発見された。このことにより、微生物の構成または機能に関係なく、体内のある部分の変化が他の部分に影響を与える可能性があることが示されている。

なんと、

「腸内細菌と、肺の細菌はコミュニケーションをとっている」

というのです。

まあ、このように「体の各位の微生物集団同士が連携している」ということ自体は驚くことでもなく、たとえば、以下の記事で取りあげたことがありますように、

「脳と腸内細菌群は物理的に《直結》している」

ことがわかっています。

腸が「第2の脳」と呼ばれる理由は? 目には見えない「脳腸相関」のメカニズム
ヘルスプレス 2015/08/21

腸は「第2の脳」と呼ばれる。脳と腸は、自律神経、ホルモンやサイトカインなどの情報伝達物質を通して、互いに密接に影響を及ぼし合っている。

脳がストレスを感じると、自律神経から腸にストレスの刺激が伝わるので、お腹が痛くなったり、便意をもよおしたりする。

腸が病原菌に感染すると、脳は不安を感じる。腸からホルモンが放出されると、脳は食欲を感じる。まさに、腸は「第2の脳」だ。


このようなことは今ではよく言われていまして、もっといえば、腸が神経症状と関係することも最近は言われています。たとえば下は、京都府立医科大学附属病院の医学者の方が書かれているページにあるものの一部です。

腸内細菌のなかで神経伝達物資であるγアミノ酸(GABA)を産生する菌があることも確認されています。この菌が少ない子どもは、行動異常、自閉症などになりやすいとされています。自閉症の子どもに対して腸内環境の改善による治療が試みられています。

(ページ「脳腸相関が科学的に説明できるようになってきています」より)


人間は脳で考えていると思いがちですが、この記事のタイトルにありますように、その脳に「思考や精神状態の指令」を出しているのは腸内細菌である可能性が高いのです。

マウスの実験で、「肺の微生物構成と疾患率」に相関が見られたことが記されていまして、ここから考えると、

「消毒剤が肺疾患を増加させるのは、空気中のそれらが肺内に入ったことによる肺内細菌環境の毀損」

アメリカでは、看護師さんたちの肺疾患の率がとても高いということについてご紹介しましたが、病院は基本的に「常に消毒殺菌する場」であるわけで、大気中に消毒剤が漂っている時間がとても長いようにも思います。

そして、ここから考えられるのは、病院で最も頻繁に消毒されるのは、入院患者の方々がいらっしゃる「病室」だと思われますが、そこが頻繁に消毒されることから、

「入院している人たちも肺疾患の高いリスクを抱えている可能性がある」

と思われます。

昨年の春以来そのような光景を見ていまして、しかし「多くの人がそれを善行としておこなっている」わけで、「善意の過剰消毒」を止められるわけもなく、こんなことが早く終わりますようにとは思っていましたけれど、どうやら「永遠の段階」に突入した感じもあります。

先日の以下の記事の最後のほうに、

> 1ヶ月後、1年後、そして 10年後にこの世の人類の状態がどうなっているのか

というように書きました。

世界の出来1676 大規模な新型コロナワクチンの接種が進むイスラエル、英国、UAE等で起きている原因は何か?

ワクチン関係の記事でしたので、「 1年後、そして 10年後」というのも、ワクチンと関係するもののようなニュアンスとなっていますけれど、それもあるとはいえ、基本的には、今回の過剰衛生の問題も含めて、

「全部」

です。

たとえば、今の時代に赤ちゃんとして産まれた子どもたちの環境にある「オールマスク」生活が続いた場合、以下のふたつの記事の問題が、その子たちがある程度成長した時に出てくるはずです。

子どもはどのように顔を認識することを学んでいるか
How Children Learn to Recognize Faces
NY Times 2018/10/29

ハロウィンのマスクと化粧は、顔認識スキルを発達させている小さな子どもたちを混乱させる可能性がある。

「大人は顔の認識がとても得意です」と言うのは、カナダ・トロント大学の応用心理学と人間発達学部の教授で、子どもの顔認識スキルの発達を研究しているカン・リー博士だ。

一般的な大人は、一度人に会ったことがあれば、2、3年後に会ったとしても、その人を認識するだろうと彼は言う。「大人にとっては 1回の出会いで十分です。脳はそれをエンコードします」

しかし、幼児はこのスキルを習得するのに何年もかかる。

今は私たちが、さまざまにメイクやマスクで顔をいじるハロウィンのホリデーシーズンだが、顔を認識する能力を開発したばかりの小さな子どもたちにとって、ハロウィンのマスク、衣装、偽の鼻、偽のあごひげ、かつら、そして手の込んだ化粧は特別な課題を提示する。

いないいないばあの遊びで赤ちゃんが困惑して喜ぶのと同じように、人々が本来の姿を変えて家に戻ってくる可能性があることを学ぶと、その変容によって、子どもが本当に混乱する可能性もある。

ここには複雑な神経系が絡んでおり、自然と育成を組み合わせた脳への影響、そしておそらく必然的に社会的および文化的な脳への影響を伴っている。

リー博士によると、人々が顔を認識するために使用する視覚情報には 2種類あるという。幼児は、目の大きさ、鼻の大きさとその形状、そして、あごひげの存在と、その色などの特徴情報に依存することから始まる。

しかし成長するにつれて、子どもたちは、リー博士が「構成情報 (configural information)」と呼ぶものを使用することを学んでいく。

構成情報には、目、鼻、口など顔の構成要素間の距離、および顔の輪郭との関係が含まれる。

「私たち人間は、目の目の間の距離のごくわずかな違いなど、わずかな構成の違いを検出する優れた能力を持っています」とリー博士は言う。

「この素晴らしい能力により、人間は、20年も 30年も会っていない人と再会した時に、その人を認識することができるのです」

これらの基本的な構造の詳細は、年齢を重ねてもあまり変化しない。

しかし、大人になる前の小さな子どもたちは、認識を顔の特徴に依存している、とリー博士は言う。小さな子どもの場合、たとえば、あごひげのある人が、そのあごひげを剃っただけで、認識できなくなることもあり、あるいは、ふだんはかぶらない帽子をかぶっただけで、その人を認識できなくなることがある。

未就学児は、ふだんメガネをかけない人がメガネをかけると、その人の認識が困難になる可能性があるという。

乳児期から子どもが成長するにつれて、顔を認識するための基礎となる構成情報を使用して、それまでの、目の大きさやヒゲといった特徴だけでの認識から、顔認識も成長と共に進歩していく。

子どもたちが、大人と完全に同じ顔認識に達するのは、14歳から 16歳だという。

米デューク大学の心理学および神経科学部の助教授であるサラ・ゲイザー博士は、子どもたちが社会的な経験で成長するにつれて、顔の知覚も、人種的および社会的経験を反映すると述べた。

研究では、最初に赤ちゃんは何度も何度も顔を見せられることで慣れ、次に同じ人種または性別のグループから別の顔を提供される。

現在は、赤ちゃんの目の動きを追跡するデバイスを使用して、赤ちゃんが新しい顔を認識しているかどうかを確認できる。

「赤ちゃんは生まれて最初の 3か月までに、その乳児たちの曝露に応じて(たくさんの人たちの顔を見ることにより)かなり強く人種的および民族的嗜好の違いを感じとることは、すでにわかっています」とゲイザー博士は言う。

相手の顔を認識して、その違いを感じることを考えることは、私たちが他者をどのように認識するか、そして私たち自身がどのような認識をしているかということについて多くのことを教えてくれる。

リー博士は、ハロウィンの時、小さな子どもたちは、化粧をしたり、あごひげを生やしたりしている身近な大人を認識できないかもしれないと言う。

博士によると、顔の知覚には確かに遺伝的要素もあるが、多くの人たちの顔に接する曝露が重要だ。

生後 2年間で、視力に問題がある子どもたち、たとえば先天性白内障などの子どもたちの場合では、後で病気が回復したとしても、後の人生で顔の認識能力を回復できない可能性がある。

リー博士は、顔の認識にはさまざまな通常の能力があるが、トレーニングの価値は限られている部分があると述べている。


赤ちゃんはいつ表情を理解する?
When Do Babies Understand Facial Expressions?

Fatherly 2017/07/14

赤ちゃんが生まれると大人は誰でも新生児に微笑むが、生まれたばかりの新生児たちは、必ずしもその笑顔が何を意味するのかを理解していない。

研究によれば、人間は比較的小さな段階で、「幸せ、悲しみ、怒り」の表情を区別することを学ぶようだが、「驚き、恐怖、嫌悪感」などの、より微妙な表情を習得するのはもう少し成長してからになることがわかってきている。

新生児は「周囲の顔」で感じている

赤ちゃんたちは、生まれた瞬間から、周囲の人々の顔を探している。児童発達研究協会(50か国以上の研究者による非営利の学際団体)の調査によると、生後 1ヵ月未満の赤ちゃんでさえ、スクランブル加工した(画像を撹乱した)顔の画像ではなく、鮮明な顔の画像を見る方を好むことが示されている。

また、1989年の研究では、生まれたばかりの乳幼児は、母親の顔と見知らぬ女性たちの顔を見せると、数時間後には、母親の画像を他の画像よりも長く見つめ、母親の顔と見知らぬ女性たちの顔を区別できることが研究で示されている。

しかし、顔の「表情」を認識することについての議論は、1800年代後半から続けられており、現代の科学者たちも議論を続けている。

2007年に発表された「新生児の表情の知覚」という論文では、生まれて 24時間以内の 17人の健康な新生児たちに、表情の知覚についてのテストを行ったが、新生児たちは、怖い顔と中立の顔を区別することもできず、好みを示すこともまったくできないことがわかった。

つまり、生まれたばかりの時には、赤ちゃんたちは表情を理解していないことがわかったのだ。しかし彼らは、生まれてから、わずか数日のうちに、表情に対しての認識をつけていく。

その後、赤ちゃんたちの感情的知性は急激に上昇する。科学誌サイエンスに掲載された 1982年の大規模な研究(論文「新生児の表情の差別と模倣」)では、生後5ヵ月目の子どもたちは、「悲しい顔」に対して「悲しい声」で合わせることができ、2008年に行われた研究では、 1歳の子どもが人の表情から社会的な手がかりを掴んでいることがわかった。

たとえば、登ると危険かもしれない斜面と遭遇する。その時、母親を見て「母親が笑っているなら、そこを登る」という判断をおこなっていた。

人の顔の表情への反応は、赤ちゃんの年齢が高くなるにつれて、さらに上昇する。また、別の研究では、赤ちゃんたちは、新しいオモチャがあっても、母親が元気づけて微笑まない限り、そのオモチャに近づくことを避けることがわかった。

十代までに、驚き、恐れ、嫌悪感を学ぶ

2015年に研究者たちは英国の 478人の子どもたちと青年を調査し、表情の理解が年代とともにどのように進展するかを追跡する最初の強力な研究を発表した。

研究では、子どもたちに、「幸せ、悲しい、怒っている、恐怖、嫌悪感、驚いている」の 6つの感情の顔の 60枚の写真を見せた。

子どもたちは顔を見るたびに、その表情が、「幸せ、悲しい、怒っている、恐怖、嫌悪感、驚いている」のどれに相当するかを答えた。

子どもたちのすべての年齢で、「幸せ、悲しい、怒っている」は認識された。

しかし、8歳以下の子どもたちの中で「驚き」の顔を正確に検知した子どもはほとんどいなかった。また、14歳以下では「嫌悪感」の表情を検出できず、16歳以下は「恐怖」の感情を検出できなかった。

喜びや悲しみのような「根源的」な感情の表現よりも、驚き、嫌悪感、恐怖などの感情を子どもたちが識別することに、なぜ多くの時間がかかるのかは今のところわかっていない。


つまり「人の顔が覚えられない。人の顔の表情が理解できない」子どもたちで社会が満ちあふれる。

幼児期にたくさん「大人の顔」を見ないで成長した子どもたちが、このような状態に陥る可能性は学術的に証明されている事実です。

これに関しては、特に今は「ご近所でもお互いにマスクをして会話をしている」大人たちばかりのような都市部では、その社会で生きた子どもたちが成長する数年後から十数年後に顕著になると思われます。

2007年に発表された「新生児の表情の知覚」という論文では、

> 生まれたばかりの時には、赤ちゃんたちは表情を理解していない

ことがわかっており、大人の表情を見て、子どもは「人間の感情と表情の関係」を学んでいくのです。

また、カナダのトロント大学の教授が、2018年に米ニューヨーク・タイムズに語ったことによれば、幼児期に「人の顔の違いを体験しなかった子ども」は、

「後の人生で顔の認識能力を回復できない可能性が高い」

ことが示されていることを述べています。

腸内細菌環境も、一度失われた特定の細菌の多くは元に戻ることはありません。

今の社会で奪われて失われているものは、

「幼児期に失うと、後から回復はできないものばかり」

なのです。

長時間のマスク着用での低酸素による「脳の成長の阻害」や「海馬の細胞の死」も不可逆的なものであり、後から元には戻せないことを 10月にドイツの著名な神経科医が述べていました。

子どもの成長過程に関して、今の社会で行われていることが原因となる阻害は、「後から取り戻せないことがあまりにも多い」のです。

しかし、今、そのような社会が「正当化」され、実践されているわけです。

もちろん mRNA ワクチンも「未来の人類の健康」に何を引き起こすかまだよくわかっていません。

これがもたらす最悪のシナリオについて、最近の私は、妄想気味に「ある状況」を考えることがありますが、今回はそれについてはふれません。

最近、海外の専門家の意見記事ht●●tps://www.sott.net/article/447849-The-Inanity-of-RNA-Vaccines-For-COVID-19を読んだ際に、その記事に、以下のような文言がありました。

これらの mRNA ワクチンは、休眠中の内在性レトロウイルスと非常にうまく再結合して、現実的な「何か」を始めてしまうかもしれない。

この内在性レトロウイルスというあたりは難しい概念ですが、機会があれば、書かせていただくこともあるかもしれません。

人体内のさまざまな相互の影響関係はあまりにも複雑で、安易に手を加えた場合、後からどうしようもできない結果にむすびつく可能性を排除することは難しいと思われます。目覚めてはいけないものを目覚めさせてしまう可能性もあります。

これも含めて、非常に不健康な社会が拡大していく懸念が少しあります。

最終更新:2021/02/09 00:28

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