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記事詳細

2020/11/30 22:35

太陽活動が異様に早い段階で活溌化していることに疑問を感じ、調べると、米国の政府系研究所が「太陽活動周期サイクル25は近年最大のものとなる可能性がある」と発表していたことを知る

2020年11月28日の太陽黒点の状況 黒点数「60」
ar2786-22-28.jpg

太陽活動はこれまでの予測とはまるで逆の方向に

太陽活動は、現在「サイクル25」の活動周期に入っています。

科学界の全体的な予測としては「サイクル25の活動(黒点数)は、活動が極端に弱かったサイクル24と同等か、それ以上に弱い」というコンセンサスが主流となっていたのですが、11月に入ってから、どうも「活発」なのです。

11月5日には、以下の記事を書きました。

米大統領選とシンクロしてあらわれた黒点活動領域AR2781 11月5日

太陽活動と「社会の暴力」には、非常に強い相関関係があることは、この 10年間くらい、たまに記事にさせていただいていました。こちらのリンクに記事一覧などがあります。

簡単にいえば、太陽活動が強い時期(太陽黒点が多い時)には、社会暴力、戦争、革命などが起きやすいという傾向が歴史的にはっきりとしているのですが、太陽といえば、前回の第24太陽活動周期(サイクル24)が終わり、そして以下の記事で取り上げましたように、今年 9月に NASA と NOAA (アメリカ海洋大気庁)が、

「太陽活動サイクル25が始まった」

と正式に発表しました。

前回のサイクル24は「歴史的に弱い太陽活動期」だったのですが、今回のサイクル25も、それと同じようなものとなると専門家たちは予測しています。

つまり、非常に弱い太陽活動の期間が 11年ほど続くという予測でおおむね一致していまして、その「弱い太陽活動」という傾向そのものは、そう簡単に覆らないとは思いますけれど、そのサイクルの中で「強い時」と「弱い時」が日々繰り返されるということになっていくのだろうとは思います。

実際、9月に新しい太陽活動サイクル25が始まった後も、黒点活動は弱いままで進んでいたのですが、「アメリカ大統領選の日」を境に、やや表情が変わったのです。

大統領選のあった 11月3日、太陽の東側から、

「サイクル25で最大の黒点が回り込んできている」

ことが観測されました。

黒点 AR2781 とナンバリングされたその黒点活動領域には現在、15個の黒点が見出されています。

それでも、この記事の時点での黒点数は「全部で 15」というもので、小さなフレアが何度か発生したものの、それほど黒点活動は大きくはなりませんでした。

しかし、11月の日付が進むにつれ、徐々に黒点数もそのサイズも大きくなり続けていまして、11月24日には、巨大な黒点が中規模の太陽フレアを発生させ、ニュージーランドなどで、ラジオ電波に障害が起きたことを以下に書きました。

世界の出来1619 太陽に巨大な黒点群が出現。

そして今、太陽表面に「過去数年で最大規模の黒点」が出現して、地球に向いている渦中なのです。

太陽表面の黒点数も「 60 」にまで増えており、新しい太陽活動周期が始まったばかりにしては、やけに黒点活動が活発なのです。

現在、太陽に出現している中で最も巨大な黒点群は、AR 2786 と番号づけられている黒点群で、太陽観測衛星による撮影では以下のような様相をしています。

darkcore-ss-ar2786.jpg

この黒点群が通常と異なるのは、黒い領域の間に「光の橋」みたいなものが通っていますが、普通、黒点群にこういう様相は見られないものでして、なぜこういうブリッジのような現象が起きているのかもわかっていません。

それについて、まず、スペースウェザーの記事をご紹介します。

黒点がひび割れている?

IS THIS SUNSPOT CRACKING UP?

世界中のアマチュア天文学者たちが、現在出現している黒点活動領域 AR2786 を撮影している。この黒点は、この数年で最大の黒点となるものだ。

そして、観察している誰もが何かに気づき始めている。それは「黒点がひび割れているよう」に見えることだ。写真に、AR2786 を横切る 2つの光のラインがあることに注目してほしい。

これらは「光の橋(ライトブリッジ)」と呼ばれており、巨大な黒点に稀に現れる亀裂だ。

AR2786のライトブリッジの長さは約 1万 5,000キロメートルで、地球とほぼ同じ幅だ。このように巨大なものであるために、撮影者たちがこの光景を撮影することを容易にしている。

ライトブリッジの性質は完全には理解されていない。いくつかの研究では、ライトブリッジの基部の磁場が頻繁に交差と再接続を繰り返していることを示唆していると述べられている。

この「交差と再接続を繰り返す」という構造は、太陽フレアを引き起こすのと同じ爆発プロセスでもある。もしそうであるなら、AR2786は太陽フレアの爆発の準備をしている可能性がある。

その一方で、ライトブリッジは「黒点の崩壊」が差し迫っていることを示す場合もある。結論としては、この巨大な黒点から太陽フレアが発生するのか、それともこのまま黒点が崩壊するのかを含めて、次に何が起こるかは誰にもわからないのだ。


なお、この黒点群 AR2786の別の写真の様相は何だかものすごくて、美しいのやら迫力に満ちあふれているのかわからない面があります。

11月27日に撮影された黒点群2786
magnificent-2786-1127.jpg

いずれにしましても、今の太陽活動の状態を見ていますと、

「サイクル25の太陽活動は過去数百年で最も弱くなる」

とした予測は、

「間違いであるかもしれない」

という雰囲気が漂ってきています。

NASA など世界中の科学機関や太陽科学者たちは、以下の記事でご紹介しましたように、今後の太陽活動は非常に弱いものとなるとした統一見解を出していました。

Solar Activity Forecast for Next Decade Favorable for Exploration
NASA 2019/06/12

次の10年間の太陽活動は、宇宙探査にとっては有利なものであると予測される

NASA のアポロ計画の最後の宇宙飛行士たちはラッキーだった。このように書いているのは、彼らが、この月に飛行するミッションに選ばれたというだけの理由ではない。

このアポロ最後の飛行では、その途中で発生した宇宙飛行にとっては非常に悪い宇宙天気の被害を免れたからだ。

1972年8月、アポロ16号とアポロ17号のミッションの途中、巨大な太陽嵐が発生した。それと共に、危険な放射線が爆発的に宇宙空間に放出されたのだ。

地球上にいる私たちは、磁場によって、この太陽の放射線から保護されているが、宇宙空間では、その保護が少ないために、宇宙飛行士たちにとっては危険な状態となる。

今後の NASA の有人宇宙ミッションを計画する中では、このような宇宙天気を的確に予想する能力が必要となる。たとえば、NASA が、2024年までに再び月面への有人着陸を目指すアルテミス計画においては、ますます重要だ。

アルテミス計画は、月面に初めて女性を送り、そして次に男性を送ることになっている。

現在進行中の NASA の太陽活動に関する研究は、太陽活動の予測に対して信頼できる新しい方法を見つけた可能性がある。

太陽活動は 11年周期で増減するが、NASA の研究所の科学者の最近の研究では、「次の太陽サイクルは、過去 200年間で最も弱くなる」と推測された。

太陽活動レベルは、黒点の数で測定されるが、次のサイクルの黒点数の最大値は、現在のサイクル 24より、さらに 30〜 50%低くなる可能性がある。

この次の太陽活動(サイクル25)は、2020年に始まり、2025年にその活動最大期に達することを示している。

太陽黒点は、地球の何千倍も強い磁場がある太陽表面の領域だ。太陽活動最大期においても、太陽活動が弱いことにより、その黒点の数が少ないということは、それだけ、太陽フレアなどの危険な放射線の爆発が少ないことを意味する。

この新しい研究は、カリフォルニア州シリコンバレーにある NASA エイムズ研究センター内の「ベイエリア環境リサーチ研究所」の科学者であるイリーナ・キチャシュビリ (Irina Kitiashvili)研究員によって主導された。

研究では、NASA の2つの太陽観測ミッションである太陽観測衛星 SOHO と太陽観測衛星ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリーのデータと、そして、アメリカ国立太陽観測所の 1976年からのデータをすべて照会した。

太陽の活動を予測するために研究をする科学者たちの前に立ちはだかる問題としては、私たちは、いまだに太陽の内部の働きを完全には理解していないということがある。さらには、太陽の奥深くに出現する現象のいくつかの要因は特定できない。

そのため、それらの現象は、太陽黒点のような太陽の表面上に出現する現象の測定から推定しなければならない。

今回のキチャシュビリ氏の研究方法は、これまでの太陽活動の予測の推定法とは異なるものだ。これまでは、太陽の磁場活動の強弱は、黒点の数からあらわされた。

しかし、新しいアプローチでは、太陽の表面に現れる磁場の「直接観測」のデータを使用した。これは、過去4回の太陽活動サイクルの間のデータだけが存在する。

この 3つの太陽の観測源からのデータを、その内部活動の推定値と数学的に組み合わせることで、黒点数か、磁場の観測かを、それぞれ単独で使用するよりも信頼性が高くなるように設計された予測が生成された。

研究者たちは、2008年にこの方法を用いて予測をおこなった。それ以降、 10年間にわたって現在の太陽サイクルが展開し、このサイクルが終わろうとしている今、この方法による予測を評価できる段階となった。そしてこの方法は、太陽の活動の最大値の予測と、その時期について、現実とよく合致していた。

太陽がどのように振る舞うかを知り予測することは、深宇宙に進出する私たちの次の宇宙探査のために、宇宙飛行士たちを保護するための重要な洞察を提供することができる。

NASA は現在、今後 5年間のあいだに、アメリカの宇宙飛行士たちを、月の南極に着陸させる準備を続けている。

そして、今後 10年間の太陽活動の予測は、宇宙天気は非常に静かになる見込みで、宇宙探査には絶好の機会だといえる。


何より、私自身、サイクル24の太陽活動があまりにも弱いことを見るにつけて、次のサイクル25も「非常に弱いものとなる」と予測していました。

太陽活動と太陽放射が極端に弱まった時代は、過去には長期的な寒冷化に見舞われることが多かったこともあり、「ミニ氷河期」的な時代が続くのではないかと考えていました。

しかし、ミニ氷河期のほうはともかくとして、これからの太陽活動が極端に弱いという考え方は、間違ったものである可能性がある気がしてきています。まだ新しい太陽活動周期が始まったばかりだというのに、あまりにも太陽活動が激しすぎるのです。

そして、私は 11月の太陽の活動が、予想と全然異なる活発ぶりを見せていたことから、「何が起きようとしているのだろう」と、いろいろと科学論文などを探したのですが、そうしましたら、

「現在の太陽活動周期は、これまでで最大のもののひとつになる可能性がある」

と結論付けた論文を見出したのです。10月14日に公開されたものです。

論文を出したのは、アメリカ国立大気研究センターという米国政府系気象研究所の科学者たちで、その論文は以下にあるのですが、まあ、難解で難解で、理解し難いものではありました。

・Overlapping Magnetic Activity Cycles and the Sunspot Number: Forecasting Sunspot Cycle 25 Amplitude
(重複する磁気活動周期と太陽活動周期:サイクル25の振幅の予測)
ht●●tps://arxiv.org/pdf/2006.15263.pdf


探しますと、この論文の内容を紹介しているアメリカのメディアがありました。

それをご紹介したいと思います。

発表された学術論文は、太陽活動周期サイクル25はこれまでで最強の活動周期の1つになる可能性があると予測している
Academic Paper Predicts Sunspot Cycle 25 Could be Among the Strongest Ever
ARRL

米国コロラド州ボルダーにあるアメリカ国立大気研究センターの副所長スコットW.マッキントッシュ氏を中心とした研究者によって発表された研究論文『重複する磁気活動周期と太陽活動周期:サイクル25の振幅の予測』は、現在の太陽活動周期であるサイクル25が、これまで観測された中で最も強い太陽黒点周期の 1つになると述べている。

サイクル25は、終了したサイクル24(最大太陽黒点数 116)よりも、ほぼ確実に強くなるという。そして研究者たちは、それがサイクル23(最大太陽黒点数 180)よりも強くなる可能性が高いと述べる。

論文の概要は、以下のようなものとなる。

「太陽は、約 11年間にわたって、表面の黒点数に観察される変調を示す。現代の観測天文学の黎明期から、太陽黒点は、数の準周期的な変動を理解するための課題を提示してきた。 175年前に最初に太陽黒点が注目され、今日まで観測天文学のコミュニティ全体の関心を刺激し続けている。現在の多くの技術は、太陽黒点の「周期」の時間的推移、幾何学的形状、および振幅を説明することができるが、ただし、これらの機能を事前に正確に予測することについては、とらえどころのないままとなっていた。」

「最近の太陽観測に動機付けられた研究は、太陽の 22年の磁気周期と太陽黒点周期のランドマークとパターンの生成との関係を示しているが、太陽黒点周期の振幅は示していない。ヒルベルト変換を使用すると、過去 270年以上、毎月の太陽黒点数、前の 11年周期の太陽黒点周期の終わり、そして現在の黒点周期の強化/加速、および 22年周期の磁気活動周期の終わりを示す「ひとつの太陽活動周期の終了」事象を確実に識別する。これらの観点から、ひとつの太陽活動周期の終了の時間的間隔と太陽黒点周期の大きさの関係を抽出できる。」

「そして、これらの関係と 2020年の太陽活動周期の終了事象の予測を考えると、太陽活動周期サイクル25は、太陽黒点の記録が始まって以来、その活発さにおいて上位に匹敵する規模になる可能性があると推測される。今回導かれたこの結果は、太陽活動周期サイクル25の活動規模に関する観測天文学コミュニティのコンセンサスの推定とはまったく対照的なものとなっている。」

ここまでです。

> 観測天文学コミュニティのコンセンサスの推定とはまったく対照的なものとなっている。

というのは、観測天文学では「サイクル25は弱い活動となると予測される」という統一見解が出されていたわけで、しかし今回のアメリカ国立大気研究センターの論文は、

「それとまったく逆の結論に達している」

のです。

少し前までなら、私自身、「そんなばかな」と思ったかもしれないですが、現在の太陽活動のあまりにも早期の活発化を見ますと、「サイクル25が太陽観測の歴史の中で非常に強い活動周期」となる可能性をこのように提示されても、納得できる部分もあります。

私などは、この数年間、ずっと「太陽活動は弱くなり続ける」と確信していたわけで、「まったく自分の予想と逆の方向に太陽は進み出している」という可能性があるわけです。

ちなみに、この研究者たちは、「最大黒点数が 180」というような規模のサイクルになるというように述べていますが、リストを見ますと、それを超えるような規模の活動周期は、近年では、1976年に始まり 1979年に極大期をむかえたサイクル21(最大黒点数 233)と、1986年に始まり 1989年に極大期をむかえたサイクル22(最大黒点数 213)の時期です。

過去の太陽活動周期の最大黒点数
spot-saidai-24.jpg

仮に、この予測の通りに今後、太陽活動が増大していくとすれば、

「世界は荒れるなあ」

と思わざるを得ません。

太陽と社会の関係について、過去記事などをご存じない方のために以下のふたつの記事をリンクさせていただきますが、「強い太陽活動の時代には、必ずといっていいほど、革命、戦争、社会暴動が非常に多くなる」のです。

Solar Activity and Human History
Adam Michalec

太陽活動と人類の歴史

これは、太陽の黒点観測が始まった西暦 1750年からの人類史での社会的な事象と太陽活動を比較したデータを元にした話だ。この研究によって明らかとなったのは、ヨーロッパの人類史の暴力的な事象、それたとえば革命のような出来事は、太陽活動の極大期と関係しているということだった。

地球と太陽の関係に関して、これまで発表された学術的な文献では、天気や気候(氷河、洪水、干ばつ等)に対して太陽活動(太陽黒点の数)が影響する可能性については、その研究に多くの労力が捧げられてきた。

これまでの観測から知られているように、太陽活動は、27日間、そして、約 11年間のサイクルを持つ。さらには 約 22年間と約 90年間のそれぞれの活動のサイクルも存在する。場合によってはさらに長い期間の周期的な時間パターンが示される。

この中でも「 11年間の太陽活動のサイクル」は、太陽の表面や大気中で起きるさまざまな現象の観測の尺度にもなっている。その現象には、放射、太陽フレア、プロミネンス、そして磁力の放出やX線バーストなどにいたるまで、さまざまなものがあり、これらは、太陽観測の際に多く使われる指標だ。

太陽観測には、ガリレオによる望遠鏡の発明が非常に重要な役割を果たした。1610年以降から太陽黒点の観測が始まり、そして 18世紀からは継続的に太陽黒点の観測がおこなわれている。1750年から現在に至るまで、太陽黒点観測は一度も中断することなく続けられているのだ。

それぞれは「サイクル」として番号を振り当てられている。最初の「サイクル0」は、1750年3月に設定され、そして、1755年 3月に極小期が観測され始まった際の太陽活動が「サイクル1」となった。現在の太陽活動はサイクル 22に入っており、1991年に活動最大期を迎えると予測されている。(※訳者注 / 2018年3月現在は、「サイクル 24」が終わる時となっています)

この千年紀(西暦 1000年から 2000年の間)の太陽活動には大きな変化があったことが歴史的に示されているが、近年の太陽活動の変化には、長期間の太陽の活動最大期間(西暦 900年 - 1300年)があり、また太陽活動が極端に低かった時期として、シュペーラー極小期( 1420年 - 1530年)とマウンダー極小期(1645年 - 1715年)があり、そのそれぞれの期間は特徴的なものだったといえる。

西暦 900年から 1300年の太陽活動の長期間の最大期には、現在より太陽フレアの発生がはるかに強かったと考えられるが、太陽フレアの発生が多いほど、太陽からの放射エネルギーのレベルが高くなり、地球の磁場内に大きな攪乱を引き起こすために地球の生物圏への影響が大きくなる。

また、太陽活動と気候との間にいくつかの相関があるということにも注目しておきべきだと思われる。

この 900年から 1300年の太陽活動の長期間の最大期間中は地球の平均気温は現在の気温より数度高かった。バイキングたちの探検や現在アメリカと呼ばれる土地の発見があったのもこの時期であり、また、その期間の終わりに向けて、ポーランドや他のヨーロッパ諸国へのタタール人の侵略が起きている。これらが示すように、太陽活動の長期間の活動極大期間は、場合によっては地理的な発見の歴史があり、まて、他の土地への侵略や移動によって、「その土地の人々を追い払う」というような事象も起きた。

その後、技術の発展に伴い、人類が天候に極端に左右されることは少なくなっていったが、では、その近代の私たちの人類史では、太陽活動に影響されることも少なくなってきたのだろうか? この問題を検討してみたいと思う。

統計的正当性は別としても「歴史は繰り返す」という表現があり、これは人々にも好まれる表現だ。

もし仮に歴史で何かが繰り返されなければならない場合、どのくらいの頻度でその概念が発生するのだろうか。

私たちの研究では、いくつかの歴史的な出来事と、それが太陽黒点数の最大期間とどのように関連しているかを指摘した。なお、私たちの研究は 1750年以来のヨーロッパに焦点を当てたものだ。

(※ 訳者注 / ここに長いリストが入りますが、ヨーロッパでの社会的事象を多数載せても、あまり意味がないですので、下のグラフだけで十分かと思い、グラフだけにしています)

1750年以降での、ヨーロッパと関係する代表的な出来事を黒点数の変動に照らし合わせたものが下のグラフだ。

sun-influence-human02c.jpg

上記のリストでは、歴史的事象と太陽活動の最大期間、特に「極大期」(太陽黒点が 11年のサイクルの中で最も多くなる期間。通常1〜2年)との間に興味深い対応が見られる。

私たちが直接覚えている程度の時期の最近の時代に関しては、太陽黒点数の平均が最も多かったのは「サイクル 19」(1954年4月 - 1964年10月)の時だった。この時の黒点極大期は 1958年3月で、黒点数の平均は 201 に上った。(※訳者注 / この黒点数平均「201」というのは、他の年の1.5倍から4倍に相当します)

次のサイクル 20の極大期(1968-69年)の黒点平均数は 110 だった。

この前後のヨーロッパでは、1968年のヨーロッパの暴動、プラハの春、そして、ポーランドの民主化運動などが続いた。

サイクル 21の黒点最大期は 1979 - 1981年だった。そして、1981年12月13日にポーランドで戒厳令が敷かれた後の時期から急速に太陽活動は低下した。

現在、サイクル 22の最大期間(※ 1989年- 1991年)の中にあり、極大期にあるが、この太陽活動は 1991年以降、縮小していくとみられる。

そして、現在の太陽活動の最大期の影響は、すでにソ連と中央ヨーロッパ諸国の出来事に反映されている(※ ソ連の崩壊と東欧の共産主義の崩壊のこと)。

統計的な分析の詳細からも、この期間のヨーロッパでの社会的変動などのそれぞれの事象と黒点平均数は、偶然に発生することのない分布を示す。今回示されているようなかたちで歴史的事象が発生することに関しては、これは偶然とはまったくいえない数値となる。

ここから、太陽活動と地球上の歴史的プロセスとの間には密接な関連が存在することが認められると言えるだろう。

今回の講演で述べたことを今後の歴史の中で思い出してほしい。次の太陽活動の極大期は 2001年- 2002年までと考えられている。

これらの日付を念頭に置いて、その 2001年- 2002年に何が起きるのか、そして歴史が繰り返されるかどうかを見てみたいと思っている。


大きな戦争は、ほぼすべてが太陽活動の極大期に発生しており、また、暴力を伴う社会変革も、ほとんどが太陽活動の極大期に発生しています。

今後は太陽活動が過去にないほど沈静化し、少なくとも極端に暴力的な時代を経験することはないだろうと思っていました。

しかし、先ほどの論文が正しければ、あるいは何より現在の異常に早い段階から活発化している太陽活動を見ていますと、世界は今後数年にわたって、もしかすると、非常に暴力的な状態となっていく可能性が出てきたのかもしれません。

現在のパンデミックへの対策で抑圧され続けている世界の人たちの感情が「暴力」へと向かった場合、それはもう非常に混沌としたものとなるのかもしれません。

もちろん先ほどの論文が正しいかどうかは時期が過ぎてみないとわからないですが、仮にそれが正しいとすれば、暴力の問題だけではなく、「巨大な太陽フレアの直撃による文明の毀損」というリスクも伴うことになります。

いろいろな意味で、これまでの予想とは異なる激しい世界が出現していく可能性が少し出てきてしまったようです。


最終更新:2020/11/30 22:35

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