【楽天市場】Shopping is Entertainment! : インターネット最大級の通信販売、通販オンラインショッピングコミュニティ 店長の部屋Plus

記事詳細

2020/07/26 20:42

イナゴの大群がアメリカに向かっている

2020年7月21日
us-lucust-plague1870.jpg
・1874年 数兆匹のイナゴの襲来を受けたアメリカ

150年ぶりの「十の災い」は防げるか

イナゴ(主にサバクトビバッタ)の被害が世界的に拡大して久しいですが、最近の中国の報道を見ましたら、現在、少なくとも「 20カ国」がイナゴの大群に襲われているのだそうです。

locust-army-2020.jpg

春に東アフリカを中心として出現し始めたイナゴ(サバクトビバッタ)は、イラン、サウジアラビアなどの中東から、インド、パキスタンなどのアジアにまで拡大しています。

また、南米では、アルゼンチンで発生したサバクトビバッタが「北上」を続けていまして、現在、ブラジルから「中米」にまでに到達しつつあることが報じられています。

そして、今、このそれぞれの地域のイナゴの大群が、ふたつの大国すなわち、中国とアメリカに接近しつつあります。

中国では、隣国からイナゴが侵入し続けており、また、中国国内で発生するタケイナゴという種類のイナゴが南部で発生し続けていることが連日報じられています。

それについては、以下の記事で取り上げています。

世界の出来1504 中国雲南省に隣国ラオスから大量のイナゴが侵入。

中国の隣国であるネパールにも、インドからイナゴが大量に入りこんでいることが確認されていることを以下の記事で取りあげています。

世界の出来1501 イナゴの大群がインドからネパールに侵入。

また、7月21日の中国の報道では、南部の雲南省にさらに大量のイナゴがラオスから流入し続けていることが報じられていました。

緊急!雲南省に大量のイナゴが入ってきた

sina 2020/07/21

中国農務省によると、6月末以降、多数の黄色針刺タケイナゴがラオスから中国の雲南省江城とその周辺の国境地域に継続的に移動しており、すでに、農地 32,000ムーと、森林 103,000ムーに影響を与えている。

イナゴの移動に対応して、農業農村部は雲南省の農村部に黄色針刺タケイナゴの被害を効果的に封じ込めるために緊急管理措置を直ちに講じるよう要請した。

現在、雲南省は 25グループの植物保護ドローンを動員し、2574機の噴霧器に殺虫剤を装備し、35,000人を派遣。合計 135,000ムーの予防と制御を実施し、作物の成長に対する深刻な被害を防ぐためにあらゆる措置がとられている。


この「ムー」という単位は、中国での面積を示す単位で、Wikipedia には、「 1ムーは、6000平方尺」と示されています。

いずれにしましても、

> 2574機の噴霧器に殺虫剤を装備し、35,000人を派遣

というのは大ごとで、それなりに深刻な対応状況となっているのかもしれません。

現在の中国に関しては、大雨と洪水が深刻で、話題と報道はそちらに集中する傾向にありますが、洪水もイナゴも「大きな農作物被害につながる」という面では、似た結果を招く自然災害とはいえます。

状況的には、中国のイナゴによる農作被害はすでに出ていることから、イナゴの繁殖が本格化するこれからさらに被害地域が拡大する可能性はありそうです。

そして、もうひとつのイナゴ被害の中心地となっている「南米のイナゴ」の現在ですが、アルゼンチン南部で発生したイナゴは、現在、パラグアイまで進行しており、ブラジルに到達する可能性が指摘されています。

6月下旬 パラグアイのイナゴの大群
biblical-locust-paraguay0620.jpg

そして、最近の報道によれば、サンサルバドルやベリーズといった「中米」にもイナゴが侵入していることが報じられています(サンサルバドルの報道、ベリーズの報道)。

6月以来、アルゼンチンのイナゴは、以下のルートで北上していしまして、今後の気候や気温や風向きにもよるでしょうけれど、

「どうもアメリカを目指しているっぼい」

のですね。

locust-sa-2020.jpg

状況が深刻かもしれないですので、あえて可愛らしくさせていただいていますが、報道のように、現在中米にまで達しているならば、たった1ヶ月半ほどの間の移動距離はものすごいものとなります。

しかし、今の時期に、イナゴが南米から北米に向かって移動するのは合理性のある話で、南米の例えばアルゼンチンなどはこれから本格的な冬ですから、その気温下では、イナゴたちは生きられません。

生き残るためには、暖かい中米あるいはさらに北米を目指して移動するのは当然ともいえます。

サバクトビバッタは、1日で 100km 単位で移動できるということからも、本格的にイナゴの繁殖が増加して、移動が止まらなかった場合、そして、そのイナゴの大群がメキシコに達した時には、そのままアメリカに到達する可能性はゼロではなさそうです。

何しろ、メキシコからアメリカ合衆国の間には、ほとんど「地理的な障壁がない」上に、現在の政治状況を考えますと、アメリカとメキシコで共同で何かの対策を取ることができるとも思えず、イナゴがメキシコに到達した後は、そのままフリーでアメリカに向かう可能性も高そうです。

なお、アメリカ合衆国でも、かつて「聖書的なイナゴの大発生」が起きたことがあったことが記録に残されています。冒頭の写真はその時のものもですが、それは 150年前の 1870年代に起きました。

アメリカのタイムラインというメディアがそのことを詳しく報じていましたので、ご紹介しておきたいと思います。

12兆匹のイナゴがアメリカ中西部の大平原を1年間で壊滅させ、その後、絶滅した
In one year, 12 trillion locusts devastated the Great Plains and then they went extinct
timeline.com 2017/02/16

彼らは「すべてのもの」を食べた

アメリカ西部はいろいろと浮き沈みが激しい場所だ。しかし、1870年代にグレートプレーンズ(アメリカの中西部の大平原)が巨大なイナゴの大群に襲われた時ほど、この地が「聖書的」な状況を味わったことはなかっただろう。

その数「数兆匹」と見られるイナゴはグレートプレーンズに渡って下降し、モンタナ州からミネソタ州を越えてテキサス州まで広大な土地に広がった。

イナゴは、農地を荒し、作物を何もかもむさぼり食うだけではなく、おがくず、皮革、そして人々の衣服など、ほぼすべての有機物を食い尽くした。

この際のアメリカでのイナゴの大群は、おそらく歴史上見られないほどの数の群れを形成し、イナゴはアメリカの農村社会に驚異的な経済破壊をもたらし、農民たちの死さえももたらした。

イナゴの襲撃が始まったのは 1874年6月下旬のことだった。アメリカの大草原中の青い空が突然暗くなった。その様相を吹雪に例える人もいれば、夜の到来に例える人もいた。

イナゴは小指ほどの大きさで、彼らは、小麦、トウモロコシ、メロン、タバコ、大麦、イチゴ、ジャガイモ、豆、果樹などの作物を食べ尽くした。イナゴの群れのすべての重量は 2700万トンを超えると推定された。

ミズーリ州セントルイスの歴史家の記述には、「15エーカーのトウモロコシが 3時間ですべて食べられた」とある。

イナゴの突然の侵略に直面して、農民たちは作物を救うために戦った。一部の農民たちは自分の畑を毛布や織物で覆ったが、イナゴの数が多すぎて、それは役に立たず、イナゴはその布さえ食べた。

イナゴは地域の隅々まで潜入し、住民は眠る前に寝具を軽くたたく必要さえあった。「イナゴは家にぶつかり、窓に群がり、通過する列車を覆った」とニューヨーク・タイムズ紙の特派員は書いている。「イナゴたちはまるで破壊をもたらすために送られたかのように働いた」

locust-us-1915.jpg
・1915年のイナゴの発生時の写真

1877年に、アメリカ議会はこの進行中の害虫に立ち向かうという特定の目的のためにアメリカ昆虫委員会を設置した。その 2年前には、荒廃した地域に種子を供給するために30,000ドルを割り当てていた。

ミズーリ州では、州政府が健常な人たちにイナゴの卵と幼虫を耕して殺すために週に 1〜2日を捧げることを要求した。

しかし、このような対策の中であっても、残念ながら、誰もが生き残ったわけではなかった。何も食べることができない人たちが各地にいた。

前年の秋以来、与えられたもの以外、ほとんどまともに何も食べられなかった家族もあり、あるケースでは、6人の家族が食事をとることができずに亡くなった。

幸運なことに、その後、イナゴは、この 1874〜75年ほど破滅的な発生となることはなかった。

そして、驚くことに、このアメリカのイナゴは突然絶滅した。

しかし、この巨大な昆虫軍がなぜ突然すべて死に絶えたのだろうか。これらの大軍はかつてカリフォルニア州と同じ面積をカバーするほどの量だったのだ。

突然イナゴが絶滅した原因は謎のままであり、何十年間も、いくつもの仮説が唱えられたが、正確な答えとなるものはない。

ここまでです。

どうやら 1870年代のアメリカのイナゴの大軍は「突然出現」して、「突然絶滅した」ようです。

この記事の最初のほうに、

> 「聖書的」な状況

とありますが、これは、聖書の「出エジプト記」などに記されている「十の災い」のことを示していると思われます。この 8つめが「イナゴの厄災」なんです。

十の災い

1. ナイル川の水を血に変える
2. 蛙を放つ
3. ぶよを放つ
4. 虻を放つ
5. 家畜に疫病を流行らせる
6. 腫れ物を生じさせる
7. 雹を降らせる
8. イナゴを放つ
9. 暗闇でエジプトを覆う
10.長子を皆殺しにする


なお、この十の災いの2と3は、日本語では、

>2. 蛙を放つ
>3. ぶよを放つ


となっていますが、これは便宜上で、Wikipedia などによれば、以下のようにありまして、実際には「何の虫かわかっていない」のだそうです。

> この「ぶよ」と次の「虻」という訳は便宜上のもので、本来何の虫を指すのかよくわかっていない。

ともかく、「何かの虫」ということになるようですが、思えば、今は「虫の時代」ではありますよね。

韓国では、各地で「水道水から幼虫が出てくる」という事態が相次いでいます。

最初以下の記事で取りあげた時は、仁川(インチョン)での地域的な話だったのですが、その後、ソウルや釜山の他、韓国全土に拡大しています。

世界の出来1510 韓国の首都周辺の都市インチョンで「水道水にたくさんの幼虫」が発生中

以下のように水道から幼虫が出てくるようで、ちょっとアレですね。

inchon-bugs-003.jpg

どうしてこんなことが「突然」韓国の各地に広がったのかはわかっていないですが、韓国の中央日報に以下のように書かれてありました。

釜山市は「散発的に幼虫発生の通報があったことから見て、水道水を供給する浄水場系統で発生したというよりも、アパートの貯水槽、家庭水タンクなどから流入した可能性が高い」と説明した。 (中央日報 2020/07/21)

これを読んで、むしろ苦笑したのですけれど、どうしてかといいますと、「浄水場などで発生したのではなく、個々の貯水槽などで発生した」というのが本当ならば、

「広範囲のアパートの貯水槽や家庭水タンクに突如として、韓国各地で一斉に幼虫が湧きだした」

ということになり、むしろオカルト的な感じです。

そういえば、イギリスでは、「雨雲のような面積で羽アリが上空を飛んでいった」ことが報じられていました。

まるで雨雲、上空を覆う羽アリの大群をレーダーが観測 英気象庁

ロンドンなど英国の南東部で、羽アリの大群が上空を覆う雨雲のように見える現象が観測され、レーダーがとらえた画像を英気象庁が公開した。

気象庁が昆虫を疑ったのは、粒子が雨粒の形をしておらず、横幅よりも縦の長さが長い昆虫の形をしていたためだった。

羽アリの大群は、レーダーには映らなかった東部でも報告されていた。(CNN 2020/07/20)


なお、今年 6月から 7月のアメリカも「各地で虫だらけ」になっていたこと報じられています。

6月28日 カゲロウの大群に見舞われた後のオハイオ州ポート・クリントン
mayfly-us-0628.jpg

その後も、7月4日の独立記念日頃にかけて、アメリカの各地で「虫の大群」が出現していることが伝えられていました。

主にカゲロウなどの羽虫だったみたいです。

今の世界は全体として、こんな感じのようですね。

黙示録終わりの警告いというか何というか、とにかく災いの時代ではあるようです。

最終更新:2020/07/26 21:04

このお店で1週間以内に売れた人気アイテム

コメント 0件 コメントを書く

コメント入力欄
お名前(必須)
タイトル(必須)
本文(必須) ※全角で800文字まで記入できます。

書き込みに際しては店長の部屋規約の禁止事項や免責事項をご確認ください

ページ上部へ

カレンダー

2020年7月
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

今月

このお店で1週間以内に売れた
人気アイテム