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2020/05/12 22:31

武漢ウイルス研究所は「2019年10月にバイオ事故の発生で突然閉鎖されていた可能性が高い」ことがアメリカ諜報機関による携帯通信データ解析報告書により判明

2020年5月10日
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2019年10月7日-24日、武漢ウイルス研究所周辺は「無人だった」可能性

武漢ウイルス研究所の話題は、出てくる話題がどれも非常に興味深いもので、まるで「よくできた連続小説を読んでいる」ような新鮮な感覚を常に与えてくれます。

前回、武漢ウイルス研究所について書きましたのは以下の記事で、武漢ウイルス研究所で「コウモリのコロナウイルスを人間に感染させる実験に成功」した女性科学者である石正麗(シー・ツェンリ)さんという方が、ヨーロッパ経由で、アメリカに亡命した可能性があるという台湾での報道をお知らせしました。

武漢ウイルス研究所のシー・ツェンリ研究員が、1000の極秘書類を持参した上で、アメリカに「亡命」した
自由時報 2020/05/02

新型コロナウイルスの拡大がいまだに続いている中、最近、世界の多くの国がこの新型ウイルスが、中国の武漢の研究所に関連している可能性があるという疑惑を表明している。

アメリカ政府もまた、さまざまな公開情報を調べる中で、ウイルスの出所は「中国科学院からの可能性が最も高い」と判断したと発表している。関連が疑われているのは、武漢ウイルス研究所と武漢疾病管理予防センターだ。

最近、武漢ウイルス研究所の副局長である石正麗(シー・ツェンリ)氏が、家族と共に、「 1,000近くの秘密文書」を持ち出した上で、ヨーロッパに逃亡し、アメリカに亡命を求めたと伝えられている。

中国の最高レベルの病原体研究施設である武漢ウイルス研究所の主任研究員であるシー・ツェンリ氏が、中国からの逃亡に成功したことは、4月24日、アメリカ大統領の元上級顧問であるバノン氏により伝えられたとされる。

シー・ツェンリ氏はフランスにあるアメリカ大使館に亡命を申請したされる。彼女の脱出を助けたのは、中国の公安部門の副局長であるスン・リジュン(Sun Lijun)氏だとされる。リジュン氏はその後、中国当局に逮捕された。

しかし、中国の国営メディア「グローバルタイムズ」は、シー・ツェンリ氏が亡命したことを否定している。

現在、各国で、新型コロナウイルスが中国武漢の研究所から流出したものなのではないかとする疑惑が噴出しているが、今のところ、それを証明できる根拠はない。

英国のメディア「デイリー・テレグラフ」は、アメリカ、オーストラリア、その他 5か国で構成される調査機関「ファイブ・アイ・アライアンス (Five Eyes Alliance)」が、新型コロナウイルスの発生源が、武漢ウイルス研究所なのか、それとも、武漢の海鮮市場なのかを調査中だとしていて、中国とオーストラリアも、この調査に参加したと報じている。

調査では、武漢ウイルス研究所でコウモリの研究に関係していたシー・ツェンリ氏と、もうひとりの科学者である周鵬(ゾウ・ペン / Zhou Peng)氏が調査の対象となっている。

中国側はこの報道を否定していますが、しかし、シー・ツェンリさんのその後の正確な動向はわからないままです。

ところで、新型コロナウイルスの「最初のヒトへの感染」については、さまざまな遺伝子解析がおこなわれている中で、国によりも違いがありますが、おおむね「 2019年11月に武漢周辺で最初のヒトへの感染が起きた」とするのが最も主流の学説だと思われます(中国での見解は 11月17日にヒトへの最初の感染が始まったとされています)。

ところが、実際には、中国の公式見解より少し早い段階、つまり 10月中旬頃にヒトへの感染が始まったする解析が多いのです。

そして、武漢でヒトへの感染が最初に発生したと考えられるこの時期に、「武漢ウイルス研究所で、生物学的な事故が起きていた可能性」が急激に浮上しました。

これは、アメリカ NBC ニュースが、衛星による携帯電話のデータの分析により、2019年10月7日から 10月24日まで、「武漢ウイルス研究所とその周辺が無人だった可能性がある」ということがまとめられている報告書について報じたのです。

以下の報告書がそうです。

・MACE E-PAI COVID-19 ANALYSIS
ht●●tps://www.documentcloud.org/documents/6884792-MACE-E-PAI-COVID-19-ANALYSIS-Redacted.html

これはもう、非常に多数の解析データとグラフからなるもので、「その 2019年10月7日-24日までの期間に、武漢ウイルス研究所周辺では携帯による通信がほとんどなかった」ことがわれわれ素人にもある程度わかるものです。

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これらのデータが意味するところは、武漢ウイルス研究で「 2019年10月7日頃にバイオ事故」的な事象が発生し、当局は、研究員を避難させ、施設を閉鎖したという可能性があるのかもしれないということです。

仮に、その期間に武漢の研究所で、施設を閉鎖する必要があるような事故が発生していたとするならば、「武漢でヒトへの感染が始まった時期と見事に一致する」ことにもなるということも事実となってしまいます。

ただ、「真相」ということに関しましては、中国とアメリカが言い争っている状態で、あるいは、そこに他の多くの国々が論争に加わるような現状では、冷静な態度によって真相が明らかになることはなさそうですが、あまりにも次々と刺激的な展開となっていくのを見て、「全体的に仕掛けられているのかなあ」という気にもならないではないです。

私個人としては、この問題は、落としどころを間違えると「確実に戦争になる」ものだと思っていますので、曖昧にしておくのもいいのかなとも思います。

というのも、現在、中国に「途方もない賠償金を請求する動き」が各国で加速しています。「中国に賠償請求続々 米、インドなど「初動誤り拡大招いた」という記事ht●●tps://www.nishinippon.co.jp/item/n/606840/には、以下のような 425兆円とか 2000兆円というような金額も示されていたりしまして、いろいろと問題は厳しくなっています。

英保守系シンクタンクのヘンリー・ジャクソン協会は、中国当局の情報統制により、多くの湖北省武漢市民が感染に気づかぬまま春節連休前に海外へ出たことが世界的な感染拡大を招いたと指摘。経済的損失は先進7カ国に限っても最低4兆ドル(約425兆円)に上ると試算した。

こうした動きは欧米にとどまらない。

各国メディアによると、インドでは弁護士団体などが20兆ドル (約2100兆円)の賠償を求める請願書を国連人権理事会に提出した。ナイジェリアでも弁護士らが、中国政府に対し2千億ドル(約21兆円)の賠償を求める考えを表明した。

トルコでも大学生が中国大使館に賠償請求の書簡を送ったという。 (西日本新聞)


ここで気づくのは、英のシンクタンクが、新型コロナウイルスによる世界の経済的被害を、このように「 400兆円」というように試算していることで、新型コロナウイルスというより、ロックダウンによる世界の損失が天文学的なものになっていることを改めて実感できます。

大恐慌の時には結局、世界大戦に突き進みましたけれど、そのことも思い出します。

いずれにしましても、こういうことがある以上、中国は当然ですが、どこの国も一歩も引かずに言い争う展開となりそうで、「どの国も一歩も引かない状態が続けば」それはもうどこへ向かうかは明らかな情勢となっています。

そのアメリカの報告書を報じた米 NBC ニュースをご紹介させていただきます。

報告書は、携帯電話の通信データにおいて、武漢ウイルス研究所が10月に突然閉鎖したことを示唆しているが、専門家たちは懐疑的だ

Report says cellphone data suggests October shutdown at Wuhan lab, but experts are skeptical
NBC News 2020/05/09

携帯電話の位置データの私的分析により、新型コロナウイルスの研究をおこなっている中国のバイオセーフティレベル4 (BSL-4)の高セキュリティを持つ武漢研ウイルス究所が、2019年10月の一時期、閉鎖されていたという分析結果があると、三つの異なる情報ソースが NBC ニュースに語った。

アメリカ諜報機関の 2名の上級当局者が、その文書を分析したが、情報分析官たちは同様の理論を以前に調査した際には確認できなかったと述べた。

ロンドンに拠点を置く NBC ニュースの立証局 (Verification Unit)よって得られたレポートによると、武漢ウイルス研究所の高セキュリティ部門で、2019年10月7日から 10月24日まで携帯電話による活動が認められなかったことから、 10月6日から 10月11日の間頃に「何らかの危険な事象」が発生した可能性がある。

もちろん、このような携帯通信の分析データは、研究所が閉鎖されたという直接の証拠にはなりはせず、また新型コロナウイルスが武漢の研究所から流出したという理論の証拠になるわけでなはい。

しかし、確認されてはいないとはいえ、その時期に武漢ウイルス研究所でそのような閉鎖があったとした場合、トランプ政権が主張するような、新型コロナウイルスが中国の研究室から偶然流出したという事象の証拠と見なされることになる可能性もある。

この「武漢の研究所からウイルス流出した」という主張は、アメリカの諜報機関によって検討されているシナリオのひとつだが、それがすべてではない。

現在も世界中の多くの科学者たちは、このウイルスが武漢の研究所から流出したという主張に懐疑的であり、新型コロナウイルスは、武漢の海鮮市場において、動物を介して人間に伝染した可能性が最も高いと主張している。

世界保健機関(WHO)も、5月8日、「湿気の多い」武漢の海鮮市場が、動物から人間に伝染した新型コロナウイルスの蔓延に大きな役割を果たしたと確信していると語っている。

新型コロナウイルスの最初の感染例は、中国では 2019年11月17日とされているが、最初の感染の発生については、この日付けに疑問を持つ科学者も多い。

今回の携帯通信を分析したドキュメントは、新型コロナウイルスのパンデミックの始まりが 11月17日よりも早かったとする分析を述べており、その時期は、武漢ウイルス研究所からウイルスが流出したという可能性を支持する。

しかし、このドキュメントは、その主張を裏付ける直接の証拠を引用していない。

武漢ウイルス研究所には、数百人の研究員がいるが、この分析は、それらの携帯通信のごく一部しか考慮されていない可能性がある。

2019年11月下旬に武漢ウイルス研究所近くの衛生施設を訪れ、研究所のバイオセキュリティ責任者と面会したオランダのウイルス学者ジャスト・ヴラク(Just Vlak)博士は、訪問した研究所には 200〜 300人のスタッフがいたと NBC ニュースに語った。

なお、NBCニュースが入手した文書には、2019年11月の行事について、二つの食い違う内容が含まれていた。

ひとつは「武漢ウイルス研究所で 2019年11月上旬に予定されていた年次国際会議は中止となり、行われなかった」とするもの。もうひとつは、「会議は予定通りに行われた」というもの。二つの文書に他は違いは見られなかったが、この部分は食い違っていた。

一部の関係者は、今なお携帯電話の位置データに基づく分析に懐疑的だが、以前、アメリカの複数の諜報機関が、公的に入手可能な携帯と衛星のデータに基づき、武漢の研究室が閉鎖されたことを示唆する報告を受けているとアメリカの高官 2人が述べた。

しかし、データ画像と自ら収集したデータを調べ、諜報機関は研究室の閉鎖を確認することができず、この報告書は「決定的」ではないと判断した。別のアメリカ当局者は、この新しい報告を受けてデータを再検討する可能性があると述べた。

ドナルド・トランプ大統領は、新型コロナウイルスが中国の研究室から偶然に流出したということに対しての「高い信頼」を与える証拠があると述べたが、アメリカの情報当局は、その結論に達してはおらず、それを裏付ける確固たる証拠はないと述べた。

中国政府は、このウイルスが研究室から流出したことを一貫して否定しており、中国のメディアは最近、その可能性を示唆したポンペオ国務長官を強く非難した。

このウイルスが研究室から流出した可能性があるという疑いをサポートするために用いられている状況証拠のタイムラインは以下のようになる。

・2020年1月24日に医学誌ランセットに掲載された研究では、最初の 4人の感染者のうち 3人の感染者が武漢の海鮮市場との接点がない人物だったことが判明した。

・新型コロナウイルスの株を運ぶ種類のコウモリは、武漢から100マイル(160キロメートル)以内には自然には生息していない。これらのコウモリは武漢の2つの研究室で研究された。

・防護服を着用せずにコウモリからサンプルを収集している武漢の2つの研究所の科学者の写真とビデオが公表された。専門家たちは、このような作業は感染するリスクが高いという。

・2018年に武漢ウイルス研究所を訪れたアメリカ国務省の専門家たちは、この研究所の研究員たちが、「セキュリティに対しての適切な訓練を受けておらず」、「技術者や研究者の深刻な不足がある」と指摘したことをワシントンポストが報じている。

・上院情報委員会のメンバーによると、中国人民解放軍は最高位の感染症責任者を 1月に武漢ウイルス研究所に派遣した。

・中国人科学者により新型コロナウイルスの世界初のゲノムシーケンスを公開した上海の研究所は、1月12日に中国政府により閉鎖された。

・アメリカ国土安全保障省によって発行された諜報機関の評価によると、中国政府は当初、発生の深刻さを覆い隠した。


このような状況証拠があるにもかかわらず、ほとんどの科学者と研究者たちは、新型コロナウイルスは、自然に、動物から人間へと感染したと確信していると述べ続けている。

最終更新:2020/05/12 22:31

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