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2019/09/13 23:41

肉食、菜食 イギリス医師会誌BMJに掲載されたヴィーガンに関してのふたつの論文から「脳とコリン」の関係

2019年8月29日の英国インディペンデントの報道より
cholin-brain-vegan.jpg

菜食とコリンの関係

このブログでは、イギリス医師会の発行する「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」略して BMJ と呼ばれますが、その内容をご紹介することは、比較的多いかと思います。

先日、その BMJ において、ちがう研究グループによる、ふたつの「菜食主義」についての記事があることを見出しました。

ひとつは冒頭のインディペンデントの記事のタイトルにあるように、「菜食主義は、必須栄養素の不足を招くリスクがある」ということが述べられているもので、その栄養素は「コリン」というものです。

これは、冒頭のインディペンデントの記事では、「脳の健康に」とありますが、特に重要なのは、妊娠している女性の胎内の赤ちゃんの脳の成長に対して必須の栄養素だという部分といえるとは思います。

コリンを摂取しないからといって、ただちに大人の脳がどうだこうだということではないと思いますが、ただ、後述しますが、コリン不足が認知症と関係するという研究は複数ありますので、成人の脳機能にも多少関与するようです。

そのコリンが、「野菜だけの食事では、大きく不足する」と BMJ に掲載された論文では述べられているのですね。

そのコリンの不足を解消するには、肉食のようなものを加えていく必要があるということらしいのですが、しかしまあ、ちょっと調べてみますと、納豆を含む大豆にも豊富に含まれているようですので、日本の食事ではそんなに強く肉食を意識する必要はないとは思います。

特にコリンが多く含まれる食品は、

・レバー
・卵
・納豆


などです。

しかし、菜食だと、「コリン」が不足傾向に陥る可能性があるということを知らなかったこともあり、その内容をご紹介しようと思います。

これは、「さあ、肉を食べましょう」という意味でご紹介するのではないです。

実は私自身、ここずっと肉食から離れがちとなっていまして、卵などは食べますけれども、肉そのものは、放っておけば何日も何週間も食べない日があったりします。

これは健康とか環境への意志とかの美しい話ではなく、「肉を食べたいと思うことがなくなり、また、食べてもおいしいと感じなくなった」というだけの理由なんですが、おいしくないと感じますと、自然に離れちゃうんですよ。

そのような状態が長引いている中、「肉食を避けるということは、いろいろな意味で、どういうものなのだろうなあ」とは思っていまして、それだけに、今回の記事のタイトルに興味を持ったのです。

あとですね、この「コリン」というのは、つまり、体内の、

「アセチルコリン」

であるわけです。

このアセチルコリンという存在は、脳細胞の記憶力や学習能力と密接に関連している。

まずは、冒頭の BMJ の研究について、アメリカの科学メディア「サイエンス・デイリー」が取り上げていたものをご紹介します。

Suggested move to plant-based diets risks worsening brain health nutrient deficiency
sciencedaily.com 2019/08/29

植物ベースの食事への移行の提案は、脳の健康栄養欠乏を悪化させるリスクがある

植物ベースの食事を基本とするヴィーガン(完全菜食主義)に移行することは、地球環境のためにはとても素晴らしいことだ。しかし、ヴィーガン食が、脳の健康に関与する必須栄養素の摂取量の低下を招き、脳の状態を悪化させるリスクがあると医学誌 BMJ で医学博士が警告した。

栄養学および生物医学科学が専門のエマ・ダービーシャー博士 (Dr Emma Derbyshire)は、ヴィーガン食は、必須栄養素のひとつであるコリンが不足する可能性があることを指摘する。

コリンは、特に胎児の発育中の脳の健康にとって非常に重要だという。また、人の肝機能にも影響を与え、コリンの不足は、血液脂肪代謝の異常やフリーラジカル細胞の過剰な損傷に関与すると述べる。

食事からのコリンの主要な供給源は、牛肉、卵、乳製品、魚、鶏肉等であり、植物性では、ナッツ、大豆、ブロッコリーなどのアブラナ科の野菜に含まれているが、含有レベルは、動物性よりはるかに低い。

アメリカ医学研究所は、コリンの重要性を認識し、1998年に、1日の推奨摂取量を規定した。それによれば、必要最低量は、女性の場合は 425 mg /日、男性の場合は 550 mg /日となっている。

コリンは、胎児の発達に重要な役割を果たしている栄養素であるため、妊娠中の女性は、 450 mg /日、および授乳中の女性の場合は、550 mg /日となっている。

2016年、欧州食品安全機関も同様の要件を公開したが、しかし、北米、オーストラリア、およびヨーロッパで行われた全国的な食事に関する調査では、習慣的なコリン摂取量の平均値は、これらの推奨量を満たしていなかった。

ダービーシャー博士は、以下のように言う。

「コリン摂取量が基準に達していない理由は、おそらく、現在の食事から肉が減少し、植物ベースの食事に向かう人が多い傾向があることかもしれません」

英国では、コリンの推奨量が規定されていないが、このことに、危機感を抱く。

博士は以下のように述べる。

「コリンの重要な生理学的役割が医学的に承認されていることを考えると、英国当局が、長い間、コリンの重要性を見過してきた理由がわかりません。英国では、コリンは、食品組成データベースや、主要な食事調査、および食事のガイドラインから除外されています」

「食事から必要なレベルのコリンが摂取できていない場合は、特に、妊娠している女性の場合、コリンの摂取は、胎児の発達に重要であることから、栄養補助をすることが必要となるはずです」

ここまでです。

ここに出てくる「コリン」という言葉は、過去記事でも何度か出ているのですが、その中には、以下のようなタイトルの記事を含みます。

Commonly prescribed drugs could increase the risk of dementia, says a new study
medicalxpress.com 2019/06/24

一般的に処方されている薬が認知症のリスクを大幅に高める可能性があることが新たな研究で見出される

英国国立健康研究所 (NIHR)のプライマリーケア研究学校によって資金提供され、英ノッティンガム大学の専門家たちによって実施された研究は、55歳以上で、毎日、強力な抗コリン薬を使用していた患者たちは、認知症のリスクがほぼ 50%増加したことが見出された。

抗コリン薬は、筋肉の収縮と弛緩に役立つ。それらは、神経系でメッセージを伝達する化学物質であるアセチルコリンを遮断することによって作用する。

病院では、慢性閉塞性肺疾患、膀胱の疾患、アレルギー、胃腸の障害、あるいはパーキンソン病など、さまざま症状を治療するために、この抗コリン薬を処方する。

これらの薬は、混乱や記憶喪失などの短期的な副作用をもたらす可能性は知られているが、長期的な使用によって認知症のリスクが高まるかどうかは研究されたことがなかった。

ノッティンガム大学のキャロル・クープランド (Carol Coupland)教授が率いたこの研究は、米国医師会が発行する JAMA インターナル・メディシン (JAMA Internal Medicine)に掲載された。

研究では、55歳以上で認知症と診断された 5万8,769人の患者と、認知症と診断されていない 22万5,574人の患者の医療記録を調べた。これらの患者たちは、2004年1月1日から 2016年1月31日の間に、英国の医療データベースに登録された人たちだ。

研究は、認知症の他の危険因子を考慮した後に、抗コリン薬全般と、そして特に抗コリン薬の中の抗精神病薬、抗パーキンソン病薬、膀胱薬、および、てんかん薬に対する認知症のリスク増加を示した。

抗ヒスタミン薬や胃腸薬など、すでに研究されている他の種類の抗コリン薬についてはリスクの増加は見られなかった。

ノッティンガム大学の認知症センターの代表であるトム・デニング (Tom Dening)教授は、以下のように述べる。

「この研究は、抗コリン作用を有する特定の薬を処方する際には、医師は用心するべきであるという証拠を提供しています。ただ、この種の薬を服用している患者の方々は、急に薬の服用を止めてはいけません。それは有害な作用となる場合があるからです。抗コリン薬を服用されていて、(認知症に対しての)心配がある場合には、医師に相談して、受けている治療法の長所と短所を考慮して対応する必要があります」

認知症患者 5万8,769人の平均年齢は 82歳で、63%が女性だった。それぞれの認知症の症例は、同じ年齢、性別、および一般診療の対照患者と一致した。

認知症になった人々の抗コリン薬への暴露は、認知症と診断される 1年前から 11年前までの 10年間、または対照患者における同等の日数の 10年間にわたる処方情報を使用して評価され、2つの患者群間で比較された。

さらなる分析では、認知症と診断される前の最大 20年間の抗コリン薬の処方が調べられた。

認知症と診断された日または対照群と同等の 1〜 11年前までのあいだに、認知症の症例の人々のほぼ 57%および対照の 51%が少なくとも 1つの強力な抗コリン薬を処方されていた。

症例数は平均で 6種処方、対照は 4種の処方であった。最も頻繁に処方される種類の薬は抗うつ薬、抗めまい薬、および、過活動膀胱の治療に使用される抗ムスカリン薬だ。

これは観察研究であるため、これらの抗コリン薬が認知症を引き起こすかどうかについての確固たる結論を引き出すことはできないが、認知症のごく初期の症状に対しても抗コリン薬が処方されていた可能性がある。

クープランド教授は、次のように述べている。

「私たちの研究は、強力な抗コリン薬、特に抗うつ薬、膀胱の抗ムスカリン薬、抗パーキンソン薬、てんかん薬に関連する潜在的なリスクのさらなる証拠を追加しています」

「このタイプの薬のリスクは、薬を処方するときの利点と一緒に医療従事者によって慎重に考慮されるべきであり、可能であれば、他のタイプの抗うつ薬や、膀胱のための代替タイプの治療などの代替の対処も考慮されるべきです。また、この研究は、定期的な投薬状況の確認を実施することの重要性も強調しています」

「私たちは、80歳以前に認知症と診断された人々のリスクがより高いことを見出しました。これは、抗コリン薬は中年の人々と同様に高齢者にも慎重に処方されるべきであることを示します。」

これらの結果は、2018年に発表された同様の研究の結果とともに、どのタイプの抗コリン薬が認知症の最も高いリスクと関連しているかを明らかにするのに役立つことになるだろう。

これらの抗コリン薬に関連するリスクの増加は、その関連が原因である場合、認知症診断の約 10%が抗コリン薬曝露に起因する可能性があることを示しており、これは英国における年間 20万9,600の新規の認知症の症例うちの約 2万例に相当するものだ。

これはかなりの割合であり、認知症の症例の人たちの持つ状態の他の割合は、中年の高血圧で 5%、糖尿病で 3%、後期喫煙で 14%、身体的不活動が 6.5%となっており、これらと比較しても、抗コリン薬曝露による認知症発症率は、他の危険因子に匹敵するか、それを上回る。


風邪や花粉症など、身近な薬がアルツハイマー病を増やす、飲むほど影響、米国グループ報告

米ワシントン大学を中心とする研究グループが、内科分野の国際誌である JAMA インターナル・メディシン誌オンライン版で、風邪や花粉症など、身近な薬がアルツハイマー病を増やすことを 2015年1月26日に報告した。

問題になるのは、抗コリン作用を持つ薬だ。抗コリン作用を持つ薬剤は多く、総合感冒薬や鼻炎薬、胃腸薬、一部の抗精神病薬、抗うつ薬などが知られている。

研究グループは、抗コリン作用薬を使った蓄積と認知症リスクの関連を明らかにする研究をより大規模に行った。

研究開始時に認知症がなかった 65歳以上の参加者 3434人を対象に、2年ごとに状況を調査、平均 7.3年間の追跡を行った。追跡したところ、参加者のうち2割強が認知症を発症。認知症の8割はアルツハイマー病だった。

認知症およびアルツハイマー病の発症と、抗コリン作用薬の使用状況の関係を調べたところ、抗コリン作用薬を長期間にわたって多く使用するほど認知症のリスクが増していた。


実は、現在の西洋薬の非常に多くが、「コリンを遮断する」ことで作用するのですが(抗コリン薬といいます)、上の記事では、この「コリンを遮断する薬」を服用する高齢者たちに「認知症の発症率がとても高い」ことが示された医学メディアの記事をご紹介しています。

「コリンを遮断する薬」なんていうと、難しく感じられるかもしれないですが、以下のような処方薬や市販薬の多くが「コリンを遮断する薬」です。

・かぜ薬(総合感冒薬)
・鼻炎薬
・胃腸薬
・抗不安剤
・抗うつ薬


このようにきわめて一般的なものです。

アメリカの研究では、このような日常的な薬を「1年間に9日飲むと、認知症のリスクが上がった」という調査結果が出ています。

そういうように、コリンというのは、赤ちゃんの脳の成長にも大事ですし、高齢者の認知機能の維持にも大切なものだということがわかってきます。 2012年にノルウェーで行われた研究では、「コリン不足の人ほど認知力が低い」という結論も出ています。

それだけに、確かに極端にコリンが不足することには、問題もあるのかもしれません。

ただ、先ほど書きましたように、納豆や豆腐を含む大豆からも摂取できますので、日本の食事なら、菜食で問題は生じないとは思いますが。

本題はここまでですが、同じ頃の BMJ に、「菜食主義の人たちの虚血性心疾患と脳卒中のリスク」を調査した結果の論文が出ていまして、それが、4万8000人を対象に、18年間追跡した前代未聞の大調査で、その概要を締めにご紹介させていただこうと思います。

先に結論を書きますと、

「菜食主義の人たちは、虚血性心疾患に関しては肉食の人たちより発症率が大幅に低かったが、脳卒中になる率は肉食の人たちより大幅に高かった」

という相反する結果となっています。

なお、肉食か菜食かというのは、それに至る要因は人それぞれでしょうけれど、私自身は、「人にはいろいろな《体質》があるのだから、一律にどちらがどうといえるものではない」と思っています。

菜食が合う人もいれば、合わない人もいる。あるいは、逆もあるということなんだと思っています。

ここからです。

Risks of ischaemic heart disease and stroke in meat eaters, fish eaters, and vegetarians over 18 years of follow-up: results from the prospective EPIC-Oxford study
BMJ 2019/09/04

18年間の追跡調査における肉食者、魚食者、菜食主義者の虚血性心疾患と脳卒中のリスクの比較 : オックスフォードの研究の結果より

目的
菜食主義と虚血性心疾患および脳卒中のリスクとの関連を調べること。

被験者
英国の 4万8188人の虚血性心疾患、脳卒中、または狭心症(および心血管疾患)の病歴のない人たちを、3種類の異なる以下の食事グループに分類した。

・肉を食べる人のグループ(魚、乳製品、または卵を食べたかどうかに関係なく、肉を食べる人たち:人数は 2万4428人)

・魚を食べる人のグループ(魚を食べるが肉類は食べない人たち:人数は 7506人)

・ヴィーガンを含む菜食主義の人のグループ(人数は 1万6254人)


主な結果の測定値
被験者たちの 2016年までの記録を通じて特定された虚血性心疾患および脳卒中の事例。

結果
追跡調査期間は 18年1ヵ月で、その期間内に、2820件の虚血性心疾患と 1072件の脳卒中 (このうちの 519件が虚血性脳卒中で、300件が出血性脳卒中)が記録された。

社会人口学的および生活習慣の因子を調整した後、虚血性心疾患の率は、肉を食べる人たちの群よりも、魚を食べる人で 13%低く、菜食主義の人たちで 22%低かった。

対照的に、菜食主義の人は、肉食の人よりも脳卒中の発生率が 20%高かった。菜食主義の人は、主に出血性脳卒中の割合が高かった。なお、脳卒中の関連性は、疾患の危険因子をさらに調整しても減衰しなかった。

結論
魚を食べる人と菜食主義の人は、肉食の人より虚血性心疾患の発生率が低かった。しかし、菜食主義の人は、出血性脳卒中の発生率が他の群より高かった。

最終更新:2019/09/13 23:41

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