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記事詳細

2019/05/16 22:22

ごく一般的な食品添加物である「二酸化チタン」が腸内細菌環境を破壊することがオーストラリアの大学の研究により判明。そして、それが最も含まれているのは

2019年5月13日のオーストラリア・シドニー大学のニュースリリースより
titanium-dioxide-e171.jpg

オーストラリアのシドニー大学のニュースリリースで、

「ありふれた食品添加物が、腸内細菌環境を破壊している可能性」

が示されたことが発表されていましたので、それをご紹介したいと思います。

それで、その食品添加物というのは「二酸化チタン」というものらしいのですね。

私自身は、二酸化チタンというような言葉を初めて聞いたのですけれど、ちょっと調べてみると、いろいろと出てくるわ出てくるわ。

二酸化チタンの腸内細菌環境への影響については、今回ご紹介するシドニー大学の研究が初めての具体的な知見だと思われるのですが、それ以前のものとしては、この二酸化チタンというものに、「発ガン性がある」というようなことが言われていたようです。

そして、この二酸化チタンは、食品添加物として使われる範囲がかなり広いようで、食生活の状態によっては、「二酸化チタンをかなり摂取している」可能性があるかもしれないのです。

そのあたりのいろいろは、後で記させていただくとしまして、ますば、シドニー大学のニュースリリースをご紹介させていただきます。

ここからです。

Common food additive found to affect gut microbiota
sydney.edu.au 2019/05/13

腸内微生物叢に影響を及ぼすことが判明した日常的な食品添加物

シドニー大学の専門家たちは、研究により、食品添加物として広く使われている二酸化チタンが腸内細菌叢に影響を及ぼし、それが炎症性腸疾患または結腸直腸癌につながる可能性があることを明らかにした。このことから専門家たちは、食品および医薬品におけるありふれた添加物であるこの二酸化チタンの規制強化を求めている。

シドニー大学の研究は、多くの食品に含まれている二酸化チタンのナノ粒子が人間の健康に多大かつ有害な影響を及ぼす可能性があるという新たな証拠を提供している。

この研究では、食品中に一般的に大量に使用されている食品添加物 E171 / 二酸化チタンナノ粒子 (以下、二酸化チタン)と、美白剤としての薬品の健康への影響を調査した。

二酸化チタンは、チューイングガムやマヨネーズなど 900種類以上の食品に含まれており、多くの人々により、日常の食品摂取の中で毎日高い割合で消費されている。

医学誌「フロンティアーズ・イン・ニュートリション (Frontiers in Nutrition)」に発表されたマウスによる研究は、二酸化チタンを含む食物の摂取は腸内細菌叢(腸内フローラ)に影響を及ぼし、炎症性腸疾患や直腸癌などの疾患を引き起こすことを見出した。腸内細菌叢腸とは、腸内に生息する何兆もの細菌コロニーで、ヒトの健康と大きな関連があることが知られている。

主任研究者のウォシエック・クルザノウィスキー(Wojciech Chrzanowski)准教授は、この研究は、二酸化チタンのナノ粒子の毒性と安全性、そして、それらが健康と環境に与える影響に関する研究を大幅に追加したと述べた。

クルザノウィスキー准教授は、以下のように述べる。

「この研究の目的は、オーストラリアと世界で二酸化チタンの安全な使用を確実にするために、新しい規格と規制に関する議論を促すことです」

二酸化チタンは、医薬品、食品、衣服、その他の用途に広く使用されているが、二酸化チタンが及ぼす可能性のある影響、特に長期的な影響については、まだよくわかっていない。

二酸化チタンの消費量は過去 10年間でかなり増加しており、すでにいくつかの疾患とも関連していることが示されている。二酸化チタンは、食品添加物として承認されているが、その安全性についての証拠は不十分だ。

二酸化チタンへの曝露の増加率とリンクしている疾患のリストには、認知症、自己免疫疾患、癌の転移、アトピー性皮膚炎、喘息、および自閉症がある。

シドニー大学薬学部およびシドニー・ナノ研究所のナノ毒性学の専門家でもあるクルザノウィスキー准教授は、次のように述べている。

「食物組成が生理および健康に影響を与えることは確立されていますが、食品添加物の役割はよくわかっていないのです」

「現在、二酸化チタンへの継続的な曝露が腸内細菌叢の組成に影響を与えるという証拠が増えています。腸内細菌叢は私たちの健康の守護者であるため、腸内細菌環境の機能の変化は全体の健康に影響を与えるのです」

「この研究は、二酸化チタンを含む食品の摂取が、腸内細菌叢と腸内の炎症に影響を与えるという極めて重要な証拠を提示しており、二酸化チタンの摂取が、炎症性腸疾患や結腸直腸癌などの疾患につながる可能性があります」

共同研究者であるシドニー大学のローレンス・メイシア(Laurence Macia)准教授は、次のように述べている。

「私たちの調査によると、二酸化チタンは腸内のバクテリアと相互作用し、腸内のバクテリアの機能の一部を損なうのです。それにより、病気の発症につながる可能性があります。このことから、二酸化チタンは、食品当局によってより規制されるべきです」

メイシア准教授は、腸管および腸内細菌叢の健康に対する影響についての研究をおこなっている免疫学の専門家だ。准教授は、以下のように述べた。

「この研究では、マウスの腸の健康に対する二酸化チタンの影響を調べたのですが、二酸化チタンは腸内微生物叢の組成は変えませんでした。しかし、二酸化チタンは、バクテリアそのものの活動性に影響を及ぼし、望ましくないバイオフィルム(微生物により形成される構造体)の形でバクテリアの成長を促進していたことがわかったのです」

「バイオフィルムは、バクテリアが互いにくっついているもので、このようなバイオフィルムの形成は、たとえば、直腸癌のような病気で報告されています」

ここまでです。

このローレンス・メイシア准教授の言葉によれば、二酸化チタンは、「腸内フローラの組成は変えない」けれども、

「バクテリアのコロニーを、良くない形で成長させる」

ということで、それが疾患へと結びついていくということのようです。

現段階で二酸化チタンが関係している可能性がある疾患は、このニュースリリースによれば、

・認知症
・自己免疫疾患
・炎症性腸疾患
・結腸直腸癌
・癌の転移
・アトピー性皮膚炎
・喘息
・自閉症


などとなっています。

では、「どんな食品に添加物として使われているのか」といいますと、インターネット上では、脱脂粉乳、チーズ、ヨーグルト、マヨネーズ、チョコレート 、マシュマロなどに使われている、というようにあります。

それで、私の家にある、そういう系の食品の添加物を見てみたのですが、うちでは、二酸化チタンの含まれている食品は見当たりませんでした。

次に、楽天や Amazon などのショッピングサイトで「二酸化チタン」で検索してみたのですね。

その結果、現実としては、食品そのものには、それほど多く含まれているという印象はありませんでした。

食べ物に含まれているものとしては、具体的な名称は避けますが、

・一部のケーキやお菓子の材料
・一部のチョコレート
・一部の外国製のインスタントラーメン

などでした。

ちなみに、二酸化チタンの添加物としての役割は「着色剤」です。

対象を真っ白にするのです。

たとえば、以下の写真は、二酸化チタンを添加したホワイトチョコレート(左)と、添加していないホワイトチョコレートです。

titanium-chocolate.jpg

チョコレートやケーキのクリーム、あるいは他のものでも、このように「真っ白」のものの場合には、二酸化チタンが使われている可能性があります。

白い食べ物ではなくとも、たとえば、ケーキに白い文字がチョコやクリームで書かれていたり、あるいは、真っ白にコーティングされたお菓子なども、可能性はあるかもしれません。

あるいは、他にもいろいろと含まれてはいるのかもしれないですが、基本的に白くするための着色剤として使われる用途が普通ですので、「真っ白な加工食品」だけ気にしていれば問題ないような気がします。

私が気づいた問題は、そちらのほうではなかったのです。

今回、ショッピングサイトで調べていて、「最も二酸化チタンが使われている商品が多いカテゴリー」がわかって、ちょっと愕然としたのです。

それは、何と、「健康食品とサプリメントのカテゴリー」だったのです。

これは、ショッピングサイトで検索されれば、すぐにわかります。

「着色料(二酸化チタン)」

となっている健康食品と美容食品がとても多いのです。

こちらのほうが問題だなあとは思いました。

たとえば、ホワイトチョコだとかマシュマロだとかは、普通の成人だと、そう頻繁に食べるようなものではないでしょうし、私などはどちらも「 20年に 1度」とか、そういうような食べ物でもあり、影響が大きな人はあまりいないような気もします。

しかし、健康食品やサプリメントは違います。

おそらく、健康食品やサプリメントを摂取している人たちは、毎日、あるいは1日何回というように定期的に摂取しているはずです。

そして、そのたびに、腸内細菌環境を破壊する二酸化チタンが体内に入ってくるというのは、ちょっとなあ……と。

健康食品は健康になるためにとっているものだと思うのですが、健康のための摂取が、腸内環境の破壊という「最も不健康な事態に結びついてしまう可能性」が出てきてしまっているのですね。

もちろん、使われている二酸化チタンの量は微量でしょうし、過度に気にすることはないのかもしれないですが、それでも、今回のシドニー大学の研究者たちは、

「食品当局は、二酸化チタンの使用を規制するべきです」

というような強い主張を出しているということは、日常で摂取している量でも影響があるということになるのかもしれません。

そういえば、二酸化チタンについて調べていた中で、つい最近のニュースとして、以下のようなものがありました。

フランス政府が、2020年から「二酸化チタンの食品への使用を禁止する」と発表したというものでした。

食品添加物の二酸化チタンを2020年から禁止 (フランス)

日本貿易振興機構(ジェトロ) 2019/04/26
政府は4月17日、フランス独自の規制として、2020年1月1日からナノマテリアルである二酸化チタンを含む食品の市場投入を禁止すると発表した。

二酸化チタンは、EUでは食品添加物(白色着色料)として認可されており、チューインガム、歯磨き粉、日焼け止めクリームなどの食品、化粧品、医薬品に使用されているが、食品環境労働衛生安全庁は、二酸化チタンがナノ粒子のため生体組織を通過しやすく、発がん性物質の可能性があるとしている。


フランスでは、来年から食品添加物としては禁止されるようですね。

そういえば、この報道に「日焼け止めクリーム」とありますが、日焼け止めには、ほぼすべてに、二酸化チタンが使われているらしいのですけれど、最近の WIRED の記事に、「日焼け止めの化学物質は、皮膚から体内に入りこんでいた」というニュースがありました。

日焼け止めの化学物質は体内に吸収され、血液中に流れ込んでいた:米当局の臨床試験から明らかに
https:●//wired.jp/2019/05/08/sunscreen-chemicals-soak-all-the-way-into-your-bloodstream/
2019/05/08
市販の日焼け止めに配合される紫外線防御剤が、皮膚から体内に吸収されている──。そんな臨床試験の結果を米食品医薬品局(FDA)が論文として発表した。試験は小規模なもので、紫外線防御剤が人体に悪影響を及ぼす証拠が見つかったわけではない。専門家からは「影響がわからない点が問題」との声も上がっており、FDAは審査の厳格化に向けて動き始めた。

太陽光に含まれる紫外線(UV)が健康に悪影響を及ぼすことは、よく知られている。陽の光を浴びるときは、皮膚がんなどを防ぐために肌を守らなければならない。クリームでもスプレーでも構わないが、外に出るときはとにかく日焼け止めを塗るのが鉄則とされている。

医師や保護者からYouTubeの美容インフルエンサーまで、この点では意見が一致しているが、一方で懸念すべきデータもある。日焼け止めはこれまで、休暇で海辺などの日差しの強い場所に行ったときにしか使われていなかった。つまり1年に数回程度だったのだが、これが毎日の習慣となることで、日焼け止めそのものが皮膚や人体に与える影響が注目されているのだ。

具体的には、日焼け止めに配合される紫外線防御剤が皮膚から体内に吸収されるのではないか──という疑いがある。だとすれば、処方箋なしで買える一般用医薬品と同じように、米食品医薬品局(FDA)の許認可を得るべきではないだろうか。つまり、臨床試験などでホルモン値や生殖器系に問題を引き起こさないか、発がん性はないかといったことを調べる必要があるわけだ。

薬局で買えるUVケア製品の品揃えが変わる?

日焼け止めについて臨床試験が実施されることは、ほとんどない。なぜなら、現在使用されている紫外線防御剤は何十年も前にすでに当局の許認可を得ているからだ。とはいえ、当時はこうした化学物質が体内に吸収されるとは考えられていなかった。

こうした状況を受け、米国で最も一般的な日焼け止めの配合成分4種類について、FDAが小規模な臨床試験の結果を発表した。『米国医師会雑誌(JAMA)』に掲載された論文によると、UVから肌を守るための化学物質は、血液中に流れ込んでいることが明らかになったという。

これはメーカーの説明とは真逆だが、だからと言ってすぐさま日焼け止めを使うのをやめるようなことはしないでほしい。紫外線防御剤は人体に悪影響を及ぼすという証拠が見つかったわけではないからだ。

そうは言っても、この研究が化粧品業界や化学品業界に大きな影響を及ぼすことは確実だろう。年内にも薬局で買えるUVケア製品のラインナップが変わってくる可能性もある。

論文の著者のひとりでFDAの非処方箋医薬品部門で働くテレサ・ミシェルは、次のように語る。「これまでこうした化学物質は皮膚の表面にとどまり、体内には吸収されないと考えられていました。ただ実際はそうではなかったのです」

被験者全員の血液から数時間で検出

研究チームは、日焼け止めが皮膚の表面に塗布されてからわずか数時間で、配合成分が血液中に取り込まれることを発見した。これにより血液中の紫外線防御剤の量はFDAの閾値を超えたため、さらなる調査が必要になる。

体内への吸収は被験者24人全員で確認された。男性12人と女性12人からなる被験者グループは、市販の日焼け止め4種類(スプレータイプ2種類、クリーム1種類、ローション1種類)からランダムに選ばれたものを、メーカーの推奨する方法に従って4日間にわたって肌に塗布した。具体的には、1日4回、4時間ごとに、体の表面の75パーセント(水着を着用した際に露出する部分の面積にほぼ等しい)に塗るのだ。

研究チームは日焼け止めを使った4日間とその後の3日間の計7日間、数時間ごとに被験者から血液を採取し、アヴォベンゾン、オキシベンゾン、オクトクリレン、エカムシュル(テレフタリリデンジカンフルスルホン酸)の量を測定した。検査したサンプルの数は1人当たり30点に上る。

紫外線防御剤の吸収はどの日焼け止めでも観察されたが、体内に取り込まれる速度などは種類によって異なっていた。スプレーおよびローションの場合、血液中の化学物質のレヴェルは塗布をやめても実験終了まで上昇し続けた。一方、クリーム状の日焼け止めは化学物質のレヴェルが低下するのが早かったという。

影響が「わからない」ことが問題に

紫外線防御剤が体内に取り込まれると何らかの影響があるのか、現時点では不明だ。カリフォルニア大学サンフランシスコ校教授でJAMAの皮膚医学版の副編集長を務める皮膚科医のカナデ・シンカイは、「影響は特にないという可能性もありますが、問題なのはわからないという点です」と話す。

紫外線が皮膚がんを引き起こすことは医学的に証明されている。つまり、日焼け止めを塗ることは確実に有益だが、それを上回るようなリスクがあるのかを、わたしたちは知らないのだ。

これを理解するにはさらなる研究を行わなければならないが、特に乳幼児や小さな子どもについては、緊急調査が求められる。子どもは大人と比べて体積に対する体表面の面積の割合が小さいため、日焼け止めを長期にわたって使用した場合の影響や体内への吸収率の違いなどを詳しく調べる必要があるだろう。

また、検査室ではなく日常生活で使用した場合のデータをとることも重要だ。例えば、臨床試験が行われる医療施設と真夏の海辺では、気温や湿度といった条件がまったく異なる。FDAは以前から化粧品メーカーに対して、日焼け止めの吸収率に関するデータを提出するよう求めている。メーカー側はこれに応じていないが、今回の論文によってこうしたデータの重要性が改めて確認されたことになる。

日焼け止めの成分は審査が厳格化へ

日焼け止めは世界的には化粧品として扱われているが、米国ではこれを一般用医薬品に含めるべきではないかという議論がかなり以前から行われていた。1990年代後半から2000年代前半にかけては、紫外線防御剤として使われている化学物質が体内に吸収される可能性があるとした複数の研究結果が発表されたためだ。

FDAはこれを受け、メーカーに新たな有効成分を開発して体内への吸収率のデータを公開するよう求めたが、企業側が反発したため規制強化は行き詰まっている。一方、欧州ではこの期間に少なくとも8種類の新たな紫外線防御剤が開発された。

規制を巡る行き詰まりを打開するため、連邦議会は2015年に、日焼け止めの有効成分の審査促進に向けた法案を可決した。またFDAは今年2月、すでに承認済みの紫外線防御剤16種類について再審査を実施することを明らかにしている。理由は「科学の進歩に対応するため」だという。

FDAはこれらの化学物質の安全性と有効性を証明するため、血液への吸収に関するデータを提出することを義務づけた。吸収率が閾値を超えなければ問題ないが、超えるのであれば追加の臨床試験が必要になる。発がん性の有無、生殖器系や内分泌系への影響など、新薬の候補物質の審査で一般的に必要な検査はすべて行うことが求められる。

一部の製品は販売禁止の可能性も

過去に承認された紫外線防御剤は、これまで何十年も再審査が行われていなかった。新たな事実が明らかになれば、紫外線防御剤の新規開発が後押しされることが期待される。

一方で、短期的には米国で購入可能な日焼け止めの種類が減る可能性もある。FDAは、メーカーが11月までに体内への吸収率などの新たなデータを提出しない場合は、該当する紫外線防御剤の承認を取り消す方針を示しているからだ。そうなれば、こうした化学物質を配合するUVケア商品は販売が禁止される。

16種類のうち、これまでに再審査によって安全性と効果が確認されたのは酸化亜鉛および二酸化チタンだけだ。また、12種類は一般に安全かつ有効と認められることを示す「GRASE」基準を満たしていないという。

この記事で述べられているのは、二酸化チタンではないですが、二酸化チタンは、ナノ粒子として使われるので、とても体内に吸収されやすいような気はします。

この二酸化チタンについては、発ガン性云々より、腸内環境を破壊することのほうが重大だと思われます。

というのも、今の世の中には、発ガン性のある物質などはもう山ほどあるわけですけれど、それ以前の問題として、

「ガン(あるいはすべての疾患)を予防する最大の方法は腸内環境の改善」

だと今は思っているからです。

腸内環境の良い方々は、特に何をしなくても、おそらくは長く身体も精神も健康でいられるでしょうし、あるいは、その逆も言えると思うのです。

ブログでご紹介してきた「腸内細菌環境に悪影響を与えるもの」は以下のようなものです。

・抗生物質

Unintended side effects: antibiotic disruption of the gut microbiome dysregulates skeletal health
medicalxpress.com 2019/01/16

意図しない副作用 : 腸内の微生物叢が抗生物質破壊は骨格の健康を調節不全にする

健康な腸内細菌叢は骨格形成の健康に寄与し、そして、抗生物質により、細菌コロニーが破壊されることは、思春期後の骨格発達を調節不全にする炎症誘発性免疫応答を導くことがわかった。

微生物はしばしば病気を引き起こす病原体として見られ、抗生物質はこれらの外来侵入者と戦うために数多く使用されてきた。しかし、人間と微生物の現実は、そのような単純なものではない。ほとんどの場合、私たちは腸内にコロニーを形成している微生物の集まりである腸微生物叢と調和して暮らしているのだ。

米サウスカロライナ医科大学(MUSC)の骨免疫学、骨格系と免疫系のメカニズムを研究している科学者たちは、この共生する腸内の細菌群が、人間の骨格の健康を含む宿主の生物学的機能を調節することを見出した。

研究者たちは、思春期後の骨格発達に対する健康な腸内細菌叢と、その抗生物質による混乱の影響を調べた。

その結果、 腸内微生物叢が抗生物質により破壊されると、破骨細胞の活性の増加をもたらす炎症誘発性応答を誘導することが発見された。

・砂糖

Sugar Can Keep Good Microbes From Colonizing Your Gut
pbs.org 2018/12/18

砂糖には腸内に良い微生物が住み着くことを阻害する働きがある

フルクトース(ブドウ糖)やグルコース(果糖)というような単純な糖は、単なる糖としての栄養分というだけではない。

これらの糖は有益な腸内微生物の増殖を促進するタンパク質の生産を停止することができることがわかったのだ。

砂糖については、菓子などを含めた糖分について、その過剰な摂取は体に良くないということは、すでに結論付けられている。多くの砂糖を接種することは、心臓病や糖尿病、あるいは肥満や虫歯と関連していることは今では議論の余地はないところだ。

しかし、砂糖の問題はそのような部分だけではなかった可能性が高いのだ。

私たちの腸内には数十兆ともいわれる細菌がおり、それが私の身体や精神の状態と深く関わっていることが最近ますます知られてきている。私たちの体の中の細菌は、細胞の数よりはるかに多い。

この重要な存在である腸内の細菌が、私たちが日々食べている「甘いもの」により強い攻撃を受けている可能性が浮上した。

米国イェール大学による新しい研究によれば、砂糖は有益な腸内微生物がマウスの腸内に定住することを直接阻害していることがわかったのだ。

PNAS ジャーナルに掲載されたこの報告書は、スクロースまたは糖分のビルディングブロックであるフルクトースとグルコースの多量の摂取は、健康な人々に見られる腸内の細菌種の増殖を促進するタンパク質の生産を妨げていることが示された。

この研究結果はまだ検証されなければならないが、砂糖というものが、単なる栄養ではなく、それ以上の働きをしている証拠を示している。

つまり、砂糖というものは「信号を発する存在」であるということで、その信号は、腸内の重要な微生物を消滅させる力を持つのだ。

この研究結果について、カリフォルニア大学サンディエゴ校で腸内細菌の研究を行っているセ・ジン・ソング(Se Jin Song)博士は、以下のように言う。

「これは食事と腸内の微生物の相互作用を示すまったく新しいレベルの結果だ」

近年になり、「人体は実は人体ではない」ことが、ますます明らかになっている。人間の腸内には数え切れないほどの細菌が生息している。

これはしばしば腸内微生物叢と呼ばれる

これらの微生物は、消化から免疫にいたるまでのすべてを支援する私たちの日々の機能に不可欠な存在だ。この腸内細菌たちがいなければ、人間は食物から適切な分のカロリーだけをとることができず、必要不可欠なミネラルを吸収することが難しくなり、また常に感染症に悩まされる。

この腸内微生物たちは、その活動力は、宿主である人間と同じ食物源に依存している。私たちが食べた食物はすべて消化管に入る。人体がどのような状態にあるにせよ、食べるたびに、私たちは数え切れないほど余分な細胞を摂食している。

ヒトの腸内で最も重要な微生物のひとつは、食物繊維が豊富な食事を多く摂取し健康な体重を維持している人たちに典型的に見られる細菌種のバクテロイデス・シータイオミクロン(Bacteroides thetaiotaomicomic)だ。

その一方で、過体重および肥満の人たちには、これらバクテロイデス(Bacteroides)群の細菌があまり見られないことが多い。

今回の研究の著者であるペンシルバニア州立大学の微生物学者であるガイ・タウンゼント(Guy Townsend)氏と、イェール大学の微生物学者であるエドゥアルド・グロースマン(Eduardo Groisman)氏は、食生活がマウスの腸内にバクテロイデス・シータイオミクロンが集団で住み着くための能力にどのように影響を与えたかを評価することに着手した。

これまでの研究では、甘い食べ物を大量に食べると、バクテロイデス群以外のいくつかの細菌種の生育に有利に働く可能性が指摘されていたため、砂糖が、バクテロイデス・シータイオミクロンに良く働かないことは驚くことではなかった。

しかし、驚いたのは、砂糖を摂取することでバクテロイデス・シータイオミクロンの状態がおかしくなっていったそのメカニズムだ。

糖そのものは、それらの腸内細菌に何も働きかけていないことに研究者たちは驚いたのだ。

それでは、何が腸内細菌を狂わせていったのか。

この腸内細菌バクテロイデス・シータイオミクロンは、腸に生息できるようにするために、 Roc と呼ばれるタンパク質を産生する。

適切に産生されたタンパク質 Roc は、大腸のような特定の場所に自分たち細菌が宿主の腸内に生息できる能力を与えるものだ。この Roc がなければ、バクテロイデス・シータイオミクロンは、この腸内環境生息システムから排除される可能性がある。

研究者たちは、フルクトースやグルコースの存在下で、バクテロイデス・シータイオミクロンを培養した際に、これらの微生物が、「突然 Roc の産生をやめてしまった」ことを見出した。

フルクトースやグルコースなど単純な糖は、何らかの形で環境的なトリガーとして働いているようで、細菌に必要なタンパク質の産生ラインの進行を止めるようなのだ。

つまり砂糖は、直接、腸内細菌に作用するのではなく、「腸内細菌が生息するのに必要なタンパク質の産生を停止させる機能」を持っていると考えられる。

フルクトースとグルコースは両方とも典型的なアメリカでの食事に豊富に含まれていることで共通している。

これらは果物、野菜、穀類などに自然に存在するが、しかし、フルクトースおよびグルコースの供給源に関する最も重要なものの1つは、それらが一緒に結合した 2つの単糖を含むものだ。つまり、砂糖あるいはスクロース(ショ糖)だ。

これまでのところ、タンパク質 Roc の産生を止めるのは、フルクトースとグルコースにのみ反応すると思われた。

しかし、研究者たちが微生物バクテロイデス・シータイオミクロンをガラクトース(乳製品などに含まれる単糖)に暴露したところ、牛乳に見られるわずかに異なる構造のシンプルな糖により、微生物たちはタンパク質の塊を粉々にしてしまった。

次に研究者たちは、「フルクトースとガラクトース」または「グルコース とガラクトース」の混合物を与えたとき、タンパク質 Roc は再び消えた。

ガラクトースを他のより複雑な糖類(プレバイオティックとして頻繁に消費されるフルクトオリゴ糖、または有益な腸内細菌の集団に供給すると考えられる食事添加物を含む)に交換した場合も同様であった。何らかの理由で、Rocは単純糖の特定の混合物に非常に敏感であるように見えた。

将来、Roc と他の同様のタンパク質がバクテロイデス・シータイオミクロンと他の腸内細菌が腸内に落ち着くために重要である理由を、チームはさらに掘り下げたいと考えている。

研究者たちはすでに砂糖に邪魔されない Roc のバージョンを設計しており、高糖食を食べているマウスでも、この改変を行った場合は Roc は消えない。これらの遺伝的ツールを利用することで、最終的には、多数の食事内容と適合する将来のプロバイオティクスの生産に結びつけたいと考えている。

もちろん、この研究で示された結果がそのままヒトに適合されないかもしれないし、同じ現象が人間に観察されたとしても、この実験の内容は規範的でないという意見もある。

なぜなら、すでに生活の中で砂糖を多く使っている私たち人間の腸内には、多くの人たちにこの腸内微生物バクテロイデス・シータイオミクロンがいるからだ。

しかし、全体として、この知見は、単純糖が私たちの体には良くないかもしれないという一つの理由を指摘している可能性は高い。

腸内細菌の産生を停止する能力があるなら、砂糖というものの働きは、単なる糖としての栄養やカロリーの問題を超えたものかもしれない。

・人工甘味料

New study reveals that low-calorie sweeteners disrupt the gut bacteria in healthy people in association with impaired blood sugar control
eurekalert.org 2018/10/04

最新の研究で、低カロリー甘味料が血糖コントロール障害と関連して、健康な人の腸内細菌を破壊することが明らかになった

今年の欧州糖尿病学会(EASD)の年次総会で発表された新しい研究は、低カロリー(およびノンカロリー)甘味料(LCS)の消費は、グルコースレベルの調節の障害に関連し、腸内細菌のタイプを変えてしまう可能性があることを明らかにした。

この研究は、オーストラリア・アデレード大学医学部とアデレード大学健康栄養科学センター(Centre of Research Excellence in Translating Nutritional Science to Good Health)の共同による。

この研究では、腸内の微生物(腸内細菌)に対する低カロリー甘味料の影響と、体内でグルコースをどのように吸収し、そして調節するかについての研究がなされた。

これまで知られている医学的研究では、低カロリー甘味料入りのドリンク(ダイエットドリンクなど)を定期的に、あるいは多量に飲用している場合は、2型糖尿病の発症リスクが高くなることが明らかにされているが、しかし、糖尿病発症の根底にあるメカニズムについては不明だった。

アデレード大学の研究者たちは、糖尿病ではない健康な体の被験者たちの食事に低カロリー甘味料を 2週間添加することで、グルコースの消費に対して体がどのように応答するかを調べた。

その結果、臨床的にグルコース消費と関連性のある反応の増加を引き起こすのに十分であることを示した。

今回の研究には、糖尿病患者ではなく、平均的な体重を有する平均年齢 30歳の 29人が被験者として参加した。

そのうち 15人の参加者は無作為にプラセボを摂取し、14人は 1日当たり 1.5リットルの低カロリー甘味料入りの飲料を飲むことに相当する低カロリー甘味料の組み合わせ(スクラロース 92mg および アセスルファム 52mg )を摂取した。

用量は、2週間にわたって 1日3回、カプセルの形態で投与された。 低カロリー甘味料の摂取の前後に便を採取し、腸内に存在する微生物の種類を同定した。

この研究で、低カロリー甘味料を摂取した被験者群が、糞便中に存在する微生物の型のより大きな変化を示し、その中でも良好な健康と関連する細菌であるユーバクテリウム‐シリンドロイデス(Eubacterium cylindroides / ヒト腸内グラム陽性細菌の一種)が有意に減少することを見出した。

他に食物の発酵を助ける腸内の有益な細菌種の個体群も減少した。

しかし、11種の日和見菌(体が弱った時に腸内で悪い働きをする細菌)の存在は増加していた。

さらに、研究では、血糖値をコントロールするのに役立つホルモン GLP-1 (血糖値を下げる働きがある)の放出が低下したことに関連して、ブチリビブリオ(Butyrivibrio)細菌集団の減少を観察した。

また、ショ糖およびグルコースのような単糖の代謝に関与する微生物遺伝子の量にも変化があった。

研究者たちは論文で以下のように述べている。

「健康な非糖尿病被験者たちにおいて、2週間の低カロリー甘味料の補給は、消化管の細菌を破壊し、健常な人(の腸内)には通常存在しない(悪い)細菌類を増加させるのに十分であった」

「エネルギーを収穫するためにこれらの増加した細菌に使用される経路は、グルコースを調節する身体の能力を低下させると予測される」

「今回の私たちの知見は、人工甘味料が糖尿病患者の血糖コントロールを悪化させるという考えを支持することになった」

・除草剤の成分グリホサート

Poisoning The Public: Toxic Agrochemicals And Regulators  Collusion With Industry
zerohedge.com 2019/03/03

有害な農薬。そして規制当局と業界との共謀

2019年1月、ローズマリー・メイソン博士(Dr Rosemary Mason)は、農薬に関しての欧州の規制当局が農薬業界と共謀していることを非難する内容を欧州オンブズマンに申し立てた。

これは、科学誌「エンバイロメント・サイエンス・ヨーロッパ(Environmental Sciences Europe)」に掲載されているグリホサート系除草剤の遺伝毒性に関するチャールズ・ベンブルック博士(Dr Charles Benbrook)の重要な論文をきっかけとしたものだ。

エンバイロメント・サイエンス・ヨーロッパの編集長と共著者のそれぞれの教授は、ベンブルック博士の出版論文の承認を支持する強力な声明を発表した。

同誌の同じ号に掲載されている解説で、編集長らは以下のように書いている。

私たちは、この記事がグリホサートと GBH (グリホサート系除草剤)の発ガン性に関しての結論が EPA (アメリカの環境保護庁)と IARC (国際がん研究機関)で「異なる」結果となった理由についての新しい洞察を提供すると確信している。

これは、GBH の遺伝毒性に関する議論への重要な貢献となるだろう。

IARC (国際がん研究機関)の評価は、曝露したヒト集団における実世界の曝露分布と遺伝毒性リスクの分布に焦点を当てた研究を重視していたが、EPA(アメリカ環境保護庁)の評価では、そのような部分をまったく重視していないという証拠がある。

その時点までに、ローズマリー・メイソン博士は、欧州化学機関(ECHA)、欧州食品安全機関(EFSA)、そして、EU 委員会に 18か月間にわたり書面を送っており、欧州化学機関によるグリホサートの積極的な評価について異議を唱えていた。

WHO 世界保健機関のガンの調査機関である IARC が、グリホサートの毒性を強く認識したのに対して、アメリカ環境保護庁と欧州食品安全機関は、グリホサートには、遺伝毒性( DNA に損傷を与える)はないとした。そして、そのふたつの機関は、グリホサートには発ガン性もないとした。その理由は何なのか。

WHO の国際がん研究機関 IARC は、グリホサートの遺伝毒性の可能性の証拠は「強い」とし、そして、グリホサートは、ヒトに対しての発ガン性がある可能性があると述べている。

WHO の国際がん研究機関は、公開され精査もされている論文研究と公的な文献により、グリホサートには遺伝毒性があり、発ガン性があるという結論を出しているが、アメリカ環境保護庁が参照した研究論文は、「未発表のもの」で、そして、それは、農薬製造業者から依頼されて作成された論文だった。

事実、アメリカ環境保護庁の評価で引用されている 151の遺伝毒性の評価のうち 95( 63%)が農薬業界内部での調査からのものであった。一方、国際がん研究機関は 100%公的文献の情報源を引用している。

もう1つの重要な違いは、アメリカ環境保護庁がその分析を単体の化学形態としてのグリホサートに焦点を当てていることだ。

このことの何が問題かというと、農薬の使用者あるいは、それが使われている公衆の環境は、グリホサート単体に曝されているのではないのだ。グリホサートと添加成分であるアジュバン等からなる完全除草剤製剤にさらされているのだ。

製品化された製剤は単独のグリホサートよりも毒性が高いことが繰り返し示されてきた。

メイソン博士の苦情は棄却された

その後、ヨーロッパのオンブズマンは、グリホサートをベースとした除草剤ラウンドアップやその他の農薬が人間の健康と環境に及ぼす幅広い影響を文書化した 25ページの回答を書いたローズマリー・メイソン博士の申し立てを却下した。

メイソン博士は、その申し立てが却下されたことで、ヨーロッパのオンブズマン事務局もまた問題の一部であり、彼らもヨーロッパの農薬規制当局と共謀していると結論付けた。

メイソン博士は、以下のように語っている。

「ここ数年にわたる私の申し立てをすべて拒否したところを見ても、ヨーロッパのオンブズマン事務局がヨーロッパの農薬規制当局を保護していることは明らかです。

彼らはヨーロッパのグリホサートの特別委員会によって管理されています…。産業界では自主規制が認められているため、今日多くの有毒農薬が承認され市場に投入され続けています」


メイソン博士による「ヨーロッパのオンブズマンはヨーロッパの農農薬規制当局と共謀している」という新しい報告で指摘されている重要なポイントや主張のいくつかは以下のようなものを含む。

・ヨーロッパの農薬規制当局とヨーロッパのオンブズマンは産業界と共謀しており、その結果、人間とその環境を毒に曝している。

・イギリス王立がん研究基金は、農薬が産業界の利益に大きく左右されているため、農薬の影響に対処していない。したがって、彼らは「農薬がガンを引き起こすという証拠はほとんどない」としている。

・農薬業界のグループである欧州グリホサート・タスクフォース(GTF)は、EUにおけるグリホサートの再使用許諾を確実にするのに役立っている。

・世界的な昆虫の減少の惨状に関しての農薬の影響は壊滅的だ。

・農薬への曝露の結果として、小児および成人は農薬の影響によって精神的な状態を低下させ、精神的健康障害、うつ病、自殺および不安症のレベルが高まる。

・モンサント社の秘密調査によると、同社は自社製品が、ガンや眼の損傷に与える影響について知っている。

・その報告書には、国連の専門家が「農薬より子どもたちの健康を優先するように」呼びかけたことについて言及されている。

・メイソン博士は、イギリスの食品に含まれている毒について概説しているが、たとえば、朝食用のシリアルには驚くほど高レベルのグリホサートが含まれている。

・アルゼンチンでは、 3万人の医師と医療専門家がグリホサートの禁止を要求している。

・ブラジルの国立がん研究所の声明では、遺伝子組み換え作物は大量の農薬使用を引き起こしている。

・オーストラリアでは、グレートバリアリーフに流れ込む低地の農作物にラウンドアップを適用することを許可した。

・その後、グレートバリアリーフで除草剤と長時間作用型の殺虫剤の影響が起きている。


・加工肉に使われる亜硝酸ナトリウム

Beef Jerky and Other Processed Meats Associated with Manic Episodes
hopkinsmedicine.org 2018/07/18

ビーフジャーキーおよびその他の加工肉は躁病エピソードに関連する

1,000人を超える人々を対象とした分析によると、その人が精神障害を持っているかどうかにかかわらず、ビーフジャーキー、サラミ、あるいは、ホットドッグなど加工肉を使ったスナックなどの肉類を調整するために使用される化学物質である「硝酸塩」は、人を異常な気分の状態である「躁病の状態」にさせることと関係している可能性がある。躁病は、活動亢進、幸福感、不眠を特徴とする。

これに関しての、ジョンズ・ホプキンス・メディスン(ジョンズ・ホプキンズ大学の医療機関組織)によりおこなわれた研究結果は、7月18日に医学誌「マレキュラー・サイカトリ(Molecular Psychiatry / 分子精神医学の意味)」において発表された。

具体的には、躁病のために病院に入院した人々の比率は、重度の精神障害などの病歴のある人よりも、精神障害を持たない人たちの中で硝酸塩を使用した肉を食べたことがある人たちである確率が 3倍以上であることが分かったのだ。

同じ研究者によるラットの実験では、硝酸塩が添加された食事のあと、わずか数週間後に躁病様の多動性が示された。

双極性障害を特徴づけ、他の精神医学的状態で起こり得る躁病エピソードには、遺伝的要因やその他の危険因子が関連しているが、これらの要因だけでは、この精神疾患の原因を説明することができず、研究者たちは、たとえば食事のような環境要因がさらに大きな役割を果たしているかもしれないと考えるようになっている。

研究者たちは、最近の研究で、特定の食事や、あるいは腸内の細菌の量と種類が、躁病や、あるいは脳に影響を及ぼす精神的な疾患に関係しているという証拠が多く出始めていると言う。

論文の主筆であるジョンズホプキンス大学医学部小児科の神経生物学専門のロバート・ヨルケン(Robert Yolken)教授は、以下のように述べた。

「この結果を受けて、今後の作業は、双極性障害を患っている人や、躁病に罹患しやすい人の躁病エピソードのリスクを軽減するための食事の種類への介入へとつながる可能性があります」

躁病は、気分の上昇や覚醒状態、多動などが数週間から数ヶ月続く状態で、一般的に双極性障害の患者に見られるが、統合失調症の気分障害の患者にも起こり得る。

躁状態は危険な行動を引き起こす可能性があり、あるいは妄想的な思考を含むこともあるため、罹患した人々の多くは複数の入院を経験する。

双極性障害は、アメリカの人口の推定1〜3%に影響を及ぼしており、医学誌『ジャーナル・オブ・アフェクティブ・ディスオーダー(Journal of Affective Disorders / 情動障害)』の研究によると、年間推定 250億ドル(2兆7000億円)の医療費がかかっている。

感染症の専門家でもあるヨルケン教授は、もともとは、食品を介して伝染するウイルスなどの感染症への曝露が精神状態に関連しているかどうかに興味があり、最初はその観点から研究が始まった。

2007年から 2017年までの間、ヨルケン教授と研究チームは、被験者が精神障害を持っているかどうかの有無と関係なく、18歳から 65歳までの 1,101人の個人についての人口統計、健康および食事のデータを収集した。

参加者のうち約 55%が女性で、また、55%がコーカサス(白人)で、36%がアフリカ系アメリカ人だった。

2007年から 2017年までのその記録を調べたところ、予想に反した結果が出てきた。

それは、入院した人のうち、入院前に加工肉(塩漬肉)を食べた人たちの病歴は、精神障害を持たない人たちのグループより約 3.5倍高かったということだった。

そして、加工肉以外のどの食品からも、躁病との関連は見出されなかった。

「さまざまな食事のデータを見る中で、加工肉は際だっていました。つまり、躁病の人たちが何か異常な食生活をしていたというわけではなかったのです。何しろ、加工肉はとても一般的なものです」

硝酸塩は、加工肉製品の添加剤として長く使用されている。

以前はいくつかのガンや神経変性疾患に関連しているとされていたため、硝酸塩が躁病などの気分障害と関係する可能性を疑われたこともあった。

この食品の調査では、加工肉の摂取の頻度や時間については質問していない。したがって、加工肉がどのくらい躁病のリスクを高めるかについての結論を出すことはできなかった。

その後、この研究を続けるため、ヨルケン教授はラットへの影響を研究している研究者に協力を要請した。

研究チームは、健全なラットのグループを 2つのグループに分けた。

1つは普通の食事をしたラットのグループ。もう 1つのグループのラットは、普通に店頭で購入した硝酸塩で加工されたビーフジャーキーを毎日食べた。

2週間経たないうちに、ビーフジャーキーを食べたラット間グループは、不規則な睡眠パターンおよび多動の状態を示した。

次に、チームは米ボルチモアにあるビーフジャーキーの会社と協力して、特別に硝酸塩を含まない乾燥ビーフジャーキーを作った。

そして、次は、2つのグループの 1つには、店頭で購入した硝酸塩を使ったビーフジャーキーを与え、もう 1つには硝酸塩を含まないビーフジャーキーを与えた。

その結果、硝酸塩を含まない加工肉を食べたラットたちは通常の行動を見せ、そして、硝酸塩を摂取したラットたちは、躁病の患者と同様の睡眠障害および機能亢進を示したのだ、

この実験の重要なところは、この実験でラットに使われた硝酸塩の量は、人間の体に当てはめた場合、人が日々スナックとして食べるホットドッグなどに含まれている硝酸塩と同じほどの量だということだ。

「実験で使用した硝酸塩の量が、人々が日常的に食べている範囲内の量であるかどうかを確認しようと思ったのです」とヨルケン氏は言う。

研究者たちは、それぞれのグループのラットの腸内細菌を分析したが、その際、硝酸塩を含むエサを摂取したラットたちは、摂取しなかかったラットたちと腸内に生息する細菌のパターンが異なっていることを発見した。

さらに、これらのラットは、双極性障害に以前から関与していた脳内のいくつかの分子経路に差異があった。

しかし、研究チームは、この結果から臨床的な結論やメッセージを出すことは時期尚早であるとしている。

研究者のひとりであるセヴァ・カンバドコーン(Seva Khambadkone)氏は、以下のように述べる。

「躁病は、複雑な神経精神医学的状態であり、躁病エピソードには、遺伝的脆弱性と環境因子の両方が関与している可能性があることが示されています。その中で、私たちが今回示した結果は、硝酸塩を使った加工肉が、躁病エピソードの環境要因のひとつとなる可能性があることを示唆しています」

また、ヨルケン教授のグループは最近、双極性障害を有する人々に躁病エピソードの後に腸内細菌の組成を変えることができるプロバイオティクスを投与すると、再入院する可能性が低いという別の研究結果を発表した。

「腸内の病原菌が脳に影響を与えている可能性があるという証拠がさらに高くなっています」とヨルケン教授は述べている。

・家庭用化学クリーニング用品

Household cleaning products may contribute to kids overweight by altering their gut microbiota
sciencedaily.com 2018/09/17

家庭用洗浄製品は子どもの腸内微生物叢を変え、肥満に寄与する

カナダの研究で、一般的な家庭用の洗剤や洗浄製品が幼児の腸内細菌叢(腸内フローラ)を変えてしまい、それによって、肥満が増加することがわかった。

これは、カナダ政府の研究プロジェクト「カナダの子どもの健康に関しての長期発達調査(Canadian Healthy Infant Longitudinal Development / CHILD))」のデータから、研究者たちは、幼児の糞便中の微生物の状態を調査した。

そして、体格指数(BMI)について、世界保健機関(WHO)の成長チャートを使用した。

この研究では、家庭で使用される消毒剤、洗剤および環境にやさしい製品への曝露の状態と、3〜 4ヵ月齢の乳幼児、および 1歳、および 3歳の子どもたち 757人の腸内細菌叢を分析した。

生後 3〜4ヶ月の乳児における腸管内細菌叢の変化は、マルチサーフェス・クリーナーなどの家庭用消毒剤の頻繁な使用に対して最も強く、消毒剤や殺菌剤を頻繁に使う家庭の子どもでは、ヘモフィルス(腸内細菌)およびクロストリジウム(腸内細菌)の量は少なく、しかし、ラクノスピラ(腸内細菌)は高いレベルを示した。

研究者たちはまた、消毒剤で頻繁に洗浄している家庭であるほどラクノスピラ細菌の腸内での増加を観察した。

以前行われた子豚での研究では、消毒剤に暴露された場合、腸内微生物に同様の変化が見られていた。

通常の洗剤や、環境に優しい洗浄剤では、このような腸内フローラの変化は見出されていない。

アルバータ大学の小児科教授で、プロジェクトの主任研究者であるアニタ・コズィルスキー(Anita Kozyrskyj)氏は以下のように言う。

「消毒剤(殺菌型の家庭用洗剤等)を、少なくとも週に 1回使用している家庭に住んでいる乳児たちは、3〜 4ヶ月齢で腸内細菌ラクノスピラのレベルが他の子たちと比較して 2倍高い可能性が見出されました」

「そして、彼らが 3歳になった時には、彼らの体格指数は、消毒剤の家庭での大量使用をおこなっていない家庭の子どもたちと比較して、高かったのです」

また、環境に優しい洗剤を使用していた世帯に住んでいる乳幼児たちは、消毒剤を使っている家庭の乳幼児とは微生物叢が異なり、成長するにつれて肥満になる可能性が低かった。

まあ、砂糖を過度に避けるのは、状況によっては難しいかもしれないですけれど、しかしこれらは、避けようと思えば、たとえ完全でなくとも、大筋では避けられるものでもあります。

いろいろと気にしなければならないことが多い生活は面倒ではあるかもしれないですけれど、その意味はあるような気はします。

最終更新:2019/05/16 22:26

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