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2019/04/24 23:28

世界の借金総額は「2京7000兆円」に膨れあがっていた。これが炸裂すると

2019年4月22日の米ゼロヘッジより
243-trillion-debt.jpg

リーマンショックから10年後にさらに膨張している債務

国際金融協会というものがあるそうで、金融・証券用語解説によれば、これは「国際金融システムの安定を維持するため、1983年にワシントンを本拠地として設立された国際的組織のこと」だそうですが、その国際金融協会の集計による「世界の債務の状況」が大変なことになっていまして、2018年末の時点で、

「全世界の債務は 243兆ドル」

となっていることが発表されていたのでした。

日本円に換算しますと、大ざっぱに「 2京 7000兆円」です。

現実的に経済の話で使うことがあまりない「京」が出てくるわけです。

国際金融協会の2019年4月のニュースリリースより
243t-debt-2018.jpg

これを受けて、昨日の欧米の報道では、このことが一斉に報じられていました。

その主張としては、例えば以下のようなものです。

The Cataclysmic $243 Trillion Global Debt Bomb Will Explode, Impoverishing Everyone
zerohedge.com 2019/04/21

壊滅的な243兆243ドル(2京4300兆円)の世界的な債務の爆弾が爆発した場合、世界の全員が貧困に陥る

世界的な債務の爆弾が爆発した場合、救われる人は誰もいないだろう。

あらゆる政府は崩壊し、世界中の人々が貧困状態となり、企業は破綻するだろう。権力のあるエリート主義者たちは、それらをなかったことにしようとしてきたが、しかし、逃れることのできない荒廃が待っている。

国際金融研究所が今週発表した報告によると、世界の債務は今や恐ろしい規模となっており、それは、243兆ドル( 2京4300兆円)に達している。

これは、決して返済することのできるような金額ではないことからも、今の私たちは不条理で持続不可能な領域の中にいると言っていいだろう。

債務をベースとした国家のシステムは、今や取り返しのつかないほど壊れており、権力の地位を維持するために、中央銀行や政府によって言われ続ける嘘によって、いまだに支えられている。

これらの記録的な債務の数字は、世界の国内総生産(GDP)の 3倍だ。

つまり、全世界の債務は、地球上のすべての製品やサービスの価値の 3倍に膨れあがっているのだ。

中でも、アメリカはこの債務の拡大に大いに貢献しており、このシステムが最終的に破裂したときにすべての人々が粉砕されるであろう債務バブルを助長している。

お金を刷ってクレジットを発行することに依存している無責任な現在の通貨システムは、地球上のほぼどこにおいても、その生活を破壊しようとしている。

人類は、現在の私たちがどのようなものに支配されているかを認識して、それに替わる手段を必要としていることを認める時期に来ている。

実質的な奴隷制度の中で生きている状態から脱する必要がある。

ここまでです。

まあ・・・いろいろとあれですけれど、そもそも、10年ほど前のリーマンショックというものは、アメリカの中低所得者向けの住宅ローンの問題から始まったとされていますけれど、その時点でも「世界の国家の債務が大変なことになっている」ことが露見したということもありました。

そのことからも、当時、

「個人も国家も債務や借金を減らしていく必要がある」

ということが言われていたと記憶しています。

しかし、実際には以下の通りに世界の債務は増加し続けています。

2011年からの全世界の債務の推移
debt-2011-2018.jpg

これを見ますと、特に、2018年が大幅な増加を示していることがわかります。

上の記事にもありますように、

> これは、決して返済することのできるような金額できない

ということは、それをおこなっている各国の政府や中央銀行の人々もよくわかっていると思うのですけれど、どこの国でも、債務はどんどんと増えていく。

政府債務のGDP比の高い国と低い国(赤が最も高いレベル)
gdp-debt-2018.jpg

過去記事を振り返ってみますと、2017年3月に、以下のような記事を書かせていただいていました。

気づけば、世界の借金は「1京7500兆円(175 ,00 ,000 ,000 ,000 ,000円)」になっているアルマゲドンぶり。そして、3月15日以降のアメリカは「すべてが停止」するのかしないのか

2017年3月14日米国CNBCの報道
global-debt-152t.jpg

この「世界の債務残高」の CNBC の記事は、昨年 10月のものですが、この記事の冒頭には、

IMF によると、現在世界には 152兆ドルの負債があり、これは 21世紀初頭から二倍以上の上昇を見せている。

とありまして、よく知らなかったのですが、この 21世紀というのは、つくづくものすごい時代といえそうで、上の記事によれば、2002年から 2015年までの世界の債務は 200%上昇したそうです。

ところで、タイトルにも入れたこの世界の借金の日本円換算の「1京 7500兆円」という単位については、「京」などという単位が出てくることもあり、本当に合っているのかどうか不安になりますが、報道では、152 trillion ドルということになっていて、これは 152兆ドルということになり、現在のドル円は大体 115円くらいですので、やっぱり 1京7500兆円で……いいのですよね。

「京」という漢字などは、ふだんは京野菜とか京子ちゃんとか、雅やかなものにしか使わないですので、「借金が 1京円超え」という響きには違和感があります。

さて、どうして、この「世界の債務に関しての記事」などを思い出しましたかというと、最近、「アメリカの債務上限問題」というものに関しての話題をたまに目にするからでもあります。

2017年3月15日から何かが起きるのか

この「アメリカの債務上限問題」というのは変な話ではなく、2015年にオバマ前アメリカ大統領の政権下でおこなわれたもので、どういうものかといいますと、最近の記事ですと、朝日新聞にありました下のようなものです。

米国、債務上限復活しても「AAA」維持できる=ムーディーズ

朝日新聞デジタル 2017/03/13

格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは13日、米国で債務上限が16日に復活しても債務返済が継続される限り、最上級の「AAA」は維持できるとの見通しを示した。

米議会は過去数十年にわたり、政府債務の法定上限を定期的に引き上げてきたが、「2015年超党派予算法」により2017年3月15日の期限まで法定上限の適用は停止されている。期限を迎えるにあたり、議会は新たな債務上限の設定か、期限の延長を承認する必要がある。


ということで、本来はアメリカの法律では、債務の「借り入れ上限」というものが決められていて、それは 20兆ドル(約 2300兆円)となっているのですが、過去に何度も何度も「期間の延長」をしていて、今のところ、次のそれは 2017年3月15日で終わります。つまり明日です。

そして、その「 3月15日から何が起きるのか、あるいは何も起きないのか」ということが、いろいろと囁かれているのです。

まあ、今までも大変だ大変だと言われ続けてきていて、そして、たとえば 2015年も全然大丈夫でしたので、「また大丈夫だろう」という考えもある一方で、しかし、「大変なことになるはずだ」という意見もあり、それは明日以降になってみないとわかりません。

私自身としては、太陽黒点もずっとゼロの状態の中で、激しい政治の動揺や市場の暴落が起きるとも思いにいのですが、しかし、やはりわかりません。

最近では、元レーガン政権下でアメリカ行政管理予算局の局長を務めたこともあるというデイヴィッド・ストックマン(David Stockman)という人が、

「 3月15日以降、すべては徐々に停止する」

というようなことを言っていたのが、アメリカの金融系ブログ「ゼロヘッジ」などで紹介されていたりしました。

その記事の中から、そのストックマンさんの言葉を掲載した部分をのせておきますと、彼は以下のように言っていたそうです。

それにしても、ストックマン( stock + man = 株男)という冗談みたいな名字の人が市場の危機を語るというのも冗談みたいな話ですね。

Stockman: "After March 15 Everything Will Grind To A Halt"
Zero Hedge 2017/02/27

ストックマン:「3月15日からすべては徐々に停止する」

「多くの人々が 2017年3月15日という日付を忘れている。これは、2015年10月に、オバマ元大統領とベイナー下院議員による債務上限延長の取り決めだ。それは連邦債務上限を引き上げ、アメリカの借り入れ上限を 2017年3月まで延長するというものだった」

「そして、それは 2017年3月15日に終わるのだ。そのとき、債務上限は 20兆ドル(約 2300兆円)で凍結されるだろう。これは法律で定められていることだ」

「今現在、アメリカ財務省は約 2,000億ドル( 23兆円)の資金を保有している。政府は、毎月 750億ドル( 8兆6000億円)の資金を取り崩しながら運営しているが、それは夏までに枯渇してしまう。それ以後は、借金の青天井となる。すべてが止まってしまう。アメリカ政府もシャットダウンする可能性がある」

「(現トランプ政権が主張する)減税などあり得ない。もちろん、インフラ投資の刺激策もありえない。それは、ますます債務限度額を上回る巨額の財政赤字を増やすだけだ」


ということで、このストックマンという人は、3月15日から、アメリカは「大変になる」と言っているようです。

それにしても、今回のタイトルにもあります「 1京7500兆円」というような数字の後にこのような話を聞いても、23兆円とか、そういうものが「はした金やん」と思えてくるから恐ろしいですね。

21世紀という時代に起きるかもしれないこと

しかし、このようなアメリカでも GDP にの対しての債務残高比率は 111%だとかそのくらいだそうで、日本などは、財務省の資料では「 232%」ですから、借金に関しては、いつでも日本が横綱状態です。

(参考)2016年の務残高の国際比較(対GDP比)

・日本   232 %
・ギリシャ 200 %
・イタリア 159 %
・フランス 121 %
・イギリス 115 %
・アメリカ 111 %
・カナダ   94 %
・ドイツ   75 %

ただ、このランキングだと、日本のチャンピオンぶりばかり目立つのですけれど、この財務省の資料を見ますと、「 21世紀になってからの借金の増え方がすごい」のです。特に、アメリカ、イギリス、日本などはかなりのものです。

アメリカ 2001年 50% → 2016年 111% と倍以上増加
イギリス 2001年 58% → 2016年 115% と倍以上増加

というように、たった十数年で「2倍」となっている国があります。

ちなみに、日本は、

日本 2001年 144% → 2016年 232%

と2倍にはなっていませんが、もともとの数値が大きいだけに、実際の額として考えると相当なものではありそうです。

おもしろかったのは、ギリシャです。「ギリシャ危機」というのは 2010年くらいでしたかね。その後あまり話が出てこないですので、「危機は去ったのかな」と思っていたのですが、下のようになっています。

ギリシャ 2010年 128% → 2016年 200%

「結局、その後、過去最大の債務に膨れあがってるじゃないの」と初めて知ります。

ギリシャ危機とその解決とは一体何だったのかと今さらながらに思いますが、いずれにしましても、21世紀に入ってからの主要国の借金の増え方はものすごいものがありまして、ついには「 1京」というような単位を使うような金額規模になっているわけです。

そして、どこの国にしても、リーマンショックの後から、飛躍的に増えていることがわかり、今あらためて見てみますと、

「リーマンショックは世界の借金を飛躍的に増加させただけ」

というふうにも見えなくもないということは言えそうです。

ちなみに、アメリカの金融系ブログで、現在の全世界の借金からの「全世界のひとりあたりの借金額」を載せていたものがありました。

global-debt-2man.jpg

現在の借金は、地球のすべての人々のひとりあたり 21,714ドル、日本円で約 250万円分となっているようなのです。

しかし・・・日本の場合は下のように「ひとりあたり 830万円」ということになっていますので、日本の場合は、むしろ、全世界単位にしてもらったほうが負担が軽減するのかもしれません。

国の借金1053兆円、国民1人当たり830万円

日本経済新聞 2016/08/10

財務省は(2016年8月)10日、国債や借入金、政府短期証券をあわせた「国の借金」の残高が6月末時点で1053兆4676億円になったと発表した。3月末から4兆1015億円増加した。長期国債の残高が増えたことが響いた。

今年7月1日時点の総務省の人口推計(1億2699万人、概算値)で単純計算すると、国民1人当たり約830万円の借金を抱えていることになる。


何だか大変なことにはなっていますが、しかし、「ずっと大変だ大変だといわれてきていた」のも事実で、それでも、今はまだ、どの国もパンクもクラッシュもしていません。

だから、もしかすると、このままずっと大丈夫なのかもしれません(おとぎ話)。日本を含めたどこの国も、このままずっとパンクもクラッシュもせずに、借金だけがさらに増え続ける状態で未来永劫「大丈夫」というようなことなら、誰も何の心配せずに済むのですが、そういうメルヘンはあるのかないのか。

とりあえずは、先ほど書きました「 3月15日以降のアメリカ」、つまり、明日以降のアメリカがどのようになるのかを見ていて、それで「何でもないのなら」案外、何でもないのかもしれません。

それでも、具体的な時期は別としても、やはり、

「私たちは《クラッシュ》と寄り添いながら生きている」

というのは、どういう方向から見ても、それが真実かもしれません。

この記事によりますと、2年前の世界の債務は、1京7500兆円だったようですので、2年間で「 1京円」ほど増えている。

しかし、実は今回、このことをご紹介しようと思ったのは、「日本のすごさ」が際立つからでもありました。

日本の債務が信じられないほど多いことは周知ではあるかと思うのですけれど、国際金融協会のこの 4月のニュースリリースにある日本の圧倒的な債務の状況には、

「本当にどうすんのこれ?」

というような感じは漂います。

そこには各国の政府債務の GDP 比が載せられているのですけれど、主要国の債務の GDP 比は以下のようになっています。

主要国の政府債務のGDP比
・アメリカ合衆国 100 %
・イギリス 103 %
・中国 49%
・インド 68%
・韓国 39%
・ロシア 14%
・EU経済圏 97%
・日本 225 %

日本の債務の GDP 比の 225 %というのは、そこに近い国さえ存在せず、ダントツのトップであり、いくらアメリカやイギリスの債務が増加し続けているといっても、比較になるものではなさそうです。

いろいろと日本との関係に問題があるとも言われている韓国も、政府債務の GDP 比は、39%です。

なお、日本の債務の GDP 比は「 2001年には 144%」でしたので、21世紀に入ってから、ものすごい増加をなしているようです。

ちなみに、第二次世界大戦後の日本も、戦争のための戦費総額によって大変な状況でしたが、その時の GDP 比は、220%と記されています。

今はそれを超えているのですよね。

いろいろな理論や主張があるとはいえ、現在の日本が「他のどの国にもない債務の比率である」ことは事実で、そして、もちろん、これを返済できる可能性はゼロであるわけでもあり、本当にどうするつもりなのかなあと。

それと共に、今は「全世界」が過剰な債務の中にあることも事実であり、「2京円」の債務の爆弾が炸裂すれば、それは大変なことにはなるのだろうなと。

そして、そのようなことが起きるのは、そんなにずっと先のことかどうかというと、そうとも言えないのではないかとも思うのです。

最終更新:2019/04/24 23:28

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