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2019/04/24 23:08

スリランカの爆破テロとノートルダム大聖堂の火災とキリスト教の受難が続く中でも、西側諸国は「誰も宗教という言葉を口にしない」理由

2019年4月21日の米ニューヨークタイムズより
target-christian-nyt0421.jpg

世界のキリスト教徒の状況を報告するメディアの報道より
religious-discrimination-christians.jpg

「宗教」を言葉に出さない西洋諸国のメディア

最近、キリスト教に関係する記事が続いていて、前回は、以下のような記事を書かせていただきました。

南アでは教会の崩壊で13名が死亡。パキスタンではキリスト教会が爆破されて150人以上が死亡。

2019年4月20日のアフリカ・ニュースより
passover-13-death.jpg

ここでふれましたスリランカでの爆破の出来事の報道を読んだり、あるいは、ノートルダム大聖堂の火災の報道を読んだりしていて思い続けていたのが、「これはキリスト教への攻撃だ」というフレーズが、報道ではほぼ出ないということで、不思議にも感じていました。

それについては、以下の記事でも、ノートルダム大聖堂の火災が、鎮火する前から「放火ではない」と断定していたパリ当局のことにふれています。

パリ検察庁がノートルダム大聖堂の火災に対して「鎮火のはるか前に放火ではないと断定」した理由。バチカンやヨーロッパ当局は一体何を恐れているのだろう

ノートルダム大聖堂が焼失した2日後のアメリカのニュースより
gas-lighter-newyork0418.jpg

ノートルダム大聖堂の火災のすぐ後、米ニューヨークの主要な観光地の一つとなっている「セント・パトリック大聖堂」という聖堂教会に関して、上のような報道があったことを今日知りました。

今回は、まずは、パリのノートルダム大聖堂の火災について、もう一度、取り上げさせていただこうと思います。

止まらない教会への攻撃の中でも

フランス・パリにあるノートルダム大聖堂で大規模な火災が発生した際に、以下の記事を書かせていただきました。

フランス全土でキリスト教会への攻撃と悪魔的破壊が連続して発生し続けている中、意味が「聖母マリア」であるノートルダム大聖堂が焼け落ちる

フランスでカトリック教会への「攻撃」が続いていることを報じる米ニューズウィークの記事
church-attacked-france2019.jpg

タイトルの通り、ノートルダム大聖堂で火災が発生するまで、フランスでは各地でカトリック教会や宗教的施設への攻撃が続いていました。

上の記事でご紹介しましたアメリカのニューズウィークの報道の冒頭は以下のようなものです。なお、これはノートルダム大聖堂で火災が発生する以前の報道です。

2019年3月21日の米ニューズウィークより

フランスで、2019年の初めからカトリック教会に対する攻撃が急増している。

それらの行為の中には、放火と破壊が含まれる。

破壊者たちは、教会の彫像を打ち砕き、礼拝所を打ち倒し、そして、聖体を巻き散らすか破壊し、十字架を破壊し、反カトリック的感情の高まりの懸念をフランス国内で引き起こしている。


つまり、

「フランスでずっと宗教施設への攻撃が続いているが、その中でノートルダム大聖堂の火災が起きた」

ということになるわけです。

普通ですと、こういう流れの中では、ノートルダム大聖堂の火災の原因が、事故や過失であること以外に「故意」あるいは「放火」である可能性を、少なくとも多少検討するのが一般的な警察的捜査ではないかとは思います。

しかし、現段階でも、この火災は失火ということで捜査が進められていることが報じられています。

溶接が原因だとか、電話回線からの出火が原因だとか、いろいろと挙げられているのですけれど、ニューズウィークにあるような、

> フランスで、2019年の初めからカトリック教会に対する攻撃が急増している。

という現実の中で、しかも「ノートルダム(聖母マリア)」という名のつくフランスの聖堂が次々と攻撃されている中で、あのような火災が起きたわけなのですけれど、それでも、「放火などの故意の出火がまったく考慮されていない」というのは、不思議を飛び越えて、「怪しい」とさえ感じます。

なぜ怪しいとまで思うのか。

それは、

「当局は、まだノートルダム大聖堂の火災が鎮火していない時から、《原因は放火ではない》と決定していた」

ことを、当日の報道から知ったからです。

いくら何でも、火災の原因の断定というのは、まだ炎が燃えさかっていて、調査員が近づけないような時におこなわれるものではないような気がします。少なくとも、鎮火した後に正式な調査がおこなわれてから発表となるのが普通ではないかと。

しかし、そうではなかったことが、AP通信の「記録」から浮かび上がるのです。

AP通信は、火災が発生した 4月16日に、リアルタイムに時系列で起きていることを報じ続けていました。以下の報道ページにそれは残っています。

・The Latest: Arson ruled out in Notre Dame fire for now
(最新情報:ノートルダム大聖堂の火災の原因から放火が除外された)
 AP 20169/04/16

すべての時系列を書き出すのは無理ですが、APの報道の時系列を見ますと、「まだ鎮火していない時に、パリ当局は、放火の可能性を排除している」ことがわかるのです。

以下は部分的な抜粋です。

2019年4月15日の火災の情報の時系列(パリ時間)

午後09時00分 ノートルダム大聖堂の尖塔の倒壊が伝えられる。マクロン大統領がノートルダム大聖堂の火災現場に到着。

午後09時05分 マクロン大統領が、この火災を国家の緊急事態と宣言。

午後09時50分 パリ消防隊長は、消防士がノートルダムの火災のさらなる拡大と破壊を防ぐことができるかどうかは不明だと語る。

午後10時20分 フランス内務省が、400人の消防士が現場にいると語る。また、大聖堂の火災の原因は不明だと述べる。

午後10時50分 ノートルダム大聖堂の近くに住んでいる人々が、大聖堂の崩壊の可能性に備えて避難していることが伝えられる。

午後11時15分 パリ検察庁が、この火災を、現時点では失火として扱っていると述べる。同時に検察は、テロを含めた放火である可能性はないと述べた。


ここまでです。

午後10時20分に、フランス内務省が「まだ鎮火しておらず、原因は不明だ」と述べてから 1時間以内に、パリの検察庁は、

「ノートルダム大聖堂の火災は、失火であり、放火ではない」

と述べていることがおわかりでしょうか。

まだ激しく火災が続いている中で、何の調査もされていない中で、「放火ではない」と発表されているのです。

変ですよね。

ここから想像できるのは、「最初からそう決まっていた」ということなのかもしれません。

つまり、たとえば、フランスでは現実として、カトリック教会やキリスト教系施設への攻撃がずっと続いていて・・・それは、

2018年だけで、1062回の教会への攻撃と破壊行為が起きているほどなのですから、基本的には、「想定」は存在していたと思われます。

すなわち、

「ノートルダム大聖堂のような国家を代表する重要な宗教施設が攻撃にあうかもしれないということも、少なくとも《誰か》は想定していた」

と。

そして、仮に、こういうようなことを阻止できなかった場合は、「すべて事故(火事なら失火)とすること」という事前の決定事項があったとしても不思議ではないような気がします。

どうしてそんなことをするのかはよくわかりません。

しかし、そこにはいろいろな思惑がありそうです。

それぞれが何か具体的な意味を持つということではなく、その「いろいろな思惑」の周辺にあるフランスでのキーワードとして、以下のようなことがあるのかもしれません。

・現実として攻撃されているカトリック教会

・増え続ける移民とイスラム教徒

・ヨーロッパ全体で減り続けているキリスト教徒

・ISの壊滅後、ヨーロッパ国内に数多くのテロリストが現実としていること

・フランスで何が起きているのか当局も把握できていない可能性


これらは適当なキーワードですが、しかし、ヨーロッパ国内に潜伏しているテロリストの数は、尋常ではない数に達していることは現実です。

正確な数がわかることもないでしょうが、以下のような報道もあります。

ロシア連邦保安庁の長官が、「ヨーロッパには中東から来たテロリストが 1500人以上いる」と発言したことが報じられているものです。

europe-isis-1500.jpg

何かこう、「テロ的なこと」にしても「悪魔的なこと」にしても、いろいろな人々や存在が、いろいろなことを行おうとしていることが、複雑に絡んでいるというような感じもないではないです。

冒頭にご紹介した「ニューヨークのセント・パトリック大聖堂へガソリンとライターを持って入った男性が逮捕された」という出来事は、ノートルダム大聖堂の火災の 2日後に起きました。

現地時間の 4月17日に、セント・パトリック大聖堂近くにミニバンで停車した男性は、しばらく周囲を歩き回った後に、車からガソリンのタンクを持ち出し、大聖堂に入ろうとしたところを警備員に拘束されたというものです。

拘束された人は、以下のようなものを持って大聖堂に入ろうとしたところを警備員に止められたそうです(そりゃ、止められますわな)。

男性が持っていたガソリンと着火剤とチャッカマン
sp-gas-002.jpg

動機などに関しての報道はないので、それはよくわかりません。

まあ、これは、やり口が間が抜けすぎていまして、いわゆる模倣犯的なものなのかもしれないですけれど、こういうことが世界中に拡大しているような気はとてもします。

それが、

・悪魔的なもの

なのか

・テロ的な意志

によるものなのかはわからないですけれど、いろいろなことが進行していそうで、しかも、その舞台があまりにもアンダーグラウンドで、あまりよく想像できないです。

ヨーロッパでは、他の国でもいろいろと起きているようで、下はスイスの著名な教会(Schlachtkapelle Sempach という教会で、申し訳ないですけれど読めないです)ですが、昨年、頑丈な十字架が以下のように破壊されていたことが今となって明らかなっています。

破壊されたスイスの教会の十字架
sempach-schlachtkapelle-2018.jpg

フランスというだけではなく、ヨーロッパ各地でも、このようなことが拡大していく、あるいはすでに拡大しているのかもしれません。

今はどこの国や地域も大変なことのほうが多いですけれど、ヨーロッパもまた非常に大変な時期を迎えているのかもしれません。そして、これらの事象は、今後もさらに拡大することは避けられないと思われます。

余談ですが、ノートルダム大聖堂は、建物は壊滅的に崩壊しましたが、聖堂の中の「十字架」と「聖母マリア像」は、損傷を受けずに残ったことが伝えられていました。

以下は、火災がおさまった後の聖堂内の写真です。

鎮火後のノートルダム大聖堂の内部

notre-dame-rebuild0415.jpg

最終更新:2019/04/24 23:08

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