【楽天市場】Shopping is Entertainment! : インターネット最大級の通信販売、通販オンラインショッピングコミュニティ 店長の部屋Plus

記事詳細

2019/02/27 23:05

抗生物質がバクテリア単位で地球を壊していく。世界中の淡水系システムに危機的なレベルの薬物の残留が存在することをオランダの科学者たちが発表

2019年2月23日のロシアの通信社の報道より
all-water-antibiotics.jpg

着々と進行する水中生物の完全絶滅への道

冒頭の報道を見ました。

「世界中の河川が、生態系に対して危険なレベルである濃度の抗生物質であふれている」

というものです。

冒頭のはロシアの報道ですが、探してみますと、英語圏でも、科学メディアから一般の報道媒体まで、多くの報道がなされていました。

今回の話に関しましては、もしお読みになられていないのでしたら、以下の記事も読まれていただけると幸いです。

完全絶滅プロトコル 魚たちが次々と「男性から女性へと変化」しているその原因が判明。そこから気づいた「人間から水循環システムの中へ排出されている薬たちによる皆殺し」

2017年7月8日
fish-male-vanish02.jpg

2017年(7月7日)まで、イギリスで英国漁業協会という英国最大の漁業団体の設立 50周年を記念するシンポジウム(リンク)が、英国エクセター大学で5日間にわたっておこなわれました。

その中で講演したエクセター大学の魚類の専門家たちが驚くべき発表をおこなっていたことが報じられていました。

どのようなものかというと、

「英国の淡水魚たちの5分の1が《オスからメスへと》変化しつつある」

というショッキングなものでした。

これは英国でおこなわれた調査の結果ですが、その内容を読みますと、主要国ならどこでも当てはまるかもしれないというものでもあります。

まずは、その報道記事をご紹介します。記事では、オリジナルでも「トランスジェンダーとなっている」表現されていますので、そのまま記載しますが、厳密な意味でのトランスジェンダーでいいのかどうかはわかりません。

そして、この現実からふと気づいた「予想される地球の未来」について少し書かせていただきます。

ここからです。

Male Fish Are Mysteriously Changing Gender
mysteriousuniverse.org 2017/07/05

オスの魚たちが不可解な性別の変化を起こしている

イギリスでの新しい試験では、試験したオス魚の 5分の1がトランスジェンダーとなっていることが判明した。そのオスたちは攻撃的ではない態度を示し、精子の数は減少し、それどころか卵さえ産生する。

今週、英国エクセター大学で開かれたイギリス漁業協会 50周年記念シンポジウムのオープニング講演で、エクセター大学の魚類生理学者で環境毒性学者であるチャールズ・タイラー教授(Professor Charles Tyler)が、英国の 50の異なる場所で捕獲された淡水魚のうちの約 20%がトランスジェンダーであったという報告を述べて、会場を驚かせた。

さらに衝撃的なデータとして、研究者たちは、このミステリアスな性転換の原因が、トイレや流し場などから川に入りこむ避妊薬(経口避妊薬 / ピル)であることを突き止めたのだ。

これは、体内から尿として排泄される分と、直接廃棄されて流されるものと両方が含まれる。

タイラー教授はこう述べる。

「私たちは、化学物質のいくつかが、これまで考えていたよりもはるかに魚に広く健康への影響を与えている可能性があることを知りました」

ヒトの避妊薬は、女性ホルモンであるエストロゲンを魚に異常な量を与える主要な原因だが、研究者たちは、魚にエストロゲン様の変化を引き起こす水域に、他にも 200種類以上の化学物質が存在することを発見した。

研究者たちは、以下のように述べている。

「他の研究では、下水処理によって排出される他の多くの化学物質が、魚に影響を与える可能性があることがわかってきています。たとえば、抗うつ薬を含むいくつかのの薬剤は、魚の臆病さを減少させ、それにより捕食者に対する反応がにぶくなってしまうことが示されているのです」

避妊薬と化学物質により、攻撃的でも競争的でもなくなったオスの魚たちは仲間を惹きつけることが難しくなる。この性質的な弱点は、次世代に受け継がれるわけではないが、それらの性質の変化により生殖行為の総数が減るため、結果として、その種の魚の数は減っていく。

行動に加えて、化学物質は魚の物理的特性にも影響を与えていることについても、研究者たちは下のように語った。

「特別に作ったトランスジェニック魚を使って、リアルタイムで魚の体内の化学物質への反応を見ることができます。たとえば、いくつかのプラスチックに含まれる物質は、魚たちの心臓の弁に影響することを示しました」

プラスチックは現在、太平洋に夥しい量が漂っていることがわかっているが、それらは、イギリスの魚の心臓不全も起こしているらしいのだ。

これらの解決法について、エクセター大学での講演で、魚生物学者たちは、「人間の行動の変化が伴わない限り、いかなる解決法もありません」と述べている。

つまり、尿から排水システムに大量の薬が流れていくような生活をやめて、プラスチックの過剰な廃棄をやめるしかないと言っている。

シンポジウムの主催者であるスティーブ・シンプソン博士(Dr. Steve Simpson)は、今できる最善の策として、「手遅れになる前に、この急速に変化する海と川の魚類の減少を防ぐ方法を私たちは議論しなければなりません」と言う。

しかし……もしかすると、もう手遅れだということはないのだろうか。

ここまでです。

講演の内容の主題は、

「河川に流入した避妊薬が魚たちの性質や生殖本能に影響を与えていて、そのために魚の総数が減っている」

というものです。

「また薬関係の話なのか……」と思わず呟きましたが、しかし、今までベンゾジアゼピン系の抗精神約や抗うつ剤のことや、血圧を下げる薬やコレステロールを下げる薬などの問題は書いたことがありますが、避妊薬というものについては考えたこともありませんでした。

というか、結果として「人間が服用する避妊薬が川の魚の生殖能力をそぎ落としている」ということになっていることに驚くと共に、これは、ここで取りあげられている避妊薬という問題を超えて、

「他にもいろいろなことが水の中で起きているのだろうなあ」

と考えざるを得ませんでした。

今までそんなことを考えたこともないということ自体が浅川マキ…じゃなくて浅はかだったとも思います。

どの部分を考えたことがなかったかといいますと、今回の記事の中に、

> 体内から尿として排泄される分

という下りがありますが、このことを考えたことがなかったのでした。

つまり、

・現在の主要国のほとんどの下水処理は水洗システム

・つまり、人間から排出されたものはほとんど自然の水の中に循環される

・ということは、口から体内に入った薬、化学物質は、尿などからそのまま水中に入っていく


ということから、つまり、

「人間が飲んでいる薬のほとんどすべては川に垂れ流されている」

ということになることに初めて気づいたのです。

と同時に、

「あー、こりゃダメだ。もう遅い」と思わざるを得ませんでした。

薬という存在は結局、自然界を絶滅に導きそうであります

西洋からアジアにいたるまでの多くの主要国でどのくらいの薬が消費されているかを考えるのは難しいですが、私などは今まで、「人間の体内に入るものとしての薬」という側面だけを考えていました。

こういう浅川マキ…じゃない、浅はかな考えの下では「地球と人間」という関係は何も見えていなかったのだなと今は思います。

人間は常に「排出している」ということを忘れていた。

かつては人間の排出は、すべてが水循環システムの中に入っていくというわけでもなかったでしょうが、現在では、主要国ではほぼすべて、その他の国でもかなり多くが水洗の排出システムを使っています。

ですので、「体内に入ったものは、結局、大自然の水循環に戻っていく」ということになります。

自然からとられたものを体内に取り入れて、それがまた尿や便として自然の中に戻っていくのであれば、これは通常のサイクルとして認められますでしょうが、人間の消費の中で、

「薬」

というものが、途中で入り込み、人間を通して、自然の中に循環していく。西洋薬というのは基本的に化学物質ですから、そういう自然の中では通常産生されるものではない物質が人間の消費の段階で入り込んでしまう。

今回の記事で取りあげられていたのは避妊薬ですが、他のほぼあらゆる薬が、人間から水洗システムを通して水循環の中へ取り込まれていると思われ、最終的には、それらは海に到達してもいるはずですので、いかに海が広大とはいっても、現在の夥しい薬の消費量を考えますと、地球のすべての水循環が何らかの薬の影響を受けている可能性さえ考えられなくもないかもしれません。

これは重い話ではあります。

記事の話は、

・避妊薬が魚のオスをメス化させている

ということでしたが、他にも、抗生物質や抗精神約など、水の中の生物たちに大きな影響を与えている可能性のある物質は多そうです。

たとえば、下のようなニュースも思い出します。

中国で「6割の児童の尿から抗生物質」 過剰摂取に警鐘 水・食物に原因か 消費は「米国の10倍以上」
産経新聞 2015/05/07

台湾の民放「中国広播」が伝えたところなどによると、復旦大公共衛生学院の研究グループが江蘇省、浙江省と上海市の8~11歳の児童計千人余りを対象に調査。58%の児童の尿から抗生物質が検出された。このうち25%の児童からは2種類以上を検出し、中には6種類が検出された児童もいたという。


ここでも「尿」の調査となっているように、薬のほとんどは尿から出ます。

人間は基本的には「口から入った異物を排出しようとする」わけですが、ほぼすべての西洋薬は「異物」ですので、ほぼすべての薬が、このように外に排出されているということになりそうです。人間にとっては飲むことにほとんど意味のない薬も自然の循環の中では大きな影響を与える可能性もあります。

ちなみに、今回の「避妊薬」については、その作用機序を見ますと、

1. 排卵の抑制
2. 子宮頚管粘液の性状の変化(精子の子宮内侵入を抑制)
3. 子宮内膜の変化(受精卵の着床抑制)


となっていまして、当たり前ではありますが、「妊娠させないようにする」薬ですので、今回は「オスのメス化」ですけれど、魚のメスの不妊化というものとも関係する可能性があるのかもしれません。つまり、普遍的な不妊化ということと関係するかもしれないということです。

そしてまあ、そこには「食物連鎖」があり、結局、人間に戻ってくると。

今、ヒトの世界も含めて、「不妊」という問題は多くの動物の間で広がっていることでもありますが、今回のようなことが関係あるのかないのかわからないですが、魚がすでに「汚染」されているという事実がある以上、その食物連鎖に関係する他の生き物たちに影響しても不思議ではないかもしれません。

魚を食べない人種はあまりいないですし。

つまり、今の地球は、もしかすると、

「常に避妊薬を飲んでいる状態の生き物の世界」

というようなことになりつつあるということなのかもしれません。

下の報道は今年3月のアメリカのものですが、アメリカでは、著しいペースで「男性が原因と考えられる不妊」が増えていて、また、男性の精子密度も「年率 1.5%」の割合で減少しているのだそうです。

2017年3月31日の米国報道より
male-infertility-usa-03.jpg

この記事は興味深くはあるのですが、下手な論文より長い、ものすごく長編の記事で、ちょっと気軽に翻訳できるようなものではないのですが、時間がある時にでも、少しずつ翻訳して、いつかご紹介してみたい気もします。

というのも、これはアメリカの話ですが、おそらく「どこの国も同じ」だろうと思われるからです。

不妊の原因や、男性の精子の減少の理由は今でもメカニズムが不明の部分が多いですが、今回の「魚の話」を読みまして、私たちの現代社会は、かなり罪深いことを自然に対してしているだけではなく、

「結局、自分たち人間社会がその影響を大きく受けている」

という可能性を感じます。

そして・・・どのくらいの時間がかかるかはわからないにしても、結局、私たち人類も、そして魚たちも絶滅していくという方向なのだと認識できます。

なるほど、そういうことか……と深く納得して、この世の未来がまたひとつよくわかった昨日今日でした。

抗ガン剤の起源が化学兵器マスタードガスだったことを思っているうちに、私たちが開いた「人類と他の生物の完全絶滅への道」が一瞬で見えたような

最初の記事は、英国エクセター大学の魚類生理学者による発表を記事にしたもので、内容は、

河川に流入した「避妊薬」に含まれる成分が魚たちの性質や生殖本能に影響を与えていて、《魚の不妊化》と《オスのメス化》が広範囲で起きており、そのために魚の総数が減っている。

というものでした。

そして、厄介なのは、これらの薬は主に「人間の排泄」から河川に流入しているので、「止めようがない」のです。

2つめの記事は、「抗ガン剤が世界中の河川に流れ込んでいる可能性」に気づきまして書かせていただいたものですが、これは別に、医療での治療薬としての抗ガン剤の是非を言っているのではなく、抗ガン剤が、ガンに対して効果があるにしてもないにしても、

「抗ガン剤というもの自体が強力な毒である」

という事実があり、それが人間の排泄から河川へと大量に流入しているということを書かせていただいたものです。

その記事に、抗ガン剤について、ジャーナリストの立花隆さんが対談で以下のように述べていることを掲載しています。立花隆さん自身も膀胱ガンを煩っておられたはずです。

「投与された患者から体外に排泄するもの一切に、抗ガン剤の毒が出る。患者のオシッコや大便からも出るから、看護する人は、排泄物が手についたら、すぐ洗い流さなければならない」

現在、抗ガン剤でガンの治療をされている人の数は大変多いと思われますが、治療の効果のほどはともかくとして、こういうものたちが、治療を受けている人々の排泄等を通して、世界中の淡水系の生体システムを侵食しています。

これについては、良い悪いではなく、「事実」を書いているだけでして、医療に対しての文句等ではありません。

さて、ここまで、淡水系の環境システムに入り込んだものとして、

・避妊薬(水中生物の妊娠率を下げる)

・抗ガン剤(毒)


というものが出てきましたが、今回、オランダの大学の研究で明らかとなったことは、「世界中の淡水系システムが抗生物質だらけ」であるということでした。

これがどういうことを意味しているかといいますと、「抗生物質の働き」を考えればわかるのですが、それは、

・抗生物質(細菌を殺す)

というものです。

私たち人間の身体もそうですが、

自然というものは、細菌の上に成り立っている

ものであることに疑う余地はありません。

そういう「細菌を殺すもの」が世界中の淡水系に拡大しているのです。

以下は、1995年の河川の薬剤の残留濃度と、2015年のものの比較です。赤いエリアが特に高い残留濃度を示した地域です。

1995年から2015年の薬剤汚染地域の拡大の状況
drug-pollution-map.jpg

日本を含めたアジアからヨーロッパまでは「真っ赤」な状況で、河川の薬剤汚染が極めて深刻であることがわかります。

ちなみに、抗生物質というものが、どのような作用をするかということは、今回の記事に出てくる「シプロフロキサシン」という一般的な抗生物質を例にとると、以下のようになります。

抗生物質シプロフロキサシンの作用機序

シプロフロキサシンは広域抗生物質であり、グラム陰性、グラム陽性のいずれのバクテリアにも活性である。

デオキシリボ核酸二本鎖の切断・再結合を行う酵素であるDNAジャイレースに結合し、DNAの複製を阻害することで抗菌作用を示す。

DNAの複製が阻害されることで、バクテリアは細胞分裂ができなくなる。


難しい言葉はともかくとして、この中の、

> バクテリアは細胞分裂ができなくなる。

というところです。

抗生物質というのは、このように、DNA に作用して「細菌が細胞分裂ができなくなる」ようにするという薬効を持つ物質です。

そういうものが、河川に広がっていけば、水中の細菌が減っていくのは当然のことになります。

そして、水中の細菌が減少していけば、それに依存する、あらゆる水生の生物も、比例して減少していくはずです。

以下の記事のように、今の時代は、いろいろな種の生物たちが劇的に減り続けていますが、淡水系のシステムが「抗生物質による細菌殺しフィールド」となっている状態では、今後も劇的に自然環境は変化していくと思われます。

地球上の昆虫の減少が「カタストロフ的なレベル」であることが包括的な科学的調査により判明。科学者たちは「100年以内にすべての昆虫が絶滅しても不思議ではない」と発表

2019年2月12日の英国インディペンデントの報道より
mass-insect-extinction2019.jpg

地球の植物の90%は昆虫によって受粉されることにより生き継いでいる

少し前に、以下のようなタイトルの記事を書かせていだきました。

[衝撃] 2億5000万年前の地球史上最大の大量絶滅では「まず植物が先に絶滅」し、それから他のすべての絶滅が始まったことが判明。そこから思う「今まさに進行している地球の6度目の大量絶滅事象」

2019年2月1日の米ネブラスカ大学のニュースリリースより
plants-first-died22500.jpg

Nickel and died: Earth’s largest extinction likely took plants first
unl.edu 2019/02/01

ニッケルと植物の死 : 地球の歴史上最大の大量絶滅は、まず植物から起きたと見られる

大絶滅として知られる地球の歴史上最大の大量絶滅では、当時の地球上にいたほとんどの生命が生き残ることができなかった。しかし、ネブラスカ大学リンカーン校が率いる新しい研究は、多くの動物たちが絶滅するよりずっと以前に、まず植物から絶滅が始まったという強い可能性が見出された。

約 2億2500万年前、地球では、パンゲアと呼ばれる超大陸が激しく大地の分裂を起こしていた。地球内部からはスーパープルームが上昇し、世界各地の火山活動が活発となり、現代のシベリアにある火山群が次々と噴火し始めていた。

その中で、多くの火山の噴火は、約 200万年間ものあいだ、地球上の大気に炭素とメタンを吹き込み、これらの噴火により、海洋生物の約 96パーセントが絶滅し、陸上の脊椎動物の 70パーセントが姿を消した。これは地球の歴史上で最大の大量絶滅だった。

しかし、新しい研究によれば、噴火の副産物である「ニッケル」が、ほとんどの海洋生物種が消える、およそ 40万年前にオーストラリアの植物を絶滅させたかもしれないことを示唆している。

ネブラスカ大学リンカーン校の地球大気科学部の教授で、論文の執筆者であるクリストファー・フィールディング(Christopher Fielding)氏は以下のように述べる。

「これは大きなニュースです。これまでも、そのことについての示唆はあったのですが、そのことが具体的に突き止められたことはなかったのです。今回の研究で、地球の歴史がまたひとつ明らかになろうとしています」

研究者たちは、化石化した花粉、岩石の化学的組成と年代、そしてオーストラリア南東部の崖の底から採取した堆積物の層を研究することによって、今回の結論に達した。

研究者たちは、オーストラリアのシドニー盆地の泥岩の中で、驚くほど高濃度のニッケルを発見した。

地球大気科学部の教授のトレイシー・フランク(Tracy Frank)氏は、この調査結果はシベリアのニッケル鉱床を通じた溶岩の噴火を示していると述べる。

その火山活動がニッケルをエアロゾルに変え、そこから、地球上の植物の生命の大部分がニッケルに毒されるほど南に何千マイルも大気中を流れた可能性がある。ニッケルの同様の急増は、世界の他の地域でも記録されたとフランク教授は言う。

フィールディング教授は以下のように言う。

「それは状況の組み合わせでした。そして、それは地球の歴史における5回の主要な大量絶滅のすべてを通じて繰り返しされています」

もし、そうなのだとすれば、確かに、その後の大量絶滅でも、植物の絶滅が先駆けた後に、他の大半の動物たちが絶滅する引き金となったかもしれない。

植物の不足で死ぬ草食動物、そして草食動物の不足で死ぬ肉食動物、そして、毒性の物質が川から海に流れ、結果として二酸化炭素が上昇し、酸性化と気温の上昇が進む。

研究チームはまた、別の驚きの証拠を見出した。これまでは赤道近くの場所で行われることが多かった、この地球上最大の絶滅に関する以前の研究の多くでは、その間に堆積した堆積物の急激な着色の変化を明らかにしていた。

灰色から赤色の堆積物への変化は一般的に、火山活動による灰と温室効果ガスの放出が世界の気候を大きく変えたことを示していると研究者たちは述べていた。

それでも、その灰色 - 赤色のグラデーションは、シドニー盆地でにおいては、はるかに緩やかなものであり、噴火からの距離は当初、他の場所で見られる激しい気温上昇と乾燥からそれを緩衝するのに役立ったことを示唆した。

この 2億2500万年前の大量絶滅の時間的進行とその規模は、地球の現在の生態学的危機を超えたものではあるが、しかし、 2億2500万年前の大量絶滅と現在には類似性がある。

研究者たちは、特に温室効果ガスの急増と種の絶え間ない絶滅の連続が似ているとして、これらは研究の価値があるものになるだろうと述べている。

そして以下のように述べた。

「地球の歴史の中でこれらの大量絶滅事象を振り返ることは、私たちに何ができるかということを知ることができるという意味において意味があります」

「地球の状況は過去にどのように混乱したのか? いったいどんなことがあったのか? そして、その変化はどのくらいのスピードで進んだのか。そのようなことを研究することは、私たちが、『今の地球で何が起きているのか』を知り、研究することの基礎になるのです」

この研究は、アメリカ国立科学財団とスウェーデン研究評議会よって資金が供給され、論文は、科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表された。

ここまでです。

これは簡単にいいますと、当時の大規模な火山活動によって、地球のあらゆる場所において噴火の副産物である「ニッケル」が広がり、それによって植物が消えてしまったという事象が他の生物種の大絶滅に先駆けて起きていたということが、ほぼ確実になったということのようです。

このこと自体も「植物と生命体系の関係」ということについて大きな示唆を与えてくれる重要な研究でもありますが、これは、単に過去の研究ではなく、実際には、「現在の地球と照らし合わせて考えることができること」であることにも気づきます。

記事の中に、以下のような下りがあることがおわかりでしょうか。

しかし、 2億2500万年前の大量絶滅と現在には類似性がある。

という部分です。

現在は「まず海の植物が消えている」ということになっています。

そして、地上のほうですけれど、地上の植物の 80パーセントほどは、「昆虫による受粉によって生きている」のですね。

その昆虫が「壮絶な勢いで消滅していっている」ことを以下の記事でご紹介したことがありました。

あと、昆虫類の生息量が過去27年間で75パーセント以上減っている

というのは、ちょっとした「大量絶滅レベル」なのですが、仮にこのようなペースで地球の昆虫が減少していった場合、それに続いて、同じようなペースで、かなりの種類の植物が消えていくということになると思われます。

上の記事から抜粋しますと、昆虫は以下のように激しく減少しています。

2017年10月の米国科学メディアの記事「過去27年間で、羽を持つすべての昆虫類の生息量の75%以上が減少していたことが判明」より

発表された研究論文によれば、すべての羽のある昆虫のバイオマス(ある空間内に存在する生物の量)は、自然保護区域において、過去 27年間で 75パーセント以上減少していたことがわかった。

昆虫は、野生の植物の 80パーセントの受粉を担っており、鳥類の 60パーセントに食物源を提供するなど、自然界の生態系機能に重要な役割を果たしている。(略)

この結果は、それまで報告されていた蝶や野生のミツバチ、蛾などの種の最近報告された自然界での減少と一致している。

しかし、この調査では、特定の種類だけではなく、羽を持つ昆虫の全体的なバイオマスが大きな減少を起こしていることがわかり、事態の深刻さを示している。

研究者たちは、この劇的な減少は、生息地に関係なく明らかであるとしており、天候や、土地の利用状況、および生息地の特性の変化などの要因では、全体的な減少を説明することはできないことも判明した。

この減少は、大規模な要因が関与しなければ説明がつかないことを研究者たちは示唆しており、今後の研究では、昆虫のバイオマスに潜在的に影響を与える可能性のある全範囲をさらに調査すべきだとしている。


このように、現在の昆虫の減少は、

大規模な要因が関与しなければ説明がつかない

というように、個別の要因とは関係なく、あるいは昆虫の種類とも関係なく、とめどなく拡大していています。

これらの一連の流れを見ますと、どうしても、

「今の地球では6度目の大量絶滅事象が急ピッチで進行している」

と言わざるを得ないと思われます。

それは、何万年で進行するとか、そういう穏やかなペースのものではなく、「非常に急ピッチ」で進んでいることは、昆虫が「 27年間で 75パーセント減少した」ということからもおわかりかと思います。

おそらくは数十年単位の中で「あっという間に進行する大量絶滅事象」というものが起きていても不思議ではないと思われます。というよりすでに、起きていると言えそうです。

今、地球ではさまざまな動物・植物あるいは、あらゆる生命体系がものすごいペースで絶滅し続けていますけれど、根本的な要因はほとんどわかっていません。

ただ、今回の大量絶滅と植物の関係から、「植物が本格的に絶滅し始めたら」その後、速やかに他の生物の大量絶滅も進むと見て間違いないと思われます。

それが今なのかどうかはともかく、現状の生物の絶滅の進行度から見れば、21世紀中にも、恐竜の絶滅以来となる 6度目の大量絶滅が進行して「完遂」にまでいたるかもしれません。

これは、

「地球の最大の大量絶滅の際には、《先行して植物が説滅していた》」

ということが米ネブラスカ大学の研究で明らかになったということをご紹介させていだたいたものでした。

そして、

「昆虫が、過去27年間で 75パーセント減少していた」という衝撃的な調査でしたが、この記事のタイトルにもありますように、この地球の生態系には、以下のような事実があります。

自然界の植物の 90パーセントが昆虫によって受粉されている

つまり、

「昆虫が完全に消えれば、多くの植物は生き残ることができない」

ということになるわけです。

ここで、先ほどの「大量絶滅の時に、植物が先行して絶滅していた」ということに関して振り返りますと、「植物がなければ、他の生物は生きられない」ということは、感覚的にも現実的にもよくわかるのですが、

「その植物そのもそのが、昆虫がいなければ生きられない」

ということになります。

そんな中で、今回ご紹介させていただきますのは、オーストラリアの2つの大学の共同研究によって、これまで世界中で発表された「昆虫の減少に関しての論文」を総括的に調査した結果として、

地球の昆虫の減少ぶりは、おそろしい規模になっていた

ことがわかったというものです。

そして、論文を書いた生物学者たちは、

「このままだと、100年以内に、地球の昆虫がすべて絶滅してしまう」

とまで述べているのでした。

地球の昆虫がすべて絶滅というのは大げさな感じの表現ですが、しかし、すべてということではなくとも、大規模な昆虫の大量絶滅が進行中なのは確かなようで、数十年内に、相当な種類の昆虫が絶滅していくことは確実な情勢のようです。

そして、先ほど書かせていただきましたように、「昆虫がいなければ、ほとんどの植物は生きられない」のです。

その上で、

「植物がいなければ、ほとんどの生き物は(昆虫も)生きられない」

という、実に明確な「輪廻」があります。

その輪廻が「発動」するまでの時間は、そんなに長いものではないということが、次第に明らかとなってきています。

まずは、その研究についての記事を先にご紹介しておたきいと思います。

イギリスのガーディアンの記事をご紹介させていただきますが、このことは、世界中の多くのメディアが伝えています。

中には、下の報道にように、「 100年以内に 100パーセントの昆虫が絶滅する」というストレートなタイトルのものもありました。

2月11日の米メディアの記事より
insect-extinction-100years.jpg

なお、記事中に「浸透性殺虫剤」という言葉が出てきますが、以下のようなものだそうです。

浸透性殺虫剤

薬剤を植物の茎葉に施用したり,土壌中に注入すると,その薬剤が植物体内に浸透し,全身に移行して,その植物全体が殺虫力をもつようになる殺虫剤。

現在の浸透性殺虫剤には哺乳動物に対する毒性の強いものが多い。(ブリタニカ国際大百科事典)


それでは、ここから記事です。

Mass insect extinction within a century threatens 'catastrophic' collapse of nature’s ecosystems, scientists warn
Independent 2019/02/12

100年以内に「昆虫の絶滅」が発生する恐れがあり、それは自然の生態系システムの「壊滅的」な崩壊の危機と直結すると科学者たちが警告した

地球規模の科学的検証によると、農薬、汚染、気候変動により「驚くほどの」割合で昆虫種が一掃されていることが判明した

農薬の使用が、世界中の昆虫の「驚くべき」減少を引き起こしており、これは自然の生態系に「壊滅的」な影響を与える可能性があると研究者たちは警告している。

科学誌「バイオロジカル・コンサーベイション(Biological Conservation / 生物学的保全)」に掲載された科学レビューによると、昆虫種の 40パーセント以上が、この数十年で絶滅の危機に瀕している。その原因には、気候変動や汚染も含まれている。

昆虫の生体数の急落率があまりにも激しいために、ほぼすべての昆虫が 1世紀以内に消滅する可能性があると、この研究は明らかにした。

論文で研究者たちは、「急減している昆虫の個体群の回復を可能にし、それらが提供する重要な生態系の役割を保護するために、農業業界の見直しが緊急に必要だ」と述べている。

研究は、オーストラリアのシドニー大学とクイーンズランド大学の研究者たちによっておこなわれた。

この研究では、生物学者たちが、世界中の 73例の歴史的な昆虫の減少の報告について系統的レビューをおこなった。

その中で研究者たちは、既知の昆虫種の 10パーセントがすでに絶滅していることを見出した。比較すると、脊椎動物では、絶滅は 1%だった。

そして、絶滅せずに残っている昆虫のうちの 41%が減少していた。

過去 30年間で、全昆虫の総質量は年間平均 2.5パーセント減少していた。

シドニー大学生命環境科学部のフランシスコ・サンチェス-バイヨ(Francisco Sanchez-Bayo)博士は、以下のように警告する。

「あまりにも劇的なこの減少は、今後 100年のうちに昆虫が地球からいなくなってしまうことを示しています」

もっとも大きな減少率だったのが蝶(チョウ)と蛾(ガ)類で、ミツバチやフンコロガシも最悪レベルの減少率だった。

また、研究者たちは、かなりの割合の水生ハエ種もすでに消えていると述べた。

このレビューでは、絶滅の主な 4つの要因が強調されている。

農業、都市化、森林伐採による生息地の喪失、汚染。そして、侵入種や病気などの生物学的要因と気候変動。

調査された研究の 40パーセントで「農業が主な原因」であり、研究者たちは特に脅威として「農薬の使用方法」を強調している。

サンチェス-バイヨ博士はこのように述べる。

「私たち人類は、何千年も農業を続けてきましたが、その何千年の間に、このような昆虫の減少が起きたことはありませんでした。浸透殺虫剤の登場は、農業の方法に大きな変化をもたらしました」

そして、博士は以下のように言った。

「農業での食物の生産方法を変えなければ、あと数十年で、昆虫全体が絶滅の危機に瀕する可能性があります」

「これが地球の生態系に与える影響は、控えめに言っても壊滅的です」

研究者たちは、減少しつつある昆虫個体群は、世界の動植物種において「地球での6回目の大量絶滅」が進行している証拠であると付け加えた。

ここまでです。

「緑の中に虫がいない」ということに気づいて以来、海外の昆虫の減少のニュースを注意して見ていると、その減少ぶりは、「まったく壊滅的なもの」となっていることを知るのでした。

もちろん、昆虫以外のあらゆる生物が非常に激しく減少し続けてはいまして、2015年には、「ヨーロッパの鳥類が大幅に減少している」ことがわかったり、WWFの調査で、野生生物の個体数が 1970年以来、60パーセント減少していることがわかったり、他にも爬虫類なども世界中で減っています。

2015年5月の英国ガーディアンの報道より
europe-birds-threat2015.jpg

2016年10月の米ロイターの報道より
animal-60-decline2016.jpg

2010年6月の英国BBCの報道より
snakes-decline-grobal.jpg

あるいは、水中にすむあらゆる生物も、以下の記事に書かせていただいた「人間の薬の水への排出」により壊滅的な影響を受けている可能性が浮上しています。

その中でも昆虫の減少の急激さは非常にすさまじいものがありますが、今回のオーストラリアの研究論文のように、

「 100年以内に昆虫が絶滅する」

というような極端な説が、科学者により主張されたのは、これが初めてのことだと思われます。

おそらく、相当な危機感があってのこの表現だったのでしょうけれど、ただ「その理由」については単純ではなさそうです。

今回の論文では、科学者の人々は、たとえば、「農薬」などとの関係を強く示唆ししています。もちろん、植物自体に殺虫性を持たせる浸透性殺虫剤が、昆虫に良い作用を及ぼすわけがないとは思います。

しかし、先ほどリンクしました記事「この世の昆虫の数は回復不能なレベルで減少していた …」の内容は、オランダのラドバウド大学の生物学者たちによって、ドイツの 63におよぶ自然保護区で、昆虫の生態調査をおこなったものですが、その調査からは、「理由はもっと根本的なところにあるかもしれない」ということが伝わってくるのです。

その結果は、その論文から抜粋しますと、以下のようなことになっていました。

2017年10月18日に発表された昆虫の減少に関する研究論文より

研究チームは、これらの地域で、羽を持つ昆虫のバイオマスがわずか 27年間で 76パーセント(夏期は 82パーセント)にまで減少したことを発見した。

彼らの結果は、それまで報告されていた、蝶や野生のミツバチ、蛾などの種の最近報告された自然界での減少と一致している。

しかし、この調査では、特定の種類だけではなく、羽を持つ昆虫の全体的なバイオマスが大きな減少を起こしていることがわかり、事態の深刻さを示している。

研究者たちは、この劇的な減少は、生息地に関係なく明らかであるとしており、天候や、土地の利用状況、および生息地の特性の変化などの要因では、全体的な減少を説明することはできないことも判明した。

この減少は、大規模な要因が関与しなければ説明がつかないことを研究者たちは示唆している。


ここにありますように、

> この劇的な減少は、生息地に関係なく明らか

> 土地の利用状況、および生息地の特性の変化などの要因では説明できない

というように、原因の特定が容易ではないほど「大規模にどこでも」起きているのです。

そもそも、自然保護区では殺虫剤は使われないと思われますが、そのような場所でも、すべての自然保護区域で、昆虫は劇的に減少していたのです。

上の論文の、

この減少は、大規模な要因が関与しなければ説明がつかない

というあたりが示していますように、「本当の原因」は、想像もつかないものなのかもしれません。

とはいえ、もちろん、現在の行きすぎた農薬の大規模な使用に問題がないわけもなさそうですが、しかし、現実問題として農薬を制限していくというのも現実的な話ではなさそうです。特に、日本などの超少子高齢化の社会では、農家さんの多くが高齢化しており、農薬を完全に使わない農業は事実上不可能なはずです。

抗生物質の薬効が水中で完全に消える消失半減期がどのくらいなのかはわからないですが、毎日毎日、世界中で、おびただしい抗生物質が投与されていて、人々の排泄から膨大な量が河川に流入し続けている以上は、この強力な環境破壊兵器は、今後もそのリスクを悪化させていくと思われます。

どうにも、先行きが明るいとは言えない話ではあります。

何しろ「解決法は、抗生物質を使わないことくらいしかない」わけで、つまり、すべての人々は、排泄をして、そして、それは水に入っていく。

どんな薬を飲んでも、そのようにして河川に入り、河川は最終的には海に至る。

現時点で各地で見られる生態系の変化も、河川の中の人間の薬剤が関係している可能性も高そうです。

英インディペンデントの記事をご紹介させていただきます。

Drug pollution in rivers reaching damaging levels for animals and ecosystems, scientists warn
Independent 2019/02/23

世界の河川の薬物汚染が、動物や生態系にとって有害なレベルに達していると科学者たちが警告した

最新の研究によれば、抗生物質やてんかん薬などの医薬品が、生態系にダメージを与える可能性がある濃度で世界中の川の中からますます発見されている。

オランダの研究者たちは、自然の生態系の食物連鎖に最も害を及ぼす可能性がある場所を予測するために、世界中の淡水システムにおける薬物の濃度を推定するためのモデルを開発した。

科学誌エンバイロメント・リサーチ・レターズ(Environmental Research Letters)に掲載されたこの研究では、抗生物質「シプロフロキサシン」と抗てんかん薬「カルバマゼピン」の 2つの特定の薬に焦点を当てて研究が行われた。

研究で明らかになった世界の淡水系の状況は、1995年から 2015年の間 20年間で、薬物の濃度が上昇し、その影響を受ける地下水の数も増加しており、科学者たちは、水生の生態系に対する現在のリスクが 20年前より 10倍から 20倍高いことを示した。

抗てんかん薬のカルバマゼピンは、魚の卵の発達や貝の消化過程を混乱させることと関係していた。

そして、この研究では、潜在的な水中のリスクは、大きな河川が少ない中東などの乾燥地域で最も顕著であることが発見された。

特に抗生物質シプロフロキサシンのリスクが、広範囲に広がっており、試験された世界の 449ポイントの水生生態系のうち 223ポイントで有意なリスク増加を示した。

オランダ・ラドバウド大学の科学者であり、本論文の主筆であるリク・オルデンカンプ博士(Dr Rik Oldenkamp)は、以下のように語る。

「研究で判明した抗生物質の濃度は、河川にすむ水中のバクテリアにとって有害である可能性があります。これらのバクテリアは、様々な栄養サイクルにおいて重要な役割を果たしているものです」

「河川の抗生物質は、廃水処理に使用されるバクテリアのコロニーの有効性にも悪影響を及ぼしている可能性があります」

さらに懸念されることがあり、オルデンカンプ博士たちの研究チームが、4つの河川システムからのサンプルと比較したとき、彼らが作りだしたモデルはリスクを過小評価していることがわかったのだ。つまり、実際のリスクはさらに大きなものである可能性がある。

医薬品の河川への残留は、維持管理が不十分な下水道からの排水、または飼育動物に使用されている農場からの流出などから淡水系に侵入する。

また現在、世界中で抗生物質に耐性を持つ薬剤耐性菌が増加しているが、このように世界中の河川に高い濃度の抗生物質が残留していることは、薬剤耐性菌の出現の速度を加速させる可能性がある。

そのために、河川への薬剤の流入と残留は、世界的な関心事にもなっている。

オルデンカンプ博士は以下のように言う。

「自然環境が、様々な病原体に対する『抵抗力の源』として機能していることが、ますます明らかになっているにもかかわらず、この河川に入り込む薬剤の問題における環境の役割についての認識がほとんどないのです」

河川の中の抗生物質などの薬剤濃度が上昇して動物の行動に影響を与えたり、土壌の本質的な分解や酸素化を行う細菌を破壊したりすることにより、生命を支えるプロセスそのものに影響が及ぶ可能性があり、そうなった場合、自然界にリスクが生じることもあり得る。

ヨーロッパおよびその他の先進地域では、長期にわたる水質の監視プロジェクトが存在する。しかし、河川中の薬剤濃度について、強く影響を受けやすい多くの地域では、そのような水質監視のシステムはない。

オルデンカンプ博士は以下のように述べる。

「私たちのモデルは、中東などの人口の密集した乾燥地域で、生態系に高い環境のリスクがあることを予測しています。しかし、それらの地域には、医薬品の使用状況や、水質の薬剤濃度に関するデータがほとんど存在しないのです」

ちなみに、私自身は、昆虫を含めた生物の大規模な減少が進んでいる原因のもう1つには、

「地球の磁場の極端な弱体化」

があると思っています。

もちろん、これは理由の中のひとつであり、どの程度関与しているかについても何ともいえないですけれど、この世の多くの生物は、基本的に「磁場で生きている」ものなのです。

生物にとっての「移動」とは、一般的にはエサを獲得するためのもので、それはすなわち生きることそのものであり、それができなくなれば、昆虫も生きていけないはずです。

地球は、このような磁場で生きているたくさんの動物たちに支えられていますが、その地球の磁場は急速に消えていっています。

おそらくこれが生物の絶滅が続く大きな原因のひとつだとは思いますけれど、この「磁場の弱体化」は、「人間の努力では是正できない」です。

そして、現状では、地球の磁場が回復する兆しはまったくないですので、昆虫を含む生物種の危機的状況は今後も続いていくものと考えられます。

何といいますか、ほんの 20年後くらいの地球がどのようになっているかも想像できなくなってきましたね。

最終更新:2019/02/27 23:05

このお店で1週間以内に売れた人気アイテム

コメント 0件 コメントを書く

コメント入力欄
お名前(必須)
タイトル(必須)
本文(必須) ※全角で800文字まで記入できます。

書き込みに際しては店長の部屋規約の禁止事項や免責事項をご確認ください

ページ上部へ

カレンダー

2019年2月
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28

今月

このお店で1週間以内に売れた
人気アイテム