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記事詳細

2019/01/10 23:06

「植物の光合成には根源的な欠陥がある」と考える科学者たちの思考そして遺伝子組み換えで《植物の愛》を是正する思考その思考が地球を滅亡に導く「明確な理由」

科学者たちは「植物とは何か」を考えなさい

(1月5日)、少し残念なニュースを目にしました。

それはアメリカの科学メディア PHYS.ORG で紹介された米イリノイ大学のゲノム研究所などがおこなったことに対しての以下の記事でした。

・Scientists engineer shortcut for photosynthetic glitch, boost crop growth by 40 percent
(科学者たちは植物の光合成の根源的な欠陥を克服する仕組みを作成し、農作物の成長を40%向上させた)
https:●//phys.org/news/2019-01-scientists-shortcut-photosynthetic-glitch-boost.html

このタイトルに、

> 農作物の成長を40%向上させた

とあるように、「良いニュース」として伝わっています。

同時に、このタイトルに、

植物の光合成の根源的な欠陥

という文字があるのがおわかりでしょうか。

それを「克服した」とあります。

私はこのタイトルを見た時に、

「ああ、ついにそこに踏み込んでしまったか」

と思いまして、「この世の終わり」というものを本当に身近に感じてしまいました。

どうして、こんなようなことでそのようなことを思ったのかをうまくご説明できるのかどうかわからないのですが、この、

「植物の光合成の根源的な欠陥」という科学界にある概念

が最大の焦点だと思って、お読みいただければ幸いです。

これは実は、少なくとも私にとっては、「欠陥」ではなく、

「植物存在の最大の《愛》」

なのです。

これと関係する概念としましては、もう4年近く前の記事となりますが、以下の二つの記事まで遡る必要があります。

どちらも、私に、「植物とは何か」ということについて気づかせてくれた、個人的にとても重要な記事です。

オランダの女性たちが発見した奇跡のエネルギー生成 : 生きた植物と生きた微生物と水のコラボレーションが生み出した驚異の発電法 Plant-MFC

power-from-plants.jpg


植物を育てる過程の中で発電をおこなうという完全な再生可能なエネルギー生成

植物というのは、この地球上にある存在の中で、最も人間の生活と生命をサポートしてくれるもののひとつだと思います。

そして、「微生物」。

これも人間の生活を非常に大きく支えているもので、アメリカの著名な微生物学者カール・ウーズ博士は、

「この地球上から、多細胞生物が消滅しても、微生物たちはほとんど影響を受けないだろうが、もし地球上から微生物の生態系が消滅すれば、多細胞生物は絶滅することは明らかだ」

と言っていたことが Daily Galaxy で紹介されていました。

植物さえも、微生物がいなければ、おそらくは生きていけないはずです。

そして、その微生物も植物も含めて、地球上のほぼすべての生命に必要なものが「水」です。
水がなければ、現在のすべてに近い地球の生命が生き残ることはないと思われます。

この世の環境や生命がどのように整ってきたのかの現在の科学的な説はともかく、

完全なバランスの上にこの地球の生命体系は保たれていて、そして、人間がそこに生きている

ということになっているのがこの地球です。

その根幹を支える、

・水
・微生物
・植物

のうちの植物が人間生活に貢献してくれていることは、食べ物としての植物、建造物や道具などに使う植物、燃料に使われる植物、観賞に使われる植物、薬として使われる植物など、さまざまありますが、植物が満を持して

「俺の歴史にまた1ページ」

と述べる感じで登場したのが、「発電」なのでした。

しかも、この発電法は、植物も微生物も「生きたまま」でおこなう、あるいは「自然の状態のまま」での発電方法でもあります。

というか、植物も微生物も生きていないと発電できないのです。

オランダでは、植物から電力を生み出している!?まったく新しい自然エネルギーに注目
TABI LABO

将来的には水田を発電所と呼ぶようになるのかもしれません。

オランダの企業「Plant-e」が開発したのは、植物を植えた湿地から電力を“収穫”する技術。

まさに、天然のソーラーパワーシステムとも言えるものです。植物から街灯やWi-Fiスポットの電気をまかなったり、スマホなどの電子機器を充電できるようにもなります。

このプロジェクトは「Starry Sky」とも呼ばれ、2014年の11月にアムステルダムで始まりました。すでに300以上のLED街灯に光を灯すことに成功しています。

光合成によって生成される有機物の中には、植物の成長を促す成分が含まれています。しかし、そのほとんどは使用されずに根っこから土へと排泄されてしまうのだとか。そのため、根っこの周りには、その有機物を食べようと自然と微生物が集まりますが、そこにヒントが隠されているようです。

微生物が有機物を消費する際には、電子が放出されているのだそう。そのため、そこに電極を設置することで電子を収集、電力を生み出す仕組みです。

今回、このことについて、もう少し具体的に説明しているインドネシアのメディア記事を見つけましたので、ご紹介したいと思います。

この発電のイメージとしては下のようなものです。
plant-e6.gif

上の記事のタイトルには「植物から電力を生み出している」とありますが、

> 微生物が有機物を消費する際には、電子が放出されている

というように、実際に電力を作っているのは微生物なのですが、その電子を放出するためには、植物が必要ということになるようです。

これのすごいところは、「植物が生育しているそのままの環境でOK」ということです。

これまでにも、微生物を使った微生物燃料というものはありましたし、あるいは、過去記事、

宇宙のバクテリアを用いての強力な発電実験に成功した英国の研究チーム

Bugs from space offer new source of power
ニューカッスル大学 ニュースリリース 2012.02.22

宇宙の微生物が新しいエネルギー源となる

地球の上空30キロメートルで普通に見つかるバクテリアが、非常に効率的な発電に適していることが確認された。

ニューカッスル大学の研究チームは、地球の成層圏で一般的に見つかり、「成層圏の真菌」を意味する名を持つバシラス属(あるいはバチルス属)の真正細菌 B.ストラトフェリカス B.Stratosphericus が、チームにより設計された新しいバイオフィルム(微生物で作られた層)の重要な構成素材となることを発見した。

チームは、英国のダラム地区で分離・採取した 75の異なるバクテリアを、微生物燃料電池( Microbial Fuel Cell / MFC )を用いて、それぞれのバクテリアでの発電の試験を行った。

その中から、最高の人工のバイオフィルムを作ることができるバクテリアを探すという試みだ。その結果、成層圏の真菌ストラトフェリカスは、1立方メートルにつき 105ワットの微生物燃料電池での発電量を2倍の 200ワットにまで増やしたのだ。

このレベルは、電球を点灯するのに十分な発電量で、電気のない地域に必要程度の灯りをもたらすことができる。

このバクテリアは通常は上空 30キロメートルの非常に高い高層である成層圏に棲息しているが、大気の循環によって地上へと送られたことにより、チームによって分離・採取することができたものだ。

この研究はアメリカ化学会の会報「環境科学とテクノロジー( Environmental Science and Technology )」に掲載された。

ニューカッスル大学のグラント・バージャス氏によると、今回のように個別にビラ生物が個別に選別されて研究されたのは、これが初めてのことだそう。

ストラトフェリカスを地上で発見できたことはかなり予想外のことだったが、しかし、この研究は将来のこの技術の可能性を示す。何億のも微生物たちの力によるエネルギーを作り出す可能性だ。

微生物を使っての発電そのものは新しい概念ではなく、すでに排水処理などの中で使われている。「生体触媒の酸化」として知られているプロセスまでに、直接、有機化合物を電気に変換するために、微生物燃料電池ではバクテリアを使う。

バイオフィルム(微生物で作られた層)は、微生物燃料電池のカーボンの電極を覆うために使われる。そして、バクテリアがそれを摂取し、電極に移動することによって電気を発生させる。

この最近の研究結果が燃料電池を新しいステージに引き上げることができると、微生物燃料電池研究の第一人者であるニューカッスル大学のキース・スコット教授は語る。

『人間の尿は最大の発電燃料』: 英国王立化学会の研究発表

2011年10月29日
論文のタイトルが、『微生物燃料電池での尿利用は将来のエネルギー燃料』(Urine utilisation by Microbial Fuel Cells; energy fuel for the future )でした。

なんかこう、この「再利用」あたりについては誰でも「薄々とは」そんなふうにしていくといいのではないかという感覚は持っていたと思うのですよ。まあ、しかし、現実問題としては「とりあえずトイレがきれいになってきたことは嬉しい」あたりで止まっているというのが実際のようにも思います。

私の出身地だった北海道というのは日本全国の中でも飛び抜けて下水道の整備が遅かったところで、私が高校を出てから東京に来た 1980年代の初頭でもまだ私の町(岩見沢というところ)は、大半が水洗化していませんでした。

そういう時代を過ごしてきたものには、東京の「どんな建物に入っても水洗トイレである」ということは本当に素晴らしいことでした。当時の北海道では、あらゆる公衆トイレが「地獄」だったという現実があります。

なので、「まずは清潔な方向へ」ということが浸透してから、「再利用」という方向に行くのはまっとうに思います。


今年の夏頃、「ビル・ゲイツの財団が世界のトイレの改善に4200万ドルを拠出」(AFP 2011.07.20)というニュースがあって、これは全世界のトイレを衛生的に、という計画の話であって、再生利用などの話ではなく、ニュースを読んだ時は「これからの世の中は、キレイにするだけじゃダメだろ」と思っていましたが、しかし冷静に考えると、「とりあえず衛生的にして、それから考える」というのはありなのかもしれません。


それにしても、本記事を読むと、微生物燃料電池とかの詳しいことは私にはわからないですが、「ほんの25ミリリットルで3日間、電力を作り続けられる」というのですから、よくわからないながらも、「尿でパワフルな発電は確かにできるらしい」ということは、なくとなく想像つきます。

Yellow Power? Abundant New Fuel For Electricity - Urine
Nano Patents and Innovations 2011.10.27

新しい発電のための燃料:それは『尿』

このタイプの研究としては、最初のものとなる研究発表をした英国の科学者たちによると、人間の尿は大きな燃料の材料となり得るという。

英国でおこなわれた実験では、陽極と陰極から成るアクリルから作られた 25ミリリットルの微生物燃料電池( MFC )が使われ、陽極と陰極が1リットルの再循環のできる貯水ボトルにつながれた。

そして、そこに 30ミリリットルから 200ミリリットルの間で量を変えながらボトルで尿を循環させ、また、 01.ミリリットル~ 10ミリリットルの少量の未処理の尿が途中で加えられた。

尿は採取されてから1週間以内の新しいものだけが使われ、また、尿路や腎臓等に病歴がない健康なボランティアからの寄付で行われた。


微生物燃料電池( MFC )は、尿の注入の前には、1メートルにつき、0.9ミリアンペアの電気を生じていたが、25ミリリットルの尿を注入して1時間後には、2.9ミリアンペアまで増加した。

そして、この量の尿で、3日間もの間、連続してエネルギーを作り出すことができた。

この実験により、研究者たちは。微生物燃料電池が 25ミリリットルの尿だけで3日間利用し続けられることを示した。

人間は平均的には、一日にひとり 2.5リットルの尿を体内で作り出して排泄する。これは、ひとりの人間の尿で一日に 300個の微生物燃料電池を稼働させられることになる。


研究者のひとり、クリス・メルヒュイス博士は以下のように述べる。

「全世界の人類からは年間で何兆リットルもの尿が作られている。このテクノロジーが進めば、エネルギー問題で世界を変えられるのではないかと考える。排水や汚水の処理といった観点からだけ見るのではなく、私たちの生活の中に実際に存在している『無駄』を考えることこそが、私たち人類の一種の『パラダイム・シフト』(価値観の転換)になるのではないかとも思え、この研究のこれからの影響は大きいように思う」。

現在、世界の人口は約 70億人で、その人々が作り出す尿の量は、年間 6兆4000億リットルと見積もられている。

というような、微生物を用いる発電方法は存在していましたが、その多くが「自然の環境ではない」もので、しかも発電量も強いとは言えません。

この植物を利用した方法では、こちらによれば、

ノートパソコン1台を稼働させるために 15平方メートルの栽培面積で大丈夫

とあります。

15平方メートルというのは、9畳くらいですから、9畳の部屋分の水田で、ノートパソコン1台をまかなえる電力が発電できるなら、相当実用的ではないでしょうか。

そして、100平方メートルの面積(33坪くらい)があると、オランダでの一般的な家庭の電気量をまかなえる発電量になるそうです。

下は、実際にオランダで外灯に植物発電が使われている例です。
10plant-e-02.jpg

屋内での鉢植えなどでも発電できるようです。

下は、観葉植物で日本でもよく見られるグズマニアという鉢植えで発電している様子です。

ちなみに、この女性が、プラント e 社の、CEO (最高経営責任者)のマージョレイン・ヘルダーさんという方です。

10plant-guzmania.jpg
何をしているかわかりづらいかもしれないですが、電気で回る地球の模型を回しているようです。ちなみに、これは、Plant - e 社内の様子だと思われます。

YouTube を見ますと、社内中の観葉植物に電極をつけていますので、あらゆる植物で発電しているようです。
https:●//youtu.be/79jJoKkF1z0

屋内でも、ある程度、規模を大きくすれば、室内用のランプ( LED )での照明を照らせる程度の発電にはなるようです。

plant-light.jpg

この植物と微生物を利用した発電について紹介している記事のひとつをご紹介しようと思いますが、必要なものや、具体的な方法や費用については、よくわかりません。

これに関しては、「この知見が広まるかどうか」ということが、このテクノロジーが広がるかどうかの鍵となるとしか言いようがないかもしれません。

日本などでも、このテクノロジーが使えるようになれば、たとえば、農業をやりながら自給自足を目指している方などの生活スタイルにも影響する可能性はあるかもしれません。

大きな土地ではなくても、LED 電気と、最低限の通信手段(携帯など)と、情報ツール(ノートパソコンやタブレットなど)程度なら、30平米程度の水田か畑(ただし水がたっぶりあるものでなければいけないようです)があれば、フルでまかなえそうです。

さきほど書きましたように、100平米以上の水田なら、現在の普通の家庭で使われる程度の電気量を作り出すことができるようです。

植物は人間が気づくのを待っていた

私は今回のことで、とても考えたことというか、感動したこととしては、まずは、

「この地球で電気を必要としているのは、おそらく人間だけ」

だということです。

どういうことかというと、植物も微生物も電力なんか要らないわけで、それなら、植物は、微生物とのコラボレーションで「発電のメカニズム」なんてものをもつ必要はないわけですよ。

そんなものは地球で、人間以外は基本的に誰も必要としていないのです。


しかし、人間はそれを必要としている。


人間だけが電気を必要としていて、そして、電気を利用できるのも人間だけだと思います。
その電気を作り出すメカニズムを植物と微生物が持っていた・・・。

ちょっと偶然とは思えないですね。

そして、すごいのは、この発電法は、

「緑を増やせば増やすほど発電量が増え、また同時に、淡水の微生物の生態系も豊富になる」

ということです。

さらに、個人的に、すごいと思ったのは、このプラント-e 社は、「植物が光合成で、70パーセントほどを使わずに根から排出させていた」ということを発見したことにより、この発明が完成したらしいのですが、

「どうして 70パーセントも捨てる?」

と思ったのです。

完ぺきな作りであるはずの植物がどうして、そんな無駄なことを?

そして、この植物たちが「あえて」根から捨てている未使用分の部分が、細菌によって分解され、それが発電の源に至っている。

・・・これはつまり、「無駄」ではないですね。植物は、自分から排出される廃棄物が発電に使えることが「人間に発見されるのを待っていた」ように思えます。

Plant-e: Menanam Tumbuhan, Memanen Listrik

プラント-e 社:植物を育てながら、電力を収穫する

植物が酸素を作り出すことができるのは広く知られている。

では、植物は電気を作り出すことができるだろうか?

そんなことは不可能に思えるかもしれないが、オランダに本社を置くプラント- e 社によって、それができることが証明されているのだ。

プラント- e 社は、植物を傷つけることも枯らすこともなく、「生きている植物から電気を収穫する」ことに成功した。

この、電気を作り出すために、自然の微生物を利用した画期的な方法は、「植物利用型微生物燃料電池( Plant-MFC )」と呼ばれる。

植物が光合成を行うと根から様々な有機化合物を生産するが、その有機化合物が微生物により無機物に分解される。

そのときに発生する余剰電子により発電が行われることを応用したものだ。

プラント- e 社は、植物が光合成をする際に、その 70パーセントが使われていないことを発見した。

根を通って排出されるその廃棄物は C6H12O6 (グルコース)の化学構造を持っており、それが微生物によって分解され、二酸化炭素(CO 2)、プロトン(H+)と電子(e - )になる。

この自然のプロセスを利用して、プラント- e 社はこれを電気エネルギーに変換できたのだ。
この電力は実際の電子機器に使うことができる。

現在、この Plant-MFC では、1平方メートル 0.4ワットの電気を発電させることができる。この発電量は、同じサイズのバイオガス発酵プロセスから発生した電気を超えている。

今後、本プロダクトは、1平方メートルあたり 3.2ワットの電気を作ることができるようになる。

ノートパソコンを駆動させるには、わずか 15平方メートルの植物の栽培面積があればいいということになる。

100平方メートルの土地の面積を持っている場合なら、発電量は年間 2,800キロワットに達する。この量は、オランダの家庭や他のヨーロッパ諸国の基本的な電力需要を満たすことができる量だ。

現在、プラント - e 社は、泥地や濡れた地面での活用に焦点を当てている。この条件が満たされれば、都市部では、建物の屋上などで発電ができる上に、都市部での生物の多様性を増加させることにも役に立つだろう。

この発電法は、さまざまな活用が考えられる。

暖かい地域では、稲作に応用できる。また、湿原、川のデルタ地域、マングローブ林や泥炭地などの湿地帯に位置する場所でも、効率よく発電ができる。

経済的な側面については、これらのプロダクトは、将来的には石油エネルギー、太陽電池パネルや風車からの電力より安くて貴重なものとなるだろう。

これは、再生可能で持続可能なエネルギー生成というだけではなく、「すべての人が利用可能」なものだ。

また、この方法はどのような遠隔地でも利用できるので、世界に 12億人以上いると思われる電気のない生活をしている人々の助けにもなる可能性がある。

ここまでです。

日本でも、どなたかこのビジネスやってくれないかなあ。

自給自足指向なども高まっている日本では、ビジネスとして成功すると思いますので、お金目的で全然いいですので、どなたか、日本にも紹介してくれると嬉しいですね。

植物が「緑色」であり続ける理由がわかった! そして人間の生活システムの完成は「植物との完全な共生」にあるのかもしれないことも

「植物はどうして緑色なのか」という疑問については、ほとんど形而上的な質問でもあり、わかっているのは、「緑色に見える理由」だけで、「緑色である理由」の答えはいまだにありません。

植物が緑であることの「謎」は、植物以外のすべての生物、たとえば、哺乳類、爬虫類、両生類、魚類、昆虫やそれに類するものから、微生物や細菌などに至るまで、あらゆる生物は種により様々な「色」を持っています。

花に止まる蝶
On-Flower.jpg

プランクトン
10colorful-plankton.jpg

しかし、地上の植物は、ほんのわずかな例外を除けば、その葉は緑色です。

地球上のあらゆる生物の中で、植物ほど、どの種類もすべてが同じ色を持っているというものはいないのです。

花の色や大きさ、葉や全体の形、 育つ環境や、生育のしくみなどは、植物ひとつひとつでまったく違うのに「葉が緑である」ことから外れた植物はほとんどいない。

ここには何か地球の創造と関係するような「大きな必然性」があるはずです。
偶然でこんなことになるわけがない。

まず、最初に、この問題の最も大きな壁であるひとつの事実、

「光と水で生きている植物にとって、実は、緑色という色は最も効率が悪い」

ということを少し考えてみます。

緑色は植物の生存には最も適さない

まずは、4年前の記事でも抜粋しました、社団法人 日本技術士会 北陸本部のウェブサイトにあります「彼らはなぜ「緑色」を選んだのだろうか・・・???」というコラムから抜粋します。

これが、植物と携わっている人が、いつかは辿りつく究極の問いです。
少し長い抜粋ですが、これ以上は削ることができませんでした。

彼らはなぜ「緑色」を選んだのだろうか・・・???

ほとんどの植物の菓っぱは緑色をしている。そんなことはあまりにも当たり前すぎて、以前はな~んも気にならなかった。毎日空気を吸いながら、空気の存在そのものを忘れてしまっているように。私がこの世に生まれるずっとずっとず~と以前からそうだったはずだし、私が神に召された後もやっばりず~とそうだろうと思う。(略)

植物の葉が緑なのは、「葉が緑色の光を反射あるいは透過し、他の色の光を吸収している」という理由による。

つまり、葉は緑色の光をあまり必要としないということである。光のエネルギーを取り入れて糖を生産(光合成)するのに、緑色の波長領域のエネルギーを捨てた……ことを意味している。

ところが……である。(私の記憶に間違いが無ければ、ここが重要!!)

地球に届く太陽光の強さと波長との関係を見ると、緑色の光に強さのピークがあるらしい。最強の緑色光を使えば、例え曇天の日でも光合成が可能となるんじゃないか? その方が明らかに効率的ではないか。

光のエネルギーを利用して光合成を行う植物が、最も強い光を吸収しないで捨てる。そういうメカニズムになっている植物たちって、一体なんでやねん!?!

なんでそんな非効率的で訳のわからん選択をするのだろう?

単に、神様の御戯れかな???

数億年も前に植物が誕生してから、ずっとずっと緑で来たのだろう。だから、緑であることが何か非常に重要な合理性を持っているはず。

そして植物たちが選択して来たその合理性は、強いエネルギーの光を捨てて相対的に低いエネルギー利用を選択することの意味を納得させるだけの説得力を持っているはずである。(どなたか、知っている人がいたら是非教えて下さい!!!)

植物たちと付き合いはじめてから35年もの時間が流れてしまいました。

その間、ほとんど毎日目にしている彼らが「緑色」であることに対し、ほとんど意識をしなかった。ところがある日、ふと気になり出すと多いに気になり、その疑問を捨てられなくなってしまう。

35年も見続けて来ながら、そんな基本的なことすら解っていなかったのだなあ~と、かなり凹んでいます。彼らが緑である理由はいまだに解りませんが、自分の無知さ加減は身にしみて解りました。

願わくば、「なあ~るほど!!!」と納得してから神に召されたいと思います。


このコラムを書かれた方は、植物と35年も付き合ってきた方だということのようですが、それから4年経っていますから、お元気なら、植物と付き合って 40年ということになりそうです。

この方の持つ疑問とは、「太陽の光と色の関係」と「色はどうして、その色に見えるか」ということから考えてくと、わかりやすいと思います。

色の発生の原理

太陽光がその物質に当たったときに、光は、

・反射する光
・吸収された光

とにわかれます。
light-color.jpg

上の図にありますように、「目で見える色は、反射した太陽光」ということで、実は、私たちは物質の色を見ているのではなく、

「反射した光が目に入ったものを脳で感じているだけ」

だということになります。

たとえば、植物なら、その葉が緑色に見えるということは、植物が緑の光を「吸収しないで反射している」から緑に見えていることになるという理解でいいのではないかと思われます。

ところで、「見る」ことに関して、さらに言いますと、反射した光は意識しなくともこちらに向かってくるのですから、実は、

「物体を見ているというより、反射した光(電磁波)を脳が感じているだけ」

とも言えます。

これが「見る」という行為の実相ですが、さらに言いますと、これはちょっと別の話になってしまいますが、赤とか緑とか白とか様々な「色は存在する」と私たちは何となく思っていますが、実は、色は存在しません。

「どうしてその色をその色だと人間は感じるのか」は、これもまた永遠の謎

なのです。

下の図は色の分布で、図の下に「電波」とか「マイクロ波」とかが書かれてありますが、つまり、私たちは電波とかマイクロ波とかいう「波長に色を感じている」わけです。波長に色などはついているわけもないのに、私たちはそれを「色」と認識します。

spectrum.gif

電波にもマイクロ波にも赤外線にも紫外線にもX線にも当然、色はついていません。
しかし、それらの波長を私たちは「色」と感じている。

単なる波長をなぜ人間が「色」として感じるのかは、永遠の謎とされています。

しかしまあ、このことは今回のこととは違う問題ですので、「この世は、色も形も存在しない」ということについては、置いておきます。

さて、「存在している色」としての緑の話に戻ります。

上の図の「色のスペクトル」を見てみると、真ん中に緑色があることがわかると思います。
つまり、緑の光は「強い光」なのです。

最終更新:2019/01/10 23:13

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