記事詳細
2018/12/07 22:00
かつて地球に「250年間の寒冷化」をもたらした原因となった「大西洋の海流の崩壊」が正式に確認され、少なくとも欧州と北米は、いつミニ氷河期に突入しても不思議ではない状態に
11月30日の米国ゼロヘッジの記事より
ついに「重要な海洋循環の崩壊」が確認された
今回ご紹介しますのは、地球の海洋を流れる海の大きな循環のうちの、大西洋にあたる部分の重要な海流の循環が、
「過去最大レベルで弱体化しており、崩壊していると言えるかもしれない」
ということが、研究で判明したことをご紹介します。
最初は科学記事で扱われたものですが、冒頭のゼロヘッジなどのような投資や経済関係のサイトやニュースでも多く取りあげられていました。
その理由は、
「この海流の崩壊により、ミニ氷河期の到来が極めて現実味を帯びてきた」
からです。
この「海流の崩壊とミニ氷河期の到来」の関係については、過去記事でも取りあげたことがあるのですが、まずは、今回の研究発表の内容をご紹介したいと思います。
この研究を最初に報じた科学メディアのユーレカ・アラートの記事からです。
なお、その大西洋の海流の名前は、日本語では「大西洋子午線逆転循環」と呼ばれるようですが、馴染みがない上に実際にほとんど使われていません。一般的には、英語の頭文字から「 AMOC 」と呼ばれています。
これを「アモック」と読んでいいのかどうかよくわからないですので、英語表記とさせていただきますが、この AMOC があるお陰で、「ヨーロッパは人間が住める気温となっている」のです。
AMOC は、ヨーロッパに暖かい海水をもたらしています。
下が AMOC の場所と、暖かい水と冷たい水が循環する様子です。
AMOCの海流の(従来の)構成
これが今、「崩壊」しつつあるのです。
まずはここから記事です。
Ocean circulation in North Atlantic at its weakest
eurekalert.org 2018/11/28
北大西洋において海流が最も弱い状態となっている
最近の調査によると、北大西洋の海洋の循環は過去1500年で最も弱くなっていることがわかった
香港大学の地球科学専攻局(Department of Earth Sciences)と「太古海洋科学研究所(Swire Institute of Marine Science)」の科学者、クリステレ・ノット(Christelle Not)博士と、ベノワ・ティボデュー(Benoit Thibodeau)博士によって共同で研究された内容が発表された。
その論文は、20世紀の北大西洋の海洋循環が「劇的な弱体化」を示していることを強調しており、それは地球温暖化とグリーンランドの氷床と関連する溶融物の直接の結果であると解釈されている。
これは北大西洋における、より海流の遅い循環が、北アメリカとヨーロッパの両方の気候に影響を与えるだけでなく、アフリカやアジアの夏のモンスーンでの降雨にも深刻な変化をもたらす可能性があり、近い将来の地球全体の気候にとって重大な事象であると考えられる。
この発見は、権威ある科学誌「ジオフィジカル・リサーチ・レターズ (Geophysical Research Letters)」において発表された。
地球の重要な海流に「大西洋子午線逆転循環(以下、AMOC)」と呼ばれるものがある。この AMOC は、北極圏に対しては暖かい地表水をもたらし、赤道の海域に対しては冷たい海水を深海にもたらしている北大西洋循環の海流のひとつだ。
AMOC がもたらす熱とエネルギーの移動は、海面温度に影響を与えていると共に、水循環、大気の循環、そして熱帯収束帯の変動が含まれる。
このため、この AMOC は、ヨーロッパと北米の気候に直接影響を与えているだけではなく、アフリカとアジアのモンスーン・システムに影響を与える可能性がある。
検証されている多くの気候モデルは、この重要な海流である AMOC が弱体化していることを示し、あるいは「崩壊」の予測さえ示されてきていた。
これは地球温暖化の下で、グリーンランド氷床からの淡水の放出の一部に起因すると考えられている。この淡水は塩水よりも密度が低く、深水の形成を防ぎ、海流の循環全体を遅くしていると見られる。
しかしながら、この AMOC の弱体化については、AMOC についての長期的な記録が不足しているために、それが弱体化しているかどうかについては、依然として激しい議論が続いていた。
その中で、ノット博士とティボデュー博士は、海洋の過去の温度を推定するために、海底の堆積物のコアに含まれる「有孔虫 (foraminifer / ※原生動物の一種)」と呼ばれる微生物の化石を検証するという方法をとった。
使用された堆積物のコアは、2つの重要な海流が交差するカナダ沿岸のローレンシャン海峡(Laurentian Channel)からのものだ。
したがって、この場所の海流の強さは、中心エリアの海水温度をコントロールしていると考えられ、すなわち、この中心エリアから再構成された温度が北大西洋循環の強さを示すことを意味する。
協力者たちと、機材でのデータを検証すると共に、気候と海洋をシミュレートできる 2つの数値モデルを使用してその結果を検証した。
ティボデュー博士は、以下のように言う。
「 AMOC は地球の気候を制御するうえで重要な役割を果たしますが、科学者たちは過去にその海流の強さに関しての信頼できる指標を見つけ出すのに苦労してきました」
「今回のこの新しい AMOC の記録の発見は、海流の原動力への理解を深め、最終的に、地球温暖化に伴う潜在的な近い将来の変化をよりよく理解するのに役立つことになるはずです」
興味深いことに、研究チームは、この AMOC の記録を研究している中で、小氷期( 1600年頃から 1850年頃の間の約 250年間のあいだに記録されている長く続いた寒冷期)にも、現在と同じ海流が弱体化していた兆候を発見したのだ。
現在の傾向ほど顕著ではないが、その 1600年頃から 1850年頃の時期には北大西洋での海流の循環が弱かったことが判明した。
これは当時のヨーロッパへの熱移動の減少を意味し、その期間のヨーロッパの寒冷化に寄与した可能性がある。
しかし、ノット博士は、小氷期の AMOC の海流の弱体化と、当時ヨーロッパが寒冷化に見舞われていたこととの関係についての仮説は、より慎重に分析をおこなう必要があると語っている。
ここまでです。
ここでは、「 AMOC の崩壊と、寒冷化の関係性」については、
> より慎重に分析をおこなう必要がある
となっていますが、実は数年前から、多くの科学者たちが、この AMOC の弱体化とそれに伴う「寒冷化」について述べてきていました。
以下の記事は 2015年10月のものですが、ここでは、英国のサウサンプトン大学の研究を取りあげています。
海の巨大な変化とミニ氷河期の関係「温暖化が招く寒冷期」からの気温の回復に40年から100年かかるという気候モデルが提示される地球の海で成長する「モンスター・エルニーニョ」
2015年10月16日
▲ 2015年10月07日のニュー・サイエンティストより。
北大西洋の海流システムの崩壊が招くのは「終わらない冬」
ワシントン・ポストの「考えられていたよりも、私たちは「デイアフタートゥモロー」に近いところにいる」というタイトルの記事の元となった論文を発表した、英国サウサンプトン大学の以下の記事をご紹介しようと思います。
今回は、もうひとつ、海と気候に関して、現在起きている冒頭の「モンスター・エルニーニョ」の記事もご紹介したいと思っていますので、あまりいろいろ前置きせずに、翻訳をご紹介したいと思います。
前置きといいますか、ひとつだけ書かせていだきますと、上の「デイアフタートゥモローは起こり得るか?」という意味は、単に、寒冷期がやって来るかどうかという意味ではないです。
デイアフタートゥモローというのは、2004年のアメリカの映画で、地球に氷河期が訪れるというようなパニック映画ですが、寒冷期が来るとしたら、「そのメカニズム」が、この映画に出てくるものと同じかどうかということを、最新の高度な地球モデリングを使って研究したものです。
デイアフタートゥモローで描かれた、そのメカニズムとは、
「地球温暖化によって北大西洋の海流が崩壊したことが原因で、地球全体の天候が荒れ、一部は氷河期状態になる」
というものです。
この海流は、「大西洋の南北方向鉛直循環」、または、 AMOC と呼ばれますが、名称はともかく、この海流の「循環」が崩壊すると、地域により影響の差はあるでしょうが、この循環が回復するまでの間、寒冷化が続くというようなことで、今回の研究では、そういうことが、
「起き得る」
という可能性が出たのでありました。
そして、
・寒冷期が続く可能性のある期間は約20年
・気温の回復には 40年かかる
・イギリスなど一部地域では、気温の回復に「1世紀」かかる
というモデルが出されたようです。
大西洋の循環が崩壊した場合、その影響はかなり長く続くようです。
記事をご紹介したいと思います。
「デイアフタートゥモロー」は起こり得るのか?
英国サウサンプトン大学の研究者たちは、2004年の災害映画『デイ・アフター・トゥモロー』の中で描かれる気候シナリオについての科学的な研究を行っている。
この映画の中では、気候温暖化が、大西洋の南北方向の海流の循環( 大西洋の南北方向鉛直循環 / AMOC )が突然の崩壊に向かう原因となり、それにより、例えば、ロサンゼルスが竜巻で破壊されたり、ニューヨークは洪水に沈み、北半球は凍結していくといったような壊滅的に事象へとつながっていく。
この映画の科学的信頼性については、当時、気候科学者たちから批判を招いたが、しかし、ここで描かれた、人為起源の温室効果温暖化の結果として「大西洋の南北方向鉛直循環が突然崩壊する」というシナリオについて、最先端の気候モデルを用いての査定はされなかった。
サウサンプトン大学の海洋地球科学部のシブレン・ドゥリジョート教授( Professor Sybren Drijfhout )は、ドイツのマックスプランク研究所の高度な気候モデル( ECHAM )を使用し、「もし、地球温暖化と、大西洋の南北方向鉛直循環の崩壊が同時に起きた場合」には、約 20年間に渡り、暖かくなるのではなく、寒くなるであろうことを見出したのだ。
ドゥリジョート教授は、以下のように語る。
「地球温暖化が現在の比率で継続した場合は、地球は、大西洋の南北方向鉛直循環の崩壊からの回復に、約 40年かかるでしょう。しかし、イギリスを含む北大西洋の東部境界では、気温が正常に戻るまでに1世紀以上かかると思われます」
興味深いことに、大西洋の南北方向鉛直循環の崩壊による大気の寒冷効果は、大気の熱い流れが海中へ入り込むことと関係しているのだ。
このことは、過去 15年間の気候活動休止期間の中で目撃されている。
ドゥリジョート教授は続ける。
「同様の寒冷化現象、または熱の減少は、火山の噴火や、あるいは温室効果ガス排出が減少することによって、逆に、海から大気に熱が流れることでも引き起こされるのです。同じようなエネルギーの流れの逆転は、上層大気層においても見られます」
「大気の放射強制力(地球に出入りするエネルギーが地球の気候に対して持つ放射の大きさのこと)と、地球の海洋循環プロセスでのエネルギーの流れ、という、全く異なる性質を持つこのふたつのエネルギーの流れが、気候活動休止期間を作り出す原因となる可能性があるのです」
しかし、科学誌ネイチャーのサイエンティフィック・リポート( Nature Scientific Reports )に掲載された研究は、最近の極めて弱い温暖化の期間は、ひとつの原因とはなり得ないとしている。おそらくは、エルニーニョが最も役割を果たし、あるいは、偏西風の変化と増加による南洋の変化も関係するであろう。
ドゥリジョート教授は以下のように語る。
「過去の気候中断期間が、単に大気の放射強制力の変化によってのみ、あるいは、火山噴火のみによって引き起こされたという説に関しては除外できると思います。また、アジアでのより多くのエアロゾルの排出や、温室効果ガスの排出量が減少していることについても、それらの単独の要因ということはありません」
「自然の変動は、十年かそこらの間、温室効果を相殺し続けています。しかし、私は今のこの期間が終わることを期待しています」
ここまでです。
途中、よくわからない部分もありまして、うまく説明できるように書きたかったのですが、理解していないで、直訳的に書いた部分がいくつかあります。
ともあれ、これは過去記事の、
Diminishing solar activity may bring new Ice Age by 2030
Astronomy Now 2015.07.17
太陽活動の低下が 2030 年までに新たな氷河期をもたらす可能性がある
17世紀から 18世紀の初めに世界を凍結させた「小氷期」と呼ばれる時期と同様の厳寒の世界が 2030年から 2040年にやってくると予測されている。
これらの結論は、モスクワ国立大学核物理研究所の物理学者ヘレン・ポポワ博士らを含む国際的な科学者のグループによって、ウェールズのランディドノーで開催された国立天文学会議において、ノーサンブリア大学のヴァレンティナ・ジャルコヴァ教授によって発表された。
太陽は、独自の磁場と、時間的に変化する振幅と空間構成を有することが知られている。
それは、太陽からの電磁放射の変化による太陽大気の変化の結果による強力な磁場の形成と崩壊や、太陽からプラズマの流れの強弱、太陽表面の黒点数などだ。
そして、太陽表面の黒点数の変化の研究によれば、それは 11年毎に変化する周期性を持つ構造を有しており、それはまた、炭素 14、ベリリウム 10 他の同位体分析などの地球環境への影響をも有する。
太陽活動はいくつかのサイクルを持つが、それらは各サイクルで異なる期間、および特性を持ち、たとえば 11年サイクルや 90年サイクルなどが知られている。
11年周期の太陽サイクルでは、11年ごとに太陽表面の黒点数が減少する。
過去 90年の黒点の変化を見ると、11年サイクルの黒点の数が周期的に減少していることがわかっており、50%から 25%減っている。
17世紀には、およそ 1645年から1700年頃まで続いた「マウンダー極小期」と呼ばれる太陽活動の長期にわたる減少期間があった。通常なら、40000個から 50000個は出現する黒点が、このマウンダー極小期には 40 から 50 個しか出現しなかった。
太陽放射の最大値と最小値は、黒点の数の最大値と最小値と、ほぼ一致することを示す(黒点が少ない時は、太陽放射が少ない)。
研究者たちは、太陽活動のサイクル 21からサイクル 23までの3つのサイクルの完全な磁力記録から、すべての背景磁場を分析した。研究者たちは、データの分散の 40%をカバーする分析の新しい方法を開発した。これは、主な太陽の磁気波がペアで生成されていることを明らかにするのに役立った。
主成分のペアは、太陽の双極子場の変動の原因であり、11年の太陽活動中に、太陽の極から極へと、その極性が変化する。
電磁波は、太陽の北半球から反対へと移動する、あるいは、南半球から反対へ移動し、その際、サイクル数と共に波の増加の間の位相の変化を有する。それぞれの波は、半球で互いに相互作用する。
科学者たちは、この分析式を導くために管理し、これらの2つの波の進化を説明し、太陽活動の本来の代理の変化と関係した要約曲線から、太陽黒点の数を算出した。
そして、この式を用いて、科学者たちは観測から派生した主成分と比較して、サイクル 24の磁気活動を予測し、それは 97%の精度を示した。
サイクル 24の磁気活動からの黒点数の算出の成功に触発され、研究者たちは、次の2つのサイクル「サイクル 25」(次の太陽サイクル)と「 26」の磁気の波を予測したところ、この2つの太陽活動サイクルでは、黒点が生産される数が低い可能性であることがわかった。
これは、2030年から 2040年頃の太陽活動が 17世紀のマウンダー極小期と同様になることを示している。マウンダー極小期には、本来なら 4万から 5万の太陽黒点が出現するところに 50個から 70個しか黒点が出現しなかった磁気だが、2030年頃は、この時と同様な急激な太陽活動の減少につながると予測される。
太陽活動の新たな減少は、太陽放射照度の低下につながる。これは、地球の顕著な冷却と非常に厳しい冬と冷夏をもたらした「小氷期」と呼ばれる状態と一致することを示す。
太陽磁気活動の進化の独特な物理数学的モデルを開発し、太陽活動全体としての最小値の出現パターンを得るために、それに物理的解釈を与えたモスクワ国立大学のヘレン・ポポワ博士は言う。
「マウンダー極小期の時代には、テムズ川やドナウ川が凍結し、モスクワ川が半年ごとに氷で覆い尽くされました。この時同様の太陽黒点の減少が観察される場合、これは地球の大気の同様の冷却につながる可能性を指摘することができます」
気候への太陽活動の影響について既存の理論に該当する場合、ヘレン・ポポワ博士によると、この太陽黒点最小値は、マウンダー極小期の際に発生したものと同様の重大な地球の冷却につながるという。
この冷却現象は、次の 5年~ 15年以内に発生する可能性がある。
ポポワ博士は述べる。
「私たちの時代の将来の最大の気温の低下は、次の3つの太陽サイクル( 25、26、27)に訪れることを示し、それはこれからの約 30年間です。それらの期間の気温は、マウンダー極小期ほど低くはならない可能性もあります。しかし、私たちは、それを真剣に検討しなければなりません。私たちは、ロシアの気象学者たちとコンタクトをとり続けるつもりです」
その「大西洋の海流の循環の崩壊」が起こり得る可能性がどのくらいあって、また、いつ起き得るのかは記事にはないですが、いずれにしても、デイアフタートゥモローのストーリーは、「まったく根拠がないわけでもなかった」ということらしいです。
そして、今回は「海と気候」に関係するものでもありましたので、冒頭に貼りました「モンスター・エルニーニョ」の記事をご紹介しようと思います。
最近の地球に起きている、特に自然災害については、個別に挙げればキリがないのですが、「海の異常(大量死含む)」と「雨の異常」に関して、世界の各地で非常に多く、そして、ニュー・サイエンティストによれば、それらも、エルニーニョの影響だとしていいます。
さらに、
「このエルニーニョは来年の頭にピークになる」
とも書かれていましたので、世界の荒れた天候はこれからが本番のようなのです。
それでは、ここからです。
As monster El Nino looms, the world rushes to get ready
New Scientist 2015.10.07
モンスター・エルニーニョが不気味に迫る中、世界は準備をする段階に突入した
今、世界は1998年以来で最も強い可能性のある大規模エルニーニョ現象のために準備している。
1998年のエルニーニョでは、世界で推定2万人の死者を出し、100億ドル( 1兆2000万円)の損害を引き起こした。
そして、今年の出来事での経済的・人的損失はすでに始まっている。
太平洋を西に渡る風が弱まる時にエルニーニョは出現し、暖かい海水が南米にも向かって広がり、降雨をもたらす。
その結果、アジアとオーストラリアに乾燥をもたらし、南北アメリカの多くには雨をもたらす。
エル・ニーニョは不規則なもので、2〜 7年の間隔で成長し、9ヵ月から 2年間持続する。
アフリカでは、激しい洪水により食糧不足が悪化することが予想されるとして、サハラ以南のアフリカに対して、赤十字国際連盟は緊急アピールを発表した。
今週、ケニアでは、先に予想される雨の警報を出した。いくつかの地域では、排水システムの改善に取りかかっている。
チリとペルーも激しい影響を受ける可能性があるとして準備を進めている。
すでに、エルニーニョは、インドにおいて、気温を低下させるモンスーンの到来を送らせることによって、熱波で数百人が死亡するという出来事を引き起こした。
また、インドでは、年単位では最悪のデング熱の流行の真っ只中にあり、ニューデリーだけで、500例が確認されていて、少なくとも 25人が死亡している。
デング熱は、気温の上昇によって流行が悪化し、アジアの他の地域でも直接、エルニーニョの影響で、デング熱が増加している。
今月、エルニーニョは、オーストラリア東部で最高記録に近い気温をもたらした。
インドネシアでは、違法な焼き畑農業が原因と見られる森林火災が、乾燥と高温の気候の条件によって、制御不能の状態で拡大しており、影響は近隣諸国にまで及んでおり、マレーシアでは 7000の学校が休校となった。
州の歴史の中で最悪の山火事シーズンとなったアメリカのカリフォルニア州は、エルニーニョの発達による雨が期待されているが、1998年のエルニーニョの際には、カリフォルニアは豪雨による洪水に見舞われた。
メルボルンにあるオーストラリアの国立研究機関「オーストラリア連邦科学産業研究機構」( CSIRO )のウェンジュ・カイ( Wenju Cai )氏は、
「最悪の状態はまだ来ていない」
と述べる。
最も深刻な影響のいくつかはおそらく、熱帯低気圧が作られることだと彼は言う。これは、エルニーニョによってのみ引き起こされるものではないが、エルニーニョの強さによって規模は悪化する。
エルニーニョは、今後数ヶ月で激化し、おそらく来年2月付近がピークとなる。
アフリカと南アメリカは、まだ雨には襲われていない。
そして、サンゴの白化など、海洋への影響は、今年 12月あたりから始まることが予測されている。
ここまでです
昨日の記事でも書きました「サンゴの白化」についてのことも出来ますが、すでに、アメリカ海洋大気庁( NOAA )が世界的なサンゴの白化の拡大に対して、の警告アナウンスを行っていますが、この記事によれば、
「サンゴの白化も今後が本格的」
と書かれています。
今でも、すでに世界の海の60パーセントでサンゴの白化が進んでいるのに、「これからが激しくなる」というのです。
下は、NOAA によるサンゴの白化の進行状況を示す図ですが、■ の色の海域が「最高警報(レベル2)」で、■ が「次点の警報(レベル1)」です。
むしろ、サンゴが健全に残っている海の方が少ないことがおわかりでしょうか。
台湾で、デング熱が史上最悪のペースで拡大していることや、ヨーロッパで、巨大な洪水が発生し続けていることなど、上の記事を読むと、いろいろなことが「海」から影響で来ているのかもしれないということを思い、そして、「本番はまだ来ていない」というアナウンスにも、いろいろな未来を思います。
ここで翻訳したこのサウサンプトン大学のニュースリリースのタイトルは、「デイアフタートゥモローは起こり得るのか?」というものでしたが、「デイアフタートゥモロー」というのは、2004年に公開されたハリウッド映画で、地球に氷河期がやってくるというパニック映画ですが、その映画で語られたメカニズムは、
「地球温暖化によって北大西洋の海流が崩壊したことが原因で、地球全体の天候が荒れ、一部は氷河期状態になる」
というものでした。
そして今、この「寒冷化のメカニズム」が現実化するかもしれないのですね。
サウサンプトン大学のニュースリリースから部分的に抜粋しますと、以下のようなことが「現実」に予測されるという結論になっていました。
2015年のサウサンプトン大学のニュースリリースより
サウサンプトン大学の海洋地球科学部のシブレン・ドゥリジョート教授は、ドイツのマックスプランク研究所の高度な気候モデルを使用し、
「もし、地球温暖化と、大西洋の南北方向鉛直循環(大西洋の海水の循環)の崩壊が同時に起きた場合」
には、約 20年間に渡り、暖かくなるのではなく、「寒くなる」であろうことを見出した。
ドゥリジョート教授は、以下のように語る。
「地球温暖化が現在の比率で継続した場合は、地球は、大西洋の南北方向鉛直循環の崩壊からの回復に、約 40年かかるでしょう。しかし、イギリスを含む北大西洋の東部境界では、気温が正常に戻るまでに1世紀以上かかると思われます」
このように語っていまして、この教授は、
「 AMOC が崩壊した場合、ヨーロッパの一部では《100年》にわたり寒冷化が続く可能性がある」
とおっしゃっているわけです。
しかし、この 2015年の時点では、議論はされていたとは言え、実際に北大西洋の海水の循環が「崩壊」していたかどうかはわからなかったのです。
それが今回、新しい調査方法により、「 AMOC の海流の流れが過去最大の弱体化を示している」ことが、ほぼ確実になったわけです。
しかも、今回の調査では、
「1600年頃から 250年ほど続いた《小氷期》にも同じような海水の循環の弱体化が起きていた」
ことがわかったということで、地球全体ではないですが、少なくともヨーロッパと、そして北米などの一部が、「ミニ氷河期のような状態に近づく可能性」は、かなり高くなっているといえます。
In Deep では、この「ミニ氷河期」については、ずいぶん取りあげてきました。
しかし、その多くは「太陽活動との関連」に関してのもので、それについての科学者たちの論文などを取りあげたものが多かったと思います。
ミニ氷河期は「2015年にすでに始まって」おり、今後「200年から250年間続く」というロシア科学アカデミーの科学者たちの主張が公開された
2016年11月5日
世界最大級の学術データベース「サイエンスダイレクト」に掲載された論文
地球が持つ気温の変動の「自然の」サイクル
「過去 420,000 年の気温の変化」を示すグラフです。南極の氷床から算出したもので、比較的信頼できるものだと思います。
これを見ますと、地球は十数万年ごとに、それこそ上下 10℃以上という、とてつもない気温の変動を繰り返してきたことがわかります。
しかし、数万年というような大きな時代区分ではなくとも、氷河期(ミニ氷河期ではなく、いわゆる氷河期)が終わってからのこの1万数千年の間も、以下のような激しい気温の上昇がありました。
1万5000年前から現在までのヨーロッパと北米における気温の変化
このグラフでは、13000年くらい前から 6000年くらい前の間に地球の温度は摂氏 10℃以上も上昇していますが、6000年前には、まだ自動車や工場が排出する CO2 などという問題はなかったはずで(あったかもしれないですが)、それでも地球の自律する変動で、ここまで気温は変化しています。
そして、さらに短い期間の「過去数百年くらい」でも平均気温は大きく変化し続けていたわけです。それらはすべて「地球の自然の律動」によるものでした。
何を書きたいのかといいますと、問題のポイントは、温暖化なのか、寒冷化なのか、ということではなく、
「どんな時代であろうと、地球は人間(の文明)によって気温や気候が変化させられるということではなく、それらはすべて地球と宇宙が持つ時間的なサイクルの中で決められていること」
だということを、ここ数年で知ったような気がします。
まあ、「地球と宇宙」の「宇宙」というのは大げさかもしれないですが、気候の変動に関しては「太陽」が大きく関与していること、そして、曇りが多いとか晴れが多いというようなことに関しては、宇宙線が関与しているということなどもあり、「宇宙」と記しています。
Solar activity has a direct impact on Earth's cloud cover
PHYS.ORG 2016/08/25
太陽活動は地球の雲の被覆に直接影響を与える
デンマーク工科大学国立宇宙研究所(DTU Space)とイスラエルのヘブライ大学・物理学ラカー研究所の科学者たちのチームの研究は、地球が雲で覆われる事象と、太陽の爆発活動(太陽フレアなど)とが直接関係していることを示した。
これは 25年以上の衛星による観測に基づいて導き出された結論だ。
太陽の爆発現象が、地球の大気から宇宙線を遮断することはよく知られている。
しかし、今回、地球物理学会誌(Journal of Geophysical Research)に発表された新しい研究では、太陽の爆発現象があった際(つまり、地球の大気中に宇宙線が少ない場合)には、同時に、雲に覆われる事象が世界的に減少していることを見出した。
これは、雲の形成に宇宙線が重要な役割を果たしているという説を支持するものとなる。
太陽の噴火は、雲の質量を約2パーセント減少させる原因となることがわかったが、これは、その際に、大気中から約 10億トンの液体の水が消失していることを意味する。
雲の出現は、長い時間的スケールで地球の気温に影響を与えることが知られているため、今回の調査は、雲と気候変動の理解の重要なステップを示している。
論文の筆頭著者であるデンマーク工科大学国立宇宙研究所のスベンツマルク博士は、以下のように述べる。
「地球は銀河宇宙線と呼ばれる空間からの粒子による一定の衝撃の下にあります。太陽の表面で発生する暴力的な爆発(太陽フレアなど)は、約1週間、地球から宇宙線を吹き飛ばす力があります。今回の我々の研究は、宇宙線がそのような太陽活動によって減少しているときに、地球の雲の被覆(覆われること)も、太陽活動と対応して減少していることを示しています」
「雲は、私たちの研究では、地球上の気温を制御する上で重要な要素であるため、これらの関係は、地球の気候変動に影響を与える可能性があるのです」
非常に高エネルギーの粒子である宇宙線
宇宙線の粒子は、地球の大気中の分子イオンを帯電して生成する。イオンは、エアロゾルの形成を促進することが実験室の研究では示されており、エアロゾルが雲を構成する「雲の滴」を形成するための種として機能する可能性がある。
この実験室でのメカニズムが現実の大気中で実際に起こるのか、あるいは、これは実験室でだけ再現できるものなのかということについては、長い間、議論されてきたテーマだった。
太陽表面の爆発が銀河宇宙線を吹き飛ばした際には、地球の大気中では 20%〜 30%のイオンの低下を引き起こす。
イオンの存在が雲の形成に影響を与えるのであるならば、太陽の爆発が宇宙線を吹き飛ばす事象の中で雲量の減少を観察することが可能であるはずだ。
かつて、宇宙線と地球の雲の量の変化について、週単位での関係(これは「フォーブッシュ・ディクリーゼズ(Forbush decreases / 刷新のための減少)」と呼ばれている)は観察されていたが、その影響は科学文献の中で議論され続けてきた。
しかし、新しい研究では、この「フォーブッシュ・ディクリーゼズ」が現実的に雲の増減に影響していると結論づけた。この結果は、「イオンが雲の生成過程において重要な役割を果たしている」という提案を支持する。
しかし、チームがこの結論に到着するには、大きな努力が必要だった。フォーブッシュ・ディクリーゼズは、ほとんど発生するものではなく、その雲に及ぼす影響は、人工衛星や陸上からの地球大気観測を使用して、やっと検出できる程度のものだった。
フォーブッシュ・ディクリーゼズの強さを決定するために、大気モデリングとの組み合わせで約 130局からのデータを組み合わせる必要があった。この新しい方法により、イオン化に従ってランク付けられた 1987年から 2007年までの期間の 26の事象のリストが得られた。
長期的な影響の可能性
この短期的な雲の増減は、明らかに長期的な地球の気温の変化への影響を持つ。
雲は、常に銀河宇宙線での短期的変動の影響を受けているが、それらはまた、年間〜数十年〜数百年のスケールで起こるゆったりとした太陽活動の変化の影響を受ける可能性があるのだ。したがって、銀河宇宙線は、地球の気温を決定する役割を果たしている。
過去と将来の地球の気候変動への太陽の貢献は、単にその太陽放射(太陽光線の熱など)による影響だけではなく、むしろ、太陽活動の中で発生する爆発現象に左右される宇宙線の変化によるところが大きいという可能性があるという結論に達する。
「本来気候のサイクルがある」ということで、温暖化にしろ寒冷化にしろ、人為的に作り出せるたぐいのものとは違うということを書きたかったのでした。その上で、現在はどのようなサイクルに向かうのかということになります。
地球は2030年どころではなく、現在すでにミニ氷河期に突入している
地球が寒冷化に向かっているのか、そうでないのかは結果を見なければわからないのですが、このブログでは、基本的に、
「地球は寒冷化に向かっている」
という方向でずっと考えてきています。
ただ、私自身は本格的な寒冷化、あるいは小氷期でもミニ氷河期でも呼び方は何でもいいのですが、そのような時代は「もう少し先だ」と思っていました。
たとえば、一般的な学説としても、これから寒冷化に入るとする考え方は広くあるにしても、下は 2015年7月の 日経ビジネスの記事からですが、それはもう少し先だとする見方が普通でした。
地球は2030年からミニ氷河期に入るのか?
日経ビジネス 2015.07.22
2030年頃から地球はミニ氷河期に突入する――。
英ウェールズで7月9日に開かれた王立天文学会で英国の研究者が驚くべき発表をした。今後15年ほどで太陽の活動が60%も減衰するというのだ。
英テレグラフ紙を含めたメディアは「ミニ氷河期に突入」というタイトルで記事を打った。
研究発表をしたのは英ノーザンブリアン大学のヴァレンティナ・ジャルコヴァ教授。太陽の内部にある磁場の変化によってミニ氷河期が訪れる可能性を示唆した。
同教授によれば、太陽内に2つの異なる磁気波があることを発見。2波は周波数が異なるが、両波ともに11年周期で変化するという。
ジャルコヴァ教授は両波を基に太陽活動の動きを探る新しいモデルを確立した。精度は97%だという。
そして、このヴァレンティナ・ジャルコヴァ教授( Prof Valentina Zharkova )が率いる国際的研究のメンバーであり、「太陽の磁気活動の進化」に関して独自の物理数学モデルを開発し、この「 2030年ミニ氷河期入り」のシミュレーションがほぼ確実かもしれないことを証明したのが、モスクワ国立大学の物理学者であるヘレン・ポポワ博士( Dr. Helen Popova )でした。
「ポポワさんを信じよう7月委員会」が個人的に結成されまして、それ以降は、
「ミニ氷河期が来るのは 2030年頃」
とタカをくくっていたのですが、冒頭にありますように、ポポワ博士と同じロシア人の天体物理学者が、最近、
「地球はすでにミニ氷河期に入っており、最大で 200年以上続く」
と述べていたのです。
その科学者の名前がまた、「ハビブッロ・アブドゥッサマトフ」博士という方で、アブドゥッサマトフという訳でいいのかどうかわからないですが、読みにくいことこの上ない名前ではありますが、ロシアでの科学の頂点を極めるロシア科学アカデミー会員たちの主張と考えますと、気になるものではあります。
ちなみに、アブドゥッサマトフ博士が寒冷化の最大の原因としているのは、ポポワさんと同じ「太陽活動の縮小」です。
その太陽の活動周期と太陽運動のサイクルについての年代について違う部分があるようです。
いずれにしましても、このアブドゥッサマトフ博士は、「 2015年の後半に地球はすでに小氷期に入った」と述べています。
つまり、この博士の主張に従うと、「私たちはすでにミニ氷河期の中にいる」ということになるのです。
アメリカのメディアに、この論文の概要が掲載されていましたので、それをご紹介します。
なお、出てくる科学用語が大変に難解で、科学辞書を見ながら訳していたのですが、そのままの用語で書いても自分に対してもわかりにく過ぎると感じましたので、一般の言葉で代用できる部分は科学用語ではなく一般の言葉で書きました。
それでも、わかりにくい部分はあるかもしれないですが、簡単に書きますと、
「約 200年周期の太陽活動の弱体化のサイクルの中で、地球は寒冷化に入った」
ということだと思います。
Russian scientist: 'The new Little Ice Age has started'
SOTT 2016/10/28
ロシアの科学者 : 「新しい小氷期はすでに始まっている」
地球温暖化に懐疑的な新著『エビデンスに基づく気候科学』(Evidence-Based Climate Science) : 地球温暖化の主要な要因が CO2 排出によるものだという点に反論する数々のデータ
ロシア・サンクトペテルブルクにあるロシア科学アカデミーの天体物理学者であり、ロシア・プルコヴォ天文台の宇宙研究所所長でもあるハビブッロ・アブドゥッサマトフ(Habibullo Abdussamatov)博士は、新しくリリースした新著の中で以下のように述べている
1990年以来の太陽は、全太陽放射照度(※物体に時間あたりに照射される面積あたりの放射エネルギー量 / TSI )において、太陽の「準 200年周期変動」の中での減少期の期間にある。
1990年以降の地球が吸収した放射照度の減少は、それは、世界の海洋の熱循環が緩慢であるために、以前の高いレベル時に地球から宇宙空間に放出された長波放射によっても補填されていないままである。
その結果、地球は、年間の平均エネルギー収支と、長期の熱的条件の悪影響が続いており、そして、それは今後も続いていくだろう。
新しい小氷期の準 100年周期の時代は、第 24太陽活動(サイクル 24)の活動最大期だった 2015年の終わりに始まった。
太陽活動の極小期の始まりは、サイクル 27の前後 ± 1 (サイクル 26から 28まで)になると予測される。
そして、西暦 2060年 ± 11年 ( 2049年から 2071年の間)に、新しい小氷期の最も凍結する時代(最も気温が低い時代)が始まる。
メキシコ湾の海流の流れの段階的な弱体化は、西ヨーロッパにおいての領域において寒冷化が強くなり、それは米国とカナダの東部にもつながる。
フィードバック効果の連続と共に、太陽活動の準 200年周期のサイクルの変化による太陽放射照度は、温暖化から小氷期へと気候が変動していくための根本的な原因である。
ここまでです。
また、この記事には、参考資料として、過去( 2014年頃までに)、「地球が寒冷期に入る」と主張していた主要な科学者の人たちが記されています。
下のような人たちが、これから( 2015年頃から)の地球の寒冷化入りを主張していたか、あるいは強く「警告」していました。
本当に現在、寒冷化に突入したのかどうかは、結局、後年のまとまったデータからしかわかりようがないのですが、今回は、それらの科学者たちの意見を載せて締めたいと思います。
そして、先ほど書きましたように、地球の気温の上下のサイクルの到来は人間に止めることはできませんし、そのようなことが可能な、いかなる手段もありません。
2014年頃までに出されていた「小氷期突入」に関する主要な科学者と科学機関の意見
・ロシア・プルコヴォ天文台の科学者たち : 世界的な地球寒冷化を予測しており、「寒冷化は 200年から 250年の間続くかもしれない」と述べる。
・デンマーク工科大学のヘンリク・スベンマルク教授 : 「地球温暖化はすでに停止しており、寒冷化が始まっている」と 2014年に宣言。
・米国ウィスコンシン大学の気候科学者アナスタシオス・ツォニス教授 : 「2014年以降は気温が横ばいか、寒冷化の 15年間になると思われる」と主張。
・アメリカの著名な地質学者博士ドン・イースターブルック博士 : 最大で 30年間以上の地球規模の寒冷化が訪れると警告。
・オーストラリアの天文学会 : 太陽活動の「著しい弱体化」により、今後の世界的な寒冷化を警告している
いろいろありますが、太陽活動の観点からもまた、今後 10年から 20年以内に、ミニ氷河期的な状況が訪れる可能性が相当高くなっていることは、確定的だと私は考えていました。
しかし、今回の「海流」の問題は、地域的ではあるにしても、太陽の問題より直接的に厳しい寒冷化をもたらす可能性があるということを認識しました。
そして、単に寒冷化というだけではなく、気温の高い場所も多くなっていて、結局は予測としての表現では、気候は、
「ますますカオスになる」
ということになっていくのではないでしょうか。
海流の崩壊の問題は気温だけでもないかもしれません。
漁業などでの異変は、この数年聞こえ続けていることでもあります。
最近も以下のようなニュースがあり、日本のスルメイカ漁が「崩壊」の危機に立たされていることが報じられていました。
https:●//blog.goo.ne.jp/kisenren-white/e/51d8c2b9f680ee53e57b9fa3598b1c87
こういうことは今後も増加していくはずです。
何しろ、「大きな海流がこわれている」のですから。
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