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記事詳細

2018/11/05 22:18

世界各地の異様に早い大雪と大凍結の到来の状況に「ミニ氷河期が近づく足音」

観測史上初めて10月に雪が降ったと思われるモロッコについての報道
morroco-snow-october2018.jpg

中東と北アフリカの記録ずくめの10月
今年の夏から秋は、猛暑やら豪雨やら洪水やら様々な気象の状態が世界各地に現出し続けていましたけれど、ふだんと比べて「特別に荒れていた地域」というように考えますと、正確な比較ではないですが、

・ヨーロッパ
・中東

の異常ぶりが際立っていたような気がします。

そして、夏が終わった 10月の下旬から現在にかけてもまた、やはり異常といえる状況に見舞われているのが、そのヨーロッパと中東、そして北アフリカなのです。

中でも、中東の気象の荒れ方は「黙示録的」とも言える状態となっていまして、アース・カタストロフ・レビューでも、10月中旬からだけで、以下のような洪水の「大洪水」を取りあげています。

[10月27日の記事] 中東の死海で洪水により子どもたちばかり20名以上が死亡…

[10月22日の記事] アラビア半島のカタールで1日で1年分の雨が降り、街は洪水で大混乱

[10月17日の記事] アラビア半島のイエメンに史上3番目となるサイクロン・ルバンが上陸。「2日間で数年分の雨」が降り、壊滅的な大洪水に

[10月15日の記事] シリアの首都ダマスカス : 内戦による廃墟を洪水が襲った後の終末的な光景

サウジアラビアでは、最近もまた大きな洪水が起きまして、下は 10月25日のタブークという砂漠の町で洪水にラクダが流されそうになっている光景です。

https:●//youtu.be/A8hZ92NwmQI

中東やアラビア半島で洪水が発生すること自体はあるとしても、基本的には砂漠であるこれらの地域で、こんなに連続して大洪水が発生するというのは、やはり異常といっていいことだと思います。



そして、今度はその中東や北アフリカに、「異様な寒波」が襲っています。

冒頭のモロッコの 10月の雪の報道は、女性と雪だるまのツーショットが素敵ですので選びましたが、写真はともかくとして、どうやら、

「モロッコで 10月に雪が降ったのは観測史上ではじめて」

らしいのですね。

中東や北アフリカ地域の気象データは、やや曖昧な部分がないではないのですが、現地の SNS などではそう伝えられています。

モロッコ北西部のアガディールという場所では、10月29日に気温も「 - 1℃」を記録したことが現地のメディアで報じられています。

雪に覆われた10月29日のモロッコ・アガディール
morroco-1029.jpg

しかも、積雪は最大で 50センチメートルに達したと書かれていました。

同じ北アフリカのアルジェリアでも、10月29日に、大雪が降り、しかも、あまりにも大雪のために、援助のためにに軍隊が出動したと報じられています。

アルジェリアでの「 10月の雪」が、かつてあったのかどうかは現地の報道でもふれられていないですので、詳しくはわからないですが、どの季節であろうと、モロッコもアルジェリアも含めた北アフリカは、雪がちらつくならともかく、「大雪は基本的には降らない」場所です。

10月29日 軍が出動したアルジェリアのシディ・ベル・アッベス
algeria-snow-1029.jpg

そして、ヨーロッパ。夏からずっとヨーロッパの気象も異様なままです。

荒れたままのヨーロッパ各地
ヨーロッパの気象の荒れ方は、何となく今年あたりは「頂点に向かっている」感じがはっきりとしてきた感があります。

最近ではイタリアのヴェニス(ヴェネツィア)が、史上最高クラスの水位を観測する洪水に見舞われた

10月の下旬からイタリアのいたるところで洪水が起きていて、その他のヨーロッパの多くでも壊滅的な悪天候が繰り返されています。

10月29日 水位が156cmを記録した「水没寸前」のヴェニス
venice-floods-1029.jpg

そして、このヴェニスでの洪水が伝えられている同じ 10月の終わり、ヨーロッパの、

・フランス
・スウェーデン
・イタリア
・スペイン
・スコットランド
・ノルウェー
・フィンランド

などに、「あまりにも早い雪、あるいは凍結」が訪れていました。

10月30日 フランス各地での大雪を伝える報道
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このそれぞれの積雪量がまた激しくて、上の報道の写真は、フランスのアルデンヌという場所だと思われますが、積雪は 50センチとなっています。

実は今回ご紹介した地域は、前回の冬も激しい冬となっていました。

たとえば、今年の 2月のヨーロッパは、下の気温分布にありますように、「全域が氷点下のカオス」となっていました。

2018年2月28日のヨーロッパ各地の気温。ほぼすべての地点が氷点下
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北欧や東欧から、スペインやイタリアまで欧州全域が一斉に氷点下になるのは珍しいことです。

この時の状態は以下の記事に書きました。
「ミニ氷河期へようこそ」気象学者たちが「狂気じみている」と表現する超絶な寒波に包まれたヨーロッパの光景は、この先の世界の光景でもあるのか、ないのか

2月28日のヨーロッパ各地の気温。ほぼすべて氷点下
europe-temperature-0228b.jpg

2月27日にロンドンに悪天候をもたらした巨大な雲
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いわゆる「ミニ氷河期的」光景に完全に覆われた3月間近のヨーロッパ

現在、ヨーロッパを中心にとんでもない寒波というのか、異常な天候が広い範囲を覆い尽くしていました。

しかし、その後さらに現地の報道などを見ていると、この状況は「ただの寒波ではない」ことがわかります。

この現象の原因のおおもとは、先日の記事、

・私たちはまた気温と天候のカオスを見ている分断した極渦と偏向する大気の流れが北極から北半球に起こしている「異常事態」の現実

2018年2月の「数日」で起きた北極上空のすさまじい気温の変化
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国際的イベントの裏で起きていた「異常」

この1週間かそこらの間、たまにテレビをつけると、いつもウインタースポーツをやっていて不思議に思っていました。奧さんに「今の時代はこんなにウインタースポーツが盛んなんだね」と言いましたら、「そういうことではありません」と諭されました。奧さんが何を言っているのかよくわからなかったですが、複雑な時代となったものです。

そんなわけで、ずいぶん長い間テレビを見ていなかったのですが、そのために天気予報などもネットで見ることが多くなっていました。

日本やその周辺では最近は比較的穏やか……といっていいのかどうかはともかく、気温に関しては平年とそう違わない感じだったように思います。

ところが、この数日から1〜2週間くらいの間、「北極のほうを含んだ各地」では、気温などが大変なことになっていたのです。

それはカオスといっていいほどのものだったと思うのですが、冒頭に示しましたのは、この2月中旬の北極の上空の気温の変化です。

たった3、4日で「 40℃も気温が上昇」していたということがあったのですが、この現象自体は、気象用語では「成層圏突然昇温」と呼ばれるもので、頻繁にあるものではないにしても、何年かに一度くらいの単位では見られるものだそうです。

それでも 40℃の変化が一気に起こるというのはすごいですけれど、実はこれが起きたことが何をもたらしたかといいますと、少し前の記事、

・地球の気流がさらに崩壊中 北極上空の大気「極渦」が真っ二つに分断して北半球上空を進行中という異常事態が発生

2018年2月15日の米国ウェザーチャンネルより
polar-vortex-split.jpg

近年になって突然のごとく北半球各地に強烈な寒波をもたらしている極渦が「壊れ始めた」

今シーズンを含めて、この2、3年間ほどの間、地球の北半球に「異常な寒波」をもたらしている原因のひとつに「極渦」というものがあります。読み方は「きょくうず」でも「きょくか」でもいいようです。

これは本来は、「北極上空の大規模な冷たい気流の渦」のことで、そのまま北極の上空をまわっている場合には何の問題もないのですが、ジェット気流などの影響でこれが北極以外の地域に影響を及ぼすことがあります。というか、ここ2、3年、それが非常によく起きています。

下はイギリス気象局による説明の中から抜粋したものですが、本来相当高い高層の上空を回っている極渦に、それよりずっと低い場所を回っているジェット気流が干渉することで起きるもののようです。

polar-vortex-jet02.jpg

この現象が、最近では、世界各地の異常な気温とも関係するようになっています。

そして本来ならこういう「極渦が他の地域に影響することがたびたび起きる」というのはおかしなことなのですが、今では「普通」となっています。たった2年か3年でスタンダードな現象となってきたのです。

「寒冷化」ということ全体に関しては、それ関係する理由は、太陽活動などを含めていろいろとあるわけで、この数年起きているような「全体的に寒くなる」ということと極渦が関係しているわけではないです。極渦によってもたらされることは、北極の冷たい空気が北半球に持ち込まれるために「極端に気温が下がる国や地域が出現する」ということです。

全体として、たとえば温暖化していようが何だろうが、それとは関係なく「強制的に」冷たい空気が北半球の各地にもたらされるわけです。

こんなに頻繁に極渦の影響を北極以外の地域が受けることはかつてはなかったのですけれど、それが今では当たり前のように極渦の影響を受けて北半球の各地が雪や寒波の影響を強く受けているというのは、「いつのまにか世の気象は異常な状態へと移行している」とも言えるのかも知れないですが、ここにきて、さらに異常事態が勃発しました。

それが冒頭に示しましたように、アメリカの気象報道各社が報じています「極渦がふたつに分裂して動き始めた」ことなのです。

冒頭のウェザーニュースの図に説明を入れますと、下のようになります。

polar-vortex-split02.jpg

これからの動きはよくわからないとはいえ、ここから言えると思えることは「極渦の影響での強烈な寒波を受ける地域が東西に広がる」ということではないかと思います。

冒頭の米国ウェザーニュースの記事をご紹介しておきたいと思いますが、現時点では、先の影響はまだはっきりとはしていないです。

また、記事の後に、過去にご紹介した、

・地球のジェット気流が崩壊したかもしれないこと

・準2年周期振動という成層圏の気流の崩壊

の記事などもリンクしておきます。

詳細な部分はわからないことが多いとはいえ、「かつて存在した気象パターンの中で《崩壊したもの》がいくつか存在する」ことは事実です。この極渦の分裂というようなことも、そういうことの中に含まれるのかもしれません。

なお、日本への影響はわかりません。もう少し経って、アメリカの気象予想が明確になり始めた場合には、日本の気象や気温の状態もわかってくるかもしれません。

ここから記事です。

The Polar Vortex Has Split: Here's What That Means For You

weather.com 2018/02/15

北極の「極渦」が分割した・・これは何を意味するかのか

今週、成層圏の温暖化のために極渦が分裂した。これは、ヨーロッパにおいて寒波につながる可能性がある。極渦の混乱はアメリカ東部の寒波と関連することがあるが、今後の予測は現在はできない状況だ。

北極上空の大気の流れの渦である極渦が今週「分裂」したことが、気象学者たちの間で話題となっている。

ふつうは1つの極渦が分裂し、つまり「1つであるべきものが2つある」ということになるのだ。

現在、カナダ西部とヨーロッパ上空にそれぞれ別の極渦がある。北極の上空には通常のように極渦があるのだが、その上空の成層圏の気温が高くなっている。

この成層圏の大気温の上昇が、現在起きているような極渦の乱れを作り出していると思われる。

成層圏は、私たちの暮らしている地上を含めての大気層である対流圏と呼ばれる上層大気の上部にある。

そして今、極渦の大部分はこの対流圏にあるのだ(※ 地上の気温に影響を与えやすい低い位置にまで来て入れるということ)。

この冬を含めたこの数年、アメリカ東部が厳しい寒波に見舞われることがしばしばあるが、この寒波も極渦と関係したものだ。

その極渦が「分裂した」という事実はやや不気味に響くかもしれない。というのも、現在、北極の寒さがアメリカに向かっているからだ。

これだけを見ていると、またアメリカ東部に寒波が訪れそうにも思えるが、しかし、ことはそれほど単純ではないのだ。実際この2月後半の(アメリカでの)気温予測は、東部地域の平均気温は通年よりも高いと予想されている。

極渦の分裂が寒波による混乱をアメリカにもたらすとは思われるが、それはアメリカ東部からということではなさそうだ。

また、民間の気象予測社 IBM ビジネスの担当者は、2月の終わりから3月の初めにヨーロッパが非常な寒波に覆われると予測している。この時期に、ヨーロッパ旅行を計画しているならば、これは少し悪い知らせだ。

2月下旬から3月初めにかけての長期的な気象の見通しのもう一つの要因は、北大西洋振動(NAO)の逆相(負の指数)の出現だ。この北大西洋振動の逆相は、グリーンランド・ブロック(Greenland block / グリーンランドの地形によって気流がブロックされ減速すること)の形をとっていることを示している。 成層圏の温暖化と極渦の分裂は、このタイプの高気圧システムに影響を与えるだろう。

これまで述べたような状況では一般的には、ヨーロッパとアメリカ東部が寒冷な気候に覆われやすいが、北大西洋振動の逆相のすべてがそうなるというものでもない。しかし、それでも、この「極渦の分裂」と「北大西洋振動の逆相」は、3月初めのヨーロッパに寒波をもたらす可能性かかなり強いと思われる。

アメリカでどうなるかは不透明だ。

グリーンランド・ブロックが現在より西に移動した場合は、3月のアメリカを通るジェット気流のパターンに影響を与え、アメリカに低い気温がもたらされる可能性があるが、アメリカの気象パターンに影響を与える要素は数多くあり、現時点では、この極渦の分裂に関しての影響はわからない。

もう少し時間が経てば、3月までにどのような気温となっていくかが明らかになってくるはずだ。

でご紹介しました、「真っ二つに分断した北極の大気の北半球への流れ」というものを作り出したのです。

この記事でご紹介した「ふたつにわかれた極渦」が、どんな影響を与えたか。

たとえば、「北極圏」というようにされているエリアがありますが、北極からのカオスな大気の流れは、この地域をどのようにしたか。

北極圏とは、北極点を含む下の地域です。
arctic-region-map.jpg

このあたりは、本来なら北極と同じような気温が続くのが普通ですが、では、今年 2月24日のこの「北極圏の最高気温の分布」を見てみましょう

2月24日のちぐはぐというよりカオスなグリーンランド周辺の気温
greenland-temperature-0224.jpg

この「 6℃」を記録したグリーンランド北部は、通常は -15℃くらいの気温の推移なのですが、グリーンランドの南部からの北極圏がほぼ -20℃以下のところ、このあたりだけが「とても暖かくなって」います。

それだけなら、そういう年もあるのかもしれないと思われるかもしれないですが、何と、

「この変化は数時間で起きた」のです。

下は、上の気温が記録された 2月24日から 25日までの「 24時間」の気温の変化となります。

greenland-tyemperature-20.jpg

すごいでしょう。

これも、先ほどの北極からの「ふたつにわかれた極渦」の異様な動きによるものだと思われるのですが、影響はさらに広がりまして、アメリカやヨーロッパの一部も、やや似たような「異様な気温分布」となりました。

たとえば、アメリカは以下のようなことになっていました。

アメリカの2月20日の最高気温の分布
us-temperature-0220ab.jpg

この現象をアメリカでは、以下のような表現で報じていました。

2018年2月19日のUSAトゥディより
wild-weather-2018feb02.jpg

そして報道の通り、アメリカ西部では異常な寒波、東部や南部では異様な暖かさ、あるいは熱波というようなことになりました。

これらの一連の現象を見て思いましたのは、以前、記事にもしましたけれど、「今の地球では他にも気流がいろいろと壊れている」ということがありまして、

「そういうものが複合的に組み合わさったらどうなっちゃうのだろう」という思いでした。

2016年6月には、

地球の気流が壊れた ジェット気流が赤道を通過して北極から南極に進むという異常すぎる事態。このことにより、この先の気象と気温はこれまでに考えていた以上のカオスとなる可能性が極めて濃厚に

気象の専門家たちは「私たちは地球規模の気候緊急事態を宣言しなければならない」と語り、騒然が広がる

カナダ・オタワ大学の気象学の専門家ポール・ベックウィズ教授による事態の解説
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ベックウィズ教授の動画解説欄の翻訳

北半球のジェット気流が赤道を越えて進行し、そして、南半球のジェット気流と合流するという事態が起きています。

これは今までになかった新しいジェット気流の動きだと思われ、そして、このことは、気候システムの騒乱が進行中であることを示しています。

現在の私たちの気候システムの振る舞いは、私たちが予想していなかった状況、あるいは予想はしていても、過去に経験したことのない新しい、あるいは恐ろしい方法で私たちを驚かせ続けています。

混乱した気候の世界へようこそ。

私たちは今、地球規模の気候緊急事態を宣言しなければなりません。


通常のジェット気流の一例
jetstream-past.jpg

地図の下に「赤道」の位置を加えましたが、寒帯ジェット気流も、亜熱帯ジェット気流も、どちらも赤道などとはまったく関係しない場所を循環するのが普通だということがおわかりかと思います。

しかし、冒頭の動画のタイトルに「ジェット気流が赤道を通過している」とありますように、「ジェット気流が赤道を通過している」という壊滅的な変化が見られているのです。

下の写真は、アジアからオーストラリアくらいまでの位置の現在のジェット気流を示したもので、赤と緑で示されているジェット気流が「赤道」を通過して、しかも、寒帯ジェット気流と亜熱帯ジェット気流が「出会っている」という異常な光景が記録されたものです。

jet-stream-asia.gif

これまでの考え以上に気象と気温が混乱する可能性

ことの発端は、気象などの記事を記しているロバート・スクリブラー(Robert Scribbler)という方がブログ上で、このジェット気流の異常を指摘した

「巨大な重力波が冬と夏をゴチャゴチャにしてしまうのか? 壊れてしまったジェット気流が今、北極から南極に走っている」

というタイトルの下の記事の投稿以来、ソーシャルネットワーク上で大きな話題となり、冒頭のように、このことについて気象学の観点から状況を解説する専門家なども現れるというような騒動となっているという次第です。

wrecked-jet-stream0s1.jpg

これは「ジェット気流の動きが、これまで一度も見たことのないものとなっている」ということなんです。

先ほどのブログのタイトルに「冬と夏をゴチャゴチャにしてしまうのか」とあったり、冒頭のオタワ大学のベックウィズ教授は、「混乱した気候の世界へようこそ」と書いていたりしているのを見てもわかるように、今後、今まで想像していた以上の経験したことのない気象や気温が出現する可能性がより高くなっていると言えます。

ちなみに、ジェット気流のこの異常に関しては、「こういうことが起きている」という事実があるだけで、「理由」や「原因」は誰にもわかるものではないもののはずです。

どうしてこんなことが? ということに対しての答えは出ないと思われます。

という記事を記したことがあります。

それは一時的なことではあったのだとは思いますが、

「地球のジェット気流の流れがムチャクチャになっていたかもしれない」

ということをご紹介したものでした。

普通は、地球の東西方向を旋回しているジェット気流が、2016年の春に「南北に進行していた」ことがわかったのです。

図で示しますと、下の青と赤のラインが通常のジェット気流で、白い矢印が 2016年の「異常なジェット気流」です。

2016年の春にジェット気流に起きた異変
jet-2016s2018.jpg

この発表をしたのは、カナダ・オタワ大学のポール・ベックウィズ(Paul Beckwith)教授という方ですが、教授は以下のように述べています。

「これは気候システムの騒乱が進行中であることを示しています。現在の気候システムの動きは、私たちが予想し得ない気象の状況を作りだすか、あるいは過去に経験したことのない新しい、あるいは恐ろしい方法で私たちを驚かせ続けるかもしれません。私たちは今、地球規模の気候緊急事態に直面しているのかもしれません」

実際にその後の、つまり 2016年、2017年は「過去に経験したことのない気象」に多くの国や地域が見舞われました。被害や災害の規模だけのことではなく、「こういうことは(その地では)起きたことがない」ということが各地で発生しました。

とても長い間、地球上を安定した規則性と共に運行されていた自然の気流の営みが、理由はわからないながらも、

「突然崩壊した」

というのが、この2年から3年の間に地球の上空で起きたことです。

そして、こういう「様々な崩壊が複合的に結びつくというようなことがあった場合」には、さらに規模の大きな気象の大崩壊というものが起こり得るのではないかと思います。

日本も含めて、これから北半球では多くが春になっていきます。暖かい日もあれば寒い日もあるでしょうけれど、そういうゆったりとした繰り返しのはずのところに、「ある日、突然遮断されるような変化」がもたらされたりするかもしれないということですね。

何より、すでに、たとえば今回の北極圏でのことのように、「今現在それが起きている」わけですから、今後一切起きないと考えるほうが不自然であり、今後も形を変えてかもしれないですが、「これまでなかったカオス」が繰り返される可能性はあると思います。

2月中旬の「北極上空の気温の異常」です。

北極上空の気温が「突然、40℃ほども上昇した」のです。おそらく3日間ほどでそのような気温の変化となったと思われます。

そして下は少し前の北極の気温です。現在北極はこのようなことになっているのです。

2月21日の北半球の気温の平年の差異(赤いほど高い。青いほど低い)
arctic-2018-0221.jpg

北極の中心部のあたりなどは「平年より 30℃くらい気温が高い」のです。

低いのではなく「高い」のです。

そして、この「北極の気温の異常な高さ」が、「ヨーロッパに異常な低温」を導いているというのは、パラドックスというのか、これが正論ということでいいのかわからないですが、いずれにしましても、今の状態は、

・北極 → 異常なほど気温が高い

・ヨーロッパ → 異常に気温が低い

ということになっていて、こういうようにカオスなことになってきますと、もはや全体に通じる「温暖化」とか「寒冷化」とか、そういうような概念が入り込む余地はないです。

気候と気温のカオス化とでもいうのか、少なくと通常での暑いとか寒いとかいうような気温の変化とは違います。

なお、この現在の天候状況を欧米のメディアの多くは、「東からの獣( Beast from the East )」という名前で呼んでいます。

2月28日の米国CNNより
east-from-beast.jpg

カタカナでは「ビースト・フロム・ザ・イースト」ということで、ビーストとイーストで韻を踏んでいる響きであるのだろうとは思いますが、どのようにつけられた名称なのか、よくわかりませんし、何だか奇妙な響きでもあります。というのも、今、ヨーロッパを襲っている気候は、由来が北極であるならば「西から来ている」からです。

このヨーロッパの異常な寒波に関して、数日先といったような意味での今後に関しては、まだこの寒さは継続しそうですが、ただ、もう少し大きなスパンでの「先」はよくわかりません。

仮に、この「北極の異常」が今後さらに繰り返されるようですと、なかなか厄介そうです。

あるいは、もし、そういう状態が「続いた」場合、「ヨーロッパは寒いのに、北極の氷はどんどんと溶ける」というような奇妙な現象も伴うかもしれませんので、海面上昇を含む他のいろいろな影響も出てくるかもしれません。

今年もヨーロッパと中東や北アフリカなどが、これほど早い時期から普通ではないといえる大雪や凍結に見舞われている状況を見ますと、今年の冬もさらに、ミニ氷河期的な光景が広がる可能性があるのかもしれません。

しかし私は、遅くても、あと十数年のうちにミニ氷河期かそれに準じる状況に入ると確信している人間でもありまして、最近の冬の様相はそれを少しは現しているのかなとも思います。

もちろん、以下の過去記事で取りあげた学説のように、「すでに地球はミニ氷河期に入っている」という主張も数多くあります。

ミニ氷河期は「2015年にすでに始まって」おり、今後「200年から250年間続く」というロシア科学アカデミーの科学者たちの主張が公開された

世界最大級の学術データベース「サイエンスダイレクト」に掲載された論文
new-iceage-started-1.jpg

地球が持つ気温の変動の「自然の」サイクル

「地球は近くミニ氷河期のような状態に入るのではないか」ということを書くことが多かったです。

「過去 420,000 年の気温の変化」を示すグラフです。南極の氷床から算出したもので、比較的信頼できるものだと思います。
temperature_Interglacials-42-mannen.jpg

これを見ますと、地球は十数万年ごとに、それこそ上下 10℃以上という、とてつもない気温の変動を繰り返してきたことがわかります。

しかし、数万年というような大きな時代区分ではなくとも、氷河期(ミニ氷河期ではなく、いわゆる氷河期)が終わってからのこの1万数千年の間も、以下のような激しい気温の上昇がありました。

1万5000年前から現在までのヨーロッパと北米における気温の変化
temp-15000-1.jpg

このグラフでは、13000年くらい前から 6000年くらい前の間に地球の温度は摂氏 10℃以上も上昇していますが、6000年前には、まだ自動車や工場が排出する CO2 などという問題はなかったはずで(あったかもしれないですが)、それでも地球の自律する変動で、ここまで気温は変化しています。

そして、さらに短い期間の「過去数百年くらい」でも平均気温は大きく変化し続けていたわけです。それらはすべて「地球の自然の律動」によるものでした。

何を書きたいのかといいますと、問題のポイントは、温暖化なのか、寒冷化なのか、ということではなく、

「どんな時代であろうと、地球は人間(の文明)によって気温や気候が変化させられるということではなく、それらはすべて地球と宇宙が持つ時間的なサイクルの中で決められていること」

だということを、ここ数年で知ったような気がします。

地球は2030年どころではなく、現在すでにミニ氷河期に突入している

地球が寒冷化に向かっているのか、そうでないのかは結果を見なければわからないのですが、このブログでは、基本的に、

「地球は寒冷化に向かっている」

という方向でずっと考えてきています。

ただ、私自身は本格的な寒冷化、あるいは小氷期でもミニ氷河期でも呼び方は何でもいいのですが、そのような時代は「もう少し先だ」と思っていました。

たとえば、一般的な学説としても、これから寒冷化に入るとする考え方は広くあるにしても、下は 2015年7月の 日経ビジネスの記事からですが、それはもう少し先だとする見方が普通でした。

地球は2030年からミニ氷河期に入るのか?
日経ビジネス 2015.07.22

2030年頃から地球はミニ氷河期に突入する――。

英ウェールズで7月9日に開かれた王立天文学会で英国の研究者が驚くべき発表をした。今後15年ほどで太陽の活動が60%も減衰するというのだ。

英テレグラフ紙を含めたメディアは「ミニ氷河期に突入」というタイトルで記事を打った。

研究発表をしたのは英ノーザンブリアン大学のヴァレンティナ・ジャルコヴァ教授。太陽の内部にある磁場の変化によってミニ氷河期が訪れる可能性を示唆した。

同教授によれば、太陽内に2つの異なる磁気波があることを発見。2波は周波数が異なるが、両波ともに11年周期で変化するという。

ジャルコヴァ教授は両波を基に太陽活動の動きを探る新しいモデルを確立した。精度は97%だという。


そして、このヴァレンティナ・ジャルコヴァ教授( Prof Valentina Zharkova )が率いる国際的研究のメンバーであり、「太陽の磁気活動の進化」に関して独自の物理数学モデルを開発し、この「 2030年ミニ氷河期入り」のシミュレーションがほぼ確実かもしれないことを証明したのが、モスクワ国立大学の物理学者であるヘレン・ポポワ博士( Dr. Helen Popova )でした。

冒頭にありますように、ポポワ博士と同じロシア人の天体物理学者が、最近、

「地球はすでにミニ氷河期に入っており、最大で 200年以上続く」

と述べていたのです。

その科学者の名前がまた、「ハビブッロ・アブドゥッサマトフ」博士という方で、アブドゥッサマトフという訳でいいのかどうかわからないですが、読みにくいことこの上ない名前ではありますが、ロシアでの科学の頂点を極めるロシア科学アカデミー会員たちの主張と考えますと、気になるものではあります。

ちなみに、アブドゥッサマトフ博士が寒冷化の最大の原因としているのは、ポポワさんと同じ「太陽活動の縮小」です。

その太陽の活動周期と太陽運動のサイクルについての年代について違う部分があるようです。

いずれにしましても、このアブドゥッサマトフ博士は、「 2015年の後半に地球はすでに小氷期に入った」と述べています。

つまり、この博士の主張に従うと、「私たちはすでにミニ氷河期の中にいる」ということになるのです。

アメリカのメディアに、この論文の概要が掲載されていましたので、それをご紹介します。

なお、出てくる科学用語が大変に難解で、科学辞書を見ながら訳していたのですが、そのままの用語で書いても自分に対してもわかりにく過ぎると感じましたので、一般の言葉で代用できる部分は科学用語ではなく一般の言葉で書きました。

それでも、わかりにくい部分はあるかもしれないですが、簡単に書きますと、

「約 200年周期の太陽活動の弱体化のサイクルの中で、地球は寒冷化に入った」

ということだと思います。

Russian scientist: 'The new Little Ice Age has started'
SOTT 2016/10/28

ロシアの科学者 : 「新しい小氷期はすでに始まっている」

地球温暖化に懐疑的な新著『エビデンスに基づく気候科学』(Evidence-Based Climate Science) : 地球温暖化の主要な要因が CO2 排出によるものだという点に反論する数々のデータ

ロシア・サンクトペテルブルクにあるロシア科学アカデミーの天体物理学者であり、ロシア・プルコヴォ天文台の宇宙研究所所長でもあるハビブッロ・アブドゥッサマトフ(Habibullo Abdussamatov)博士は、新しくリリースした新著の中で以下のように述べている

1990年以来の太陽は、全太陽放射照度(※物体に時間あたりに照射される面積あたりの放射エネルギー量 / TSI )において、太陽の「準 200年周期変動」の中での減少期の期間にある。

1990年以降の地球が吸収した放射照度の減少は、それは、世界の海洋の熱循環が緩慢であるために、以前の高いレベル時に地球から宇宙空間に放出された長波放射によっても補填されていないままである。

その結果、地球は、年間の平均エネルギー収支と、長期の熱的条件の悪影響が続いており、そして、それは今後も続いていくだろう。

新しい小氷期の準 100年周期の時代は、第 24太陽活動(サイクル 24)の活動最大期だった 2015年の終わりに始まった。

太陽活動の極小期の始まりは、サイクル 27の前後 ± 1 (サイクル 26から 28まで)になると予測される。

そして、西暦 2060年 ± 11年 ( 2049年から 2071年の間)に、新しい小氷期の最も凍結する時代(最も気温が低い時代)が始まる。

メキシコ湾の海流の流れの段階的な弱体化は、西ヨーロッパにおいての領域において寒冷化が強くなり、それは米国とカナダの東部にもつながる。

フィードバック効果の連続と共に、太陽活動の準 200年周期のサイクルの変化による太陽放射照度は、温暖化から小氷期へと気候が変動していくための根本的な原因である。

ここまでです。

また、この記事には、参考資料として、過去( 2014年頃までに)、「地球が寒冷期に入る」と主張していた主要な科学者の人たちが記されています。

下のような人たちが、これから( 2015年頃から)の地球の寒冷化入りを主張していたか、あるいは強く「警告」していました。

本当に現在、寒冷化に突入したのかどうかは、結局、後年のまとまったデータからしかわかりようがないのですが、今回は、それらの科学者たちの意見を載せて締めたいと思います。

そして、先ほど書きましたように、地球の気温の上下のサイクルの到来は人間に止めることはできませんし、そのようなことが可能な、いかなる手段もありません。

2014年頃までに出されていた「小氷期突入」に関する主要な科学者と科学機関の意見

・ロシア・プルコヴォ天文台の科学者たち : 世界的な地球寒冷化を予測しており、「寒冷化は 200年から 250年の間続くかもしれない」と述べる。

・デンマーク工科大学のヘンリク・スベンマルク教授 : 「地球温暖化はすでに停止しており、寒冷化が始まっている」と 2014年に宣言。

・米国ウィスコンシン大学の気候科学者アナスタシオス・ツォニス教授 : 「2014年以降は気温が横ばいか、寒冷化の 15年間になると思われる」と主張。

・アメリカの著名な地質学者博士ドン・イースターブルック博士 : 最大で 30年間以上の地球規模の寒冷化が訪れると警告。

・オーストラリアの天文学会 : 太陽活動の「著しい弱体化」により、今後の世界的な寒冷化を警告している

すでにミニ氷河期に入っているかどうかともかくとしても、これから私たちは毎年毎年そのような時代に近づいていることを実感していくことになるのだろうな、と少なくとも私個人は思っております。

最終更新:2018/11/05 22:18

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