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記事詳細

2018/09/09 20:51

太陽活動の極小期が予測より2年も早く到来。これは「次のマウンダー極小期」、あるいはミニ氷河期突入への徴候だったりするのかしないのか

9月2日の英国エクスブレスの記事より
earth-big-fleeze.jpg

この原稿は 9月4日の午後3時頃から書き始めたのですが、SNS などを見ますと、場所によって台風の影響がとんでもないことになっているようで、方々で電柱がなぎ倒されたり、車が風で吹き飛ばされたり、窓ガラスが割れたりといったことが報告されています。

多少なりとも穏やかに過ぎていってくれればいいのですが。

こんなような、日本が荒れた天候に見舞われている中ですけれど、今日は冒頭に英国メディアの「太陽に関する記事」を載せさせていただいていますが、私自身も、そろそろ現在の太陽活動について取りあげさせていただこうと思っていたところでしたので、冒頭のエクスプレスの記事をご紹介すると共に、現在の太陽の状況をお知らせしたいと思います。

ところで、エクスブレスの記事のタイトルに、

> 太陽は「黒点のない状態」が大半を占めるようになっており

とありますが、これはどういうことかと言いますと、この記事が出た 9月2日は今年に入って 241日目なのですが、

「太陽に黒点の出ていない日が今年になって 133日目となり、黒点の出ている日を上回った」

のです。

「黒点ゼロ」の日が優勢となり、いよいよ太陽活動極小期に本格的に突入したといえる状態となっています。

このように、太陽に黒点のない日のほうが多いが多い年は 2009年まで遡る必要がありますが、それ以来となります。

なお、太陽活動のサイクルはおよそ 11年ですが、2007年から 11年間の 1年間に「太陽黒点が出なかった日(黒点ゼロだった日)」の推移は以下のようになります。

2007年から2017年までの「黒点ゼロの日の数」の推移

2007年 太陽黒点ゼロの日の数:152日 (全体の42%)
2008年 太陽黒点ゼロの日の数:268日 (全体の73%)
2009年 太陽黒点ゼロの日の数:260日 (全体の71%)
2010年 太陽黒点ゼロの日の数:51日  (全体の14%)
2011年 太陽黒点ゼロの日の数:2日   (全体の1%以下)
2012年 太陽黒点ゼロの日の数:0日   (全体の0%)
2013年 太陽黒点ゼロの日の数:0日   (全体の42%)
2014年 太陽黒点ゼロの日の数:1日   (全体の1%以下)
2015年 太陽黒点ゼロの日の数:0日  (全体の0%)
2016年 太陽黒点ゼロの日の数:32日 (全体の9%)
2017年 太陽黒点ゼロの日の数:104日 (全体の28%)


今年はまだ途中ですが、以下のようになります。

2018年 太陽黒点ゼロの日の数:136日 (全体の55%)

これを見ますと、太陽活動の最大期と極小期の差がはっきりと出ていて、「2012年から2015年の 4年間は、ほぼ毎日、黒点が出ていた」ことがわかります。

そして今現在、「黒点の出ない日が多い」ということになってきているのですが、この動き自体は普通のことなのです。

太陽は基本的に、およそ 11年の周期で、黒点の多い時期と少ない時期を繰り返すので、それ自体は問題のあることではないのですが、ただ今の状況は、

「やや早すぎる」

のです。

専門家たちは、太陽に黒点がほとんど出なくなる時期に到達する「太陽活動の極小期」といわれる時期の到来を「 2020年」と予測していました。

ところが、2018年の現時点で、すでに黒点ゼロの状態が優勢になり、そして今後の予測を見ますと、

「完全に太陽活動極小期に入ったと思われる」

といえる状態なのです。

たとえば、下の表は、ベルギー王立天文台が発表している今後 1年間の「1ヶ月の黒点の平均数の予測」です。

sunspot-predict-sidc.jpg

今年 9月に「黒点の平均数 1」とある先は、ずっと「ゼロ」の予測です。

その先に太陽活動が復活してくるということはないですので、つまり、

「太陽は今、活動の極小期に入ったと断定できる」

のです。

予測より2年も早く。

だからといって、冒頭の英国の報道の「それは地球が激しい寒冷化に向かうことを意味する」というのは、先走り過ぎですけれど、以前から In Deep で取りあげていた、この 11〜12年間の異様に弱い太陽活動から考えまして、

「この早い極小期の到来も、太陽の異変のひとつ」

だと考えています。

まずは、ややタイトルが大げさとはいえ、冒頭の英国テレグラフの記事をご紹介します。そして、その後に、過去の太陽に関する記事などから「今後の予測」と、その地球への影響について考えてみたいと思います。

ここから英国エクスブレスの記事です。

Earth is set for BIG FREEZE as sun goes BLANK for majority of 2018
Express 2018/09/02

2018年の今、太陽は「黒点のない状態」が大半を占めるようになっており、それは地球が激しい寒冷化に向かうことを意味する

太陽が、半分以上の期間、黒点が出ない状態となったことで、科学者たちは、地球が非常に巨大な寒波に突入する可能性があると確信している。

太陽は、9月2日の時点で、今年黒点が出ない日が 133日間となった。

2018年は 241日しか経過していないため、今の時点では、黒点の出ない日のほうが黒点の出ている日よりも優勢となったのだ。

専門家たちは、これ太陽の活動極小期が進行中である兆候であると以下のように警告している。

「現在と同じように太陽黒点の少ない年を見つけるには、21世紀で最も黒点が少なかった 2009年に戻らなければならない」

「太陽活動の極小期が戻ってきたことにより、宇宙線は異常に増加し、太陽のコロナホールが長く出現し続けるようになった。そして奇妙なピンクのオーロラが観測されている」

太陽はおよそ 11年間の周期に従って、黒点活動の最大期(極大期)と最小期(極小期)の間を移行している。最大期の間、太陽はより多くの黒点を作り出し、多くの熱とエネルギーの放出をおこなう。最小期には、太陽からの磁気の減少により、熱が減少する。

科学者たちは、太陽が次の最小期に入るのは 2020年頃だと予測していた。このように早く太陽活動の最小期に入るとは誰も予測していなかったが、これは悪いニュースかもしれないと考える専門家たちもいる。

かつて、この太陽活動の最小期が長く続いた時代があった。それは、マウンダー極小期として知られており、約 70年間、太陽活動の最小期が続いたのだ。

このマウンダー極小期は、地球の「ミニ氷河期」につながり、その状態は約 70年間続いた。

1645年から始まり 1715年まで続いた寒冷期だったマウンダー極小期は、その 70年間、太陽にほぼ黒点が出現しなかった。

この期間、気温は世界的に 1.3℃低下し、温暖な季節が短くなることにより、最終的には多くの場所での食糧不足の発生に繋がった。

太陽活動の低下は、地球の気象と気候に影響を与えることが知られており、それと共に、大気の上部に到達する宇宙線が増加することもわかっている。

早い最小期の到来は、次のマウンダー極小期のような状態が近づいている徴候なのかもしれない。そして、そうではなくとも、今後数年間は、太陽に黒点がない状態が続く。

ここまでです。

何となく、支離滅裂な部分もないではない記事ですが、どの部分かといいますと、「通常の太陽活動の最小期(極小期)と、マウンダー極小期のような特別な期間を混同している雰囲気がある」からですが、単に太陽活動が最小期になったことが寒冷期につながるわけではないはずです。

しかし、ある程度の期間の中で、

「太陽活動と地球の気温には関係がある」

ということは、ほとんど疑いの余地のないところで、たとえば、2017年12月に下の記事で、「太陽活動と地球寒冷化の関係についての科学論文」が 2017年には 100本以上あったことをお伝えしました。そのほとんどすべてが「太陽活動と地球の気温の関係」に関しての研究についてのものです。

そして、その多くが、今後の太陽活動の低下による地球の気温の低下を予測しています。

ミニ氷河期の到来が確定的な中で、「太陽活動と地球寒冷化の関係」についての科学論文の掲載数が2017年だけで100本を超えていた

2017年12月29日
地球寒冷化予測に関しての学術論文のグラフより
Cooling-Forecast-Solar-Abdussamatov-2012.jpg

太陽活動と地球寒冷化についての学術論文の数は2017年は120件に達する

今現在、アメリカやヨーロッパからアジアまで、北半球の各地がとんでもない寒波と大雪に見舞われているということもあるのでしょうけれど、英語などのニュースを検索していますと、「ミニ氷河期(Mini Ice Age)」とタイトルにあるものが、とても多くなっていることに今朝気づきました。

2017年12月29日のGoogle ニュース検索より
iceage-now.jpg

今にして、この「ミニ氷河期」という概念も身近な感じになってきたということなのでしょうかね。

なお、、はじめて「ミニ氷河期が近いのかもしれない」ということにふれたのは、今から 6年ほど前のことで、「あらかじめ予測されていた小氷河期の到来」というシリーズを書いた時でした。

あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(1)

2011年11月07日
米国のサイト アースファイルズ に、 NASA のマーシャル宇宙飛行センターに所属する太陽物理学者のデイビッド・ハザウェイという人のインタビューが掲載されていました。

その要旨は、

・サイクル24の太陽活動は過去100年で最も弱く、今後、太陽活動の極小期に入る可能性が高い

というものでした。

それをご紹介したいと思います。

長い論文とインタビューということもあり、また、小さな氷河期(あるいは極小期)に入るということ自体、それなりに私たちの実際の生活などで準備や変化への対応が求められる部分もあるように思いますので、丁寧に取り扱いたいために何回かにわけて書きます。

ちなみに、ハザウェイさんによると、どうやらこのことは、米国やグローバルな科学界の認識としては、少なくとも数十年前から予測できていたようです。なので、今になって出てきたという問題ではないようですが、具体的な時期や、どのように気候が変化していくかはまだわからない部分が大きいと思われます。まあ実際、日本なんかも毎日暑くて、氷河期の実感は今イチですしね。


なお、太陽には現在、黒点 1339という2005年以来、最も巨大な黒点群が地球面に向いてきています。これは地球から肉眼でも見えるほど巨大な黒点群です。

2011-11-07hmi200.gif

NOAA では高いフレア予測(Mクラス以上で70パーセント)を出していますが、そのあたりはどのようになるのかよくわかりません。現時点では、この黒点 1339が発生させた太陽フレアは M3クラスのものまでです。

flare-2011-11.png
▲ 11月1日から今日11月7日までの太陽フレア。4日前に小さなXフレアが発生していますが、地球に影響はほとんどなかったようです。

太陽活動の極小期とは

ちなみに、太陽活動の極小期とは、長期間にわたって太陽に黒点などが出ず、太陽活動が弱まることを言います。最近では、370年くらい前から 70年間近く続いたマウンダー極小期という期間があります。「マウンダー」とは人の名前で、他の意味はありません。

Wikpedia から抜粋します。

マウンダー極小期とはおおよそ 1645年から 1715年の間の、太陽黒点数が著しく減少した期間の名称。(中略)

マウンダー極小期は中世における小氷期中頃の寒冷期の遠因と目され、この時期のヨーロッパ、北米大陸、その他の温帯地域において冬は著しい酷寒に震え、暦の上では夏至であっても夏らしさが訪れない年が続いた。


という期間で、 Wikipedia には、他に、

マウンダー極小期における太陽活動の低下は、地球への宇宙線輻射量に影響を及ぼした。

というくだりや、

ある論文によれば、マウンダー極小期の真最中である1666年から1700年に掛けては太陽の自転が遅くなっていると指摘。

などがあります。

まあしかし、世界の他の国でも、あるいは日本などでも(マウンダー極小期の時の日本は江戸時代)、飢饉や不作はありながらも、滅亡せずに文明は存続しています。

地球の気温は10万年程度の周期で規則正しく上げ下げを繰り返している

私たちは地球に普通に生きているわけで、つまり、「地球の法則」から外れて生きるというわけにはいきません。

「氷河期が来る」なんて話は何となく大変そうなのですが、今でなくとも、来るものは来るわけで、氷河期という言い方ではなくとも、上に書いた太陽黒点がほとんど出ない数十年間が続く「極小期」というのは、Wikipedia によれば、

> 過去8000年間に18の極小期があり

となっていて、特別なものではないことがわかります。

また、もっと大きな時間のサイクルで考えれば、地球の気温が10万年くらいのサイクルで大きく上下していることがわかっています。

下の図は、こちらの資料集にある「南極での気温の変化」を現したグラフです。
Temperature_Interglacials.gif

これを見ると、現在の地球の気温が、1万年少し前あたりから急激に上がっていることがわかります。そして、それ以前を見ても、同じように周期的に気温が上がる時期があり、そして、「上がると次は下がる」という繰り返しになっています。

ただ、見てみると、そのグラフは、気温の上昇は急激ですが、下り方はゆっくりとしていて、「数千年かけて平均気温が2、3度下がる」というもののようです。

もちろん、平均気温が2、3度変われば大変なことなのですが、しかし、たとえば今年とか昨年の気候に対して感じること。

実際の平均気温はそんなに変化していないとしても、

「なんだか異常気象だなあ」

と感じるのではないでしょうか。

ここから翻訳記事です。

今回は、インタビュー記事の概要を翻訳しました。

Will Solar Cycle 24 Maximum Be Weakest in 100 Years and Go Into Grand Minimum without Sunspots?
Earthfiles 2011.10.31

太陽活動「サイクル24」は過去 100年で最も弱い太陽活動なのか? そして、それは太陽活動の極小期へと布石へとなるのか

2011年10月の第三週、科学者たちは、アメリカ・ニューメキシコ州にあるサンスポットに集まった。ニューメキシコ州サンスポットは、米国の国立太陽観測所「アパッチ・ポイント天文台」がある場所として知られている。

今回の会合の目的は「今、太陽に何が起きているのか」に関してのワークショップを太陽物理学者たちで行うことだ。

現在の太陽活動であるサイクル24では、現在の期間の前に約3年間、太陽黒点のない状態が続いた。

多くの太陽学者たちは、これらの太陽の動きに対して、ずっと疑問を感じていた。

「何かが違う」。

多くの専門家がそのように思っていたが、今回の会合ではそれらの異変と、そして、これが、何十年もの間、太陽黒点の出ない期間のいわゆる「極小期」というものへの段階的に突入していくのかどうかについての議論を行う。

ニューメキシコ会議の1ヶ月前には、皮肉にも、太陽表面では、約 10万キロの長さにまで伸びた磁気構造による巨大なXフレアが発生しており、太陽活動は活発になってきているようにも見える。その際の、太陽黒点の中心部の黒いコアの面積は地球よりも大きかった。

1302.jpg
▲ 2011年9月24日にXフレアを発生させた黒点群 1302。

太陽黒点は強い磁場となっている。
その磁場は太陽の内部からの熱の表面への流れをさまたげる。

2011年まで、太陽にはほぼ3年間の間、黒点がない状態が続いたが、この時期には、科学界ではこの状態に関して大きな論争が起こっていた。

その最大の論争の論点は、

「サイクル24はこの100年間で最も弱い太陽活動なのだろうか」

という点だ。

そして、この状態はは次の太陽活動であるサイクル25から太陽活動の極小期の始まりとなることを示唆しているのだろうかと。

今回のニューメキシコでの会議に参加した中のひとりに、 NASA のマーシャル宇宙飛行センターの太陽物理学者、デイビッド・ハザウェイ博士がいる。

ハザウェイ博士は 2013年に最大期を迎える太陽活動サイクル24は、この100年間で最も弱い太陽活動になるだろうと推測している。

そして、サイクル25から太陽活動が極小期に入るかもしれないという予測を支持するデータが増加していると博士は言う。

そのハザウェイ博士にインタビューを試みた。

今回はここまでです。
次回から、少しずつインタビューを掲載します

あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(2) 「鎖国」と「富士山大噴火」を生み出した前回マウンダー極小期

前回記事では、世界中の太陽物理学者たちなどが、過去でいえばマウンダー極小期と呼ばれる「太陽活動が弱い時期」に入るのではないかということが議論されていることを書きました。

本来なら、今回はその記事に出てきた NASA の太陽物理学者のインタビューの翻訳の続きなのですが、今回はいろいろと書きたいこともあって、翻訳は後回しになるかもしれません。


書きたいことについては、大まかに2つで、1つは前回のマウンダー極小期と呼ばれる「太陽活動の極小期間」の前後の時期(1645年から1715年)に、「日本では何が起きていたか」ということ。


もうひとつは、最近、久しぶりに毎晩、夜中、夢によって叩き起こされていて、そこで見たことなどをクレアでくるったように書き殴っているのですが、昨晩の夜中に書いた「覚醒とは何か(7) この世に「真空があること」を許さない宇宙線の存在」という記事に宇宙線のことにふれました。

太陽活動が弱いと地球への宇宙線の到達量は増えます。つまり、「太陽活動の極小期間」というのは、「長い期間に渡って、地球と人間が宇宙線の影響をふだんより受ける期間」ということもいえそうな気がします。

何しろ、宇宙線はどこでも通過していきますので、人間の細胞や DNA に常にふれているはずです。そして、体内の物質とも核反応を常時起こしているはずで、その数十年間は「いつもの数十年とは少し違う感覚や感情」が生まれる可能性もあります。


なので、過去の歴史では極小期とは何が起きて、どんな感じだったのか。
それを考えてみようかと。

約 300年前の日本のことです。

・前回のマウンダー極小期に、日本で起きたこと

ところで、「マウンダー極小期」という言葉は一般的には馴染みのない言葉のように思いますので、以下、「太陽活動の極小期間」という一般名詞と併記します。

この「太陽活動の極小期間」は、1度突入すると数十年のあいだ、太陽に黒点が出ずに、弱い太陽活動が続く期間ですが、過去 8000年で 18回も突入しているので、近代の歴史の中だけでも、特別異常な状態とはいえず、サイクル的にやってくる、わりと普通の自然現象です。

日本の四季では、春→夏→秋→冬というように季節は回りますが、年によって、季節の到来の時期が少しズレることがあっても、「秋はいつかは来る」。それと同じで、「マウンダー極小期もいつかは来る」ということでよろしいかと思います。


前回記事で私は、「小氷河期」というような言い方をしていますが、いわゆる本当に寒くなるような氷河期の到来は過去 45万年のサイクルからいえば、10万周期以上のサイクルですので、少なくとも、あと 9万年くらいは氷河期のようなものは来ないと思います。


ちなみに、私は「太陽活動の極小期間」というものがもたらすものは、気温の低下などによる「太陽の直接の影響」よりも、どうも「人の心」というものと関係しているような気がしてなりません。

前回のマウンダー極小期は、1645年から1715年とされていますが、下のグラフを見ると、実際には1630年代の終わりから急速にその黒点の数を減らしていることがわかります。

m-sun.png

このマウンダー極小期の直前の「急激な黒点の減少」の時期に何が日本で起こっていたか。実は、この時期は日本の近代史の中で最もダイナミックなイベントが完成した時期でした。

それは、鎖国です。

鎖国令(Wikipediaより)

・1633年 第1次鎖国令。奉書船以外の渡航を禁じる。また、海外に5年以上居留する日本人の帰国を禁じた。

・1634年 第2次鎖国令。

・1635年 第3次鎖国令。外国船の入港を長崎のみに限定。日本人の渡航と帰国を禁じた。

・1636年 第4次鎖国令。

・1639年 第5次鎖国令。ポルトガル船の入港を禁止。

太陽黒点の減少から、「太陽活動の極小期間」に向かうまでの期間に沿うように、日本で鎖国が完成していくことがわかります。

この「鎖国令」というのがおざなりな法律ではなかったことはおわかりかと思います。日本はこの後、本当に鎖国という状態に突入していきます。日本は「マウンダー極小期に導かれるように」鎖国という、世界でも前代未聞の政策を実行します。


鎖国と共に始まった「日本のマウンダー極小期」。

他にはどんなことがあったのでしょうか。
簡単になりますが、印象的なことを挙げておきます。

・富士山の宝永大噴火(1707年)

現在までにおける歴史上最後の富士山の噴火となっていて、歴史時代の富士山三大噴火の一つとして数えられる宝永の大噴火が起きたのもマウンダー極小期でした。

駿河国の駿東郡から神奈川県域にかけては、大量の火山からの噴出物の降下に見舞われ大被害となった。

数グラム~10数グラム、中には190グラムもある石が降り始め、夕刻からは黒砂に変わって大雨のように降り続いた。 隣家との行き来もできず昼間でも火を灯して食事をした、と足柄上郡篠窪村の名主はその様子を記録している。

砂の深さは、駿東郡では1メートルをこえた。


このような大噴火でした。

富士山とは関係ない話かもしれないですが、仮に宇宙線が火山の噴火に関係あるのだとすると、宇宙線量の放射量が何十年も増え続ける太陽黒点の極小期に、大きな火山の噴火が頻発するのは理解できなくはありません。実際、現時点で火山活動は全世界で非常に活発です。

・飢饉

マウンダー極小期は飢饉と関係していると言われますが、確かに多少は関係ありそうです。

この時期の大きな飢饉は、江戸四大飢饉というページによりますと、江戸の四大飢饉と言われるものが、

寛永の大飢饉 1642年~1643年 全国
享保の大飢饉 1732年 中国・四国・九州地方の西日本各地
天明の大飢饉 1782年~1787年 全国
天保の大飢饉 1833年~1839年

で、他にも、

元禄の飢饉 1691年~1695年
宝暦の飢饉 1753年~1757年
延宝の飢饉 1674年~1675年
天和の飢饉 1682年~1683年

それと、名前はないながら、

1619年の飢饉
1675年の飢饉
1680年の飢饉

も被害は大きかったようです。

この中で、マウンダー極小期のあたりに該当するものとしては、寛永の大飢饉、延宝の飢饉、天和の飢饉などがそれにあたるようです。上のページにもありますが、江戸時代は全体として寒冷な時代であったといい、凶作や飢饉が絶えなかったようです。

以上、大ざっぱでしたが、前回のマウンダー極小期に、日本で何があったかを書いてみました。

宇宙線の量とマウンダー極小期の関連については、少し長くなりすぎると思いますので、いつかの機会にしたいと思います。

あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(3) 強い太陽活動は 1800年代に終わっていた可能性
1945年にひそかに変更されていた「カウント方法」により増量されていた太陽黒点数

この半月くらい、毎晩、1時間半ごとに夢に叩き起こされるようなことが続いていて、そういう睡眠不足もあってか、何だか次第に消耗してきていますが(苦笑)、今日は NASA の太陽物理学者のインタビューの続きを少し書きますね。

こういう続きものは途中で止めてしまうと、ダラッと休んでしまいそうですので。
それに、こんな睡眠不足がいつまでも続くとパタッと倒れそうだし、早めに書きたいものは書いておこうと。

ちなみに、同じような睡眠障害は2年だか3年くらい前にもあって、その時は半年くらい続きました。でも、その時は、たとえば「毎日、同じ時刻に一度だけ目覚める」という状態で、一晩に3回も4回も起きてしまう今よりラクでしたけど。


というわけで、ここから翻訳です。
今回の話は「戦後、長い間、太陽黒点数が実際より多く集計されていた」という、わりとショッキングな話ですが、しかし、本当にそうなのかどうかは私にはわかりません。

しかし、この話が本当だとすると、ずいぶとん長い間、太陽活動は実はそれほど強いものではなかったということになります。
少なくとも、この 70年間は。

Will Solar Cycle 24 Maximum Be Weakest in 100 Years and Go Into Grand Minimum without Sunspots?
Earthfiles 2011.10.31

太陽活動「サイクル24」は過去 100年で最も弱い太陽活動なのか? そして、それは太陽活動の極小期へと布石へとなるのか?

以下、デイビッド・ハザウェイ博士の話:

太陽活動の極小期に入る可能性は確かにあります。なぜなら、以前から私たちはその徴候を掴んでいたからです。実際、今から 400年前のマウンダー極小期と呼ばれている太陽黒点がない時期があって、これは 1635年から 1715年までの長期間に渡って続きました。

その1630年代には、ポルトガルの太陽観測者が太陽の黒点数を記録し続けていたのですが、次第に黒点数が少なくなっていることに気づいたのです。そして、この 20年から 30年の間、私たちはその1630年代と同じような太陽活動の低下を目の当たりにしているのです。


今回のニューメキシコ州サンスポット(国立太陽観測所のアパッチ・ポイント天文台がある)での会議での主要な目的は、その400年前のガリレオの時代に戻って、当時の黒点数についてさらによく学ぶためということがあります。

太陽観測のために望遠鏡が用いられるようになった直後に、ガリレオなどの人々が注目した最初のもののうちのひとつが太陽黒点でした。それで、私たちもまた、1610年にまで戻って、太陽の観察をしようと思っています。

歴史上の太陽観測の問題は、望遠鏡の性能によって観測される黒点数が違うということでした。あるいは、当時は地上からの観測でしたので、地上の天候によって黒点観測も左右されました。

そんな中、 1800年代の中盤に、スイスのチューリッヒ天文観測所の責任者だったルドルフ・ヴォルフは、太陽黒点をグループ別に特定するほうが簡単であるとしたのです。

その方法により、1849年からは相対的な黒点数を数えるという方法を使ってきましたが、しかし、黒点数に関する話には他にもいくつかの面白い話があります。

(訳者注) この「黒点をグループ別に特定してカウントする」というのは今でも続いている方式で、たとえば、太陽黒点のカウントと、その番号付けは下の写真のように行われています。これは 18世紀から続く歴代の黒点数カウントだと思われ、なかなか歴史のあるナンバリングです。

10-18-sun-spot.gif

その中に「ひとつひとつの黒点」が下のようにあります。

s-1319.png

そのひとつひとつの黒点も今では宇宙からの太陽観測で正確にカウントできますが、昔の太陽観測は(当然ながら)地上から行われていました。

当時の地上からの観測では、望遠鏡の性能により観測数に違いが出たり、あるいは天候(曇りが続くと太陽観測が正確にできないなど)などにより黒点観測の正確さが保てなく、そのために、1800年代に上のスイスの人が「グループ別に黒点をカウントする」と決めて、現在に至っているのだと思われます。

秘かに変更された黒点のカウント方法

以下、デイビッド・ハザウェイ博士の話:

第二次大戦後の 1945年、スイス連邦観測所のマックス・ワルドマイヤー氏は、太陽黒点を数える方法をひそかに変更しました。

彼は明らかに、太陽黒点群の数を 10以上増やした数で合計していました。

彼は、すべての黒点群が同等なものではないと考えていたと思われます。たとえば、小さな黒点群(黒点が集まっているその数が少ないグループ)を「1」として数えた場合、それよりも大きな黒点群があった場合に、それを「2」とか、あるいは「5」と数えて集計していたようです。

この話を聞いた時に私はショックを受けましたが、事実です。

ワルドマイヤー氏の集計方法だと、太陽の黒点数は実際に出ている黒点数より大きな数で報告されます。多分、実際の黒点数より 20パーセントほど多く集計されていたのではないでしょうか。

400years-Sunspot_Numbers.gif

マウンダー極小期が終わった 1715年からは、太陽活動サイクルでの黒点数は、サイクルごとに増えていき、そして、20世紀の中頃には、マウンダー「最大期」と言われるほど黒点数は増大しました。

この、現在に至る巨大な太陽黒点周期は、1945年に始まったと見られています。

しかし(笑い)、ワルドマイヤー氏が 1945年からおこなっていた黒点の数え方による「黒点のインフレ」を考えてみると、むしろ、太陽活動は、1700年代や 1800年代に活動期の大きなサイクルがあったと考えられます。

現在の太陽活動が、過去何千年の間で最も活発だという人たちもいますが、しかし、それは太陽黒点数がワルドマイヤー氏の手によって多くカウントされ続けていたという事実によって、疑問視する必要もあるということかもしれません。

あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(4) 太陽活動極小期は何をもたらすのか?

「今後、太陽の活動が長期間に渡り、縮小していくかもしれない」という考えを持つ NASA の科学者のインタビューの4回目です。


その前に、同じ「太陽関係」の話題で、スペースウェザーに興味深いニュースが出ていましたのでご紹介しようかと思います。

それは「太陽では、地球方向以外の面では非常に激しい活動が続いている」というものです。それが「その活動領域が地球の方向に向くと、それらの活動が起こらなくなる」というのが何ヶ月も続いています。

そのことが書かれていたスペースウェザーの記事より。

REMARKABLE SOLAR ACTIVITY
Space Weather 2011.11.14

驚くような太陽活動の姿

この数日、強い太陽フレアがまったく発生しない状態が続いている。

しかし、太陽活動がないというわけではない。いくつかの印象的な太陽活動が太陽で進行している。そのひとつが、下の写真の「巨大なプラズマの壁」だ。太陽の南東側で発生している。11月11日に撮影された。
hyder.jpg

今回のものは、今まで目撃された同様の現象の中では最大のものだろうと、世界中の太陽学者たちが驚いている。しかし、これより大きなものが発生する可能性もある。

filament-003.jpg

太陽の表面上の磁気フィラメントが、ときに長さ数十万キロメートル以上になることがある。このフィラメントは「ハイダーフレア」と呼ばれる巨大な太陽爆発現象を誘させることがある。

活動領域が地球に向いている時にハイダーフレアが発生することがないとは誰にも言えない。

上の記事にある「ハイダーフレア」というのは、普通の太陽フレアは「黒点から発生する」のですが、そうではなく、磁気フィラメントという「太陽の表面を這っているようなヒモのように見えるもの(動くので龍やヘビのようにも見える)」が結合して爆発する広範囲のフレアのことです。上の記事の写真にもあります。

全体像としては、下の矢印のような部分となります。

filament-003.jpg

この磁気フィラメントの長さは 100万キロメートルにも及ぶこともあります。

太陽の動きを含めて、現在の太陽活動を見ると、現時点では「太陽活動が弱まっている」とはいえないように見えます。

ところが、今日ご紹介するインタビューに出てくる米国太陽観測所の科学者が集計したデータを見ると、「1992年から一貫して太陽活動が弱くなっている」ことが明らかとなるのです。

では、ここから NASA の太陽物理学者デイビッド・ハザウェイ博士のインタビューの続きです。

Will Solar Cycle 24 Maximum Be Weakest in 100 Years and Go Into Grand Minimum without Sunspots?
Earthfiles 2011.10.31

太陽活動「サイクル24」は過去 100年で最も弱い太陽活動なのか? そして、それは太陽活動の極小期へと布石へとなるのか?

もし、太陽が活動極小期に入った場合、何が起きるのか?

[記者の質問] 太陽活動が今のサイクルの中で段階的に弱くなっていくとした場合、どんなことが起こると考えられますか?

今回の太陽に関しての会議で、太陽活動が弱まっている可能性があると発言したのは、アメリカ国立太陽観測所の科学者であるビル・リヴィングストン博士とマット・ベン博士でした。

彼らが集計したデータによると、現在のサイクル24の以前の活動周期である「サイクル 23」の終わり頃には、太陽黒点の磁場の数値が弱くなっていたようです。

1-sunspot-2009.png
▲ ビル・リヴィングストン博士とマット・ベン博士が集計した1992年から2009年までの太陽磁場の推移。1992年以来、減少していることがわかる。

つまり、現在の傾向はサイクル23の時から続いているようにも感じられますが、このあたりは、まだ結論づけるには研究に多くの時間を要します。

ただ、実際に、現在のサイクル24の太陽活動は、前回サイクル23の時の太陽活動と比較しても著しく小さくなっています。最近の太陽活動のピークは 2000年でしたが、それからは以前のサイクルより小さくなり続けています。そして、サイクル23もそれ以前のサイクル(サイクル22)より太陽活動が弱いのです。

私たち太陽学者はその傾向を見ていて、「このサイクル24が今後数十年で最後に黒点を見られるサイクルになるのだろうか」と考えたりすることもあります。

しかし、まだサイクル24の活動最大期は来ていませんので、その活動の最大時点を見てみないと何とも言えません。サイクル24は、 2013年の中頃にその活動が最大に達すると見られています。

それによって次の太陽活動であるサイクル25がどのようになるかを知りたいと思っています。

[記者の質問] もし現在の太陽活動のサイクル以降、太陽に黒点が出ないとすると何が起きると思われますか?

その場合、良い面と悪い面があります。

良い面に関しては、太陽フレアの発生が減少することで、衛星や地球上の通信などに対しての影響が少なくなり、太陽フレアによる通信障害等が減ると思われます。

それと、地球温暖化という議論がありましたが、もし、太陽活動が極小期に入った場合、その議論に対しての答えが出る可能性があります。つまり、地球の気温と太陽活動の関係がはっきりする可能性があるということです。

あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(5) 地球の天候への太陽の影響

世界各地で検出され続けるヨウ素131

これは11月11日に出ていたもので、タイトルは「ヨーロッパで低レベルのヨウ素131が検出」というものでした。

短いニュースですので、ご紹介しておきます。
検出された場所は、チェコを中心した広い範囲とのことです。

ヨーロッパで検出された微量のヨウ素131

非常に低いレベルのヨウ素131がこの数日間、チェコ共和国の上空で検出されたという情報をチェコ原子力安全委員会から受けた。

IAEA の調査によれば、ヨーロッパの他の地域でも同様の測定がなされている。

しかし、検出されたヨウ素131の濃度は人体に影響のあるものではない。また、このヨウ素131の検出に関しては、日本の福島原発の事故と関係するものではないと IAEA では考えている。現在、このヨーロッパでのヨウ素131の検出の原因を IAEA で調査している。結果がわかり次第、ウェブサイトを通して発表する。

上の記事に出てくる「ヨウ素131」は原発の事故や核爆発などで放出されるもので、そういう例では多量に検出されるそうです。

ちなみに、近代史で、「最も長期間にわたって」大量のヨウ素131を浴び続けたのは1950年代のアメリカの人たちかもしれません。ネバダ核実験場の核実験での10年に渡る約 100回の実験で、毎回のように米国全域にヨウ素131が振りまかれていたはずです。

US_fallout_exposure.jpg
▲ アメリカのネバダ核実験場で 1951年から 1962年に行われた核実験の爆発によって拡散した、ヨウ素131の甲状腺への被曝ラド数。出典は、アメリカ国立癌研究所、「ネバダ核実験のI-131の甲状腺被曝推定」1997年からです。

上の地図の「★」のところが、ネバダ核実験場実験場です。

少し前、「わたしの神話はずっと続いている」というようなタイトルの記事で、こんな地図を載せたことがあります。

winds-2011.png

この時に載せたこの偏西風の分布と照らし合わせるとおわかりのように、「実験場そのものより、偏西風の進む方向に向かって影響(被爆状況)が大きくなっている」ことがおわかりかと思います。

ヨウ素131の半減期(物質として崩壊するまで)は8日間程度と短いようなので、上の地図でゼロ地点より西や南(左とか下)はほとんど影響を受けていないのは、ヨウ素131の半減期の短さと関係があるのかもしれません。


個人的には「いったん地球上の大気に入ったものは、半減期まで(物質が崩壊するまで)地球を回り続ける」と思っています。なので、個人的にはこの世の「有害」と言われるものをあまり気にしたことがないですが(『地球上は一蓮托生』の意味で)、放射能のジャンルは何も知らない分野ですので、今回は IAEA の記事をご紹介するにとどめます。


さて、それでは、太陽物理学者デイビッド・ハザウェイ博士の「太陽の今後」についての続きで、今回がラストです。

ちなみに、下の記事に出てくる言葉の中で、

 > 空気そのものが地球の気候を作り出している

という部分には、何だかよくわからないですが、何だか少し感動しました

Will Solar Cycle 24 Maximum Be Weakest in 100 Years and Go Into Grand Minimum without Sunspots?
Earthfiles 2011.10.31

太陽活動「サイクル24」は過去 100年で最も弱い太陽活動なのか? そして、それは太陽活動の極小期へと布石へとなるのか?

サイクル25の始まりを知ることはできるのか?

[記者からの質問] もし、太陽活動がサイクル25から極小期に入るとすると、ヨーロッパの気候は氷河期に戻ってしまうのでしょうか?

そうではないと私たちは考えます。

もちろん、その問題に関しては不確実な点が多いですが、「氷河期」についての質問を私たちはよく受けます。しかし、その質問に対しては、「太陽が気候にどのくらい影響するものなのか」ということがはっきりとしていなければ答えられないのです。

たとえば、太陽が気候に影響する度合いは 10パーセント程度なのか、それとも、 50パーセント以上影響するのか。

それは現在でもまだわかっていないのです。

[記者からの質問] 太陽は太陽系の中で唯一、熱を与えているものなので、地球の気候にも大きな影響を及ぼすのではないのでしょうか

仮にそうだとしても、その割合を誰も知りません。

確かに、太陽は光と熱を地球に与え、よりよい環境を与えてくれています。しかし、地球には温室効果に起因するといわれる温度変化もあります。

温室効果という言い方より何より、地球にこの大気があり、それが熱を閉じ込めていてくれるからこそ、私たちは地球の上で生きていることができるのです。

もし「温室効果」がなければ、私たち人類は地球では生きられません。なので、地球の気候というのは「空気そのものが作り出している部分」もあるのです。

いわゆる地球温暖化と太陽の関係というものも含めて、今後、全力で研究されること思います。

それと、現在わかっていることは、地球が受ける太陽のエネルギーの変化というのは、少なくとも、光度、温度については、1パーセントの10分の1程度しか受けていないということがあります。

このようなこともあり、現在では、地球上に与える影響として他のさまざまな要素を考えることが多くなっています。

たとえば、宇宙線や高層大気の化学的変化などです。

現在では、雲の生成が宇宙線と関係している可能性が出てきており、「雲の存在」は地球の気候に大きく関係します。

太陽からの紫外線などのエネルギーがどれだけ変化しても、雲などの影響のほうが地球の天候に大きな影響を与える可能性があるということです。

(訳者注) このあと、ごく簡単に「氷河期とミランコビッチ・サイクル」というものにふれていますが、割愛しました。

最初にタイトルに「氷河期」とつけてしまったので、そのまま来てしまいましたが、結論としては、ハザウェイ博士の言っていた要旨は次のような感じのようです。

・データから見ると太陽活動が縮小していく可能性はある。

・しかし、それはサイクル24の最大期(2013年中頃)にならないとわからない。

・太陽活動の極小期になっても「氷河期」のような気候になるとは言えない。

・その理由は、地球の天候を左右するのは太陽よりも他の要素が大きいと最近は考えられいているから・

・ミランコビッチ・サイクルから見ると、少なくともいわゆる「氷河期」は来ないだろう。

大げさに書いてきたわりには、「太陽活動の変化だけでは、それほど地球上の天候の大きな影響はないのでは」という話かもしれません。

という記事を書いた時に、初めて私は、「太陽活動と地球の気候に関係がある」ということを知ったのです。

そして、その後、太陽自体に興味があったこともあり、いろいろと調べていくうちに、

・現在の太陽活動が過去にないほど弱いこと
・これは過去の寒冷期の時代とよく似ていること

などを知るにいたりました。

そして、その頃から「寒冷期は近いのかもしれない」という思いは確信に変わりました。5年くらい前のことでしょうか。

もっとも、その頃は……まあ今もかもしれないですが、「人為的な原因による地球温暖化」という概念が世の中に跋扈していまして、太陽に関する科学的なデータは隅に追いやられ、よくわからないデータが社会の表面に出てくるようになりました。

しかし、その後、「太陽と地球の気候の関係」の科学的データや過去の資料が次々と出てくる中、寒冷化に関しての科学論文は増加していき、2017年に、科学誌に掲載されたものの中で「太陽活動と地球の気候の関係」に関しての論文は120 本にものぼったたのだそうです。

昨日、アメリカの科学系ブログで、最新の「太陽活動と地球の寒冷化」についての学術論文を一気に紹介しているものがあり、今回はその記事をご紹介したいと思います。

2017年12月28日のアメリカの科学系ブログより
mini-ice-age2017.jpg

オリジナルの記事では、論文から抜粋しているのですが、むしろ難解でわかりにくいですので、箇条書きにしました。

ただ、大量の数式が並んでいて私には理解しようがないものや、書いてある内容も難解すぎてわからないものなどは割愛していますので、記事の中の一部ということになりますが、しかし基本的には、どの論文も書いてあることの根底は同じようなテーマであり、すなわち、

・過去の記録と照らし合わせると、今後数十年間の太陽活動は非常に弱くなる

・それは過去の寒冷化していた歳の地球と似てくる可能性が高い


というものです。

「いつからミニ氷河期が始まるのか」ということに関しての主張はさまざまでして、2020年からという場合や、もう少し後の主張もあります。

ただ、私個人としては、ロシア人科学者たちが昨年までに発表していた、「地球はすでにミニ氷河期に入っている」という説を気に入っています。

に、比較的詳しく書いてあります。

また、やはりロシア人科学者で、モスクワ大学の美しき理論物理学者ヘレン・ポポワ博士は、「 2030年までには 97%の確率で地球はミニ氷河期に入る」と述べています。

理論物理学者ヘレン・ポポワ博士

この地球寒冷化に関して、ロシア人科学者のほうを重視するのは、ロシアの科学者は西側の科学者のような「温暖化ビジネスによる利益関係」を持たないからです。

まあそれはともかく、寒冷化していくとはいっても、気温だけの問題では、予測されている変化は平均 1℃以下ですので、そんなに大きなことにはならないのかもしれないですが、ミニ氷河期がもたらすものは、気温の問題と共に「荒れた天候」だったりもします。

「寒冷化と、モンスターハリケーンやモンスター級台風」が同居する時代になるメカニズムなどを書いています。ミニ氷河期に入るということは、農業や漁業を含む生活に直結した部分への影響も含めた大きな時代の転換となる可能性は強いと思っています。

ただし、そのミニ氷河期が本格的に始まるのが 2020年頃からなのか 2030年頃からなのか、あるいは「すでに始まっているのか」ということについては、今はまだ確信を持っていえる根拠はありません。

それでは、ここから記事です。

7 New (2017) Papers Forecast Global Cooling, Another Little Ice Age Will Begin Soon
notrickszone.com 2017/12/28

ミニ氷河期と地球寒冷化がまもなくやってくる予測に関して 2017年に発表された最新の7つの論文

太陽黒点の減少と、太陽の活動の低下のため、気温は平均で 0.5℃〜 0.7℃下がる

太陽活動の変化による地球の歴史と現代の気候変動への影響との関連について、2017年には 120もの論文が科学誌に掲載された。

低い太陽活動(これは太陽黒点が少ないことを意味する)と、それによる雲の増加(雲は宇宙線によって調節されるため)が地球の寒冷傾向と大きく関係していることについての理論がますます確立されている。

この数十年、地球は非常に高い太陽活動の期間であったが、この高い太陽活動が、この過去 10年から 100年間の地球の温暖化期間を出現させた。

しかし現在、多くの太陽科学者たちが、今後数年間( 2020年から 2025年頃までに)のあいだ、非常に低い気温活動の期間が始まることを予測しており、その確信は次第に強まっている。

今回は、最近発表された地球寒冷化に関してのいくつかの論文の内容を列挙する。

論文「惑星系の軌道間のコントラスト解析と太陽活動の周期性」より

Contrast analysis between the trajectory of the planetary system and the periodicity of solar activity

・惑星系の周期的運動と太陽活動の周期は、その2つが 179.5年の周期変化の規則を持つことを示している。

・規則的な軌道は太陽活動の高周期に対応し、無秩序な軌道は太陽活動の低周期に対応する。したがって、惑星系の動きと太陽活動と地球規模の気候変動には一定の関係があることがわかった。太陽の動きと地球規模の気候変動の周期的な傾向を解釈するためには、惑星系の動きを使用することができる。

・現在、太陽は極端に低い太陽活動の期間であり、今後、極小期に向かう。西暦 1000年以来、地球は 6回の太陽活動極小期を経験している。それは、(1040-1080 年)、中世の小値(1150 1200 年)、(1270-1350 年)、(1430-1520 年) 、マウンダー極小期(1620-1710 年)、ダルトン極小期(1787-1843 年)となる。そして、惑星系の軌道は、その 6つの長い太陽極小の間に乱れていたことがわかっている。

論文「コーカサス地域の気候変動における長期的傾向 」より

Long Term Trends in Climate Variability of Caucasus Region

・様々な科学者たちによって推定された 1610年以降の総太陽放射照度は、マウンダー極小期に最小値を示して以来、約1.3W / m2の増加を示している。これは、地球の総土質量を考慮に入れると、膨大な量のエネルギーだ。

・黒点が多くなる場合、太陽の明度が増加し、太陽風が地球を暖める傾向があるために、地球の大気に多くのエネルギーを送る。太陽活動は地球に多くの点で影響を与えることは確かだが、まだ理解されていないものがある。

・アメリカ国立地球物理データセンター.(NGDC)の予測によると、次の太陽活動周期であるサイクル 24と 25は非常に弱くなる。これは、数値からの計算では、平均 0.5 〜 0.7℃の地球の温度低下につながると考えられており、特に北半球では大気の温度が低くなる。スイスのジュネーブでは 1.5℃低下すると予測される。

論文「全太陽放射の変動に対する太陽系振動の影響 」より

The Influence of Solar System Oscillation on the Variability of the Total Solar Irradiance
・西暦 1000年から現在までの太陽活動極小期と地球の気候とには密接な関係があり、過去のデータは、黒点の少ない太陽活動の減少期は寒冷期が続き、多くの黒点がある高い太陽活動の時期は暖かい気候の期間と関係していた。

・1940年に始まった、宇宙線同位体データと黒点データを用いた研究によれば、現在(1940年から 2000年)は、太陽活動の最大の活動レベルを記録した比較的稀な事象の期間だった。

・現在と同様に高いレベルの太陽活動が観測されるのは、今から 4000 〜 8000年前になる。

・過去 11,500年間の期間では 27回の太陽活動極小期が確認されており、それは全体の期間の 17%を占める。

・過去約 1000年間のあいだのすべての太陽指標は、1920年から 1940年の間に太陽活動レベルが最も高かったことを示す。

・西暦 1700年から 2013年までの時間では、1760年、1840年、1930年、2000年に太陽活動レベルの最大値を示しており、これは約 80年ごとに太陽活動の最大値が出現することを示す。

論文「 過去3000年間の太陽活動と二重の原動力の強化」より
Reinforcing the double dynamo model with solar-terrestrial activity in the past three millennia

・太陽活動周期であるサイクル 21からサイクル 24の分析から得られた太陽磁場振動の 2つの固有ベクトルのサマリー曲線を使用して過去と現在を比較した。その結果、私たちの研究では、2020年から 2053年にかけて、太陽の活動極小期の発生を確信した。

論文「政策の定義の基準となる太陽活動周期あるいはエルニーニョ南方振動」より
The Solar Cycle or El Nino Southern Oscillation (ENSO) as a Criterion for the Definition of Public Policies

・提示された資料と論議された論考を分析することから、太陽活動の周期は、長期的に地球の気候条件に影響を与えると結論付けることができる。太陽活動周期のサイクル5とサイクル24の類似点に基づけば、次の太陽活動周期であるサイクル24から サイクル25に対応する 2022年から 2034年は寒冷期間が長くなると予想される。

論文「 宇宙線と太陽活動と地球の気候変動」より
Cosmic rays, solar activity, and changes in the Earth’s climate

(訳者注 / この論文は数式が並びまくっていて、理解できなかったので、翻訳はできないですが、数値の証左はともかく、そこから計算されたのは下のグラフということになります)
cooling-decades-2023.jpg

たとえば、下のグラフは、その論文の中のひとつのものですが、

「 2040年頃までに再びマウンダー極小

最終更新:2018/09/09 21:01

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