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記事詳細

2018/01/10 21:59

地球の海底で何が起きている? 南米エクアドルで「海が突然消えた」後にコロンビアの海岸では原因不明の津波
世界各地で地震の懸念続きの中で海底がどうもおかしな様相を示す現状
2018年1月3日のエクアドルの報道より
sea-disappeared-0103.jpg

「海の水が消えた」エクアドルのサンタロサ(サンタローザ)の場所
santa-rosa.jpg

「聖書という名の町」での出来事のあとに

昨年あたりからの「南米」での一種不可解な現象の連続について記しました。

その南米に関しての記事を書いたのは 1月2日でしたが、その翌日の 1月3日に、これは不可解というわけではないですが、南米エクアドルの町が異常な「雹(ひょう)嵐」に見舞われたことを以下の記事に書きました。

赤道直下の南米エクアドルの町を氷で覆い尽くした「聖書的」な雹嵐
2018年1月3日 

biblian-hail-storm2018.jpg

それは、エクアドルのビブリアンという町が下のような「聖書の記述にあるような雹」に覆われたことをご紹介したものでした。

2018年1月3日 雹嵐の後のエクアドル・ビブリアンの様子
hailstorm-biblian-03.jpg

実は、この雹嵐の降った町について、地球の記録の記事には書かなかったことがあるのです。それは、この「ビブリアン 」という「町の名前そのもの」についてのことでした。

エクアドルは他の多くの国と同様にスペイン語の国ですが、この「ビブリアン」という言葉。

これがどういう意味かといいいますと、語源としてのラテン語系一般の意味として、辞書からそのまま抜粋しますと下のようになると思われます。

つまり、このエクアドルのビブリアンという町は「聖書」という名の町であるということになると思われるのです。

その町で起きた雹嵐に対して、海外の報道メディアが「まるで聖書の記述のような雹嵐が」という形容詞をつけていたのは、こういうような語源に関しての意味もあったのかもしれません。

さて、それはともかく、このように 1月3日にエクアドルの「聖書という名の町」で印象的な雹の嵐が吹き荒れたのと「同じ日」に、そのエクアドルの別の場所において、冒頭のように、

「海岸線が突如として原因不明の後退を起こした」

ことが報じられていたのです。

報道では「海が消えた」ともありましたが、つまりは突然、海岸線が大きく後退したのです。エクアドルの報道メディアによりますと、海岸線の後退の距離は 100メートルに及んだそう。冒頭の報道の写真にもありますように、漁船が陸地に置かれてあるような状態となっていますが、これはふだん船が停泊している海でした。

海岸線が後退する「前後の光景」がどういうものかといいますと、下は、ふだんのサンタ・ロサの海岸で、ふだんはこのような状態で小さな漁船が数多く停泊している港のようです。

「海が消える前」のサンタ・ロサの海岸
before-sea-vanished.jpg

この海岸が、1月3日に突如として下のようになってしまったのでした。

2018年1月3日 海が消えた後のサンタ・ロサの海岸
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報道では、発生したのは現地時間の 1月3日とありますが、一番下の写真には「 2018-01-04 (1月4日)」のクレジットがありますので、翌日まで影響が続いたということなのかもしれませんが、そのあたりの正確なところはわかりません。

報道では「原因はわかっていない」とのことですが、そもそもこういうこと自体が発生するメカニズムというものが存在しているのかどうかがよくわかりません。

海の水が急に大量に消えるということは、その水は「どこかに行っている」と思われるのですが、どこへ……?

そしてですね、南米はやはりどうも何だかすごいと思うのですけれど、このエクアドルの「海が消える」出来事が起きてから2日後の 1月5日、

「南米のまったく違う場所の海岸で原因不明のミニ津波が起きた」

のです。

それが起きたのは、コロンビアのエル・ロダデロという海岸で、ここは観光客にとても人気がある場所だそうで、そのためか大きく報じられていました。

1月7日のコロンビアの報道より
mini-wave-columbia.jpg

突然、津波のような現象が発生したということのようなのですが、原因はまったく不明です。

報道では「低気圧のせいではないか」というようなことも記されていましたが(高波などのような意味だと思います)、その日、この海岸ではたくさんの観光客たちが海で泳いだりしていた穏やかな日だったことを考えると「低気圧説」には素直に納得できない部分があります。

いずれにしても、南米エクアドルで海が後退して、コロンビアでは「原因不明の津波が起きた」。

何となく「どこかで辻褄が合いそうな話」にも聞こえるのですが、しかし、後で地図を載せようと思いますが、同じ南米とはいえ、場所的にエクアドルは太平洋に面していて、コロンビアの海岸はカリブ海に面していますので、かなり遠い場所で、地理的にはまったく関係があり得ないのです。

実は、この南米の海の異変は、昨年 2017年も起きていました。

2017年8月、南米ウルグアイで、やはり「海岸が突然後退した」ということが報じられていました。

2017年8月 「海岸の原因不明の後退」を報じるウルグアイのメディア
urguay-sea-disapper2017.jpg

この時にはご紹介しようかどうか迷っているうちに、時間がどんどん経ってしまっていました。

しかし、2018年になり、今回のようにまた同じことが「別の国」で起きたということで、いよいよ「南米近辺の海で何が起きている?」ということを思いまして、今回、一気にご紹介させていただいています。

実際は、現実として、いくら個人的に考えてみても「海で何が起こっているか」などということがわかるわけはないですので、起きている出来事をご紹介するというだけのことになるのですが、それにしても南米というのは……。

特に南米の北部がものすごい状態となっているように見えます。

記事に出てきた南米の場所
nanbei-sea-da.jpg

ご存じの通り、南米大陸はとても広大であり、海で起きた異変の場所であるエクアドル、コロンビア、ウルグアイに地理的な関係を求めるのは難しいです。

その場合、「考え方」として、以下のふたつがあります。
・これはそれぞれの場所での地域的な出来事である

・海底の全域が何かおかしい


これらについては推測する手段はないですが、ただ、こういう短い時間軸の話ではないですけれど、「海の水はいつか消える」という世界の海水の減少モデルについての研究が、昨年、広島大学大学院などにより発表されていたことを思い出します。

広島大と静岡大、岩盤含水モデル構築 海水、年23億トン減少
日刊工業新聞 2017/10/25

広島大学大学院理学研究科の畠山航平大学院生や片山郁夫教授らは、海洋プレート(岩盤)が海水を多く取り込み、世界の海水が減少傾向にあることを示す新しいモデルを提唱した。

従来モデルに比べ、新モデルでは海水の年間減少量が23億トンと倍増。6億年後に海がなくなる可能性を示した。

地球内部に運び込まれる水の量が分かれば、地球で海が存在できる理由や存続できる期間などについて知見が得られるという。

ということで、この研究では、

> 6億年後に海がなくなる可能性

ということを示したわけですけれど、私が注目したのは、この「年数」ではなく、「内部に大量の水が運び込まれるシステムが地球にはある」ということでした。

そういうメカニズムが地球にある限り、仮にそういうシステムが「極端化」した場合、唐突に大量に海の水が地球内部に消えていくというような事象もあり得ないことではないのだな、と、このニュースを知った昨年 10月には漠然とそう思ったのでした。

もちろん、この地球のメカニズムと今回の南米の海の消滅とは関係のないことだと思いますが、地球には「海を消滅させる」というメカニズムもあるということも含めて、今後、海がどのようになっていくか見ていきたいところです。

なお、海のような巨大なものではなく、川や湖でしたら、近年頻繁に「消えて」いまして、それは過去記事でも数多くご紹介してきました。

下は一例です。

河や水が消えた事例を取りあげた過去記事

水が消えた5月29日の前日までのリエスコ湖(右)と水が消滅した後
Lake-Riesco-mysteriously-disappears.jpg

ナイジェリア / 首都ラゴスで一晩で川の水が消える
lagos-river-vanish.jpg

ロシア / ペルミ地方の湖が一晩で消える
russia-lake-vanish.jpg

メキシコ / 2016年に入って3地点で川の水が次々と消滅
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中国 / 池にシンクホールが開き、水が飲み込まれる
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南米チリで広大な湖の水が一晩で消滅!
riesco-lake-0529.jpg

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2011年7月13日の地震の直後に水が消滅したコスタリカの川
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メキシコの「アグア・アスルの川と滝」が一晩で消滅。原因は不明
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ちなみに、今年 2018年は「世界中で地震が増える」と考えられていまして、その最大の理由は、過去記事の、

「地球の回転が《謎の速度低下》を起こしている」 :アメリカ地質学会の衝撃的な発表。そして来年、大規模地震の発生数は大幅に上昇するという予測も公開
2017/11/21

アメリカ地質学会が「大地震と唯一の相関関係を持つ過去の事象」を探り当てる。それは地球の回転速度の変化だった
2017年11月20日の米国フォーブスの記事より
forbes-2017-1120.jpg

地球の自転の速度が4年連続で減速している

最近の大地震の増加と、このことが関係している可能性がとても高い可能性が出てきているのです。

地球の回転が遅くなっているといっても、私は知らなかったのですが、今だけ起きている異常事態ということではなく、地球のサイクルとして昔から続いているものなのだそうです。

そして、研究チームが大地震に関しての過去のデータと合わせた際に「唯一」の相関性が見出されたのが、この地球の回転と地震の発生数だったということなんですね。

「唯一」ということは、つまり、他のどんなデータも、大地震の増加と正確にリンクしている事象はなかったということで、この地球の回転速度の変化だけが、大地震の数の増減と一致した動きを見せたことがわかったということで、これは学問的にもかなり大きな発見ということになりそうです。

まずは、そのフォーブスの記事を最初にご紹介します。

Earth’s Rotation Is Mysteriously Slowing Down: Experts Predict Uptick In 2018 Earthquakes
Forbes 2017/11/20

地球の回転速度が不可解に減速している : 専門家たちは2018年の地震発生数の上昇を予測する

科学者たちは、2018年に世界的に大規模な地震の発生数が大幅に増加する可能性についての強力な証拠を発見した。地球の自転は正確に周期的であることを私たちは知っているが、現在、その回転速度が 1日に数ミリ秒それが遅くなり続けているのだ。

このわずかな変化を地球上にいる私たちが気づくことはないが、もし、それに気づくとすれば、地球上で深刻な大地震を経験することが増えることによって、ということになるかもしれない。

地球物理学者は地球の自転速度をきわめて正確に測定することが可能で、それは、ミリ秒程度のわずかな変動を計算することもできる。そして現在、科学者たちは、地球の自転速度が遅くなっていることを計測しており、これが地震の周期的な増加の観測と結びついていると考えている。

地質学者による研究チームは、大地震の発生の傾向を探るために、はじめに、 1900年以来発生したマグニチュード 7.0 を超えるすべての地震を分析した。

そして、その中で研究者たちが見いだしたことは、約 32年ごとに世界の大規模な地震の数が増加していたということだった。

しかしながら、最初、研究チームは、地震のこの 32年ごとに増加するという周期性の根本原因について理解することができなかった。

その後、研究者たちは、それを数多くの世界的な歴史のデータセットと比較していった。

そして、その中で、地震発生数の上昇と強い相関関係を示した要因が「ひとつ」だけ見つかったのだ。逆にいえば、それひとつしか見つからなかったともいえる。

その相関関係とは「地球の自転の回転速度の減速」であり、このことと地震の増加が関係していたのだ。

具体的には、25〜 30年おきに地球の回転が減速し始めるが、減速は地震の増加の直前に起きていると指摘する。

地球の回転の減速は歴史的に 5年間続く。

昨年から地球での地震の発生数が増加しているが、2017年は 4年連続で地球の回転が遅くなった 4年目だった。そして、来年 2018年は地球の回転が減速してから 5年目にあたるということで、データから研究チームは、来年、大規模な地震がさらに数多く発生するという予測を結論として出した。

地球の回転を遅くする原因は何か?

この知見は、地球の自転の回転速度が減速すること、あるいは回転が加速することについてのデータを得られたことから始まった。

現在の地球地質学では、なぜ、このように地球の回転速度が減速するのかということについての正確なメカニズムはわかっていない。

しかし、いくつかの仮説はある。ひとつの仮説は、地球のマントルの下を循環する外殻と関係があるとするものだ。この外殻が、時にマントルに「固着」して、その流れが中断することによって起きるというものだ。これにより地球の磁場が変化し、地球の回転の中で一時的な問題を生み出すという仮説だ。

しかし、地球の回転の減速と地震発生数の関係については、データ上は顕著な相関関係を示してはいても、学問的な因果関係を説明することは現在はできない。

したがって、科学者たちは、地球の回転の変化が本当に地震の発生数上昇の原因であるかどうかは確定していない。

とはいえ、過去 1世紀のデータから得られた傾向からは、来年 2018年が地震が異常に活発な年となることを示唆している。

通常、地球では 1年間に 15回から 20回の大きな地震(マグニチュード 7.0以上)が発生するが、しかし、地球の回転の減速の 5年目となる来年は、データの傾向からは、平均で 25回から 30回以上のマグニチュード 7以上の地震が起きると予測される。

地震は、予測するのが最も困難な自然災害のひとつであり、地震は予兆を見せずに突然発生する傾向があるために、場合によっては信じられないような破壊を生み出す。

科学者たちの地震の予測は、地震が起こる可能性を過去のデータの傾向から探ることに限定される傾向にあるが、今回の新しい知見は、私たちが直面している短期的な災害リスクについての新しいデータを提供するものとなりそうだ。

ここまでです。

要するに、簡単にまとめますと、

「地球の回転は周期的に遅くなっていて、1度遅くなると、5年間その状態が続く」

ということで、その 5年目は、データでは

「通常の 1.5 倍から 2倍ほどの数のマグニチュード 7 以上の地震が発生する」

ということになるようです。

現在わりと規模の大きな地震が異様なほど増加していることも、これと関係があるというように考えられるということのようです。

ちなみに、この記事にありますけれど、「なぜ、地球の回転速度が変化するのか」ということに関しては、

「そのメカニズムはわかっていない」

というのが事実で、記事には付けて足したような回転速度の変化の仮説が記されていますけれど、私はそういう外殻だとかマントルだとかは関係だろうとは思います。

なぜなら、「規則正しく変化を起こしているのだから、そういう偶発的な地質学の事象で説明するのは無理」だと思うからです。

「規則正しく変化を起こす」という概念を支配できるものは何かということが問題になってくるわけではあります。

このあたりを突き進めて考えていきますと、神がかったところに足を踏み入れていかなければならなくなるわけですが、しかし、そういう形而上的な考えに至らなくても、結局こういうことは、以下のような考え方でいいのではないかとも思います。

「地球は宇宙にあり、宇宙の物理の法則に従って存在しているのだから、地球の回転速度を変化させているのも宇宙だ」

と。

もっとも、地球の自転を含めて、宇宙の惑星の動きの力学は、基本的には「宇宙からの磁場や《他の正体不明のエネルギー》と地球内部からの磁場や《やはり正体不明のエネルギー》」との協調で起きているとは思いますけれど。

地球の自転の通常の速度
edu_rotate_large.gif

実際には地球内部は「正体のわからない」場所です。

科学誌ネイチャーにおいて、「地球の内部から 44兆ワットの熱が宇宙に向けて放たれていることがわかった」と発表されたことについて書いたことがあります。

ところが、

「そのうちの半分はどこから来ているのかわからない」

のです。

参考までに、その記事で翻訳しましたエコノミック・タイムズの一部を抜粋しておきます。全文を読まれたいと思われる場合は、上のリンクから読まれていただければ幸いです。

44兆ワットの地球の熱はどこから来ている?
地球の内部からは、常に約 44兆ワットものも莫大な熱が宇宙に向けて放射されている。

この驚異的な数値を明らかにしたのは日本の地質学者たちで、彼らは、実に世界中で 20,000以上の穴を掘り、それらを徹底的に調べることで、この温度測定に辿り着いた。

科学誌ネイチャー・ジオサイエンスで報告された記事によると、この熱の半分は、地球の外殻とマントルの中でのウランやトリウム、カリウムなどの放射性崩壊によるものだという。つまり、地球から放出されている 44兆ワットという膨大な熱の「約半分」は放射性崩壊によるもので、これはほぼ確実だ。

しかし……あとの半分の熱はどこから?

何か他の熱源があるわけだが、ずっと古代の時代から存在しているかもしれないこの「熱の発生源」を探し出そうとする科学者たちの奮闘が続く。


ということで、実際にはいろいろと地球のことはわからないのです。

そして、地球のことも宇宙のこともほとんどわかっていないのに、「わかったような感じにしている」ということが今の学問の世界には多すぎて、それがいろいろなことの真実を理解しにくくしているのだと思うこともあります。

ともあれ、地球内部の話はともかくとして、地球の回転の減速によって「来年はさらに大きな地震が増える」という可能性が高いことが確定的になってきました。

また、今回知ったように、地球の回転速度に時間的なサイクルがあるということは、ここに太陽活動周期のサイクルなどを重ねて考えれば「宇宙の意志が作り出す時間的サイクルの本質」が具体的にわかる可能性があるようにも感じます。

来年…というより、今年を含めたこの先は、地球の地質的事象に顕著な異変が確実に現れることになりそうです。

で取りあげましたように、現在、地球の回転が遅くなっていることと、それは過去のデータでは、大地震の増加と完全にリンクしているということからです。

そのため 2018年は大きな地震が多くなるという予測を科学者たちは立てていますが、地震については最近いろいろなことが出てきていますので、また別の記事で取りあげたいと思います。

2018年は地質的な意味でいろいろと興味深い出来事が続く可能性が強そうですが、それがどのような形で現れるのかは今なおわかりません。

最終更新:2018/01/10 21:59

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