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2018/09/12 20:07

太陽観測施設「アメリカ国立太陽観測所」が、理由不明のまま突然の謎の閉鎖に。同時に周辺地域にFBIから「退避命令」も発令。それに対して広がる様々な憶測

アメリカ国立太陽観測所の「謎の閉鎖」について報じる9月11日の報道
sunspot-secrcy-closure.jpg

冒頭の報道は、アメリカの ABC ニュース系の記事ですが、それも含めて、米国のブログ「ゼロヘッジ」がいくつかのメディアの記事から、このことをまとめていましたので、その記事をご紹介します。

皆様には何が起きたのかご想像できますでしょうか? 私自身は想像さえつかないのです。

では、ここから記事です

National Solar Observatory Mysteriously Closed As Geomagnetic Storm Looms
zerohedge.com 2018/09/11

磁気嵐が地球に迫る中で不可解な閉鎖をしたアメリカ国立太陽観測所

米ニューメキシコ州のサンスポットにあるアメリカ国立太陽観測所(太陽天文台)が、9月6日以来閉鎖されている。

米 ABC ニュースは、9月10日、国立太陽観測所を管理していた組織「オーラ(AURA / Association of Universities for Research in Astronomy)」のシャリ・ライフソン(Shari Lifson)氏を取材した。

記事でライフソン氏は以下のように述べている。

「オーラは国立太陽観測所を管理しており、現時点でセキュリティ問題に取り組んでいます。そして、私たちは、現時点での予防措置として、人々を施設から退去させることを決定したのです。施設から職員等を避難させたのは、私たちの決定によるものです」

ライフソン氏は、ABC ニュースに「太陽観測所の再開の目処は立っていない」と語った。

ABC ニュースは、FBI (アメリカ連邦捜査局)にも、この件について連絡を取ったが、報道時刻までに FBI からの返答はなかった。

FBIは、地元(サンスポット)の法執行機関と観測所の閉鎖の期間について話し合ったが、法執行機関のひとりは ABC に以下のように語っている。

「 FBIは、何が起きているのかを私たちに伝えたくないようでした。 FBI は私たちに退避させながら、このサンスポットで待機するようにも要求したのです」

「地元の私たちは、誰ひとりとして、今どのような状況なのかをまったく知らされていないのです。 FBI の人たちはたくさんいましたが、なぜ彼らがいるのかという理由については、誰も話さないし、話すつもりもなかったのでしょう」

「しかし、そこには数多くのものがありました。ブラックホーク・ヘリコプター(軍用の多目的ヘリコプター)があり、そしてアンテが建てられ、その周囲では多くの人たちが作業をしていました。しかし、その目的が何なのかを誰も私たち地元の人間には言わないのです」


ここから、FBIが、太陽観測所閉鎖の理由を地元司法当局に伝えなかったことがわかる。

サンスポットは、UFO についての陰謀論で名高いニューメキシコ州のロズウェルから、209キロの場所にある。あるいは、アメリカ陸軍が管理するホワイトサンズ・ミサイル実験場(WSMR)からも 150キロしか離れていない。

アメリカ太陽観測所は 1958年にサクラメント山脈の非住居地域に設立された。

これに関係して、奇妙な話を、アメリカのサイト SHTFplan が記している。それは「太陽に巨大な穴(コロナホール)が発生したのと同時に観測所が閉鎖された」というのだ。

この国立太陽観測所は太陽からの影響による磁気嵐を監視している公式の組織だ。

アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、9月11日、G2レベルの太陽嵐のための磁気嵐について発表した。磁気嵐は、5段階で示され、G5が最も高いレベルなので、G2の磁気嵐は比較的穏やかなものといえる。

なお、現在、太陽は活動の極小期に向かっている。これは、太陽の 11年周期の中で最も太陽の活動が少ない期間だ。つまり、太陽黒点、コロナ質量放出(CME)、あるいは、太陽フレア活動がはるかに少なくなることを意味する。

しかし、太陽活動が極めて弱い場合でも、太陽にコロナホールと呼ばれる「穴」が開くことがある。この領域は太陽の大気中の、より低温で低密度のプラズマ領域であり、磁場が開放されている領域となっている。

この開放磁場により、太陽風が容易に太陽の表面から外へと放出されるようになり、電磁放射を高速で宇宙空間に吹き飛ばす。

その方向に地球がある場合、地球は太陽風の影響を受けることになる。

今回の磁気嵐の予測は G2レベルだが、GPS を妨げるため、宇宙船の操作が影響を受ける可能性がある。また高緯度の地域では、電波に影響を受ける可能性もある。

ここまでです。

簡単にまとめますと、以下のようなことが起きていると。

ニューメキシコ州のサンスポットで起きていること

・アメリカ国立太陽観測所が突如閉鎖。

・観測所の職員と共に、周辺の人たちにも退避命令が出される(ここには書いていませんが、近くの郵便局にも退避命令が出ています)。

・観測所のあるニューメキシコ州のサンスポットに FBI の職員が多数集まる。

・しかし、サンスポットの司法当局にさえ FBI の職員たちが集まる理由を言わない。

・FBI は、軍用ヘリコプターやアンテナ等をを設営している。


というようなことになっているのです。

アメリカの田舎を旋回するブラックホーク・ヘリコプターなんていうのは、何というか、ちょっとした安物の SF 映画っぽい構図が浮かんで来るのですよね。

また、CIA ではなく、FBI というのが、何だか妙な臨場感を醸し出します。

何を目的として FBI が、このような行動をおこなっているのかは、もうこれはいくら考えてもわかりません。

上のゼロヘッジの記事には、

> 「太陽に巨大な大きな穴(コロナホール)が発生したのと同時に観測所が閉鎖された」というのだ。

という下りがあります。

これはまるで「太陽にコロナホールが現れたことと退避命令と関係しているかのような」感じに響きますが、太陽に出たコロナホールが「ニューメキシコ州の小さな街にだけ影響を与える」というはずもありませんし、つまりは、「そのコロナホールによる磁気嵐の影響を調べるための機関である国立太陽観測所が、その大事な時期に閉鎖した」というのが不思議だということなのかもしれません。

このコロナホールが太陽に出現し始めたのは 9月6日頃くらいからです。

コロナホールというのは、磁気を宇宙空間に放出する「穴のように見える黒い空間」で、それが 9月9日くらいまでに、地球に磁気嵐の影響を与えるほどに成長しました。

現在も大きいままです。

下の写真は、9月10日の太陽の様子です。

現在の太陽のコロナホールの状態
coronal-hole-0910.jpg

確かに大きなコロナホールなのですが、この2年から3年の間の太陽は、今までにないような巨大コロナホールが頻出していまして、これより大きなコロナホールが何度も出現しています。

下の写真は、2016年10月に出現したコロナホールで、太陽が、「その表面の3分の1ほどを《穴に埋め尽くされている》」という状態になったものです。

2016年月10日25日の太陽(黒い部分はすべてコロナホール)
2016-1025-hole02.jpg

これに関しては、過去すべての記録の中で「最大のコロナホール」だったことがわかったことについて、今年の以下の記事で記しています。

「太陽と宇宙線の関係」が観測史上初めて「崩壊」したかもしれない。そして今、太陽に勃発し続けているきわめて異常な事態とは

2018年5月10日の米メディア「ザ・ウォッチャー」の記事より
something-extraordinary-is-happening-on-the-sun.jpg

今回の記事に説明などを下手に入れてしまうと、内容がゴチャゴチャし過ぎるかもしれないですので(内容がカオス化しやすいのは私のブログの悪い部分です)、説明や解説などは、後日(世の中で何も起きなければ次回の記事)させていただきます。

過去記事で、今回のことと関係したものは複数ありますが、過去記事を読まれたことのない方は、カテゴリーの「これからの太陽活動」から記事を選ばれていだたくか、あるいは、今回の内容と比較的関係した最近の記事は下のものがあります。

次第に「光が消滅していくような」太陽の奇妙な見た目は日に日に増加して

massive_strip.jpg

長くオーロラを撮影してきたという撮影者も、「こんな大きなものは見たことがない」と述べていました。

ちなみに、オーロラは、太陽からの影響を受けて発生します。

超巨大なコロナホールにより太陽風に晒され続けていた地球

太陽とオーロラの関係については、JAXA の「太陽のオーロラが地球のオーロラを作る」というページから抜粋いたしますと、

オーロラは、太陽が放出している太陽風によってつくられます。太陽からプラズマ粒子(太陽風)が放出され、それが地球の極地の高層大気と衝突して発光します。

一種の放電現象なのです。


ということで、太陽からのプラズマの粒子が地球に強い影響を与えるほどオーロラが発生しやすいということになりそうです。

それでは、上のオーロラの頃、太陽風が強かったのかというと「非常に強い」状態が続きました。

では、その頃、たとえば、太陽フレアなどの太陽活動が激しかったのか? というと、「全然活溌ではなかった」のでした。

太陽活動は、夏くらいからずっと沈静化したままで、小さなものはともかく、おそらくは、春くらいからのこの数か月間、地球方向を直撃した大きな太陽フレアは「ひとつもなかった」と思います(記憶で書いていますので、正確に調べれば、あるかもしれません)。

とにかく、非常に弱い太陽活動が続いているのですが、では、どうしても、上のような巨大なオーロラが発生するほど地球の地磁気が影響を受けたかといいますと、その頃の太陽には「巨大な暗い穴」が開いていたのです。

コロナホールの説明を Wikipedia で見ますと、

コロナホールは、太陽のコロナが平均よりも暗く、冷たく、密度が低い領域である。(略)

太陽活動の極小期には、コロナホールは主に極地方で見られるが、極大期にはどこにでも存在しうる。


ここに、

> 太陽活動の極小期には、コロナホールは主に極地方で見られる

と書かれてあり、そして今は、太陽活動が縮小に向かっている縮小期ですので、一般的には太陽の「極」、地球でいえば、北極とか南極とか、そういう位置で見られるもの・・・という「通常の状態」を前提に、先週の太陽のコロナホールを見ていただきたいと思います。

2015年10月13日の太陽
coronalhole_sdo-2015-10a.jpg

これはですね・・・デカイです。

coronalhole-sdo-2015-1-04.jpg

これも大きいといえば大きいのですけれど、極のほうに発生しているせいで、地球に面している部分はそれほど広い面積ではなかったのですが、今回のコロナホールは、「何百個分の地球がすっぽり入るほど」の面積で地球に向いていて、地球への太陽風もかなりのものだったと思いますし、地球の地磁気の乱れも相当なものだったように思います。

未来予測プロジェクトのウェブボットの代表クリフ・ハイは、2009年に「太陽の病気」というテーマのもと、以下のようなことを書いていました。

2009年1月のウェブボットより

・ 「太陽の病気」は人間にとっては大変に危険な影響をもたらす。人間の精神に影響するのである。これによって突然と意識を失って倒れるような現象が相次ぐ。

・ また、この太陽の異常によって人々の現実に対する意識と感覚が大きく変化し、二つの異なった世界に同時に住む人々が多く出現する。これは「超現実」「幻想」「他の世界のような」などのキーワードと関係している。

・ この時期には、社会環境の変化とそのストレスに耐えられなくなり精神的におかしくなった人々が多数出現する。


すっかり様子がおかしくなりつつある太陽

もうひとつの最近の太陽の写真をご覧いただきたいと思います。

これも、いろいろと合理的な理由はつくものだとは思いますが、何となくややショックな感じを受けたもので、それは「太陽の半分が真っ黒」になっているというものです。

太陽観測衛星SOHOが2015年10月17日に撮影した太陽
latest-EIT284-1017.jpg

これは一般的には、下のような感じで示されるものです。

eit284-photos.jpg

太陽観測衛星 SOHO は、主に太陽のコロナの状態を測定している探査機で、12個の観測機器を持ち、それぞれが別の観測点から太陽を記録しています。

上の写真は、その中の EIT ( Extreme ultraviolet Imaging Telescope )という観測機器により観測された画像で、この EIT というのは、 Wikipedia によりますと、

コロナ下部の構造、活動を観測する。

とあります。

つまり、この「太陽が半分黒くなっている状態」は、「コロナの下で起きている」ということになります。

コロナというのは、太陽の外側の大気層をいいますので、その下の太陽本体の状態だといえるようです。

ちなみに、私はこのような太陽の構造を信じる者ではないですが、現在の一般的な科学においては、太陽の構造は下のようになっているとされています。

taiyou_03.jpg

このような「黒い状態」は2015年の夏くらいから多くなっていまして、2015年8月18日にも下のような太陽の姿が SOHO の EIT によって観測されています。

Soho-EIT-284-18-aout-2015.jpg

詳しい方が見れば、特に問題のあるものではないのかもしれないですが、こんなに黒い部分が多い状態の日々は、以前はあまりなかったように思います。

2015年の7月に書きました、

太陽が割れてきた。その研究を読みながら、太陽を含めた「自然の存在の役割」を考える

sun-devide.gif
▲ 2015年07月07日の英国王立天文学会ニュースプレスより

Does the solar magnetic field show a North-South divide?
王立天文学会 ニュース&プレス 2015.07.07

太陽磁場は、太陽の南北の分割を示しているのか?

North-South-divide.jpg

毎秒 200~500キロメートルの間の速度で太陽のコロナを通過する噴射の研究は、太陽の磁場によるプラズマの動きの速い行列が、南半球よりも北半球ではるかに強く偏向されていることを示す。

この太陽の南と北での非対称性は、太陽の磁場を発生させる機構である「太陽ダイナモ」に対しての理解に重要な意味を持っていると思われる。

この研究結果は、2015年7月8日に、英国ウォーリック大学のジュゼッペ・ニスティコ博士( Dr Giuseppe Nistico )によって、ランディドノーでの国立天文学会議で発表される。

ニスティコ博士と国際研究チームは、2007年3月から 2008年4月の間に発生した 79の太陽の極の噴射を研究してきた。

この研究は、NASA の太陽調査プロジェクト STEREO (太陽立体化計画 )によって観察したものだ。STEREOは、太陽の軌道に沿って地球から離れて、反対方向に周回している双子の衛星だ。

NASA の STEREO
STEREO-spacecraft.gif

二機の衛星により運ばれる STEREO のふたつのデータが、太陽の立体観察を可能にする。ニスティコ博士と研究チームは、双子のSTEREO探査機によって同時にコロナ噴出を観察するために、極端紫外線撮像装置(EUVI)と呼ばれる撮像装置と、COR と呼ばれる機器の画像を使用した。

特定されたそれぞれの噴出のために、研究チームは、太陽の南側と北側共に、太陽表面から 70万キロメートルの距離で、噴出と太陽との角度を測定した。北と南の2つの測定場所の間には、約 10分の時間遅延がある。

sun-kakudo.jpg

ニスティコ博士は、以下のように語る。

「STEREO は、太陽の異なる層を調べることができますので、私たちは時間をかけて噴出の進行状況を見ることができるのです。 EUVI は、太陽の表面に祝言した噴出を示し、 COR1 は、太陽の大気やコロナを通じて進行状況を表示します」

「噴出が低いところから高いところに移動する時には、それらの噴出は、磁力線によって”案内”され、直線ではなく、むしろ丸く追随していきます。しかし、太陽の極に近い噴出を分析すると、この偏向量が異なるという意外な事実を示すのです。」

「私たちは太陽の南よりも北の極で、相当大きな偏向(変位)を確認しました。このことが、私たちに疑問を生じさせます。・・・この太陽の極の噴出は、『太陽の磁場が南北で対称ではない』ことを示している?・・・という疑問です。」

「初めて黄道面に周回する宇宙船から太陽の極地の機能の測定を行うことの難しさにもかかわらず、私たちは、太陽コロナの全体的な構造のトレーサーとしての冠状の噴出を研究できました。そして、南北非対称性としての太陽のそれぞれの存在の独立した指標をさらに提供しています」

「将来的には、ソーラー・プローブ・プラス( NASA の太陽コロナの観測のための探査機)と、ソーラー・オービター(欧州宇宙機関が開発中の太陽観測衛星)が、太陽に近い位置からの極の直接観測によって、太陽の南北非対称についての新たな洞察を提供するでしょう」

という記事では、イギリスの王立天文学会のニュースプレスをご紹介しました。

その記事の内容は、

「太陽の磁場が南北で対称ではない」

かもしれない可能性を示唆するものでした。

そういうことを含めまして、何だかこう、今年の夏くらいから、「太陽がますます変」な感じに見えている(本当に変なのかどうかはわからないけれども、見え方としては変に感じるというような意味です)ことは確かなようです。

ところで、太陽とは何か?

上のほうで、私は「科学で言われている太陽の構造を信じていない」というようなことを書きましたけれど、そこには「太陽を科学的な構造でのみ考えると、太陽が危険なものにしか見えなくなるから」という理由もあります。

太陽は基本的に人類の母であり、完全な味方であると考えている以上、いくら変に見えようが何だろうが、そこにも「人類に対しての意味がある」と考えます。

太陽に関しての過去記事をお読みになられたことがある方には、この記事に書かれていることが、「もしかすると、深刻な予兆なのかもしれない」ということを思われる方もいらっしゃるのではないかとも思います。

あるいは、「全然深刻ではない」のかもしれません。

つまり、それはわからないのです。

記事には、

・中期的なこと (過去にない巨大コロナホールの増加)
・短期的なこと (太陽風と宇宙線の関係が崩壊)


のふたつが書かれていて、短期的なこととしては地震との関係のことなども書かれていますが、地震はともかく、個人的には「巨大なコロナホールの増加の異常」について、そして「太陽風と宇宙線の関係の崩壊」は漠然と感じていたたことで、「それが事実だった」ということで、とても今ショックを受けています。

「これからどうなるのかな」と思いながら翻訳していました。

ここからです。なお、太陽の写真が何枚か出てきますが、太陽表面の「黒い部分」がコロナホールです。

Solar modulation of galactic cosmic ray flux on the wane? Something extraordinary is happening
watchers.news 2018/05/09

太陽活動の変化による銀河宇宙線への影響が消えた? 何か異常なことが起きている

コロナホールの出現が現在の太陽活動である「サイクル23」の間に話題に上がることはあまりなかった。しかし、次のサイクル24では違うかもしれない。
2013年8月はじめ、米フォックスニュースの記者が、科学誌ディスカバリー・マガジンに、以下の巨大な太陽のコロナホールについて、これがどのようなものかを質問したたことがある。この時期は、サイクル23の活動最大期の狭間だった。

2013年7月13日の太陽(NASA)
2013-0718-chole.jpg

その後の数年間、コロナホールは出現し続け、ニュースやインターネット上の記事では、散発的にコロナホールに関しての記事が取りあげられることがあった。

それは、過去の太陽活動の極小期に見られたものよりも、はるかに大きなコロナホールが太陽活動の「最大期」に出現していることについてのもので、「巨大な穴」というような見出しで報じられていた。

しかし、実はその頃すでに太陽のコロナホールは「何かが普通とは違って」いた。

以前の太陽サイクルでは、巨大なコロナホールは、太陽の極域(※ 北極や南極に近い部分。写真では上部や下部)に出現した。太陽の極域にコロナホールが出現することは、以前からよく観測されていたことで、珍しいことではない。

ところが、この 2013年頃から出現し続けていたコロナホールは、太陽表面の中央部分(写真で横の部分)に現れ続けたのだ。

2016年5月の終わり頃にかけて、太陽上に巨大なコロナホールが周期的に何度も出現し始めた。

この際にも、メディアでは「巨大な」、あるいは「広大な」という表現の見出しの記事が出された。英国のあるメディアでは「太陽がバラバラになった (The Sun is Ripping Apart!)」という表現さえしていた。あるいは、「デススターのような形をしたコロナホール」と伝えているメディアもあった。

これらの記事の表現は誇張ではないかもしれないが、しかし、実は、問題はそのようなことではない。

そして、実際には、現在の太陽周期活動に起きていたコロナホールの異常性について、過小評価されていると思えてならないのだ。

下は、非常に顕著な様相を見せたもののひとつで、2016年10月25日の太陽のコロナホールだ。

2016年10月25日の太陽(NASA)
2016-1025-chole.jpg

私は、このコロナホールを見た後、スペースウェザーの過去記事のすべての太陽画像を検索し調査した。その結果、以前の太陽活動極小期が続いていた 2007年と 2008年、そして 2009年の 3年間のすべての太陽画像において、この 2016年10月25日のような「巨大な」コロナホールは見当たらなかったのだ。

私は、NASA の科学者の「過去の太陽活動最大期には、太陽フィラメントの爆発が頻繁に起きていた」という言葉を引用した知人から送られてきた電子メールを思い出した。

それは、コロナが「何らかの影響により太陽表面から "はがされて" いる」ことを述べたものだった。

おそらくは、2016年頃から頻繁に出現している巨大なコロナホールは、私たちが想像している以上に「普通ではない」ものなのかもしれない。しかし、それを理解するほど、私たち人類の太陽観測の歴史は長いものではないかもしれないともいえる。

つまり、これらの巨大なコロナホールは本当に異常な「何か」を示しているものなのかもしれないし、そうではないかもしれない。

さて、しかし実は、今回の記事の本題はこれらのことではないのだ。

太陽のコロナホールは、高速の太陽風の発生源となる。

そして、太陽風と銀河宇宙線(GCR)との間には逆の関係があることが広く知られている。つまり、太陽からの太陽風が強い時には、通常、宇宙線の流れは低下する。

今回の記事のタイトルで言及した「何か異常なこと」というのは、これと関係している。

じつはこの数日間、「太陽風と宇宙線の逆の関係」が崩壊しているのだ。

今の太陽にもコロナホールがある。下がその画像だ。

2018年5月7日の太陽
2018-0507-chole.jpg

この太陽の表面を覆い尽くす巨大なコロナホールは、2018年5月5日以来、秒速 700キロメートルを超える太陽風を生成している。

通常は、このような強力な太陽風に直面した場合、銀河宇宙線は約 2%の大幅な低下を示す。

ところが、「それが起きていない」のだ。

データを見ると、太陽風も銀河宇宙線もどちらも上昇しているのである。

私は科学者ではない。あくまでコンピュータプログラマーであり、太陽の専門家ではない。しかし、私は過去 5年間にわたり、スペースウェザーのデータと、フィンランド・オウル大学の宇宙線観測ステーションのモニターを毎日徹底的に調べた。そして、太陽活動と銀河宇宙線の関係を研究した。

その中で、私が他の人々と共に気付いたことのひとつに、太陽活動が長い活動休止状態の後に「プロトン事象(陽子密度が高い太陽風)」が発生した時には、巨大な地震が起きることだ。

実際、2018年2月16日のメキシコの M7.5 の地震の直前にそれが起きていて、私は大きな地震が発生すると予測した。これは地震の予測の自慢しているのではなく、現実として、インターネット上には多数の、いわゆる専門家ではない観測者たちがいて、それらは主観的科学の観測とは違うものであっても、そこにメリットがないわけではないということを言いたいだけだ。

少なくとも過去 5年間に関しては、主流の科学者たちの多くが太陽風と宇宙線の関係を綿密に観察してきたかどうかは疑わしい部分がある。

過去 30日間のフィンランド・オウル大学の宇宙線ステーションのチャートは次のとおりだ。
gcr-now2018.jpg

過去数日では、銀河宇宙線の数値は 6700付近の直近のピーク値に止まっている。本来なら、現在のような強力な太陽風にさらされている中では、銀河宇宙線は、2%、あるいはそれ以上に下がるのが普通なのだ。これは、過去「必ず」起きてきた。

しかし、今回はそれが起きていない。

このようなことを、少なくとも私は過去一度も見たことがない。

このようなことが続くと、どうなるのか。それはわからない。わからないにしても、興味は湧く。

なお、宇宙線は(雲の生成と関係しているため)その量は極端な降雨と関係する。これに関しては主流の科学でも認められていることであり、宇宙線の増加は極端に多い雨と関係していると考えられている。

現在の世界での極端な悪天候や雹や洪水、異常な雲や竜巻、そして、火山活動や地震……。

何か普通ではないことが始まっているのかもしれない。

この記事の中でご紹介した海外の記事には以下のようにあります。

このコロナホールを見た後、スペースウェザーの過去記事すべての太陽画像を検索し調査した。その結果、以前の太陽活動極小期が続いていた 2007年と 2008年、そして 2009年の 3年間のすべての太陽画像において、この 2016年10月25日のような「巨大な」コロナホールは見当たらなかった。

2016年頃から頻繁に出現している巨大なコロナホールは、おそらくは、私たちが想像している以上に「普通ではない」ものかもしれない。


このようなことが書かれていて、これは、私の過去 10年くらいの太陽観察日記としての感想とも大体は似ています。

この2、3年、太陽は「かつてなかったような巨大なコロナホールを頻繁に出現させるようになった」と言えるような感じなのです。

理由はわかりません。

そもそも、現在の科学では、「なぜコロナホールが出現するか」ということもわかっていませんし、そもそも「コロナホールとは何か」という定義も「仮のもの」といえます。

つまり、この「真っ黒な穴は一体何なのか」ということは、実際にはよくわかっていないのです。

いずれにしても、このコロナホールが出現したことと、その頃にアメリカ国立太陽観測所が理由不明のまま閉鎖して、周辺にも退避命令が出されたということとは関係がないはずですが、不思議なのは、

「 FBI が地元の司法当局にも理由を明かさない」

という点です。

このような「地元住民は退避して下さい。しかし、理由は言えません」というのは、映画ではあるかしれませんが、実際にはあまり聞いたことがなく、そこがとても不思議です。

何か大きなことが起きているのか、そういうわけでもないのか。

なかかなわかりづらい出来事でしたので、報道のままご紹介させていただいた次第です。

皆様はどのように解釈されます?

なお、先ほど書かせていただいたコロナホールによって、9月10日頃から現在もなお地球は弱い磁気嵐に見舞われています。

地上の GPS や通信に影響が出るほどのものではなく、日常生活に関係するものではないでしょうが、一応は「今現在、地球は磁気嵐の真っ只中」であります。

最終更新:2018/09/12 20:18

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2018/09/11 22:51

南米と日本の「地震のラリー」を見続ける中、科学誌ネイチャーに掲載された論文《大地震は地球の反対側の地震を誘発する》

科学誌ネイチャーに掲載された論文の内容を紹介する米国科学メディア
earthquake-trigger-others.jpg

その内容は何かといいますと、タイトルにもありますが、「大地震は遠隔地の別の大地震を誘発することが解析により判明。そして、それは特に《地球の反対側付近の地震を誘発する》」というものです。

しかし、このネイチャーの論文が発表された頃は、他にもいろいろな話題もあり、記憶に留めたままで最近まで来ていました。

その中で昨日の北海道地震が発生したのですけれど、この北海道の地震そのものが、

「地球の反対側のあたりで起きたペルーの地震の後に起きた」

ということと共に、実は、この北海道の地震の直後に、

「その反対側あたりの南米エクアドルでマグニチュード6.2の地震が起きた」

ということなどを見ていまして、「あの論文…」と思い、ご紹介しようと思った次第です。

これは、いろいろと書くより、まずはその論文の内容を記していたメディア記事をご紹介しようと思います。ネイチャーに掲載された論文そのもののタイトルは「大地震が遠隔地の別の地震を体系的に誘発している」というものです。

8月のネイチャーに掲載された論文
nature-sr-0802.jpg

ちなみに、これは「いわゆる余震」を除外したものであり、通常の余震のことを言っているわけではありません。

「ひとつの地震が、他のまったく関係ない地域に新たな地震を作りだす」という意味です。

では、ここからです。

Earthquakes can systematically trigger other ones on opposite side of Earth
sciencedaily.com 2018/08/02

地震は、地球の反対側で起きる別の地震を系統的に誘発させる力を持つ

新しい調査によると、大きな地震は予震など他の地震を誘発するだけでなく、地球の反対側にも別の地震を発生させる可能性があることがわかった。

8月2日に科学誌ネイチャー・サイエンティフィック・レポート(Nature Scientific Reports)に発表された調査結果は、短期的な地震予知とリスク査定の改善に向けた重要なステップとなると考えられる。

米オレゴン州立大学の科学者たちが、過去 44年間の地震データを調べ、マグニチュード 6.5以上の地震が マグニチュード 5.0以上の他の地震を引き起こすという明確な証拠を発見したのだ。

従来、余震というものについては、大地震が起きることによる断層擾乱の後、周囲の地殻が調整されることよる主に同じ地域での、本震より小さなマグニチュードの地震のことだと考えられてきた。

しかし、オレゴン州立大学の研究者たちによる 1973年から 2016年までの余震域のデータを除外した地震のデータの解析によると、大きな地震の 3日後に他の大地震が起こりやすく、また他の、より小さな地震も発生しやすくなっていたことがわかったのだ。

今回の解析は、従来の地震のデータ解析よりさらに大きな時間軸を使用している。

オレゴン州立大学 農業科学部の研究者であるロバート・オマーレイ(Robert O'Malley)氏は、「テストケースでは、通常時の発生率よりも、大地震発生後の 3日の間に、明らかに検出可能な地震の増加を示していました」と述べる。

「地震は構造的な応力の蓄積と解放のサイクルの一部です。この地震の解放のサイクルの終わりに近い断層が地震発生のポイントに達することにより、地震のトリガーとなっている可能性があります」と氏は言う。

研究では、マグニチュードが高いほど、別の地震を起こす可能性が高くなることもわかった。

近年頻繁に発生している、より高い振幅の地震もまた、より低い振幅の地震より頻繁に引き起こされるようだ。

また、そのような場合の地震は、最初に大地震が発生した位置から対角で 30度以内で別の地震が誘発される可能性が最も高いことも判明した。

簡単にいえば、地震が起きた「地球の反対側のあたり」で別の地震が誘発されやすいということだ。

オマーレイ氏は以下のように述べる。

「地震がどのようにして、地球の反対側、しかも極めて離れた距離の場所において別の地震を起こすかというメカニズムを理解することは、現時点では、どのように説明しても推測の域を出ないでしょう」

「 しかし、その具体的なメカニズムがはっきりしていないにしても、ひとつの大地震が別の地震を引き起こすトリガーとなり、休止と再充電の期間が続くという証拠そのものがここに示されているのです」

ここまでです。

やはりというか何というか、

「大地震は、離れた場所の地震を誘発する」

ことが確定的なのです。

しかも、「主に地球の反対側(中心をはさんだ逆側)あたりの地域の地震を誘発する」ということになっているのです。

前回の以下の記事では「 8月15日から9月6日までに発生したM6以上の地震」について記しました。

環太平洋火山帯の大地震の連続の中で、ほぼ初めてプレート上「ではない場所」で発生した「おそらく史上初めての場所」

この3週間ほどの間に 20回以上のマグニチュード 6以上の地震が起きているのですけれど、そのほとんどは「プレート境界線上」で起きていました。

ところが、その中で「ふたつのマグニチュード 6以上の地震」だけが、「プレート上ではない場所」で発生していました。

それは、

・8月24日 M 7.1 ペルー南東
・9月06日 M 6.7 北海道 胆振地方

です。

時間的には、10日間ほど離れていますが、このふたつの地震の震源は、今回の論文にあるような、

「地球の反対側あたりでのそれぞれの大きな地震」

という位置関係になります。

地図で示しますと以下のようになります。これは過去1ヶ月間のマグニチュード 6以上の地震の震源ですが、北海道の地震の直後に起きた南米エクアドルでのマグニチュード 6.2の地震も指しました。

hokkaido-peru-earthquake.jpg

以下の地球儀的な図で、位置関係を想像していただくのもいいかもしれません。
japan-peru-location2018.jpg

これは、あくまで今回の北海道の地震を中心として書いているのですけれど、これまで「同じようなデータ」を本当にずいぶんと見てきたのです。

大ざっぱな話になるかもしれないですけれど、最近の日本の印象深い地震でも、

「 2011年 03月11日 日本・東日本大震災 マグニチュード 9.0」

の 5日前には、その地球の反対側のあたりで、

「 2011年 03月06日 南米チリ マグニチュード 6.2」

が起きていたり、2016年の熊本の地震に至っては「熊本と南米が地震のラリーの応酬をしていた」といってもいいような地震の発生を見せていました。

・2016年 4月14日 日本・熊本   マグニチュード 6.8
  ↓ (その地球の反対側のあたり)
・2016年 4月16日 中米ニカラグア マグニチュード 6.1
  ↓ (その地球の反対側のあたり)
・2016年 4月16日 日本・熊本   マグニチュード 7.0
  ↓ (その地球の反対側のあたり)
・2016年 4月16日 南米エクアドル マグニチュード 7.8

ここでは「地球の反対側のあたり」というように、「あたり」としていますが、論文でも最初の地震から「 30度の角度以内の範囲」ということなので、わりと大ざっぱな感じではあります。

こういう例は、日本以外でも非常に多くて、「環太平洋火山帯での対極の地域同士で地震が連動する」ということは、データ的に否定できないのでは、という気はしていたのです。

それが今回のオレゴン州州立大学の研究者の方々の解析で「確認された」ということになりそうで、つまり、

地震は「遠い離れた場所で連動する」のです。

ただ、この理由やメカニズムは、先ほどの本文記事にありましたように、現在の地質学では、はっきりとそのメカニズムを解明することは難しいと思います。地質学的には、「こういうことはあり得ないこと」とされてきたからです。

ただ、以下の過去記事にありますように、科学の世界には「地震の発生のトリガーには《宇宙線》が関係している」という説を主張する科学者たちがそれなりにいます。

新燃岳の黙示録的な噴火の光景を見て思い出す「巨大地震と火山噴火が起きる本当の理由は、宇宙線の増加と太陽活動の低下」いう数々の研究結果。そしてこれからその時代区分が始まる

2018年4月5日 爆発的噴火を起こした霧島連山・新燃岳。上部の光は火山雷
shinmoe-dake-0405.jpg

2015年6月9日のハンガリーの科学者による科学記事より
real-reason-2015.jpg

まさに太陽活動極小期に突入した今、そしてこれからの時代は

3月の上旬(小さな噴火は 3月1日、大噴火は 3月6日より)始まった九州・霧島山(霧島連山)の新燃岳が 4月5日の未明に再び大噴火を起こしました。

そして、この噴火は、この3月からの一連の噴火の中では最大の爆発的噴火となり、その噴煙の高さは 5000メートルという規模となっています。

また、いわゆる「火山雷」というものが発生していることも写真でわかります。

kaminari-shinmoe-0405b.jpg

その噴火の様相は、どの写真を見ても一種、黙示録的な雰囲気を漂わせます。

4月5日未明 噴火する新燃岳
shinmoe-0405mimei.jpg

新燃岳は、今年3月に噴火する前は、2011年に爆発的噴火(マグマ噴火)を起こしていますが、実はマグマ噴火が起きたのは「 300年ぶり」でした。

1716年から 1年半続いた大噴火から約 300年後の 2011年に噴火が起きたのですが、そして、おそらくは今回の 4月5日の噴火は、噴煙の高さなどからはねその時のものを上回っている可能性もあります。

もしかすると、本格的に目覚めた可能性もあります。

そういう中で思い出すことが「今は太陽活動の極小期だ」ということです。

これは先月、下の記事などでもふれたことがありますが、「太陽活動が小さくなると、地球に到達する宇宙線が増加する」のですが、その影響が地震や火山と関係しているというデータは数多くあります。

予測をはるかに上回り激増している宇宙線と放射線 その人類への影響は何か。気象、天候、人間の健康、地震や噴火

2018年3月6日のスペースウェザーの記事
cosmic-ray-situation.jpg

地球の成層圏の放射線量の過去2年間の推移
balloon-data-2015.jpg

予測を上回る増加を見せる宇宙線の影響はどのようなものか

NOAA や NASA などからのデータ提供により宇宙天気や太陽活動の情報を日々、提供してくれているアメリカのスペースウェザーですが、3月6日に、

「悪化し続ける宇宙線の状況」

といタイトルの記事がありました。スペースウェザーのひとつの記事は短いものが普通なのですが、この記事はかなり長く記されていたもので、現在の、そして今後の「宇宙線の状況」ついて懸念している感じがうかがえました。

まずはその記事をご紹介したいと思います。

内容的には、

・地球近辺の宇宙空間と、地球の大気圏内の宇宙線が予測以上に増加している

・それによって有人宇宙探査に影響が及ぶ可能性

・地球のさまざまな状況(気象、天候、人体の健康)に永久が及ぶ可能性


などについて書かれたものです。

では、ここからです。

THE WORSENING COSMIC RAY SITUATION
Spaceweather 2018/03/06

悪化し続ける宇宙線の状況

宇宙線の状況が悪化し続けている。これは研究誌「Space Weather」に掲載されたばかりの新しい論文の結論だ。

ニューハンプシャー大学のネイザン・シュワドロン(Nathan Schwadron)教授が率いた研究は、人体等に危険でもある深宇宙からの放射線が、これまでに予測されていたよりも速いペースで加速していることを示した。

シュワドロン教授たちの研究グループが最初に宇宙線に関する警報を鳴らしたのは、今から 4年前の 2014年のことで、それは NASAの月周回無人衛星「ルナー・リコネサンス・オービター(LRO)」に搭載された、放射線の影響の調査のための宇宙線望遠鏡「 CRaTER 」のデータの分析から得たものだった。

それによれば、地球と月の間の宇宙空間の宇宙線レベルは、過去数十年の宇宙時代(人類が宇宙への探査等を始めた時代のこと)には見られなかったレベルでピークを迎えており、宇宙空間の放射線環境が悪化していることがわかった。

シュワドロン教授らは、この宇宙線レベルは、宇宙飛行士たちに危険が及ぶ可能性があるものであること指摘し、2014年の発表時よりも、さらに「宇宙空間で人間が移動できる時間(宇宙空間に滞在する時間)」を短縮した。

論文では、30歳の男性の宇宙飛行士がアルミシールドを搭載した宇宙船で宇宙を飛行できる限度日数は、1990年には 1000日だった。しかし、2014年の宇宙船のレベルでは、700日が限度だという。

「これは大きな変化です」と、シュワドロン教授は言う。

銀河宇宙線は、太陽系の外からやって来ている。それらは、超新星爆発および宇宙の他の暴力的な事象によって地球に向かって加速される高エネルギー光子と亜原子粒子の混合物だ。

そのような宇宙線から最初に私たちを守ってくれるのは「太陽」だ。

太陽の磁場と太陽風は、太陽系に侵入しようとする宇宙線を遮る「シールド」を作り出すために組み合わされている。

太陽が宇宙船を遮る作用は、11年間周期の太陽活動とシンクロしており、太陽活動の最大期に最も強くなり、そして、太陽活動の最小期には最も弱くなる。

今、その太陽の防御に問題が起きている。

研究者たちが新しい論文で指摘しているように、太陽のシールドが弱体化しているのだ。

シュワドロン教授は以下のように述べる。

「過去 10年間、太陽風は低密度と低い磁場強度を示してきましたが、現在は、宇宙時代には決して観察されなかった異常な状態を表しています。このように太陽活動が著しく弱い結果として、私たちはこれまでで最大の宇宙線の放射を観測しているのです」

シュワドロン教授たちは、2014年に、次の太陽活動極小期に宇宙線の状態がどのように悪化するのかを予測するために、太陽活動に関する主要なモデルを使用した。現在、そのモデルにより 2019年から 2020年の状況が予想されている。

教授は以下のように言う。

「私たちの以前の研究は、ひとつの太陽活動極小期から次の活動極小期までの間に、宇宙線の量率が最大で 20%増加することを示唆しました。実際、過去 4年間に CRaTER によって観測された実際の宇宙線量率は予測値を最大で10%超えており、放射線の環境が予想以上に急速に悪化していることがわかったのです」

太陽の次に、地球上空にさらに 2つの宇宙線に対してのシールドラインがある。

それは、磁場と地球の大気だ。

このどちらも宇宙線の地球への突入を緩和する。

しかし、現在、その地球の上でさえ、宇宙線の増加が観測されているのだ。

スペースウェザーは、学生たちと共に 2015年以来、ほぼ毎週、成層圏に宇宙天気観測のバルーンを打ち上げている。これらのバルーンに搭載されたセンサーは、地球の大気に突入してくる放射線(X線とガンマ線)が 13%増加していることを示した。

これらのバルーンで検出される X線とガンマ線は、銀河の一次宇宙線が地球の大気に衝突することによって発生する「二次宇宙線」だ。

これらは地球の表面に向かって放射線を放つ。 そのセンサーのエネルギー範囲は10keV 〜 20MeV で、これは、医療用 X線装置や空港のセキュリティスキャナーのエネルギー範囲と同じくらいだ。

これらの宇宙放射線は私たちにどのような影響を与えるだろうか。宇宙線は民間航空会社では、空中の乗客、乗務員に多量に放射される。飛行機のパイロットは国際放射線防護委員会によって業務上での放射線作業者として分類されている。

いくつかの研究では、宇宙線が雲を作り出し、また落雷を引き起こすことが示されており、宇宙線が天候や気候を変える可能性があることがわかり始めている。

さらに、地上の一般的な人々における「宇宙線と心臓の不整脈」を結びつける研究が存在する。

これから、太陽は、過去1世紀の間で最も活動の弱い状態を迎える可能性がある中、宇宙線は今後さらに激化すると思われる。

ここまでです。

宇宙線の観測が開始されたのは、今あるデータでは 1965年からのもので、すでに 50年以上経っているのですが、少なくとも、その 50年間の中で最も宇宙線の量が多い時期に、現在並ぼうとしています。

過去 53年間で最も宇宙線が多かったのは 2009年のことですが、2017年からそのレベルに近づいていて、このままだと 2009年のレベルを超えていくのは確実だと思われます。

1965年から2018年までの宇宙線量の推移(フィンランドの観測地点)
cosmicray-1965-2018.jpg

冒頭に載せましたスペースウェザーの「放射線量の推移」は、アメリカのカリフォルニア上空の成層圏でのもので、過去2年で 13%上昇したことを示しています。もう一度載せておきます。

balloon-data-2015b.jpg

そして、決して今がピークではなく、一般的に、本格的に宇宙線が増加するのは、太陽活動が完全に極小期に入ってからですので「これから」ということになります。

それでも、先ほどの記事にありますように、現時点ですでに、

> 今、その太陽の防御に問題が起きている。

ということになっていまして、つまり「太陽による防御が弱い」のです。

これから、さらに太陽の防御は弱くなりますので、地球周辺の宇宙空間と、そして「地球上に」宇宙線(第二次宇宙線としての放射線)が増えてくることは確実の情勢です。

それでどんなことになるか・・・というのは実際のところは何ともいえないにしても、これまでの科学的研究などから、地球上での影響として、ある程度確実だと思われるのは、

・宇宙線が増加すると雲が増える

・宇宙線が増加すると雷の発生が多くなる

・宇宙線が増加すると心臓疾患(急停止など)が増える


2017年の『宇宙天気と、突然の心臓死』という論文では、以下のように結論付けられています。

頻脈性の突然心臓死は、より高い宇宙線活動および、より弱い地磁気活動を伴う状態において、著しいレベルでより頻繁に起こる。

あと「地球の高層圏へ突入してくる宇宙線の量が多くなればなるほど、地球の雲の量は増えることを示唆している」

もちろん、雲の量が増えるということが単純に「地球の悪天候の増加」を意味するのかどうかはわかりません。

しかし、一般論でいえば、「雲が多い」という条件は、穏やかな日々が増えるというよりは、悪天候が増えると考えた方がわかりやすい気がします。

今でも十分に地球は悪天候が極限まで進んでいる感じもしますけれど、宇宙線がさらに増えるのはこれからですので、

「今後はさらにこの天候の状態が激化する可能性」

があると考えるのが妥当ではないかと思います。

そして……あとひとつ挙げておくとすれば、これは科学的な論拠が乏しいものではあるのですけれど、個人的にとても魅力に感じている説が、

「宇宙線が増えると、火山の噴火と地震の発生が増える」というものです。

、東京工業大学地球生命研究所特命教授や、岡山大学地球物質科学研究センターの特任教授をされている丸山茂徳教授の以下の説をご紹介しています。

2008年に丸山茂徳教授が述べていた理論

・地震を起こすトリガー(引き金)となるのは宇宙線。地震の起きるシステムは今まで語られていた「力学的」なものではなく、化学的(ケミカル)な反応現象。

・地球内部まで到達できる上に極めて高いエネルギーを持つ物質は宇宙線しかない。

・太陽の黒点活動と宇宙線には活動の相関関係がある(太陽活動が弱い時は、宇宙線が多くなる)。


というようなものです。

そして、この説から 10年後の今、かつてないほど宇宙線の量が増えている中で「かつてないほど噴火が増えている」という現状は印象的にうつります。

とはいえ、これに関しては、データ以外では証明しようがなく、実証がとても難しいものですので、魅力的な説でありながらも、それ以上の進展は難しいようです。

まあ、私のような素人がいろいろ書いてもあれですが、たとえば、「太陽活動と、巨大地震」について、最も先鋭的な科学論文を発表したのは、実は日本人科学者の研究チームでした。

独立行政法人 理化学研究所の主任研究員である天文学者の戎崎俊一さんを初めとする研究チームが 2011年に発表した「宇宙線による火山噴火の誘発」という論文でした(Explosive volcanic eruptions triggered by cosmic rays)。

科学論文ですので難しいものですが、簡単に書きますと、過去 304年間の火山の噴火と宇宙線強度の変動の相関を調査した結果、「火山の噴火と、地球上の宇宙線の強度には強い関係がある」ということが示されたものです。

つまり、もっとわかりやすい表現をしますと、

「宇宙線が多い時には、火山の噴火が多くなる」

ということです。

そして、それは直近ではいつかというと、「今がまさにその宇宙線が多い時に入る時である」ということでもあります。

太陽活動が低い状態の時には、基本的には地球に到達する宇宙線の量が多いままですので(太陽活動による磁場のシールドが弱くなることにより宇宙線が地上に到達し放題になるため)、今後しばらく(数年から、場合によってはさらに長く)この状態が続くと思われます。

そんなことを思っていて、ふと思い出したのが、冒頭でご紹介しました 2015年に科学メディアに掲載されたハンガリーの科学者による記事でした。

この日本人科学者たちの研究のことにもふれているもので、この記事を書いた人物は、「地震と噴火の発生の理由は宇宙線と太陽活動」と断定しています。

個人的には、さすがに断定することは難しいますが、しかし、地震にしても火山の噴火にしても、そのトリガーには複数の要因が複雑に絡まっているとは思いながらも、確かに、「巨大地震と火山噴火の主要な要因は太陽」だと実は私も確信しています。これは 2011年以来ずっと同じ考えです。

巨大地震には高層の電離層の「電子数の変化」なども関係していることがわかっていますけれど、これも太陽活動との関係が掴めるものなのかもしれません。これについては下の過去記事をご参照下さい。2011年の東北の地震の直前に上空で何が観測されていたかがわかります。

衝撃のデータ 3月11日の地震の前に観測された日本上空の赤外線と電子量の急激な変化
3-11-orl02.jpg

そのようなものも含めて、地球で起きる地震や火山の噴火などの地質的現象発生の最大の要因は「宇宙にある」ということが書かれてあるその記事をご紹介します。数字や計算が並ぶ難解な部分は割愛しています。

ここからです。

私自身も、おおむねこのように考えています。ただし、私は原理主義的ではないですので、他の合理的な理由が見出されるのであれば、それで構いません。

The Real Causes of Earthquakes and Volcanic Eruptions

地震と火山噴火が起きる本当の理由

過去のほとんどの壊滅的な大地震と火山の噴火は、太陽活動の極小期か最大期に起きていることを示す統計的な証拠がある

太陽放射、そして宇宙線と破壊的な地質学的事象(巨大地震と火山噴火)との間の相関を明確に示す過去数十年の研究論文が科学的な報道に現れ始めている。これらの研究論文は過去数百年間の統計的な証拠によって裏付けられているものだ。

これらの研究論文のいくつかを調べてみると、そこには優れた観測データを見出すことができるが、しかし、研究者たちはこれらのデータを正確に解釈することはできていない。その理由は物理学の基本的な法則の根本的な欠陥にあると思える。

太陽活動が地震の発生に重要な役割を果たしていることが最初に科学誌に発表されたのは 1998年のことで、中国科学アカデミーの北京天文台の科学者たちが、太陽活動が弱い時(極小期)と地震発生の間に相関があることを発見したのだ。

最近の別の研究では、米フロリダの宇宙科学研究センターが実施した研究でも、世界各地の大陸および他の地域における太陽活動と大地震・火山噴火との間に強い相関が見られることが発見されている。この研究では、1650年 - 2009年の間の火山活動と 1700年 - 2009年の地震活動のデータを調べ、記録されたデータを太陽黒点記録(太陽活動)と比較した。この研究の結果は、太陽活動と巨大な地震活動および火山活動との間に非常に強い相関関係があることをはっきりと示した。

この分野の研究で最新の科学的研究結果のひとつは、日本の科学者たちによっておこなわれた以下の論文に書かれてあるものだ。

・宇宙線による火山噴火の誘発; 火山のバブルチェンバーとしての働き
Explosive volcanic eruptions triggered by cosmic rays: Volcano as a bubble chamber

これは、日本の天文学者である戎崎俊一(えびすざき としかず)氏(理化学研究所主任研究員)率いる日本人科学者チームによって行われたもので、過去 306年間にわたり、日本の火山の 11例の火山噴火と太陽磁気活動との関係を研究したものだ。

彼らは、これら 11回の噴火のうち 9回が太陽活動の極小期に発生したことを発見した。

私は、これらの火山の噴火は宇宙線によって引き起こされたと仮定しており、その観点から見れば、この研究者たちはかなり正確な調査をしていると確信できるが、宇宙線によって引き起こされるに至った噴火発生のこのモデルが正しいのかどうかはわからない。また、日本の過去 3世紀では、最も甚大な破壊的な巨大地震の数々が太陽活動の極小期に発生したにもかかわらず、これら地震と宇宙線との相関関係を説明するための物理的メカニズムは提案されていない。

2008年には、米 NASAのの研究者たちが、上層大気の電子の乱れと地上で発生するの地震の間に密接な関連があることを発見した。この発見は、他の宇宙研究機関が行った同様の研究と一致していた。

人工衛星が、その後地震に襲われた地域の上空 100〜600Kmの高度での電子擾乱を拾い上げている。大規模な地震が発生する前に、電離層内の電子などの電荷粒子の密度の変動が観測され、何度も巨大な信号が検出された。

台湾でも同様の研究が行われ、過去数十年の 100回以上の大地震のデータを解析したところ、地震発生の深さが 35キロメートル以内のほとんどの地震で、地震発生に先行して、高層大気の電離層における電気的攪乱が先行していることがわかった。

そして、太陽活動と、地震と火山噴火の関係ついては、太陽活動の極小期(太陽活動が最も低い時期)の時期と地震、そして火山の噴火とのあいだに強い関係があることは圧倒的な証拠によって支持されている。しかし、このデータに科学者たちは困惑しているのが現状だ。なぜ巨大な噴火や破壊的な巨大地震が太陽活動の最も小さな時期に起きるのかを合理的に説明することができないからだ。

確かに、私たちの地球が宇宙と永遠に続くリンクを持っていることを理解するには時間がかかるかもしれない。しかし、その中で、宇宙論的尺度におけるすべての相互作用とその活溌な事象は、この地球に現実的な影響を与えている。

宇宙線と地震の発生に関係があるとするならば、この「地球の反対側あたりで地震が連動する」ということは、むしろわかりやすくなるのかもしれません。

どうしてかというと、宇宙線は常に地球の内部を通り抜けていますが、どう通り抜けるかというと、下の図のように「地球のある地点から入り、反対側の地点から出て行く」のです。

宇宙線が地球を通り抜ける際の大ざっぱな例え図
cosmic-ray-throught.jpg

何だかどうでもいいような図となってしまいましたが、宇宙線はまっすぐ地球に入ってきて、まっすぐ出て行くので、このようになります。

そして、たとえば、宇宙線が地球の中心を通った場合だと、それは「地球の反対の位置から反対の位置に抜けていく」ということになります。

こういうような原理だと、「地球のひとつの場所と、その反対側の場所で同じような時期に大地震が起きやすい」ということも説明できる可能性もあるのかもしれません。

ちなみに、地球を通り抜けていっているような極小の物質の中で、宇宙線ほど高いエネルギーを持つものは他にないとされています。

ただし、もちろん「宇宙線が地震のトリガーになる」という説は学説的に認められているわけではないですので、こういう「たとえ話もある」という程度のことだとお考えいただけると幸いです。

そして、この宇宙線に関しては「トリガー」であり、地震が発生する前提として、地質的なさまざまな条件が必要となるはずです。

環太平洋火山帯やプレート境界線上に地震が集中するのは地質的な理由があるからで、そういう条件がないところに、どれだけ宇宙線のようなトリガーからエネルギーを加えられても「何も起きない」ということになるはずです。

今回の研究と発表が、今後の地震の予測や防災に役立つ理論となるかどうかは不明です。

しかし、日常の応用としては、例えば、とても簡単にいえば、「南米で大きな地震が起きた際には、数日くらいは何となく注意してみる」とか、そういう曖昧な気持ちの持ちようには応用できるものなのかもしれません。

最終更新:2018/09/11 22:51

2018/09/11 22:02

インドでのモンスーンの豪雨による死者数が「1400人」を超え、今世紀最悪級に

9月5日の NHK World の報道より
worst-floods-india2018.jpg

今年 8月中旬に、インドでのモンスーンの大雨による洪水や地滑りなどにより、700人以上の方が亡くなっていることを以下の記事でご紹介しました。

モンスーンの豪雨によるインドでの洪水と地滑りによる死者数が774人にのぼっていることが判明。特にケララ州は前代未聞の大惨事に

8月12日のアメリカの報道より
monsoon-india-774.jpg

8月10日 洪水で破壊された村。インド南部ケララ州コーリコード
kelala-flood-0810.jpg

インドなどの南アジアの今の時期は、雨季にあたる「モンスーン」の渦中です。

今年のインドのモンスーンは7月上旬から始まりましたが、今年は特に豪雨が多く続き、例年以上に洪水や地滑りなどの災害が多い気がするとは思っていました。

しかし、インド政府からまとまった被害情報は出ていなかったので被害状況はよくわからなかったのですが、8月12日にインド内務省は、

「 7月上旬からのモンスーンでの豪雨関連の死者は 774人に上る」

と、深刻な事態となっていることを発表しました。

特に被害が多いケララ州では、あまりの雨の多さに州内 24のダムで放流をおこなわなければならなくなり、これによりさらに被害が拡大しています。これを受けて、ケララ州のピナライ・ビジャヤン州首相は、ツイッターに、以下のように投稿していました。

「ケララ州は洪水による前代未聞の大惨事の最中にある。この惨事は計り知れないほどの悲劇と破壊をもたらした。多くの命が失われ、数百もの家々が完全に破壊された」

kelala-map2018.jpg

大きな被害が出ているのはインドの7州で、内務省発表の死者数の内訳は、

・ケララ州 187人
・ウッタル・プラデーシュ州 171人
・西ベンガル州 170人
・マハラシュトラ州 139人

となっていて、他に、マハラシュトラ州、アッサム州、グジャラート州などで死者が出ています。また、洪水や地滑りで行方不明になったままの人たちの数もかなりのものとなるようです。

インドのモンスーンはまだ続き、特に今後1週間から 10日くらいは、多くの地域でさらに激しい雨が降ることが見込まれていまして、被害が拡大しそうです。

この洪水被害を受けて、インドのアメリカ大使館は、アメリカ人観光客に対して、洪水地域への渡航を自粛するよう勧告しました。

それから半月後、その被害は「さらに拡大」していることが判明しました。

9月3日、インド内務省は、大雨でのインドでの死者数が 1459人に達したと発表しました。

特に、南部のケララ州での死者数は 488人に上っており、洪水による被害としては、「今世紀最悪」とインド政府は述べています。

洪水の中を避難するケララ州の住民
kerala-flood-2018a.jpg

しかし、被害はインド全体に及んでいまして、たとえば、北部にあるウッタル・プラデーシュ州北部でも、大規模な洪水で 256人が死亡したと発表されています。

下の地図に、ケララ州とウッタル・プラデーシュ州の場所を載せましたけれど、国土の広いインドで、これはもう相当離れている場所なわけで、今回のモンスーンの大雨被害が、インドの広範囲にわたっていると考えられそうです。

ケララ州とウッタル・プラデーシュ州の位置
flood-2states-india.jpg

この2州だけで、740人以上の方が亡くなっているわけですが、インド全体では、1400人以上の方が亡くなっているわけですので、とても広い範囲での大災害となっていることがわかります。

下の写真は、SNS などに投稿されていたインドの洪水の光景です。

india-2018flood-001.jpg

india-2018flood-002.jpg

india-2018flood-003.jpg

また、その他、洪水によって清潔な飲料水が手に入りにくくなり、衛生状態の悪化から、ケララ州では感染症が広がっており、9月4日の報道によれば、感染症で 70人以上が亡くなっているとのこと。

ケララ州に設営された診療所で診察を受ける住民の人たち
kerala-flood-health.jpg

生命にかかわるタイプの感染症にかかっている人は、ケララ州だけで 800人以上いると考えられていますが、洪水によって多くの診療所が損傷を受けていて、公衆衛生が機能しにくくなっているようです。

これは、ケララ州だけではなく、他のインドでの洪水被害の被災地に共通する問題だとも考えられます。

洪水が圧倒的に増えている今、このような光景や問題が、インドだけではなく、他の多くの国や地域で「日常的に発生している」のが現状だということも事実です。

最終更新:2018/09/11 22:02

2018/09/11 21:49

クリミア半島の黒海沿岸に超悪天候と共に出現した「真夜中の壮絶なウォータースパウト(水竜巻)」

9月6日 クリミア半島よりの黒海沿岸フェオドシヤにて
blacksea-wataerspout-0906.jpg

2014年以来、その帰属についてロシアとウクライナの間で係争状態にある黒海に面したクリミアですが、その沿岸で、9月6日、「壮絶」な水竜巻が発生したことが伝えられています。

それは「黒い水竜巻」とも呼ぶことができるような迫力のある光景でもあります。

冒頭の写真は、落雷と共に撮影された時のものですので「黒い水竜巻」という感じはしないかもしれないですが、落雷の時以外は、下のように、真っ黒な水竜巻が、なかなか不気味な様相で進行していく様子が撮影されています。

bws-blacksea-0906b.jpg

クリミア半島フェオドシヤの位置
cremea-map-2018.jpg

下は、撮影された動画です。

https:●//youtu.be/J3qdYtSftF0

これは超絶な悪天候の中に現れたものですので、落雷の際には下のように稲妻の光を受けて、色や様相が変化するのですが、その光景も圧巻です。

bws-lightning-001.jpg

bws-lightning-007.jpg

今年は巨大な水竜巻の出現が世界中で多かったですが、夏と共にこのような現象が落ち着いていく中で、今年最大の迫力を持つ水竜巻のひとつとなったようです。

最終更新:2018/09/11 21:49

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