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2015/04/23 00:10

WEB担当の安藤です。

先日のフランクフルト・ムジークメッセでの個人的トピックの筆頭は、何と言ってもシンセサイザー界の巨人、ローランドのユーロラック参入でした。
ユーロラックとは、ドイツのメーカー"Doepfer(ドイプファー)"がリリースしたモジュラーシステム"A-100"シリーズが先駆けとなった規格です。

巨大なモジュラーシンセサイザーと同等以上の性能を持つ小さなモジュールは、EIA規格の3Uラックサイズをベースとし、電源も一般的なピンヘッダでの+/-12Vの供給で動作する汎用性に優れた製品であったため、互換モジュールを開発するメーカー/ガレージメーカーが続出したことによりデファクトスタンダードとなりました。

まだまだ一部マニアによるディープな世界ですが、昨今ではモジュラーシンセのイベントも定期的に開催され、往年のアナログシンセ愛好家だけでなく若い世代のクリエイターにも浸透しつつあります。現在では200を超えるブランドが林立し、様々な個性的なモジュールが揃う群雄割拠状態のユーロラック。ギター業界でいえばコンパクトエフェクター、レコーディング業界でいえばAPI500互換モジュールのアウトボードに通じる、今最も熱い世界なのです。


さてさて、そんなユーロラックへのローランドのアプローチとは?

AIRA SYSTEM-1m
system1m (1).jpg

既に発売中のAIRA SYSTEM-1のユーロラックモジュール版です。基本的な仕様はSYSTEM-1と共通で、単体のアナログモデリングシンセ音源として動作します。

system1m-2 (1).jpg

ユーロラックモジュールとはいえ、ご覧の通りパネル裏は完全にカバーに覆われた構造で、電源も一般的なDC9VのACアダプター仕様となっています。もちろんUSBやMIDI端子、1/4"標準サイズのオーディオ出力も用意されており、EIA19インチ3Uサイズのラックマウントアダプターも付属していますから、一般的な音源モジュール同じ感覚で使用することが可能です。ユーロラック規格の電源フレームへは、付属の変換ケーブルを使用して電源を供給します。

powerbus (1).jpg

これにより他のユーロラックモジュールと同様に、SYSTEM-1mをシステムに組み込むことができますが、
84HPフルサイズ分のマウントスペースを占有してしまうため、美観上の強いコダワリが無い限りは独立して設置した方が、コストパフォーマンス的にはお勧めです。


system1m-3 (1).jpg

さて、いよいよ他のモジュラーシステムとのインターフェイス部分。
モジュラーシステムの信号は、スピーカーから音を聴くことができるオーディオ信号と、電圧の上下動によるコントロール信号(CV、GATE)に分けられます。広義の意味ではどちらも同じ電気信号なのですが、モジュラー初心者の方にとってはまずこの部分の理解と区別が最初のハードルではないかと思います。

SYSTEM-1mは、オーディオ信号の端子は赤、CV/GATE信号の端子は青、と明確に色分けされているので安心です。ご存知のとおり、AIRAシリーズはアナログシンセではなく、DSPによる完全デジタルのアナログ・モデリングシンセですから、19個用意された入出力端子には全て高精度な24bit/96KのAD/DAが搭載されており、アナログとデジタルの変換を行っています。
更に、プラグアウト機能を備えていますから、プラグアウト・ソフト・シンセSH-101やPROMARSとアナログ・モジュラーシステムとのインタラクティブなサウンドメイキングが可能になることも特筆すべき点といえるでしょう。鍵盤やアルペジエイターが省略されていますが、こうしたハードウェア的な追加によって価格はSYSTEM-1よりちょっと高くなる見込みですが、こればかりは仕方ありませんね。

ここからは、更にちょっとマニアックな部分を。
CV/GATE端子のレンジは+/-10Vとなっており、一般的なモジュラーシンセ/ビンテージシンセとの接続に問題はありません。GATE/TRIGのしきい値も+3Vですから、Doepferなど比較的低いゲート電圧(+5V)でもちゃんと動作しますのでご安心下さい。
ちょっと惜しいな、と思ったのは2基のオシレーター個別のピッチCV入力が用意されていないことと、CV入力にフィルターが入っており、オーディオ周波数の信号を突っ込むことによるFMが出来ないこと。外部のモジュールとの相互接続により様々なコントロール、音造りを楽しむことはもちろん可能ですが、あくまで基本はアナログモデリングシンセとして完結した音源という印象です。アナログモジュラーならではの凶悪な、常軌を逸した世界にはもう一息、という気がしますが、ユーロラックの入門機として非常に魅力的な製品です。

まずはこのSYSTEM-1mでDAWやハードウェアシンセと連携したシステムを構築し、物足りなくなってきたら是非モジュールを買い足してみましょう。貴方をディープなシンセサイズの世界へと誘う、ユーロラックへの橋渡しとなるステキな一台。5月中旬頃には発売開始予定との事、ご期待下さい!

長くなったのでその他のユーロラック製品は次回に。

最終更新:2015/04/23 20:21

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