ウルトラマンが泣いている・・・ (これは面白かったオススメ本ジャンル様々)

https://books.rakuten.co.jp/rb/12323822/

読み出したら止まらなく、一気に読んでしまいました。

円谷プロダクションの内幕が、惜しげもなく語られている衝撃作です。

ヒーローとして崇高な教えをくれるウルトラマン。

裏腹に、それを作りだした円谷一族がどれほど苦悩してきたかが
赤裸々に語られています。

ウルトラマンが好きな人は、より深く心に響く本です。
でも、もしかしたら、ウルトラマンのヒーロー像が壊れてしまうかもしれないので、
それがコワイ人は読まない方がいいかもしれません。

ウルトラマンに思い入れがない人でも、

一族で中小企業を経営する難しさ、

当たると大きい可能性を秘めている
キャラクタービジネスの難しさ、

知名度が高い故の哀愁、

自分がやっているのは、アートなのか？ビジネスなのか？
という問いに答えを出す難しさ、

が、ひしひしと伝わってくる内容で、
そういった会社の創業者、二代目、三代目の人は読んで損はありません。

今現在、円谷プロダクションには、
円谷さんは、一人も残っていないんですって。

ウルトラマンが救うべき相手は、地球人の中でも、
まずは円谷一族なのでは？と思うと同時に、

ウルトラマンはすでに国民的なヒーローになってしまったので、
円谷一族の手から離れるのも時間の問題だったのかも？・・・とも思ってしまう。

どんな会社も、大きくなれば、ゆくゆくは、創業一族の手から離れていくものなのかも。
（そうではない事例もありますが）

とにかく、ウルトラマンを見る目が変わった、
そして、ウルトラマンを応援したい、
改めてそう思える、印象に残る一冊でした。