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会場は陶芸の森 太陽の広場 好天に恵まれ、先日の台風によって中止となった信楽焼駅前陶器市がうそのような一日です。たくさんテントが張られ、期待をうらぎらない催しとなったのでは。
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どこからともなく入った列に、最初に出会った御本手の器。信楽粘土を使用しての作陶。やはり鉄分を含んだ粘土による還元焼成。これも窯変。その昔安土桃山時代、茶の湯が人気を集めると、その道具である器にも大金をかけるということになって、あの「窯変天目茶碗」もすべて我国へ。この御本手も朝鮮半島の焼きものでしたが、当時我国にはその技術が無かったと見え、やはり輸入品。貴重な茶碗であったことがうかがえます。作家さんのお名前を聞くことを忘れ失礼なことをしました。
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次に歩いていますと植木鉢を見つけました。お名前を見ますと「福井亜紀」さん。今をときめく、植木鉢では人気作家さんではありませんか。でもこの前の信楽焼作家市でもお会いしたような……
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その福井亜紀さんの作品です。
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オブジェのような作品も。
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睡蓮鉢も焼かれています。
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技術もさることながら、作品を見せるということもお上手です。
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同じ屋根の下といいますか同じテントで仲むつまじく作品を並べておられる加藤裕章さん。加藤さんの日頃の作品は弊園でも取り扱わさしていただいており、お世話になっております。
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好天に恵まれ日中は気温も上昇。暑く感じる日中でした。開催が始めてであったことと「後の祭り」ということばに代表されるようにどうしても入場者は少ないように感じましたが今後に期待。
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焼きしめ作品が置いてある篠原さんのテント。灰被りとこげの花入れの作品。目に焼きついて見ていますと篠原さん「この作品は夫が焼いたものです」とおっしゃりなる程と。
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古信楽焼の伝統的な壺も飾られていました。緋色と灰被りのコラボ。篠原さんの自信作かと存じます。
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この陶板はとおたずねしますと、灯油窯で灰釉を使って焼かれたとのこと。ビードロをねらっておられるのかも。
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抹茶茶碗の作品も展示されておられました。やはり灰釉を使っての灯油窯焼成なのでしょうか。
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この抹茶茶碗も灰釉が厚かったのか流れ出さなかったかわからないのですが、篠原様の奥様の作品です。
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個性あるれる植木鉢を展示されているコーナーがありました。「COM WORK STUDIO」さんです。初めて見る展示でした。
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多種多様な植木鉢。信楽焼といえば和風今流でいうなら和鉢を見なれていた当方にとっては極めて新鮮といいますか異端な植木鉢がそこにあるのでした。
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植え込まれた植物は観葉植物であったりサボテンであったり、このギャラリーを見ますと時代は変化していることを肌で感じます。信楽焼植木鉢といえばその昔は観葉植物用の鉢生産が主体。その頃の植木鉢はとってもオシャレに作られていたはず。
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植え込まれた鉢が小さく見える程に育ったパキポ。異国情緒ということばが今や死語になっている時代ですが、この植木鉢にはそのことばピッタリ納まっているのでは。
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少し見なれた植木鉢が並べられていました。山文製陶所さんです。
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小鉢シリーズの数々。見たこともない鉢も並んでいます。
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花入れ、鉢カバー等でしょうか。
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受皿付きのこんな植木鉢、初めて見せていただきました。
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この植木鉢といえば「立花六花」さんです。
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今日は色々な作品が展示されていました。
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こちらは立体的に。
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緋色の食器、向付けの器なのでしょうか。古信楽焼の味を出しておられるのですが、テント越しの光線にて土味が上手に表現できずに申しわけございません。
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トルコブルーの作品が並んでいるといってもよい程に展示されているのは毎月京都弘法さん出店されている「無名の陶器のお店」です。
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無釉の植木鉢に芝生の上に自然に見えて良い感じがします。
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こちらは釉薬がかけられた植木鉢。
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和風にも洋風にも見える植木鉢。山野草を植えても、多肉植物を植えても似合っている植木鉢ではと思います。
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遠くから見ましても「工房ただいもん」とわかる植木鉢が並べられています。
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昔からある釉薬を使っての植木鉢作りを長年積重ねられ、山野草を植える鉢、つまり和鉢を作り続けておられます。
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黒鉢に白マット釉なのか筆がき風にコラボされた新作でしょうか。
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こちらは織部そのもの。織部植木鉢ただいもんさん作り続けられなかなかいけるのでは。
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たくさんの人が集まっておられたお店「ワークショップ tao living design」さんです。昔、登窯で焼かれた陶板を支える「小さなさや(匣鉢)」を植木鉢に転用されているなかなかアイデア豊かなお店です。
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後から見るとキャラリー風に各種の植木鉢が飾ってあるのが見られます。
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野焼きの植木鉢です。このように原始的といいますか、窯を持たずに焼ける陶器を考えておられるのもすごいですねえ。
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お客様が好きな植物と好きな植木鉢を選んで植えつけされるサービスを行っておられ、人が集まるのはなる程です。ちなみにお店はというと「勅使」とのこと。勅使とは信楽高原鉄道に駅名もある地名。登窯の時代にはたくさんの「小物」を作り出された産地です。どうりで焼き物には精通されているのがよくわかります。
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