珊瑚に詳しい方は、ご存知だと思いますが
桃珊瑚の中で、稀に薄いピンク色の物が採取され、その桃珊瑚は特別にボケ珊瑚(本ボケ)と呼ばれます。
同じように、赤珊瑚の中にも、色の薄いピンク色や白い色をしたものがあります
それを、赤ボケ珊瑚と呼んでいますが、桃珊瑚のボケよりも少なく
珊瑚に詳しい方でも、この赤ボケ珊瑚を見たことがある方は少ないと思います
下の写真の珊瑚は、全て赤珊瑚です。
(根元部分の折れ口が、研磨した時の色になります)

落札金額は隠していますが、当社が落札した時の伝票です


ピンクの物から、白い色のものまでありました

下の写真は、白珊瑚の原木と並べてみた物です
左が、白珊瑚の原木で、 右が白い赤ボケ珊瑚の原木です
表面のオレンジ色の部分は珊瑚虫の色で、 根元の折れ口の色が、実際に研磨した時の色になります
二つとも、中は白ですが、表皮は全く違うことがお分かりいただけると思います

この、赤ボケ珊瑚は、他の珊瑚と比べても、透明度が高いのが特徴で
研磨すると、珊瑚とは思えないほどの透明感で
とても美しい珊瑚です。
下からライトを当てて、透明度を比べてみましたので、ご覧ください
左が赤ボケ珊瑚、右はミス珊瑚です

下からライトを当てた写真です

左と右では、明るさが全く違います。
ミス珊瑚と比べても、格段に透明度があるのがお分かりいただけると思います。
*昔、ミッドウェー海域で、ガーネ珊瑚などが採取され始めたとき
この赤ボケ珊瑚に似ていることから、ガーネー珊瑚やミッドウェー珊瑚を
ひとまとめに赤ボケ珊瑚と呼んでいたため、現在でもこれらをひとまとめに赤ボケ珊瑚と
表記している場合がありますが、当店では日本近海で取れる赤珊瑚(Corallium japonicum)の
色の薄いものだけを、赤ボケ珊瑚と表記しています。