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2016/02/20 18:30



体積と浮力.jpg



池やんが征く!~ウキフカセ完全かも?マニュアル~其の壱

【ウキの体積と浮力について】



chita.jpg

この稿をご覧の皆さまは既にウキ釣りの釣りの経験がある方と思いますので、今更このような説明が必要かどうか解りませんが…。


一口に「ウキ釣り」と言ってもその分類や対象魚は多岐にわたります。
大きく括ればアジのサビキ釣りもウキ釣りですし、底カゴを併用したマダイ釣りも、遠投上カゴで狙うヒラマサ釣りも全てウキ釣りと言えます。
そんなウキ釣りの世界ですが、ここでは000号~1号浮力ぐらいまでの「中通しドングリうき」や「環付きウキ」を用いた釣りを「ウキフカセ」と定義づけ、詳しく解説させて頂きたいと思います。


まずウキには大きさ(体積)と浮力があります。
大きさ(体積)についてはだいたい5立方センチぐらいの小粒なものから20立方センチを超えるような大粒のものまで幅広く存在します。
これに浮力が存在し、最終的に自重が決まります。
いくら体積が大きくても材質の比重が小さいものや、オモリが仕込まれていないものは浮力は稼げてもウキ単体としての自重は稼げません。

よく釣り人の方から「軽い素材にオモリを目一杯埋め込んで、よく飛ぶウキを作って下さい」と言われる事があります。
しかし現実には、体積10立方センチのウキで浮力がジャスト0号(浮かず沈まずのギリギリ状態)の場合、何をどのように設計・設定してもウキ本体の重量は10gにしかなりません。

つまり、発泡スチロールのような軽い素材にタングステンのような高比重のオモリを埋め込んで作成したウキでも、浮かず沈まずの比重1.0の樹脂の塊で作ったウキでも、体積と浮力が同じであれば得られる自重は同じにしかならいのです。
但し、素材の比重や埋め込むオモリの量や場所、それにウキ本体の形状などによってウキ本体のバランスは大きく異なりますから、これらが飛行時のフラツキや余計な空気抵抗を与える事によって実際の飛距離は変わって来ます。

自重.jpg



このように体積が同じウキに浮力バリエーションを持たせる為には埋め込むオモリを調整してやらねばなりません。
20年以上昔のフカセウキは浮力ごとにウキ本体の大きさが異なっていましたが、現在ではほとんどが同一になっています。
つまり、00号や0号のウキには多くオモリが仕込んであり、3Bや1号といった浮力のウキは仕込むオモリを減らしている訳です。
おおよそ、Bで0.55g、3Bで0.95g、5Bで1.85g、1号だと約3.75gのオモリがウキ本体から減らされている事になります。

体積.jpg



厳しい見解をされる釣り人からは「それでウキのバランス云々を謳うのはおかしい」と御叱りを受けそうですが…実際に埋め込むオモリに合わせてウキ本体の体積を変えてしまうとなると「○○ウキ」という固有の商品を粒の大きさで選べなくなりますし、生産コストにも支障を来たし、現行価格での販売が困難となってしまう可能性も生じます。

また自重に関して、どの重さを標準とするか…については対象魚や地域性によって異なり一概には言えません。
極端な例を申し上げますと、チヌの遠投釣法が主流の瀬戸内では10gのウキは標準以下と位置づけられており、「そんな小さなウキは使えない」と言われる事があります。
しかし、小粒ウキを用いたグレ釣りが盛んな鹿児島の釣り人に10gのウキを紹介すると「そんな大きなウキはまず使う事はない」と敬遠されてしまいます。
あくまで一般的な見解となりますが0号基準の5~6gが小粒タイプ、8~10gが標準タイプ、12~13g以上で遠投タイプと位置づけられるのではないかと思います。
最近は殆どのウキに重量を表示していますので、00号や0号の自重を見ればそれがほぼ体積と考えて間違いありません。
後述する設定浮力によって多少の差異は出るものの、00号や0号で15gあれば、そのウキの体積は大凡15立方センチと言えます。
つまり、ウキの大きさを選ぶ基準として重量表記が成されていれば、ほぼ間違わずに計算できるという事になるのです。


興味深いテーマとして「ウキの重量差で実際どれぐらいの飛距離差が出るのだろう…」と言った疑問があります。
釣り人は個々の経験値から「このウキなら何メートル飛ばせる」と言った自分なりのモノサシを持っていますが、科学的に得たデータはどこにも存在しません。
せっかくの機会ですので、原始的な測定方法ながら、このコーナーの「実験編」で近い将来、採り上げてみたいと思っています。
この実験では「竿や道糸の号数を一定にし、ウキの重量を変えた場合の比較」はもちろん、逆に「ウキの重量を一定にし、竿や道糸の号数を変えた場合の比較」も検証出来ますので、もしかすると「目から鱗が落ちる」ような結果が得られるかもしれません。

浮力に関してはメーカーによって設定は様々ですが、主に000号、00号、0号、G5、G2、B、2B、3B、5B、0.8号、1.0号といったバリエーションが存在しています。
これは仕掛けにガン玉やオモリ、水中ウキや潜行パーツなどを装着する事を想定して選択出来るようになっており、000号や00号、0号ではオモリを適えないのが一般的です。
重たいオモリを用いる最大の理由は仕掛けを早く沈めるため(深いタナを探るため)ですが、それ以外にも早い潮流に対応する目的や、強風による仕掛けの浮き上がりを押さえるために大きなオモリを用いる場合もあります。


仕掛け1.jpg    ガン玉.jpg


また、少し突っ込んだ内容になりますが設定浮力はウキメーカーによって異なります。
設定浮力とは「海水比重設定であるか否か」、「標準的な仕掛け重量(ハリスやハリ、エサの重さ)をどう設定しているか」、「サイズ毎の浮力幅をどう設定しているか」の3項目によって成り立っています。
昔と違って今は海水比重設定をしていないウキメーカーはないと思いますのでここは割愛しますが、一例を少し述べさせて頂きます。
AURAでは海水比重を1.023に設定していますので、前述の体積10立方センチのウキで言えば海水に入れる事で0.23gの浮力が増す計算とになります。
つまり00号は当然の事ながら、0号のウキでもお風呂などの真水では沈んでしまうケースが出てきますし体積が2倍になる20立方センチのウキだとG2のウキでも真水では沈んでてしまう事になります。
以前、この事を知らない釣り人から「G2なのにウキが撃沈してしまいます」との問い合わせがあり、よくよく聞いてみると海水でなくお風呂での測定との事でたので「海水に浮かべると間違いなく浮きますのでご安心下さい」と回答差し上げた経験があります。
お風呂で加速的に沈む様を見えば信じられない事かも知れませんが、実際に真水と海水の比重はそのぐらい違いがあるという事なのです。
また比重は地域によって異なる事は皆さんよく知っておられ、よく「汽水域では浮力が弱くなる」とか「黒潮エリアでは浮力が強い」などの会話を耳にします。
この部分については私も詳しいデータを調べていないので解りませんが、アフリカの死海クラスは別として日本国内の海域内とかであれば、釣り人の感覚ほど数値的には差がないのが現実のようです。
更に…比重は水温によっても変化し、僅かな差ながら温度が高くなるほど比重は小さくなります。
前述の比重1.023の海水が24℃であった場合、お風呂の温度に近い44℃で1.016にまで下がり、逆に冷水の4℃では1.027まで上がります。
つまり浮かず沈まずの0号ウキとかをご自身で計測する場合には、同じ塩分濃度であれば温度によって多少の差が生じるという事を覚えておいて頂ければと存じます。


次の標準浮力設定について、AURAではウキ単体の浮力に0.15g分の仕掛け重量を加算しています。
この仕掛け重量のハリスは1.5号×3mで設定しているので、最近流行りのロングハリスでは仕掛け重量が重くなり、沈み加減となってしまいますのでご注意願います。
また、前述の海水比重設定とも絡んで来る話ですが、体積5立方センチ程度の小粒タイプの場合ですと海水に入れても0.11g程度しか浮力が増しません。
これに仕掛け分の0.15gを乗せようとすると、海水比重で換算しても浮力が足りないため00号のウキでも真水でも浮く場合が生じます。
先ほどの20立方センチのウキのG2が真水で沈む事例の逆のパターンです。
恐らく他のウキメーカーさんも同じだと思いますが、ちゃんと仕掛けが海水に入った時の状態に合わせ個々の設定を行っていると思いますのでお風呂や水槽だけでの浮力確認には注意が必要です。


米水津にて.jpg



これは余談になりますが…2008年頃にAURAがPROシリーズのウキを発売した際、上級者向けという事でこの「標準浮力設定」を取り払った設定を行った事がありました。
つまり、表示をオモリのみを加えた状態で仕掛けの重さが加わると仕掛けが沈み始め…当時最先端とされていた「ゼロスルスル」や「沈め探り釣り」を容易にさせる設定としていた訳です。
結論を申し上げると評価されるどころか「AURAのウキは沈む」と非難と苦情の山を築いただけの結果となってしまいました。
つまり、仕掛けが馴染んでも表示オモリで浮いているのが当たり前であり、このセオリーはどんな高級モデルであっても崩してはならなかった、という事だったのです。


最後に一般的にはあまり知られていない「サイズ毎の浮力幅」についてお話ししてみましょう。
この部分はウキメーカー毎に設定が大きく異なると思われますが、AURAでは次のサイズに食い込まない範囲を合格ラインとしています。
例えば0号の場合ですと次の浮力がG2ですから、0号狙いで生産していても最終検査でG2に掛かってしまったものは全てG2に変更されます。
しかし、G5やG3の浮力が出てもG2には至らない為、これは0号で合格なのです。
言い換えれば0号の規格の中にはシブシブの0号もあれば実質G3の0号も存在する訳です。
これを厳しくする事は簡単で0号とG2の浮力の間にG5とかの規格を設けてやれば、浮力範囲は半分に縮まってしまいます。
しかし、そうする事でメーカーはよりシビアな設定と管理を行わねばならなくなりコスト面での苦労が生じます。
00号と0号の間や0号とG2の間を細かく刻んである商品は浮力設定が精密であり高価なのも頷ける部分です。
逆に安価な商品を用いて競技会などに挑む際は事前に自分で浮力を確認し、ウキにマーキングするなどの工夫を施しておく事をお勧めします。


AURAも初期の頃は様々な理由から、サイズ毎の浮力幅を大きくせざるを得ず、場合によってはBの上限浮力(基準の中で最も高い値)が2Bの下限浮力(基準の中で最も低い値)を超えてしまうような設定がありました。
つまりBのウキが2Bのウキより浮いてても良品…という可能性があった訳です。(実際にはBの上限と2Bの下限が同時に発生するといった偶然は殆ど起きなかった為に顕在化せずに済んでいたように思いますが…)
さすがに現在はそのような設定は行っていませんが、海外から安く材料を仕入れたり、安価なウキを生産しようとした場合のリスクとしてこのうような事も実在していたのです。





池やんが征く11.jpg




最終更新:2016/02/20 18:30

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