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2019/02/11 20:39

 強靭な精神を持つ男達の熱いドラマ。見事な男優のアンサンブルが当時のアメリカの国家的渇望を熱く正当化する。

 ライアン・ゴスリングは彼等の中ではむしろ華奢にすら見えてしまうが、その分背負わさせる重責の大きさを表現出来る。彼独特のふと素に戻るような空白の瞬間の表情が本作にも幾度も現れ、一段と繊細な心のヒダが観客に寄り添う。
 猿の惑星でおなじみのジェイソン・クラークは、かねてより中村獅童とウディ・ハレルソンを足して2で割ったような風貌で、ワイルドの中に知性を感じさせ、本作ではかなりご本人の雰囲気に近いのではないか。
 そしてこの人カイル・チャンドラー、濃厚な髭剃り後で数多の映画で体制側権力側保守側の守り神のような役どころ多く、必然的にヒールに近い設定となってしまうが、男くさい頼もしさは無類のもので本作の要としてNASAの苦悩を一身に背負ったかのような、目だけが不安におののくような演技が秀逸。
 スキンヘッドのコリー・ストールもまた結構あちこちでお目にかかる不遜な表情のタフガイで、悪役の多さも解る厭らしさが持ち味で、運命の皮肉で天に召される諦観が哀れ。

 で、この男どもに女1人で拮抗するのが妻役のクレア・フォイ。ショートヘアのブルネットで同僚ブロンド妻のアメリカンな明るさはなく、ほとんどノーメイクの素肌を晒し、ただ意志の明確な眉に包まれたブルーの瞳の押し出しの強さは見事。とことん妥協しないケジメの着けようは圧巻でもある。調べても「ブレス」くらいしか思い出せないが、こんなに強い女が出来るとは驚きました。

 ただ、監督の意図は分からないでもないが、圧倒的なブレブレ画面と、テレビじゃあるまいし寄りのアップの連続は如何なものか? アウトドアならいざしらず室内でもオフィスでも手持ちカメラ一本って、臨場感を通り越し苦痛の連続でしたよ。ゆえに退屈地獄のシーンも少なからずなのも確か。PPMの「500マイル」が流れた時にゃドキッとしましたが、同時代を共有していた事実を再認識。当時のベトナムの泥沼の空気感だからこそ、推進されたアポロ計画。国家の思惑と個人の尊厳の狭間の曖昧さが浮き彫りになる。

 そうは言っても、ラストの全世界同時中継映像の精緻な再現はさすがに息をのむ。

最終更新:2019/02/11 20:39

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