『わたしは、ダニエル・ブレイク（２０１６年）』 (その他)

こんばんワン♪
日本では人々の政治に対する無関心が深刻化しています。
安倍政権からバトンタッチしたばかりの菅政権。
早くも先日の日本学術会議の会員任命拒否問題で紛糾しそうな様子。
前政権を継承すると高らかに宣言しただけあって左派とは一切相容れない姿勢は変わらないようです。
『わたしは、ダニエル・ブレイク』は英国の作品。
この映画は政治に対する強烈なメッセージを含んでいます。
ある初老の男性が正当な社会保障を勝ち取るために必死で闘う姿を描いた作品。
何十年も真面目に働き、税金を払い続けてきたにも関わらず正当な社会保障を受けられないまま、
主人公が理不尽な制度に翻弄され疲弊していく様は見ていて辛いものがあります。
監督はケン・ローチ。
カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを獲得した『麦の穂をゆらす風』もそうですが、
あえて厳しい描写をする事により作品自体をひとつの問題提起とするのが
この監督の手法と言えるかもしれません。
ケン・ローチはこの作品で二度目のパルム・ドールを受賞。
一般市民が政治や社会というシステムに対して声を上げる事の必要性を痛感させられる映画です。

魂の評価 ★★★★☆

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